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 どんより曇り空な昼下がり。俺は窓とは反対側の壁際の席で、憂鬱さをこれでもかと振りまきながらPCに向かっていた。
 ちらりと目の前のボードをみては、また憂鬱。やらねばならぬ仕事がこれでもかといわんばかりに記載されている。
 ここのところは、ずっとこうだ。人数が少ないせいでいろんな業務をこなさなければならず、家に着いたらバタンキュー。休みの日もバタンキュー。何にもしていない。
 ひたすらカタカタと打ち込み、ある程度こなしたところで、うんと一伸び。ついでにニコチン補給のために、屋外の喫煙所へ向かうために立ち上がる。
 そのときだった。
「……あれ?目でも疲れてんのか?」
 視界が、灰色ににごっていた。曇り空だからなどという言い訳なんか通用しないくらいのモノトーンな世界。
「つか、何で誰も動いてないんだ……?」
 見回せば、誰一人、そして何一つ動くものがない。目を閉じまぶたの上から揉み解して再度目を開けるも、何も変わらない。動かない。灰色の世界。
「な、何なんだよこれ……?」
 異世界、としか言いようのない光景に、俺は手にしたライターを落とし、馬鹿見たく口を開けて呆然とした。


「あんた、馬鹿みたいよ?」
 不意に、背後から女の声が聞こえる。はっと振り返ると、そこには肩先に切りそろえられた黒髪が印象的な、高校生っぽい女の子が、腕を組み、こちらをにらみをきかせるように見ていた。
「だ、だれだっ!?」
「誰だと聞かれて答えるのは馬鹿な悪党だけよ」
「……そりゃごもっとも」
 まるでアラスカのツンドラ気候のような冷たい突っ込みに、パニックに陥りかけていた頭が目を覚ます。ちなみに、冷たくあしらわれて嬉しがるほどマゾくはない。
「で、ほんとのとこはどこのどちらさんで?」
「さあ、あたしの名前なんてこの際どうでもいいでしょ。それとも何?あんたは見知らぬ女の子にいきなり名前を尋ねるわけ?」
「そりゃナンパの最中なら」
 えっへんと胸を張って答えると、ばっかじゃないの等と実にとげとげしい返答のみが返ってくる。
「じゃあ仕方ないから仮に名無しちゃんよ」
「仮名にしてはうっとうしい名前ね。どっかの掲示板じゃないんだから」
「えーいうるせえ!こっちはこれでも一応わけわからん世界にいて混乱してるんだから、せめて会話だけは通り一遍のことさせてくれよ!」
「困ったら逆切れ?知能指数が知れるわよ」
「いや、逆切れじゃなくて通常に切れてるんだけどさ……」
 どう考えても初対面、というかそもそも真っ当な存在かどうかすら疑わしい存在の相手であるにもかかわらず、会話のテンポは長年連れ添って醸成されたかのような心地よさを持っていた。
「で、これは何なのさ。見たところ時間がとまってるっぽいんだけど」
「そのとおりよ。他に何かあるとでも?」
「何も期待しておりません、ええ」
 そっけない返答から、どうやら自分が異次元空間に巻き込まれていることを確信。必然的に、このふてぶてしい女の子が当現象の発生要因であろうという発想も生まれる。


「そんで、俺をこういうとこ閉じ込めといて、何したいわけさ。まあ時間止まってるから仕事とか気にしなくていいんだけど、こう精神衛生的に……」
「ふうん?PCにくっだらないエロ話打ち込んでしまうくらいには参ってるって?」
「げ、何でそれ知ってるんだよ……」
「さあねえ。仕事中にふりだけして、実際はモノを立てながらエロ話の読み書きに興じてるなんて、あんたホントダメね」
 一歩二歩とこっちに近づき、その間わずか20センチといったところで立ち止まった彼女は、今は小康状態の愚息をスラックスの上からさすりだす。
「おいこら、勝手に人様の息子さんをさするんじゃない」
「そんなこという割には、すぐに反応しめしてるけど?まあ仕方ないわよね、最近ずっと抜いてないんだから」
「だからなんでそれを……」
 彼女の言うとおり、ここ最近右手さんにすら愛されてないマイタワーは、瞬く間に高さを稼いでいた。
「限界、なんじゃない?」
「うるせー。少なくともそうおいそれと放出せやせんよ」
 実際のところは、亀頭部分を中心に丁寧になでられるもんだから、すでに我慢汁が出てしまっている。出したら負けだと素数を1、2、3と間違えて数えながらも、不意に

