禁断少女

1 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:02:49 ID:IJGeRlJg
禁断少女専用スレ

2 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:03:39 ID:s41SvlLK
ざわ・・

3 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:04:42 ID:IJGeRlJg
30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


31 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 04:56:12 gWgeNeuH
>禁断少女

既に限界っぽいなw


32 名前:禁断少女 投稿日:2006/05/17(水) 06:11:42 fiUI9sG2
「お兄様……もう、限界みたいですわね」
 その少女は僕に向かってそう言うと、ズボンのファスナーを下ろし、びくびくと脈打っているモノを取り出した。
「まだ、さっきしてから十二時間しか経ってませんのに――しょうのないおちんちんですこと」

 そうなのだ。
 彼女は僕がオナニーを我慢していると、決まって目の前に現れる。
 たぶん幻覚。たぶん妄想。
 麻薬中毒の患者が苦しむという禁断症状のようなものだろう。

 けれど、その手の患者にしてみれば、目の前に現れる幻覚がリアルな質量を帯びて感じられるのと一緒で。
 僕には――彼女の存在が実際に目の前にあるようにしか思えないのだった。
 いや、事実、触れることさえできる。
 その感触が僕の脳から生み出されたものなのか、それとも実は夢ではないのか、それはわからない。
 ただ、どちらにせよ、現れた彼女は僕のナニを刺激し、射精に導いては去っていく。
 それは間違いなかった。
 まるで、我慢は体に良くない、とでも言うように。
 だから、僕のオナ禁は決して長く続かない。続かせることが、できないのである。

「十二時間前は手でして差し上げましたから――」
 『禁断少女』は言う。
「今度はおクチでいかがです?」
「あ……。う、うん」
 僕は拒むことさえできず、彼女に言われるがまま、それをOKしてしまう。
「ふふふ……。可愛い。先っぽから何か出てますわよ」
 見れば、確かに僕のイチモツは、震えながら先走りの液体をこぼしているようだった。
「……はむ。……ちゅ。……ちゅぅ」
 彼女は音を立て、愛おしい物でも口にするかのように僕のペニスをしゃぶっていた。
 その表情を見ているだけで、僕は早くも絶頂を迎えそうに――


……こうですか? わかりません!

4 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:35:06 ID:C7qBXMR5
お前ら禁断少女を文章化したら恥ずかしくて逃げ出すっていう考えは無いのか

5 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:39:04 ID:yBjHICCm
よし。
今日からオナ禁する。

6 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:49:29 ID:Wx+/p+fB
……立てたのか。まぁ、頑張ってくれ。
否定はしない。

7 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 21:12:09 ID:aYlgHbNt
|
|/H\
| 0M0 )
|⊂ /
|  /

8 :↑の32:2006/06/23(金) 21:22:27 ID:ZcNTqUpA
この子は俺の禁断少女だから、おまいらには渡さん!w

……という戯言はともかく、
テンプレに固執せず、『僕の所にやって来た禁断少女』を各人持ち寄ったほうが盛り上がるかもしれんね。

9 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 23:13:45 ID:17r73y1h
奇態アゲ

10 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 23:25:24 ID:nVKEDhc6
エロパロ板でネタ雑談から萌えキャラが産まれるとは思わなかったw

11 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 04:39:41 ID:Bv3k6ykx
禁断少女降臨祈願age

12 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2006/06/24(土) 05:01:32 ID:Q2fn/Nvn
とうとう立てやがった勇者野郎に誓いの流浪投下。第一夜(4分割)。
----------------------------------------
「ふぅん、こういうのがお好みなのですね」
 遠い幹線道路の車の音も絶えた深夜、俺はデスクライトのみの暗い部屋の
中、キーボードに走らせていた指を止めてびくっと振り返る。
「え? えっ!?」
 悪戯そうな微笑をたたえた卵形の綺麗な顔。キャスター付きの椅子に座っ
た俺が振り返ったすぐ横に、同じ高さの彼女のそんな表情があった。
 幼い身体つきはまだ中学生になったかならないか。暗い部屋に豪奢な金髪
が光の粒子を振りまいている。
「純愛ものですのね」
 その娘はちょっと目を細め、揶揄するような意地悪な微笑み方をする。酷
薄そうに見える微笑なのに、可憐な美少女がやるだけでコケティッシュで小
悪魔じみた魅力あふれるものに見えた。
 俺はその微笑にちょっと息を呑んでしまう。

「お兄様、どうなされたの? きょとんとなされて」
 動きを感じさせずにすっと近づく娘。爽やかなフローラルの香りに、どこ
かミルクを熔かした様な甘さが混じる。なんだろう。どこかで嗅いだことの
あるような。脳裏の奥深くの本能に訴えかけるような、甘い、爛れた香り。

 それ以前に、この娘は誰だ?
 どうやって僕の部屋に入ったんだ?
 こんな時間に? 一人で? 忍び込んだのか!?

「キミはどこから、いや、なんでここに?」
 警戒して緊張した声が出る。
 無意味に喉に絡まる唾液を無理やりに飲み込む。その音がこの娘に伝わり
そうで必要もないのに頬が熱くなる。
「お兄様が、呼んだんですよ?」
 娘は言葉を一つづつばらばらにほぐすように、甘くゆっくりと囁く。
「え? え?」
 彼女が動くたびに、闇色のゴシックなドレスがふわりふわりと、部屋の中
で揺れる。昏いチュールレースと細い血色のシルクリボンが、大気を愛撫す
るように掻き回す。
「これ、です」
 彼女が指差した先。
 そのスレッドにはひとつの単語が、モニターの中に浮かび上がっている。

――禁断処女。


13 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2006/06/24(土) 05:02:50 ID:Q2fn/Nvn
「なにをっ、そんな訳!?」
「あるんですの」
 いつの間にか吐息が絡まりあうほどの距離に近づいてきた少女が微笑む。
澄んだ色の瞳がとろりと潤んで俺の視線を絡めとる。
「お兄様? ――ほぅら」
 触れる指先。ずきりと甘い痛みに似た快感が僕の下腹部を走る。
「我慢してらっしゃったでしょう?」
 彼女はころころと笑って俺のジーンズに包まれたペニスを恥ずかしげもな
く撫で上げる。幼い指先が奏でる魔法のような快楽に俺の頭は惑乱する。
 禁断処女? 射精をしないで耐えているSS書きの元にやってくるという
幻覚? 馬鹿な、そんなのはただのネタだ。雑談スレの戯れだ。
 仮に百歩譲ってそういった幻覚があるとしたって、今ここに居る彼女はそ
んな曖昧なものではありえない。
 少女の幼い甘い声も。身体から漂うミルクにも似たとろりとした香りも、
部屋で幻想的に揺らめくドレスも、幻覚なんかではありえない。

「なんなんだっ、キミっ」
 俺は彼女の指先に何度も包まれてはしごかれるモノから感覚を必死に逸ら
しながら問いただす。だが、その声は震えていてちっとも説得力を持ってい
なかった。
「お兄様が、我慢しているから。私が来て差し上げたんですよ?」
 指先がくりくりとペニスの先端を撫で回す。
 身体中の神経がぞわぞわと集中していく感覚。
 確かに最近、十日はしていなかった。そのせいか感覚が鋭敏になってしま
っているのだ。身体中が熱い。幼い少女に弄られる感覚がリフレインして、
脳の中身までぐちゃぐちゃに溶けていきそうだ。
「我慢なんかっしてっ」
 言葉を言い切ることも許されない。
 子猫のように伸びた舌が、ちろりと首筋をくすぐる。濡れた感触が心臓の
鼓動をレッドゾーンまで急加速させる。
「してないんですか? うふふ。お兄様、純愛SS書きですものね」
 小悪魔のような微笑。俺の息継ぎを見越したように、花びらのような唇が
喉仏を何度も甘く挟み込む。
 ちりちりと産毛が逆立つような快楽。
 少女の指先がゆっくりとジーンズのファスナーを引きおろしてゆく。ベル
トを緩めずに、忍び込む細くしなやかな指先。俺のペニスに淫らな子蛇のよ
うに絡み付いてくる。


14 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2006/06/24(土) 05:03:24 ID:Q2fn/Nvn
 ずくずくとした熱が下半身に集まる。
 触れられたい、扱かれたい。そんな欲望を際限なく煽り立てるような緩慢
な彼女の動き。
「うふふ。たっぷり溜まっていますね」
 微笑む少女の唇の淫らな朱色。
 禁断の味を秘めた唇が緩やかに開閉をして小さな舌が覗く。
 たまらなくいやらしい光景。
「スレッドでは、GJが沢山ついてます。お兄様、ファンいらっしゃるんで
すよね?」
「んっ! うっ……っ!」
 繊細な十本の指が俺のペニスに絡みつく。敏感になっている俺にはそれだ
けで腰が勝手に動いてしまうほどの快感。それなのに金髪の少女は先走りの
漏れる亀頭を何度も人差し指で優しく可愛がってくる。
 ヌルつく指で粘液を塗り広げ、反応を確かめるようにじっくりと快楽を染
み込ませてくるのだ。
「お兄様のSS、皆様がほのぼのとした気持ちになってくれてますけれど…
…」
 弱火でじりじりと焼き焦がされるような快感。
 じっとしていることが不可能なほどのじれったさ。射精したい。その想い
が狂ったように脳をかき回す。
「本当は、ハードディスクにいやらしいSSをたーくさんお貯めになってい
るんですよね」
 揶揄するような言葉に俺の身体が一気に緊張する。
 その無邪気な微笑と囁きが、俺の快楽の引き金を絞りきる。
 先端の切れ込みをくすぐる指の動き、恥ずかしい趣味を見透かされたよう
な発言、幼く邪悪な微笑の美しさ、部屋にこもる甘い囁き。それが一体にな
って狂おしい焦燥で焼き焦がす。
「ほらぁ」
 彼女はくすくすと笑いながらペニスに指を絡める。
 どんどん執拗に粘着質になる動き。
 繊細でいながらこちらの弱点をそそのかすような甘美な律動に、どうしよ
うもないほど神経が狂わされてしまう。
「お兄様のおちんちんにも、たぁくさん精子が溜まっていましてよ。――し
ょうのないおちんちんですこと。私の指先にそんなにぬるぬるの腰をこすり
つけて、気持ちいいですか?」

15 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2006/06/24(土) 05:04:29 ID:Q2fn/Nvn
 少女の指先が俺のペニスを愛しげに擦りたてる。吐息が絡む距離、肌に触
れるさらさらした華美なドレスの感触と、漂う甘い香りが視界を輝く闇で満
たす。
「気持ちいいでしょう? こんなに溜め込んで、どろどろに熱くなって。お
兄様のミルク、出して欲しいと涙をこぼしていますわ」
 雁の下に絡みついた人差し指が蛇のように亀頭を舐め上げるその動きに、
歯が浮きそうなほどの快感を感じる。
「ほらぁ、お兄様。出してしまっていいんですよ。――これだけ溜め込んだ
のですもの、気持ちいですわ。お漏らしが癖になるほど。私の手にたっぷり
と出してください。何度でも、どろどろで汚してくださっていいんですよ」
 限界だった。
 十日以上節制を重ねてきたペニスは俺の意思に反して爆発してしまう。
 今までに経験がないほどの愉悦と開放感に俺の意識は白くかすむ。
 金髪の少女が何かを囁く。
「……た、沢山……我慢…………会いに……くだ……ね」
 その言葉も聞き取れない。まるで壊れてしまったような射精の快楽が脳を
狂わせる。下半身全てが濁流になって流れ出るような脱力感に俺は意識を失
っていった。

 ――。
 ――――。
 失態だ。いくらSS書きが煮詰まってたとはいえ、デスクで寝てしまうな
んて。俺は目を擦りながら、情けない気分で下半身を見下ろす。
 おいおい。俺は中学生かっての。ったく。恥ずかしいなぁ。
 誰もいないはずの部屋で、誰かに見られてないかときょろきょろと周囲を
見回しながら、俺は下着の中を確認する。
 ――うわっ。洗濯しなきゃ。最悪だぁ。
 なんだかなぁ、たしかにすげぇえっちな夢を見たような……。
 いや、なんだか思い出しちゃいけない気がする。俺は部屋の中に漂う僅か
な甘い香りを嗅いだ気がして、一瞬だけ陶然となる。
 うう、早いところ連載を完成させなきゃ。待ってくれてる人もいるんだし
な! 俺は自分を無理やり鼓舞してストーリーを考えながら風呂場に向かう
のだった。
----------------------------------------
以上、お粗末様っ! ネタから始まった稀有なスレへの慶賀の気持ちを込め
て。まずは一筆、今後ともヨロシク&職人様の来駕を願っております!

16 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 05:58:39 ID:OibJI6EC
お、見知った名前が…GJ!
禁断少女でここまで来るとはw
抜けたぜ。あんた神だ。

17 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 09:44:25 ID:vgbKA/AW
さすがだ。仕事はえぇぇぇ!
おたくの禁断少女タンは金髪ゴスっ娘ですか。
萌えたぜthx!


話は変わるが、スレの性質的に絵師様降臨も期待できたらな、と思っている俺バルログ。
お客さまの中に絵描きの方はいらっしゃいませんかー?

18 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 10:10:05 ID:vquf3RBQ
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       ///l ::::r┐::::::,j !イニ |_|、! |l___l ll ィ--,ニ,┐::::::::::l !:::: !    呼んだでしょ…
     .////l::::::|,!.|::::::::l'lア::。::lヽヽ      /,イ"。:ヾ||::::::::::| !::::::|  
   / /./. //l::::::::|亅::::::|.|ヽ__,ノ .`      ヽ___/ ||:::::::::|ノ::::::::!
 ./  / / // !:::::::::::|::::::::| !              |,! :::::::|:::::::::::|!
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/   / / ./  ! ::::::::::::::|:::::::l.l:::::: ヽ、    ー   _,ィ'´::::::::,||:::::::::|::::|::::l l,
  /./ /  .l::::::::::::::/|::::::,!,!|:::_,ノ| ``ー---‐'"  ト_ ::::::l !::::::::|l:::|l::::| !l
/ / /   .!:::::::::::::/i,|:::::/,l〃'、 ヽ\.     / ./入l |:::::::::| !:l.l::: l !l
 ,/  /   .,!::::::::::::/ !!|:/"ヽ_ノ`、 !、ヽ.   / ./ / :::::7-、::::| !: !l::: ! !l
/  /    ,' :::::::::://.!'´  ,' ::::::::ヽ \ ヽr'  //::::::::::/~"ヽj !: ! !::l. l.l
.  /    ./:::::_, -'"::::::::``= ヽ::::::::::::::ヽ、ヽ  / / :::::::::::::::!、 " ! ヽ! l:::l !.!
 / .  / /ヽ: :: :::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::: !、 У ,/ :::::::::::::::::ノ`‐~~::::::::::::ヽl. | |

(地獄少女)

19 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 14:00:36 ID:edPC0iRI
うはっ禁断少女本当にきたGJ!
続き禁断しながら待ってます。

20 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:09:30 ID:xGpbI5NX
発祥の地となったスレをkwsk

21 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:14:22 ID:4WbArBWS
>>20
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150818412/

かな?

22 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:36:05 ID:xGpbI5NX
>>21
d

23 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 17:26:00 ID:QNUaHgDp
こんなんあるんだな
>>15
超GJ!

24 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 19:20:01 ID:YqIUb349
初姫投下乙
よし、俺も禁断して次の禁断少女を待つ

25 :名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 22:51:33 ID:IFqj6zwe
まさか俺の打ち間違いがスレにまで発展するとは・・。
初の勇者に祝杯を。
俺もそのうち書かないと膀胱炎で死ぬ

26 :名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 08:46:26 ID:fbZ7PAka
期待age

27 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 04:22:17 ID:2tjOS/Cl
>>18を見て、誰でも発想することは一緒だなあ、と思った。
つーことで、地獄少女風味。

28 :禁断少女〜和装 1/7:2006/06/26(月) 04:24:16 ID:2tjOS/Cl
 別に本当に信じていたわけじゃない。
 ただ、好奇心からやってみただけだった。

 ほら、よくある話だろう。
 トイレの奥から何番目を三回ノック。花子さん、遊びましょ。

 自慢にもならないが、僕は小学生の時、本当に『それ』をやったことがある。
 結果はご想像の通り。
 僕は大いに期待を裏切られたわけだが、にもかかわらず、多少年を食った今でもそのタチは変わっていなかったらしい。
 
 小さな小さな都市伝説。
 いや、それはまだ伝説というほど成長してはいなかった。
 が、確かにその芽らしきものではあるのだろうと思う。
 曰く。


――オナ禁すれば、『禁断少女』に会える。


 ばかばかしい戯言と鼻で笑うこともできたはずなのに、僕はそれを試した。
 好奇心と、まあ、多分に下心もあっただろうが、もし逢えるものならば逢ってみたい。そう思ったのである。
 『伝説』によれば、その『禁断少女』とやらは、召喚者の妄想を具現化した姿で現れるという。
 なら、僕の所にやってくるのはどんな『禁断少女』なのだろう。
 それにも、興味はあった。
 
 メイドか?
 眼鏡っ子か?
 ツンデレか?
 ゴスロリ少女か?

 僕の妄想は、どんな姿形をしているのだろう?

29 :禁断少女〜和装 1/7:2006/06/26(月) 04:25:35 ID:2tjOS/Cl
 ――と。
 意気込んでオナ禁を始めて七日目。
 
 早くも、僕は誘惑に負けそうになっていた。
 元々、オナニーは日課のような物だったのだ。
 世間一般の彼女ナシ男が皆そうなのかは知らないが、少なくとも、僕はそうやって性欲のはけ口を見出すことで、何とか思春期の煩悶を紛らしていたのである。
 今までだって、三日溜めれば暴発しそうな気がしていた。
 それが一週間。
 笑うなかれ。
 僕にとっては、とうに限界を突破している。
 もはや、股間の二つの玉に渦巻く澱みを具体的に感じる(……と錯覚する)ほどにまで追い詰められているのであった。

(どうせ、ただの噂だろう?)
 漫画的表現でよくありそうな悪魔のささやきが、僕の意志を挫けさせようとする。
 実際、オナ禁なんてしたところで何の益もないのである。
 溜まるのは、ストレスと精液だけ。
 今の僕なら、女と名が付けば、幼稚園児から老婆にまででも発情する自信があった。
 ゆえに、苛々もつのる。
 そこまでして結果得るものが何もないのだとしたら、それこそ間抜けの極みとしか言いようがない。
 花子さんとは違って、『禁断少女』はいつ出てくるかわからないのである。
 その来るのか来ないのかわからない『いつか』まで、永遠にオナ禁し続けなければならないのだとしたら、それは僕にとっては地獄そのものと言えた。
(負けちまえよ……!)
 悪魔はさらに、僕の耳元で囁く。
「……だよな」
 僕は、その囁きに身を委ねる。
「やって――られっか!」
 一人叫び、枕元に積み上げてあるエロ本に手を伸ばす。
 
 ――伸ばした。
 その時。

「あら、やめてしまうのね。ここまで頑張ったのに、勿体無い」

 頭の後ろから、
 声がした。

 振り向く。
 先には。

「私のこと、呼んだでしょう」

 胡蝶の紋の振袖を纏った、一人の少女が佇んでいた。

30 :禁断少女〜和装 3/7:2006/06/26(月) 04:27:00 ID:2tjOS/Cl
「ほ……」
 僕は言葉を失い、硬直した。
「ほんも――の?」
 やっとのことで、それだけ言葉を発する。
「当然……でしょう」
 市松人形然としたその少女は、ころころと笑いながら、僕の方に擦り寄ってくる。
 その動きに併せて、艶やかな彼女の長い黒髪がゆらりとたゆたう。
「これだけ辛抱したのだもの。そろそろ現れてあげなければ、貴方が可哀相」
 『少女』とは思えない色気を帯びた微笑を浮かべながら、彼女は言った。
「ふふふ……。莫迦丸出しね。幻想の中の少女に、こんなにも恋焦がれて」
「ち、違っ……」
「違うの?」
 淡雪のように白い彼女の細指が、僕の股間をつ、と撫でる。
「――もう、こんなにしているのに?」
 そう。
 いつの間にか――いや、彼女が現れたその瞬間から、僕の逸物は大きくそそり立ち、ジーパンの布地を三角錐のような形に盛り上げていた。
「好奇心? 試しにやってみた? そうじゃないでしょう」
 嗅いだこともないのに何故かそれとわかる――わかってしまう白粉の匂いが、僕を包む。
「貴方は、本心から、心の底から、『私』に逢いたいと願っていた」
 さくらんぼのような薄い桃色をした一対の唇から紡ぎだされる、鈴の転がるがごとき丸い声色が、僕を苛む。
「そして――私に『イかせて欲しい』。そう思っていた」

 ――ああ。
 僕は嘆息する。

 そして気付く。
 『確かに、僕は、彼女を、待ち望んでいた』のだと。

 僕の心の襞に埋もれた、遠い記憶が蘇る。
 ひとり旧校舎のトイレを訪れて、その扉をノックした日の記憶。
 あの時、僕は本当にただ好奇心からのみ、『儀式』を行ったのか?
 答えは否。
 そうではない。
 僕は、本当に『花子さん』が現れてくれることを期待していたのだ。
 だから。
 だからこそ。
 落胆した。
 裏切られた、と感じたのだ。

 そして、もう一つ。
 あの時、僕の学校に伝わっていた『花子さん』は。
 僕の脳裏に浮かんでいた『花子さん』の姿は。
 
 丁度、目の前にいる『彼女』のそれと寸分違わぬものであったのだ。

「『私』に逢って、貴方は何をしたかった?」
 少女が問う。
「ともだちに……なろうとおもったんだ」
 僕は答える。
「それだけ?」
 違う。
「こいびとどうしに……」
 
 なりたかった。

「ふふ、いいわ」
 彼女は言った。
「私はそのためのモノなのだから。その為に存在しているのだから。望み通り、貴方の『恋人』になりましょう。貴方を『逝かせて』あげましょう」
 
「――現世は夢。夜の夢こそ真実。『私』を呼ばったその心根に、『私』は全身全霊を以って、報いますわ」

31 :禁断少女〜和装 4/7:2006/06/26(月) 04:28:15 ID:2tjOS/Cl
 だらしなく延びきった僕の脚の間に、少女は正座し、中心にそびえる『モノ』を眺めていた。
「期待してくれているのね。嬉しい」
 一週間分――世の基準からすれば大して多くはないのかも知れないが、ともかく――の欲望を内に湛えたその肉塊を、彼女は潤んだ瞳でじぃっと見詰める。
 その視線を感じるだけで、僕は、背筋を貫かれるような心地よさを覚えた。
 視姦だけで、イってしまいそうな気がした。
「うふふ……。幾ら何でもまだ早すぎるわ。お愉しみはこれからだというのに」
 僕の心を読んだかのように少女は言い、そして、前のめりに身体を倒して徐々に逸物に顔を近づける。
 さわさわとした黒髪の感触が僕の内股をそっと撫でた。
「凄い。ぴくぴく動いて、まるで生き物の様。可愛らしいったら」
 そう言って、彼女は戯れなのか、それにふぅっと息を吹きかける。
「うぅっ……!」
 ぞわりと全身が総毛立つような感じがして、僕は思わず声を漏らしてしまう。
 その声を耳にした少女は、上目遣いで勝ち誇ったような視線を僕に向けてきた。
「溜まっているのね?」
「悪いかよっ。だからこそ、君が出てきたんだろう?」
「別に。悪いなんて一言も。ただ――」
 いったん言葉を区切り、彼女はさらに僕の分身に近づいた。
「――そんなに長くは持たないのだろうな、と思って」
 そして、ちろり、とその先端、とくとくと先走りを溢している尿道口の辺りを舌先でなぞった。
 再び背筋に電流が走る。
 僕は頭がどうにかなってしまうのではないかと思った。
 ほんのわずかな刺激でさえこれだ。
 確かに、彼女の言う通り、長持ちさせるのは難しいのかも知れなかった。

 だが。
「……嫌だ」
 知らず、僕の唇が言葉を発する。
「……ん? 何と言ったの?」
「そんなの、嫌だ!」
 イってしまえば、きっと彼女は消える。
 出遭って間もない、こんなに短い時間で彼女と別れなければならない。
 それはどうしようもなく耐え難いことだった。

 何故って。
 彼女が。
 彼女を構成する要素の総てが。
 僕にとっては愛おしく、また同時に『快楽』であったから、だ。
 長らく望み、願い続けていたモノ。その具現。
 やっと出遭えた僕の理想。

「もっと君と一緒に居たい! もっと君と時間を共有したい! もっと君を――感じたい!」
「だったら、頑張ることね」
 ふわり、と彼女が微笑んだ。
 その表情はとても満足げで。
 
 ……何故かそれが、少女の実存を僕に強く意識させる。
 たとえ彼女が僕の妄想の産物だったとしても、彼女は今、『此処に居る』。
 
「……行くわよ」
 少女が僕のものをぱくりと咥え込む。
 快楽との闘いが始まった。


32 :禁断少女〜和装 5/7:2006/06/26(月) 04:30:26 ID:2tjOS/Cl
「んっ…んんっ……」
 ぐぷぐぷと音を立て、少女の頭が激しく上下する。
 僕は腹筋に力を込め、とめどなく込み上げてくる射精感を必死で堪えた。
 初めて体験するフェラチオという行為は、想像していたよりも数倍甘美で、心地よかった。
 僕の『理想』そのものである少女がそれを行っているということも、あるいはその快感の一助となっているかもしれない。
 少女の舌遣いは、確実に僕のツボを心得、急所を捉えている。
 激しい中にも緩急を付け、ただ上下させるだけではない、複雑な動きを絡めている。
 たぶん、それゆえの『禁断少女』なのだろう。
 僕のことなど、知り尽くしている。
 望んでいることも。
 気持ちの上でだけなら、何度絶頂したかわからない。
 脳髄は痺れ、指先の先端までが快楽に震えていた。
 頬を薄紅色に染め、必死で蠕動を繰り返す少女の表情さえ、僕の瞳には映らない。
 視界は混濁し、目を開いているのか、閉じているのかもわからなかった。
 
 けれど、それでも。
 それだけの快楽を与えられて尚、僕は精を解き放つことはしなかった。

 何故、ここまで耐えられるのだろう?
 経験がないから想像でしかないが、僕は決して性的な刺激に強い方ではないはずだった。
 いわゆる、『早漏』なんだろうとずっと思っていた。
 実際、日々繰り返される自慰行為は短く、ほんの十分足らずで終わってしまうのだ。
 にもかかわらず、今の僕は、度重なる絶頂感を凌ぎきり、与えられる快感に酔いしれるだけの猶予を得ていた。
 何故だ?
 これが『夢』だからか?
 そう考えるのは簡単だったが、それはあまりにも浪漫に欠ける、稚拙な解答であるように僕は思えた。
 だから、僕はこう考える。

 『僕』はここにいない。
 『僕』という存在は虚空に溶け、彼女の口の中のペニスだけが、今、この瞬間の『僕』。
 『僕』はただのチンポそのものだから――だから、彼女の刺激を甘受しても、自分を制御できる。
 『僕』は今、その全身を彼女の小さな小さな唇に抱かれているのだ。

 同じ『夢』なら、そっちの方がよっぽど素敵だ。

 ひどく無様で滑稽な想像だったが、しかし僕にはそれが相応しいように思えて仕方なかった。

 カウパー液が尿道を伝う感覚など、僕は知らない。
 そういう感触を認識することができることにさえ、今まで気がつかなかった。
 そこまで、僕の神経は股間のモノ、一点に収束されている。
 そしてまた、溢れて溢れて溢れるその液体は、彼女の口腔の中で唾液と交じり合い、嚥下されているはずだった。
 つまり、それは、『僕』が彼女の一部になれているということで。
 この歓喜を表す言葉を僕は思いつくことができない。

33 :禁断少女〜和装 6/7:2006/06/26(月) 04:31:27 ID:2tjOS/Cl
「んっ…! んっ…! んぅっ…!」
 少女の律動が速度を増し、それに併せて鼻から漏れる呼吸音も速まっていく。
 彼女も頑張っている。
 僕を高め、僕を絶頂に導くために頑張っている。
 
 僕のために。

 ふと、それに気付いた瞬間、唐突に感覚が戻ってきた。
 真っ白だった視界に色が付き、朧げだった輪郭が具体的な質量を取り戻した。
 
 瞬間、僕の目に焼きついた物。
 それは、度重なる蠕動に紅潮した彼女の頬でも、あたかも生きているかのようにひらひら舞う振袖の蝶の文様でもなく。
 
 さらさら流れる彼女の髪。
 どんな絹糸よりも細く、艶やかな彼女の黒髪。
 だった。
  

 
 ヨ ゴ シ タ イ 。


 コ レ ヲ 。
  


――僕の中の何かが、強く訴えかける。
 
 気付くと、僕は彼女の頭を掴み、ペニスから引き剥がしていた。
「何…を……?」
 予期せぬ僕の行動に驚き目を丸くする彼女を余所に、僕は髪の一房を手に取る。
 そして、その美しい弦を逸物に絡みつけ、猛烈に扱き始めた。
 昂ぶりに昂ぶって、もはや神経が剥き出しになったかのような僕の分身を、無数の糸が刺激する。
 いや、今の『僕』はペニスなのだから、全身を、と言い換えた方がいいかもしれない。
 ひらひら舞う彼女はまるで蝶のようだったが、その実質は、蜘蛛だったわけだ。
 蜘蛛の糸に絡めとられている哀れな蝶は、僕の方だったわけだ。

「……面白い」
 少女がぽつりと呟いた。
「何が貴方をそうさせるのかしら……?」
 その言葉も、僕の耳には入らない。
「そう……。それが『貴方』なのね……」
 彼女は幼子を宥めるように『僕』に掌を添え、そして、言った。
もう一言だけ。

「……お逝きなさい。存分に」

 刹那。
 その言葉が引き鉄であったかのように。
 『僕』の中に渦巻く、永く淀んでいた塊/魂が解き放たれる。

 疾走った奔流が彼女の頬を掠め、穢れない黒に白く一筋汚れを付ける。
 それを見届けて、僕は。
 僕の意識は、光に還った。


34 :禁断少女〜和装 7/7:2006/06/26(月) 04:33:01 ID:2tjOS/Cl
「かえ……った?」
 がくん、と急ブレーキでもかけられたかのような衝撃を受けたような気がして、僕は我に『返った』。
 
 蝶の振袖の少女は、もういなかった。
 いや、そもそも、本当にいたのかどうか。
 彼女の髪を汚したはずの精液は、僕の部屋の床を這い、フローリングの上に敷かれたカーペットを汚している……だけだった。
 
「やっべぇぇぇ!! ティッシュ、ティッシュ!!」
 絨毯にこびりついた精液は、想像通りめちゃくちゃ粘っこく、全部を取りきるのは到底不可能――みたいだった。
「うぅぅ……。なんで僕はこんなことをやってんだ」
 それもこれも、変な噂に惑わされて、オナ禁なんか始めたせいだ。
「もー、やだ! 二度とオナ禁なんかしねえっ!」

 ……と。
 
――そしたら、もう二度と私にも逢えない、ということねえ。

 頭の中で、声が聞こえた気がした。
「え?」
 思わず、僕は聞き返す。
「また、逢えるのか……?」
 だが、返事は返ってこない。
 僕は、はぁ、と大きな溜め息をついた。
 自分の妄想力の強さには自信があるつもりだったが、今日ばかりはネガティブな意味で、ほとほと愛想が尽きた。

 馬鹿な。
 そんなはず、ないじゃないか。
 『禁断少女』は夢だったのだ。
 オナニー断ちのせいで、どーにかなってしまった僕の頭が作り出した、極めて良く出来た幻だったのだ。
「だよ……な?」
 自分に言い聞かせるように問いながら、ふと、掌を見る。

 そこには。

 指と指の間に絡まった、一本の黒く、長い髪の毛があった。
 短髪である僕のものではあり得ない、長い長い髪の毛が。

「『禁断少女』……」
 名前にしてはひどく無機質で、生命の通っていないその単語を、僕は呟く。
「今度逢ったら、名前を聞かなきゃな……」
 かくして、前言はものすっごく簡単に翻されることと相成った。

 
 ……ただ。
 それは当分先のことだろう。
 ……と、思う。
 

「この記憶があれば、半年は闘える……」
 はっきり、くっきりと、僕の脳に刻み込まれた『彼女』との記憶。
 この髪の毛が、それを補完してくれるはずだ。

 ごめんよ、『禁断少女』。
 僕はしばらくまた、オナニー魔に戻ります。
 それもこれも、君が魅力的過ぎるせいだからですよ!

 ……って、言い訳がましいよな、僕。

35 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 04:34:50 ID:2tjOS/Cl
こねくり回しすぎて、自分でもワケわからんようになったw
次の勇者にバトンタッチ。

36 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 05:03:12 ID:0TKgGctG
GJ。
エロかったし、魅力的だった。
それ以上に市松人形のような彼女の黒曜石を削りだしたような
強さと純粋さが出ていた。GJ。

37 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 16:40:40 ID:wjioKdUV
スレの出所からして、ここは板中の八百万の神が集うスレになるかもな。
文体参考にしつつ、そのうち投下しよう




38 :名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:07:43 ID:ImtmVFxa
意外と盛り上がってるなw
確かに、文章力の平均が他のスレより高そうだ。なんか俺も負けじと書きたくなってくる。
◆5bXzwvtu.E氏と>>28、ともにGJ!

39 :名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 08:43:48 ID:2r0Zy6xp
すげえなw

40 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 10:05:34 ID:hELcCETN
絵師様も欲しいが、戦士も欲しいな。
オナ禁する読者。「オナ禁ネーム@日数」とかで。
なんでも三日〜一週間で溜まるらしいので、
溜まったら刺客よろしくSSを投下する。

41 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 19:11:42 ID:dLTw8VV8
そんなことより、最初の娘のSS読みたいage

42 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:41:08 ID:jC9M92pT
俺も手淫封印するわ。

43 :in to dream1/6 ◆DppZDahiPc :2006/06/28(水) 23:35:14 ID:OeAJ8u45
 利き手を骨折した。
 理由は簡単明確。
 車に轢かれそうにな少女を助けるため、車の前へ飛び出し。なんとか、少女は
手首を捻挫したが、他には怪我もなく。少女はもとより、その両親、轢きかけた
運転手からも感謝された。
 その時は怪我したものの、人から感謝され、謝礼金までもらい。随分良い気に
なっていた。少女の代わりに跳ねられてよかった、とすら考えていた。
 たまには良いこともするもんだ、とも。

――しかし、一つ、重大な問題があった。

 利き手が使えない。
 それはつまり様々な不便が強いられるのだが、その中でもオナニーできない事
が一番辛い。
 禁オナニーが始まってから約一週間――既に限界近い。
 三日前より夢精が続き。ちょっとしたことで勃起する。
 左手で抜こうとしたが上手くいかず、我慢汁がダラダラ流れて畳を汚すだけ。
一週間前まで毎日していた反動か、女の味を知らない俺の息子は、オナニーしろ
と分かりやすく俺に訴えかけてきている。
 それを聞いてやりたいのも山々で、今にも爆発しそうな股間の健康面を考えて
やるなら。
「よし、ソープへ行こう」
 ジャケットを羽織って、財布を掴み――絶望した。
 溜まってた家賃光熱費払って、財布の中身は飛んでいっていたことを思いだし。
俺は絶望した。
 金が無いわけではない、ただ、使えば。あっさり餓死している未来の俺が見え
る。
「ハハ……ハハハ」脚が崩れ、その場にしゃがみこむ。
 股間がきゅんきゅんと疼いていた。
 そんな時だ、ヤツが現れたのは。
 ドンドンドンッ、ドンッ。
「――おわぁっ!?」
 今時珍しい木製の扉が、破壊されそうなほど荒々しく叩かれ、
「ちわー、宅配でーす」暢気な声が怒鳴ってきた。
 チャイムあるんだから鳴らせよとは思いながら、立ち上がり、開けてやると。
そこには街を歩けば一人は居そうな、Tシャツジーンズ姿の女が立っていた。―
―高校生くらいだろうか? それにしては顔つきは幼い。
 不思議と既視感を覚える顔だった。
 まあそんなことは良いとして、「宅配って?」聞くと。
 ヤツは躊躇いもなく
「あたし」
 なんて言ったので。俺は軽やかに笑い。
「間に合ってます」
 迷い無く扉を閉めた――閉めようとしたが、扉と枠の隙間に足を差し込みやが
った。チッ、場慣れしてる。
「ちょ、ヒドくない? こんな仕打ちないって、ちょ、ちょお」


44 :in to dream2/6 ◆DppZDahiPc :2006/06/28(水) 23:36:36 ID:OeAJ8u45
 ただでさえ、こっちは利き手を使えないというのに。女と思いたくないほどの
力で、開けようとする。
「悪いけどデリヘルは頼んでない」
「ハァ? あたしが商売女に見えるっての?」
 俺は躊躇いなくうなづいた。
「多分、住所間違ったんだろ。な?」
 手の平に汗が滲んできた。
「間違いじゃないって、あたしは――」
「なら、なんなんだよ。宗教勧誘なら余所へ行け」
「――禁断少女」先ほどとは打って変わった、妙に落ち着いた声でヤツは言った。
「禁断症状?」俺はああと納得し、「悪いがクスリなんざ、俺はやってない。金
ないんでね」
 その時、フッと扉の向こうから力が消え「あわわ」俺は勢いそのまま、扉の外
へと投げ出された。
 そこには誰も立っていなかった。
「なんだよ」
 あの女は去ったらしい。
 憤慨するように舌打ちすると、部屋の中へ戻り鍵を閉めた。
「ったく、なんなんだよ」
「まったくね」
「ああ、ホントホント……で、どこから入った」
 ヤツはそこにいるのが当然のように、ウチの数少ない高級品であるテレビの上
に腰掛け、ハーゲンダッツを食べながら。馬鹿にするように笑った。
「じゃあ、自己紹介からするね」駄目だヒトの話聴いてねぇ「あたしは禁断少女」
「……そうか」俺は頷き、ツカツカと近寄る。
「そう。八百万の神ってヤツよ。平伏なさい、この粗チン」
「ああ」女の手からハーゲンダッツとスプーンを奪うと、うず高く積まれた雑誌
類の上に置き。
「まあ神っていうより、守護霊みたいなもんだけど。同じ名前でも、様々、多様
な姿を持ち。一つとして同じ性格のない。キミだけの禁断少女、それがあたし」
「なるほど、ちょっといいか」
「んー? なになに――キャッ」
 俺は頭のオカシイ女を抱えあげると、「お姫様だっこだぁ」と喜ぶ女を、部屋
の外へ放り出し、再び鍵を閉め、チェーンをかける。
「よし」
 これでもう入ってこれないと安心して、振り返ると――居た。
「どこから……というより、どうやって入った」
 俺の疑問にも、頭のオカシイ女は電波な答えを突きつけてきた。
「キミの心から」――意味分からん。
「で、話の続きだけどね。あたしたち禁断少女の役目は一つ」女は形の良い小鼻
をぷくっと膨らませ。「キミを堕とすこと」
「…………」どうやればコイツを追い払えるんだろう?
「あっ、わからないって顔してるねぇっ」

45 :in to dream3/6 ◆DppZDahiPc :2006/06/28(水) 23:37:59 ID:OeAJ8u45
 ああ、わからないね。
「でも安心して、チャチャッと済ませちゃうから」
 説明になっていないのは気のせいでないだろう。
 だが、一つわかった。
「つまり、その、なんだ。なにかしたら、帰るんだな?」
「イエッス!」
「で、なにしたら帰ってくれるんだよ。俺が手伝わなきゃいけないことか?」
 女は首を振り、「ベッドに座って」と指示してきた。どうやら傍観していてい
いらしい。
 何が始まるのかと考えながら、ベッドに腰掛けると。
 直後。
「んっ……む……」
 口が塞がれていた。
 眼から部屋の風景が一切消え、女のこざっぱりとした顔しか見えなかった。
 唇を割り、熱い物が押し入ってくる。舌に舌が絡み、複雑なダンスを踊る。舌
を伝ってヤツの涎が流れ込んできて、俺の涎と解け合っていく。
 わずか十秒に満たない間のキスで俺の身体は火照り、ヤツは唇を離した。
 俺はなにか言おうとして――なにも言えなかった。
 それをみてかヤツは笑う、この状況を心から楽しんでいるように。
「お前、なんなんだよ」絞り出した声、口端から涎がだらしなくこぼれた。女は
それを舌ですくいあげ、細い喉で嚥下し。
「禁断少女」いった
「キミの欲望を解き放つ存在」ニヤリと猛禽類を思わせる笑みを浮かべ、女――
禁断少女は膝を付き、いつの間にズボンを降ろしていたのか。露出した俺の陰茎
にキスをした。
「キスしただけでこんなにしちゃって、フフッ、中学生じゃあるまいし」
 笑うその声は、まるで獲物をみつけた肉食獣のようですらある。
 逃げるため後ずさりしようとしたが、女は先んじて肉棒を細い手で掴んだ。ど
くんどくんっと肉棒が脈動した。
 次に女が何をするのか、分かった。
「あーん」
 かぷっ、と女は俺の肉棒を口に含んだ。亀頭が女の上顎に触れて、びくんっと
反応し。ざらついた表面の舌の上でみじろぎ、背中を泡立たせる。
「……くっ」
 女の目が笑っている。まるで、「もう出るの?」とでも言いたげに。ゆっくり
と頭を動かし始めた。
 技巧も糞もない、そんなもの必要ないと分かっているかのように。薄いが弾力
のある唇で、熱い舌で、口全体で奉仕してくる。
 突然始まった行為――そして、始まりと同じく唐突に止まった。
 口からこぼれる涎を舌先で拭いながら「……ねぇ」と女は話しかけてきた。柳
眉をハの字に曲げ、目を半眼にして。「ちゃんとお風呂はいってる?」

46 :in to dream4/6 ◆DppZDahiPc :2006/06/28(水) 23:39:13 ID:OeAJ8u45
「はいれるように見えるか?」湿布と包帯とでグルグルに巻かれた右腕を示す。
「そりゃそうか」女は納得したのかしていないのか、唇を尖らせ。「うーん」と
唸りはじめた。
「……なんだよ」
「いや、ね。あのさ。煮沸消毒していい? この汚いの」
「あ?」なにいいやがるこの女。「頼んでもないのに、オマエからしゃぶってき
た癖に」
「だってこんなに臭いとは思わなかったんだもん」
「…………喧嘩売ってるってことでいいな?」
「ハァ? なにそれ、イミわかんない」いいながらも女は手でピストン運動を続
け、俺の陰茎が萎えないようにしている。
 ぐるぐると部屋中を見渡して「あ、そうだ」と置かれっぱなしのハーゲンダッ
ツのカップを手に取った。既に中はドロドロになっている、白色の元アイス。
 それを
「これで少しは臭い消えるかな」
 陰茎へと垂らしはじめた。
「――っ!?」
 小さなカップから落ちる糸のような細い線が、充血した陰茎の先端に触れから
みついて、じっとりと肉棒の上を流れていく。
 熱をもったペニスを冷ますような溶けたアイスの冷たさが、背筋を震わせる。
「な、なにする」
「味付けよ、味付け」
 言うと、女は舌先を突き出し、流れるアイスを舐め始めた。
 こぼさないように舌が純白のラインをなぞりながらも、肉棒にバニラがなじむ
ように擦りつけ。かと思えば、あむっと白液まみれの肉棒を弾力のある唇で挟み、
ちゅるちゅると吸い裏筋を登っていく。濃厚なバニラを堪能する。
 楽しいのかなんだか知らないが、時折「ふふ」と笑い。相好は、おそらく年上
の俺からみても蠱惑的に感じる笑みを、亀頭へ向けている。
 アイスで冷やされた肉棒を、熱い愛撫によってぬるぬると暖めていく。顎、頬
にまでも白液を飛び散らしながらの口淫。小さそうに見える口にすっぽり肉棒を
丸飲み、ずりゅりゅりゅぅと意地汚い音をたててバニラをすすり。口唇で揉むよ
うに亀頭に残るバニラを舐めとり、ごくんっと嚥下する。
 ぺろっと唇に残った濃厚なバニラを舐めとり、小悪魔的微笑を見せ、
「このアイス、ちょっとしょっぱいね」
 俺は顎に垂れるアイスを一滴指先で拭ってやると、その指先をくわえ。
「ああ、……そうだな」つぶやいた。
 欲望が訴えかけてくるような味だった。
 女――禁断少女は男の下心を煽る微笑を浮かべている。俺の陰茎に触れたまま。
「ね、しよっか?」

47 :in to dream5/5 ◆DppZDahiPc :2006/06/28(水) 23:42:16 ID:OeAJ8u45
 なにを、とは禁断少女は言わなかった。
 なにを、とは俺は訊かなかった
 俺は、ただ――

ピンポ――ンッ。

 先ほど存在を無視されたチャイムが、存在を強調するように鳴り。俺たちは同
時に玄関をみて、俺は無視することにした、どうせ勧誘の類だろ。今はそんなことより。
「出たら」
「……え? いや」
 禁断少女は掠れた笑みを見せた、そんな表情をする理由が俺には分からなかっ
た。
「……いいから、ほらっ」
 手を引っ張られ立たされて、禁断少女が俺のパンツとズボンを上げ、もう一度
掠れた笑みを見せて。「またね」生地越しに俺の陰部へキスすると。
 俺の背中を玄関へと押した。
 おそらく禁断少女がやったのだろう、いつのまにか鍵の開けられていた、今更
こんなことでは驚かないが――しかし。
 背中を押された勢いそのまま、俺は玄関から飛び出した。そこには、一人少女
が立っていた。
 バニラ色した半袖のワンピースを着た少女が、立っていた。その手には俺でも
知ってる生チョコで有名な洋菓子店のロゴが入った紙袋。
「……君は」
「あの、私。その、助けてもらったお礼がしたくて。えと、だから、その……」
 不思議と既視感を――ああそうだ、助けた女の子。
「うン?」
 違う、いや、違わないけど。――けど、でもどこかで……
 俺がいくら待っても、二の句は来ず。どうしたのだろう? と少女の顔を覗く
と。少女の視線が一点へと集中していた、俺の股間へと。
「え、えぇと」まさかこの子も……なわけはなく、少女の身体が俺の声に反応し
びくりとする。
 湯沸かし機のごとく一気に顔を真っ赤にすると、少女は言った。
「あの、それ」
「あ、ああ、これ? これは、アイスこぼしちゃって」
「そうなんですか」
 少女はなにごとか思案し、躊躇いがちにいった。その瞳は雨に濡れた太陽のよ
うに精一杯に輝いている。
「洗わせてください」
「……え?」
「洗わせてください」そういって少女は頭を下げた、白いうなじは、まだ少女の
ソレだった。「お願いします」
 突然の事態に俺は困り。
 困り果てて、俺の心から来たとか抜かしたあの――を振り返った。
「……あれ」
 そこには、誰もいない。
 一人暮らしの部屋にはほかにだれもいなかった。
 頬をぽりぽり掻きながら顔を戻すと、対の太陽がのぞき込んでいた。

 その相好に、何故か既視感を覚えた。

fin

48 : ◆DppZDahiPc :2006/06/28(水) 23:43:36 ID:OeAJ8u45
言い訳。

勢いだけで書き上げた、だが私は謝らない。

49 :名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 23:57:35 ID:VERcOyXd
>>48
GJだっ! 特に前半で文章的に不自然だったり
つながりがあれな部分はあるんだけど、これが俺の禁断少女っ!
という勢いと、この短さの中でオチをつけた構成が素晴らしい。
あと、個人的には絶世の美少女じゃなくて、良い意味でそこら
にいそうなお姉ちゃん風味なのが生々しいエロみで良かったと
思うなり。お疲れ様、そしてGJ!
あなたで4神めだ!

50 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:08:11 ID:Xg3AvKHG
リアルタイム遭遇ktkr

禁断少女の可能性をさらに掘り下げてくれたことに感謝しつつ、
途方もない表現力に絶句するしかない俺。
……神もGJもないよ。アンタ、いったい何者だい。


ところで、蛇足を承知で聞くんだけど、この禁断タンは本当に『禁断少女』?
もしかしたら違うかも、と、そういうプロットかな、と思ったんだけど、どうっすかね?

51 : ◆DppZDahiPc :2006/06/29(木) 00:20:27 ID:bqCPdOLL
>>50
まだ固まったイメージがない、ということを悪用しただけで深い意味はない。
ご想像のままに。って奴よ。


そして、勢いのまま=プロットなしだから構成が甘いんだな。これが

52 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 01:54:12 ID:1M5C1HBY
バニラアイスフェラで勃ちました。GJ!!

