それは絶望。
すべてが拒絶され生まれた空白。
それは崩壊。
自身が支配し、認識しうる世界の消失。
与えられた事態は事実として我が腑に落ちず、私は無駄と知りながら君に呼びかける。
拒絶。
私は無駄と知りながら君に呼びかける。
拒絶。
私は無駄と知りながら君に呼びかける。
拒絶。
私は……
私は、おそらくは大勢の者達と同じに、君を軽んじていたのだろう。
何という空白!
何という絶望!
君と出会った日がいつだとか、そんなことは覚えていない。
そんな昔から、君と私のつき合いは続いていたのだ。
私は幾度となく君に語り掛けた。
私は君を通じて、多くの友と出会えたのだ。
ああ、それなのに!
私はあまりにも君をみていなかった。
まさか本当にいなくなってしまうなど、夢にも思っちゃいなかった!
……大丈夫
何度目の呼びかけだっただろうか、不意に、応えがあった。
それは小さく、かろうじて届いたものだったが、
今までの無反応と比べれば……
そして私は、あらゆる手段を用いて君に呼びかける。
手応えは少しずつ強くなり、そして……