ある単語を思い出す。それは某マスコミから便所の落書きとの評判を得ている某掲示板にあったものだった。

 ――禁断少女。

 精を放出することを一定期間以上こらえた者の前にやってくる、悪魔。見たものの好みの女性像そのものが、溜まったパトスを解放させようと、あれやこれや誘惑してくる、サキュバスのごとき存在。
(なるほどね、ここんとこ忙しくてたまりまくってたから出てきやがったんだな)
 今度はきちんと2、3、5、7、11と数を数えながら、現況についての認識を強くする。
(まあ確かに、好みのスタイルだし、女子高生っぽいし、胸はCくらいだし……って、女子高生になすすべもなくイかされるのもなんかむかつくなあ)
 なんてことを考えてる間に、不意に彼女がしゃがみこみ、スラックスのチャックを下げて愚息を引っ張り出してしまう。途中チャックに引っかかり……
「い、いてえっ!」
 一気に萎える。痛いもんは痛い。そして痛みで感じるほど俺はマゾじゃあない。
「あ、ご、ごめん」
 さすがに気後れしたのか、彼女は素直に謝り、そっと引っかかった部分をさすってくれる。


(ん?性格はそこまで強気じゃあ……あ、そういうことね)
 どうにもこうにも、禁断少女なんてものが現れるのが初めてなもんだから、その設定を忘れてしまいがちだ。彼女は俺好みの女性なんだっけか。思わず口の端をにやけてさせてしまう。
「謝る前に、まず立ってから謝れ」
 いきなり強圧的な態度になった俺に驚いた彼女は、立ち上がって頭をさげ、ごめんと呟く。その隙を突いて、俺は彼女を近くの机の上へと押し倒し、覆いかぶさった。
「ちょ、ちょっと人が謝ってる最中にいきなりなむぅっ!?」
 また強気モードに戻りかけたその口を、こちらも口を使って塞ぐ。咥内の生ぬるい空気と唾液を吸い上げ、宙ぶらりんだった舌を舌で絡めとる。
「む、むっ、うむっ!」
 どうやら自分のペースに持ち込みたいのか、必死に抵抗して狭い口の中を逃げ回る彼女の舌。だがそうは問屋がおろし金、とは昔の偉い人の台詞である。自由にさせるわけがない。
 すみに追いやり、裏筋を舐め上げ、唾液をまぶす。その度に互いの口からねちゃねちゃと湿った音が漏れ、脳髄を揺さぶる。すでに体全体を使っての抵抗はあきらめたのか、彼女は机に身を任し、舌攻撃から逃れようとするだけだった。
 なので。
「聞かせてあげるよ、今奏でてる音を」
 一瞬だけ顔を離して呟いた後、彼女の両耳をふさぎ顔をがっちり固定。再び口付けして今以上に舌を動かし、液体をすすり上げる。
「ん、あ、んっ……」
 きっと今彼女の聴覚は、お互いが奏でる卑猥な音をストレートに(骨伝導で)拾いとっていることだろう。無駄な音が入らぬ分、舌と舌が交わる音に神経を集中することを余儀なくされる。
 瞬く間に、彼女の顔は赤く染まり、つりあがっていた目じりもトロンと下がっていった。


「っはあっ、はぁっ、はあーっ……あんた、いったい、どんだけ続けるる気よ……」
 口を解放したときには、彼女は全身でぜえぜえ息をしていた。そりゃそうだ、かなりの時間呼吸止まってたんだし。幻想世界の存在のくせに、このあたりは人間様と変わらないらしい。
 その姿にちょっぴりの申し訳なさと、多大な嗜虐心、そして純粋な可愛さを覚え、自然とその黒髪を優しくなでていた。
「な、なによ……」
「いや、かわいいなあって」
「な……そ、そんなこと急に言わないで……」
「急に言うからいいんだろ?」
「……馬鹿」
 下からひとつ二つ、握りこぶしで人の胸を突き上げる。どうやら照れ隠しらしい。こぶしが胸に触れるたびに、甘い痛みが伝わってくる。
 同じ痛みを彼女にも与えようと、顔を近づけ、かわいらしい唇を甘がみする。軽く歯を当て、舌で突っつき、潤いと弾力を堪能。そのまま首筋、鎖骨と舌を這わせながら、リボンをとり、ブラウスのボタンをはずしていく。
「や、ば、馬鹿、あたしが」
「いいの、俺主導の方がすきなの」