53 :禁断少女:2006/06/29(木) 08:42:54 ID:gtt0EaWB
人づてに聞きし話あり。
「禁断少女」てふ其は、我が友人のT氏の直に験せしむるものなり。
曰く、頻に自慰す者の久しく為さぬ時に現じ、其者を慰み、そして精す時共に亡滅すといふ。
その容貌(かたち)人により様々にあり定まらざれども、為す事は凡そ(およそ)定まれり。
禁断少女其者の陰茎を口腔に含み、舐むるなり。誠に奇異にして、決してみづから姦す事無し。
さて、此禁断少女なるものは、われ座敷童子の一なるものとぞ思ふ。
其容貌の定まらざりけるは、神秘奇異の類の人の想像が定まらざりける事に等し。
江戸なる時の私文書には、座敷童子、雪女、はたまた遊女の霊とも記せられり。其以前の文書には記事無し。
なほ、西洋には「サキユブス」なる魔の現る事有りと聞く。禁断少女と相似るものなり。また「インキユブス」なる男霊もあり。是亦日本の女人にも現る傾向なるといふも子細は聞けず。
はてさて。

(東京文化社「日本奇異著文集」 明治34年7月発行、明治35年3月発行禁止処分)

54 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 09:56:46 ID:hDUXb6zk

テンプレ決定

55 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 21:41:59 ID:2FyBpxOd
文語体とはまたレベルが高い。

56 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:03:50 ID:uZhfYeSp
同意。芸として完成度高い。
文語体の独特の格調の高さと、カストリ的な猟奇風味が
きいていて、すごいGJ。良いものを見せていただきました。

57 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:34:32 ID:Qk5vX43B
読み手に優しい古文ですね

58 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 04:52:32 ID:mqnJNeyt
 ―― ザバッ!

 もう6月も終わりとはいえ、まだ水をかぶるのはやや寒い。
 しかし中々進まない筆に反して、俺の自筆はすぐ元気一杯になっちまう。
 
 浴室の中でも誘惑と戦いながら、何とかJr.を鎮める事に成功した。
 今日こそは煮詰まっている作品を書き上げるのだ!
 
 妄想を高める為に 禁欲の誓いを立てて16時間。
 携帯から通勤・仕事中に浮かんだ描写は転送してある。
 今夜はこれを何とか形にして見せるぞ! と俺は自身に誓いを立てて、飲み物を携え
 自室に向った。
 
 部屋のドアを開けると、薄暗い部屋の中で ロックをかけておいたはずのモニターから
 白い画面が浮き出ている。
 モニターとキーボードのあるデスクの前には、ひっそりと人影が立ち見入っていた。
 ……やばい! さすがに身内の者にエロSSを書いている事を見られるのはやばい!
 俺は焦って室内の照明をつけようと手探りをしながら叫んだ。
「だ、誰だ!? 」
 モニターの逆光に照らされているのは、俺の見知った顔ではなかった。
「明かりはそのままにしてくださいな」
 男にしてはトーンの高い、ややハスキーな声が静かに答えた。
 お、女!? な、なんでここに女がいるんだ!?
 更に驚いた俺は動揺しながら、勝手知ったはずの部屋の照明スイッチを探していた。
 
「明かりはつけなくてよろしいと申しましたでしょう? 」
 声の持ち主は、やや笑いを含んだ声で焦る俺に話しかける。
 ぼんやりと声の持ち主の体が内側から発光し始めた。
 
「こういう文章をお書きになってらっしゃるのですね……。 画面のこちらでは、
 その様なご苦労をなさっていると知っている方は どの位いるのかしら」
 
 段々と姿が鮮明になる声の持ち主は、長い黒髪に薄い若草色のワンピースを纏った
 少女だった。
 白く細い指が、俺の執筆中のSSをスクロールしながら見つめている。
 それは丁度、ヒロインがまさに陵辱を受け 痴態を演じるという所で止まってしまった 場面だ。
「まぁ……。 随分恥ずかしい描写をなさっているのね。でも途中で止まっていますわ」 
 少女は俺のエロ描写を読みながら、うっすら頬を赤らめている。
 家族にさえ読まれるのを隠していた俺の趣味を読まれてしまい、俺はひたすら狼狽した
 
 ……だが待てよ。 なんで見ず知らずの少女が俺の部屋で、しかもパスを解いて画面を 見ているんだ!?
「ま、まさか君は 最近噂の……!? 」
 身体を発光させる少女は にっこり微笑んで頷いた。
 
「はい。 誰が名付けたか知りませんが、画面のむこうの人々は私をこう呼びます。
 『禁断少女』と」


59 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 04:55:10 ID:mqnJNeyt
>>58
 ……なんてこったい! 俺はまだオナ禁の誓いを立てたばかりだぞ!?
 
 い、いや。 待て待て。 これが噂の『禁断少女』なら、これはただの幻覚だ。
 負けるな! 俺よ! この誘惑に打ち勝てば、神のSSが書けるはずだ!
 
 俺は自分に言い聞かせると、少女を無言で押しのけてパソコンデスクに腰掛けた。
 押しのける際、少女の長い髪が甘い香りで俺の鼻腔を刺激した。
 なんちゅ〜リアルな幻覚だ! 
 せっかく水をかぶって鎮めたJr.が起きちまうじゃないか!
 心中滅却すれば、火もまた涼し。 俺は念仏のように唱えながらキーボードに向う。
 頭の中では煩悩の鐘が鳴り響いていた。
 
「あん。 随分つれない仕打ちをなさるのね。 それともこれも計算なのかしら? 」
 椅子に座って携帯の走り書きをPC転送する俺の肩に、少女の細い指が触れてくる。
 ……無視だ! 負けるな俺! 必死で平静を装いつつ、画面に向う俺の耳に、
 少女の息が吹きかけられた。
 思わずぞくりとしながらも、俺は画面で陵辱されるヒロインの描写に視線を集中する。
 
 少女は少し焦れたように、俺の耳朶を齧り始めた。
「んもう……。 そんなにつれない素振りをしちゃ嫌ですわ。 お兄様ったら」
 耳に舌を差し込まれ、少女の小さな舌がちろちろと俺の耳朶を弄ぶと 俺はまるで
 SSの中のヒロインのように 発してしまいそうな声を耐えた。
「た、頼むから消えてくれよ……。 お、俺は今作業中なんだ! 」
 危うく保存していないエディタを閉じてしまいそうになりながら、俺はマウスに
 手を伸ばした。
 ――カチリ。何とか上書きのクリックを押すと、その手の上に少女の手が重なる。
「そんな無粋な物をクリックするより、もっといい物をクリックしません?」

 相変わらず少女は俺の耳腔に甘い吐息を吹きかけて、俺の思考を停止させようとする。
「も、もっといい物……? 」
 俺は一瞬、少女の言葉に惑わされかけたが ここで負けたら男が廃る。
「だ、だからね? 俺は今創作中なの! 俺のSSを待っててくれる人がいるんだよ! 」 
 マウスの上に重ねられた少女の手を断腸の思いで振り払うと、俺は鉄の意志で
 キーボードに向おうと努力した。
「でも、お兄様。 その創作活動が行き詰まってらっしゃるんでしょ?
 だから私が現れてしまったんですのよ? おわかりになりません? 」
「うっ……! 」
 一番痛いところを突かれた俺のキーボードの動きが止まってしまう。
「……図星でしたわね」
 少女は悪戯そうに笑うと、内側から光を放ったまま 後ろから身を翻し、俺の膝に
 腰掛けてきた。
 その反動でPCチェアの滑車が後退し、俺をPCデスクから遠ざける。
「お、おいおい。 邪魔しないでくれよ! 」
 デスクから離れた俺の両腕は、虚しく空を彷徨ってしまう。
「だって、私を呼んだのはお兄様ですのよ? 
 ほら、お兄様のJr.だって もうこんなに立派に成人なさってらっしゃるわ」
 まるで体重の感じられない少女の手が、俺の息子を撫で上げる。

 ―― 息子よ、お前も俺を裏切るのか!?
 せっかく冷水で鎮めたはずのJr.が、少女の手でむくむくと成長始めてやがった。

60 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 04:57:12 ID:mqnJNeyt
>>59
 なおも発光する少女は俺の息子の成長を嬉しそうに確認すると、自ら若草色の
 ワンピースのファスナーを下ろした。
 白く豊満な乳房が目の前に露わになると、俺の鼓動は高鳴った。
 少女はにっこり笑うと宙を彷徨う俺の手を、その豊満な胸にあてがった。
 
「ね、お兄様。あんな無機物なんかより、ここをダブルクリックなさりません?」
 白く豊満な乳房と裏腹に、小さい乳輪に覆われたピンク色の乳首が尖っている。
 幻覚とは信じられないほど、その感触は柔らかく体温さえ感じさせる。
 俺は思わずその先端を、夢中でダブルクリックしてしまった。
「……あっ……あぁん……! 」
 マウスのクリックと違い、俺の指先は少女の乳首に埋め込まれてゆく。
 無機質なクリック音とは違い、甘い声が鳴り響いた。

「こ、声を出したらまずいよ! このアパートは安普請なんだから……」
 俺は目の前の少女の反応に禁忌の誓いを忘れながらも、彼女の声を気にしてしまう。
「お兄様ったら……。 そんな無粋な事を仰っちゃイヤですわ。 
 私達は電脳世界の産物です。声はお兄様の脳髄に直接聞こえるだけですの」
「そ、そうなの……? 」
 こんなにリアルに聞こえる声が、本当に俺の頭にしか聞こえてないのか!?
 俺は半信半疑だったが、少女の乳房を弄びたい衝動に負けてしまった。
 
 少女は甘い声を放ちながら、俺の片手をワンピースの裾から中に誘導する。
 誘導された少女の足の付け根にはあるはずの下着も着用されていなかった。
「うふっ……。パンティーがあったほうがよろしかったですか? お兄様? 」
 既に濡れている少女の股間に指を誘導された俺は、360°回る勢いで首を振った。
 少女は俺のパジャマから成人したJr.を摩りながら囁く。
「……ここもすっかり敏感になってますの。ダブルクリックしてくださる? 」
 濡れた二枚の肉襞の間から、小さな突起が脈打っていた。
 パジャマから引っ張り出されたJr.を少女に預けつつ、俺は言われるままに
 少女の突起をクリックした。
 ぬるぬると滑りながら少女の肉襞や突起を夢中でこね回すと、少女は歓喜の声を放つ。

 気づかぬうちに俺は少女の胸にむしゃぶり付きながら、少女の肉襞をかき分けて
 奥に隠された狭い洞窟で指を動かし続けていた。
「……あんっ……! お兄様ったら。 ……やっと素直になれましたのね……あぁ……」
 俺はお世辞にもテクニシャンとは言えないのだが、少女は俺の手で淫らに反応する。

 少女の手に委ねられた俺のJr.も元気に反応していた。

61 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 04:58:31 ID:mqnJNeyt
>>60
「うふっ……。 お兄様のここも、一つ目小僧が涙を出していますわ。
 きっと寂しかったんですわね」
 少女は息を荒くしながら俺の膝を立ち上がると、するりと服をを床に落とした。
「……可哀相に……。 いけないお兄様ですわね」
 少女は俺の座る椅子の前に全裸でかがみ込むと、先走って涙ぐむ俺のJr.に
 愛しそうに舌を這わせた。
「う…! 」
 いきなりぬるりとした舌先で先端を舐められた俺は不覚にも声を発してしまう。
 少女はそんな俺を上目遣いで見つめながら、尖らせた舌先で俺のJr.の頭を円形に
 舐めつつ、ゆっくりと口に含んでいった。
 
 俺はもうPCチェアにすっかりもたれかかり、少女の艶かしい舌の動きや、時たま
 思い切り吸い込まれる感触を、手すりに掴って耐えるしかできなかった。
 
 小さな頭からは想像もできないほど、少女の唇は俺の猛り立つ息子を根元深く迄
 飲み込んでしまう。
 吸い込むときや唾液を絡ませて舐め上げる少女の口からは淫らな水音が派手に
 鳴り響いた。息子をおいしそうに貪る少女の恍惚とした表情に、俺の理性は
 とうの昔に吹き飛び、彼女の顔を見つめていた。
 
 少女の口技は俺の息子ばかりではなく、その下にある二つの卵をも筋に添って
 舐め上げ片方ずつ口に含み弄ぶ。
 俺は段々込みあがる感情を持て余し、彼女の頭を抱えると 少女の口内に
 押し付けるように、腰を浮かし始めていた。
「……んっ……んぐっ……! 」
 頭を抑えられた少女は時折苦しそうな表情で 俺の息子を飲み込んでいる。
「……も、もう駄目だ……」
 俺はついに耐え切れなくなり、少女を息子から離そうとした。
 しかし少女はしっかりと吸い付いたまま離れようとしない。
 俺を見上げると頷くように瞬きをする。
 
 ついに俺は耐え切れず、少女の口の中に溜め込んでいた物を全て解き放った。
 
 座っていた椅子から半分ずり落ちそうになりながら、最後の一滴迄吸い尽くす
 少女を 俺はぼんやり見つめていた。
 少女は俺が放った物を飲み干すと、口角に溢れた残りを掌ですくい舐めとる。
 汗で頬に絡みついた黒髪をかき上げると、にっこり笑った。
「ご馳走様でした。 お兄様」

 足元に落としたワンピースで前を隠すと、発光していた少女の体が透明になる。
「またすぐお会いするかもしれませんね。 ごきげんよう、お兄様」
 少女は微笑みながら段々と姿を消してゆく。

「あ……。ちょ、ちょっと待ってよ。 君の名前はなんと呼ぶんだ? 」
 消える少女は二言だけ言い残した。

「私の名は『禁断少女』。 画面の中でいつもあなたを見ています」 

 少女が消えた後には、満足したJr.がパジャマの上から眠っていた。
 そして、離れた画面には『See You Agein 』と、スクリーンセーバーが作動していた。
 
                   END 

62 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 05:21:26 ID:mqnJNeyt
勢いで書き逃げ。
武士の情けで探さないでください

63 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:35:38 ID:nGGQ2lwp
>>62
すばらしい禁断少女です!
同じ夜明けに禁断少女に会った人が他にもいたとは……。
スタンダードに可愛い……。
私の会った禁断少女はかなり意地悪でしたw

64 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:36:31 ID:nGGQ2lwp
禁断少女HR

くそっ、十二時を越えちゃったよ。
今日のうちに前半部分は投下するつもりだったのになあ。
書けないって言うよりは、ノらない感じだ。
何度も同じところを書き直しているけど、まとまらない。
ぴったりとハマらない感じだ。
ああ、三本同時に書こうなんて思いつかなきゃ良かったよ。
つーか、あれだ。
何で明日仕事なんだよ。休みくれってば。
休出手当いらないから、その分丸々逆に会社に払ってもいいから、休ませろ。
休みの日だったら、一日中、この文字たちと戯れていられるじゃないか。
夏休みを題材にしたSSなんて書いている人間が、今年も夏休みなし決定ってのは、
世の中、どこかおかしくないですか。
あー、でも少し良くきたな。
三人娘の区別がだんだん付いて来た。
うん。
この娘とこの娘とこの娘の「主人公が好き」っていうのは微妙に違ってて、全部同じなんだ。
そうそう、こんな感じ。
ヤマ場とラストシーンが、見えてきた。
いつも刺激を受けるあの人の背徳エロスに、今回も頭ガツンってされたし、
チャットでお話した職人さんも、すごい大作書いてきたよ。
そうか、美少女とか萌えとかエロ可愛い、というのはこう書くのか。
こりゃ、僕には真似できない。――なら、僕は、僕の得意分野で思いっきり行くだけだ。
おっぱいバインバイン、お尻バーンの優しいエロいお姉さまに乗っかられちゃうSS。
そう、――<エロSSの女神>様のような女性に……。
おしっ、気合が入ってきたぞ。時間が気にならなくなった。
これは、<書けるモード>だ。
「――それは重畳。だが、いささか趣味が悪いのではないかえ?」
鈴の音が、人の声になった。古風な言い回しの艶やかさよ。


65 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:37:02 ID:nGGQ2lwp
僕は振り向かなかった。
「き、来やがった。──僕のところにも」
声の主が誰なのかは、見なくても分かっていた。
気がつけば、禁欲し始めてから、もう七日だ。
意識して続けたわけでもなく、帰ってきてから寝るまでと、起きてから家を出るまでの時間を
SS書きに費やしていて、しかもこのところ書いているのがいわゆるエロの場面ではなく、
そこにいたるまでの状況説明の場面のため、結果的に僕は禁欲していたのだ。
「やばい」
僕は顔を引きつらせた。
──禁断少女。
こいつはあらゆるSS書きの天敵だ。
「ほう、わかっておるな。――では、わらわと遊ばぬかえ?」
後ろから声が──いや、今度は前からだ。
「なっ」
その子は、今僕がかじりついているPCのモニターの上に腰掛けていた。
黒地にごくわずかな金銀紅の模様が入った和服。
立てば背にまで届くであろう艶やかな黒髪。
白磁よりも滑らかな白い肌。
そして闇より深い黒瞳と、それが収まる美貌。
正真正銘の、ネット伝説。
「か、帰れ。今、やっと調子が出てきたところなんだ」
ああ、それはウソじゃない。
夕飯がてらに飲んだ三杯のソーダ割り梅酒の酔いが、いい感じに抜けてきて、
キーボードを叩く動きがなめらかになってきたところだ。
さっきまでまとまらなかったストーリーが一つに収束しつつある予感。
この時間が一日何度も訪れる人間が、きっとプロになれるのだろう。
僕には、数日に一回、気まぐれにあらわれるだけだ。
その貴重な瞬間を奪おうとする魔物は、この瞬間にしか現れない存在だ。
あるいは、凡人に一瞬のみ与えられる奇跡の瞬間こそ、この美しい化物の正体なのかも知れない。


66 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:37:42 ID:nGGQ2lwp
「ひどい言われようじゃな。――では、遊ぼうかの」
禁断少女は、唇の端に微笑を浮かべた。
見るものの理想を反映させる美貌に。
「ひ、人の話を聞けよ! ――僕はこのSSを書き上げねばならないんだってば!」
声を上げた僕は、思わず顔を上げ、相手を見てしまった。
完璧な美貌に、理想の微笑を浮かべた少女を。
「ずいぶんと頑張っておるが、このSSのため、かえ?」
禁断少女は、自分が腰掛けているモニターを股の間から覗き込むようにして眺めた。
どきり、と来た。
無造作な仕草は、幼さと高貴さが同居する少女の姿にどこまでもふさわしいエロチックさを持っていた。
「そう……だ」
僕は、つ、と顔を上げ、姿勢を戻した禁断少女に視線を奪われながら、ようよう答えた。
「――<エロSSの女神>様は、ケチでしみったれなんだ。
性欲も時間も、どれもすべて──差し出す書き手にしか会心の一文をくれないよ。
だから、何も言わずに、帰ってくれ!」
<虎殺しの空手家>にもなれそうな勢いで、僕が吠える。
「ふむ。そのための禁欲かえ? ――愚かな」
黒髪を一本たりとも動かさず、静かに応える少女。
「愚かとは何だ、愚かとは!」
僕は、僕のSSを否定されたような気分になり、声を荒げて禁断少女に詰め寄った。
だが、黒衣の少女はひるむこともない。
それどころか、柳眉をしかめて僕をにらみつけた。
白魚どころか、最高級の象牙を切り出してつくったような指が目の前に突き出された。
ことばとともに一本ずつ、立てられていく。
「愚かな点のひとつ。
禁欲とは、つまり、わらわを呼ぶための儀式であり、
他の女──たとえば<エロSSの女神>のためのものではないぞえ」
「……」
僕は、驕慢に言い切った少女のことばに、しかし僕は反論できなかった。
その無表情な美貌に見とれていたからだ。

67 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:38:15 ID:nGGQ2lwp
「ふたつ、――そなたは女子(おなご)の趣味が悪い。
<エロSSの女神>は、今貴様が言ったとおり、吝嗇で嫉妬深い女だ。
しかも年増。――日本の男子(おのこ)ならば、幼な好みが普通であろう」
「……」
女神が聞いたら激怒しそうな内容だ。
でも、僕は、自らが信じる女神がけなされているのに、何も言えなかった。
年上で豊満な美女――たとえば<エロSSの女神>のような──が好みのはずの僕は、
きっちりと揃えられた禁断少女の和服の胸元や、裾に視線が釘付けになっていた。
「みっつ、──良いSSを授けるのは、かの女神だけとは限らぬ、ということを知らぬ」
「……!!」
禁断少女の無機質なまでに整った美貌に、愛くるしい、そして妖しい笑みが浮かんだ。
その笑みを僕に向けたまま、彼女は自分の和服の裾に手をかけた。
はらり。
自分の衣装をどう操ったのか、嵐の只中にあっても1ミクロンも乱れそうにない和服は、
帯より下が合わせ目に沿って易々とはだけ、その内側に守っていたものをさらけ出した。
白い白いほっそりとした足と、――その付け根の部分を。
「せぬかえ? わらわと?」
少女は娼婦のようなことばを吐いても、どこまでも少女だった。
その声に誘われるように僕は彼女に近づいていった。
禁断少女の笑みが深まった。
僕が誘いに乗ってしまった事を確信したのだ。
「ふふふ、――わらわのそそ、舐めてたも」
あくまでも古風な言い回しで禁断少女は僕を誘った。

68 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:38:46 ID:nGGQ2lwp
びちゃぴちゃという音。
遠くで聞こえるような気がする。
いや、これは間近な音だ。
だって、僕の舌が立てている音だからだ。
僕は、モニターの上で大きく下肢を広げている禁断少女の股間に顔をうずめて
その性器を熱心に舐め上げているところだった。
年端もいかぬ少女に誘(いざな)われるままに行なう行為は、
まさしく禁断の魅力を持って僕の脳髄をとろかせ、沸き立たせた。
僕のしびれきった頭と射抜かれた心は、このままいくらでも禁断少女のそこを舐め続けていたかったけど、
僕の下半身と性欲は、別の行為をはげしく主張した。
「……」
太ももの間から離れて顔をあげた僕に、禁断少女はさらに微笑を深めた。
「ふふふ。まぐわうかえ?」
「え……と」
「よいぞ──」
僕の返事も聞かず──聞いても同じことだったけど──禁断少女はモニターの上からふわりと飛び上がった。
体重を全く感じさせない動きで、僕の上に降りかかる。
すとん。
腰を浮かしかけた姿勢だった僕は、少女とともに椅子に座りなおす格好になった。
「……ふふふ、口取りをしてやろうかと思ったが、そなたの準備、もう整っておるの」
僕の膝の上でどう動いたのか、少女のすべすべとしたお尻の下で僕はズボンもパンツも下げられて、
臨戦態勢レベル5の下半身をむき出しにされていた。
「では、来よ──」
冷たく柔らかな手がいきり立つものをそっと掴む。
それだけで射精するかと思った。
「――あ、待って待ってっ!」
僕は必死になって叫んだ。
射精しかけたからだけではなくて、最後の理性が働いたからだ。
「なんじゃ?」
禁断少女が目をすがめて僕を見る。


69 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:39:17 ID:nGGQ2lwp
そういう表情ですら完璧なまでに美しい。
「えっと、その──コンドーム……」
忘年会のジョーク景品でもらったやつが、どこかの引き出しに入ってるはずだ。
それを──。
「つくづく愚かな男(おのこ)じゃの。――無粋な真似で女子(おなご)に恥をかかせるでない」
禁断少女はものすごく冷たい目で僕を睨んでから、にやりと笑って行為をはじめた。
「あっ、あっ、でも……」
今まで生きてきた上で気付きあげられた常識とか、倫理観とか、保健体育の知識とかが浮かんで、消えた。
つるりとした感覚とともに、自分の先端が潤んだ柔らかい肉に包まれて。
「!!」
僕は声もなくのけぞった。
背中を電流──どころか雷をまとった龍が駆け抜けた。
「ふふ、わらわのそそ、良いであろ。たっぷりと出しや」
少女が耳元でささやいた。
「で、でも中で出したら……」
モラルより、SSの書き手としての意識がそのことばを口に出させた。
自分の作品の中で何度も描いた描写。
避妊行為をしないで、女の人の膣に精子を出しちゃったら──。
「心配するでない。――ちゃんと孕んでやるぞえ」
「うわあっ!」
精神の奥深くの病んだところで期待していた通りの答えに、僕はがくがくと打ち震えた。
激しい上下運動をはじめた禁断少女が、どんな表情をしているのか、
僕は彼女のうねる黒髪の中ではっきりと捉えることが出来た。
「ふふ、そなたも知っているであろ。女子(おなご)の卵は、若いほど孕みやすい。
わらわはついこの間「生まれた」ばかり。――<エロSSの女神>よりずっと孕みやすいぞえ?
おお、子壺が下がってきおった。そそがまらを咥えて離さぬ。
──これは、わらわに子を産ますしかないのう。覚悟をしやれ」
「あううっ……!!」
「――わらわのそそに、出してたも」
その声を聞いた瞬間に、意識がはじけた。


70 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:40:09 ID:nGGQ2lwp
「……」
気がつけば、やっぱり朝になっていた。
モニターの前で眠ってしまった以外に、普段と何も変わらぬ朝に。
ズボンもパンツもちゃんとはいている。
だけど、僕は、昨日何があったのか、しっかり覚えていた。
「……」
複雑な表情で、モニターの前の書きかけのSSを眺める。
昨日の晩に高まっていたテンションと、あの時ひらめいた展開は、すでに永久に消え去った。
SS書きの最大の後悔──いわゆる「メモ取っときゃよかった」状態だ。
僕は、<エロSSの女神>に捧げた情熱の代価として受け取る
インスピレーションを失った事を後悔しはじめていた。
禁断少女との一夜は、すさまじいものであったけど、
それは情熱を「消費」するようなものであって、
積み上げた情熱が化学変化を起こしてSSの言霊に変化するあの感覚とは違う。
なんとなく、何かを無駄遣いしたような気がしてしまって、
僕は一人きりの後朝(きぬぎぬ)の中でぼんやりとした。
「……あれ……?」
見るとはなしに見ていたモニターに、僕は違和感を感じた。
(……この書きかけの最後の一行、いつ書いたんだ?)
それは僕の記憶にない、だけど、書いたとしたら、僕以外には書き手が考えられない一文。
その前までのストーリーと完全につながり、とけあっているけど、
今まで、僕が考えていたものとは別の展開に誘う一文。
──昨日までの僕には書けなかった物語の最初の一行。
「……」
「……言ったであろ。SSをもたらすのは、あの年増の女神だけではない、と」
振り向くと、朝の光の中で黒い和服の少女がくつくつと笑っていた。
向こうが透けて見える影は、しかし、僕の目にはっきりと見えた。
──禁断少女の、豊かに盛り上がったお腹が。
「そなたの、書きかけのSS、わらわの腹の中におる。
やや子に早く会いたければ、早く続きを書き上げるのじゃな」


71 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/06/30(金) 06:49:35 ID:nGGQ2lwp
禁断少女は、おかしそうにくつくつと笑った。
「ま、また君とも会えるの?!」
「禁欲を重ねて、それをかの女神ではなく、わらわを呼ぶことに使えば、の。
──そうそう、良い事を教えてつかわす。
男(おのこ)の精汁は、孕み女に飲ませれば、腹のやや子の一番の滋養になるとか。
……さて、わらわの子の父親は、どれくらい子思いか、のう……?」
禁断少女は、にやりと笑い、柔らかそうな舌を、上品にべぇと突き出して消えた。

……畜生。
この忙しい時だってのに、二つもやらなくちゃならないことができたじゃないか。
このSSを、今日見えてきたばかりの新しい展開で書き直して行くこと。
そして、もう一度、禁断少女に会うために禁欲すること。

<エロSSの女神>様、申し訳ありません。
僕は、貴女の宿敵に恋をしてしまいました。


72 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 08:09:13 ID:bO1bKLfX
〜禁欲少女に会いたくて〜(小ネタ)

僕は目覚めるとすぐにピンク板を開いた。馴染みのスレを次々に巡回してゆく。

ふと、あるスレでマウスの指が固まった。それは「禁断少女」というスレだった。

―― うぉぉぉぉ!! なんだよ!! みんなの元にも現れてたのか!?>禁断少女!

なんで僕の所には来てくれないんだ!! 不平等だよ! 差別だよ!
僕はこの理不尽さに このスレをしつこくリロードした。

僕だって、僕だって ちゃんとオナ禁はしているんだ!! きっと僕だけの禁欲少女が現れるはず!!
アク禁になってもリロードしてやる!! 
和服でもワンピでも、裸エプロンだっていいんだ!! 僕は指が吊るほどリロードをした。
既に意地になっていた。

すると、モニターが急に暗転する。

き、来たか!? 僕の禁断少女!?
しばらく画面が真っ黒になった後、画面の中からメイド服の少女が現れた。
メイド服禁断少女 来たーーーーー!!

僕の期待はMAXまで膨らんだ。
「や、やぁ! 待っていたよ! 早く画面から出て来ておくれ、マイ・ハニー! 」

しかしメイド姿の禁断少女は、困った顔でこう言った。
「ご主人様ぁ〜。 残念ですが、アタシは画面から出られません〜 」
僕は雷に打たれたような衝撃を受けた。

「な、なんでだよ!? ちゃんとオナ禁もしてたし、そりゃ僕はSS書きじゃないけどさ!
そんな差別をするなんて酷いじゃないか!! 」

メイド服の禁断少女は頭を振ってため息を付いた。
「ご主人様……。 ご主人様は確かに手淫はなさってませんでした。
だけど、今朝も夢精なさってたでしょう? 一旦射精をした方の元へは、一定時間降臨できないのです」

―― ガーン……! そりゃないぜ、ベイベー!

「だ、だってそれは不可抗力じゃないか!! 自分の意志じゃしてないんだぞ!?
僕は断固として言わせて貰う! 出でよ! 出て来い!! 禁断少女!! 」
せっかく現れた、しかもメイド服萌えの禁断少女を ここで逃がしてなるものか!
僕は必死にリロードをした。

「……残念ですが、また一定期間を置いてから 当スレにお越し下さい。 次の機会をお待ちしております」
メイド服萌えの禁断少女は、儀礼的に謝罪をすると ぷつりと姿を消してしまった。

消えた後には、禁断少女に出合ったという、自慢のような報告レスだけが羅列されている。

僕は怒りが収まらなかった。
「くっそ〜〜!! 海外サーバーから攻撃してやる!! 」

ここ最近2chがよく落ちるのは、禁断少女に出会えなかった男たちの腹いせが動機だったのだ。

〜 禁断少女に会いたくて 〜
なんとも罪作りな禁断少女である。

注意! この話はフィクションです。でも少しは私怨が入っているかも……。
……2chが落ちるのは 迷惑な話ですね。

                 Fin

73 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:32:53 ID:SSV6qlG4
ちょw 短期間に神々降臨しすぎwww
やっぱ控え室出身だけあってハイクオリティですな。皆様方超GJ!
しかしこうも神揃いだと保管庫ほしくなるね。後はオエビとか。

74 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 18:29:30 ID:P1tqSJQB
たしかに光臨しまくり。八百万で大変幸せでございます。

>>58-62
GJ! エロいくせに清潔感があるというか、構成のいい描写とライトさが
よい感じです。禁断少女かわええ〜。胸のひんやりした甘い感じが伝わって
くるあたりが、ディモールトでありました!

>>64-70
うう、いい。雅な言葉遣いに、微妙にハンサムな彼女。おまけにエロエロだぁ。
「――ちゃんと孕んでやるぞえ」でぞくっとしちゃうのは、ある種の調教の
結果なんだろうか。俺、もう自分が信じられなくなってきたorz
なんにせよ、魂の一筆受け取ったぜ!! GJ!

>>72
キモチハワカル。だがしか〜し!
「和服でもワンピでも、裸エプロンだっていい」なんて思考じゃだめだ!
だめだだめだ! どれでもいいから一個くれじゃ来てくれないぞ!
「うわ、やべぇ。XXXでxxxでxxxxな感じの娘が来たら抵抗しても
仕切れねぇかも知れねぇな。もっとも俺のこんな内心のエロ秘密は
誰にも言えるはずもないし、そんな弱点ストライクな娘が来るなんて
ありえないんだけどな。つか、そんな娘現実には存在しないだろう、
だから俺は絶対安全さ。いぇー。うへへへってヲイキター!!」
くらいのフルスイング三振バッターアウト的な妄想でぜひ本編もSS化希望。


75 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 21:53:32 ID:OZ/hcX24
>>58-62
Gj!!! 禁断少女の誘惑がエロかわいかったです。

>>64-71
GJ!!! ノンフィクション要素との絡ませ方がみごとでした。
孕ませもとても良かったです。

>>72
気持ちはよくわかる、とだけ。
ここ読んでると、
「ヘーイ、俺もがんばって禁断少女を召喚してやるぜヒャッホー」
と思わずにはいられないから。

76 :キュンキュン ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:45:31 ID:DZNBYqlF
普通の禁断少女が書きたかったんです……。
でも、何故か途中から普通じゃない禁断少女になってしまって……。
どんな風に普通じゃない? と聞かれたら少々困りますが、
具体的に説明すると自分で言うのもなんですが「頭がどうかしてる」感じでしょうか?

……誰の頭がどうかしているのかは明らかにしませんが。

77 :キュンキュン 1/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:46:06 ID:DZNBYqlF

「うう、ごめんよ、ごめんよ」
 俺はしがないエロパロ書き。
 いや、常駐スレで投下予告を出したくせに、途中で書くのを投げ出して寝てしまった阿呆だから、
 エロパロ書きとしてのランクは最下位の糞エロパロ書きだろう。
 今、五日前だした投下予告の作品を、半べそかきながら投下している。
 もちろん、流石にそれでそのまま、というのは流石にどうかと思ったので、
 投下予告した日から今まで、ずっとオナ禁をしてきていた。
 それで期待を裏切ることの埋め合わせには到底ならないが、それでも何かしなければ、と思ったのだ。
 無論、この後もしばらくオナ禁を続け、顔すらも見たことのない、モニターの向こうの人達に言葉ではない謝罪し続けるつもりだ。
 ふぅ〜、投下終了……っと。
 マウスで、書き込みの欄をクリックし、最後のレスを投下する。
 明日の朝にはいくつかレスがついてたら嬉しいかな。
 パソコンの電源と部屋の電気を消した。

 ふぁぁ、もう寝るか……。
 まだ早い時刻だが、オナ禁しているとなんだか落ち着かず、昼間近くの公園で運動してきたのだ。
 心地よい疲れも溜まっており、ベッドに入ればすぐに眠れそうだ。

 が、ベッドに入ると妙に目が冴えてきた。
 パソコンの起動音が耳についてなんだか気になってしまう。
 六年も前から使っているパソコンだ。
 処理は遅く、完全に電源が落ちるまで時間がかかる。

 ……まだ消えないのかな。
 ただ時間だけが過ぎていく。
 遅いな、もう五分も経っている。
 ふと、あのパソコンが、電源が切れる前にフリーズを起こしてしまうことを思い出した。
 そうか、またフリーズしてるのか、糞。
 このオンボロめ、と思う。
 できれば買い換えて、快適な環境でエロパロを書きたいな、と思うときもある。
 が、これまで共に辛い戦いを勝ち抜いてきた相棒のような存在だ。
 よもや、九十九神(むちむちおっぱい美女)になっていてもおかしくない。
 朝までつけっぱなしだと電気代がもったいないので、ベッドからのろのろと這い出て、電気をつける。
 一応、確認するためにモニターのスイッチをいれると……。
「あれ?」
 おかしい。
 大抵、フリーズしたときは、「Windowsを終了しています」と表示された画面で止まっているのに、
 今回は、専ブラが表示された状態で止まっている。
 これはおかしいな、専ブラは閉じたはずなんだが……。
 俺の書いた作品が表示されたまま、なんとなくマウスのボールをころころ転がし、自分のものを読み直している。
 ……また微妙な出来だな。
 そりゃそうだろう、何度も気に入らないから書き直し、
 あまりにも期限を守らなさすぎたから、見直しもせず投下してしまったのだから。
 本当に、申し訳なくなってきた。
 こんな見苦しいもの投下して……本当に。
 うん、これは念を入れ、モニターの向こう側にもわかるくらい立派なオナ禁しなきゃな。

 ふぁああ……もう、寝るか。
 マウスを動かし、今度こそ本当に消そうとする。
 が……。


78 :キュンキュン 2/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:46:47 ID:DZNBYqlF

「君の事情はわかった。しかし、それで罪悪感が薄れるのはただの自己満足としか言いようがないな」
 不意にハスキーボイスが耳に届いた。
 誰だ、こんな時間にこんなこと言う奴は……。
 それはモニターの中にいた。
 専ブラに描かれたジサクジエンが急にポテッと落ち、パカッと割れると中から女の子が出てきた。
「君がそのような自虐行為をしたところで、君の書くSSの質は向上しない」
「な、何だと!」
 もちろん俺は、その少女の言った言葉に反応したわけではない。
 ただ、モニターの中でそんな少女がいることに驚いたのだ。
 俺のオンボロパソコンにこれほどの処理能力があったとはビックリだ。
 いつもだと、エロ動画みながらSSを書いているとどうしようもなく遅くなるのに……。

 最初は16×16ドット絵みたいな少女が、段々と大きくなっていく。
 瞬く間に画面の半分を少女が占拠し、今度は顔がアップになっていく。
 その少女は何故か眼鏡をかけた長髪の少女で、おまけにネコミミまでつけていた。
 恐ろしくツボに入っている。特にネコミミ。
「やあ、こんばんは、そして初めまして、私は俗に言う『禁断少女』というものだ。以後よしなに」
 禁断少女、それはネット上でまことしやかに噂されている、オナ禁に励むエロパロ書きの元へ現れ、
 精を奪っていくという……ちょっとしたオカルトちっくな存在である。
 基本的には、特定の容姿をしているらしいが、最近では書き手のツボをつく姿をしてやってくるという噂も……。
「ちょっと失礼するよ」
 恐らく等身大くらいまで大きくなったであろう少女が頭を少し傾けたかと思うと、
 液晶モニターの表面が、波打った。
「え!?」
 驚いている時間もなく、モニターの中から二次元少女が三次元少女になって這い出てきた。
 しまった、禁断少女は貞子系列のお化けか!
 ここで俺のエロ頭脳が高速回転を始めた。
 古今東西全てのエロを極めるために(主にネット上で)集めてきたエロ知識を今こそ活用するときっ!
 それより「禁断少女」がいるなんて本当に信じてるのか? というツッコミには答えてやらんっ!
 俺は、清純でエッチに興味津々な天使様がいつか俺の元に俺のためだけにいつかご光臨なさると、信じているからだっ!
 何、鰯の頭も信心だ、禁断少女が現れても俺は驚かないぞ。
 禁断少女の撃退法は、実は前々から考えていた。
 禁断少女は、オナ禁している書き手の元に現れ、射精させる存在であると聞く、
 ならばッ!
「うおおおおおおおおッ!」
 ズボンとパンツを瞬時に脱ぎ捨てた!
「な、何をしている」
 俺のこの手が真っ赤に燃えるッ! オナ禁やめろと轟き叫ぶッ!
 ばぁぁぁくねつ! ゴーーーッド、フィンガー!
「ふはははは、見たかっ、禁断少女! 折角現れたが、残念だな!
 貴様にオナ禁を無理矢理やめさせられるくらいなら、俺はオナ禁をやめるぞ禁断少JO〜!」
 これぞ究極の禁断少女撃退法!
 彼女に負けて敗北感を味わうくらいなら、自分のこの手でトドメを刺すのが武士道と言うモノだろう!
「残念だったな! お前らによって散らされていった他のオナ禁書き手の恨み、ここで晴らさせてもらおう!
 折角来たのに、手を出す前にオナニーされてイかれました、なんてことになって、この上なく嫌な脱力感を味わえッ!
 いくぞっ、ヒィィート、エン……」
 俺の炎の手がマックススピードに達し、いざファイナルアタックを出すとき、という瞬間。
 禁断少女がにこりと笑った。
 何故だ、何故笑う。今目の前で俺が達しようとしているんだぞッ!
 えぇい、覚悟を決めて逆に笑ったか、しかし俺はそんなものには惑わされないぞッ!
「無駄だ」
 彼女の声が聞こえたその瞬間、俺のナニをシコシコしごいていた手が不意に横に引っ張られ、離れてしまった。


79 :キュンキュン 3/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:47:40 ID:DZNBYqlF

「何だと!?」
 本日二回目の「何だと」が出て間もなく、反対側の手も引っ張られて羽交い締めにされてしまった。
「……なっ!」
 よく見てみると、俺の後ろにいた禁断少女二人が、俺の手を押さえている。
 全く同じ容姿……あ、いや、ネコミミがイヌ耳とウサ耳になっているという変化があるが、
 それ以外はまったくさっきのネコミミ禁断少女と同じ体形、同じ顔だ。
「き、禁断少女が、複数も……」
「禁断少女というものは、オナ禁している書き手の嗜好に合わせて形態を変えるものだ。
 君の属性として、まず、素直クール、そして耳。あと他に何があるのか、君自身の胸に聞いてみたまえ」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 くそう、俺の心を見透かされた気持ちがするぜ。
「くっ……そう、か……ハーレム……クソッ! 俺のハートを弄びやがって!」
「いかにも。そこまでわかっているのならば、もう説明する必要はないな。
 ふふっ、君もスキモノだな。君が望む人数、私はこの世に現れることができる。まだまだ増殖が止まらない……流石だ」
 ネコミミ禁断少女の後ろから、どんどんどんどん新たな禁断少女が現れる。
 キツネミミ禁断少女、トウカみたいな羽の耳禁断少女、
 なんだかよくわからないが獣っぽい耳禁断少女、耳ケース付き禁断少女、
 エルフ耳禁断少女……よくもまあこんなに考えつけたモンだ、と思うくらいの耳の種類を持った禁断少女が現れた。
「きっ、貴様らは……何が望みでこんなことをするんだ!
 一体何がしたくて、こんなオナ禁をしている無垢な書き手を辱める!」
「私たちは君の願望の現れなのだよ」
「俺はこんなことを求めちゃいない!」
「君の表面的な精神からでは汲み取れない、より深い、潜在的な部分が私たちの登場を願っているのだ。
 君が求めていないつもりでも、心の奥では私が来ることを望んでいる、その信号を君がオナ禁することによって
 禁断少女である私がキャッチし、ここにはせ参じたわけだ」
「うるせぇ! 違うっつったら違うっつんだよ!」
 俺のことを押さえつけてくる禁断少女を力で振りほどこうとしたが、全く動じなかった。
「無駄だ、君は私たちが強くあるように望んでいる。人間一人で振りほどけるほどではない。
 しかし、君も強情な奴だ。ここまで来てしまったら、もう何もかも身を任せるつもりにはならないのか?」
「お、俺の願望の現れとか言っておきながら、俺の気持ちをわからないんだな!」
「いかにも、君の願望のみ禁断少女たる私の領域であり、私を拒絶する部分は不可侵領域だ」
「いやだから、いやなんだ!」
「理由は?」
「んなもんはないッ! ただ、いやだからいやなだけだ!」
「もし『自分に負けると思えるから』というものであるのならば、それは勘違いだ。
 誰しも欲求には勝てないのだから。不必要に欲求に勝ったところで何も得ることはない。
 例えば、食欲に勝ち、餓死したとしてもそれは愚行と言えよう」
「うるせぇ! てめぇらにはわからないだろうよ!」
「……そうだな、なるほど、よく考えてみればそうだ。
 君の理性と私たちの存在理由は対極をなしている。理解することは不可能、か」
「そうだ……だから」
「もう言葉は必要ないということだな。君と私たちどちらが強いか……尋常に勝負だ」
「え? いや、その、そうじゃなくて……無駄だからもうやめて……って、聞いてないっすね」
 俺を羽交い締めにしていた禁断少女達が、俺をベッドの上に突き飛ばした。
 尻餅をついたところを、飛びかかってきて、あっという間に手足を押さえられてしまう。
 くぅぅ、オナニーなんてするんじゃなかった! 暴発寸前のマグナムが、反動でぷらっぷらしてる。
「ふふ、やはりこちらは正直だ」
「チンポは自律神経で大きくなったり小さくなったりするから、俺の意思じゃねぇ」
 強い女性が好みだなんて思わなきゃ良かったッッ!
 一部の隙も作れず押さえつけられて、逃げられない。
 例え、この拘束から抜け出したとしても、この禁断少女の数だ。
 たちまち囲まれて押さえつけられてしまうだろう。
 くっ、こうなったら真っ向に勝負するしかないのか!?
「その状態で攻めるのは流石に私たちが有利過ぎて一瞬で終わってしまうだろう。ルールを作ろう」
 リーダー格のネコミミ禁断少女は、そう言って自分の長い髪の毛を一本抜いた。


80 :キュンキュン 4/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:48:37 ID:DZNBYqlF

「お、おい、何をする!」
「くっくっく、何、君の願望の一つだよ」
 その髪の毛を、俺のチンポの根本に縛り付けた。
 し、しまった! こ、これは!
 いくら射精したくともできない、「出させてください、お願いします」と言わなければ決して解放されない快楽無間地獄!
 『珍棒恨歩死馬理(ちんぼうこんぽんしばり)』!!
「お、俺は負けんぞ! 志半ばで散っていった全国一億二千万人のオナ禁エロパロ書き手のためにもッ!」
「ふふ、どうかな。己の欲望の権化たる私たちに勝つ気か?」
「しかも君は一人、私たちは十二人」
「私を十二人も呼び寄せる欲望の持ち主が、その欲望に勝てると?」
「君は馬鹿だな」
「しかし、気に病むことはない」
「私たちはそんな君が大好きだ」
「ああ、君との子どもが欲しい」
「さあ、セックスしよう」
「めくるめく官能の夜に……」
「肉体を解放するんだ。大丈夫、君の安全は私たちが何に変えても保障する」
「身を任せてくれ、君の負担を分け合うことが私は嬉しい」
「精を私たちの膣に……欲望と一緒に放ってくれ」
「禁断少女十二神将……いざ参る!」
 十二人ものの禁断少女が一気に俺に雪崩かかってきた。




 ……一体どのくらいの時間が経っただろうか。
 頭がぼうっとしてしまっていて、よくわからない。
 全身を禁断少女達の舌がはい回り、感じるポイントを的確に攻めてくる。
 首筋、へそ、脇の下、乳首……果ては肛門までも。
 もう俺の体で彼女たちに舐められていない部位は存在しないだろう。
 リーダー格のネコミミ禁断少女が、今は俺の固く勃起したチンポを口に含み、
 巧みな口技で攻めてくる。
 その下には耳ケース付き禁断少女と、ピンクのハートのイヤリング付き禁断少女が、玉を一つずつ口に含んでいる。
 足の指先はもうすでに全て綺麗に舐め尽くされ、今はイヌミミ禁断少女とナチュラル人間耳禁断少女が
 秘部に足の指を入れてあえいでいる。
 手はもっと酷い状態だった。
 足の指と同じくすべて舐め尽くされ、指もキツネミミ禁断少女とエルフ耳禁断少女によって、無理矢理秘部に挿入させられて、
 彼女の手の導きのまま上下に揺り動かされていた。
 乳首を羽耳禁断少女と、種族の判別がつかない獣耳禁断少女が舐め……。
 頭は膝枕をして、頭におっぱいを乗せてくるウサ耳禁断少女。
 俺の顔の前には、耳、ならぬ角禁断少女が、その秘部への舌での奉仕を強制すべく、股間をなすりつけてきている。

 快楽にとろけそうだ。
 粘膜の中に包まれているような感覚がする。
 残る一人の禁断少女は、俺の耳元で「好きだ愛している、君のためなら死ねる、ヌヌネノヌヌナノ、中に出してくれ、
 今日は両親は家にいないから安心してくれ、君の子どもが欲しい、頼む、好きだ、と言ってくれ」等々、甘い言葉を切なく囁いている。
 五感は全て禁断少女達に奪われ、もう何もかも考えられなくなっていた。
 チンポが痛いほど、それこそ破裂しそうなほど勃起し、射精したいと訴えかけている。
 ただ、俺が「出させてくれ」と禁断少女達に頼まないのは、角禁断少女の中を舐めるのに忙しすぎて、口を開けないからだった。
「ふふ……もう出させて欲しいだろう。だがまだだ、ここまで耐えきったご褒美をやろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 彼女は口から俺の生殖器を抜くと、玉を加えていた二人の禁断少女達をどかし、ゆっくりとその秘部に俺のチンポを突き刺した。
「ふぁぅ……固くて、熱くて、脈打っている……私の中でな。今、私はこの上なく幸せを感じているぞ」
 禁断少女の中は、柔らかくて、熱くて、脈打っていた。
 膣壁にある無数のヒダが俺のチンポに絡みつき、更に膨張させようとしている。
 細いたった一本の髪の毛で、ここまで勢いのあるチンポを押さえつけられるとは少々驚きだ。


81 :キュンキュン 5/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:49:45 ID:DZNBYqlF

「くぁ……あ、熱い……」
「舌を止めてはダメだ。私が切なくなるではないか」
 思わず口を離すと、角禁断少女が不満を漏らし、俺の鼻にクリトリスをすりつけてきた。
 全身のありとあらゆる部位を同時に攻められて、もうわけがわからない。
「んっ、いいぞ……そのまま奥まで舐めてくれ……あっ、く」
「そっ、そろそろ私たちにもくれないか? ネコミミ」
「そうだ、私たちは彼の乳首を舐めているだけで、彼から刺激されてもらっていない、角」
「いいぞ、では……羽耳」
「承知した、ケモミミ」
 ネコミミ禁断少女は腰を上げ、最後に亀頭だけがその膣の中に収まった状態で、キュッキュと締めてきた。
 絶妙な攻撃に、思わず腰が引けそうになる。
 もう既に果てていい快楽を与えられているのに……まだ子だねを放出できない。
 これは拷問だ。
 何がなんでも射精したいという飢餓感が俺をさいなむ。
 肌の下に何匹もの虫がいるかのような焦燥感が全身を包んでいる。
「ん……くぁ……いい……」
 羽耳禁断少女が俺の腰の上に乗り、激しく腰を上下させている。
「いいかケモミミ、彼の口を二秒以上開けさせてはならない。彼が『出させてくれ』と懇願してしまうからな。
 そうなると、順番は回ってこないし、舌で舐められることもなくなる。交換は手早く行うぞ」
「わかっている。失敗はしないぞ、角。私の彼への愛情に一片の曇りがないのだから、問題なぞ何もない」
「ああ、その通りだな、じゃあ、行くぞ、ケモミミ」
 一瞬にして角禁断少女と獣耳禁断少女の位置が変わった。
 獣耳禁断少女はもう既に秘部を潤わせていたが、舌を滑り込ませると、更に多くの愛液をあふれ出させ……。
「ふっ……くっ……あっ……好きだ、好きだぞ。こうして繋がっていられて、しあわ……せだッ」
 羽耳禁断少女は相変わらず激しく腰を振っている。
 ネコミミ禁断少女はねっとりと絡みつくような膣が心地よかったが、
 彼女は強い力で締め付け、チンポをしごくように腰を振り、強烈な快楽が腰を貫く。
 同じ禁断少女でも、耳以外で微妙な差異があるみたいだ。
「……そろそろ交代の時間だ」
 それを言ったのは何禁断少女だっただろうか。
 少なくとも、全員が俺のチンポを膣の中におさめない限り、この快楽地獄は終わりそうにない。



 気が付いたら、禁断少女全員が俺の体から離れていた。
 俺のチンポはもう既に限界寸前まで膨張し、ひくひくと動いている。
「さあ、君、これでもうわかっただろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
「もうオナ禁はやめていい頃合いではないのか?
 君の作品の投下したスレを見てみろ、みな、君がオナ禁などしていなくてもGJと言ってくれているではないか」
 確かに……運のいいことに、みんなGJと言ってくれている。
 もう、俺は……オナ禁をやめていいんじゃないか?
 自分を過剰に痛めつける必要なんて何もない。
「さあ、溜めに溜め込んだ性欲を爆発させよう……」
 そうだ、な。
 俺は……別に、オナ禁をやめても……。

 ふ、ふふ……なんだか幻影が見えるぜ。
 俺ももう完全にダメになっちまったのか。
 偉大なる変態神が、ここに降臨してやがる。
『貴様はそれでいいのか?』
 いいんですよ。
 どうせオナ禁なんて意味のない不毛な行為なんだ……。
 ただエロ画像が捨てずにとって起きっぱなしになるからHDDに溜まる一方なだけで……。


82 :キュンキュン 6/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:50:37 ID:DZNBYqlF

『ああ、確かにオナ禁は不毛な行為だな。では、何故貴様はそれを最初にやろうとした?』
 それは……投下予告を怠った罰として……。
『貴様はそれを完遂したのか?』
 ……しましたよ。ええ、もう五日も我慢したんです。
 そして、作品も投下しました。みんな……GJって言ってくれてます。
『それで、オナ禁をやめると?』
 ええ、そうで……。
『このたわけがぁぁぁぁ!』
 ぐぼぁッ!