 白いフリルのついたブラの上から、マシュマロのような感触を堪能していく。両手で力を込め、掌に感じる突起物をすり、ブラからこぼれそうになっている上乳にキスマークをつける。
「い、いやぁ……」
 恥ずかしいのか、それとも今までの相手は自分主導でやってきたのだろうか。戸惑う表情を彼女は両腕で隠す。その格好はつまり、ブラを外しやすいわけで。
 パチンと音を立ててホックをはずす。続いて下から白レースをずりあげると、そこには白桃が2つ、ぷるんと鎮座していた。先っぽのとんがりは、己が存在を主張するかのごとくせせりたっている。
「ではいただきます」
 馬鹿、などといわせるまでに、左側の乳首を口に含む。唇で丁寧にすり合わせ、舌先で先っちょを突っつく。あいてる丘は当然手の餌食。
「ん、あ、んんぅっ」
 ワンアクションごとに漏れる桃色吐息。声を漏らすのが恥ずかしいのか、自分の人差し指を噛んで彼女は嬌声を上げることに耐えている。最初に人の愚息をさすっていたその姿からは想像ができないくらいに初々しい。
「もしかしてさ、初めてっていう設定?」
「あ、あたしたち、ひうっ、は、人の好みそのもの、ひやんっ!」
 だとしたら、仮に次現れたときも初物セール設定なのかは気になるところだ。そもそも今回からほんとに初物大バーゲンなのか?


 スカートに手を差し入れ、ショーツの上から秘部をなぞる。一筆、その筋の上をなぞるだけで指の腹は湿り気を覚えていた。
「……濡れてる」
「い、いわないでよ馬鹿!こ、こっちだって……」
 彼女も腕を伸ばし、なんと今まで出しっぱなしだったっぽいマイツリーをなぞる。つーか卑怯だろ、布地ごしか生かってのは。まあいい。
「布地越しってのはハンデな。俺は俺がイくより先にお前をイかせるから」
 いうや否や、クロッチ越しにわずかにわかる突起物を見つけ出し、丁寧に丁寧にこする。
「あ、あんたなんかに負けなああっ!!」
 負けず嫌い設定は復活したのか、売り言葉に買い言葉、彼女も尿道口からカリ全体を指の腹で刺激してくるが、後半はあっさりと快楽に屈している。マイタクトを握る力は弱く、かわりにショーツがにちゃにちゃと音を立てるたびに吐息が漏れてくる。 
「んっ…ひゃぁ…あっ!ぁああ!!」
「あ、今イきかけただろ」
「うるさいいっひぅっ!?」
 スカートに隠れていて詳細はわからないが、おそらく「大・洪・水」といってもおかしくない状況がそこにあるのだろう。こちらを攻撃することをあきらめ、彼女は完全に陰唇、そして小陰核から突き上げる気持ちよさに身を委ねきっていた。
「じゃあこれでとどめっ!」
 指の間接部分で一気にクリトリスをこすり、同時に先を筋の中に押しこむ。刹那。
「んっ、あっ、あっ、あああっっ!!」
 ひときわ甲高い嬌声が響き、彼女の四肢がぴんと張り詰めて硬直。スカートの中に差し込んでいた俺の手も大量の液体にまみれていた。

「よし、俺の勝ちな」
「う、ううっ……」
 イかされたことが悔しいのか、彼女は短い呼吸を繰り返しながらこちらをジト目で見上げてくる。その姿すらいとおしくなり、先ほど同様髪を梳くようになでていく。
「……まだ、あんたがイってない」
「いや、まあそうだけど、イかなきゃらんのか?なんかイったら魂まで奪われそうなんだけど」
「そんなことしないわよ。ただ、あたしたちの存在意義は“呼び出した人間の精を解放する”こと。それを行えないということは、存在意義を否定されるに等しいから」
「なるほど……じゃあ遠慮なく、最終ラウンドといきましょうかね」
 最終、といってしまえばやることはもう決まっている。ちゅっと軽くバードキッスを交わした後、彼女の耳を甘がみ。
「……初めて設定なんだから、痛かったら素直に言えよ」
「が、我慢するわよ」
「馬鹿、俺は女の子が苦しんでまで快楽を味わいたいわけじゃないの。どうせだったら一緒に、な?」
 俺の言葉が意外だったのか、一回きょとんとした後、彼女は小さくうなずいた。さあ最終ラウンド、開始。
 先ほど同様、スカートの中に手を差し伸べ、秘部の濡れ具合を確かめる。イった直前直後ほどではないものの、十分潤っている。これならいけそうだ。
 彼女に負ぶさっていた自らの体をスタンディングポジションに戻し、少し華奢な腰に手を添えて引き寄せる。うまい具合に机の高さがあっていて、このままの体制で挿入はできそうだった。