「……どうしたんだ? 彼の様子がおかしい。急に頭を横に振ったりして、何があったんだ?」
「大丈夫か、君」
「あ、ああ……大丈夫だ、なんでもない」

『貴様はその程度の男かぁッ!』
 変態神の熱き拳が俺の頬を、腹を、頭を殴る、殴る、殴る!
 決して触れられぬ幻影が、質量を持って俺にダメージを与えてくる。
『いいかッ! 貴様がオナ禁をしようがしまいが、そんなことは問題ではない。
 私が許せないのは、自分でやめることを選んだのではなく、
 禁断少女達にそそのかされ、彼女らに負けてやめることを選ぼうとしていたことだッ!』
 だ、誰なんだよ、あんたは……。
『私のことなどどうでもいい。お前の投下したスレを見てみろ!』
 み、みんな、GJをつけてくれているな……。
『貴様の目は節穴かッ!』
 ぐぼぁッッ!!

「……デンプシーロールをかけられたかのように体が跳ねまくっている」
「本当に大丈夫か、君」
「……あ、ああ……た、たぶん、だいじょ……ぶ……」

『貴様はそこまでゲスに成り下がったか!』
 ……ぐはっ、な、なんなんだ、あんたは……。
 虎のマスクをつけて、黒いマントをたなびかせて、腰にはサーベルを携え……。
 ま、まさかッ!
『えぇい、私のことはどうでもいいと言っているだろうが!
 確かにGJというレスはついている! だが、そこに貴様は魂を感じられるのか!?
 真に心を動かしたことの波動がッ、感じられるのか!?
 今でさえこの体たらくであるというのに、現在の貴様は向上心がないッ!
 向上心がないものは、クズだ!』
 な、何だと……ッ! 俺に、どう、向上心がないっていうんだッ!
 毎日毎日SSを書いているし、エロ妄想も毎日錬磨している!
『いいか、貴様に何故向上心がない理由を教えてやろう。
 貴様は今、禁断少女に敗北しようとしている。
 それも、不可抗力によってではなく、自らの意思によって、だ!
 ただ負けるだけならば私は何も言わぬ。
 しかし貴様はまだ全力で戦ってさえないのに、白旗を揚げようとしている。それが許せん!
 そんなことをする奴の、どこに向上心があると言うのだッ!』
 グッ……な、なんかスジの通っていない説教に見えるが……何故か納得してしまうッ!
 わ、わかったぜ……俺、全力で戦ってから、散ってみせる!
『わかればよい。では、私から餞別として特別に貴様に喝をいれてやろう』
 うっすッ! お願いしまッス!
 ぐぼぁっっっ!

「ああ……一人車田……」
「落ちッ!」
 ズベシャァッ!
「か、喝……あ、りがとう、ございましたッ!」


83 :キュンキュン 7/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:51:40 ID:DZNBYqlF

『では、さらばだッ』
 ちょ、ちょっと待ってください!
 あなたは……あなたさまは一体どなたなのでしょうか?
 虎頭にマント、サーベル、そして鉄拳制裁に熱い説教。
 もしや、タイガージョー……?
『ふ、私は貴様の男の、否、漢の魂だ。
 あまりにも貴様が腑抜けているから、胸の中に存在する熱い炎を呼び戻しにやって来ただけのこと』
 な……!?
『いいか、貴様の中にあらゆる可能性は詰まっている! しかしそれを生かすも殺すも、貴様次第であることを知れッ!』

 ……虎頭の幻影は……俺の漢の魂の幻影は、いい香りのする風を残して消え去ってしまった。
 ありがとう、タイガー……じゃなかった、俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

 俺の漢の魂は、姿を消してしまったけれど、最後に彼の言葉が俺の頭に響いた。
『こういう言葉がある「山中の賊は討ち易し、心中の賊は討ち難き」
 つまり、「自分の最大の敵は己」ということだ。
 禁断少女達は貴様の心ではないにしろ、心をうつしたもの。決して弱敵ではない。
 恐らく今の貴様では勝てぬだろうが、だからと言って恥ずかしい戦いはするなッ!』
 ありがとう! タイガー……じゃなかった俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

「おい、ネコミミ禁断少女」
「大丈夫か? なぜだかわからないが、一人で重大なダメージを受けていたようだったが」
「ああ、心配ない。俺の漢の魂が拳で熱く語ってくれただけだ」
「……どうやら、頭方面に深刻なダメージが残っているようだな」
「本当に心配ない。それより、最後の勝負がしたい」
「何?」
「この髪の毛を外し、俺とお前と一対一での勝負だ。先に果てた方の負け」
「ふふ、この状況で尚、少しでも自分の有利になる対決を申し込んでくる、か」
「嫌か? 俺はもうここまで追いつめられている。
 髪の毛をほどいた瞬間射精していたとしてもおかしくない。
 そんな相手と、一対一の勝負をするのが、怖いのか?」
「そんなことはない。むしろ、その意気や良しッ。
 君の、快楽に澱んだ瞳も魅力的だが、今のように炎のように燃える瞳も素敵だ。
 惚れ直しそうだぞ。快くその申し出を承諾しよう」

 ネコミミ禁断少女が一歩俺に歩み寄り、俺もチンポに結ばれた髪の毛を切ってから一歩歩み寄る。
 他の禁断少女達を観客として、俺とネコミミ禁断少女は同じタイミングで打って出た。
 が、俺の方が一瞬早く、更に的確なポイントを付いた。
「ふ、ふわッ!」
 未知の快楽に悶えるネコミミ禁断少女。
 俺の手は、ネコミミの付け根をこねるように揉みし抱いている。
「お前が俺の願望の現れというのならば、ここまで忠実に再現しているだろう!
 『耳の付け根は性感帯!』
 普通は耳の付け根は性感帯ではないが、俺の妄想の産物であるのならば、そこはかなり強力な性感帯!
 書き手のツボを付く姿で出てきたということは、同時に弱点も相手に悟られているということだッ!」
 クリティカルヒットだった。
 俺の玉を掴もうとした手は空を切り、へなへなと力なくその場に崩れ落ちる。
 すぐさま背後をとり、ネコミミ禁断少女をうつむせに寝かせる。
「そしてッ! 更に俺の属性は、素直クール、耳フェチ、ハーレムスキー以外にまだ存在しているッ!
 すなわち、『ぬこ好き!』
 何故、ネコミミがリーダー格なのか……それはぬこ好き属性をカバーしている個体だからだ!
 そして、俺のぬこ好き属性に必要不可欠なのが……ネコシッポ!」


84 :キュンキュン 8/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:52:33 ID:DZNBYqlF

 目の前でピンと張ったネコシッポを思いっきり引っ張った。
「そしてッ! 再び、『尻尾の付け根は性感帯!』」
 ドッギャーン!!!!(ものすごいこうげきがきまったときのじょじょっぽいこうかおん)
 息もつかせぬ連続攻撃が、ヒット。
「ふぁぁ……そん……な、このまま……じゃ」
「逃げようとしても無駄だ! 確かに俺は強い女性に対する願望があるッ!
 だが、それは一定以上の快楽を与えられると力を失うという条件がついているんだ!」
「ぅ……ぁぁ……」
 ネコミミは俺から必死に逃れようともがくが、さっきまでの力は微塵に存在しない。
 ただ、かりかりと地面をかいている。
「こん……なっ、何、もできない……うちに……」
 耳の根本をマッサージし、尻尾をリズミカルに引っ張っていくだけで、
 恐らくネコミミ禁断少女はイってしまうだろう。
 だが、そうではいけない。
 そんな勝ち方は、してはいけない。
「ひっ、く……イクっ、イ……」
 耳のマッサージをやめ、尻尾から手を離した。
 幸い、床で藻掻いてはいるが、まだイっていなかった。
「な……何故だ。手を止めなければ……君の勝ちだったのに」
「俺は、そんな勝ち方をして嬉しがるような人間じゃない。
 ただ、立場を対等にしただけ……ここからが本当の勝負だ!」
「……」
「対等な条件の下、単純な肉体と肉体のぶつかり合いでお前と勝負を決したいんだ」
 ネコミミはゆっくり頷いた。


「ふぅ……ぐぅ……」
 さっきの挿入時とは、比べものにならないくらい俺もネコミミも感じやすくなっている。
 肉茎がネコミミの秘部に埋まっていくごとに、ネコミミの口から喘ぎ声が漏れる。
 俺もかろうじてその声を出さないように歯を食いしばっていた。
 やがて、ネコミミの最奥部に到達した。
「ふぅ……いい、な。心地よい。幸せだ、天にも昇る気分とはこういうものをさすのだろうな」
 ネコミミは、クールな表情を官能によって惚けさせ、そう言った。
 口角から大量の涎を垂らして、それをぬぐおうともしない。
 俺は下から舌で涎を舐め上げ、最後にネコミミの唇をぺろりと舐めた。
「……じゃ、行くぞ」
「ああ、勝っても負けても悔いはない」
 そこから俺とネコミミの熾烈な戦いは始まった。
 少しでも動いたら暴発してしまうのではないかと思うチンポを意思の力で押さえつけ、
 ネコミミの膣をかき回す。
 ネコミミも恐らく同じ状態だったのだろう。
 耳と尻尾を限界までピンと晴らし、しばしば喘ぎ声を漏らすピンク色の唇をキュッと結んで堪え忍んでいる。

 自然の調和だった。
 体位を変えるタイミング、振る腰の息の合い方……。
 心と心の通じ合った、セックスの境地を俺とネコミミは垣間見たような気がする。

 後背位になってから、ネコミミの様子が変わった。
「あっ……あっん……ふぅ、ふぅぅぅ!」
 髪の毛を逆立てて、声も若干変化してきている。
「ふにゃぁ、にゃぁ、にゃぁぁっ!」
 猫のように唸り始めたネコミミ。
 これを絶頂の前兆と見た俺は、このチャンスを逃すまいと、ラストスパートをかけた。


85 :キュンキュン 9/9 ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:53:18 ID:DZNBYqlF

「にゃぁぁッ! にゃぁぁぁッ! に、ゃ、ぁ、ぁっっっ!」
「イけ! ネコミミ! イけ!!」
「ニャァァァァァァァァァァァ!!」
 ネコミミの白い背と尻尾が思いっきりぴんと伸び、膣の締め付けが最高潮に達した。
 イったか……長い、長い……戦いだった……。

「お、俺もイくぞッ! ネコミミッ!」
 ネコミミの一番奥に陰茎を突き込み、欲望の滾りのままに最後の一線を越えた。
 だが、その瞬間、ネコミミが消えた。
「……ふぅ、危ないところだった。この勝負、私の勝ちだな」
 白濁液が何もないところへ放出され、ぱたぱたと床を汚した。
 俺が射精する寸前にネコミミは、バネのように手足跳ねさせ、一瞬にして膣に精子をいれないよう逃げ延びたのだ。
「なっ……お前、今イったんじゃ」
「あれはイったふりだ。体面座位の場合、見破られる可能性があったので、後背位のときにイくふりをさせてもらった」
 は、はは……そ、それじゃ、俺は、負け……たのか?
 イったふりをしただけなのに、勝負に勝ったと思いこんで……。
「本来ならばこのような小細工をして勝つつもりはなかった。
 しかし、君の能力が私の予想を遙かに越えており……あのままでは私が負けていたのでな」
 ……なんだか間抜けに自分が思えてきた。
 俺は、道化か……。
「すまないな、君を悲しませるつもりはなかったのだ。
 あのまま君に負け、絶頂に達することもよかったのだが……つい、欲が出てな」
「そうか……何にしろ、俺の実力不足だっただけだ……」
「ふふ、一週間後にでも、君が私にリベンジをするために血気に逸ってオナ禁する姿を見たくて、な」
 ……え?

 ネコミミの唇が俺の唇に触れた。
 優しい触れるだけのキス。
 禁断少女であれば、濃密なディープをするところであるはずなのに。

「では、またいつか、会おう……」
 ネコミミと他の禁断少女達は、俺に向かって笑みを浮かべながら、すーっと消えていってしまった。
 元々、そこには誰もいなかったかのように……。



 俺はそれから、エロパロを書きまくった。
 俺の漢の魂の忠告に従い、真に心震わすエロスを求めるために。
 もちろん、オナ禁も続けている。
 一週間に一度、あの禁断少女集団と戦い、まだ一回も勝てないが着々とその差を埋めていっている。
 いつか、我が宿敵のネコミミに勝つ日がくるだろう。

 え? 俺のコテハンは何かって?
 そりゃあ教えられねぇよ……と言いたいが、今回だけは俺の機嫌もいいから、特別、な。
 俺のコテハンは実は――。


86 :キュンキュン ◆4hcHBs40RQ :2006/07/01(土) 18:55:22 ID:DZNBYqlF
以上です。
一応念のために言っておきますが、モチーフにした人物はいませんよ?
決して、キュンキュン自身をモチーフにして書いているわけではありませんよ?
そこらへんを誤解なきように。
ええ、私は、耳フェチでもハーレムスキーでも素直クールラブでも人間以外ッ子でも
ぬこ好きでもありませんとも、本当に。

 ……orz

87 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 19:24:17 ID:V5obMo5l
ちりばめられまくってるネタにハゲワロタGJ!
そうか、複数禁断少女もありなのか…勉強になりました

88 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 20:48:16 ID:9qmjf2k0
バロスwwwwww

十二人ハーレムとか、今のところこのスレで一番倒錯した趣味だと思う!

89 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:34:15 ID:rgcuQxjq
>>86
ワラタwww
あなたとは朝まで語り合えそうです。


いきなりだけど禁断少女って非処女がデフォなん?

90 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:41:56 ID:zfC+2ScI
>>89
処女スキーのSS書きのところには処女の禁断少女が現れるに違いない

91 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 00:58:20 ID:v4HLGxqI
「さて、この辺りにするかな」
時間は0時を少し過ぎ、TVもニュースからスポーツ番組に変わっている。
PCの前の彼女はディスプレイ上の書きかけの小説をセーブし終わった、後はお気に入りのサイトや掲示板を軽く眺めて寝る。
それが小説を趣味にする彼女の日課だった。

お気に入りの作家の更新、好きなゲームの新作のチェック、小説を公開している掲示板、
眠りそうな頭でめぐる。そんな中に奇妙なスレがあった。

禁断少女

30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


「・・・・・・・・・馬鹿馬鹿しい」
一人暮らしのアパート、誰に言うでもなくつぶやく
まぁ、こういうバカなスレは嫌いじゃないけど。
何日も自慰をしないと出てくるという禁断少女。
そんな馬鹿馬鹿しいネタで埋め尽くされているスレ。
そういえば自分は何日してないかなぁ、そんなことを考えながら眠気でボーとした頭で彼女は眺めていく。
「だいたい女の場合は出てくるなら禁断少年なのか、童貞限定なのか」
ぼそりと彼女がつぶやいた。
「必ずとか必然とかそういうことはあまり関係ないようです。」
自分以外の声に彼女はぎょっとして振り向いた。
「こんばんわ」
声の主がそこにいた。
ショートカットの黒い髪、大きく黒い瞳、うっすらと優しい笑みを浮かべ、濡れた唇。
白い肌に真っ白で大きくダボダボのTシャツを着た、少年だった。
「だ、誰………」
「誰かというのは正しくないと思いますよ、お姉さん。何か、というのが正しいのかもしれません。それにボクは少年ではありません。」
そういうとTシャツを大きくたくし上げた。
「あっ!」
彼女の心臓が一瞬痛いくらいの動き、声を上げた。真っ白い肌とピンクの乳首で構成された胸は辛うじて膨らみが確認でき、その自然なカーブの先に子供らしいお腹のカーブとおへそ、そして無毛の先にあると思われたモノは無く、一筋の深い溝だけがあった。


92 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 00:59:22 ID:v4HLGxqI
「女の子だったんだ」
「はい、ボクは女の子です。」
Tシャツをもとに戻した少年改め少女は笑いながら答えた。
「で、君は一体………誰なのよ。」
落ち着けと心の中で繰り返しながら、当然のことを聞いた。
「僕ですか、僕は………誰なんでしょう? お兄さん。」
いつの間にかすぐ目の前に来ていた少女は彼女の顔を覗き込む。
落ち着けようとした彼女の鼓動がさらに早く大きくなる………と、
「ちょ、ちょっとお兄さんって、私も女よ」
目の前の少女を睨みつける。
「えっ、だけど、こんなに大きくなってますよ、ここ」
そういうと少女は彼女に手を伸ばした。一瞬なんのことかわからなかった彼女は少女の手の先に視線を動かす。そこには。
「お兄さんの大きなおちんちん。」
彼女にあるはずの無い、
「え、あ、ああ、あああぁ」
大きく起立した、包茎気味の男性器が存在していた。
「うわー、ボクのおっぱい見ただけでこんなに大きくなるなんて、お兄さんって変態ですね。」
そっと少女に指が男性器の幹に触れるとビクンと大きく揺れた
「ひっ!?」
彼女は初めての未知の快感におびえ、のけぞる。
「敏感なんですね、やさしいほうがいいのかな?」
今度は幹をやわらかく握り締める。
「あは、ドクンドクンて脈打ってる、かわいい。」
「あ、や、やめ」
少女は握った手を一度離す。
やめてくれたとほっとした彼女だったが、まだ終わりではなかった。
「駄目ですよ、我慢は毒です。」
今度は男性器の先のあまり気味の皮を両手でつまんだ。
「剥いちゃいますね」
そういうが早いがつまんだ皮を下に引き摺り下ろす。
「うひゃぁ!」
いまだに自分に起こっていることが理解できない彼女はさらに起こったことにもついていけなかった。
「はい、綺麗な先っぽが顔を出しました。」
ビクビクと震える先からは透明なものが滲み出し、ぷっくりと鈴口にたまりだしていた。
「あ、は、な、なんなの、これ………」
「え、おちんちんですよ、しってるでしょ。」
「何で私に、こんなものがあるのよ。」
「う〜ん、何ででしょ?」
そういうと少女は先走りの汁を自分の指先に擦り付ける。
「んくっ、はぐらかさないで。」
「気持ちいいでしょ、先っぽがぬるぬるで。」
先走りを亀頭に広げ弄ぶ。右に左に上に下に。
そのたびに彼女の体に電流が流れ、体が振るえ、男性器のドクドクが多くなっていく。
「ねぇ、お兄さん。」
少女が彼女の目を覗き込み、自分の唇をちろりとなめ上げる
「咥えてあげようか。」
彼女が知識だけでは知っている行為、男性器への口での愛撫、フェラチオ。
「ボクの口で、おちんちんもっとどろどろにして、じゅぷじゅぷしごいてあげようか?」
唇を少し開けて、その奥の舌に唾液を見せ付けるようにして動かす。
「あ、ああ」
非日常の繰り返しで彼女は混乱の窮みにいた。何が現実で、何が非現実なのか、嘘か真か。
確実なことは自分に与えられているこの感覚は確実なものということだけ。
それは彼女の正常な判断を快感だけで選択させるには十分だった。


93 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 01:00:35 ID:v4HLGxqI
「………て……」
「ちゃんとお願いしてください。でないとこのままですよ。」
「く、口で……くわえて」
「口で咥えるだけでいいんですか?」
さらに多く滲み出す先走りをまぶしながら少女が言う。
「どろどろに………してください。」
「どろどろにするだけ?」
さらに暴れる男性器の幹を優しく強く、ゆっくりと握りしめる。そのたびにドクドクがしびれと快感を滲み出す。
「口で、しご「どういうふうにされたい? おにいさんの知っている言葉でいってください」
乱れる呼吸で答えようとした彼女の言葉をさえぎり、少女がすこしだけ声を強めて問う。
自分の知っている言葉………ああ、なんだ簡単だ。そんなことを彼女は考えていた。
「わたしの………お、おちんちんを………口で………ふぇ、フェラチオ………してください。」
「それで?」
「それで………唾液でクチュクチュして………舌で、さ、先走りと混ぜて………おちんちんをどろどろにして………」
「うん、それから?」
「わ、私を………私の、私のおちんちんから、射精させてください! 精液どぴゅどぴゅさせてください! 我慢………できない!」
彼女の羞恥心は消え去っていた。正常な判断は出来ない、唯一理解できる判断材料は正常でない自分の股間に聳え立つ男性器からの感覚だけ。 
「いいですよ、おちんちんから精液出してあげます、んちゅ」
鳥が餌を啄ばむように少女が亀頭に軽いキスを繰り返す。だがそれだけでは足りない。柔らかいだけでは射精するにはかなり物足りない。
キスが次第に深くなっていく。唇だけでなく舌でもキスを始める。舌で先走りを削り取って、亀頭、幹、皮の間に舌を滑らせ唾液をまぶしていく。
唇のつるつるとした触感ではなく舌特有のざらざらは敏感な彼女の亀頭には劇薬だった。
「ひぎゅ、そ、そんな!」
「駄目ですよ、まだまだ、これからです。」
そういって、先走りと唾液で濡れた唇を大きく開ける。
「あ、ああぁ」
そして、彼女は食べられた。ゆっくりと舌で租借される。ぐちゅぐちゅと大きな音を立てて租借される。




94 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 01:01:14 ID:v4HLGxqI
「ん、んくぅ、んは、ははぁ」
彼女の息が口から吐き出され、声に変わり、嬌声に変わる。
少女の頭が動いて、深くのどの奥に飲み込まれ、そして吐き出される。じゅぷじゅぷと締めた唇の隙間から漏れる唾液と先走りの混合液が漏れて少女のあごからシャツを濡らして、胸、さらに下へと流れる。
ぐちゅぐちゅじゅぷじゅぷという粘液の音と少女の息、そして彼女の嬌声が支配していた。
彼女の足に力が入り始める。味わったことの無い新しい感覚が下半身に集まり始める。甘く暖かく出口を求める痺れが出口を求めて蠢く。
「や………は、な、なにこれ? へん、なんか………でちゃいそう」
嬌声の合間に彼女が言う
「んぷっ、いってしまいそうなんですね。いいですよ。出してください。ただし………」
少女が男性器から口を離す。だが粘液まみれで扱くことだけはやめない。
「いく時は大きな声で言ってください」
「え、あああぁ、いう、いうから、いかせて!」
彼女の嬌声とも取れる言葉を聴くが早いか、少女は再び口淫を再開した。今度は先ほどよりも激しく。
足にさらに力が入り、蠢く痺れが暴れる。腰を自分で動かしてしまいそうなのを少女が押し付けて激しく頭を動かして、唇で扱く。
漏れる粘液は少女の筋にまで届き、濡らしていた。しかし、それ以上に少女自身も濡れていたのかもしれない。
「ああー、いぃ、いく、いきますー! 出ちゃいます!」
一瞬時が止まる
「ああああああぁぁぁぁぁ! いくー!」
男性器が暴れて、決壊する。
少女が深く咥えみ、吐き出される彼女のドロドロを飲み込む。
飲みきれないドロドロが漏れて彼女の薄い胸を、乳首を、臍を、無毛の丘を、濡れた谷を流れて犯す。
「あ、あああ…………はぁ………」
吸い出される残滓も気持ちがいい事を発見したなと思いつつ、彼女は意識を手放した。
「ねぇ、またボクに出会えたら、今度はボクも気持ちよくしてほしいな。ボクのどこでも挿入してぐちゃぐちゃのどろどろに犯してくださいね」
そんな少女の言葉を聴いたような気をした。

そして、彼女は目を覚ました。
キーボードの前に突っ伏した格好で眠っていたらしい。
寝ぼけた頭で状況を確認する。
つけっぱなしのTVはいつの間にか字幕のまったく知らない映画に変わっていた。
彼女はおそるおそる自分の股間を見て絶句した
おびただしい量の女性としての性的分泌物でジュースでもこぼしたかのようになっていた。男性器なんてありはしなかった。
「ああ、やっちゃったなぁ。」
気だるい感覚を覚えつつ彼女は、ああアレが禁断少女なのかなと思いつつ、後始末をするために、甘いしびれの残る腰に力を入れて立ち上がった。


禁断少女ってこうですか?    間違っていたらスルーしてください

95 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 01:42:22 ID:RH3/JcUC
新機軸にwktk
女性主人公もこうすればありなのか。
個人的には淫語を言わせるとこに萌えた。

96 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:03:43 ID:G3Grp181
やべ。オナ禁五日目ちんこのツボに入った。
でも我慢我慢……。

97 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 03:26:35 ID:RKQAA49f
>>96の元に禁断少女が・・

98 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 03:50:52 ID:T9+b7vCo
すごいねすごいね!「3人スレ」以来の良スレになりそうなヨカーン

これからってときに運営のゴタゴタはヽ(;´Д`)ノ
エロパロ板だけはお救い下さい禁断少女様

99 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 04:10:58 ID:IOv/1+jj
すごいなぁw
各スレ職人さんが集合して禁断少女SS祭り開催ですか?w
wktk

100 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 04:26:20 ID:MjXpiaFU
神の集うスレ禁断少女。彼女は神おろしの巫女ですか。

>>76-86
ktkr! GJ! ってか耳。
ナイスハーレム禁断少女です。素直クールな言葉が優しい
木霊みたいに耳にまとわりつくような愛の告白をするって
激しいツボ。もうこうなったら青銅キュンキュン様のミミ12宮
突破とかしかありえないぜ耳〜!! 神に最も近い耳は
このエルフ耳禁断(ry
ps.狐耳愛好家としては狐を押します。

>>91-94
フタナリ物の亜種というか、とにかくきちんとエロエロで
GJです! エロさはトップランク神認定!
禁断少女のほうも、少女のくせに微妙なショタ属性みたいな
ものが入り込み、それが背徳感を増加させるという素晴しさ。
間違いなく職人の仕事に賛辞を! GJ!

>>98-99
ワールドカップ並みの好カード連続!
他の職人様もぜひ参戦を。今なら漏れなく禁断少女ついてきます。



101 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 15:49:11 ID:cHfPZmRa
ここはSS職人の性癖が赤裸々に描かれるインターネッツですね。


GJの嵐と言うか、すごいな。

102 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 01:06:24 ID:XnyriqCd
次スレ案↓

【しごく少女】禁断少女 二日目の現【極楽少女?】

103 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 05:59:38 ID:zxcVJzMF
スレタイなんてシンプルでいい。
変に装飾などつけずに中身で勝負だ!

104 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 17:08:37 ID:vQ7cmqmU
 彼女は鏡。抑圧された欲望に呼び寄せられ、その主の理想を映す。
 処女にして娼婦。無垢な乙女にして成熟した女。あらゆる純粋さと、そして汚れを対象の望むが儘に映す鏡。
 ある男は彼女を月に例える。
 古来から、鏡と、そして女そのものの象徴。
 ある男は彼女をアニマの具現だと言った。心理学に置ける男性の内包する女性像。それはそね男が持つ理想の女性の理想の姿。
 月の擬人化、心が結ぶ像。形をもたぬ者。
 きっと彼女は集合的無意識・イドが生み出した一瞬の現象だ。誰もがもつ識域下の欲望、理想が集まって生まれた存在。
 一つの存在でありながら、霧散した事象。
 故に彼女は常に不安定なのだ。対象の欲望を依り代とし、それが解消されれば消えいく存在。
 無論、それでも彼女は存在し続ける。世界の何処にでもいるのだから。
 しかし同時に何処にもいない。
 常にイドの海を漂い、願望を映し、満たす。
 そうして彼女は今日も微笑む。
「随分、溜めてますのね?」
 美しくも淫靡なその笑顔で。


105 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 18:31:27 ID:ykVMBjHP
格好つけたい年頃なんでつね

106 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:24:52 ID:zgtU8Ibi
女性書き手と禁断少女はどうするんだろうと考えていたら
もう解答があった。さすがだ。

107 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 11:12:14 ID:52dp5WuF
age

108 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 13:06:09 ID:K1hNrIBB
なにも必ずチンポ出す必要はないと思うがね

109 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 16:58:48 ID:CFmC7tEN
100のレスの「神おろしの巫女」が「筆おろしの巫女」に見えた

110 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:38:08 ID:OBdGjalJ
きょぬーでメガネな腐女子ちゃんの元に禁断少女が降臨する話を希望
ティンコはあってもなくても可

111 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:47:29 ID:Py6jYXSm
ティンコがあるのは腐女子の方だな

112 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:49:57 ID:hIcrxCe6
ぶっちゃけ飛影AV思い出した

113 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 19:35:21 ID:K1hNrIBB
>>112
「飛影はそんなこと言わない」
「え?で、でも、そう仰いましてもお姉様…」
「飛影、お前が欲しい。オレとひとつになろう」
 (も…もうイヤーーーーー><。)

なるほど、面白くなりそうだ。


114 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:42:38 ID:3vVtDKkU
「――禁断少女って、みんな呼んでるのよね?」
 画面に映る様々な文字列を縁の無い眼鏡に反射させながら、長い髪をした彼女は
そう呟いて薄く笑った。
 パソコンのディスプレイだけが電気の消された真っ暗な部屋の中で浮いて見えて、
前に座る彼女を青白く照らしている。わたしは部屋のベッドに裸で転がされたまま
それを怖々と見上げて、ただ彼女の動向を黙って眺めている事しか出来なかった。
「自慰を我慢してたら現れて、色々と素敵な事をしてくれる女の子。あなたもそうでしょう?」
「そのはず……でしたけど……」
 またぱちりと部屋の電気を付けてから、くすくすと楽しそうに近付いて来る彼女に
冷や汗を垂らす。蛍光灯の光が肌に突き刺さるようでむず痒かった。
 確かに禁断少女とは彼女の言う通りの存在だけれど、会うなり自分の事を拘束具で
縛り上げて脱がせてくるような相手に誰が体を許すものだろうか。わたしの手首は
冷たい金属の塊でベッドの端にくくり付けられていて、無理に動こうとすればぎしりと
骨が軋む。とんでもない奴を選んでしまったなと後悔した。
「私、攻められるのって性に合わないのよ。こういうのもお仕置みたいで楽しいと思わない?」
「いや、わた、わたし的にはちょっと……」
 着ていた黒い服を脱いで、彼女は仰向けになっているわたしにそっと馬乗りになる。
下着も外したのか、ふっくらと柔らかい感触が腹部を擦れた。
 近くで見る彼女の顔は綺麗で大人びて見えるけれど、年齢自体はわたしとあまり離れて
いないように感じる。それこそ、高校生くらいだろうか。
「……あなた、胸小さいわね」
「んっ」
 わたしの薄い膨らみをまさぐりながら、随分と失礼な事を言う。プロポーションの良い
彼女相手ではどうみても負け惜しみになりそうだから、文句を言う気にもなれなかった。

115 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:43:10 ID:3vVtDKkU
「もう少し大きくしてみましょう。その方が楽しいかもしれないわ」
 禁断少女は何でも出来るから便利よねと笑いながら口付けてくる。熱い舌が唇を舐めて
きたので仕方なしに閉じた口を開いた。
 後悔はしていても不思議と嫌悪感がないのは、やはり禁断少女だからだろうか。
なんとも迷惑な話だ。
「ふっ……う……」
 絡んだ舌の心地良さに思わずくぐもった声が漏れた。相変わらずまさぐられたままの
胸では彼女がころころと指先で突起を弄んできて、ぴんと堅さを増している。
それに続く乳房にも緩やかな刺激が与えられ続けてくすぐったかった。
 次第に頭の中がぼんやりとしてきて呼吸が荒くなると、自ら舌を擦り付け始めるわたしに
彼女は愉快そうに目を細める。ぴちゃぴちゃと水音がして、二人分の唾液が唇の端から
だらしなく垂れてシーツを濡らた。
「ぷはっ……あ、ひゃうっ!」
「うん、良いおっぱいになったと思わない?」
 顔を離した彼女が、いつの間にか慣れないサイズに成長したわたしの乳房に指を沈ませた。
張り詰めた肌を掬い上げるように下側からやわやわと揉みこまれて、ずくんと奥の方で
甘い快感がはじける。不自由な頭を動かしてなんとか視線を向けると、柔らかそうな小山が
ぷにぷにとした弾力を感じさせながら形を歪めていた。少し、嬉しいかもしれない。
「……やっぱりやめましょう。あなたには小さい方が似合うわ」
 つい快楽とは違う意味で頬を緩ませてしまって、彼女は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
瞬間、空気の抜けた浮輪みたいにわたしの胸は元通りの平原に戻る。
 あまりにも間抜けな光景に落胆していると、そんなに残念がる事はないじゃない、と彼女は
意地悪く続けた。
「ただ大きいだけより、小さいけれど感度は抜群って方がずっと楽しそうでしょう?」
「へ? あ、ちょっ……ぃ!?」
 嫌な予感を覚えて慌てて身を捩ろうとするけれど、背筋をぞくぞくと突き上げる衝撃に
体を強張らせる。あまり日に焼けていない肌の上で真っ赤に熟れていた蕾に、彼女が
ちゅうと音を立てながら吸い付いてきたのだ。

116 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:43:53 ID:3vVtDKkU
「あっ、やだ、ほんとだめでっ……やぁぁ……!」
 熱で焼けてしまうような気持ち良さに半ばパニックになって目を白黒させる。突起を
唇で緩く食むようにされた中でねっとりとした感触が這い回る。ちろちろとくすぐるように
尖った舌でつつきまわされて、泣いてしまっているような情けない声が喉から零れた。
「こんなに気持ち良さそうなのに嫌なの? 我が儘な子ね」
「だってこれっ、おっぱいなのに、こんなっ!」
 不規則に呼吸しながら声を吐き出す。勃ちあがった乳首にふぅと冷たい息を吹きかけ
られるだけでびくびくと背筋をのけ反らせるわたしはすっかり彼女のおもちゃになって
しまっていて、無力にも手首の枷が擦れる音を出すくらいしか抵抗が出来ないのだ。
 ぷっくりとした乳輪を整えた爪先で擦られ、温かい口内で乳首が舌にこね回される度に、
わたしの頭はどんどん真っ白になっていく。
「っは……あ、ぅ……ひゃああ……!」
 軽い絶頂に何度も押し上げられたせいで弱々しい声しか出せなくなると、ようやく
彼女はわたしの体から離れてくれた。なかなか引かない余韻に惚けたままでいると、
楽しいでしょう? なんて囁きながら耳朶を甘噛みしてくる。
 楽しいのは、わたしを苛め続ける彼女だけである。
「も……いい、ですか……?」
 ここまでしたら満足したでしょう、許してくれませんか。そんな願いを込めながら尋ねて
みると、彼女は快く首を振ってくれた。当然、横にだ。
「自分だけ気持ち良くなって終わりだなんて、そんなのただのオナニーじゃない。
人を満足させるのがあなたの仕事よ?」
「そ、それはそうですけどぉ……むぐ」
「ね?」
 口元に押しつけられた感触にまばたきする。彼女の股間からにょっきりと伸びた、男性器だった。
 さっきまでこんなの無かったじゃないかと言いたいところだけれど、理由なんて私が一番
良く分かっているはずだ。
――深層で思っているままの世界を作り出せるのが、禁断少女なのだから。

117 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:44:24 ID:3vVtDKkU
 つるりとした亀頭を急かすように突き出してくるので、このまま無理に喉を犯されても
たまらないしなと舌を伸ばす。もっとも拘束されて首も自由に動かせないわたしにとって、
結局は彼女にされるがままなのだけれど。
「んちゅ……ぷあ……」
 開いた唇に乗せられた先端と、キスでもするみたいに吸い付きながら舌でねぶる。
こんなディープキスをするはめになるとは思ってもみなかった。
 唾液代わりの先走りをくちゅくちゅと舐め取るわたしに、そういえばと上にいる
彼女が気楽に話しかけてくる。
「私の事はご主人様とお姉様、好きな方で呼んでいいわよ。気分出そうだし」
「……おねーひゃま」
「うんうん。とってもエッチで可愛いわよ」
 どちらかといえば歯医者で恐怖と痛みを訴える子供みたいな声で呼んだのだけれど、
それでも彼女は――お姉様は満足そうに頷く。あ、もう口でしなくてもいいからと身勝手に
わたしから降りた。隣りに寝そべってきて、さらさらとした長い髪の毛から花のように
甘い匂いが香ってくる。
「どうせ射精するならやっぱり、ねぇ?」
「お、お姉様ぁ……」
 お腹の上を滑り降りていった手のひらが下腹部をとんとんとノックする。胸への過剰な
責めでお尻が冷たくなるほどシーツを濡らしていたわたしのあそこが、今更刺激を拒むわけも
なかった。潜り込んできたお姉様の指をちゅるんと美味しそうに飲み込んで、おねだりする
ように内壁をひくつかせているのが自分でも分かる。
「欲しい?」
 中で指を折り曲げてくにくにと上側を擦りながらそれだけ聞いて、顔を覗き込まれた。
お姉様の柔らかくて大きな胸がむぎゅっと押し付けられてきて、もう何でもいいやといった
気分になる。


118 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:44:56 ID:3vVtDKkU
 だからわたしは上気した顔を精一杯こくこくと頷かせてお姉様を見上げた。
「欲しい……です。お姉様のおちんちん、欲しいです……! エッチで悪い子のわたしに
たくさんお仕置きしっ」
「あ、ごめんね。もう我慢できないし、言葉責めとか面倒なのよ」
「なっ、いやちょっといきなりすぎっ……ひぃん!」
 気分を出してこれから思い付く限りの淫語を喋ってやろうとしていたわたしを遮って、
お姉様は本当に自分勝手に太股を抱きかかえてくる。なんて最低なやつだ。
 ひたりと粘膜同士を触れさせて、お姉様がわたしの汗ばんだ額に唇を落とした。
少しずつ、腰を進めてくる。
「ぅく……あ、あっ、おねーさまぁ……!」
「ん、少しきついかしら……でも痛くはないでしょう?」
 みちりと入口が押し広げられる感覚に自然と涙が滲んでくるけれど、お姉様の言う通り
痛みは全くと言って良いほど無い。禁断少女はただ純粋に、快楽のみを与えられるのだ。
 と、がちゃがちゃと金属音を鳴らしていた手首が急に軽くなる。お姉様が枷を消して
くれたんだろう、拘束されていた部分の皮膚が傷付いて痛むという事も無かった。
「んんー……っ!」
 わたしが思わずお姉様に腕をまわしてしがみつくと同時に、熱い杭が一気に突き入れ
られる。根元までぴったりとくっついてしまったせいか、奥がこつこつと圧迫された。
「ほら入った。ねぇ、このまま私のおちんちんを触手化させて、もっと奥まで犯してあげ
ましょうか? 子宮の中までこちょこちょくすぐって、ぐちゃぐちゃにかき混ぜちゃうの。
どろどろの液体をあなたがもうやめてって泣き出しちゃうくらいたっぷり注いであげるのも
良いわね。どう?」
「やぁぁ……いや、いやです……! おねえさまごめんなさいぃ……!」
 本当にそうされてしまうんだろうかと怖くなって、すすり泣きながらお姉様の首筋に
鼻先をすり寄せる。腰を引かれて、限界まで広がった膣壁を段の高いくびれがごりっと
削っていった。柔らかくぬるついた肉を入口の辺りまで掻き出されて、わたしの体は
お姉様と離れたくないと自然きゅっと力を込めて締め付ける。接着密度が上がって甘く痺れた。

119 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:45:27 ID:3vVtDKkU
「……ただの冗談よ。泣かないで?」
 ぐずるわたしを慰めるように目尻の涙を舐め取ってくる。ああ、意外と優しいところも、
「大体、どうせぐちゃぐちゃに犯すんだから触手化なんて面倒だわ」
 やっぱり、優しくない。
 慰めて労るどころか、肌のぶつかる乾いた音を立てながらまた深く突き込まれる。
獲物のわたしを確実に追い詰めてやろうと、器用に色んな箇所を責め立ててくるのだ。
 入口付近を亀頭でねちっこく捏ね回されたと思えばいきなり奥の子宮口をぐいぐい
押し込んできたり、少しは快感を和らげようと身を捩っても逃すまいと追いかけてくる。
無駄な抵抗を続けているうちにわたしは体の向きを180度回転させてしまっていて、
俯せになった腰を高く持ち上げてながらがつがつと激しく突き上げられた。
 体が揺れる度に敏感な乳首がシーツと擦れて、粘膜を掻き混ぜられる音を聞きながら
ただただ喘ぐ。わたしの頭は気持ちの良い事しか分からないばかになってしまったんじゃ
ないかと思った。
「う、ん……さすがに、もう無理……!」
「ふぇっ……んきゅぅぅ……!」
 お姉様が短い頻度で腰を打ち付けながら背中に覆い被さってくる。はっはっと荒い息が
耳の裏にかかった。
「あっ……あああ……!」
 いきなり縛り上げられるというお姉様との衝撃の出会いから、初めて余裕のないとろける
ような声が鼓膜に響く。
 膨れ上がった欲望がわたしの奥で弾けて、断続的に震えながら粘度の高い液体が吐き
出されてきた。勢いの良い射精を搾り取るように中がきゅうきゅうになって、やっぱり
気持ちの良い事しか分からない。
 ただ。
「おねー……さまぁ……」
 ただ、終わっちゃったんだなぁとぼんやり思いながらわたしは目を閉じて倒れ込んだ。

120 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:47:01 ID:3vVtDKkU
   ×××
「あー……なんかすごい夢みた……」
 ぱちりと目を覚まして自室の天井を眺めながら、わたしは寝間着にしているTシャツを
めくってぽりぽりとお腹を掻いた。
 そう、自分の部屋である。服だって着ているし、下着だってきちんと――それも汚れて
いないさらさらのまま――履いている。本来溜まった性欲を慰めてくれるはずの禁断少女に
逆に拘束されて犯されまくるだなんて、どんな了見の夢だろうか。
「やっと起きたの? だらしないわね、学校に遅刻するわよ」
「もー、自分で着替えれるよぅ……」
 呆れ顔でシャツを脱がそうとしてくる彼女の腕を振りほどく。寝ぼけた頭でもぞもぞと
やっていると、今更だけれど妙な違和感を感じて手を止めた。
「昨日も一人でさっさと寝てしまうし、綺麗に後片付けしてあげた私におはようの挨拶も
無し。やっぱり、高校生なんてまだ子供ね」
「なななななんっ、おね、えええ!?」
「きちんと喋りなさいよ」
 なんでお姉様がまだいるのだといった意味の言葉を吐こうとするわたしに、縁の無い
眼鏡をかけた長い黒髪の彼女は――禁断少女は溜め息をつく。
 仕方の無い子ね、と軽く怒りながら頬をつねられた。
「な、なんで消えてないんですか!? ああまた会いたいな、だからオナ禁頑張ろう、
みたいなオチじゃないんですか!?」
 うろたえながら唾を飛ばすと今度は嫌そうにお姉様はわたしの唇をつまんだ。アヒル
みたいな間抜け顔でお姉様を見つめる。
「あなた、未成年でしょう?」
「……ひゃい」
「それなのになんで禁断少女を知ってるのかしら? なんでエッチな小説を書いては
掲示板に投稿しているのかしら?」
「……ばれなきゃいいひゃ、と思ひまひた」
「まずその根性が気に食わないわ」
「ひぃん」
 ごめんなさいと首を竦める。わたしは若さ故持て余した性欲を小説で表現しては某巨大
掲示板で作品を発表して褒めちぎられる事に快感を覚えている、いわゆる職人と呼ばれて
いる人間だが、ぶっちゃけ年齢を詐称していたわけだ。
 そして禁断少女という話を聞いて自慰を数日我慢してみたところ、現れたお姉様に会う
なり拘束されてわたしの書いた様々な小説から性癖を読み取られたわけである。
「未成年が出入りしているのを見過ごすわけにもいかないわ。だから、私があなたを
監視する事にします」
「え、ええー……」
「またお仕置されたいなら別に良いわよ?」
 不満そうな声を出すけれど、服の中に手を突っ込まれて黙り込む。
 わたしがお姉様から逆にお姉様と呼ばれるようになる21歳の誕生日まで、あと5年。
小説自体は個人で書き続けられるけれど、
「次はやっぱり触手にしてみる? お尻も好きよね? ああ、学校に遅刻するとかそんな
心配はしなくていいわよ。私は禁断少女だもの」
「か、勘弁してくださいよぅ」
――発表する頃には、全てノンフィクションになってしまいそうである。

121 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:49:05 ID:3vVtDKkU
終わり。分量配分間違えた。

お姉様属性をどうやって出すか模索してたらこんな話になりました。
ふたなり続きで申し訳ない。

一応お約束ですが、このSSは実在の人物、中の人とは一切関係ありませんとかなんたら。

122 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 18:07:10 ID:oQa0l1Dl
個人的に、なんか文字の洪水って感じで読みづらいw
この感じだと、1レス中に1・2回は空行をいれてほしい。
そうでないと、俺のような面倒臭がりは読む気もしない…。

偉そうでスマソ

123 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 20:30:28 ID:BpOjlLfR
個人的には好きなシチュで、ハァハァしながら読んだんだが、
話がちとわかりにくかったように思うカナ?

ぶっちゃけ、読みながら「で、この二人はどっちが禁断タンなんだ?」と何度か思った。
むしろ俺の読解力の問題かもしれんのですが。

オチはほのぼのしていて気に入った。
まあ、GJはGJ。


……と、こういうネガティブな感想が続くのは、スレ的にはよくない影響の方が多いか?
どうでしょう、控え室スレの御方々?

124 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 21:03:30 ID:Exf/709o
俺もどっちがどっちなのか混乱した。
結構致命的な欠陥だと思うので、これはちゃんと改善した方がいいかも。
具体的には、適度に主語を入れるようにするとかだろうか。

125 :121:2006/07/06(木) 21:25:51 ID:3vVtDKkU
空行を入れると自分がもやもやするから、
読みづらくてごめんとしか言えない。

どっちがどっちか分かりづらいっていうのは
ミスリードを狙ったつもりだけど逆効果だったようだ。

以後精進します。

126 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:56:26 ID:BpOjlLfR
>>125
そういうことか。その心意気は買おう。
おまいさんが一回り大きくなって帰ってきてくれるのを待ってるよ。
全裸で

127 :名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:39:44 ID:CfQ2wPZ0
お疲れ様。良かったよ。
ミスリードを誘うんだろうなあとは思ってたけど、
最後の最後で(挿入辺り)ばらすか、それが決定的になるところの会話を
一行空けるかして、
「実はお姉さまが禁断少女だったんだよ!(な、なんだっtry)」
的にすればよかったと思う。
成長して帰ってきてください。服着て待ってるよ。

128 :名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 01:26:55 ID:m/CsUeKf
殊勝な心掛けやね

129 :名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 18:57:07 ID:ZUy1XtaS
このスレだけは荒れないで欲しいな……

現在オナ禁3日目
なんとか耐えてるが禁断少女の気配はまだない。

130 :SM:2006/07/07(金) 19:47:21 ID:GnA/YnDQ
このスレ面白ー
自分も禁断少女で何か書きたくなったけど、いかんせんエロイ文章書ける気がしない・・・
致命的だよなー。orz

131 :名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:01:52 ID:smJxJJPd
>>129
奇遇だ、自分も三日目。
意味が変だけどがんばろうぜ。

132 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:08:05 ID:ItaVIoe/
こういう見方もありかも?と書いて見ました。
女神と禁断少女のエロパロ板での関係です。


133 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:09:17 ID:ItaVIoe/
>>132
「……禁断少女か。俺は絶対屈服なんかしないね」
 『禁断少女スレ』を見ていた俺は屈服してゆく職人たちを嘲笑した。
 俺が崇拝するのは<エロSSの女神>様だけだ。
 例え目の前に『かの少女』が現れても、俺は誘いには乗らないだろう、という自負があった。
 
 <エロSSの女神>様への供物として、俺は既に二週間以上禁オナニーの誓いを守っている。
 そしてその間2つのSSを投下し、今は3つ目のSSに取り掛かっているのだ。
 禁断少女なんかに邪魔されてなるものか。
 俺はチラシの裏に書き溜めたSSを読み返していた。
 今回はやや苦戦気味だ。

「女神様、お願いです! 今一度の降臨を! 俺のSSに命を吹き込んでください! 」
 とりあえず、今日書き上げたSSをPCに入力しようと 電源に触れた途端静電気が走った。
「うわっ! 」
 俺は思わず指先から走り来る電撃にPCから体を離し、目を伏せた。
 びりっと前進を貫く衝撃は一瞬で去り、俺は驚きながらも閉じた眼を開けた。
 
「……出たな! 禁断少女! 」
 画面の前には優美な衣を纏い、金糸で髪を結い上げた女性が凛として立っていた。
 目筋の涼やかな、きりりとした顔立ち。
 黒地に紅い花と金糸を織り込んだ着物と、白い肌を引き立てるように 濡れそぼる紅い唇。
 そこはかとなく漂う色香。
 成る程、こいつにかかればオナ禁の誓いを打ち破り、女神への誓いを忘れてしまう奴らにも
 頷ける。
 しかし、俺は屈服はしないぞ!  
「生憎だったな、『禁断少女』。俺は君には用はないんだ。さぁ、さっさと消えてくれ」
 俺は再びPCに向おうと、静電気で後ず去った自分を奮い立たせ 机に歩み寄ろうとした。
 しかしその時またも身体に電流が走り、俺は金縛りに合った様に身動きできなくなった。

「……無礼者。妾を誰と心得る! 
 あの様な下僕と妾を間違えるとは、そなたの信仰もあてにはならぬな。
 妾の買い被りであったか」
 結い上げられた金糸から、一筋の髪を靡かせ 高貴な佇まいの女性は冷たくそう言い放った。
「あ、あなたはあの『禁断少女』ではないんですか? 」  
 俺は動けないままに、俺を見据える美しい女性に問い合わせた。
 目の前の女性は 『くくく』と俺を馬鹿にしたように鼻で笑うと 艶やかな袖を揺らしつつ、 白く細い指を鳴らした。
「そなたの言う『禁断少女』とは、この者の事であろう? 」 

 女性の背後から、今度は可憐な巫女服に身を包んだ少女が現れた。
 丸く大きな瞳を見開き、脅えたように薄桃色の唇をうっすらと開けた少女は まるで見えない 
 戒めに囚われているような格好で、艶やかな女性の足元にひれ伏していた。
「お、お兄様…… 」
 戒めの巫女は切ない表情で、ひれ伏したまま俺を見上げている。
 これもまたあまりに艶かしい風情で、俺は二人の少女を驚きながら見つめていた。
 
「ふん、まだその様な物欲しげな仕草で哀れみを請うか。卑女の分際で己の身を弁えぬ奴」   
 艶やかな衣を纏う女性が蔑む様に平伏す巫女を見下ろしている。
 肩まであげた腕から覗く白い指を二本動かすと、巫女は見えない戒めに締め上げられるように
 仰け反り、小さな悲鳴をあげた。
 俺はその苦痛そうな表情を目の当たりにすると思わず叫んでいた。
「や、やめろ! 君達は一体何なんだ!? 君は何故この巫女にそんな仕打ちをする!? 」

 白い指で巫女を折檻した女性は、やや心外そうな顔をすると 次には可笑しそうに笑った。
「まだ わからぬかえ。 妾はそなたが『女神』と崇めたつる者。
 そしてこの者は、妾が使い女。……そなた等が最近『禁断少女』と呼びし者じゃ。
 どうやら勘違いしている者も多い様じゃが、この者等は全て我が僕。
 『精』を集めては妾に献上するための者」
 こ、この女性が<エロSSの女神>様だって!? 俺は心底驚いた。 

134 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:10:06 ID:ItaVIoe/
>>133
「き、君……、いや貴女が女神様ですって!? 」
「そうじゃ。苦しゅうないぞ」
 自らを『女神』と名乗る女性はそう言ったが、平伏す巫女は苦しそうだった。
 驚き絶句する俺に、女神は細いが威厳のあるトーンの声で言う。
「そなた等は思い違いをしておる。妾は画面を見て放たれる『精』を糧として神力を保つ。
 読み手等の『精』は数多くのそなた等の文章に慣れ飽き始め、今では『糧』とするには、
 希薄なのじゃ。
 そこで妾がこの下僕を遣わし、『書き手』の精を集めさせておる。
 手淫を禁じた者の『精』は濃く、甘い糧となるが故にの。どうじゃ? 理解できたか」
「は、はぁ……、なんとなく……。で、ではそこに平伏す巫女が『禁断少女』?
 何故、彼女にその様な扱いをなさるんですか? 」
 俺はその『女神』とやらに何とはなしに威圧され、思わず敬語を使っていた。
 
 女神は更に可笑しそうに笑うと、またも平伏す巫女は切なそうに表情をしかめた。
「妾がこの者を折檻しているわけではない。この者を戒め、身動きできなくしているのは、
 他ならずそなた自身じゃ。
 妾に対する誤った信仰心が、そなたにこの者を拒ませ 戒めておる。
 そなたが禁じている『手淫』がこのものの自由を奪い、苦しめておるのがわからぬか? 」
 ……いや、普通は わからんだろ!?
 オナ禁をして、貯めに貯めた煩悩をSSにぶつけてるんだから。 
 俺は呆気に取られながら、女神の言葉に心の中で突っ込みを入れた。
 
 しかし女神は俺の突っ込みも意に介さぬように、高らかに笑った。
「そなたは中々に頑固者じゃ。そして間違えてはおるが、妾に対する忠誠は真と見た。
 そこで特別に 今回妾が降臨してやったのじゃ。ありがたく思うが良い。
 『おぷしょん』なるものとして、そなたに遣わす筈であったこの者を同行しての」
「お兄様……つれのうございます……」
 巫女は腕を背後で戒められたまま、大きな瞳に涙を溢れさせていた。
 女神の話しが真実なら、見えない縄で巫女を縛りつけているのは 『俺の禁欲の誓い』と、
 言う事になる。      
 恨めしそうな、悲しそうな巫女の表情に 俺はほだされかけてしまった。
「……で? どうすればいいんですか、女神様。 俺が禁欲を捨てたら、俺のSSは……? 」
「書き直しとなるやも知れぬな。
 だが、真 妾に忠誠を誓うなら、妾に『糧』を献上する事を、決して後悔等しない筈」
 
 シュルシュルと絹の音を立て、女神は自らの帯を解き始めた。
 重ねた衣を左右に開くと、女神の眩しいように白い裸身が露わになった。
 それと共に俺の金縛りも解ける。 
「跪くが良い。触れる事を許す」
 俺は無意識に女神に言われるがまま、女神の裸身の前に跪いた。

135 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:11:23 ID:ItaVIoe/
>>134
 きっと今の俺は誰よりもアホ面を、高貴なる女神の前に曝し出しているだろう。
 女神の豊満な白い胸と、うっすらとした茂みをそのアホ面で見とれていた。
 そんな俺を見下ろしながら、女神は艶然と笑いつつ 俺の額に指を当てた。
「触れる事を許すと申したであろ? そなたもその無粋な衣服を捨てよ」
 女神の指先が俺の額に触れると、俺の服は異次元に吸い込まれるように消えうせた。
「うわっ!? 」
 俺は思わず娘のように、自分の股間を両手で隠してしまう。
 禁欲を保っていた 俺の一物はすでに元気になり始めており、俺は封じた手をそこに触れてしまった。
「……あぁっ!……」
 女神の背後で戒められていた巫女が、一物に触れた俺の手に反応する様に声を上げた。
 俺は驚いて女神越しに背後の巫女を覗き見ると、女神は方眉を少し吊り上げた。
「気にするでない。あれはそなたの性欲に反応する者。だがまだ戒めは解けぬようじゃな。
 さぁ、妾に奉仕を許す。卑女など見やるではない」
 女神は立ったままの高さで宙に浮き上がり、俺の目前で白い肢を開いて見せた。
 
 跪く俺の眼前に 薄い茂みに覆われた女神の薄紅色に染まる秘部が露わになる。
 女神は自らの手で閉じた柔らかい秘肉を開いて見せた。
「どうじゃ? 妾の秘部を拝観できた者はまだ数少ないぞえ」
 薄紅色の女神の秘部は、禁欲をしていない頃の俺でさえ屈服させるほど魅惑的だった。
 中心部はうっすら濡れ光り、そこに寄生している別の生き物の様に薄紅色の色彩を放ちつつ、 
 蠢き俺を誘っていた。
 
 俺は開かれた白い肢を抱え込むと、摂りつかれた様に女神の秘肉にむしゃぶりついた。
 餓えた獣がやっと水にあり付いたように、俺は下品な音を立てて女神の股間を舐めしゃぶる。 
 頭上では女神の高らかな歓声が途切れ途切れに聞こえていた。
 柔らかい襞を舌でかき分け、女神の溢れる源に舌を差し込む。
 花のような高貴を放つ女神の蜜が、舌を伝って俺の口内に流れ込んでくる。
 癒されない渇きを満たす様に 俺は溢れこむ蜜を貪り飲んだ。
 
 いつしか宙に浮いていた女神は地に落ち、開いた肢を俺の頭に絡ませ喘いでいた。
 俺はそんな不思議な現象も気にせず、女神の股間を貪り続けた。
 時折、切なそうな表情の巫女が、戒められたまま自らの股間を擦り合わせ、紅い顔で俺達を
 恨めしげに見つめているのが視界に入ったが、俺は女神の秘肉を喰らうのに夢中だった。
「……くっ……! 」
 やがて女神は俺の舌で達する。
「……やぁぁっ! 」
 女神が達すると同時に、戒めの巫女の白い内掛けと緋色の袴が破裂する様に飛び散り、
 一糸纏わぬ姿になった。
 ……どういう事だ?
 女神ほどではないが、小ぶりで未成熟な戒めの巫女の身体を驚いて見つめる俺に女神は言う。
「言ったであろ? あの者の姿はそなたの肉欲に繋がっておるのじゃ。
 そなたが妾に溺れ、妾が満足するたびに あれも快楽に苛まれ続けるのじゃ。
 これ、そなたもこの者に 己の恥ずかしい部分を見せておやり」
 女神はうっすらと顔を上気させながら、戒めの巫女に命じた。
 
 戒めの巫女は、恥ずかしそうに顔を上気させながら 座ったままの姿勢でこちらを向くと、
 震えながら自らの両足を大きく開脚した。
 巫女姫の秘部もまた、秘液を溢れさせ 切なそうにもじもじと腰を動かしていた。
「ふふ……。 哀れにも溢れさせておる。 そなた、手の戒めを解いてやってはどうじゃ」
 俺が女神の秘肉をむさぼり続ける有様を見せ付けられていた巫女は、涙を溢れさせながら、
 すがる様な目で俺を見つめた。
「と、解くって。わけがわかんないよ! ど、どうすればいいんですか? 」
 俺は無意識に仰向けに横たわる女神の乳房を弄びながら、巫女の股間に視線は釘付けだった。

136 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:12:28 ID:ItaVIoe/
>>135
 女神は可笑しそうに笑うと、俺のいきり立った一物を白い足の指で挟む。
「うっ……! 」
 ずっと禁欲を続けていた俺の一物が、女神の足指に弄ばれ さらに怒張する。
 ぱしっ! と音がすると、巫女を縛っていた みえない戒めが消えたようだった。
「……あぁ……、主上。お兄様……! お情けを……」
 戒めの解けた巫女は、自らの手で小ぶりな乳房と秘部を自分で慰めながら 絡みあう俺達に
 懇願する。
「ならぬ。そなたはこの者の禁忌の戒めに囚われ、妾自らにここまで来させた役立たずじゃ。
 まだしばらくは そこでそうして見やるが良い」
 まだ幼さを残す巫女は、女神の冷然とした言葉に泣きながら 自らを慰み小さく喘ぐ。
 俺はこの魅惑的で冷たい女神に、なんと言って巫女をとりなしてやればいいかわからなかった。 
 巫女に冷たく言い放つと、女神は俺を見下ろし艶然と笑った。
「そなたの舌技、なかなかのものであったぞ。妾も褒美を遣わしてやろう」
 女神は衣を脱ぎ去ると、今度は俺を仰向けに寝かせた。
 
 仰向けになった俺は、猛る一物だけを天井に向けてそそり立てていた。
 女神は遅れ毛を背中に払うと、自らの豊満な胸を重ねるように持ち上げ、
 俺の一物をそのふくよかな胸の谷間に挟むとゆっくりと動き始めた。
 柔らかく弾力のある乳房が、俺の胸に密着し上下に擦りあう。
 挟まれた俺の一物は 女神の豊満な胸にしごかれ、先走る液が溢れ出していた。
 
 紅く小さな蛇のような女神の舌が、俺の先走る先端をちろちろと舐め上げる。
 猛る柱を乳房でしごかれ、先端を下で弄ばれる俺は もう爆発寸前だった。
「まだじゃ。そなたの覚悟を見せてもらうぞ」
 今にも放出しそうな俺の根元を、女神の指が圧迫して制した。
 まるで天国と地獄のような快楽だった。
 女神は起き上がると俺に跨り、爆発しそうな一物を先程までむしゃぶっていた秘肉の中に、
 ゆっくり沈めこんでいった。
 溢れる女神の秘肉をかき分け、俺の一物は女神の熱く潤う秘肉の内部にずぷずぷと飲み込まれる。
「ふふふ……。 妾の中でびくびくと鼓動しておるわ」
 奥深くまで俺を飲み込んだ女神は、淫らな笑いを浮かべると 俺を咥えこんだまま激しく腰を
 動かし始めた。
 女神の内部の襞は俺に絡みつきながらも 淫らな音を発し、今度は俺を喰らおうとする。
 もう今にも爆発しそうなのに、何かが俺の射精を阻んでいた。
 女神が動くたびに 豊満な乳房も揺れ動く。
 俺は早く禁欲を解放したくて、自らも女神を突き上げていた。
 満足そうに微笑みながら、女神も快楽の声を放つ。それでも女神は俺を許してくれない。
「これ。そろそろ そなたも手伝わぬか」
 快楽に身をゆだねながら、女神は自慰をしている巫女にやっと声をかけた。
「は、はい。主上……」
 巫女は嬉しそうな顔をして、絡み合う俺達に擦り寄ってきた。

137 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:13:28 ID:ItaVIoe/
>>136
「お兄様。失礼します」
 巫女は濡れ滴る股間を俺の顔に跨らせ、秘肉を俺の口に擦り付けた。
 いきなり顔を股間でふさがれた俺は、びっくりして巫女の尻の肉を掴みあげる。
「こ、こら! 無茶すんな! 」 
 俺が文句を言うと、巫女の秘肉に俺の息がかかり 巫女はビクンと仰け反った。
「……ああ……、お兄様……。私も可愛がってくださいませ……」
 下半身は女神の秘肉に咥えこまれ、俺の顔は まだ初々しい巫女の秘肉で塞がれる。
 俺は巫女の尻に指を食い込ませながら、まだ男を知らないような巫女の秘肉を舐め、
 腰は跨る女神を突き上げていた。
「……何をしておるのじゃ! 妾達にもちゃんと奉仕せぬか! 」
 俺に跨って動きながら、女神は俺に秘肉を舐められている巫女に喘ぎながら命じる。
「は、はい。すみません……主上……」
 巫女は俺に秘部を責められ喘ぎながら、女神の言いつけを守ろうとする。
 
 股間を俺に預けたまま、女神と俺の結合部に舌を這わせ始めた。
「……うぉっ! 」
 女神の秘肉の内部を貫く俺の柱と、女神の敏感な先端を一所懸命舌で奉仕しながらも、
 巫女は股間を俺の口に擦り付ける。
 未知の快感に俺は女神を突き上げる腰が早まり、女神は益々歓喜の声を上げ続けた。
「……も、もうダメです……! 女神様……! 俺を解放してください! 」
「……仕方ないの……。一度は解放してやろうぞ」
 女神もまたラストに向かって腰の動きを早め始めた。
 結合部を這う巫女の舌もまた激しくなる。
 
 やっと女神が達して許され、俺は2週間に渡る禁欲の誓いから解放された。
 かなり溜め込んでいた俺の液は、女神の中に脈打つように放たれる。
「これ。一滴でもこぼすでないぞ。心して糧を集めるのじゃ」
「はい……」
 俺に跨る女神の中から溢れ出す俺の精を、巫女は一心不乱に舐め取った。 
 
 ぐったりと大の字に横たわる俺から立ち上がると、女神はまだ自身から溢れる俺の精を、
 僕女である巫女に舐め取らせていた。
 巫女はぴちゃぴちゃと音を立て、俺が女神の中に放った精を舐め終わると、女神が衣装を
 纏う手伝いをした。
 
 支度を終えた女神は、まだぐったりと仰向けで見つめる俺にこう言った。
「よいか。妾を信奉する意味を、今後は間違えるでないぞ」
「は、はぁ……。すいません……」
 思わず俺が謝ると、女神は満足げに微笑んだ。
「まだ、精気は残っておろう? 巫女を残して行くゆえ、今宵は全て妾に献上するのじゃ。
 しかとお仕えいたすのだぞ、わかったな」
 女神は巫女にそういい残すと、画面の中に消え入った。
「はい、主上。お手数をおかけしました。では、お兄様。今宵はもう戒めないで下さいませね」
 残された巫女はあどけない顔で笑うと、果てて眠りかけている俺の一物を咥え出した。
 
 ―― 禁断少女は女神様の僕だったのか……。
 眠りかけた一物を復活させられながら、俺は今夜投下は出来ないな と考えていた。   


                END            

138 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:32:20 ID:bd7Hppi2
またぞろ妄想の種になりそうな新設定を作りやがって……。
GJとしか言えねえじゃないかこの野郎!

139 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:42:17 ID:EL/jrVrh
み、巫女装束キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

そんな禁断少女なら是非とも会ってみたい(ry

140 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 02:40:03 ID:eimfPINq
個人的には『僕』というのがちょっとなぁ。




『娘』にしないか?

141 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 02:54:09 ID:ItaVIoe/
>>140
あ〜、すいません。
「僕」は「しもべ」って読んでほしいんです
変換したらそれしか出てこなかったんで…
「ぼく」って読めるから 自分でも気になってたんですけど…

142 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 03:06:37 ID:eimfPINq
>>141
んや。それは踏まえて。
禁断少女信奉者の俺からすると、
禁断タンの上位概念として『SSの女神』様を置かれてしまったことにちょっともにょってしまったというか。

143 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 04:10:52 ID:ItaVIoe/
>>142
仰りたい意味がわかりました。
前置きにもっと詳しく設定を書くべきだった所に気が付かず、
信奉者の方々にはすみませんでした。

自分の中ではSS女神にも色んなバージョンがいると思うし、
(和姦系・陵辱・SM系等)
禁断少女も「しもべ」から『得』を重ねてSS女神に昇進してゆく
という設定等も考えていたので、浮かんだまま書いみたのですが
言い訳・自分語りになってしまうのでこれで終わりにします。

お目汚し失礼しました。

144 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 04:47:51 ID:/H1UegVM
>>143
いや待て。
元々 誤字から生まれた禁断少女に固定概念はない

むしろその設定は妄想の幅が広がっていい!
カプ厨みたいなレスはスルーして進んでくれ

創作の幅が広がる可能性のあるスレだ。
枠に嵌まらず投下してくれ
個人的にはGJだった!

145 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 05:20:56 ID:ItaVIoe/
この時間にレスが付くとは…週末とはいえ、皆さん寝てないんですか?(汗)

>これで終わりにします。
は、言い訳をしないを指すレスで、 次回からは前置きをきちんとして投下する
という意味ですので、またもや誤解を招くようでしたらすいません。
このSSが原因でこのスレが荒れる事のない様お願いします。
再度しゃしゃり出た事をお詫びします。
PS.
それから『得』じゃなくて『徳』が正しい表現でした。


146 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 05:26:40 ID:d8fWUbQa
>>145
や、良かったよ。瑣末なことは置いといて。
俺も書きたくなったわ。禁断少女。

このスレ、次々神が降臨するからおもろいわ。

147 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 11:15:06 ID:maQKr2YI
>>132みたいな独自の設定のあるSSはいいね!
オナ禁しながら待ってるぜ

148 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 11:43:32 ID:hWajY6L7
大人の女神様がいるからこそ禁断少女が引き立つな。
すごく良かった。股書いてくれ。

149 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 11:44:08 ID:hWajY6L7
×股書いて→○また書いて orz

150 :名無しさん@ピンキー :2006/07/08(土) 12:19:11 ID:sDZQZeqw
いや、面白かったよ。マジでGJ
女神と禁断少女の新解釈というか設定が良かった!
誤字から生まれた禁断少女が、神々の手を経て成長しているスレだと感じた

過去も前振り説明なぞなかったし、今後もよほど特殊じゃなきゃ必要ないと思う

>>142
娘じゃ設定上面白みが欠けるだろ。
こうじゃなきゃもにょるとかいうのは、原作のある二次パロスレで書くのは構わんが
このスレでキャラ設定に文句をつけるのは筋違いだと理解してから出直してくれ。

多数あるジャンルからの神々も降臨してるんだ。新しい設定はおおいに歓迎だな

151 :142:2006/07/08(土) 19:46:40 ID:eimfPINq
正直スマン。
カプ厨って言葉はこたえる……。
この状況じゃ何言っても言い訳にしかならないし、しばらくROMに戻って頭冷やしてくる。

>>141
申し訳ない。下らないこと言って混乱させた。
またよろしく頼む。

152 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:03:02 ID:N1RYLZ8A
wkz氏/金髪ゴスっ娘>>12-15
黒髪和装>>28-34
◆DppZDahiPC氏/Tシャツジーンズ>>43-47
テンプレ候補?>>53
ワンピース少女>>58-61
ゲーパロ専用/>>63-71和装古雅少女
小ネタ>>72


153 :名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:04:07 ID:N1RYLZ8A
キュンキュン氏/○耳ハーレム>>77-85
腐れSS書き氏/(SS書きが)フタナリ>>91-94
フタナリ>>114-120
SS書き×女神×巫女少女>>133-137

なんとなく、しおりってみた。

154 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/07/09(日) 08:48:06 ID:qltJYQ45
SSを投下した後、レスがついたか確認したいのを我慢したら
別バージョンの禁断少女が出てきてくれるかもしれない。

レス見るのが恐い職人さんのもとには溜めた分、すごいレベルの禁断少女が……。

155 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 00:06:24 ID:3DT1eDm+
テンプレ作成はいいんだけど
「禁断少女」をカテゴライズするのはやめようと提案したい。


原作や固定観念に縛られず、自由な発想と設定で禁断少女を表現できれば
と考える。
禁断少女はこうあるべきだ! という概念はテンプレにはない方がいいね。

降臨する職人さんたちも色々な設定やシチュを編み出していけるという自由さが、
このスレに投下する魅力だと思うがどうだろう?

156 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 00:17:57 ID:FgOthbaa
>>155
同意。

157 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 01:10:58 ID:LZbkibsd
>>155
そうね。
オナ禁/禁欲の禁断症状から生まれた
という一番最初の設定以外は
枠的なものは何も要らないかも……。

158 :53:2006/07/10(月) 11:34:08 ID:YTDuqLdY
>>53を書いた奴だが、後の作品を見て、>>53をテンプレにするのはやめた方がいいと思っている
禁断少女発生のあらましと、「こんな禁断少女がいたよ」程度の紹介くらいで充分と思われる

159 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 12:15:29 ID:VdGlqgSm
なんでそんな話題になってるのか分からないが、
テンプレなら>>3があるじゃないか


というか、少なくとも100レス台で話すことじゃあるまいて

160 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 13:29:25 ID:rchGdvU+
要するに

「あなたの中にあなただけの禁断少女がいるように、
 他の人の中にはその人だけの禁断少女がいます。
 自分の禁断少女と違うからってケチをつけないように」

ってことだよね?

161 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 17:46:48 ID:II6YYHpw
書き手の数だけ禁断少女が存在する。
みんな違って、みんないい…………あれ? み●お?

162 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 17:56:21 ID:OGA6zkag
>>161
みすずちんだよ

163 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 18:18:44 ID:C1z5XitG
>>161
読み手には来ないんですか><

164 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 18:26:44 ID:2QIrvjl2
来ません

165 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 19:06:24 ID:5cD4RPV9
>>158
>>53のは個人的に禁断少女を格調高ク表した名作だ。
気に入ったから次スレでも次々スレでも勝手にコピペしてくれるわあああ

166 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 21:54:17 ID:GZPJiUfb
http://pinktower.com/yatuc.com/3l7

167 :名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 23:42:33 ID:BmwULND4
>>165
>53はひとつの禁断少女の解釈だろ
SSとして考えていい
コピペはいらんと思うぞ
荒れるだけだ

168 :名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 02:25:21 ID:jWRxADT3
ただ、>>53は簡潔に禁断少女の雰囲気を表している作品だとは思う

自分としてはテンプレの最後でも良いから一部として入れて欲しい

169 :名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 10:36:11 ID:8g0JqsSH
そういうことを考えるのはせめて800ぐらいまで到達してからでいいよ。

170 :名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 11:57:35 ID:8jvOuqtz
>>164
オナ禁した奴のところに来るんじゃなかったか?

171 :名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 14:26:02 ID:8+KDfC55
>>170
書き手がオナ禁した場合なんじゃ・・・


172 :名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 21:06:55 ID:vkUt2Kpr
だからそういう定義するのは野暮だって

173 :名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 01:16:04 ID:LD2AVHnt
読み手がオナ禁して降臨してもなあ・・・

174 :名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 03:11:01 ID:NWDSCWhc
>>173
そして書き手になるわけだぜ?

175 :名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 08:19:58 ID:i6bTmA2Q
この流れで一本書けそうだね。
読み手がオナ禁して禁断少女に出会い、書き手へと――そして伝説へ。

176 :名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 12:47:14 ID:jrM4/Y3c
そんな感じて職人が増えてくれたら万万歳だよ

177 :古典に於ける禁断少女:2006/07/12(水) 13:35:08 ID:XONEi96C
「巴里国立図書館蔵本『今昔物語集』巻第四より翻刻せり。
巴里本は,次の一話の他はすべて国内で知られてゐる諸本と全く同一本文なる故に,本話のみをここに載す。
仏典その他の典籍に見えぬ独自説話なれども、今巷説に言ふ「禁断少女」と、其の精神性に於いて
少なからぬ関連を見るものなり。」
(『未刊説話文学集(上)』より。大正二年九月刊、大正三年二月発禁)


波羅那国慧呂婆魯、被憑魔縁語(波羅那国の慧呂婆魯、魔縁に憑かるること)

 今は昔、天竺波羅那国に男あり。名をば慧呂婆魯(えろばろ)と云ふ。幼き頃より淫欲強情たれば、
父母これを哀しみて「我が子、欲心が為に後生は悪趣に堕つること必定なるべし。さらぬ先に善根を積ませ
後世の助けともせばや」とて、ある聖に預けけり。
 此の聖、慧呂婆魯を弟子となすに、案に相違して優れたる沙門になりき。論議の巧なること
迦旃延に及ばむとし、説法は富楼那も斯くやと覚えけり。
 ある時、慧呂婆魯に向ひて曰く「汝は智慧行徳真に勝れたり。昔、汝が父母の我に曰く、『婆魯は
邪淫の心のみあながちに強ければ、定めて地獄・畜生なむど、悪しき処に生まれむずらん』と。
然に汝はいみじうも佛の心に添ひ奉りたり。是ぞ我が嬉しき事よ」と。此を聞くに、婆魯、はらはらと
涙を流しぬ。師、「いかにいかに」と問ひけれど、物もえ言はれで、しばしあつて、「さればとて
実の沙門にはあらず」とて、逃ぐるやうに坊へ籠もりたり。
 同門の僧これを怪しみて、婆魯が坊の中に隠れ居て、其の様をつぶさに見むとするに、婆魯独り
禅定してあり。夜に至り、やヽありて床に就ぬ。其の有様実に静にして、全く別事なし。此の上は
仔細あらじとて、忍びて坊より出むとするに、婆魯が方より誰人かの声あり。驚て物の隙より見るに、
知らざる女人一人あり。其の様、世の常に異にして、雪に似たる膚は春花色を恥じ、月にさしをく顔はせは、
金銀光を失へり。
 女、清しき声にて婆魯に曰く、「今宵は自らを慰めざるか。御坊は何故にか欲心を止めむとせむ」と。
婆魯応へず。重て曰く、「欲心を止むは大なる誤なり。欲心あらずして何ぞ生を楽しまむ。生死流転は
虚妄なり、罪業・善根なむど言ふも亦然り。唯此の生のみ実ぞかし。汝、幸に淫欲の心強し、
又甚だ強精なり。其を止めてあながちに苦を得むこと、汝が為にも心憂かるべし。心を解きて我に任せ、
其の精を放つべし」と。
 婆魯、苦しげなる有様にて是を否む。女、嘲りて、「汝は我を退けむとするも、今に至るまで
退けつることやある。疾く疾く其の穢き処を握て精を放つべし。見よや、汝が陽根は既に固くなりつるぞ。
何ぞ我の薦めを拒むべき」と。婆魯、絞出すやうにて、「我は汝には屈せず。我は沙門なり」と云へども
額の汗は黄なる脂の如く、息は熱に浮れたるが如し。
 女、艶にうち笑みて「沙門なればとて我を拒むべからず。其様にかたくなヽる上は、
我が汝の本意を解き放たむ」とて、白く美き足にて婆魯が股を撫づるに、婆魯え堪へずして呻く。
女、いよいよ楽しげなる様にて、勃ちたる処を足趾にて苛む。「先の詞は如何に。早や先走りつるか。
云ふかひなき男かな」
 汗水になりて拒まむとすれど、声喉につまりて、手足え働かず。やがて呻くと見えければ、
即ち白き精を放ちたり。僧、此を隠れ見て「あなあさまし」と思ゆるに、女忽然として失せにけり。

 僧驚きて「此は如何に、汝は魔縁に憑れけるか」と問ふに、涙を流して曰く「我、年頃不邪淫の戒を
保たんとすれど、欲心強勢にして持しがたし。せむかたなく独り自らを慰むこと度々なり。
これも悪しかりなむとて堪へむとすれば、先の如くに女人の現じて其れを妨ぐこと、既に度々なり」と。
あまりに悪しうは思ひけむ、曉に至らぬ先に坊より失せ、行く方知らずなりにけり。

 淫欲に身を滅ぼすこと今に始めたるにはあらねど、かやうに強き欲は天魔に憑かるる縁ともなるべし。
後には婆魯、生きながらに羅刹女に食われたるとなむ語り伝へたるとや。

※原文は漢字カタカナ交じり。

178 :名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 13:37:31 ID:XONEi96C
流れ読めてない上に読みにくくてスマソ

179 :名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 13:50:47 ID:XONEi96C
しまった‥‥投下してから文法ミスに気付いた‥‥orz

180 :名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 07:00:24 ID:j2GqkB+6
気にしなさんな
しかし、足コキかあ…。素敵すぎる。GJ!

181 :名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 12:33:57 ID:hnn00Wka
やむにやまれぬ事情で強制的にオナ禁させられクマー。

頼むから現れてくれるなよ、少女orz

182 :名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 17:29:42 ID:yLxoqzpK
花子さんとかみたく禁断少女を呼ぶ呪文とかあったら都市伝説的だよな

183 :名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 18:25:02 ID:ck1xaK82
午前零時ちょうどに投下すると、書き込み確認の後に・・・

呼んだでしょ

184 :名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 18:31:40 ID:/63GcVqM
>>183
おお、地獄少女みたい!!

185 :名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 18:38:52 ID:Nvg99qHX
俺はオナニーをやめるぞー!!


で、現れます。

186 :じごくしょうじょ:2006/07/17(月) 12:25:32 ID:E0rlCCKe

「あなたのss…落としてあげる。契約だもの」
「ちょ、やめろ!! お前勝手に投下すんな!」
「もう書き込みボタン、押しちゃったわ…」
「え? あ、マジだ。マジで書き込みやがった。しかも常連さんが投下予告してるってのに…
 これじゃ俺、空気読めない職人に思われるだろ!?」
「あとは――あなたが決めることよ」
「人の話聞けよ!! つーかまだ冒頭しか書けてないんだぞ!? どうすんだよ!
 ……あれ? 消えやがった。あの女、書き逃げかよ」

と、このままでは俺も『書き逃げ職人!』と読み手から非難されかねないので、
急いで続きを執筆することにした。

「あなたのss――投下します」


ED「かいぬい」@能登麻美子




187 :じごくしょうじょ書いちゃった。:2006/07/17(月) 12:26:53 ID:E0rlCCKe
うあ・最後、ミスった。「かりぬい」だ。
吊ってくる。
ていうか反省してる。恨みと一緒に流してくれ

188 :名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:34:50 ID:dSQc3ykC
禁断少女と聞いて真っ先にAVが浮かぶ俺は異端なんだろうな

189 :名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 11:39:38 ID:4QfzQ6Bg
まあググるといっぱい出てくるしなw

190 :名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:18:31 ID:+jlPaCvd
いつかこっちの禁断少女と入れ替わる時が来るのだろうか?

191 :名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 01:59:05 ID:tqNkGjyF
イメージ検索すると同名のマンガがあったり。

>>190
保管庫が出来ればあるいは、だな。
でも、ここでこぢんまりと盛り上がってるのが一番だと思うのですボク。

192 :名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:53:35 ID:HE9+U64r
>>186
うまいなww

193 :名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 09:16:08 ID:g/ps5DIq
上げておきます

194 :名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:48:38 ID:kfEusOSv
えっと・・・保守、しときますね。

195 :名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:32:14 ID:k4aUU/fS
しかし一気に寂れたな
ま、元々ノリで立ってしまったようなもんだし、飽きられればこんなものか

196 :名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 04:24:41 ID:buOGOiT/
夏だから大人しくしてるだけさ

197 :名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 04:28:09 ID:shEJ9M8X
オナ禁して4日目突入。未だ現れず。
俺の禁断少女はツインテールと決まってるんだが・・・早く現れてくれ。

198 :禁断少女派遣組合:2006/07/24(月) 15:58:38 ID:0KwKDCNJ
>>197
しっぽ2本の猫又禁断少女送りますた

199 :名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 18:30:48 ID:yr2jJc9Z
し、失礼ですが神の証は…ッ!?

200 :名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 01:19:56 ID:Ic7tR0QY
語尾に「にゃ☆」? 猫目? 何のことです?

201 :名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 18:09:46 ID:x6JExz8I
保守して差し上げますわ、お兄さま…
私がそちらへ行くのはまだまだ先になりますけれど…

202 :名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 06:59:09 ID:y9G2TqFE
降臨期待あげ

203 :名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:54:23 ID:RgRWwh4d
もうだめぽ

204 :197:2006/07/26(水) 23:57:25 ID:DrKV5dqd
もう少しで現れそうだから…それまでこのスレは保守しとくわ。
つーか197→「イクな」って…

205 :名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 00:26:23 ID:rIamU08J
保☆守!

206 :名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 12:41:37 ID:i1LWucc8
スレがオナ禁ッ!?

207 :名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 14:18:59 ID:lF2F+2UW
寂れる?廃れる?
冗談じゃ無ぇ、こんな良スレを潰してたまるかッ!!
二日だ。二日で一本投下したらぁッ!!
と自分に枷をかけてスパートしてみるよ。

208 :名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:56:03 ID:CeuO+AVb
そして禁断少女が出現するわけだな

209 :名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:51:12 ID:827RYMdO
禁断少女降臨期待保守。

210 :名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 05:14:24 ID:J4LgennR
保守!!!

211 :207:2006/08/04(金) 18:02:33 ID:pVMhFfl8
SS投下開始します。

「──ぐぉ、う……」
 思わず呻き声が出た。進まない。進まないのだ。先程までサクサク進んでいた文章がぴたりとその流れを止めた。
 俺が某巨大掲示板で官能小説もどきを書き出してこれでもう一年になる。一年の間に大量の叱咤激励や様々な作品を読み、少しはマトモなものが書けるようになってきた。
 正直、最初の作品などを今読むと死にたくなる。誤字脱字、文章としての読みにくさ、独りよがりな説明文の嵐。それでももらえた「GJ」を糧に、ココまで書いてきたのだが──
「糞ッ」
 思い入れがありすぎると言うのも厄介なものだ。オタクは夢想家故に、自らの思い入れで妄想を縛る事もある。それが既存のキャラクターであろうが、妄想上のキャラクターであろうが。
「ここでコイツが折れてくれるわけがねぇ………」
 頭をかるくがしがしと掻いて煙草に手を伸ばした時に──
「未だそんなものを吸っているのか、君は」
 いるはずのない他人の声に俺は固まった。

「………誰だ」
「さぁ、誰だろうな。元々名前なんか私には無い。あえて言うなら『禁断少女』とか呼ばれているな」
 背後からヒトが近づく気配がする。いや、外見なんか見なくたってわかる。そう、『禁断少女』はその妄想を産み出した奴の理想の具現化なのだから。しかし──
「『少女』は無いんじゃないのか」
「君の趣味が年上だからな。全く、それにしても──相変わらず煩悩の塊だな、君は」
 そう言いながら『彼女』が背後からす、と手を伸ばしてマウスを操作する。
「しかしよくもココまで同じような趣向で書き連ねたものだな。一体どれだけの妄想が詰まっているんだ、君には」
 たわわな胸が背中にあたっている。スーツ姿の右腕が見える。ここまでご都合主義ならあとは見ずともわかろうものだ。眼鏡をかけてて、吊り眼で、気が強い。髪型はまとめ髪だろうな。そんで地は方言だ。
「……なぁ、やっぱりそういうことなのか?」
「ふふ。そういうコトだよ。私が呼ばれた以上、私はそういうコトしかしないんだ」
 椅子に座った状態で後ろから抱きしめられ、片方の手がジーンズの上から撫で擦っている。そう、──わかっている。禁断少女って奴は、溜まった精を抜く存在らしいのだから。


212 :207:2006/08/04(金) 18:03:55 ID:pVMhFfl8

『禁断少女』──このエロビデオのタイトルみたいな存在が語られだしたのはいつだったろうか。何でも自慰行為を禁止してれば出てくるだの、いや書き手のもとにしか云々だの、質が悪い都市伝説みたいなものだ。
 煩悩のままに筆を綴る連中の一種の救いであろうか。それが故か、その外見は千差万別、唯一つ共通するのは「精を抜く」というこの一点。煩悩のままの姿で現れ、煩悩のままに精を抜いていく。
 どこのイメクラか、という話ではある。ありえないにも程がある話ではある。そもそも打ち間違いから出たキャラクターであると聞いた事もある。
 別に何だってかまわないしどうだって良かった。俺は根がどスケベだからか、一度だって禁欲をした事は無い。自慰したければ自慰をする。そして小説モドキも書き上げる。だから多分一生縁が無い筈だ。
 しかしどうしたことか、今も耳元で怪しく笑っているこの女は俺のもとに来てしまった。大前提である、「禁欲者へのご褒美」はどこへいったのだろうか。
「ふふ……なんで私が来たのか、わからないだろう?」
「あぁ。一昨日もキッチリ出してるからな。そこに転がってるエロDVDで」
「ふむ……『巨乳オフィス・淫猥な残業』か。どーにもありきたりなタイトルだな」
「だから安心できるんだがな」
 ここまで話して、俺はようやく彼女をしっかりと見た。いや、正直に言おう。さっきまで見る度胸と心の準備が無かったのだ。
「うぉ、ぁ……コイツはまた」
「ふふ?どうした?」
「いや、すげー素敵だ。ビバ俺の妄想」
 そう、そこには、間違いなく俺の好みの塊がいた。スーツ姿にまとめ髪、眼鏡をかけていてオマケに洒落にならんプロポーションの良さ。泣き黒子まで完備とは気が利いている。
「さて、それじゃ始めさせてもらうよ」
 言うや、俺の股間を再び彼女の右手が撫で擦る。
「いや待て、ソイツは歓迎するとこだが……何で来てくれてるんだ、本当に」
 そう。その一点が疑問だ。
「ふう、君も無粋だな?私からサセておいて、それで中断してまで説明しろと?大体、そんなのどうでもいいだろ?所詮私は妄想の一部なんだ」
「あー……まぁ、いいか。うん、ところでな」
「何だ、まだあるのか?」
「あぁ。俺、攻められるより攻めるほうが趣味なんだ」
 言うや、俺は彼女の肩を掴んで床へと押し倒した。


213 :207:2006/08/04(金) 18:05:18 ID:pVMhFfl8
「ちょ、ちょっと待て……!!き、君はアレか、知らないのかもしかして?私達はその、口ですることはあっても……」
「知らん。俺の妄想の産物なんだろ?なら今から徹底的に可愛がってやる。大丈夫だ、弱いトコは全て知ってる」
「そ、そりゃそうだろうな、君の考えたとおりなんだから!!そ、そうじゃ無く……てッ……ンむ……ぁ……」
 強引に胸を揉みしだきながら唇を奪う。形の良い眉が八の字になる光景に、更に興奮が増す。そのまま舌を入れて相手の舌を絡めとる。段々と女の身体がびくんびくんと震えだす。
「ぷは……最高だな、アンタ」
「お、お気に召して幸いだよ……ん、ンッ!!」
 強がるのも俺の趣味だ。首筋に、耳たぶにキスを降らす。声も無く身をよじろうにも、それは俺の身体が上にのっているから無理だ。耳元の熱い吐息が、徐々に官能の色を強く帯びてくる。
「ず、ずるいな君は全く、私の弱いところばっかり知っているんだ……」
「ああそうだ。ていうか弱いところしか知らない。所詮ご都合主義だからな」
 スーツをはだけてワイシャツのボタンを外していく。大きな胸が外気に晒され、上に浮かぶ汗がキラキラと光る。激しく上下するそれを再び両手で鷲掴む。
「ら、乱暴にしないでッ……」
「どうかな。メチャメチャにしたいのも事実だからな」
 一瞬怯えたような目がぞくりと来る。
「ちょ、待って……あかん、痛いのイヤ……」
「安心しろ、痛くはしねえよ……そういうところを知ってるからな」
 口調が関西弁になっている。ここまで俺の好みのままだともうどう言っていいかわからん。とりあえず徹底して貪るのみだ。
「や、そこ、ウチ弱いッ……」
「知ってる」
 ブラをずらし、乳首を口に含んで先端を舌でくじる。はぁはぁと大きく息をつく彼女に、更なる快感を叩き込む。
「や、やぁぁ……そこ、あかんッて……」
 胸を刺激しながら右手が内股に忍び込む。ストッキングと下着の二枚の上からでも、既に秘所が湿り気を帯びているのがわかる。
「もう濡れてるんだな?エロいなぁ、アンタ」
「あ、あんたのせいやんかぁ……ンっ、あ、や、やぁ!!駄目、やって、ソコ……弱……ァァ!!」
「なあ、もうイキそうだよな?俺の趣味なんだもんな?もうイキそうでイキそうで必死だろ?」
 俺が囁く言葉に、顔面を真っ赤にしながらこくこくと頷く。紅潮した顔、目尻の涙、八の字の眉。全てがそそる。
「なら、イッちまいな。俺が女がイくときの顔が大好きだって知ってるよな?」
「あ、あかん、本当、イって……まぅ……い、イイっ……あ、あ、あああッ!!」
 びくん、びくんと一際大きく身体を痙攣させ、俺の腕の中で彼女は達した。はぁ、はぁという荒い吐息が、俺の股間を痛いぐらいぎちぎちにさせていた。




214 :207:2006/08/04(金) 18:06:13 ID:pVMhFfl8

「な、何てコトすんねん……」
 はぁ、はぁと呼吸を乱しながらも恨めしげに彼女は俺を見る。
「何てコトって……いやその……」
「う、ウチだけがイってもうたやろ?そしたらアンタ、もう一生書かれへんよ、ああいう小説」
「は?」
「う、ウチはな、あのテのモノに対する妄念が集まって出来たようなモンや。せやから『誰か一人のモノ』にはなれへん。せやのにアンタは一方的にイカせてもうた……」
「そ、それが悪いのか?」
「今、ウチは『アンタだけのモン』になってもうてる……アンタの妄想の具現たる精液をもらってへんのに、イクだけはイッてもうたからや。そしたら、もう『禁断少女』でも何でもない」
「……はぁ。そしたら何なんだ」
「た、唯の妄想みたいなモンや……アンタ一人のな。アンタの煩悩の塊や、せやからウチがここにいる限りは」
「書けない、か。別にいいや」
「は?」
 彼女の目が点になる。
「妄想でも何でもいいや。要は書けないかわりにアンタもココにいるしか無いわけだよな?何度でもイって見せてくれるんだよな?」
「ちょ、ちょう、アンタ!!」
「知ってると思うけどさ、俺女がイく時の顔みるの大好きでな。あと三回はイって見せてくれ」
「や、ちょう待って!!あ、あかん、あかん、て、そ、そんなッ……」
 再び唇を奪って舌を絡めとる。大きな胸を揉みしだきながら両方の乳首をしごく。
「は、ぁあッ……か、かんにんしてッ……あかん、てッ……」
「やー妄想ってのは素晴らしい。もう身体中ガクガクで力入んないよな?」
「な、何でアンタそんなに……ッ、違和感無く犯せるねんッ……ふぁ、ぁッ……ふ、普通やったらッ……、とまど、うッ……ぁ、ああ!!」
「さぁなー。俺がイタイからじゃねぇの?とりあえずココとか責めてみようかな」
 言うや俺は彼女の股間に顔を埋める。既に下着だのは消えてなくなっている。ビバ妄想。
「ちょ、ちょうッ、あかんッ、ひぁ……ぁあ!!」
 舌で入り口を刺激しながら先端を軽く挿入する。彼女がのけぞり、その拍子に豊かな胸がぶるん、と跳ねるのが見えた。左手を伸ばして胸を掴み、乳首をしごきながら舌と右手で秘所を責め続ける。
「ふぁ、ああ!!やぁ、アカン、あかんて、ほん、まにッ、また、イって……!!」
「イキやすいんだよな、凄く。それが悩みの種、って設定だからな。特に──」
 舌の先を入り口から陰核に変える。未だ包皮に包まれたままのそれを舌先でつついてやるだけで──
「は、ぁぁぁぁあ!!」
 電気に打たれたみたいに、彼女は声を上げながら二度目の昇天を迎えた。