「じゃあ入れるぞ?」
「え、このまま……?」
「俺は着衣プレイが大好きなの。特に高校生の制服とか」
 スカートを捲り上げ、愛液でてかった、ブラと同じ真っ白なショーツを少しずらす。
「じろじろ、見ないで……」
「大丈夫、きれいだよ」
 俺の言葉に偽りはなかった。まだ男を受け入れたことのない秘部は、淡いピンク色を保っていた。開口部の少し上では、クリトリスが小ぶりながらも勃起し、おいでおいでと叫んでいた。呼び声につられるように、マイリバティを秘部に添える。
「いくぞ」
 呼びかけへの返答は、小さなうなずきのみ。だが遠慮なく、俺は膣への進入を開始した。
 ゆっくりと奥へ愚息を進めるたびに、襞が束となってから蜜いてくる。先ほどまでの手による刺激とは段違いだ。
「いっ、ぐうっ」
 対して彼女は、異物の進入、そして押し広げられる痛みに耐えているのだろうか、その表情に笑みはなく、歯を食いしばるのみだった。
「痛いか?止めようか?」
「だ、だめ、続けて」
 見ているこっちがつらくなるが、何もできないどころか絶えず襲う刺激が、更なる快楽を求めて自然と腰を動かそうとしてくれる。自生するだけで精一杯だった。ゆっくりと愚息は突き進み、やがて障害にでくわして動きが止まる。
「……じゃあ、破るよ。……ごめん」
 もう、とめられない。先ほどの自分の紳士的な言葉は撤回せざるを得なかった。
 ただ破りたい、突き動かしたい、精子を出したい、これらの衝動に突き動かされ、決定的な一押しをする。

「い、あああああっ!!!」
 幕を押し破り、一気に最深部まで到達。同時に、膜という防護幕をなくした彼女の膣は、まるでそれ自体が命を持っているかのように躍動をはじめ、異物たる愚息を押し出さんと絡みつき、排出しようとする。
 亀頭から竿まで、絶え間なく襲う感覚は、今まで味わったことのないものだった。動かずとも達してしまいそうだが、もったいないので括約筋に力を入れ、排出口を引き絞って耐える。
「なあ、大丈夫か?」
「……痛い」
「そりゃすまん」
「だけど……もう、大丈夫、だよ」
 動かずじっとしていたことに対するお礼なのか、彼女が身を起こし、俺にしがみつくようにしてキスをしてくる。
「じゃあ動くからな?」
 机のふちに彼女を座らせ、ゆっくりと前後運動を開始。動くたびに膣全体が愚息を締め付け、俺から精子を搾り取ろうとしてくる。
「ん、ふっ、あっ……」
 ほんのわずかに、彼女の吐息にも感じている部分が含まれだす。それを補うために、さらけ出された桃色の乳首を口に含んで舌でもてあそぶ。
「ああっ、い、なんか、熱いよぉ」
「感じてきた? ならもう少しだ」
 動く際にクリトリスもこするように上下運動を含めながら、徐々に動きを早めていく。
「んんっ、あっ!ぁああっ!」
「うっ、くうっ、も、もう出しちまいそうだ!」
「い、いい、いいよぉっ!」
 もう、何も考えられない。ひたすらに獣のごとく腰を振る。そして、一際奥、最深部にある子宮口を叩いたそのとき。
「んあああああぁっ!!」
 膣が、彼女の体が痙攣。その刺激が引き金となり。
「ああああっ!」
 俺も彼女の膣へと、溜まりに溜まった白い恋人たちを吐き出していた。





「ん、あれ……?」
 次に気がついたとき、机に普通に座っている姿を俺は確認した。時計を見ると、先ほど停止した時間のわずか1秒後を指している。
「ゆめ、じゃあないだろうなあさすがに……」
 体のどこにも、行為の痕跡は残っちゃいないが、胸や秘部に触れた感触は手に残り、心なしか二つのゴールデンボールも軽く感じられた。
「……まあどっちにしてもそう簡単に会うことはないか、な」
 こちらを笑顔で見つめる彼女の姿が目に浮かぶ。
 ……いつ会えるかわからないのは残念だが、仕方ない。気を取り直して仕事に向き直るかと、PCを操作して書きかけのエロ小説を消そうとした時、その末尾に書いた記憶のない文がつけ加えられていることに気づいた。
『次は負けないんだから、1日だけ我慢してなさい!』

 ……どうやら1日我慢するだけであってくれるらしい。素直にさびしいって言えばいいのにな、俺の大好きなツンデレっ子は。



――終わり