215 :207:2006/08/04(金) 18:07:26 ID:pVMhFfl8
「はぁっ、はぁっ……、こ、こんなんやったら来るんやなかったわ……」
 恨めしそうな顔でこっちを見る。その顔が更に劣情を誘うのだが、それがわかっていないのだろう。
「なぁ、本当に何で来てくれたんだ?俺はこの通り、自分の欲求には素直に生きてる人間なんだが」
「あ、アンタ、色々なところに小説書いとるやろ?」
「……?ああ」
「それも、活気が無いところが多い。そンである程度賑わったら姿を消す」
「そうだな、それが多い」
「それがな、女神様の目に止まったんや」
「は?」
 女神ときた。それはアレか、SS書きの女神とか言う奴か。まあ禁断少女とやらがいるくらいだ、おかしくも無いか。
「そンで、アンタみたいな書き手がいると全体的な活性化に繋がっていくから、特別なご褒美として……」
「行って来い、か」
「なぁ、お、お願いや、アンタのん、頂戴?ウチ、このままやったら……」
 いや、実はそうやってジーンズの上からなでられてるだけでも出しちまいそうなんだが。ハッキリ言って俺、早漏だし。
「出したら、消えちまうんだろ?アンタ」
 再びやわやわと胸を揉みながら俺は尋ねる。
「んぁ、あっ、せ、せやかて、ずっとこうしてるわけにもッ、いかんやろ?ん、んぁっ、お、お願いや、ごっつう気持ちよくしたるから……ッ」
「……ん」
 実は俺も既に限界だ。二度も目の前で好みの女がイっているのだ、いい加減出したくて仕方が無い。俺が頷くと、彼女は淫靡に優しく微笑んで俺の股間をなで上げた。
 ベルトをカチャカチャと外すと、既に下着を押し破らんばかりに元気な俺の息子が先端を塗らして挨拶する。
「随分苦しそうやね……」
 下着をずらして、ぶるんと立つ肉棒にそっと彼女は手を添える。そのままゆっくりと手コキを始める。
「……く」
「ふふ、散々いぢめてくれはって……ウチかてアンタの弱いトコ、沢山知っとるよ……」
「く、ぅ……ッ」
 やわやわと袋を揉みながら竿をゆっくりと擦られる。そのまま先端に口付け、舌が尿道をくじる。
「う……くぁ……」
「ヒクヒク言っとる……もう、今すぐにもイキたそうやん……」
 しゅ、しゅと手が上下する。急速に股間が爆発しそうになる。畜生、一回イッちまったらコイツは消えちまう、のに……
「大丈夫、アンタ滅茶苦茶しはったから、一回出したくらいじゃウチは帰れへん……安心して、イってまい」
 その言葉に、何かが切れる。
「う、うぉッ……く、ぅあ!!」
 びゅる、びゅると白濁液が俺の肉茎からあふれ出る。それを上気した瞳で見つめながら、彼女は舌で舐めとり始めた。
「……ん、んっ……コレが、ウチや何かを文章で犯してるモトなんやね……ヘンな味や……」
 もう、そこまで見たのが俺の限界だった。
「え、ちょ、きゃぁっ!!」
 強引に肩を掴んで押し倒すと、そのまま胸にしゃぶりつく。
「あ、あぁッ、あかん、優しゅうしてっ……ふぁ、あ、ソコ……っ!!」
「悪い、もう我慢出来ねぇ。挿れちまうけど、いいな?」
「え……ん。ええよ、アンタやから……特別や」

216 :207:2006/08/04(金) 18:07:56 ID:pVMhFfl8
 纏めていた髪が解けて、床に広がる。汗ばんだ肌の上で、眼鏡が少しずれている。大きな胸が、呼吸と共にふるふると震える。まさに完全に理想形だ。俺は自らの逸物に手を添えると、彼女の秘所にあてがった。
「ん……」
 ぎゅ、と目をつむる彼女。そのまま、ゆっくりと腰を押し入れていく。
「ぁ、ぁ、っ、あっ、ん、んん……!!」
 正直、俺の逸物のサイズは大した事は無い。だが案ずる無かれ、こういう時はお互いのサイズはぴったり一致と相場が決まっているのだ。
「う、ウチのなか……アンタで一杯や……ぁっ……」
「動くぞ」
「ん、あ、あっあっあっ!!や、激し、そんな、いきなりッ……ああ!!」
 遮二無二腰を打ち付ける。視覚と触覚と聴覚と嗅覚、嗅覚にいたるまで五感全てが俺を馬鹿みたいに唯ひたすら生殖行動へと走らせる。
「あ、ぁあっ、や、アカン、あ、ああ……ふゥあ!!」
「わ、悪ぃ、さすがにまだイキたくないから……な!!」
「え、ちょ、ちょうッ、や、そ、そんなカッコ……!!」
 正常位から即位へと変え、すべすべした脚を抱えるようにしながら更に突く。そのまま後ろに回り、豊かな胸を掴みながら突き、上に載せる。
「は、恥ずかしい……こんなんッ……や、そ、それアカンっ!!」
 抱きかかえるようにして突き上げながら、右手を股間に這わす。出入りするところと陰核を指で刺激する。
「ああッ、ふぁああ……!!い、イク、イって……まうッ!!」
「俺も、げん、か……く、うぉ、で、出るッ!!」
 一瞬の弛緩の後、急速に締まる彼女の蜜壷。背後から抱きしめながら、俺は彼女の中に思い切り放出していた。

「全く、何て男だ。普通私達が呼ばれて、ここまで酷いことをされるなんて無いぞ」
「酷いコトって……あんあん感じてたやん」
「あ、あのなぁ君は!!感じてればレイプは犯罪じゃないとでも言うつもりか!?」
「んーにゃ。でもコレはレイプじゃねーだろ」
 抱きしめて髪を撫でながら、ぶーぶーという彼女と軽口を叩いていた。
「なあ、やっぱり」
「ああ。もうすぐかな、私は消えるよ。否、戻ると言った方が良いかな」
 やっぱりな。そりゃ中に出してまでこっちにいてくれる道理は無いわな。
「すげー気持ち良かった。アンタ最高だったよ、またエロいのが書けそうだ」
「ふん。一回精を抜くだけの仕事なのに、なんで三回もイかされて、おまけに中に出されなきゃならないんだか。もう二度と来ないからな」
 だがお互いにわかっている。恐らくは俺がSS書きを止めない限り、そしてコイツが「禁断少女」と呼ばれる事を忘れ去られない限り、どこかで俺達はまた会うのだ。ソレが他人が書いた物語の中であろうとも、だ。
「それじゃあな。最低のどすけべ小説家」
「ああ。最高の『禁断少女』だったよ、アンタ」
 そう言って、俺は眼を閉じる。そして──


217 :207:2006/08/04(金) 18:08:38 ID:pVMhFfl8
パソコンのモニターからの薄明かりで目が醒めた。寝ちまった上に随分と卑猥でご都合主義な夢を見ていたような気がする。どうにも、最近頭の中がピンク色で困る。
 と──、突然、筆がサクサクと進みだす。先程まで詰まっていたのが嘘のように俺の指がキーボードの上を走り出した。コレじゃ丸で──
「禁断少女のおかげで、か?」
 くすり、と鼻で笑う俺の脳裏に、一瞬物凄い良い女の顔がちらつく。──もう忘れかけているけど、さっきの夢の断片だ。
「よし。コイツを書き上げたら」
 次はあの女をネタに書いてみるかな。何とかおぼろげながら未だイメージは残っているし。よし、それじゃ一服入れて──

『未だそんなものを吸っているのか、君は』

 どこかでそんな言葉を聞いたような気がした。少し戸惑った後、結局煙草を咥えて火を点ける。構うものか、俺は俺のやりたいようにやる。過疎スレに投下するのも、活気が出たら去るのも俺のスタイルだ。
 禁断少女とやらがオナ禁をしている人間の下にくるというなら、それはきっと自分のしたいことの為にスタイルを崩さぬ人間へのご褒美みたいなもんなのだろう。
 まあ最も、俺は少女は好みじゃないのでお姉さんの方が良いんだがな。

 カチカチとキーボードの音、じりじりと煙草のフィルターが焼ける音。夜はまだ明けない。明日は休みだ、精々今夜のうちに作業を進めるとしよう。

以上です。すっかり寂れたこのスレの活性化の手助けになれば幸いです。では。

218 :名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:27:39 ID:mznehQEo
GJ!流石は禁断少女スレ。
良作、堪能させてもらいました。

219 :名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:40:15 ID:JAwYY4CI
神キタ―――!!!

テラエロス!

220 :名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:22:09 ID:TU5kuUyI
SUGEEEEE!!!!!
最高だあんた(;´Д`)ハァハァ

221 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:42:54 ID:JTzvyocZ
関西弁に萌えた

222 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 03:17:05 ID:sx71Hhxi
これはいいものだ まさにGJ

よし、俺も書く!

223 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 09:50:14 ID:dJFygVfS
超GJ。
関西弁の猥語ってあまり違和感なくていいな。

224 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 12:35:56 ID:UB2we7EO
>>217
超GJ!

225 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:37:28 ID:X8om3T2H
うわ、楽しんで頂けたみたいで良かったです。
正直、変化球になってしまったのでちょっと心配してまして……
よし、また何か書きます!!読んで下さって有り難うございました!!

226 :名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:55:57 ID:KGm76x1s
>>225のところに良い禁断少女が行きますように...

227 :名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:32:38 ID:bfuWst1/
>>226
>>211->>217

228 :名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:43:48 ID:cT3JtqV9
禁断少女降臨期待保守

229 :225:2006/08/10(木) 11:34:00 ID:Tqox3F2+
自分に対するブースト用に投下予告!!
今週末には新しいSSを投下します!!


230 :名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 22:54:25 ID:8B5iK7en
ガンガレー

231 :225:2006/08/13(日) 07:34:13 ID:MSvq8mMm
完成直前ファイルを間違って消去orz


………鬱だ。マジで来てくれ禁断。すいません俺は有言不実行のチキン野郎です

232 :名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 11:17:14 ID:lV4eTnSA
「宿題はやったんですけど持って来るの忘れました」
ということですね?

233 :名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:29:03 ID:OjKb/ruy
>>231
あと九時間残ってるぜ。

234 :名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:11:53 ID:o54xUmRq
9月2日or3日に宿題を提出しても、先生は案外受け取ってくれるものさ。

235 :名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 22:15:14 ID:aQ9O/VLS
もう追い詰めるのはやめようぜwww
ファイル削除なんてベタな言い訳するぐらいだし、よっぽど切羽詰ってんだよ

気長に禁断しようや

236 :名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 22:39:52 ID:uen9U0s0
ただ今オナ禁5日目・・・
後どのくらい我慢すれば彼女は現れるのだろうか・・・

237 :名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 10:03:08 ID:srrSwxbH
投下します。7レスあります

238 :1/7:2006/08/15(火) 10:05:08 ID:srrSwxbH
 前

「で、君がここにいる理由は?」
 恭子は平坦な声で呟いた。
 彼女は自分の机に向かっていて、彼は床に座っていた。
「家にクーラーないの知ってるだろ」
 彼の位置からだと、彼女のデニムスカートが絶妙な丸みを帯びているのがよく見える。
「知らないわ」
 ロングヘアーが左右に揺れる。
「ないんだ。で、家にいられないからこうしてクラスメイトの好意に預かろうと思ってさ」
 彼の家から徒歩十秒。お隣さんと言った方が分かりがいいだろう。もっとも、彼女の方が三年前に越してきたから幼なじみではない。
「私、隆也くんとクラスメイトだったの、去年だったと思うのだけれど」
「……あのさ。同情してくれない?」
「無理ね」
 そう言いながら出て行けと直接言わないのは、彼女なりの優しさなのか、それともただ面倒なのか。
「その。ここにいていいか?」
「君が勝手にそこにいるんでしょ」
「う」
「まあ、いいけど」
 くすりと笑って、恭子は椅子を回して彼の方を向いた。
「あ」
 そしてもう半回転して元の位置に納まった。
「お前……何してんの?」
「宿題」
 彼は首をかしげた。
「椅子にのって一回転するのが宿題か。おもしろいな」
「見たくせに」
「はあ?」
 会話が途切れる。
 ミーンミンミン。
「麦茶取ってくるわ」
 彼女はいきなりそう言うと、部屋を出て行ってしまった。
「へんなの」
 彼は呟き、ふと目にとまったデスクトップパソコンの画面をのぞき見ようとして、
「パソコン、見たら駄目よ」
 引き返した彼女の一言で、硬直した。
「ごめん」
「……」
「ごめんって」
「帰って」
「はあ?」
「いいから帰って」
「えっ、ちょっ、ホントに?」
「見たでしょう」
「え、いや、見ようとはしたけど見てないって」
「嘘」
「何で嘘つくんだよ」
「だって、」
 彼女は続きを言えなかった。
 パソコンの画面にあるテキストに書かれているのは――
 彼女の逡巡を、彼は見ていられなかった。
「分かった、帰るよ」
 彼女は思わず顔を上げ、彼の瞳を見つめようとして、できなかった。
 彼の目は申し訳なさげに伏せられていた。
「あ……」
「言えないことなんだろ」
「……ええ」
「悪かった。いきなり女の子の家に押しかけるなんて、いくら去年よく遊んだからって無神経だったよ」
 彼女も、黙ってうつむいた。
「それじゃ」

239 :2/7:2006/08/15(火) 10:07:09 ID:srrSwxbH
 出て行く隆也。階段を下りる音。それも段々聞こえなくなって――

 部屋は、静寂を取り戻した。


 中

 気まずい別れから一週間、温度計が壊れたかと思うほど暑い日々が続いてい
たある日の夜のこと。
 彼が部活から帰ると、部屋には、正座した一人の女の子がいた。
 彼女は襦袢一枚を身に纏い、髪を上げてかんざしで留めていた。年は一つか
二つ上に見える。瞳は、優しそうな深い鳶色。色は少し白すぎるくらいだった
が、その絹のようにしっとりと柔らかそうな肌は彼を蠱惑するに十分だった。
「で、名前も知らない貴女がここにいる理由は?」
 彼女は静かで、それでいて華やかさを感じさせる声で答えた。
「呼ばれたからです」
「呼ばれた?」
「はい」
「誰に、なぜ」
 彼女は優美に眉を寄せた。
「それが、わたくしにも分からぬのです」
「はっ?」
「わたくしは、禁断少女と呼ばれるモノです。わたくしをお呼びになるのは通
常、その、精を溜められた殿方ですので、慣例に従えば隆也様が私をお呼びに
なったはずなのですが……」
「が?」
「お見受けしたところ、隆也様は、あの、それほど精をお溜めになってはおら
れぬ御様子ですので、わたくしも困惑しておりました所なのです。……隆也様
のご質問にもお答えできぬぬような、不出来な娘で申し訳のうございます」
 彼女は深々と頭を下げた。
「いや、それはいいんだけど……」
 彼は、急速に彼女に引かれていくのを自覚していた。惹かれていくのではな
く、引かれていく。
 ごくりと、のどが鳴る。
 目の前の、真っ白な肌がひどく劣情を刺激する。
 普段の彼からは想像もできないほど――事実彼自身驚いていた――乱暴な気
持ちが、この一個の芸術品のような娘を滅茶苦茶にしてやりたいという気持ち
が、沸き上がってきていた。これも、禁断少女の効果なのかも知れない。
「隆也様? どうかなさいましたか?」
 彼女の声が震えていた。
「しようぜ。こういうこと、しにきたんだろ」
 彼は乱暴に彼女を抱きかかえ、そのままベッドに横たえた。
「あっ、隆也様、お戯れを」
 瞳は震え、身体はどうしていいか分からないかのように固まっている。
「さっき、男の精が溜まっている時に呼ばれるって言ってただろ」
「あの、それはそうなのですが、毎回わたくしは、わたくしをお呼びになる殿
方の好まれる姿に変わって参上し申し上げるのです。なので、このわたくしで
殿方と伽をするのは、その、初めてなのです」
 怯え怯え、彼女は言葉を紡ぐ。
 が、彼の目にはそのつややかな唇しか映ってはいなかった。
「隆也様に、大事にしていただきとうございま――んっ!?」
 彼は彼女を抱きしめるといきなり唇を奪い、そのまま舌をつっこんだ。
「んっ、んぁっ……ふぁ、んんっ……」
 瞳をギュッと閉じて、まつげを震わせながら、彼女は健気にそれに応える。
「ん……ぷはっ……美味い」
「あ……」
 彼女は頬を染め、目を伏せる。
 その仕草に、心臓がドクンと強く拍を打つ。
「脱がすぞ」
「あ、隆也様、お待ち下さいまし、それは」

240 :名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 10:09:11 ID:srrSwxbH
「うるさい」
 腰のあたりで結ばれていたひもを解き、ばっとはだけさせる。
 彼女はその均整のとれた美しい裸体を隠そうとするが、彼は両手を掴んで開
かせる。
 目の前に咲く、誰も汚していないまっさらな肢体。
 その白さ故か、羞恥に震える彼女の身体は美しい桜色に染まっていた。
「……恥ずかしゅう、ございます」
 まともに目を合わせられないのか、彼女は真っ白だった頬を上気させ、顔ご
と背けて呟いた。
「綺麗だ」
「いやです、おっしゃらないでくださいまし……っ!?」
 彼は、彼女の標準より少し控えめくらいの胸の先端を、いきなり口に含んだ。
「あ、あ、隆也様、いやです、んっ、いや、です……」
 舌で転がし、つつく。
「っ……んっ……」
 彼女は、襦袢の襟のあたりを噛み、声を殺していた。
「声を聞かせろ」
 びくん、と彼女の身体が震える。そして、一瞬だけ縋るような視線を送った後、ゆっくりと口を離した。
「いい子だ」
「あ……勿体なきお言葉、有難うございまひぁっ!」」
 彼女の至福の笑みは、その原因によって打ち砕かれる。
「あっ、ああっ、やっ、ああっ!」
 大きな声を上げてから、カアッと顔が赤くなる。
「いい声だ」
「……そのようなことをおっしゃられては、んっ……困ります」
「なぜ」
「声を、我慢できなくなります……」
 顔を背けたまま、震える声で彼女は言う。
「可愛いな」
「隆也様……んっ」
 唇を重ね、下半身にも手を伸ばす。
 さわさわと茂みをいじる。
「んっ……んっ、ふっ」
 恥ずかしいのか、瞑った目を更にぎゅっと強く閉じる。
 そして、彼の指が彼女の女の部分に到達すると。
「んっ、ぷはっ! そ、そこはっ」
「ここでしないと、終わらないだろ」
「い、いえ……その、私が隆也様の精を、どのような手段であれ抜いて差し上げれば、それでよいのですが……」
「ふーん?」
「あっ……」
 指を入れると、くちゅっと音がした。既に濡れていた。
「いいのか?」
 細かく出し入れし、時折くすぐるように壁をなぞる。
「あっ、んっ、あっ、たっ、隆也、様っ……おっ、おやめくださいっ……!」
 敏感に身体を震わせ、とろけた瞳で隆也を見つめる禁断少女。
「あっ……ああっ、いやっ、いやです……んぅあっ!」
 中指で膣をいじりながら、親指で陰核を軽くつつくと、彼女は途端に大声を出した。
「あ……」
 未知の感覚だったのか、呆然と自分の口を押さえて顔を赤くしている。
 彼は笑った。
「もっと弄ってやるよ」
「そ、そんな、どうか、どうかお許しをひあっ!?」
 ビクンッっと震える身体。彼はそれを押さえつけるように身体を密着させ、責め立てる。
「ああっ! ひうっ、んっ、は、あっ!!」
「聞いてるだけで犯したくなる声だな」
 耳元で囁く。すると、彼女を責め立てている手にとろりと愛液が垂れてきた。
「お前、犯されるって聞いて興奮したのか」
 のぞき込むと、彼女は顔を背ける。
「あっ……ああっ! そっ、それはっあっ……!」
「答えろ」

241 :4/7:2006/08/15(火) 10:11:12 ID:srrSwxbH
「あっ、たっ、隆也様っ、おっ、お許しっ、あっ、お許し下さいっ……!」
 既に答えているようなものだったが、あえて尋ねる。
「答えろ。目を逸らすな」
 一度愛撫の手を止め、背けられた顔を無理矢理正面へ向けて、彼は言った。
「あ……その……は、い」
「どんな風に犯されると思った。言ってみろ」
「い、いえ……そこまで思い至ってはおりませぬ……」
「じゃあ、どうやって犯して欲しいか言ってみろ」
「え?」
「お前が、俺にどうして欲しいか言ってみろ。さっきからイヤイヤ言ってるんだ、希望があるんだろ?」
「いえ、そんな、滅相もございませぬ……隆也様が気分を害してしまわれたならば、もう二度といやとは」
「うるさい。言え」
「あ……あの……その、恥ずかしゅうございます……」
「お前は俺の言葉を拒否するのか?」
「あ……いえ、その」
「言え」
 びくりと身体が震えた。
「……はい」
 彼女は目を逸らして、ぽつぽつと言葉を漏らし始める。
「隆也様は……わたくしをそっと抱きしめてくださって、それからわたくしの髪を梳り、くちづけをしてくださいます。それから、怖がっているわたくしの背中を撫でて安心させてくださって、微笑まれて……」
 夢見る彼女を遮って、彼はぽつりと言った。
「お前、さ」
「は、はい」
「なんでここにいるんだ?」
 途端に、彼女の顔に後悔が走る。
「も、申し訳ありませぬ、わたくしは決して、隆也様に不満があるなどというわけでは」
「言うな、分かってる。お前は嘘をついていないだけだ」
「申し訳、ありませぬ」
「謝る必要はない。俺は俺のやりたいようにお前を犯す」
 言って、彼は彼女を見た。彼女も、じっと目の前の男を見つめる。
 わずかな沈黙。
 静かに、彼女が目を閉じた。
 彼の手が動く。
 胸を荒々しく揉み、先端を抓り、押し潰し、責めたてる。
 膣に指を出し入れし、陰核を転がし、跳ねる身体を押さえつける。
 響く女のあえぎ。息づかい。乱れる髪と、飛び散る汗。
 やがて二人は繋がり、刹那の交歓を繰り返す。
 何度も何度も。
 それだけで己を満たすように。
 それだけで全てを埋めるように。
 二人の空虚な繋がりは、いつ果てるとも知れず続いていった。

 次の朝彼がまどろみから醒めると、彼女は消えていた。
 彼の脳裏に残る彼女の胸の柔らかさ、すべらかな腰のライン、尻の揉み心地、あそこの具合、そして涙。全て、夢幻のように感じる。
 だというのに、苦しい。
 繋がっていた気持ちよさと、それを越えて余りある虚しさが消えない。
 優しい交わりを求めた彼女と、それを打ち砕いた自分。
 全て受け入れた彼女の微笑み。そして裏に隠された悲しみ。
 全てが彼を捕らえていた。


 後

 あれから四日後。
 いまだ禁断少女のことを思い続ける隆也の元に、恭子が訪れた。
「こんばんは」
 彼女は、いつか彼がそうしたように勝手に部屋にあがってきていた。
「なんだ?」
「つれないのね。この前のお詫びに来たのに」
「お詫び?」

242 :5/7:2006/08/15(火) 10:13:14 ID:srrSwxbH
「少し前、私が隆也くんをいきなり追い出したでしょう。悪いと思ってたのよ、これでも」
「ああ、そう」
「……元気ないわね。どうしたの」
「さあね」
「……あ、そう言えば……」
 彼女は彼に耳打ちした。
「三日くらい前、誰かここに来なかった?」
 彼の目が驚きに開かれる。
「……お前、なんで?」
「……本当だったのね、あれ……」
「おい」
「あの子、私が呼び出したみたいなの」
「『みたい』?」
「禁断少女って言うんだけど」
「っ!!」
「当たりみたいね。その禁断少女っていうのは、まあ根も葉もない噂みたいな
ものだけれど、『溜まって』いる物書きの元に現れては精を抜いていく精霊と
か妖精のようなものなのよ。それで、実は、私はインターネット上でちょっと
した小話を書いていて」
 彼女は言葉を切った。そして、一度小さく息を吸い込む。
「それで……怒られても仕方ないし当然だと思うけれど、私、君をモデルにち
ょっとえっちな話を書いていて」
「はあ? お前ちょっと待てよ」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい」
「まあ……そのことは後でしっかり追求させて貰うとして……それがどうして、
あの子と繋がるんだ」
「その、この前私が君を追い出したとき、ちょうど『そういう』のを書いてる
ときだったのよ」
 彼の脳裏に、普段に比べて妙に冷たかった彼女が思い起こされる。
「勢い余って追い出してしまったのだけれど……その後、私、自己嫌悪でなん
となく『そういう』のからずっと遠ざかっていて。有り体に言えば、『溜まっ
てた』の」
 そして、禁断少女が呼び出された。
「で、なんでそれが俺の所に来たんだよ」
「きっと、私の願いを聞き入れてくれたのだと思う」
「願い?」
「私は、君にとても悪いことをしてしまったと思っていたわ。初めてこっちに
越してきたときから親切にしてくれて、遊んでくれて、守ってくれて……なの
に、この前は、私の我が儘で酷いやり方で追い出してしまった。だから、君に
何か償いをしたいと思っていたのよ」
「償い……」
「そして、四日くらい前だったけれど、本当に辛くて仕方ない日があったの。
それが恐らくは、君の家に禁断少女が現れた日だと思うのだけれど」
「お前」
「つまり、君にどうにかして喜んで欲しいと思った結果として、禁断少女が君
の元に現れた――
「ちょっと待てよ」
「なにかしら?」
「お前さ……都合が良すぎないか」
「そうね、私もそう思う。禁断少女なんておとぎ話――
「黙れよ」
「っ……」
 言葉の強さに思わず目を見開く恭子。
「『禁断少女』は確かに来た。いい女だった。でもな、それでなんでお前が償
ったことになる」
「それは……でも、楽しんだでしょう」
「ふざけるな!」
「え……?」
「あいつは確かに『そういうこと』のための女だったよ。お前の言うとおり、
楽しんださ。けど、虚しいんだよ……あいつは全部受け入れて微笑んで、でも

243 :6/7:2006/08/15(火) 10:15:16 ID:srrSwxbH
悲しんでたんだよ。なんか、正直な奴なんだろけど、必死に隠そうとする姿が、
もう笑っちゃうくらい虚しいんだよな」
「隆也、くん……?」
「なあ。禁断少女って呼び出した奴の理想の姿になるんだろ」
「え、ええ。そういう噂よ。とりあえず、もし本当に現れるなら君に迷惑をか
けないような子を、とは思ったけれど」
 彼は、禁断少女の従順な態度を思い出した。
「ああ。あいつは俺の言うことは何でもしたし、させてくれたよ」
「だったら……いいじゃない」
「良くない。あいつは従順だったが、ちゃんと意志も理想も持ってたんだ」
「理想?」
 禁断少女は、優しく抱いて欲しかった。
 誰かの願いを映す存在だとしても。
「俺はしょうがない奴だからあいつの思うようにはしてやれなかった。それは
俺が悪い。だが、勝手にあいつを呼び出したお前にも責任はある。呼び出した
奴の理想の姿になるなら、本当ならどっちもいやな思いはしないはずだった」
「ちょっと、何をそんなに怒っているのよ。たかが禁断少女でしょう」
「たかがでも、今はもういなくても、あいつが泣いたことに変わりはない!」
「……だったとしても、もういない女のことで私に怒鳴るなんて、酷いわ」
「はあ?」
「私は良かれと思って呼び出したの。私は君のために禁断少女を呼んだのよ」
「おい」
「もういいじゃない。もういない女のことにかまけてないで、私のことを考え
てよ」
「え?」
 彼女は一瞬瞳を揺らしたかと思うと、
「私はね、隆也。あなたのことが好きなのよ」
 泣きそうな顔で、そんなことを言った。
「……え?」
「泣きたいのは私の方。隆也とセックスしただけでなく、そんなに隆也の心の
内を占めているなんて。憎い。今はもういなかったとしても、禁断少女が、憎
い」
「元はといえば、お前が呼んだんだろ!」
「本当に現れるなんて思っていなかったもの! 隆也を盗られるなんて……思
っていなかったもの」
 そして、涙が一条、頬を伝った。
「あ……れ? ちょっと、なんで」
 彼女自身驚いているのだろう、両手で何度も目のあたりをぬぐう。
「やだ、こんな、うそ……ごめんなさい……!」
 彼女は、彼の前から逃れようとして、できなかった。
「待てって」
 彼女の手が掴まれる。
「いや、いやよ……離して」
「なんで」
「なんでも何もないわよ……隆也に……こんな私見られたくないの」
「こんな私?」
「嫉妬してっ! みっともなく泣きわめく姿よっ!!」
「お前」
 黒い考えが頭をもたげる。
 そんなことをしてはいけないと心の中で何かが叫ぶ。
 だが、彼の口はその言葉を発してしまった。
「……あの女の代わりになるか」
「え……?」
「俺の禁断少女になれよ」
「ふっ、ふざけないで……なんで、私が」
「お前はそれを望んでいるんじゃないのか」
「なっ、冗談言わないでよ」
「お前は、俺のことが好きなんだろ」
「……そうよ。悪い?」
「悪くなんかないさ。お前、さっき『隆也を盗られるなんて』って言ったじゃ

244 :7/7:2006/08/15(火) 10:17:17 ID:srrSwxbH
ないか」
「それが……何よ」
「盗られたなら盗り返せよ」
「なに、言ってるの。もう、貴方なんかもう……」
「もう?」
「い……いら、ないのに」
「本心か? 本当に俺がいらないのか」
「思い上がるのもいい加減になさいよ」
 言葉とは裏腹に、口調は弱い。
「思い上がってなんかいない。お前みたいにいい女に好かれてるんだ」
「褒めたって」
「お前は」
 ぐっと引き寄せ、顔を近づけて言う。
「俺を盗り返せるぜ」
「な、に言って」
「お前は言った。『今はもういなかったとしても、禁断少女が、憎い』と」
「だから?」
「今はもういないんだ。あいつは。お前はここにいる。俺の目の前に」
「どういう、意味よ」
「嘘をつくな。お前みたいに聡い奴が分からないわけないだろ」
「分かったとしても、そんな、あからさまに誰かの代わりにされるなんて……
いや」
「じゃあ、サヨナラだ」
「えっ」
 途端に、縋るような視線を向ける彼女。
「俺は、お前の言ったとおり禁断少女に惹かれている。これは事実だ」
 嘘だった。彼は、禁断少女としての彼女には『引かれていた』に過ぎない。
それは禁断少女としての本能とも言える、男をその気にさせる力の結果だった。
「う……」
「お前が俺の禁断少女になるなら、少なくとも、俺から彼女の幻影を消し去る
ことができる」
「でも……」
「お前は」
「っ……」
「俺が欲しいのか。欲しくないのか。どっちなんだ」
 彼女の目が見開かれ、唇がふらふらと揺れる。
 何かを言いかけ、口をつぐむ。
 そして、数秒か数分かの後、
「……たら」
 彼女は、声だけでなく身体まで僅かに震わせて、その言葉を、口にした。
「もし『そう』したら……愛してくれる?」
「あの女と同じように扱ってやる」
 禁断少女として。
 彼女は一瞬悲しそうに眉をひそめ、しかし、そしてやはり、言葉を続ける。
「……そうすることで、貴方の心からその女が消えるのね」
「お前がそう望むならば」
「なら……私は」
 とん、と彼の胸に響く、少女一人分の重さ。
 しかし禁断少女としての、本来使い捨てであるべき重さ。
「貴方だけの、禁断少女になるわ」
 そこはいつか夢見た場所と同じで、全く違う場所。
 しかし、彼女にとって間違いなく幸せな場所。



 途中改行が乱れたところがあり、お見苦しいところをお見せしました。
 申し訳ありませんでした。

245 :名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 15:11:50 ID:CIynNaDA
GJ
挿入部分をはしょらなければもっと良くなったと思うな〜


246 :名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 03:35:15 ID:yZ33nBfo
いいシチュだ。GJ。
禁断少女を間に挟んだ恋模様というのを読んでみたかったんだわ。俺。
なかなかに切な萌えた。

247 :237:2006/08/17(木) 01:30:35 ID:1T9BBWKs
読んでくれてありがとう。
もっと精進します。

248 :名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 21:36:40 ID:vpAaCeNI
禁断少女降臨期待ageヽ(`Д´)ノ

249 :キュンキュン ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:25:29 ID:HH+OftuL

 どうも、こんばんはキュンキュンと申すモノです。
 一本SSを書けたので投下します。

 もう、極甘!
 書いていて背中がむずむずするような感触に耐えるのがものすごく辛かったです。
 何度も何度も自分の書いたSSに砂糖を吐くようなこっ恥ずかしさ。
 力作ですから是非是非読んでくださいねっ♪
 あ、悶死されても作者は責任とれませんので、ご利用は自己責任でお願いします★★★★
 七レス消費。

 (*´Д`)ノシ オパーイ オパーイ
 オパーイハイイモノダネ (・ω・`)
 ('A`) オパーイ マンドクセ

 タイトルは「禁断少女2 〜エレベーターで初えっち!?〜」です。



250 :1/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:25:59 ID:HH+OftuL

「おい、お前何してんだよ」

 パソコンに向かってカタカタ叩いているバカに話しかけた。
 折角人が遊びに来てやったっていうのに、今日はずっとパソコンに向かって何かしっぱなしだ。
 友達甲斐のないやつだが、これでも腐れ縁だ。
 まあ、エロゲとか確かにその手の情報には詳しくて、
 それ関係でちょっとお世話になっているから文句は言えないがな。

 今日もまたPCに向かいっぱなし。
 適当にマンガなんかを引っ張り出して読んではいるものの、
 人のこと家に呼んでおきながら、さっきからずっとキーボード打つことしかしていない。

 そろそろとさかに来て、肩を叩いた。

「ん? 何?」

 何じゃねぇよ、糞。
 なんだよその目、クマできてるじゃねぇか。
 不健康そうな顔しやがって……ちゃんと寝てるのかよ、こいつ。

「ああ、ちょっとSSをな」
「SS? ナチか?」
「いや……そのSSじゃない」
「せきゅりてぃーさーびす?」
「それでもない」
「しゃふとせきゅりてーさーびす……?」
「違うし、Sが一つ多い」
「星新一」
「惜しいな。ショートストーリー、ま、短編小説みたいなもんだ」
「ふーん……」

 PCの画面を覗いてみると、本当に小説みたいだ。
 「あぁ〜ん」とか「いくぅ」とかそんな文字が躍っている。
 阿呆か、こいつ。
 こいつが書いている以上官能小説だとは思っていたが、
 それを惜しげもなく俺に見せれるって、イタくね? こいつ……。
 ……今に始まったことじゃねぇな。

 軽く目を通してみると、なにやらさっき俺が読んでいた漫画のキャラの名前があった。
 ヒロイン役と主人公……エレベーターに閉じこめられてエッチなんて笑えない展開みたいだ。
 こいつも好きだなぁ。

「で? 俺を呼んでおいてこんなもん書いているのは一体どういうつもりだ?」
「あ、ああ……」

 一瞬、瞳に怯えが見えた。
 少し顔を伏せ、かけているメガネの位置を正すと、俺をまっすぐ見据えてくる。

「じ、実はな……」
「……なんだよ」

 やっぱりこいつは怯えていた。
 微かに手が震え、やっぱり瞳には不安げな光が宿っている。


251 :2/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:26:57 ID:HH+OftuL

「感じるんだよ」
「何が?」
「気配を……気配を感じるんだ」
「な、何の気配?」
「わからない……エロSSを書いていると、な。
 何かが、誰かが、どこかで俺を見ているような気がするんだ」
「は? き、気のせいじゃね?」
「気のせいなんかじゃない! 確かに何かが見てるんだ!」

 精神を病んだのか……。
 そこまでエロにこだわるとは、まさしく変態だな。

「ふぅ……大丈夫だよ。そういった経験は俺にもある。
 風呂で頭洗っているとき、後ろに誰かいるんじゃないか、とか思って何度も振り返ったり」
「違う! 違うんだよ! 本当にいるんだって!」

 パソコンラックに備え付けの椅子を蹴倒し、俺の肩を掴んで振った。
 どうやら本当に精神が衰弱してしまったみたいだ。
 このところ毎日部屋に閉じこもってみたいだし、少し付き合ってやらないと本当にやばいかもしれんな。

「わかったよ、わかった。じゃ、俺はその誰かか何かが来るのを見張ってりゃいいんだな」
「あ、ああ……頼む……」

 ま、これが終わったら外に出して一杯奢るか。
 そうすりゃ、この神経質閉じこもり野郎の顔色もちったぁよくなるだろうよ。
 ……にしても、何が好きなのかねぇ。

 来る前に買っておいたペットボトルのジュースを軽く口に含みながら、
 PCのモニターを覗き込んでみた。
 中々素晴らしいキーボード捌きで次々文字が打ち込まれていく。
 時折、うぁぁ、とか、おっぅ、とかうめき声をあげる。
 曰く、書けなくなったときの悲鳴らしい。
 一分二分、頭を抱えたと思うと、再びキーボードを打ち始める。

 やれやれ、見ている方は相当暇だ。

 しばらくすると読んでいた漫画にも飽き、目を離してあいつの背中を見る。
 相変わらず画面に向かってキーボードをカタカタ叩いている。
 なんだか段々眠気が出てきた。

 まあ、暇だからな。
 少し……眠らせてもらおうか。

 くちゃくちゃになっているベッドのシーツを軽く正し、その上に横になる。
 確かにベッドは軋む音をだしたが、あいつはそれに気づきもせず、
 変わらず何かに取り憑かれたかのように時折うめき声を漏らしながらもキーボードを打っている。

 さて、少し眠らせて貰うか。

 ……。


252 :3/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:27:44 ID:HH+OftuL

 夢を見た。
 俺がベッドに眠り、あいつがキーボードを打ち、同じ部屋に何かがいる。
 俺はその『何か』の視点になって、俺と、あいつをじっと見つめている。
 それはクローゼットの隙間から覗いていたり、テレビの裏から顔を出していたり、
 果ては俺の体の寝ているベッドの下に潜んでいたり、電灯の裏に隠れていたりした。
 同時に複数の視点を持つ奇妙な感覚と、自分の体が細かったり、小さかったり、薄っぺらかったり
 そういった尋常ではない体の感触を感じながら、無感動に、見つめていた。
 一片たりともなかった思考が、夢の最後にほんの少しだけ揺らいだ。
 それは俺の今持つ体の持ち主の名であり、更にはそれ自体に全く意味の持たぬもの。

 ――禁断少女

「はっ」
「……どうした?」

 突然目が覚めた。
 何か恐ろしい夢を見ていたのか、クーラーの効いた部屋であるにもかかわらず体が汗だくになっている。
 あいつがおどおどした表情でこちらを見てきた。
 俺がベッドに横になり、眠っていたことを特に非難することもせず……
 いや、あいつの熱狂ぶりを見て、俺が寝ていたことに気付いていないのかも知れない。

「いや、気にするな……なんでもない」
「すごい汗だぞ、大丈夫か?」
「本当に……何でもない」

 あいつは、更に何度か「大丈夫か」と続けたが、俺は首を振り続けていると「そうか」と言って
 再びキーボードを叩き始めた。
 俺はベッドの縁に座り、親指の爪を噛みながら、考えた。

 何か恐ろしい夢を見たような気がする。
 けれど、夢の内容が何も思い出せない。
 よくあることだ。
 夢なんて眠りがさめてしまうと忘れてしまうことがほとんどだ。
 でも、でも何か、重要なことがあったはずだ。

「……つっ」

 気が付けば親指は深爪していた。
 子どものころ、親に爪切りで深爪されたことがきっかけで、大人になった今でも爪を噛む癖が抜けなくなってしまった。
 もちろん普段から爪を噛んでいるわけじゃない。
 しかし、イライラしたときにはついついわかっていても爪を噛まざるを得なかった。
 それによって精神の安定をいくらか得られていたのも、認めたくはなかったが、認めざるを得ない事実でもあった。

 ふと、気が付くと外では雨が降っていた。
 小雨でもなく、かといって大雨でもない、普通の雨。
 特徴を述べるとしたら、静かな雨ということだろうか。
 雨音が一切聞こえない無音の雨でもなく、遠くで沢があるかのようなサアサアといった水音が俺の耳に届く。
 その雨のせいか、若干気温が下がったような気がした。


253 :4/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:28:26 ID:HH+OftuL

 なんだろう、空気が悪いような気がする。
 クーラーが効いているので、換気はちゃんとしているはずなのに、何故か息が詰まる。
 まるで何か得体のしれないガスが発生しているかのように、段々部屋の雰囲気が変わっていくのに気が付いた。
 どう変わっているのか上手く説明できない。
 あいつは相変わらずキーボードを無言で打ち続けているし、部屋の家具も勝手に動いたりしていない。
 けれど、さっきまで見ていた部屋だというのに、全く違う。
 それこそ物理法則すら違った異世界へと迷い込んでしまったような気がした。
 言いようのない懐郷病に襲われる。
 数秒前の世界へと戻りたい。
 そう強く心が願う。
 何も変わっていないのに。
 心が挫けなかったのは、あいつがいたから。
 この、どう変わったか判然としないが、とにかく変わった世界に俺は一人ではない。
 あいつというもう一人の人間がいたことだけが、俺の心の支えだった。

 俺も現金な性格なもので、あいつが唯一無二の大親友であるように感じられた。
 あいつがいればこそこの異様な世界の重圧に耐えられる……何の根拠もなくそう思えた。
 緊張も度が過ぎれば逆に冷静になるのか、いつも声をかけるときと同じ感じで、
 あいつの肩に手を置いた。

 あいつは平然としてなかった。
 俺よりも遙かに怯えて、それどころか硬直していた。
 糸は両端を強く引っ張るとピンと張って、動かない。
 けれど、何かきっかけを与えてやると激しく上下に揺れる。
 あいつの状態もそれと同じようだったみたいで、
 ずっと、指先の一ミリも動かない状態から、俺がぽんと肩を叩いたことをきっかけに、
 激しく全身が震え始めた。
 横顔はぞっとするほど青ざめ、尋常じゃない。
 キーボードに触れているだけで止まっていた状態から、いきなり全身が震えたことにより
 PCの画面に文字が次々と打たれていく。


 asjkasaji;lkjkjkdalj;adsfamfpmdal;
 ljldafjdakolasedadajlkraremallkda
 dadaraermapa:pきa;fkdaokfdafdaaf
 ;afdajklfasdfouiorraep@@k::;mgalj:l
da:mfad:fauoptakpmdgalmlfdaks:pf
 da:kae:pma:pmsfdapjnaifdp:kopkda:p
 waんwqojfroakcpckl;,a;::pikp[]jdasop
 dl;fanidapocop,lernekbkakldajp:dkak
 aj:jfd:pajdpjakdamkmfdklaml;:fdak:
 dajlfjapoeutaopeiopp@eだl;]:@hvdva
 ad;jzmlmea::uja:pjngamdlamlcz,ml;ajp
 a:ld;klfadjopjpmlc,./,d:a;kjopajhpgajlp
 daw@q@jadldaopickjl;c;,l;kpjopjopjpda
 ladjdaj:jfajopjopajfdl;fdm./a,m.l;kpckopja
 daljklnakgjjopzip@klp@r,k;ml;amnl;n
 dajopdajopdka:pkl;dal;c,z/.,lpiopup
 da:jfdlajfdjal:んaopuopdip@ckpjmpan
 dahoajoeja:lmdlaml:dak;:dk;:klfd;:k:das
 adj:pajojgaoklpamelmew[kopkdap:jpf
 jdkjpadkpdksopajdsiohfdioajjfdopkd
 ldasjdjajfdaljfdamnfdakljopdajoedop

 少女
                         』

254 :5/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:29:09 ID:HH+OftuL

「……ッ!」

 踊り狂う文字列の中に、何かを見たような気がする。
 俺の目の錯覚か……?

「ひっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」
「お、おい! 大丈夫か!?」

 突然悲鳴をあげるあいつの肩を掴んだ。
 あいつはとても怯えていて、暴れはしなかったが、錯乱状態に陥っていた。
 何かをぼそぼそと言っている。
 聞き取れない。
 何を……何を言ってるんだ……?

「……女神……少女……キュン……オナ禁……千の子……も
 宿命……精液……孕み……双子……苦しみ……っ
 ふたなり……異形……人間……以外……ノボル……こ
 パロ……オリ……逆転……女兵士……キュン……シマイ……す
 オサナナジミ……リョナ……ハヤテ……pink……ロボコ……降
 悦楽不運藻掻き……呼び出す儀式……隠密……悲哀……臨
 秘密……呼び出してはならない……究極……ウッ、あッ!」
「お、おい! 大丈夫か!? 何を言ってる、何を見てるんだ!」
「来た! きたきたきた! 来た! 来たぁぁぁぁ!
 来るな、もう、だめだ、だめだ、来るな、あああああがあああ!!」

 おかしい、絶対におかしい。
 こいつは大声で叫んでいる。
 けれどその叫びはこの部屋の外へは届かない気がする。
 何故そう思ったのか俺にもわからない。
 ただ、勘、というものか、心の奥底で、ああこの声はこの部屋の外に届かないな、と
 何の根拠もなく漠然とそう思ったのだ。

 ぐっ、と腹の下が重くなった。
 この部屋に何かがいる。
 そうだ、この部屋には最初から何かがいた。
 なんで俺は気付かなかったのか。

 クローゼットの隙間にいる。
 ベッドの下にいる。
 テレビの後ろにいる。
 本棚の隙間にいる。
 ドアの向こう側にいる。
 天井裏にいる。
 床下にいる。
 部屋の四隅にいる。
 キーボードの中にいる。
 足下にいる。


255 :6/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:29:52 ID:HH+OftuL

 何がいる?
 ほんの少し影になったところに何がいる?
 これはなんだ、あれはなんだ。
 説明がつかない。
 全部が違い、全部が同じ。
 あれはなんだ。
 俺には見えない。
 こいつには見えているあれは何なんだ?
 黒いモノにしか見えない。
 不定形のモノにしか見えない。
 アレは何なんだ?
 なんであんなものがここにいるんだ。
 どこから来たんだ。
 なんで気が付かなかったんだ。

 あれは何なんだ?

「た、助けてくれ……」

 助けてくれ、俺を助けてくれ。
 なんでこんなことになったんだ。
 一体、あれは何なんだ。
 あのほんの少し影になったところならばどこにでもいるアレは何なんだ。
 こちらを見ているだけでなく、ごわごわと動くアレは何なんだ。
 通風口の隙間から覗いてくるアレは何なんだ。
 置物の後ろから様子をうかがってきているアレは何なんだ。
 本のページの隙間から目を向けているあれは何なんだ。
 天井裏で足音を立てるあれはなんなんだ。
 床下で蠢くあれはなんなんだ。
 テレビの凹凸に浮かぶ無数のあれはなんなんだ。
 ドアの後ろで待機しているのはなんなんだ。
 電灯の上から見下ろしてくるあれはなんなんだ。

 助けて、助けて……。

 次の瞬間、全身が総毛立った。
 パソコンラックの下にいた。
 あいつのズボンのジッパーを引き下ろし、陰茎を取り出したあれがいた。

 顔があった。
 その顔は、さっき読んでいた漫画のキャラと全く同一のものだった。
 それは俺が気付いたことに気付くと、俺の方に向いた。
 瞬時に、その顔がまったく違ったものに変わった。

 ぞっとするほど妖艶。
 魂を吸い取られるほどの美貌をもった顔。
 今すぐにでも心臓の鼓動を、えぐり出したくなるほどの魅力。
 美しかった。
 その顔はとても美しかった。
 あまりにも美しすぎて、死ぬほどの美しさだった。

 俺は逃げ出した。
 恍惚の表情を浮かべた友人を見捨てて俺は逃げ出した。
 目をつぶり、壁に当たってもくじけず、逃げた。
 走って走って、走って、街中を走って、逃げた。


256 :7/7 ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:30:33 ID:HH+OftuL

 気が付くと、俺の部屋にいた。
 全身の活力を抜かれてしまったようにつかれてしまった。
 自分が百歳の老人になってしまったかのように、体が動かない。
 裸足で街中を走ったので、足は惨憺たるものになっている。

 駄目だった、逃げ切れなかった。
 背後にあれを感じる。
 もう俺は駄目だ。

 つかれた腕を無理矢理動かし、部屋のPCにスイッチをいれる。
 すぐさまモニターに彩りがみなぎり、PCが静かな動作音を発する。

 俺に何ができるんだろうか。
 あいつが書いていたSS……アレの正体がわかるヒントがあるのかもしれない。
 もちろんないかもしれない。
 正体がわかったところで、何かが変わるとも思えない。
 しかし、どうせ何もやることはない。
 ただ、あれの存在が一体何なのかだけを調べるくらいはいいだろう。

 あいつの行っていたサイトをグーグルで検索し、ページをすすめる。

 あった、これだ。

 ――禁断少女

 これが一体何なのか、クリックすればわかるだろう。
 あるいはわからないかもしれない。

 ああ、後ろの禁断少女が俺の元へ迫ってきている。
 時間がない。

 マウスを指で叩くと軽快なカチカチという音が俺の耳に届いた。


257 :キュンキュン ◆4hcHBs40RQ :2006/08/21(月) 21:31:08 ID:HH+OftuL
 以上、終わりです。
 前書きは100%『ネタ』ですので、そこんところ考えて、大人の対応ヨロシク。


258 :名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:09:06 ID:mMT1M+tU
>>257
単純に良かったですGJ!

259 :名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:35:00 ID:IVG8eJVz
痛々しさを感じながら読み始めてみたらホラーものですか。
前書きにムカついたのでGJはあげません。

260 :名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:39:44 ID:Q7wTTqkn
GJ!
けどこんな夜中に読むんじゃなかったw

>>289
前書きは作中作品でないかい?

261 :名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 03:39:30 ID:v/SR+4Vl
挑発するような書き方がうざい

262 :名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 19:07:55 ID:1H/pUiB7
>>257
GJ。怖くて良かったです。
前置き?

ゴメ、読んでなかったw

263 :名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 01:18:47 ID:Be32iJAh
専ブラのおかげでメ欄丸見えだったから何がしたいのかは見る前に分かった
けどお預け食らった気分だ(´・ω・`)

264 :名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 16:37:11 ID:XmmG6rNj
>>257
散々ひっぱたかれてるけど、俺は好きだ。我孫子武丸の「探偵映画」とまではいかないけど、文章ネタならではの反則技だと思う。
ただ、ここの住人には受けが悪いみたいだな。
後、あのイッちゃってる文字の乱打が携帯から読むと流石にめんどかった。
ホラーな禁断少女ってのもアリだな。つーかホラーだしな。

265 :eins ◆zug3p/I.KE :2006/08/25(金) 23:32:12 ID:XtGqITCy
「異端な禁断少女?」投下します。
余り期待すると、肩透かしを食らいますのでご注意を。

266 :異端な禁断少女?1/13:2006/08/25(金) 23:32:45 ID:XtGqITCy

「はいはい、おしまいっ!」
 俺は勢いよくエンターキーを押し込む。
 中のデータは回線を伝ってサーバへ届けられ、スレの燃料がとなる……と思う。
 エロパロ書きをしてはや数ヶ月。
 己の限界を嘆きながらもそれなりに満ち足りた生活をしていたが、今最大の危機が去った。
 卒論&エロパロ書きの2足の草鞋状態ではや4徹。
 どっちも出来たら完璧だが、俺はそんな器用じゃないので卒論を切る選択をした。
 あぁ、まさにザ・社会の底辺。
 そんな人間が書くレベルとしたら底辺な代物なのに楽しみにしてくれる人達がいてくれる。
 あぁ、なんとありがたいことか!ハレルヤ!ハレルヤ!
 ……いかん、落ち着け。いくら4徹したからってテンション壊れすぎだ。
「寝よ……」
 まぁ、卒論は明日書けばいいだろう。いい加減、恋しい布団が待っている。
 流石に栄養剤を飲み込んでの強行軍は体に悪い。が、スリルがあって結構楽しく感じるのはエンドルフィンの所為だろう。
 蛇足だが2徹くらいは何とかなるが、4徹となるとは脳にダメージが残る気がしてあまりお勧めできない。
「明日明日と先延ばしにして、どうにもならなくなるその悪い癖。どーにかしなさいよ」
「20数年同じ事してきたんだ。いまさら無理だね」
「救いようないわね。この腐れ外道」
「なんだと――」
 この段階になってやっと気がつく。俺はなにに反応したんだと。
 恐る恐る振り返ると、ふわふわと浮いている箒に座る魔女っ子風の服装をした女の子。
 魔女っ子らしく、大き目の黒の三角鍔広帽を被り、服装にしても赤と白と黒の三色で纏められたふりふりレースをふんだん
に使って高価に見える。
 「はン、なにボケっとしてるのよ、最下級生物。まともな顔つくれないの? 美しさにでも見惚れでもした?」
 なんか失礼な事言われている気がするが、こういう輩は相手にしたら負けだ。
 まぁ、確かにいろいろ差し置けば見惚れもするだろう。
 白磁のような肌や大きめな目、罵詈雑言を吐き出す口にすら人形めいた美しさがあるが、表情がよく動くためか螺子が何本
か抜けたような間抜けな人形の印象がある。
「聞いてるの? 間抜け」
「だれが間抜けだ」
 落ち着け俺。例え俺の幻視でも冷静に事を対処しなきゃややこしい事になる。
「あんた誰だ」
「知らないの?」
「ふわふわ浮く知り合いをこの世にもった覚えは無い」
 即答してやると微妙に落ち込んだ様に目を伏せたがすぐに顔を上げる。……元気のいいことで。


267 :異端な禁断少女?2/13:2006/08/25(金) 23:33:18 ID:XtGqITCy
「仕方ないから名乗ってあげる。私は『禁断少女』、聞いたことくらいはあるでしょ。そのスポンジ脳でも」
「あぁ、なるほど。電波に幻想、空想、妄想を混ぜて、仕上げに現実逃避で出来上がるアレな」
「ちっがーう!」
 徹夜の脳みそが程よくシェイクされそうな大声量で叫ばれた。うぅ、頭が痛い。
 冗談はさておき置いておくとして。
 『禁断少女』とはSS書きの中ではそこそこ噂されている存在なのだが、彼女らに会う事が出来ると『彼女が出来ました』と
か『SSがすいすい書けるようになりました』だの胡散臭いことこの上ない噂だ。
 会う条件はオナ禁すること。自慢じゃないが俺にはそこまでやる精神力はない。
「オナ禁した覚えはないぞ」
「馬鹿じゃないの?この一週間やってないのにも気が付かないの? やっぱ脳がスポンジより密度薄い所為かしら」
 はて……?あぁ、卒論の結果とは纏めるのに3日位学校に缶詰だったな。
 あとの4日で纏めるつもりが現実逃避してSS書いてたが、神光臨過ぎてそんなこと思考の欠片すらもなかった。
 ……って、
「なぜ、おまえさん魔女っ子?」
「自分のリピドーに穢れた心に聞きなさい。このヘタレ」
 ヘタレ扱いか……。脈略ないなぁ。
「いや、リピドーにもヘタレにも心当たりないんだが」
「はぁ?書き手の心とかを表す鏡みたいな物なのになんの感慨も感じないと? このインポ野郎」
 だんだん、腹が立ってくる。なんせ口を開くたびに『腐れ外道』『ヘタレ』挙句の果ては『インポ野郎』。
 正直許せる限度を越えてくる。
 つーか存在自体許せん。プラズマなんかの塊かもしれないが。
「ちょっとここに座れ、言葉遣いを説教してやる」
 俺は丁寧にもプラズマモドキ相手に座布団を敷いてやる。こんな奴に座布団出すのは癪だが。
「はぁ?なんでそんな汚いのに座んなきゃならないのよ。しかも説教なんて笑わせてくれるわね、キ○ガイ」
 ……まともな反応を期待した俺がキチ○イだった。あぁキチガイだね。
 さて、捕まえたい所だが、依然こいつは箒の上でふわふわ浮いている。狭い部屋だが、三次元を自在に使えるから逃げ回る
のには苦慮しないことだろう。
 ふと、脳裏に一つの推測が浮かぶ。
 書き手の願望の鏡とかだから――
「はわっ!」
 くそ生意気なこいつを縛り上げる。と思ったら見事に成功。とは言っても徹夜明けの頭にゃ、目隠しに、ロープで簀巻き、
さらには足かせ付き程度が限界だ。一番必要な猿轡はなぜか無いが。
「こらー! ロープ解けー! この変質者ー」
 いろいろ騒いでるが、他人に聞こえない事を願いつつ、動けない"自称"禁断少女のしゃがみこむ。
 じたばた暴れているが俺には凌辱のケはない。

268 :異端な禁断少女?3/13:2006/08/25(金) 23:33:50 ID:XtGqITCy
「……禁断少女っての、書き手の元に現れて色々やっていくそうだがお前さんは何しに来たんだ?」
「……」
 こんどはだんまり。何を考えているのやら。
 とりあえず箒を回収してやろうと見回すが無い。流石物理法則の外側。
 仕方ないので動けない禁断少女を尋問してみる。
「さて、もう一度聞こうか?書き手の元に現れて色々やっていくそうだがお前さんは何しに来たんだ?」
 精なりなにかを吸っていくとか諸説あるが、コイツは俺を罵倒するだけでその気にはならない、否、その気にさせない様な
フシがある。
「だって……」
「だって?」
 声が小さくて聞き取れなくて聞き返してみる。徹夜すると耳も目も頭も悪くなるからキツイ。
「4徹よ! 4徹! 普通の人間なら死んでもおかしくないわよ? 心配で心配で……」
 あとの台詞は尻すぼみになって聞こえない。
「それなら、さっさと出てくればいいじゃねぇか」
「出たわよ! なのに相手にもしてくれないで、ずっと書いてばっかで……書いたまま死ぬんじゃないかと思ったじゃないの! この鈍感!」
 全く覚えちゃいない。だが、ありがたくて俺は彼女の頭を優しく撫でてやる。
 今まで暗かった上に帽子を被って見えなかったが、ショートカットにしている髪が軽く赤が混じった色をしてとても綺麗だ。
「ん……ありがとな」
「べ、別にあんたが死んでも代わりは沢山いるんだから! ただ、目の前で死なれたら気分悪いから……本当にそれだけなん
だからね!」
 といいつつも、目隠しの端が僅かに濡れているのを俺は見逃さなかった。うんうん、いい子じゃないか。
「と、しおらしい事言って拘束解いてもらうつもりだろ?」
「うん……あ」
 体験談に目を通せば非常に狡猾と注意書きが着きそうなものだ。まぁドジっ子はポイント高いが。
「罠に嵌めたわね! ペテン師!」
 失敗したからか、態度を豹変させてまた暴れる。が、いまいち勢いが無い。
「もう一度聞こうか、書き手の元に現れて色々やっていくそうだがお前さんは何しに来たんだ?」
「ぐ……」
 体験談を見る限り、即刻襲われるもんだと思ってたが罵詈雑言を言うだけで別に害は無い。
「だって、初めてだもん……」
 蚊が飛ぶような小さな音で呟く。
 主語が無いが、何が『初めて』か位は鈍い俺でもわかる。痛いのはイヤだしな。
「今回、『魔女っ子ツンデレドジ処女ちなみにマゾなので思いっきり罵ってやりましょうver』の禁断少女なんて私には荷が
重過ぎるわよー、このバカー!」
 打って変わって弾ける様な大声。周りに聞こえてなきゃいいけど。
 にしても、俺の趣向にゃ合わない物だらけだなおい。
「うぅ……ぐす……」
 あーあ、泣かせてしまった。鼻をぐずらせて居る辺りマジ泣きなのかもしれない。
「仕方ない」
「解いてくれるの!?」
 声が明るくなった。……嘘泣きか。

269 :異端な禁断少女?4/13:2006/08/25(金) 23:34:21 ID:XtGqITCy
「その属性好きになってやるから頑張れ」
「バカー!変態!」
「世間一般から言わせれば十分変態だな俺」
「うわーん」
 さてと……襲う趣味は無いが、もしかしたらこういう趣向なのかもしれない。
「ひゃっ!」
 手始めに裾にレースをあしらった黒いロングスカートの裾を持ち上げてみる。
 彼女は抵抗するように暴れるが、足かせがあるから全く効果は無い。
 するするとピンクのショーツが見えるくらいまで持ち上げると真っ白な太ももが晒される。
 ディスプレイの僅かな明かりに照らされる光景に俺は思わず溜まってもいない唾を飲み込む。
「バカー!見るなー!」
「覚悟を決めろって。"女は度胸"だろうが」
「まだ"女の子"だっ!レイパー!」
 確かに、その通り。が、レイパーとはなぁ……
「レイパーってお前さん、自分が何者かわかってるのか?」
「ぐぅぅぅ」
 事実を再確認して唸っている彼女の太ももをさわさわと撫でつつ、あまり期待の持てない胸に手を掛ける。
「もうちょっと丁寧に扱え!この色情狂ー」
 揉み応えは少ないがそれでもいい感触がする。
 服を脱がしてやろうかと思ったが、思いのほか服装がややこしくて脱がせない。
 視線で聞くが答えは、
「ふん、脱がし方なんて教えないわよ」
 と、徹底的に拒絶された。仕方ないので足の愛撫に集中する。
 見た目通りのきめ細やかな肌の感触がとても気持ちいい。
「お前の足柔らかくて飽きないよ」
「……褒めても何もでないわよ?」
 どうせ褒めても出ないので、俺は太ももから膝裏まで舌でなぞってやるとビクビクと震えている。
「――……ひぅ」
 何か奇妙な声が聞こえた気がして、顔をあげる。
「なんか言ったか?」
「な、なんでもない」
 ……なんでこうまで意地を張る?
 そんな疑問を脳みその片隅に残しつつ、丁寧に舐める。舌であっても手であってもその心地よさには変わりの無さにますま
す夢中になる。
 その感触をもっと楽しみたくて白いソックスを脱がして……と思ったが足枷で脱がすことが出来ない。
「はぁ、はぁ、ふふ、さっさと、拘束解きなさい、このアンポンタン」
 脱がすことの出来ないという間抜けな俺の状況に勢いを取り戻したらしく、早速俺を貶してくる。
 ソックス、消えろっと。
「な、なんで消えるのよぉ!」
 思ったとおり。こいつを動けないようにしたときの要領で思うだけで変化してしまう。
 さて、思う存分やらせてもらおうか。

270 :異端な禁断少女?5/13:2006/08/25(金) 23:34:53 ID:XtGqITCy
「やぁ……なんで、そこ、なめるのよぉ……」
 ソックスは消えた筈なのだがソックスの跡が残っている。
 せっかくなので、一つ一つ舌で舐め取るように舌を動かす。少しだけ汗の味がする。
 それすら、甘美な蜜に思えるから不思議なものだ。
「…っ……っ…」
 何かを押し殺すような声がするが気にせず、一本一本、足の指やその間までじっくりと時間を掛けて口に含んで舐め回す。
 視界を遮られている所為か抵抗はなく、むしろ足の指は舐めて欲しがるように動く。
「ん、どうかな?」
 もう片方の足にも同じくらい時間を掛けて舐めてやると耳まで顔を真っ赤にして、息も絶え絶えの禁断少女。
 一目瞭然の光景だが俺は反応を聞いてみたが、
「は、ぁっ……はぁ……なんてこと、ない、わよ」
 とのこと。強情だねぇ。
 足はあらかた舐めたのでどこを舐めようかね。
「うぅ…うぅぅ……」
 そんなことを考えていると、いまいち、信用しきれないすすり泣く声。……3度目の正直かなコレは?
「なんで、私がこんな目にあうのよ。他のは『幸せ』とか『気持ちよかった』だのいい話が聞こえてくるのに、ぐすっ……私
は縛られ、足枷に目隠し付きの状態で舐められなきゃならないのよ。不条理よ……ぐす……」
 目隠しまでされている以上、俺が近くまで耳を寄せても小言を聞いているとは夢にも思わないだろう。
 まぁ、見た目上女の子をこの状態でどーにかするってのは非常によろしくない。
「ひえっ?」
 足枷とロープは流石に手では取れないので消えてもらうが、目隠しはお詫びを込めて手作業でとってやる。
 相当きつかったのか腫れたように赤くなっている。
「こ、今度はなにするつもりよ、嗜虐趣味者ぁ……」
 まだ、ひりひりするのか手首をしきりにさすりながら上体を起き上がる彼女。
「嫌なら帰れ」
 ここまでしといて、『可哀想だから帰っていいよ』と言うのは余りにも格好が付かないので、ぶっきらぼうに俺は言った。
 真意が分かってくれるならそれでよし、本当に嫌なら帰ってくれるだろう。
「……へ? 帰れですって?」
「そう、そこまで嫌なら帰ればいいよ」
 瞬間、俺は勢いよく押し倒された。
 いつもの状態なら耐えられる程度の力だが、如何せん徹夜のダメージは大きいようで。
 まぁ……布団敷いてて助かった。無かったら盛大に床に頭を打ち付けていただろう。
「帰れ?戯れもそこまでにしてよ……」
 綺麗に短く切りそろえられた髪で顔が隠れてよく見えないが、俺の胸に落ちてくる雫はなんなのだろうか?――まぁわかっ
ちゃいるが。
「人の足を散々舐め回して、満足して、帰れですって?」
 満足はしちゃいないんだが。事実、股間のアレは立ちっぱなしだ。

271 :異端な禁断少女?6/13:2006/08/25(金) 23:35:38 ID:XtGqITCy
「私に恥ずかしいマネさせといて、帰れってと?」
「えーとすまん」
 妙な迫力を醸し出す声に思わず謝る俺。煤けた匂いがするのは幻か。
「謝って済むわけないでしょ。一方的に辱められたのよ」
「……どうすればよろしいのでしょうか?」
 迫力の余り思わず敬語になる俺。背中から変な汗まで出てくるほど怖い。
「責任取ってもらうに決まってるじゃないの、この甲斐性無しっ!」
 力尽きたように禁断少女の頭が俺の胸に落ちてくる。
 俺は無意識のうちにそいつの頭を撫でていた。やっぱり絹糸のような手触りが最高だ。
 そんな余裕のあるような素振りとは裏腹に俺の脳内はパニック。
 だって、『腐れ外道』が『甲斐性なし』にクラスチェンジですよ?
「ははは、まぁ、眠いから明日な?」
 言った後にとんでもない地雷を踏んだ事に言った後に気づかされた。目の前のこいつに。
「絞りきってやる――」
 地獄の底から響く声で呟いた途端、何か思いつめた表情で俺のズボンとトランクスをセットで勢いよく引きおろされた。
 引き出された俺の急所兼息子は既に臨戦態勢。まぁ、一週間もしてなければ簡単になるだろう。
「〜〜〜っ」
 お願いですから、そんな親の敵を見るような形相で睨まないでください。
「んむぅ」
 様子見のひと舐めなのか舌の先で俺のモノを軽く舐めた。それだけで激しく動き、反応するソレ。
 我ながら、堪え性の無いヘタレだ。
「ふふ、すぐに絞りきって脳みそ殺してやる」
「不穏だな、おい」
「人のメンツに泥塗った制裁よ、覚悟しなさい」
 語りの時間は終わりと言わんばかりに、彼女は怒張を掴み白い指を這わせる。
「意外と硬いわね……匂いもちょっとするし……でも」
 這わせた指が愛しそうに蠢き、切り添えられた爪が艶やかに光る。
 敏感になっている俺の一物はそれだけで嬉しそうに動く。
「ふふ、正直ね」
 俺のを握ったことでスイッチでも入ったのか、彼女の目は色に濁り、頬は朱に染まっている。
「あは、いくわよ……」
 そう小さく呟いたかと思えば、股間にぬめったような感触と快感が走る。
 目を凝らせば、お世辞にも綺麗とはいえないソレの裏側に舌を動かし、舐めている。
「うむぅ、ぺちゃ……」
 子猫がミルクを飲むように、細かく、しつこく、丹念に舐めてくる。
 流れてくる快感に俺は奥歯が痛むほど歯を食いしばるが、大した効果はあがっちゃいない。
 フェラチオのシーンはいくらか書いた事はあったが、実体験では初の俺には、これだけの事でも酷である。
「ちゅぷ……あは、裏舐めただけでもうダラダラじゃないの。堪え性なしっ」
 ぴんっ、と人差し指で弾かれる。その堪え性なしは、ギチギチに固まって弾かれた痛みすら快感に変えた。

272 :異端な禁断少女?7/13:2006/08/25(金) 23:36:11 ID:XtGqITCy
「あは」
 何か思いついたのか、蠱惑的に笑い、舌なめずりをする禁断少女。その格好と相まってまさに魔女。
 ……これはこれでいいかもしれない。そう思ったのは秘密にしておく。
 そうこうしているうちに、彼女は俺の股の間に座り込んで陰茎を根本から両手で固定。
 続きを待ちわびる様に、先からはだらだらと先走った液体がどっと増える。
「出せるなら出してもいいわよ、出せるならだけどね」
 不穏な事を彼女は言っていたが、咥えられた俺はもう覚えちゃいない。
 最初は小手調べなのか先の方を唇で咥えて狭い口内に入った部分は舌で蹂躙され、徐々に焦らすかのようにゆっくりと肉棒
が口の中へ吸い込まれていく。
 ゆったりとした口外とは裏腹に、中は戦場も同然だった。
 何処から湧き出すのか、多量の唾液が舌を伝って一物へと絡みつき、その生暖かさに出しそうになる。
 ゆったりと進んだが、やっと根元まで咥え込む。
 ここまで辿り着くまでに精神力のほどんどを使い切ったような気がする。
 出してもいいと言われたが、ちっぽけなプライドとしては出したくない。
「ほくがんかったわね」
 そう言うと、彼女は顔をゆっくりと引き上げ始めた。
 引き上げる間も行きと同じように執拗な舌に、襲われては耐え、襲われたら耐えを繰り返す。
 なまじ、気持ちがいいだけにタチが悪い。
 先の方に近づくにつれて、更に口内は激しさを増していく。
 ぬるりとした舌は棹を溶かすかのように唾液を塗りたくり、亀頭を刺激する。
 手はコロコロとした玉をさわさわと弄り、白かった頬は上気して、艶っぽいことこの上ない。
「ん…んっ……。れろっ…っ……ちゅっ…ちゅぱ…ちゅく……」
 それを数度繰り返され、耐えるので息も絶え絶えになる頃には俺は意識すら朦朧としていた。
 流石に、舌を動かし疲れたのか今は動いていない――と、気を緩めたのが悪かった。
 不意打ちのように笠のようになっている下の部分を刺激し、とどめとばかりに先割れた部分へと舌を突っ込む。
「あ――くぅ……」
 気づいた時にはもう遅く、爆発ともいえる精液がで…ない……?
「あ、れ?」
 確かにペニスはビクビクをしているが、肝心の物出ていない。それに付随する快感も。
 言うなれば"空砲"だ。
 俺の間抜けた表情に満足したのか、禁断少女は顔上げて、
「一応、魔女だから試してみたんだけど魔法っぽいのも出来るようね、私」
「み、見かけ倒しじゃなかったのかー!?」
 思わず、声を上げてしまう俺。……正直、ゾっとする。
 これを何度もやられたら欲求不満で死にかねない。
「それよりも、こんな簡単に出しちゃうなんてどれだけ早いのよ」
 ……ぐうの音も出ません。
「もうちょっと頑張りなさい」
 そう言うと、"空砲"だからか萎えずに固まっているソレを彼女は口に含んだ。

273 :異端な禁断少女?8/13:2006/08/25(金) 23:36:42 ID:XtGqITCy
「はむぅ…うむぅ……。はぁ…ちゅ…ぁむ…」
 赤いっぽい髪が激しく上下に揺れ、責め立てるように舌は蠢く。
 時折、吸い込むような感触や想像も付かないような複雑な動きさえも混ぜて責めてくる。
 また、"空砲"ではたまらないと俺は必死で堪え、防御固めるが技巧のレベルが違う。
「ちゅ……はぁ…じゅる……」
 ずるずると快感と一物を引っ張られ、鈴口を喉の奥に飲み込まれそうになる感覚が走る。
「うぁ――」
 その感覚に耐え切れず、爆ぜるがまたもや"空砲"。
 頭の奥が徹夜と空撃ちの所為でひどく痛むおかげか、気を失わないがかなりキツイ。
「ん……しょ」
 ふと見れば、彼女は、恥ずかしげもなく穿いていたショーツを脱ぎ捨てた。
 はっと、一つの事実を思い出す。
「……お前さん、処女だろうが。そんな簡単に入れていいのか」
 妙な沈黙は一瞬のはずだったと思うのだが、俺には異様に重く長く感じた。
「大丈夫よ」
「根拠をどうぞ」
「勘よ」
 ようやく答えを聞けたかと思ったら適当な根拠もあったもんだ。
「とにかく、いいの!」
 そうヤケクソ気味に言い放つと、スカートの裾を持ち上げて毛も生えていない秘所を見せ付ける。
 その光景に俺は生唾を飲み込んだ感触をどこか他人事のように感じていた。
 我に返った時には彼女は俺に跨り、カチカチに固まっているモノに手を沿えて入れようとしていたときだった。
 淫らな水音を立てて俺のモノは沈み、何かに当たるような感触――ちょい待てっ!
「ひゃあ――な、なにするのよ!」
 彼女のやろうとしたことに比べれば何てことない。ただ起き上がって抱きしめただけだ。
 相手は膝立ちのような状態なので、抱きしめても俺の頭は胸辺りまでしか届かないが。
「俺はレイパーとか言っただろうが。そのお返しをさせてもらう」
 欠片もんな事気にしちゃいないんだが、コイツは何かしら理由つけると大人しくなると見た。
「な、なによそれっ!うひゃ!」
 半分入ってたモノを引き抜き、腰に座らせる。
 入れてないだけで対面座位そのままだが、オアズケな分身は彼女の太ももに挟まれてさぞやいい心地なのだろう。
 これで高さが合うので正面を見れば耳まで赤い俯いた顔が見える。視線は俺を見たり下を見たりと忙しなく動いている。
「いいか? この大きいのが準備なしで入ればかなり痛いぞお互いに」
 多分、勢い任せで押し切ろうとしたらしいが途中で演技力が切れたのが致命的だな。
「何が、大きいよ……こんなの、お、大きいうちにも…入らないわよっ!」
 ……いい度胸してるというか、なんというか。
 素面で言われたら俺はヤケクソっぽく乱暴に扱うかもしれんが、俯いたまま、しかもちらちらソレを見るたびに、耳朶が
真っ赤になるのを見ると可愛らしくみえるから不思議だ。
 半分突っ込んだ時は分からなかったが、正気を取り戻すと軽く濡れている程度で処女でなくとも痛がる位だ。
 全く無茶をする。

274 :異端な禁断少女?9/13:2006/08/25(金) 23:37:13 ID:XtGqITCy
「ま、大きい云々はともかく、俺は痛いのはイヤだね。だから――」
 改めて近くで見るとブラウスのような感じだが、見た目以上に複雑そうだ。……そういやちょっと前に同じ事しようとした
気が。
 そんな懊悩を見て取ったのか何処か拗ねた雰囲気を感じる。
「私は揉むほど胸ないから見せてあげない」
 つんとそっぽを向かれてしまった。
 頭の中が急速沸騰するが所詮は徹夜明け、理性とか倫理が小さじ一杯程度しかないようで、思ったことがすらすらと
流れ出す。
「今は小さいかもしれんが、今度出たら大きくなるかもな」
「また、『禁断少女』呼ぶ気?そんな根性も我慢強さも無いくせによく言えるわね」
「お前に会う為ならいくらでもできるさ」
 ……誰か俺を止めてくれ。脳みそが沸騰して歯が浮きそうだ。
 俺の後悔とは裏腹にこの言葉は非常に威力があったようで、劇的な反応が返ってくる。
「〜〜〜〜っ、この物好きっ!物好き!物好き……がぁ――ぐす」
 近くで見れば見るほど彫刻と見紛うほどの白い肌が朱に染まる姿は何度見ても新鮮な印象を覚える。
 それに見惚れているのも良かったが、目の前でぐずぐずと鼻を鳴らしているをどうにかしなければならない。
「今度、出るときはちゃんとおおきく、してよ?」
 どうしようかとオロオロしてると、Tシャツの襟元を掴まれて上目遣いでお願い(?)された、しかも涙目。
 こうお願いされたら断れないじゃないか、もとより断るつもりはカケラもないが。
「あ、あぁ分かった」
 こんな頼りない返事でも満足したのか、複雑な装飾を外し、するすると脱いでいく。
 最後の一枚でもある白いブラウスのボタンを全て外した所でやっぱり恥ずかしいのか固まる。
「笑わないでよ? そもそもアンタの理想なんだから……」
 と、我慢できずに俺はブラウスの中に手を突っ込む。
 どうやらブラをしていないようで隙間から、ちらちらと乳首が見えてるのにお預けをくらうのは非常に酷というものだ。
「まだ、話は終わって、ない、あう」
 色々文句があるらしいが、俺は気にせず突っ込んだ手であるかないかのふくらみをもみしだく。
 揉み応えは少ないが、その分柔らかいのは個人的に好きだ。
「んく…やぁ、むぐっ」
 変化を持たせたつもりで小さい胸を揉んでいるが、今一自信はないのでキスをしてみる。
 まるで待ち望んだかのように舌を差し出され、お互い拙いながらも絡ませる。
 それだけに飽き足らず、歯茎や歯の一つ一つさえも蹂躙しあう。
「あむ…んん、あん……ぁあ…ぷはっ」
 息をするのを忘れるほど興奮していたのか、彼女は口を離しぜいぜいと息をしている。
「おいおい、大丈夫か」
「なんてこと、ない、わよ。下手なんだから、もうちょっと続けなさいよ……」
 説得力ないと言ってやりたいが、強がりを言う姿が可愛いのでぐっと堪えてキスをする。
 今度は胸に。

275 :異端な禁断少女?10/13:2006/08/25(金) 23:37:45 ID:XtGqITCy
「ちょ、まって……やぁっ――」
 乳首を舌で付いたり吸ったりすると、硬さを帯びてくるのが微かながらに分かる。
 反対側の乳房は、空いた手で揉む。
 足と同じようにいくら弄ろうが飽きが来ない。
「ああん、んぅ…あん……ぁぁ…はぁ……く……」
 沸きあがる快感を堪えるように唇を噛んで耐える禁断少女。
 その反応の仕方が楽しいので反対側にも同じようにする。
「あ、ちょ、また……くぅ、あ……いや…ん……」
 吸ったり、舌でこねくり回していても全く飽きない。
 いつまでもこうしていたいという誘惑に駆られるが、頭を抱かれる感触で現実に引き戻される。
 ちらっと彼女の顔を盗み見ると、目を閉じて恥らいに頬を染め耐える姿が見えた。
 俺だけ楽しんでは、意味が無い。
「はぁ…はぁ……な、なによ……? 気味悪く笑ったりして」
「いやなんでもない」
 俺は苦笑を噛み殺しきれなかったらしい。
 仕方ないので誤魔化すように軽いキス。
「い、いきなりなによ?」
「触るぞー」
 流石に誤魔化せなかったので禁断少女の股に手をやり、軽く触れる。
「え?いやっ、ちょっ……やあん――」
 そこはもう、なにがあったと聞きたいくらい濡れており、もうぐちゃぐちゃの様相を呈していた。
 未熟なテクでこう反応されては、どうしていいかわからない。
「あー、えーと?」
「……私の口から、言わせる気?」
「俺から聞きたいか? 自分から言いたいか?」
 ノーコメントのようで額に皺を寄せて睨まれた。そんな顔も可愛らしくて、くしゃくしゃを頭を撫でてしまう。
「だ、だから、子ども扱いしないっ!」
 一瞬心地よさそうに目を細めたが、一転して怒り出す。まるで天邪鬼だ。
「子供じゃないなら言えるよな?」
 我ながら悪質なウソだな、と突っ込む。まさか信じるとは思えないが――
「……言わなきゃダメ?」
 信じちゃったよ。もしかして演技かもしれないがここは乗ってやろう。
 俺は首を縦に振って肯定の意を示すと、彼女は理性と矜持の狭間でコロコロと表情が変わって迷っている。
 見ている分には面白いが。
「っ……えっちなものが……いっぱい溢れて、ます――こ、これで子供じゃないわよ」
「――」
 言われた瞬間、ぶつっと理性の紐切れかける音がした。もう少しだけもってくれ理性。
「子供じゃないだけで大人じゃないからな」
「ソレ、ずるいっ」
「だから、大人になろうな」

276 :異端な禁断少女?11/13:2006/08/25(金) 23:38:22 ID:XtGqITCy
 俺はそう言うと、彼女を抱き上げて布団へ下ろす。なにか抗議の声が聞こえる気がするがこの際無視。
 半脱ぎだったズボンを完全に下ろして既にモノは完全に戦闘体制。
 対する『禁断少女』は半脱ぎのブラウスと乱れきったロングスカートで布団の上で大人しくしている。
「ちょ、ちょっと目が据わってるわよ」
「誰の所為だ、誰の」
 スカートを捲り上げて、彼女の秘部を晒す。
 慎ましげなスリットが僅かに開き、彼女の言った「えっちなもの」があふれ出している。
 俺は、ペニスを秘部へと押し当て、そこで留める。
 このまま入中へ入れたい衝動に駆られるが、残り少ない理性を総動員して食い止める。
「いいか?」
 その答えを待つ時間さえ、もどかしく感じるほど余裕がない。
「好きにしなさいよ……」
 険の剥がれた大人しい声は、どこか官能的で理性を抉る。
「…ンぐぅぅぅ」
 苦しげな声に対する気遣いの欠片すらなく、俺は一気に挿入した。
 中は予想以上に締め付けられ、あまりの心地よさに、奥歯を軋ませるほど歯を食いしばって耐えなければならないほどだ。
 最奥までたどりついた感触がしたところで俺は動きを止める。堪える為もあるけど彼女の反応をみる為でもある。
「大丈夫か」
「……思ったより、痛くない」
「そりゃ、重畳」
 痛くないに越したことは無いが、こっちはかなりギリギリだ。
 そんな心の内を読み取られているのか、中を締めたりと悪戯される。
「ふふん、どーよ……はぁ、私の方が一枚上手なんだから……」
 確かにキツイが、慣れてきたのかなんとか落ち着いてくる。
 ここから反撃させてもらう。
「あぅ、んん……ま、負けないもん」
 ぬるりとした感覚を感じながら腰を引き、そして、秘肉の中をモノをゆっくりとうずめていく。
 それを何度か繰り返すと、俺も調子をつかめてきたのか少しづつ動きは速める。
「あふ、んん、、んぅ! はぁ…気持ちよくなんか……んぁっ、ないっ」
 相変わらず強情だが、艶っぽい声のトーンは少しずつ上がっていく。
 お互いの皮膚か当たり、音を立て、汗ばみ、否が応でも興奮してくる。
「く…はぁ、んあっ、へた、くそっ、――んんっ」

277 :異端な禁断少女?12/13:2006/08/25(金) 23:38:52 ID:XtGqITCy
 こんな状況になっても嘘をつくコイツが可愛らしくて、口封じの口づけ。
 腰をリズムよく動かしながら舌を激しく絡ませる。
 ……強情だが悪い奴ではないそう思える。
「――んあっ!」
 口を離すと今までが嘘のように嬌声があふれ出し、どっと汗がかくのが目に見えて分かる。
 その声に後押しされるように俺は腰の動きを加速させる。
「あ、あんっ、あん…くっ! ああ! あん! あっ!」
 膣内から伝わる快感はジワジワとモノを責め立てて、絞り取ろうと蠢く。
「ぐ……」
 無意識かどうかは分からないが、締め付けが一層強くなり呻き声すら出せなくなる。
 その為か、限界を表すかの様に下腹部が引き絞られるような感覚で俺はラストスパートへ持って行く。
「」
 彼女が俺の首に手を回すと、俺も背中に手を回し上体を持ち上げる。すると自然に向かい合うような姿勢になる。
 長いスカートが互いの足に絡みつくが、気にもならない。淫らの水音と荒い息、嬌声。それだけの音しか耳に入らない。
 どとのつまり互いにギリギリ。
「あっ…はぁっ、ふぁ…ああっ!」
 いよいよ声のオクターブの裏返りの域にまで高まるが、興奮と頭痛で視界が霞む俺には耳すら遠くなる。
 ……一瞬、意識が飛んだぞ。おい。
 仕方ない。
「限界だ、俺も出す……!」
「い、イカせないと、あんっ、また……やるわよっ、ふぁぁ!」
 何をやるかはすぐに思い当たった。"空砲"だ。
 冗談じゃない。この状態で食らったら命に関わりかねない。
「そ、んな、あっ! はげしくした、らっあ! 」
 それはもう必死にイカせようと激しく腰を打ちつけ、衣擦れのような音を立てながら抽送する。
 後にも先にもこれほど相手をイカせようと必死に頑張った事はないと思う。
「ふあっ、あああぁぁっ!」
 最後に強く腰を打ちつけたときに彼女と俺はなんとか同時に達した。
 ……は、ははは、なんとか…やったぜ……
 そう思った時には視界は暗転していた。
 4徹の疲労、"空砲"のダメージ、などが組み合わさって、俺は意識を静かに失っていた。



278 :異端な禁断少女?13/13:2006/08/25(金) 23:39:24 ID:XtGqITCy




 スズメが鳴くのは朝。では、カラスの鳴く時間は?
「――は!?」
 頭にガンガン効くカラスの鳴き声で目の覚めた俺は思わず周りを見回す。
 窓からは夕日が差し込み、日は沈みかかっていた。
「おいおい、俺大丈夫かよ」
 女の子が出てきて、ヤッたなど妄想甚だしい夢を見た気が。
 とりあえず、下半身丸出しな変態ちっくな服装を正してPCの前に座る。
「は?」
 卒論書こうとファイルを開くと、既に文字が埋まっており最後にこう書いてあった。
『又、徹夜して気絶しないようにしてあげてるだけなんだから、今度は期待しない事っ!』
「っく、くくく……」
 禁断少女が卒論をしたなど聞いた事が無い。そんなおかしさに思わず笑いがでてしまう。
 字はたまに間違ってたり、日本語として変な所もあるが、それは俺が直せばいい。……俺、同じ所間違ってるよ。
「こんど着たらお礼してやんなきゃな」
 それには頑張るしかない。
 今度こそ、あの暴言魔女を好きになれそうな気がした。 




279 :eins ◆zug3p/I.KE :2006/08/25(金) 23:40:41 ID:XtGqITCy
これにて終了。
決して4夜連続徹夜はやってはいけません。長生きできませんからね?
そして題名の意味を考えていただけると幸いです。
お目汚ししつれいしました〜

280 :名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 00:32:19 ID:NrIrxM5k
推敲甘すぎるのが所々目についたけど、概ねGJ!

281 :名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 00:51:57 ID:quad5ULG
GJ!
かけあい会話とエチーがいいテンポです。
ただのツンデレではなくいろいろイジっているのが魅力的。

知らないうちに何かやってくれる「小人さん機能」は
禁断少女の標準装備だけど、いろいろバリエーションが考えられるものかも。

282 :名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:24:53 ID:3WQ8xrZZ
>>266
GJ!
エロパロと卒論を天秤にかけるなんて、SS職人の底意地をかいま見たような
気がしましたww


283 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/08/27(日) 23:43:43 ID:2Mt8irAr
<夏の終わりに>

「んくっ……ふう……」
「う……そろそろいくぞ……」
「――来や。わらわの中にっ!!」
自分の小袖の端を噛んで耐えようとする娘の首筋に唇を這わせる。
何度も試し、覚えた「彼女」の弱点。
「ひっ……!」
のけぞって思わず咥えた小袖を離したところを白いうなじに手をかけて引き戻す。
唇を重ねると、「彼女」は大きく目を見張ったあと、軽く睨み、そして目を閉じた。
同時に射精がはじまる。
どくどくという律動とともに、
肉体的にも心的にも弱いところを次々と嬲られた「彼女」も達する。
はじめてあった頃のように、僕だけがイかされることは、もう、ない。

──真夜中の後朝(きぬぎぬ)。
朝までの時間を共に過ごすことがなくなってから、どれくらい経つだろうか。
のろのろと女の肌から離れる動きに、倦怠感が混じる。
「彼女」のほうにも。
いや。
そう言ったら、「彼女」に失礼かもしれない。
ベッドに伏せた美しい女は、僕のような嫌な疲労感を持っていない。
粘膜質な音を立てて自分の中から相方が乱暴に性器を引き抜いたときでさえ、「彼女」は
「あ……」
という綺麗な声で啼(な)いた。
刷毛ではいたように柔毛がうすい翳りの下に、
今しがたの情交で無残に広げられた幼い性器が、粘液をのろり、とこぼしていく。
自分の秘所を見つめるその瞳に、羞恥が浮かぶ。
小袖を翻して桜紙をそこに当てる動作を、僕はもう見ていなかった。
慣れ親しんだ女体を、僕はぞんざいにベッドの上に転がして立ち上がった。
パソコンデスクの前に座る。
電源を入れっぱなしのマシンから、文書ソフトを呼び出した。

284 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/08/27(日) 23:44:14 ID:2Mt8irAr
「――まだ、書き終わらぬのかや?」
ぞろりと、背筋を這い上がるような声にも慣れた。
「ああ」
「遅筆なこと──」
「うるさいよ」
開いた文書ソフトにどんどん文字を打ち込んでいく。
「……」
アイデアがあふれ出す、とはまた違った感覚ですらすらと書ける。
テクニックというほど高尚なものじゃない。慣れの領域だ。
半年も前から書き続けている続き物──。
登場人物の造形がだいたい固まり、眉根にしわをよせなくても、
勝手にしゃべってくれる時期──書き手が一番楽な時期。
すんなりとキーボード上の指が動く感覚は、80点の幸せを僕にもたらす。
──マイナスと、120点を行ったり来たりする感覚は、耐えて久しい。
夜明けに、全知全能を振り絞りながら書いた物語は、遠い過去だ。
さまざまなテクニックと経験を積んだ今の僕は、そんなことをしなくても、
あの頃には書けなかったレベルの話を量産できる。
そう──あの娘――<禁断少女>と始めて会った夜の頃。

「……なんだ、まだいたのか」
「居て、悪いかや?」
一段落書き終えて投下したあと、僕は、ベッドの上に<禁断少女>が腰掛けたままでいるのに気がついた。
今までないことではなかったが、珍しい。
「悪くないけど……」
のびをして、椅子から立ち上がる。
「彼女」の横に腰掛ける。
禁欲と、そのあとの情交はともかく、こんなのは久しぶりだ。
「……どうした」
「……いや。あの話、まだ書かぬのかえ?」
<禁断少女>は、ぽつりと言い、――僕は息が詰まった。

285 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/08/27(日) 23:44:45 ID:2Mt8irAr
「彼女」が言う「あの話」とは、僕の最初の作品。
最初に書きはじめ、途中で投げ出した20kbほどの文章。
あまりにひどいできだったので、途中で書くのをあきらめ、
HNも別のものにして別の物を書き始めた。
それがいくつか感想をもらえるようになり、それが楽しくて書き続けた。
書き続ける中で、僕はテクニックやなんやらを覚え、
幾つかのスレを渡り歩き、――今の僕になった。

「いや……あれは書かないよ」
苦い表情になった僕は、<禁断少女>から顔を背けた。
続きは何度も考えたけど、古い作品は、今みると、自分の幼虫を見るような嫌悪感がある。
ここからどう話をつなげればいいのか、全然イメージできない。
「そうかえ……」
<禁断少女>は、ちょっとうつむいた。
「あれを書いてるとき、はじめて君に出会ったから、思い入れはあるんだけどね。
パソコン変えた時に写しもしなかったから、もうデータもない。
投下スレもサーバー移転のときに、飛んじゃったらしいし……」
僕は言い訳のように言った。
「ふむ。わかっておる──」
少女は鼻を鳴らして立ち上がった。
黒の小袖と黒髪が、どこまでも美しい。
「じゃ、またな」
「――また、は、ないのじゃ」
<禁断少女>の返事に、僕は声を失った。
「……え?」
「賞賛でも批判でも感想でも、憑いた書き手が、○×個のレスを受ければ、
<禁断少女>は、<SSの女神>となる。わらわはちょうどその時期でな」
幾つかのスレを渡り歩く中で、それくらいのレスをもらった覚えはあった。
「……見や……」
<禁断少女>は小袖をはだけた。
少女の名に恥じず、薄く幼かった胸乳は、いつのまにか豊かなふくらみをつけていた。
そういえば、最初は何も生えていなかったあそこに、茂みが経たのはいつからだろう。
成熟した女体は──少女ではなく,豊穣の女神の象徴。

286 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/08/27(日) 23:45:19 ID:2Mt8irAr
「女神となると、一人の書き手に憑いておれぬ。今宵がそなたと最後の夜となろうな」
「……そんなっ!!」
「さらばじゃ。――あの話、続きを読みたかった……」
<禁断少女>は、振り向きもせずに消えた。
僕は、よく識った存在が世界から消えうせたことを悟った。

「……」
それから、二週間、僕は何も手がつかなかった。
このあいだまでは、ほとんど自分でコントロールできるくらいに
思った時に呼び出せた「彼女」は、まったく呼びかけに応えなかった。
「ほんとに……消えちまったのかよ……」
そのことばが事実であることを、僕は悟っていた。
「あんなに突然……」
大切なものは、いつだって不意になくなってしまう。
「……くそっ……!」
無視気に掴んでいた枕を投げ飛ばす。
腹いせに投げられた枕は、棚に当たって派手な音を立てた。

──からん。

プラスチックの物体が、フローリングの床を転がる音。
「……」
視線を落とした僕の目に飛び込んできたのは、ケース入りのフロッピーディスク。
「……これは……」
いかにも古臭いデザインのそれは──昔、僕が文書を保存していたバックアップデータだ。
僕は、震える手でそれをパソコンに押し込んだ。
──冴えないファイル名。
──センスのない分類の仕方。
──のたうちまわりそうなタイトル。
その中に──そいつはあった。
僕のはじめてのSS。

287 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/08/27(日) 23:45:50 ID:2Mt8irAr
ドライブを読み込む音――耳に心地いい。
開いた画面は、今のようにカスタマイズされていない──懐かしい。
ずらずらと並んだ文章──恥ずかしいけど……恥ずかしいけど……。
「あ……」
僕は思わず声を上げた。
顔を赤らめるくらいに稚拙な文章は、一人の少女を綴ったSSだった。

なんで忘れていたのだろう。
黒い和服の不思議な少女を描いたSSのことを。
これを書き綴った夜、それとそっくりな<禁断少女>と会ったことを。

──はじめて街の図書館に行ったとき、感じたこと。
僕は、ここにある本を全部読めない。
──はじめて有明に行ったとき、思ったこと。
僕は、ここのサークルを全部見てまわれない。
──はじめてネットにつないだとき、感じたこと。
僕は、このサイト群を全部見ることができない。

──はじめてほかの人の作品に感動したとき、感じたこと。
僕は、こんな物語を書けない。

でも、僕は、僕のこのSSを書くことが出来て──。

カタ、カタ、カタ。
知らず知らずのうちに、僕の手はキーボードに伸びていた。
あの日、出あった少女のことを綴る物語。
あの夏、書き終わることができなかったSS。
でも、今の僕には書けるかもしれない。――たぶん、書ける。
最近の倦怠混じりの80点の作品じゃなくて、
これを書き始めた時の、120点の情熱を持って。
初めてのこの作品を、今一番新しいこいつを、僕の最高傑作に、したやるんだ。
きっと、できる。
どこかで、新米の<SSの女神>が見守ってくれているはずだから。

288 :名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 00:50:45 ID:JtfJ3tbT
ゲーパロさん、相変わらずうまい。
たったこれだけの短編で、きっちりお話をまとめて読ませるなんて。
GJ

289 :名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 00:56:53 ID:7sXZBvc4
少女が女神に変わる時……
大人になる瞬間のような甘酸っぱさがあって、素敵です。
GJ!

290 :名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 21:20:12 ID:My1V/pEG
面白かった。

291 :名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 01:59:06 ID:flTAHx1a
面白かったのはもちろんなのだけれども――。



作中、一人称の「僕」が語る心の声。
100%でないにしろ氏自身がかつて考えたことなんだろうと思ったら、少し勇気が湧いてきた。
図書館・有明・Webサイト、全部、俺も同じことを考えた。

ゲーパロ氏ほどの書き手でも、やっぱり同じ道を通っているんだな、と、
そう思うと少し心の重荷が軽くなるような気がする。

最初から神と呼ばれる書き手なんていないことは肝に命じてるつもりなんだけれど、
どうしても、書けないときは内にこもって悩まなくてもいいことで悩んでしまうもので。
そういう時、先人の経験を踏まえた言葉は、何よりの薬になってくれるんですよ、と。

俺も、俺の生んだ娘が女神様になるその日まで頑張らなくては。
……そんな風に思わせてくれる作品だった。



駄長文失礼。

292 :名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 15:10:02 ID:CCy8WdiY
GJ!!

293 :名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 18:12:24 ID:70+x2KbF
これから投稿します。
5レスの予定です。

294 :一期一会 1/9:2006/08/31(木) 18:24:11 ID:70+x2KbF
 暑い日が続いている。日中は風が強く吹いていたが、夕方には収まっていた。
 二階にあるこの部屋の窓から外を見れば、近所の家の明かりが見えるだろう。
 俺は視線をカーテンからディスプレイに移す。そこには書きかけのSSが表示されている。
 読み専だったのだが、ある事が切っ掛けとなり、SSに挑戦しているのだ。
 それはある掲示板で、偶然見つけたスレに原因があった。
 そこで禁断少女……もとい、素晴らしい作品群に出会ったからだ。
 いざ書いてみると、想像以上に難しかった。作者の苦労を実感し、頭が下がる思いだ。

 オナ禁してから既に一週間経つが、いまだに禁断少女らしい人物は現れていない。
「駆け出しの元に来るはずもないか……」
 大きく伸びをした後、メールをチェックする。相変わらず、出会い系の怪しいメールばかりだ。
 ふと、その中に『禁断少女』という差出人名を見つける。
「これは!?」
 はやる気持ちを抑え、ゆっくりと唾を飲み込む。

295 :一期一会 2/9:2006/08/31(木) 18:27:36 ID:70+x2KbF
 メールを開くと、本文には『今夜、貴方の元に伺います』と一行だけあった。
 返信ボタンを押し、『突然部屋に現れても困るので、玄関から来て下さい』と入力する。
 俺は細かい事は気にしないのだが、登場は自然なほうがいいと思ったからだ。
 メールを送信してから後悔する。
「新たな手口に引っ掛った?」
 俺の不安をよそに、送ったメールは配信不能というエラーで返って来た。
 そうだよな。そんな都合のいい話があるわけない。少し期待していた自分に苦笑する。

「もう九時か。腹減ったな」
 両親が旅行に出かけているため、食事はコンビニの弁当などで済ませていた。
 最近、この辺りに怪しいヤツが出没するらしいので、夜はあまり外に出たくなかった。
 男が襲われることはないと思うが、変質者に間違えられても困る。
「まだ何か残ってたかな?」
 自分の部屋から出ると、階段を下りて食堂へと向かう。
 食堂の入り口には、幾つかの洗濯物――体操着や下着など――が無造作に置いてある。
 これらは昼間、隣りの家から飛んできた物だった。留守だったので、返していない。

296 :一期一会 3/9:2006/08/31(木) 18:30:46 ID:70+x2KbF
 戸棚を漁るとカップラーメンが一つだけ残っていた。
「今夜はこれでよしとするか」
 ヤカンに水を入れ、お湯を沸かすことにする。
 自分の席に腰を降ろすと、頬杖をついた。

 禁断少女はその人が想い描く姿で現れるらしい。性格や性癖なども合わせてくれるのだろうか?
 実は隣りの家に住む少女に好意をもっている。彼女は今年高校生になったばかりだ。
 小さい頃はたまに遊んだこともあるが、最近はそんな事もなくなっていた。
 まあ、挨拶くらい交わすが、それ以上は望むべくもない。
 今朝見かけた時、彼女は長い髪を揺らしていた。その笑顔には、まだあどけなさが残っていた。
 もっとも体の発育は順調なようで、何度か風呂場を覗いて確認済みだった。
 どちらかというと、髪は短い方が好みなんだが……。

 もし、俺の元に禁断少女が現れるとすれば、彼女の姿で来てくれるのだろうか?
 格好はもちろん制服で……いや、夏だから違ってても許すぞ。

297 :一期一会 4/9:2006/08/31(木) 18:33:21 ID:70+x2KbF
 いきなり襲ったら、嫌がってビンタくらいされるかな? 従順なだけじゃ、イマイチ面白くない。
 ヒールで踏み付けられたり、鞭で打たれてみるっていうのはどうだろう? ローソクは?
 手錠なんか掛けられて、激しく罵られるとかは?
 責められた事などないのだが、そんな経験をしてみたいと思っている。頼む、体験させてくれ!
 幼さの残る子にそんなことをされたら、ギャップで萌え狂ってしまうかもしれない。

 ヤカンが沸騰したことを知らせてきたので、火を止めにいく。
 カップラーメンの蓋を開け、湯を注ぐ。
「ちっ」
 お湯が線より多く入ってしまった。今にも溢れそうだ。まあ、いいか。
 カップラーメンをテーブルまで持っていき、時計を見る。長針は4を指していた。
 箸を用意し、椅子に座る。あと少しで食べられるぞ。
 不意に呼び鈴が鳴った。
「誰だ? こんな時間に……ま、まさか!」
 俺は食堂から玄関へと続く、真っ直ぐな廊下を小走りで進んでいく。

298 :一期一会 5/9:2006/08/31(木) 18:36:52 ID:70+x2KbF
 玄関のドアを開けると、隣りの家に住む少女が立っていた。髪型は俺好みのショートカットだ。
 白い半袖ブラウスにチェックのスカートを穿いている。両手は後ろに回されていて見えない。
 さり気なく胸の辺りへ目をやると、ブルーのブラジャーが薄っすらと透けていた。
「こんばんは。あの、回覧板です」
 彼女はそう言うと、両手で回覧板を差し出した。
 マジか!? 俺の所にも、ついに禁断少女がキター!!
 彼女に見えないよう、小さくガッツポーズをする。
 この際、制服姿でなくてもいいじゃないか。俺は細かい事は気にしないのだ。
「どうしたんですか?」
 彼女はちょっと首を傾げる。
「い、いや何でもないよ。ありがとう」
 回覧板を受け取ると、それをゲタ箱の上に置く。
「失礼します」
 彼女は一礼して、背を向ける。
「上がっていきなよ」
 その背中に、慌てて声をかけた。焦らす作戦だろうか?
「えっ?」
 彼女が振り向いた。
「ジュースぐらい出すよ」
「でも。わたし、帰りま……」
 彼女の視線は、俺から廊下の奥、食堂の方へと向けられていた。

299 :一期一会 6/9:2006/08/31(木) 18:42:44 ID:70+x2KbF
「いいからいいから。遠慮することないって」
 そう促すと、彼女は指を口元に持っていき、何事か考えているようだった。
「……じゃあ、少しだけ」
 彼女はそう言うと、玄関の中に入ってきた。ゆっくりとした動作で靴を脱ぐ。

 俺は食堂へと続く廊下をゆっくり進む。彼女は後ろから付いてくる。
「わざわざ俺の所に来てくれるなんて、感激だな」
「あの、なんのことですか?」
「またまた。俺、一週間も溜まってるんだ」
 急に立ち止まって振り返る。彼女も慌てて止まると、二人は向き合った状態になる。
 俺が彼女を見つめると目が合った。しかし、彼女はすぐに視線を逸らした。
 次の瞬間、俺は彼女のスカートをめくった。青いパンツがちらりと見える。レース付きだ。
「キャッ!」
 小さな悲鳴と共に、両手でスカートを押さえる姿が愛らしい。
 た、たまらん!
「ちょっ、ちょっと何を――」
 抗議しようとした彼女をその場に押し倒し、馬乗りになる。
 手で腕を抑えつけ、強引に唇を奪おうと腰を浮かせ、前のめりになった。
「や、やめて下さい」
 顔を背けた彼女が言う。

300 :一期一会 7/9:2006/08/31(木) 18:44:31 ID:70+x2KbF
「嫌がる姿もいいね」
 彼女の耳元で囁く。
「ひ、人を呼びますよっ!」
 顔を戻して言う彼女の声は、少し震えているようだった。
 俺は左手で無理矢理ブラウスを襟元から引っ張ると、ボタンが幾つか飛んだ。
 レース付きのブラジャーが露になる。柔らかそうな膨らみは目の前だ。
「い、いやぁー!」
「嫌よ嫌よも好きのうちって――」
 頬に平手打ちを喰らった後、股間に鈍痛が走る。
「ってー!」
 彼女の蹴りが入ったのだ。床で転げる俺を無視し、彼女は一目散に駆け出す。
「ちょ、まてよっ」
 俺は手を伸ばすが、彼女は振り向きもせず、玄関から出ていった。
 なんとか立ち上がり、ぴょんぴょんと跳ねる。
「ぅああ、マジ痛え……」

301 :一期一会 8/9:2006/08/31(木) 18:46:36 ID:70+x2KbF
 暫くして、気を落ち着かせた俺は食堂に戻った。
 時計を見れば、もう五十分を過ぎている。
「完全に延びちゃったな」
 席に着き、水分を吸ってしまった麺を食べ始める。
「さすがにちょっと強引すぎたかな」
 自分の衝動を抑えきれなかったことを反省する。
 何も逃げ出すことはないじゃないか。まだ抜いていないんだから、すぐに戻ってくるだろう。
 そういえば、なんで持ち物が回覧板なんだ? まあ、いいか。俺は細かい事は気にしないのだ。
 殆んど残っていない汁をすすった。
 パトカーのサイレンが近づいて来るような気がする。
「ん? 近くで何かあったのかな」
 変質者でも出たのだろうか? のん気にそんな事を思う。
 カラになったカップと箸をテーブルの上に置くと、ゆっくり背もたれに寄りかかった。

302 :一期一会 9/9:2006/08/31(木) 18:48:31 ID:70+x2KbF
 それから一時間後――。

 明かりの点いた家の玄関先に、人影が立っていた。
 呼び鈴を何度となく鳴らしているが、誰も出てくる気配がない。
「おかしいなぁ」
 髪の短い、制服姿の少女が首を傾げる。手には膨らんだ学生鞄を持っていた。
「確か、ここで間違いないと思うんですけど……」
 少し玄関から離れると、ゆっくりと辺りを見回す。
「急でしたけど、苦労して集めたんですよ、コレ」
 そう呟いて持ってきた鞄に目をやると、ため息を吐く。
 玄関前に行き、もう一度呼び鈴を鳴らす。
 少し待ってみたが、やはり誰も出てこない。
「せっかく来たのに……もう知らないです!」
 少女は頬を膨らませると、その家を後にするのだった。

−完−

303 :名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 18:52:38 ID:70+x2KbF
以上です。

ごめんなさい、ごめんなさい。
携帯からの書き込みなんですが、文字数制限に引っ掛かりました。
(つд`)

304 :名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 22:10:19 ID:+zmJ/3i/
なんつーか、こういうのはこういうのでいいな。
無駄足を踏まされた禁断少女がかわいい。

305 :名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:31:02 ID:ICjSo8Wq
保守

306 :名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:49:32 ID:sZMkAcLG
age

307 :名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 20:16:57 ID:V4h0efHJ
         ,:':.:,:':.:.:.:.:.:.:/:.:./:,:':.:ハ/:,:.:.:.>、:.:.\;.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.::.:!
         /:.:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:, ': :// ,:':, 1:::/:.:.l:.:`:..、:.`. 、,:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.::.:|
         /:ノ:.:.:.:.:.:.:/:.:.,:':.//  // |:::ハ:.:.|,:.:.:.i:.:.:.i. ..,:.`:..;:...::',:.:.:.:.::.:|
        /:.:.:.:.:.:.:.:./::./:/ / ⌒ ス:、 |:| ';:| l:.:.ト:.:.:.|l:.:.:.|`:.:.;:'..、;:.:.:.:.::.|
      /:.:.:.:.:.:.:///! / 、, =≧ヾ, |  | ',::| |:::ハ:.:.:;|:.:.:.:.|:.:.::.`:'::ー|-
     //:.:./:./:,'イ-、| -ィ'  ィぅ, ゞt,_  〉:;.:',| |::l |:_;L:.:.::.|::.:|:.:.:. ::.|
   /イ:.:.:.:./:/:::::::::::l ヽl   ゝ,__'~ 、ンヾ ィ' (,、ィァン≠匕|:.:.:.:l:.:.:i:.::.| .:|
  /´  /:..:./:/::::::::::: :| 、|       '"'  ` ,^ '゙ r ゙´fy, ヽ:.:.:,':.:.:|:.:.|:..:!
     ,':.:.:/:/::::::::::::::::::ヽ!         _  丶  ``'、´~ ,!::ノ:.,'::,':.:.|:.:,'
    ,':.:./,:':::::::::::::::::::::::::i   :.:        '      ̄ ,'/l:.:.':.,':.:.,':.,'
    ,':.:/:':::::::::::::::::::::::::::八  ;::  ィ介ミ`ー ,、、 _       ィ//:.:/ /:.:,'
   ノィ/:::::/|::/|ハ::: /|/∧   〈{:.:.:.:.:.:.:`:..`´};!       //ィ:./ /:.:/
    /イ  |/ リ ∨/ ,' ム  ゞ'^‐= z、_ィノ  、:.. ,人/:./ ハ/
             /ト   \   ー..-  `´  , イ / /;:'  /゙   喰いちぎってやろうかあ
              /   \  ヽ、    ,. ,<´ / / /  ノ    
            /|     ヽ、    ̄  ノ〉
        , r/'´   |        >  <  |
   -─'' ´ /    |      /::::::::::::: \ |`' ‐-、 _
     / /      |    /:::::::::::::〈{:::::::::::\   \ヽー-
    / /       |  /::::::::::::::::::| }〉::::::::::::::.:\  \\

308 :名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:40:34 ID:JKG9vKBg
あげなければならないスレだ

309 :名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:09:10 ID:iUXfx1h2
さてオナ禁しますかね…

310 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:54:49 ID:Yi2XLMha
オナ禁が出来ない
今日だけで3回しちゃったよorz

311 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 08:14:17 ID:Gvca8lHQ
やり杉ばあば が現れるぞ

312 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 11:25:15 ID:+4zzs2uP
>>311
もっと萌える名前にしてくれよw

313 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 11:50:31 ID:3M7BuUqO
オナニーをし過ぎた者の前には、槍杉先任軍曹が現れ。
精根つき果てるまで、筋トレを強いるぞ。
気をつけろ。

314 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 12:04:09 ID:VOh9yPQr
下がってろウジ虫ども!
訓練教官のハートマン先任軍曹が314をgetする!

  /ノOヽ
 _|__|_
 ヽ(#゚Д゚)ノ
  | 个 |
 ノ| ̄ ̄ヽ
  U⌒U

>>313 貴様!俺の禁断少女をどうするつもりだ!
>>315 せんずりこく前に「サー」と言え!
>>316 イク時は大声だせ!タマ落としたか!
>>317 貴様には両生動物の精子をかき集めた値打ちしかない!
>>318 包茎チソコの自己フェラ豚め!
>>319 まるでそびえ立つチソコだ!
>>320 タマ切り取って禁断少女を呼べなくしてやる!
>>321 じじいのオナキンの方がまだ気合いが入ってる!
>>322 オナキンする前に戦争が終わっちまうぞ、アホ

315 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 13:10:18 ID:dvgSqurP
>>314
サー、イエッサー!
今からオナヌーを始めるであります、サー!
もうすぐバイトだけどきにしないであります、サー!

316 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 22:40:09 ID:5ZUlXKhd
なんだこの流れwww

317 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:12:12 ID:3uNOvv3p
イき……そうで……す……、あっ……

318 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:25:22 ID:366NbH3K
サー! かわは心のマフラーであります!

319 :名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:44:39 ID:LgU6/N29


320 :名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 04:17:15 ID:/rCd7mCn
玉なしサオあり・・。
「玉梨佐織」というオニャノコにしか聞こえないでアリマス

321 :名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:51:13 ID:uVXP9ezO
サー! 歯を食いしばります!!

322 :修正・変更点の指摘は随時受付中:2006/09/21(木) 01:15:50 ID:iLqezNZS
禁断少女関係人物(暫定版)


【禁断少女】
自慰を長く行っていないSS書き(その他の報告例はない)のもとに何の前触れもなく現れる、SS書きの妄想具現体。自らの身体によって彼らの精を放出させ、性欲を昇華させる。
姿形や性格等、あらゆる具現要素がSS書きの好みに準拠する。
しかしSS書きの妄想で補完できない若しくはしていない箇所は、適宜修正が行われている。
彼女等(単体なのか複数存在するかは不明。ここでは複数形で表記する)によって昇華した性欲がどうなるかは、SS書きの執筆能力に変換されるという説、エロSSの女神(後述)を存在させるエネルギーになるという説、禁断少女自身を存在させるエネルギーになるという説などがある

【SS書き】
彼らの存在があるから、禁断少女は現界できる。
基本的に自らの意志による性欲的禁欲によって禁断少女を具現させるが、不可抗力的な性欲的禁欲によっても具現する場合がある。

【女神】
ここでは、《エロSSの女神》をいう。
それがどういう存在なのかは、禁断少女の卵[らん]という説(精は性欲的な禁欲)、禁断少女とは全く別の存在であるという説、禁断少女は女神の一つであるという説がある。
稀に、不特定少数のSS書きに驚異的な執筆能力を短時間与える場合がある。

【名称不特定】
《やり杉ばあば》、《槍杉専任軍曹》、《ハートマン専任軍曹》が現在確認できた名称。
自慰行為を頻繁に行っているSS書きの前に姿を現す。
これ以上の情報は現在のところ見られないが、禁断少女と対応させて考えると、頻繁な自慰行為を諫める存在であると推測される。
しかしそうではなく、SS書きに自慰をさせる存在であるという例もある事から、禁断少女の亜種出はないかとの見方もある。
さらに詳しい情報は、次報以降を参照。



以上。

323 :名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 06:00:34 ID:avav5umv
「現界する」なんていう型月用語使うなよ…
顕現とか実体化とか言葉はあるんだしさ。

324 :322:2006/09/21(木) 09:35:22 ID:tNbK6TPZ
あ、型付用語だったんだ
なんとなく記憶にある単語使っただけなんだけどね

325 :名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 10:54:07 ID:8qBlrB+t
>>323
いつから現界は型月用語になったの?
もっと前から宗教とかそっち系で当たり前のように使われてますが?

信者かアンチか知らんが月厨乙。もっと広い視野で物事を見ような

326 :名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 11:45:46 ID:cnjCGwUE
>>325
自分のボキャブラリに無いので一応調べてみたが……辞書引いても出なかった。
あれこれ検索した結果、少なくとも一般の用語でないことは良く判った。

>もっと前から宗教とかそっち系で当たり前のように使われてますが?
アッチ系宗教モドキで使われている例は発見した。

327 :名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 19:59:05 ID:iLqezNZS
顕界(この世、現世)なら広辞苑にあった

328 :名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:49:33 ID:WVYA30gG
オナ禁1週間age

329 :名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:20:22 ID:Cn4yU7aW
>>328
くそぅ、負けるかあ

330 :名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 04:04:07 ID:0mGLIi5y
保守ついでにオナ禁開始age

331 :名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 07:31:59 ID:Lfx31aU7
http://pinktower.com/s2.artemisweb.jp/av/

332 :名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:11:57 ID:Z21G+KrK
オナ禁しつつ保守

333 :名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 22:36:07 ID:1TCSQq50
オナ禁ってより風邪ひきっぱなしでおったたないorz

334 :名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:51:46 ID:60kREIc7
おだいじに

335 :名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:09:49 ID:wOsveHLP
熱が高いときはいつもより熱い物が出てくるんだ

336 :名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 22:45:34 ID:QGuctplG
立つけど気持ちよさが先行してでないwwwwwwwwww

337 :名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 00:00:09 ID:nwPb4F6h
age

338 :名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:56:21 ID:8/9p5SkR
禁断処女

339 :名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 01:54:52 ID:634OcgJp
禁断少女は砕けない

340 :名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 08:25:58 ID:FtxAVKdx
騙しリンクや広告の少ない優良アダルトサイトリンク集
http://pinktower.com/1st.geocities.jp/ryooyu1015

341 :名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 18:21:53 ID:9Bqh+V1t
ええぃ、オナ禁の苦行に耐えている猛者はおらんのか!

342 :名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:04:16 ID:j5oZysOt
こんばんは。昨日このスレ見てたら夜中に夢精しそうになりました。
あまりにも気持ち良かったので、そのイメージで書きました。それでは。。

343 :ふとんを干したら・・・1/6:2006/10/05(木) 23:07:04 ID:j5oZysOt
窓から入る夜風がひんやり冷たくなる頃、僕は決まって風邪を引く。
月曜日。。
どうも昨日から調子が悪いと思ったら、熱が出た。嫌味を言われつつ会社を
休んだ。
火曜日。。まだ治らない。嫌味と文句を言われつつ今日も休んだ。
水曜日。。かなり良くなった。でもどうせまた休めない生活が待ってるだけだし、、
ついでにもう1日休んじゃえ。

良い天気だった。散々汗をかいた布団が気持ち悪かったので、ふとんを干して、
シーツを洗った。夜、3時間ぐらい携帯でSSを書いた。パソコンに向かうとつい
エロサイト見をに行ってしまうから、いつもSSは携帯で書いてPCで編集している。
いい加減目が疲れたので、携帯を持ったままふとんに倒れ込んだ。

ぼふっ。。

あれっ??そうだ、今日ふとん干したんだ。こんな気持ち良い物だっけ?久しぶり
だもんな。寝っ転がって、いつものスレッドを巡回する。でもその心地良さに
10分と持たず、僕は眠りに落ちた。。



344 :ふとんを干したら・・・2/6:2006/10/05(木) 23:10:52 ID:j5oZysOt
その夜は珍しく夢を見た。どういういきさつなのか、色の白い少女とえっちを
している。バックからなので顔はハッキリとはわからないが、この声、肌の肉感、
きついお○んこ、、15〜6歳かな。。でもこれは夢なんだと自分でわかっていた。
そうか、寝る前に「禁断少女」読んでたからか、、そういえば2週間ぐらい抜いて
なかったな。ああ、でも、何だろう。。すごく気持ちいい。。

やべ、夢精しそうだ!!起きなきゃ。。

序々に覚醒する意識が現実とリンクして行く。そうか、このフカフカふとんだな、
自分でペニスを擦り付けてたから、、あれ?でもおれ、腰動かしてないのに。。
あ、まじやばい、、

「ちょ、ちょっ、、」
僕は目を覚ました。月明かり?いや違う、、今夢に出ていた少女が、裸体に青白い
光を纏い、僕の傍らに横たわっている。目を下に向けると、彼女の青白い手が、
僕のペニスを優しくしごいている。
「あ、いっちゃうよ、、ちょっと待って。。」
君は何者だとか、どこから来たんだとか、何で裸なのかとか、ほんとは先に聞くべき
事が沢山ある。でも、目が大きくて、可愛くて、色が白くて、裸の少女に愛撫を
されている、、その現実を否定しなければならない理由が、僕にはなかった。
少女がきょとんとした瞳で問いかける。
「なんで??いっぱい溜まってるんでしょ?だからあたしを呼んだんでしょ?」
「いや、だって、、イッたら、居なくなるだろ?君が。」
少女は嬉しそうに笑うと、首に片手を廻し、僕の頬にちゅっとキスをした。

「もっと、いっぱい遊びたいの?あたしと。。」

大きな瞳が、上目遣いに僕を見上げる。
「うん。。」
「いいよ。遊んであげる。。」
彼女は仰向けになった僕の上に被さり、僕にキスをした。


345 :ふとんを干したら・・・3/6:2006/10/05(木) 23:14:31 ID:j5oZysOt
彼女のキスは、とろんと柔らかかった。ぴちゃぴちゃと、舌が絡む音だけが、
2人の世界を満たして行く。彼女は僕の口から離れ、少しざらついた猫のような舌で、僕の耳元を舐める。

「でも何で見えちゃったのかなー、あたしの事が。。」
「え?」
僕は彼女を見る。もうさっきみたいに青白くない。
「あたしはあなたの『想い』。あなたの望む通りの姿になれるの。
あなたの夢の中でね。」
彼女は、僕の乳首を爪でころころと転がしながら話しかける。
「僕の、、想い、、」
「うん。だからあたしは、いつでもあなたが一番好きな女の子の姿になって、
あなたが一番して欲しい事をしてあげるの。ただ、、」
「何?」
「夢の中だけなんだけど、、普通は。。そうだ!ねえ、あたし、どんな服なら
似合うかな?」
彼女は起き上がり、ふとんの上にぺたんと「女の子座り」をした。
「え?」
「想ってみて。その通りの姿になるから。」
僕は、今日コンビニで見かけたすごく可愛い子の事を思い出した。デニムのジャケット
とミニスカート、黒のタンクトップ、それに黒いニーソックス、、彼女が光に包まれ、
その子と同じ服になる。
「へえ、こういうの好きなんだ。似合う?」
彼女が髪をかき上げてみせる。
「そりゃ似合うよ。いいなって思ったんだから。」
「あ、そだね。。服、脱ごうか?」
「上着だけ脱いで。」
僕も起きあがり、彼女を見つめる。
「なによう。。そんな見つめて。恥ずかしいよ。。」
彼女が両手でスカートを押さえる。
「ん?すげー可愛いなと思って。」
彼女に顔を近付けて、今度は僕が、キスをした。


346 :ふとんを干したら・・・4/6:2006/10/05(木) 23:17:39 ID:j5oZysOt
「ん。。」
彼女が抱きつく。キスをしたまま、僕はゆっくりとふとんに横になる。彼女の胸が、
柔らかく僕の胸に当たる。その胸を触ってみる。
「んんっ!」
乳首を指で触ると、固くなっている。
「あんっ!」
彼女がたまらずキスをやめる。
「なあ、、何して欲しいか、わかる?」
「もう、、えっち!」
彼女は僕の体を跨いで、僕のほうにお尻を向ける。ミニスカートの奥に、
細い縦筋が見える。
「あーっ、あたしのお○んこ見て、おちんちんおっきくなった。やらしー!」
彼女はそう言って僕のペニスを握り、包皮を手で根本にずりゅっとおろす。
「すごーい、ねえ、先っぽからぬるぬるが出てるよ。。」
僕も、目の前にある彼女のお尻を両手で掴み、むにゅっと広げてみる。
「やん!」
「おまえだってこんな濡れてる。。」
今日見かけた子のお○んこ、こんななのかな。。
「あーっ、今、他の子の事考えてるでしょーっ。もー!」
彼女がぱくっとペニスをくわえる。じゅるっと暖かい彼女の口は、すごく気持ち
良かった。僕も彼女のおま○こに顔を埋める。
「ん!んんっ!」
彼女の声の振動が亀頭に伝わる。。じゅぽっ、じゅぽっ、彼女は音を立てて
ペニスを根本までしゃぶる。僕は、柔らかい彼女のおま○こを舐める。
「んっ!んっ!」
僕の舌がクリトリスに当たる度に、彼女が喘ぐ。

「ねえ、、あたし、あなたの、、欲しいよ。。」


347 :ふとんを干したら・・・5/6:2006/10/05(木) 23:20:37 ID:j5oZysOt
「わかるんだろ?僕がしたい事。」
「うん。」
彼女は僕の上に跨り、ペニスを握る。クリトリスと亀頭が当たる。
「あっ。。気持ちいい。」
彼女はそのまま僕のペニスでクリトリスを擦り続ける。
「ん?それって僕がして欲しい事?」
「や〜ん、意地悪。あなたがして欲しいのは。。」
彼女はペニスを少し後ろにずらし、おま○こに当てる。
「ここ。。」
じゅぶっ、、とペニスが彼女の割れ目に入って行く。
「はああん、、」
さっきの夢と同じように、彼女のおま○こが、僕のペニスをきつく締め付ける。
彼女が上下に動くたびに、彼女の膣が僕のペニスにまとわりつく。
彼女は後ろに手をついて、腰を振る。陰毛がほとんどないおま○こに、僕の
ペニスが出たり入ったりする。こんなガールフレンドが本当にいたら良いのにな。。
「だから、あたしがそうなの!!」
彼女は少し怒ったような顔で、僕の顔の横に手をついて、上から僕を睨む。そうだな。
確かに彼女は「存在」してる。僕の想いがそのまま形となって。だからこんなに
可愛いと思うし、こんなに気持ち良い。

「可愛いよ。」
「ほんと?あたし、あなたの想うとおりの女の子になれてるのかな?」
「ああ。世界で一番好きだよ。」
「嬉しい。。」

彼女は僕の上に被さり、頬をすり寄せる。僕も下から強く腰を振る。
「あっ、あん、あん、、そんな、、動かしたら、、あたし、、」
「おれも、、気持ち良いよ。」
「あッ!も、もう、、イッ、、イッちゃう、あ!あ!!」
「出すぞ。中に。。」
「うん、、出して、全部、あなたの、あッあッあーーー!!」
僕のペニスから、熱い体液が飛び出した。温かい肉の中で、
どくん、どくんと脈を打つ。
「はあ、はあ、」
彼女は僕の上で力尽きた。そして、僕の横に寝そべる。

「ねえ、、このおふとん、気持ち良いね。フカフカで。あたし、、」

彼女は眠ってしまった。僕もまた、彼女とともに、眠りに落ちた。。


348 :ふとんを干したら・・・6/6:2006/10/05(木) 23:23:17 ID:j5oZysOt
木曜日。。

久しぶりに気持ちの良い目覚めだった。夢精でパンツがべとべとになった事を
除いて。。当たり前だが、彼女は消えていた。夢だったのかな?だよな、やっぱり。。

今日は午前中、心療内科に行く日だ。半年前、僕は仕事で鬱病になり、月に2回、
この病院に通っている。変わった事はないかと先生に聞かれ、僕は昨夜の事を、
全部じゃないけど、掻い摘んで先生に話した。

「なるほどね。。お薬、変えてみようか。」
「え?」
「ジプレキサってやつ。糖尿病じゃないよね?」
「あの、、」
「あと、診断書、書いてあげるから会社に出して下さい。
半年ぐらいお休みしたほうが良いね。」
「先生。。」
「統合失調症って、聞いた事あるかな?今は良い薬があるから、
ちゃんと休めば良くなるよ。」

…僕は、彼女に会うための『切符』を手に入れたのだろうか?
もしそうなら、ずっとこのままでも良いかな、と僕は思った。

どうせまた、休めない生活が、待ってるだけだから。。


349 :名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 22:17:32 ID:x2Z2yR+d
GJ!

350 :名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:37:47 ID:2yicYDse
>>349
お兄さま。
いくらなんだって、それはおざなりに過ぎやしませんこと?
確かに私たちは殿方の性欲を発散させる為だけに在るモノですけれど……。
そうである前に、れっきとした女の子――なんですからね。

もっと行為は、や・さ・し・く お願いしたいですわっ!




禁断少女の独り言。

351 :名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 02:11:24 ID:v3UpxNxn
待つことほぼ一週間、朦朧とした意識の中で
かすかに感じた気配に振り向くとそこには

白いワンピースを着た、
さらさらした金髪の、
女の子が、
申し訳なさそうな顔をして、
光の中で、
少し悲しそうな、
声が、

ああ……
やっと……
僕にも…………







警官A「まただよ」
警官B「またか」
警官A「幸せそうな面だぜホトケさん。 最後に何を見たのかな?」
警官B「さあな。 かわいい天使様でもお迎えに来たんじゃねぇの?」


352 :名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 10:13:38 ID:Lj4q9ahR
禁断少女=死神説浮上?
((((; ゚д゚)))

353 :名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 17:40:39 ID:Ls2hd576
むしろ「オナ禁のしすぎは死を呼びよせる」なのでは…

354 :名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 13:02:12 ID:ruxRc4UZ
腹上s……いや、なんでもない

355 :名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:26:59 ID:sZJcBW+W
ヤッたのか? ヤれなかったのか? それが問題だ。

To sex, or not to sex, That is the question.


356 :名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:42:12 ID:i0T4OXcs
>>355
マジレスすると
やるかやらないか、それが問題だ
になってる

357 :名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:36:18 ID:7iROTm3C
摺れ違いだけど訳すなら
To have fucked, or could not to fuck. 〜
になるかな
がんばれ!

俺も何か書こうかな……

358 :名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 12:40:48 ID:35rmM8jE
あげ

359 :名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:48:07 ID:aZdGUbc0
これって女性の場合は禁断少年が出るのだろうか
禁断青年?禁断親父?気になってきた

360 :名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:05:46 ID:gQMbr6oa
>>359
>>91-94みたいなのもあるよ
まぁ明確な定義はないから何でもいいでしょ

361 :名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 05:06:28 ID:IrTa8rj5
禁断少将

362 :名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 08:11:19 ID:Ap42bUUw
禁断処女

363 :名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 22:29:58 ID:QiJQv5Po
百合

364 :名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:22:59 ID:Fw+Ql3zY
801はさすがにかんべんな

365 :名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 01:52:04 ID:2Ij0xCR8
エロパロで801はないだろうさすがに

366 :名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 18:30:51 ID:hWYuC8+5
だいたい禁断少女がらみでやおいは成立するのか?

367 :名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 08:46:26 ID:F6mB86kn
>>366
男の所にショタな禁断少年でも出てくればありえるんじゃね?

禁断少女の男版ってちょっと面白いね

368 :名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 09:56:52 ID:3C8vfjJS
ネタ切れで苦しいからってイロモノに走るのは良くない。
というか少女でなかったら成り立たんスレだろうに。

369 :名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:28:44 ID:xBB+JG1R
女性の書き手の所には禁断少年が現れるという俺設定。
しかもめっさ幼い子。

370 :名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:28:18 ID:nW+9enL7
まぁまだ自分設定全開でもおkだから何でもいいんじゃね

371 :名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:32:36 ID:cwFY799I
「……」
「…………」
「すまん間違えた」
「失せろ」
「せっかく出てきたんだし違う世界を試すのも」
「おいそんな趣味はこら脱ぐな来るな掴むなまていやーーーーーーーーーーーー!!!!」




続かない。

絶対続かない。

372 :名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 08:29:21 ID:A31BBnLJ
確かに続かなくてもいいが、これだけは言わせてくれ

ガチで米粒吹いたww

373 :名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 12:14:03 ID:Q+D8OYRp
ホットミルクティー鼻から噴いた!あぢっ!!

374 :名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 12:52:56 ID:MZW2w5q1
腸液吹いた

375 :名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 13:02:45 ID:xFfvQ7xd
>>374
ちょっwwwww

376 :名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:23:33 ID:VPFfHqqz
「要はお前が気持ちよくなればいいんだよ」ですかw

377 :名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:52:58 ID:CXmD9iqE
「今日で11日目か」
そう呟くと目を閉じ、瞑想を始めた。
つややかな髪、ハッキリとした目鼻立ち、すらりとしたスタイル。
溢れる妄想力を確かに感じながらゆっくりと目を開けると、それは、そこに居た。

中性的な顔立ちに意思を湛えた眼、生命力溢れる肌、大きめのTシャツに包まれた
胴から伸びるすらりとした手足と、大きくはないが女性であることを主張する胸、
正面からは見えないが、おそらく背中で切りそろえられているであろう流れる黒髪。

想像通り、否、妄想以上だ。
己の理想の一つが、少女として、実体として目の前に居る。

その少女の口が動き、
「初めまして」










と俺の声でしゃべった…… ○| ̄|_

そうだよな。 声も想像しておくべきだったよな。

378 :名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:09:50 ID:UmFK+cln
不覚にも噴いた

379 :名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:47:53 ID:tU+N5oJd
warota

380 :名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:15:37 ID:V3BIQWCU
聴いた瞬間は頭が真っ白になるなwwww

381 :名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:22:41 ID:b6V7xx/B
あえてそこは中田譲二声で

382 :名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 07:50:19 ID:SPcHAk5y
若本マダー?

383 :名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 05:31:23 ID:8x0oyGJi
ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!

384 :名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 14:56:01 ID:QmETWEIP
降臨?

385 :名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 00:24:03 ID:M/RKLxaM
ttp://www.kajisoku-f.com/dd/img/img640_wa01.mp3

386 :名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 00:49:27 ID:+CrFc+ky

「はじめまして、お兄様」
その娘は気付いたときには俺の部屋の畳の縁に頭を擦り付けんばかりにお辞儀をしていた。
「わたくしはあなたのためにやってきました」
微動だにせず、黒い長い髪がただ――揺れる。
「新手の自宅ソープか?ならやってもらおう!俺はもう溜まって溜まって…!」
頭がおかしくなりそうなときだった。その少女に出会ったのは。
「お許し、頂けるのでしょうか?」
ああ、でもその前にどうせなら顔見とかないとチェンジアリだろコリャ
「その前に顔を見せて…」
スッと自然にあげられ、しゃんと伸ばした背は座っていてなお小さい。
凛とした風格は今は柔らかい表情で押さえられている。
黒地に下から燃え上がるような朱とオレンジが映えて
彼女自身が燃えているようだった。
スッと立ち上がると俺の前までやってくる。
そんなときに限っていらないことを言ってしまう。
「俺、しばらく風呂入ってないし、最近出してないし……」
「構いません、わたくし、あなたのためにここにいるのです」
「お風呂は…?」
「不要です。わたくしがここにいられる時間は少ない。早く始めましょう」
こんなちっこい子なのにわかってるのかなぁと思う。
だが美少女は夢のように美少女だったのだ。
「私のことはお気になさらず、どうぞ、御心のままに」
美少女は何本も線が入り組んでる紐のうち一つを引っ張ると着物を乱した。
白い肌と足が露出する。
こんなに華奢では他のに変えたほうがいいだろうか?
そんな言葉を見抜いたのか少女が言う。
「今更他の女など問題ではありません、お兄様」
そう言って、妖艶に微笑む。
少女は小さな丸い桶のようなものを持っていて、
それをいつの間にかむき出された俺の下半身にかける。
何か、黒いものが伸びて俺のイチモツを撫で、すさり…とにかく刺激していく。
触手…?ちらりとそんなことも考えたがとにかく気持ちいいので
快楽に身を委ねることにする。
そこへ少女の小さな声。
「今宵、あなたの伽を命じられたのがわたくしだったというだけ」
は?何言ってんだよ、あ、もう出そう…!
「ただそれだけなのです……さようなら、お兄様」
12日ぶりの精は勢いがなく、どろどろしていた。
それをティッシュで受け止めてトイレに流しに行く間、
彼女の姿を探したけれど、その痕跡すら、一つとして見つからない。

そうか、これが禁断少女。
オナ禁をして久しい男の元へ、具現化した少女達が舞い降りる、祭り。
オナ禁をしている理由はさまざまだが彼女に会うと皆一様に元気を取り戻すという。

387 :名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 01:48:41 ID:Ce9Xorp6
私怨が必要かい?

388 :名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 09:35:01 ID:QAB8VDlF
多分終わってるだろう
出すもんだしてるし

389 :名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 13:27:09 ID:xIJZj6gS
支援のことか。IDで検索かけちゃったよ。

390 :名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:56:44 ID:Y5HKIQJ7
【おやじくさいロリ系ハロウィン少女】なので苦手な方はスルーしてください
スレ違いかもしれません。

391 :おやぢロリ:2006/11/07(火) 18:58:52 ID:Y5HKIQJ7
 もうすぐ10月最後の日が終わる。
 禁欲の誓いを立てて2週間目、禁断少女は現れない。
「やっぱ、エロが弱いせいかなぁ……」
 俺は独り言を呟きながら、カタカタとキーボードを叩いていた。
「こぉ〜んばんはっ!」
 いきなり背後から元気のいい声がした。
 振り返ると、真っ黒なワンピースに古風な黒くてでかい帽子をかぶった少女が
箒にまたがって宙に浮かんでいた。
 まだ少女というにはあどけなさの残るその娘は、屈託のない笑顔を浮かべて俺を見下ろしている。

 俺はいつの間にか間抜けに口を開け、その少女を見上げている自分に気がついた。
 ――ちょっと待て。これが俺の求めていた『禁断少女』だって言うのか?
 俺の潜在意識では『少女』というより『童女』が萌えのツボだったというのか? 
 いや、違う。断じて違う。
 お、俺は……俺は……絶対ロリコンじゃねぇぇ〜!

 心の中で必死に葛藤を始めた俺を、魔女っ子コスプレ少女は観察する様に見つめつつ、
空飛ぶ箒から飛び降りて近づいてきた。
「ちょっと〜! おに〜さん、だいじょ〜ぶ?」
 きょとんと見開いた大きな瞳が愛らしい。
 ……って、だから待て! 俺はロリコンじゃ……ロリコンじゃ……ない筈なんだぁぁ!
 ――いかん、段々俺のアイデンティティが崩れてきた。 落ち着け、俺!
「あーん! 返事位してよぅ! せっかくあたしの初仕事の相手なんだからさ〜」
 少女はじれったそうに、俺のトレーナーの袖を引っ張り始めた。

 葛藤していた割に、俺の煩悩は『初めて』という言葉に発火した。
 そ、そうだよな! 例え外見がロリでも、待ちに待った禁断少女降臨じゃないか。贅沢を言っていたらきりがない。
 訝しそうに見つめる少女に、俺は精一杯さわやかそうな笑顔を作った。
「ああ、ごめん。ちょっと、……いやかなり唐突な出現に驚いたからさ。もう大丈夫」
 少女はしばし諮詢をめぐらせたらしいが、一応彼女の内部では解決させたらしい。
「そか。じゃぁ、早速始めていい?」
「え? い、いきなりかよ?」
 さすがは禁断少女。ロリに見えても行動は大胆なんだなあ。ムードもそっけもないが、
これも一種のシチェーションなのかもしれない。
 俺は妙に納得しながら、少女の行動を見守っていた。
 ――一体どんなテクニックを持っているんだろう? 
 俺の暴れん坊将軍は期待に満ちて、既にズボンの上からもわかるほど自己主張をしていた。

「んしょっと。早く変換魔術を覚えたいなぁ〜。手作業じゃた〜いへん!なのよねぇ」
 少女は文句を言いながら、箒の尾の部分をまとめている紐を解き始めた。
 なんと、箒の柄の部分からは いかにも凶悪そうな鎌の部分が現れた。
 少女は驚いて固まっている俺を一瞥すると体の大きさに不相応な大鎌を担ぎ上げ、その重さによろけながら、
鎌を振りかぶろうとする。

 ……おいおいおいおい! 千歩譲って俺がロリだとしても、さすがにそんなハードな
プレイは望んでないぞ!?
「ちょ、ちょっと待ったぁぁ! そんなもの、何に使うんだよっ!?」
 少女は担ぎ上げた釜の重さになおもふらつきながら、ちょっと眉間にしわを寄せた。
「何って……。 これでおに〜さんの魂の緒を断ち切るに決まってるでしょ?」
「決まってるのかよ!」
「そーだよ? じゃ、いっくね〜!」
 少女は鎌を高々と振りかぶると――
 鎌の長さと重さに体が不釣合いなせいか、足元定まらず、ふらふらと後ずさりし始めた。
 そこからスローモーション映画の様にゆっくりと、真っ黒なフレアーのワンピースを翻し、白地にクマのようなプリント付の
パンティーを見せながらひっくり返る。
 転んだ先に机の角があり、少女の後頭部が鈍い音と共に接触すると、そのまま無言で崩れ落ちた。どうやら失神したらしい。
「おいおいおいおい! 大丈夫かよ!?」
 今度は俺が大丈夫かと問う番だった。


392 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:00:56 ID:Y5HKIQJ7
>>391 
――なぁ、俺。こいつって、本当に禁断少女なのか?
 鎌を握り締めたまま失神している少女を見下ろしながら、ようやく疑問がわいてきた。
 書き手を惑わし禁欲してる人を解禁させる『禁断少女』が、例え俺の潜在願望だとしても あんなラヴリーなお子様パンティーを履くもんなのか?
 い、いや。パンティーの柄はどうでもいいんだ。み、見えたのも一瞬だったし……。
 俺は自分自身に弁解しつつ、思考回路をフル回転させた。

 もしも、もしもだぞ? これが禁断少女じゃなくて、リアルのただの危ない子だったら、
俺やばいじゃん! うっかり手を出してたら、性犯罪者寸前じゃん!?
 いったん沸いた疑念は、迅速にこの少女にお目覚め頂き、お帰り願えという脳内指令に変わった。幸いまだ何もしてない俺は、凶器持参の失神少女より世間的状況は有利な筈だ。
 俺は急いで倒れてる少女に駆け寄り、打撲した後頭部に怪我が無いか調べた。
 でかいタンコブはできていたが、外傷は無いようだ。
 目を覚まして穏便に帰ってもらえさえすれば、もう俺には関係なくなる。
 俺は早く少女に目覚めてくれ! と、心の中で願った。

「……いったぁ〜い……! あれ? あたしどうしたんだっけ?」
 後頭部を押さえつつ、少女は程なく目を覚ました。
 きょときょとと周囲を見回す動作がまるで小動物のように見え、俺の暴れん坊将軍は青年の主張を取り下げてしまっていた。
「鎌が重かったんだろ。よろけて頭ぶつけてそのまま寝てたんだよ」
「あ……。 そ、そうだったっけ。てへっ! 失敗」
 俺の脱力した説明に、少女はぺろりと舌を出して笑った。 またも軽い眩暈を感じたが、
俺はダイレクトに聞いてみた。
「……んでさ、魂の緒を切るとかって どういう設定なのさ?」
「設定? なにそれ。設定じゃなくてこれはあたしの は・つ・し・ご・と! もう、さっきちゃんと言ったでしょお?」
 タンコブの痛みも相まってか、少女は不機嫌そうに答えた。

 ――えーと……。 ちょっと頭の中を整理してみよう。
 確か数分前まで俺はSSを書きながら禁断少女は来ないかな〜と思っていた。
 そこに背後から箒に跨って、この少女が現れたんだ。どう見ても『童女』だが。
 だから俺はてっきりこれが『禁断少女』だと思ったが、いきなりこいつは箒を鎌に変え、
その鎌で俺を襲おうとしたが武器が重すぎて転倒した。
 その際机の角に頭をぶつけて失神し、今に至る。 うん、ここまではありのままだ。
 でも、なんかちょっとおかしくないか? 現れた時、確か箒で宙に浮いてたよな!?
 俺は恐る恐る聞いてみた。
「え〜っとさ、君って『禁断少女』じゃないの?」
 少女はきょとんとした表情になる。
「なぁに? 『禁断少女』って。あたしは万聖節に魂を刈りに来た『魔女』候補生よ!
 『バンシー』と呼ぶ人もいるわ」
「ああ! 中華料理の……」
「それはバンバンジー」
「じゃあ、あれか。足にゴムをつけて高いところから飛び降りる……」
「それはバンジージャンプでしょっ! ったくもう! ハロウィーンの行事くらい知っててよねっ!」
 ああ、そうか。巷では『ハロウィーン』っていう西欧行事だったっけ。
 ど〜でもいいけど、『魔女』って妙な『俗世の情報』は持ってるんだなぁ。ヨジモト興行のお笑い番組でもよく見てるんじゃないのか?


393 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:03:43 ID:Y5HKIQJ7
>>392
 ……って待て! じゃ何か? こいつは『禁断少女』ではないけど『現実の少女』でもない!?
 しかも、俺の魂を刈り取りに来たと言ってるのか!?
 リアル人間じゃないなら、性犯罪法にも触れないぞ。 ―――いや、そーじゃなくて!
「あのな。ちょっと質問。魂の緒を刈るって、よ〜するに俺は死ぬってことか?」
「あったり〜! やっとわかってきたみたいね。あ、この鎌は魂を刈り取る専門用だから、
血とかは出ないから心配いらないよっ! 便利でしょ〜?」
 少女はまるでうちの母親が、『通販』で購入した怪しげなグッズを自慢するように、
あっけらかんと楽しそうに説明する。

 ――俺は趣味でエロSSは書いているが、雑草みたいに魂を刈られる程の『悪事』をしている自覚は無い。全く無い。
 しかも神職人に比べて貰えるGJはまだ圧倒的に少ない。
 悲しい事だがそれが現実だ。なのに、なんで祝った事も無い行事の槍玉が俺なんだ!?
「あ〜あ。なんで『禁断少女』じゃなくてお前みたいなのが来ちゃうんだよ……。これじゃ、俺の人生って何なんだよ」
 俺がポツリと漏らしたぼやきは、少女のプライドの琴線に触れたらしい。
「なによう! さっきから『禁断少女』って。新手の『商売敵』でも流行ってるわけ?」
 まだ童女のような少女が怒った声は、デパートで欲しいおもちゃが買ってもらえない子供のそれに似ている。
 キンキン声が苦手な俺はやはりロリじゃねぇ!
「……『禁断少女』は鎌を振り回したりしない。それに、『クマさんパンツ』を履いてる様な『お子様』でもねえ!」
 ……多分な。
「しっつれ〜しちゃう! あたしは『クマさんパンツ』なんか履いてないもん! ほら、よっく見なさいよ!
 これはクマじゃなくて『ハムスター』の『ハムちゃん』よっ!」
 怒りで論点がずれている少女は、俺の目前でいきなりスカートを捲り上げてパンティーを見せた。
 ラヴリーな柄だが、クマとハムスターの絵柄の違いは男の俺にはわからないし、興味も無い。
 柄には興味が無いが、ナマで履いているパンティーをまざまざと見せられれば、俺の暴れん坊将軍は不覚にも反応してしまう。
「あのなばかりでなんだけどな……、女の子は初対面の男の前でいきなりスカートを捲くったりすると恥ずかしいと思うぞ?
 少なくとも俺が待ち望んでる『禁断少女』はそんな事はしない。お前はまだ子供なんだよ。いい子だからもうおうちに帰れ、なっ?
 お菓子なら食いかけだけどスナック菓子やるからさ」
 俺は誠心誠意を込めたつもりで、子供を諭すように少女の説得を試みた。
 しかしそれは逆効果だったらしい。
「子供じゃないもん! そりゃまだ『候補生』だけど。
 立派なレディーに向かってその態度は何よぅ! ママだって”しっかり頑張って来なさい”って、ちゃ〜んとお守りシールも
張ってくれたんだからねっ!
 ちゃんとお勤めを果たすまで帰らないもんっ!」
 少女は顔を真っ赤にして怒りながら、元箒だった鎌の柄の部分を見せてよこした。
 そこには免許取り立ての人がよく貼る『若葉マーク』シールが貼られていた。
 ……一体、『魔女』だか『バンシー』だかの文化は、こっちの世界とクロスしてるのか?

「帰らないんだからねっ! わかった? じゃ、さっきの続きからいくよ〜」
 俺がぼ〜っと考えていると、またもや少女は自分の背丈より大きい鎌を担ごうとした。
「う〜ん……。おっも〜い!」
 ふらふらと鎌の重さに翻弄されている。再度転んで、今度打ち所が悪かったらたまらない。
「あのさ。意気込みはわかったけど、その体で大鎌を振るうのは無理じゃないか?
 大体、ここに来る前に素振りとか地道な練習はしたのかよ?」
「うっ……! 箒の飛行練習とかはしたもんっ!」
「鎌で魂の緒を切る練習は? 素振りとかしたことはあるのか?」
「……庭の草刈りならしたことあるもん……」
 少女の声は自信なさそうに小声になってくる。
 俺はかなりこの理不尽な状況に困惑していたのだが、少女のその返事には無性に怒りが湧き上がってきた。
「俺の命を草刈りと一緒にするなぁぁ! 『高原の小枝を大切にしましょう』ってキャッチコピーを知らないのかっ!?
 口ばかり達者な躾の悪い子供はこうしてやるっ!」
「あっ!? やぁーん! 何するのよぅ、ドロボーッ!」
 俺は少女から鎌を取り上げると、取り返そうとする少女を捕まえ、うつ伏せに抱えたまま腰掛けた。
「ちょっ……! やだぁ! 離してよっ! ばかぁぁ!」
 少女は悪態をつきながら、俺の膝の上で足をばたつかせ、もがき始める。

394 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:09:41 ID:Y5HKIQJ7
>>393
 ――俺は普段から決して粗暴な男ではない。自慢じゃないが喧嘩も強くはない。
 しかし、こんな子供位なら押さえ込むだけの腕力はあるのだ。
 古来より大人のいうことを聞かない子供のお仕置きは『お尻ペンペン』だろう。
 俺は暴れる少女を抑えながら、真っ黒なフレアスカートを捲り上げた。
 少女の小ぶりなヒップを包むパンティーは、後ろにもラヴリーなキャラクタープリントがついていた。
 ちょっと戦意が削がれたが、俺は少女のお尻に怒りの平手打ち第一弾を見舞った。
 ”パァン”と乾いた音が響き、少女は『きゃぅっ!』と悲鳴をあげたが、なぜか叩いた俺の中指にも”チクリ”と痛みが走った。
「いてっ……!? なんだ? このパンツのプリント、噛み付いてきたぞ!?」
 見ると、少女のパンティーのキャラクターが俺を睨んで威嚇しているような表情に変わっている。
「な、なんだ? この後ろのプリント柄、さっきと顔つきが違うぞ!?」
 少女は尻を叩かれた痛みに涙ぐみながら、悔し笑いしつつ言った。
「へへ〜んだ! 私のパンティーの『ハムちゃん』は、ただのプリントじゃないんだもんっ!
 こうやって身に着けてるうちに育って、立派な『使い魔』になるんだもんねっ!
 ま、まだ実体化するほどの力は無いけど……ちゃ〜んと生きてるんだからっ!」
「……余計なお世話だけどさ、ハムスターを『使い魔』にして、なんか使い道あるのか?
それとさ、パンツで『使い魔』を育てるって事はお前、パンツ履き替えてないのか?」
「か、可愛いんだからいいでしょっ! ほっといてよ! パンティーは履きかえる度にちゃんと
ハムちゃんは着替えた下着に移動してくるのっ! 人を不潔扱いしないでよねっ!」

 まぁ、確かにそれは本人の自由だし、便利だとは思うが……。
 ともかく噛み付かれるのは痛いから御免だ。とりあえず、そういう危険物は取り除こう。
 俺は少女のラブリーパンティーに手をかけると、一気に引き摺り下ろした。
「ひゃぅっ!? な、何するのよっ! わ、わかった。あんた、温和そうな外見だけど、
実は『HENTAI』でしょっ!? あぁ〜ん、ママ〜! 助けてぇ〜!」
 う〜ん……。やはり子供はけたたましいなあ。
 でもこのプリプリした桃尻は、ちょっと萌えるかも………いやいやいや! だから俺はロリコンじゃないんだって!
 俺は自身の煩悩も振り払う意味も込めて、少女のナマ尻を叩いた。
 勿論俺は大人だから、ちゃんと力の加減はしたし、百八回もは叩かなかったさ。
 すべすべ、というより『プリプリ〜』と形容したほうが適切な少女のナマ尻の感触は、かなり心地良かったしな。

 叩く間中 悪態をついたり悲鳴をあげていた少女は、最後のほうになると嗚咽を上げて泣き始めていた。
「レディがこんな事されるなんて……。もうあたし、お嫁にいけなくなっちゃったよぅ〜」
 お仕置きが終わった後も尻も隠さず泣いている少女に、ちょっとした罪悪感と淫らな欲望心が、ぼんやりと沸きあがってくる。
 ……おかしいな……認めたくないがやっぱり俺はロリなのか?
「あのさぁ……。悪さして尻を叩かれたくらいで、嫁にいけない筈ないだろ。
 ちゃんと、『保健体育』の授業で習わなかったのか?」
 少女は泣きべそをかきながら手で涙と鼻水をぬぐいつつ、またも不思議そうに俺を見た。
「魂を抜き取るのが仕事のあたしたちが『保険の外交』なんか習う筈ないじゃんっ!」
「いや、そうじゃなくてさ。『赤ちゃんはどこから来るの?』とかって内容の授業だよ」
 どうも習ってないらしいなあ。この少女の世界では、そういう授業は無いのかも。
「『赤ちゃん』はパパとママがお願いすると、木の股から生まれるんでしょっ! それくらい知ってるわよっ!」
 どういう教育だよ!
 ――いや、本当に魔女とかバンシーはそうやって生まれてくるのかもしれないが……。
 その設定だと、外見は少女でも俺たちの大好きな行為に必要な『機能』は必要ないって事ではないのか?
 これは男にとってかなり重要な疑問だ!
 付け足しみたいな理屈だが、俺はどうしても確かめたくなっていた。単なるスケベ心というなら言え。

 



395 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:14:04 ID:Y5HKIQJ7
>>394
 俺は未だにナマ尻丸出しでぐずっている少女の股間を覗き込み、まだ毛も生えていない少女の秘密の花園を指で開いてみた。
「んきゃあっ! なによ! また『HENTAI』な事するつもり?」
 少女は叫ぶと、中国雑技団の舞姫のような柔軟さで後ろ足を上げ、俺の側頭部を蹴った。
 少女の体は柔らかいが、吹っ飛ばされるほどの脚力は無い。そして俺は目視した。
「……ちゃんとあるじゃん」
「な、なにがようっ!」
 さすがに少女は今まで尻を隠していなかった事に気づき、スカートを下ろして聞い正す。

 俺は確認して安心すると共に、何かが、いや多分俺自身が『理性』という箍をかなぐり捨てた。
 禁断の悪巧みをこの少女に実行してやる、という決意をしたのだ。
 まずは掴みが重要だ。最初を失敗すれば、企みどころか俺はこいつに『魂』を奪われる。
「いや、お前たちが欲しがる魂ってのは『生命』って事じゃないのか?」
「そ、そーよっ!」
「だったら聞けよ。耳寄りな話だぜ。お前が苦労して重たい鎌を振り回しても、取れる生命は一度にひとつだけだろ?」
「う、うん……」
「ところが! 鎌を振り回さなくても、一度に数億の『生命』を手に入れる方法があるとしたら どうする?」
「そ、そんなお得な方法があるの?」
「それを今調べてみたんだよ。結論から言うと、ある。俺の魂は取らない、と約束するなら、教えてやるぞ」
「ど、どーやるのっ!?」
「ある儀式をすれば、数億の『生命』は丸ごとコンパクトにお前の手に入る。しかも何度でも、という特典までついてくる!
 どうだ? 信じて試してみるか?」
「うんっ! 教えて!」
「じゃ、俺の魂は諦めろよ?」
「うんうんっ! そんなお得な方法を教えてくれたら、おに〜さんの魂は取らないよっ!」

 ……こいつがもしこの世界に生まれていたら、きっとキャッチ・セールスに騙されまくって破産する人になるんだろうなぁ……。
 少しは疑うとか、迷うとかしろよ……。
 俺が言うべきことじゃないけど。少なくとも俺は丸きり『嘘』は言ってないしな。 

「えーと、これは言葉じゃ説明しにくいから実践で行くぞ。途中で騒ぐなよ?」
「うんっ!」

 ――今、なんだか俺はわくわくしていた。
 今までの俺だったら絶対しないし、しようと考えてもできなかっただろう。
 俺はついに禁断の扉を開けようとしているのだ。ああ、そうさ! 俺はロリコンだよ!
「じゃ、まずその野暮ったい服を脱いで」
「えーっ!? なんでよぅ!? これってちゃんとした礼服なんだよっ?」
 ……うん、ここは普通の女の子らしい疑問と発言だ。だがもう後戻りをする気はない。
「儀式の準備に必要なんだよっ! これは双方の協力が必要な儀式なんだから」
 俺はもっともらしい屁理屈をこねた。

 少女はぶつぶつ言いながらも、首まですっぽり覆った黒いワンピースを脱ぎ始める。
 ワンピースの下は、今時もう死滅したんじゃないかと思われる ブラ付スリップだった。
 しかも白い花柄フリルがついている。それはそれで、妙にツボだった事に俺はやや落ち込んだ。
「よし、じゃあそのままあそこのベッドに横になって」
「パンティー履いてい〜い?」
「使い魔つきのパンティーなんかダメ!」
 噛み付かれたらたまらないだろーが! 意外にも少女は素直に俺の言葉に従った。
 俺も服を脱ぐと、はやる気持ちを抑えつつ 少女の横たわるベッドに向かう。
「おに〜さん、おに〜さん。なんかさっきに比べて変な棒がおっきくなってるのは何で?」
「こ、これも儀式の準備なんだよっ! いいから黙って目をつぶる!」
「はぁ〜い……」
 さすがに元気になった暴れん坊将軍を見つめられると恥ずかしいものだ。




396 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:15:52 ID:Y5HKIQJ7
>>395
 目を閉じた少女の横に座ると、レトロなスリップのストラップをずらす事から始めた。
 ……まだブラなんかいらないんじゃないか?と思える程、ささやかな胸が顕わになる。
 俺はその胸をゆっくり揉みさすり始めた。
「きゃはっ! やだぁ、なんかくすぐったいよぅ!」
 少女は身をもじりながら笑い出した。う〜ん、なんかやりにくいなぁ……。
 だがまぁ、くすぐったいって事は開発されれば性感帯になるはずだ。俺は気を取り直して少女の米粒のような乳首を口に含み、
先端を舌で転がすように舐め始めた。
 くすぐったがって身をよじっていた少女は、段々とおとなしくなり少し息が荒くなる。
「……おに〜さん……。なんかね、おっぱいの先っぽが熱いみたいな変な感じするよぉ〜」
「そうか。じゃ、儀式のスタートは成功してるって事だよ」
 俺は一旦 少女の乳首から口を離すとそう説明し、再びもう片方の乳首に吸い付いた。
 炊飯器の飯がうまく炊けた時のように、少女の米粒がぴん、と立ってくる。
 思わず強く吸い上げると、少女は途切れ途切れながらも苦情を発した。
「や、やだぁ……! そんなに強く吸ったら痛いよぅ〜! あたし、さっきみたいな方が好きぃ〜!」
 子供は正直に要求を言うなぁ……。
「キャンディーみたいに舐められるほうが好きなのか? 気持ちいいって思う?」
「わ、わかんないけどぉ〜。これって『気持ちいい』って言うの?」
 少女は乳房にむしゃぶりついている俺に、薄く眼を開けながら聞いてくる。
「……嫌な感じじゃなかったら気持ちいいんじゃないか? それより目を開けない!」
「う、うん。そっかぁ……。じゃぁ『気持ちいい』よぉ〜!もっと、もっとしてぇ〜」
 少女の要望に応えつつ、俺は片手をそ〜っと少女の股間に伸ばした。

 つるつるとした恥丘の奥、秘肉に隠された少女の蕾を探り当てる。
 まだ多分、少女自身も未開のそこはきっちりと秘肉の貝で閉じられていた。
 指で探りつつ、貝をこじ開けようとすると 少女がそれに気づき、俺の手を止めようとする。
「やだっ! おに〜さん! そこは触っちゃダメッ! やっぱり『HENTAI』なの?」
 胸にはほとんど抵抗感が無かったのに、なんでここはそんなに拒否感があるんだ?
「あのな。お前『変態』の意味知ってて使ってるのか?
 魔女達にはこの奥に『生命』を取り込むポケットがあるんだぞ。さっき調べたって言っただろう?
 仕事を果たしたくないなら別に俺はいいんだけどな。さ、どうする?」
 俺は意地悪く少女に聞いてみた。
「だ、だって〜! そこはオシッコする所だよ? ポケットなんて本当にあるの?」
「オシッコだけする場所だったら、俺だって触る趣味なんか無いよ。俺を信じないなら、もうやめようか?
 儀式を中断するのなら、おっぱい舐めるのも もうやめるぞ?」
「う〜……」
 少女はしばらく悩んだ末、俺をつかんでいた腕を おずおずと引っ込めた。
「やめちゃ、 やだ……」
「わかった」
 俺は内心『ニヤリ』と笑うと、再び少女の胸を愛撫しながら、股間に掌ごと差し込んだ。
 どうせ俺はロリコンだ!こうなったら欲望の赴くままロリコン街道を行ってやる!

397 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:17:45 ID:Y5HKIQJ7
>>396
 少女の蕾をこじ開け、先端を指で転がす。まだ未成熟な少女はなかなか濡れてこない。
 胸を存分に愛撫し、少女も胸は感じているのに それが下半身まで伝わらないようだ。
「お、おに〜さん。そこ、あんまり強くこすったら痛いよぉ〜!」
 少女はやや眉間にしわを寄せ、濡れてこない股間中央の痛みを訴えた。
 濡れぬなら、濡らしてみせよう! ホトトギス! こうなったらもう男の意地だ!
 俺は少女の足をつかむと膝を立てさせて開脚した。すべすべとした恥丘と、その下にはまだ閉じている少女の貝が 
かたくなに俺の指を拒んでいるようだった。
 小刻みに震えている秘肉が見えると、俺は躊躇無く股間に顔を埋めた。
「あっ! やだぁ! そこはやめてよぉ! 汚いし、恥ずかしいよぉ〜!」
 少女が足をばたつかせて逃れようとするが、俺はかまわず太ももを抱え、閉じた皮肉に舌を割り込ませた。
「やだやだ! お願い、やめてよぉ〜!」
 半泣きで暴れる少女をあやすように俺は少女の股間から声をかけてみた。
「汚くなんか無いよ。きれいだし、とってもかわいいよ。お前のここ」
 ゆっくりと丁寧に少女の皮肉の裂け目に舌を這わせ、固い蕾をほぐそうと集中する。
「……ほんと? 汚くない? かわいい?」
 足をばたばたさせて抵抗していた少女は、俺のほめ言葉に怪訝そうに聞き返してきた。
「ああ。サクラ貝みたいにきれいな色だし、形もとてもかわいいよ。自分で見た事無いのか?」
「ないよ! あるわけないじゃん!」
「じゃ、見てみれば? 嘘は言ってないからさ」
 ――俺も数多く見てるわけじゃないし、ましてや子供のあそこは初めてだけどな……。
 少女はのそのそと起き上がると、自分の股間を覗き込もうとして またごね始めた。
「自分じゃよく見えないよぅ〜!」
 最中だってのに、やれやれ……。きっと納得するまで騒ぐんだろうな。仕方ない。
 俺は昔の彼女が置き忘れた手鏡を少女に渡した。
 少女は手鏡で自分の秘部をまじまじと観察し始める。
 それを観察している俺は、まるでお預けを食らった犬のような気分と、女性の見てはいけない部分を見てしまっているような、
なんだかいたたまれない気分になってしまう。
 『見てみろ』は失言だったな、と後悔した……。

 そんなデリケートな男心も知らず、少女は鏡から俺に視線を移すと尋ねてきた。
「……こういうのがきれいでかわいいの? おに〜さんはそう思うの?」
「男は普通みんなそう思うんだよ」
「ふ〜ん……? そうなんだ? よくわかんないや……」
 俺、ロリだけじゃなくて『HENTAI』も入ってるような気がしてきたぞ……。
 ええい、悩むな俺!さっさと続きだ! 迷わず行けよ! 行けばわかる! ……かも。
「わからなくていいって。さ、もういいだろ。じゃ、儀式の続きを再開するぞ」
 俺は少女から鏡を取り上げると、再び彼女を押し倒し 股を大きく開いた。
 今度は少女も納得したのか、さっきみたいに暴れる事はなくなっていた。
「足の力は抜いてた方が楽だと思うぞ。」
 一応、声をかけると俺は少女の中央にある貝を指で開き 中にある桃色の秘肉に口をつけた。
「ひゃうっ!?」
 俺の舌が当たると、少女はびくんと一瞬背中を仰け反らせる。また騒ぐかと思ったが、今度はぐっと目を閉じて耐えているようだ。
 小さな突起がある部分を中心に、舌先をすぼめて、チロチロと舐め転がす。少し腰が浮かび、舌先の動きに反応しているようだった。
 段々と舌全体で柔らかい肉の襞を丁寧に舐め始めると、少女の突起が固くなってきた。
 少女の肉襞の奥深くにある洞窟から、とろりと透明な液が少しずつ溢れ始めてくる。
 ――よしよし、やっと濡れてきたぞ。俺は休まず舌を動かし舐め続けた。

398 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:20:59 ID:Y5HKIQJ7
>>397
「ふわっ……! な、なんか変な感じ……。お、おに〜さん、そこっておいしいの……?」
 さっきまでの拒絶とは違う、なんだか甘ったるい声で少女が聞いてきた。
 やっと『やかましい子供』から俺にとっての『可愛い魔女っ子』に変貌してきたか。
「……ああ。おいしいよ。段々お前からも蜜が出てきてるしな。ほら、こんなに」
 俺は少女から溢れてくる秘液を指先で掬い取ると、少女に見えるように腕を伸ばす。
  少女はその光る透明な液を見つめると、俺の指先ごと咥え舌で舐めると眉をしかめた。
「……ウソツキ。蜜なんていって、全然甘くないよぉ〜?」
 う〜ん。油断するとまだ『やかましい子供』に戻ってしまうらしい。
「大人と子供じゃ味覚が違って来るんだよ。俺はおいしいんだからいいの!」
 さもおいしい、と言うように 俺は音を立てて少女の秘肉を舐め始めた。
「へ、へ〜んなのっ……んふうっ……で、でも……なんかあたしも変……はうっ!」
 少女の顔は徐々に桜色に上気してきている。瞳も視点が定まらぬように空を見つめ、呼吸も浅く早い。
 俺はなんだか可愛さ余って苛めてみたくなった。
「そういう感じをなんていうんだっけ? さっき教えただろ?」
 俺は舌を動かしながら上目使いに少女を見上げ、聞いてみる。舌の動きにあわせ、少女の腰が小刻みにうごめいている。
「……え、えと……。き、気持ちいい……? ……ああんっ!」
 少女が途切れがちに応えると同時に、俺はさらに少女の脚を広げた。
 秘液の溢れ出る小さな洞窟を目視すると、指を一本入り口付近に彷徨わせる。
 すぐに指はとろりとした液で濡れ、そのまま第一関節まで少女の洞窟に挿入した。
「きゃうっ!? ……い、いやぁん……! 何か入ってくるぅ〜!」
 少女がまたもビクン!と仰け反るので、俺は少し早かったかと心配になった。
「痛いか?」
「い、痛く……ない、けど……ひゃっ! ……あんっ……! へ、変な声出ちゃうよぅ!」
 まだ無垢な少女の戸惑いが、とても可愛いく感じてきた。
「減らず口は勘弁して欲しいけど、気持ちいいなら声に出していいよ」
「う、うん……。って、おに〜さん! あたし、減らず口なんか言ってないようっ……」
 強情っぱりも慣れてくると可愛く聞こえてくる。俺は少女の秘密の洞窟に指を根元まで入れ、
中で指を曲げたり回転させたりと刺激を与え始めた。
 洞窟の中の肉襞が絡み付いてくるが、既に溢れる秘液が潤滑剤となり 俺の指は少女の中で自在に動かせる。
「んあっ! やぁん……! そんなに動かしたら……き、気持ちいいよぉぉっ!」
 少女は益々息も荒くなり、素直に俺の与える刺激に反応してしまっていた。

 ――そろそろ準備OKかな?
「よし。それじゃ、儀式の仕上げを始めるぞ。最初は痛いだろうけど頑張るんだぞ?」
「う……うん……。頑張る……! は、初仕事だもんね!」
「いい子だ」
 俺は少女の頭を撫でると、さっきから猛っていた俺の暴れん坊将軍を少女の秘密の洞窟にあてがった。
 少女は俺の暴れん坊将軍が自分の股間に突き刺さろうとするのを見て、目を見開く。
「ちょ、ちょっと待って! おに〜さん、そんな棒をあたしに挿すの!? こ、怖いよ!」
「頑張るんだろ? これが終わらないとお前の仕事も完了しないぞ。ちゃんと準備はしたから、後はお前が頑張るだけだ!
 いい子だから頑張って俺につかまってろ!」
 ここまで来たら止まれないのも男のサガだ。俺は狙いを付け直すと、少女の洞窟に暴れん坊将軍を一気に突き立てた。


399 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:22:49 ID:Y5HKIQJ7
>>398
「……いったぁぁぁい! 痛いよ! おに〜さん!」
 俺にしがみついて涙をこぼす少女の背中を、俺は子供を寝かしつけるようにぽんぽんと叩いた。
「よく頑張ったな。ほら、ちゃーんと入ったぞ。見てみろよ。これでお前の中に『命』があげられる」
「ほ、本当に……? あ……ほんとにおに〜さんのおっきい棒があたしに刺さってるぅ!」
 少女は俺と少女の結合部分を見て、信じられない、と言う顔をした。
 いや、俺もまさか本当にこの子とこうなるとは、実はあまり期待できないでいたんだが。
 かなり苦労はしたが、その分愛着も沸いてきてしまった。
 少女の中はかなりきついので、あまり苦痛の時は長くないだろう。
「じゃ、もうちょっとだけ頑張ってくれよ。これから中で動くからな」
 少女は俺の方に腕を回してしがみつくと、無言で『うん』と頷いた。
 俺はか細い少女の足を抱えると、少女の中に抽送を始めた。
「……いったっ……! ……んっ……! ……んっ……! あぅっ!」
 もう少女はさっきまでの駄々っ子みたいに暴れたり叫んだりはしなかった。 
 健気に痛みに耐えつつ、かすかにこぼれる喘ぎ声は もう快楽を知った『女』だ。多分。
 俺が突き上げる度に、ベッドの軋みと共に少女の途切れ途切れの声が漏れる。
 ささやかだがちゃんと乳首の立っている胸も、俺の前後運動にあわせて揺れていた。
「お、おに〜さん……! おに〜さんのが、あたしの中で擦れてるよっ! あ、熱いよっ」
「うん……! そろそろ『精』を出すぞ。これで儀式は完了だ! いくぞっ!」
 俺は少女を抱きしめると、未開だった少女の秘密の洞窟に 俺は射精を解禁した。
 俺の暴れん坊将軍は少女の中で拍動しながら、白濁した欲望を放ち続ける。
「……ふぅ……」
 全てを放ち終えると、俺は達成感と共に溜め息をひとつついた。
「……これで終わったの? おに〜さん……」
「ああ、儀式はこれで終わった。少なくとも一億以上の『精』がお前のここに入ったよ」
 ――正式名称は『精子』だけどな……。
「今回は初めてだったから、痛いかったろ? 次からはもう痛くないで儀式ができるぞ。
 今夜は少し休んだら、おうちに帰れ。また欲しくなったら来ていいからな」
「うんっ! ありがと〜! おに〜さん!」
 少女は嬉しそうに俺に抱きついてきた。

「おいおい。あまり力むとせっかくの『精』がこぼれ出ちゃうぞ?」
 俺は腕の中ではしゃいでいる少女に注意した。
「えっ? あ、さっきおに〜さんが『棒』を入れてたところから何か出てきたぁ……?
 ……う〜。白くてどろどろしてて、おいしくないよぉ!?」
 少女はベッドの中でごそごそすると俺が少女の中に放った液体を指で味見し、変な顔をした。
「こら、舐めるな。その液体の中に『おたまじゃくし』みたいな『精』がつまって生きてるんだ」
 少女は味見していた指先をじっと見つめると『ふ〜ん?』と不思議そうな顔をした。
「ねぇ。おに〜さん、今度からはもう痛くないんでしょ? だったらもっとちょ〜だい!
 最後の儀式以外は気持ちよかったんだもん! ねっ! いいでしょっ!?」
 ……子供は順応が早ぇぇぇ!
「い、いいけどさ……。あんまり欲張ってもまだお前の小さな体じゃ、溢れ出ちゃって、
お持ち帰りできないんじゃないか?」
「だいじょ〜ぶ! そんな時こそ『ハムちゃん』よっ!
 『ハムちゃん』は頬袋があるから、ちゃ〜んと”漏らさず、こぼさず、しっかりガード”してくれる力があるんだもん!」
 ……”多い日でも安心”かよ!? ラヴリーなキャラクターなのに、そう使われてるのか。 なんだか気の毒な『使い魔』だなぁ……。
「だ・か・ら、おに〜さん! さぁ、しよっ!?」
 少女は期待に満ちた表情でおねだりしてくる。
 あんまりあけすけ過ぎるのは『俺萌え』の美学に反するぞ……。どうせ振って沸いたチャンスだ。俺の好みに教育してやろう。
「よ〜し。じゃ、してやる。その代わり、俺の言うことを聞くんだぞ」
「うんっ!」
 俺は再び少女を組み敷くと、あ〜んな事やこ〜んな事や、SSでしか書いた事がない淫らな行為と、本でしか知らない
女性の性テクニックを夜明け近くまで教え込んでいった。
 子供には羞恥の心が少ない為か、少女は二度目で『絶頂』を覚え、貪欲に俺との性行為に没頭し、学習していく。

400 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:27:42 ID:Y5HKIQJ7
>>399
 ――さすがに俺が『ガス欠』になる頃、少女はようやく満足して『ラヴリーパンツ』を履き始めた。
「ま、満足して帰るのか……?」
 俺の方は精も根も使い果て、ベッドの上で大の字になったまま荒い息を整えていた。
 少女の方は元気一杯で、黒いワンピースを拾うと無造作に被って袖を通している。
 パンツのラブリープリントは、迷惑そうな顔をしつつ『頬袋』をパンパンに膨らませ、
『やれやれ』といったポーズをとっていた。
 こいつがもっと『使い魔』として成長していて喋ったら、きっと不平不満を言うだろう。
 ワンピースを着終わると、少女は鎌を箒に戻して跨り、来たときと同じく宙に浮かんだ。
「うんっ! お口からも下のポケットにも、い〜っぱい『精』を詰め込んだよっ!
 すっごく気持ちよかったし、また来年もきっと来るねっ! じゃ、ばいばーい!」
 元気よく手を振りながら、少女は自分の世界に帰って行った。

 ――しかし、やっぱり『魂』と『精子』じゃ、命といっても根本的に違うよなぁ……。
 ま、深く考えたって仕方がない。毒を食らわば皿まで、だ。
 ……ちょっと違うか。まぁいいさ。だって俺はロリコンだったんだ。しかも変態も入ってる。
 ここまで自覚してしまったら、怖いものなど何もないさ。
 俺はすっかり悟りの境地に達していた。
 ともかくあの少女は俺の『魂』を奪いに来て、俺に『処女』を奪われて帰って行った。
 ついでに知らぬ間に『女への階段』も登って、だ。渡る世間は甘くない。

「う〜ん……。この時期はやはり商売敵に遅れをとってしまいますわね……。
 お兄様ったら、私を待ってたくせにあんな子に『精』を差し上げちゃうなんて!
 いいですわ。今日のところは諦めるけど、いずれ決着はつけますわよ! 覚えてらっしゃいませ。ハロウィン少女!」
 パソコンのモニターの中で、あの待ち焦がれていた『禁断少女』が、悔しそうに俺たちを見つめていた事にさえ、
俺は全く気づかなかった。

 ハロウィーンの夜の珍事が終わって二週間後。またもPCに向かう俺の前に、今度は本物の『禁断少女』が現れた。
 ――白と赤の巫女服に身を包んだ『禁断少女』の姿はまさに俺の求めていた姿だが、容姿はやはり『童女』だった……。
 いいんだ……。俺はやっぱりロリコンなんだから。

 しかし、ハロウィン少女が来てからというもの、『禁断少女』は現れるし、俺の投下するSSには『GJ』がなぜか増えるようになった。
 あの少女は『アゲマン』ってやつだったのだろう。騙して悪い事をした、と今は思う。

 ――そして翌年、10月末日。
 ハロウィンの少女は再び俺の前に現れた。
「おに〜さんのウソツキッ! もらった『精』は48時間で消えちゃったじゃない!」
 ……う〜ん、やっぱりそうか。しかし、文句を言いに来るまで1年も待つとは律儀な奴。

「そうか。悪かったなぁ……。俺の勘違いだったようだ。だが、お前は『魂を取らない』と約束したよな?
 文句は聞くけど、魔女はまさか『約束』を破らないよな?」
 俺はもうすっかり開き直っていた。
「や、約束は『契約』だからねっ! 『魂』は取らないけど、もうひとつの約束も有効よっ!
 『来年また来る』って言ったでしょっ! だ、だから来たのよっ!」

「……お前、俺に『ナニ』してもらいにわざわざ来たのか?」
 この1年で少女は少し恥じらいを覚えたらしい。顔を赤くすると視線を逸らし、無言でこくりと頷く。
 ちくしょー! 可愛いじゃねーか!
 俺はふらふらと手を伸ばし、少女を抱きしめようとした。



401 :おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも):2006/11/07(火) 19:30:23 ID:Y5HKIQJ7
>>400

 ……しかし、悪事や詐欺の厄災は必ず己に振り返ってくるものらしい。
 PCの画面がブーンと歪むと、タイミング悪く『禁断少女』までもが現れた。
 禁断少女とハロウィーンの魔女っ子少女が険悪そうに視線を絡ませあう。
「おに〜さん。なにようっ!? この女はっ!」
「おにい様……。彼女は去年私を出し抜いた人ですわね。私、しっかり見ていましたの。」
「おに〜さんっ!」
「おにい様……」
 二人の少女はハモリながら、同時に俺を問い詰めた。
「 今夜は どっち !? 」
 待て。いくらかGJを貰える様にはなったが、リアルの俺の生活は元々地味なものだぞ?
 彼女は過去にただの一人、しかもほとんど経験しないまま振られてしまったという、悲しい過去の持ち主だ。
 いきなりそんな難題を突きつけられて、どうしろって言うんだ!?
 俺は急いで脳内データから対策案を検索し始めた。
「え、えっとさ。二人でテクニック合戦をして、勝者とやる、ってのはどう? 3Pじゃ、俺の体力が自信ないしさ……。
 な、な〜んちゃって、なんちゃって。はは……は……」
 俺の苦し紛れの提案に、ハロウィン魔女と禁断少女は 無言の視線を返して寄こした。
 二人の無言がなんだか怖い。頼むから突っ込みなり意見なり言ってくれぇぇ!
 
 もしも俺の命が尽き果てないでいたら、この話の続きは後日談にでも書きた……うわっ!迫ってきた!

           〜 閉幕 〜 

 と、なんだかおやぢくさいロリコンもので失礼しました……。

402 :名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:57:17 ID:975jYpMc
面白いんだけど、タイトルの「おやぢ」と「スレ違いかも」にビビりながら
読んだせいか読みにくかった。けど面白かった。
「スレ違い」は、一年間の禁断少女との逢瀬をカットしたってことね。

403 :名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:34:34 ID:r4FhhkAQ
これはGJなロリ系ですね。
しかしハムスターおぱんつ、頬袋に主人公の精子いっぱいお持ち帰りですか。
哀れな使い魔だーw
ソレはともかく、娘っ子が精子を大事に持ち帰るのは萌えるシチュです。
ぜひ禁断少女にも嬉しそうにお持ち帰りしていただきたいっ!

404 :名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 07:05:25 ID:5JKoz5z3
GJ!
テンポがよくロリ萌えワロス!
ハロウィン少女と禁断少女の絡みもキボンヌ
またもや萌え設定出してきやがって、裸で待っちまうじゃねーか チクショー!w

405 :名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 20:17:01 ID:JlIJ9pPV
GJage!

406 :名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 07:12:06 ID:NTdmNYH5
>>390
タイトルにびびったがレスを見て読んだら面白かった

が!

禁断少女と主人公の絡みも省略しないで書いて欲しかった
禁断少女とハロウィン少女の対決も読んでみたい
パンてーの使い魔をもっと生かして欲しい

つーわけで、後日談希望age
GJ

407 :名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:28:39 ID:jL8jk0oT
age

408 :名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 22:44:40 ID:YenZkbUp
じじ氏がまじきゅーに連載してたロケ夏まんがってイラスト集か何かに収録されてる?

409 :名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 22:45:50 ID:YenZkbUp
ごめん誤爆

410 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/11/16(木) 03:04:41 ID:83F7ocWl
お久しぶりです。
個人保管庫を作ってみました。

http://pinktower.com/green.ribbon.to/~geparosenyo/

こちらのスレに投下した禁断少女の2作品「禁断少女HR」と「夏の終わりに」
もちょこっと加筆訂正してあげてみました。
よろしかったら見てください。


411 :名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 18:57:15 ID:CwWS4vFT
>410
なぜか見れない

412 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/11/16(木) 22:27:33 ID:h18xigri
リンク先が「Forbidden」ページになる方は

http://pinktower.com/ribbon.to/d.php?green.ribbon.to/~geparosenyo/

で、どぞ。(実は受け売り)

413 :名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:34:42 ID:VglCgPim
乙age

414 :なんとなく文字数を減らしてみる:2006/11/20(月) 12:59:37 ID:z9Qvn5Mp
きんだんしょうじょう:禁断症状
きんだんしょうじょ:禁断少女
きんだんしょじょ:禁断処女
きんだんしょじ:禁断諸事
きんだんしょじょう:禁断書状
きんだんしじょう:禁断市場(禁断試乗)
きんだんしじょ:禁断子女

415 :名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 14:35:43 ID:q1spXSKr
禁男子

416 :名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 17:12:24 ID:2dX0Gv31
本日の禁断市場は平均1014.2〜1015.8ポイントで推移しています

417 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/11/21(火) 23:30:20 ID:kZ92l9fP
……畜生。
僕は頭をかきむしった。
HDがクラッシュしちまったパソコンはうんともすんとも言わない。
書きかけの文章、そいつの中には、もう完成する寸前のやつもあったんだ。
……僕の、禁断少女が。
くそう。二度と訪れはしない、あの感覚の中、夢中で書いた文章が……。

……ぶうん。

不意に、パソコンの電源が入った。
あわてて文書ファイルを確認するが、案の定、データはパーだ。
だけど……、見慣れないファイルが一つ。


かなしまないで。
かなしまないで。
きっとわたしは、あなたのところにまだ、いっちゃいけないって、
どこかのかみさまにいわれたんだよ。
せかいじゅうをたびして、もっともっとすてきなレディになってから、
あなたのまえにあらわれます。
いつか、きっと。
             きんだんしょうじょ


……バッカヤロ。
漢字くらい書けるようになってから、来い。
いつかお前を召喚してやるからな。


418 :名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 02:00:37 ID:auUdYe/y
全コスタリカが泣いた

419 :名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 02:59:01 ID:FOc0rSGd
いいな。ひらがな。

420 :おもいつき:2006/11/23(木) 03:09:41 ID:Wiee+zf5
 こういうのも悪くない、と思ってしまう俺は、どうやらロリコンだったようだ。
 のっぺりした彼女の胸は、起伏がまったく感じられない。
 小さなふたつの淡紅だけが、かろうじて乳房の苗床であるのだと主張しているようだ。
 説明する必要も無いほどに、彼女は未熟な少女だった。
 ヲタクだなんて言われるのは心外だが、確かに俺はそういった趣味を持っている。
 読書は一番の趣味だし、漫画もゲームもアニメも好きだ。
 みっちりと棚を埋め尽くしたそれらが、如何にもという光景なのは理解しているが──
 終わらせたゲームや読破した本を売り捌くなんて、俺にはできない。
 えっちな奴は置き場に苦心するが、今まで買ったあらゆるものは棚に詰め込まれている。
 たかがゲーム、たかが漫画などと侮るなかれ──創作物には魂が宿るという。
 ある日突然、その魂が実体を得て、顕現する──
 なにを馬鹿な事をと言われても、俺はそういう事もあるのだと薄々気づいていた。
 たしかにそれは、存在するのだ──
 のんびりした声が、俺の耳に届いた。
「もうちょっと、眠ってても良いですか?」
 とてもさっきまで、激しく乱れていたとは思えない。
 にっこりと可憐に笑ったこの少女は──
 禁断少女──というらしい。
 断じて俺の妄想ではない。彼女は確かに、ついさっき、俺の眼の前に忽然と現れたのだ。
 少女は一糸纏わぬ姿で現れ、「私を好きにしてください」と言った。
 女としての機能などまるで備えていそうにない少女に、俺は苦笑するしかなかった。
 がっくりとうなだれた少女は、「でも、そうしてもらわないと……」と困った顔をした。
 現れたままの姿では寒かろうと、毛布を掛けてやろうとした俺に、彼女の唇が重なった。
 れろれろと艶めかしく蠢く舌に、俺は次第に理性を失っていった。
 てらてらと淫らに光るその部分は、俺を受け入れる態勢が万全だという事を表していた。
 快楽の泉に指をあてがい、くちゅくちゅと音を立てて掻き乱した。
「感じてるんだ?」と訊くと、少女は切なく喘ぎながら、身体を震わせて肯定した。
 ヲタクと呼ばれても構わない──こんな少女を好きに弄べるのなら。
 与えるだけでなく、味わわせてもらおう──俺は泉に怒張を押し付けた。
 えもいわれぬ刺激が身体を駆け抜ける。
 てのひらで少女の小さな腰を抱え、一気に貫いた。
「くはぅっ!」と苦しげな声を上げた少女は──彼女は確かに存在したのだ。
 れっきとした証しに、シーツに真っ赤な染みが残っていた。
 まったく──明日は晴れるだろうか。シーツを洗濯しなければならない。
 すやすやと眠る彼女の頭を撫でながら、俺も眠りに就いていた。
 ようやく俺が目覚めた時、彼女はもういなかった。黒ずんだ染みだけが残されていた。


421 :名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 14:27:30 ID:s3A1IZk0
切なさと虚しさがGJ

422 :名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 23:14:33 ID:U04ZokLE
切なさと空しさと心苦しさと

423 :名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 17:13:59 ID:/peOxXhp
汁がたりないぜ

424 :名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 10:04:33 ID:WOLz4/qe
カッコつけたままじゃ抱き合えない

425 :名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 07:33:54 ID:qDBSgFxq
何このバー茶ファイターな流れ

426 :名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 07:57:53 ID:8H6zNsd7
Kinder少女

427 :名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 00:59:25 ID:YybiQP3U
禁断少女ってやっぱロリなのだろうか。
とりあえず俺の中で和風美人なのは揺るがないのだが
やはり年上属性か?

428 :名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 01:13:15 ID:Ef3OPbXx
>>427
書き手のところにやって来てすぐに「もう少女って歳じゃねえだろ」ってツッコまれる禁断少女(27)が浮かんだ。
その禁断少女はとても泣き虫さんなので、べそをかきながら
「わ、わたしだっていつまでもこんなことしたくないもん! けどお仕事だもん!
ていうかなんでそういうこと言うの!? せっかく来たのにひどいよっ」
ってわめく様が……

精神年齢は少女だな……、と書き手は思ったそうな。

429 :名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 22:27:41 ID:CvmzGRTN
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『SSに詰まって外出したら、帰った時にいい感じに
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        話が展開されていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何をされたのか わからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        せがれがどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \   姉貴髪ゴム忘れてるとか奴は神とか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…

430 :名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 22:28:33 ID:CvmzGRTN
↑下げ忘れた。禁断JOJO

431 :名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 13:07:55 ID:9vO9SrPo
>>400
亀レススマソ。

>お口からも下のポケットにも、い〜っぱい『精』を詰め込んだよっ!

これを読んで某薬師○ひろ子の「セーラー服ときかん棒」という映画を思い起こしたのは
俺だけか?
確か夢の途中っていう歌だった気がする

432 :名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:21:55 ID:XkU+bOdq
こーのまーまー なんじかんでーもー だーいてーいたーいーけーどー
ただこーのまーまー つめたいほほをー あーたたーめーたいーけーどー

三十路になるとそう出したりやらなくても平気になってきて禁断にならん。

433 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:21:42 ID:ebhF5Tcv
『ソレ』はいきなり出て来た。
黒いストレートの髪は肩できっちり揃えてあり、着ているのは水色と白がバランス良く配色された・・・ロリータ服。
きょとん、としている自分の前で『ソレ』は丁寧にお辞儀を一つして、それから可愛らしい微笑と共に言葉を一つ。
「こんばんわ、お姉様。私、『禁断少女』です」
ああ、そうですかー、と呑気な返事をしようとして思わず頬をつねってみた。いや、ちょっと待って。今なんつったこれ。
「禁断少女ですが、お加減悪いんですか、お姉様?」
心配そうに覗き込む彼女を前に思わず項垂れた。
存在は聞いてはいたけれど、まさか自分の所に来るなんて想像してなかった。って言うか自分女だし。
この性別でこの板の書き手だって時点でちょっとねーとか思うけど、だからって降臨する事無いじゃない!
「・・・・・お姉様が私を呼んだのに・・・だめ、ですか」
しゅん、としょぼくれた彼女をじーっともう一度観察してみる。
水色が基調のロリータ服、アリス系な所は確かに自分好みだ。ゴスロリ好きだし、まぁ納得行く。うん。
肩までのストレートの黒髪か、ストレートは好きです、ええ好きですとも。納得行くな。
いやいやいやいや、問題は、そこじゃなくて。
「あのさ、少女って言うからには性別は、その〜」
「ちゃんと女です、お姉様」
やっと自分から声をかけて貰ったのが嬉しいのか、彼女は明るい表情を見せた。
うわぁ。本当に降臨しちゃったよ、どうしよう。確かに最近色々あってご無沙汰だったけれど、どこにでも来るわけ?
どうしようかなぁ。とりあえずどんなモノなのか、きちんと確認しておくのも良いか。
無言のまま、彼女の頬を触ってみたら、想像以上に柔らかくて驚く。若いなぁなんて思いながら紅い唇に触れる。
しっとりとした唇の質感にちょっと嫉妬。
「お姉様、私どうしたら宜しいでしょうか、いられる時間は限りがあるんです」
唇と同じようにしっとりと潤んだ瞳はこちらを覗き込むが、だからと言って手出しは、うーん。
「・・・・私を選んで下さったんじゃないんですか、お姉様・・・・」
ふわりと彼女の細くて白い腕が自分の首に回され、磁器のような白い肌が近付いて来たかと思えば唇が重なった。
その柔らかい唇の感触を味わいながら、細い体を水色の服の上から抱き締めていた。



「・・・・・・・・って夢見たんだけどさー、どう思う〜?」
「面白い夢ですね」
クスクス、と目の前にいる少女が笑う。
「で、貴女だれ?」
「― 禁断少女、ですお姉様」

あー、困ったなぁなんて思いながら、伸ばされてくる白い腕を苦笑しながら見ていた。

434 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:22:54 ID:ebhF5Tcv
こんなパターンもあるんじゃないかとかちょっと思ってみた所でそのまま寝る。ノシ

435 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:43:03 ID:nKORQ4GH
うはー落ちで和露中www

436 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:31:19 ID:D+8zr5WR
いい!

437 :名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:03:32 ID:13d4dHFH
それにしてもこのレス、ゆりゆりである。

438 :名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 01:20:43 ID:p9UYIiC5
それにしてもこのスレ、ゆるゆるである。

439 :名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:07:51 ID:23PNy+Ml
age

440 :名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 01:49:35 ID:xiz79PwT

断少女

441 :名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 02:38:33 ID:WzM8b5Qc
アリプロの曲名みたいだな
ローゼンメイデンに使いそうな

442 :名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 15:57:32 ID:HjuBo9gB
そもそも禁断少女ってなんですか?

いや、たまった人の前にでてくるモノってことはわかってるんですが、

幻覚か、はたまた妖怪か。

なんなんでしょうね?

443 :名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 23:02:27 ID:anq45klL
夢、幻。
そんな風に呼ばれるいきもの

444 :名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 06:03:11 ID:ZhFEZ2IP
家ではなく人に憑く、座敷わらしの一種かな?

445 :名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:34:40 ID:T09SYLN3
書き手に憑くんじゃないか?

446 :名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 23:45:32 ID:nZtnt44J
決まりきった概念なんてないよ

幽霊だと思えばそれは幽霊だし、幻覚だと思えばそれは幻覚
それが禁断少女。名前の由来は>>3

447 :名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 13:23:59 ID:vdkrGRRf
『禁断少女』という呼称は、そのうち駅売りのエロ文庫の背表紙とかでも
見かけるようになる気がする。それも数社で。
禁断少女といっても、もちろん名前だけ。
新しい名詞って、使ったもん勝ちだもんな。

448 :名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:34:17 ID:q0iTrFAi
>>447

http://pinktower.com/shop.arena.nikkeibp.co.jp/item_info/20301471691127.html

すでに出ているorz

449 :名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 21:02:47 ID:BvILcsiA
ちょっとナマイキで“危険”な色気を醸し出す少女を追及する「禁断少女」シリーズ

すげえな

450 :名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 01:02:11 ID:igUfIm1w
DVDの方が早いんだね。

451 :名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 01:12:35 ID:pJXvB/IE
横断少女

452 :名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 13:03:18 ID:gA+oP46E
黄疸症女

453 :名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 22:43:06 ID:zQclqvgj
濃淡少女

454 :名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 06:13:20 ID:senbKArX
>>453
恐らく私が今居る世界は夢の中であるのだろう。
と言うのも、ひどく見慣れた光景に思えるこの世界はどこかいびつで、
音という音が感じられず、そして何より懐かしさを覚えさせるこの部屋に、色彩というものが感じられないからだった。
部屋はひどく狭く見えたが、どのような錯視効果が働いてはるものかは判別がつかないものの、
実際に歩いてみるとかなりの面積を有するようでもあった。
予想外の苦労を強いられつつ私が向かった先には、勉強机がある。
子供向けの意匠のそれは、私の体にぴたりとあった。
まるで長年使い慣れたかのように、だ。
机の上は一冊の(なぜかタイトルも表紙の絵も理解は出来ないが、断定できる)少年誌だけが置いてあり、
それから壁に立てかけられた姿見を見て、私は気づいた。
幼年期の姿の私が今居るこの部屋は、子供部屋、
詰まるところ私が今持つ姿にふさわしい時代を過ごした部屋だった。
……声が聞こえた気がする。それは私の帰宅を歓迎する言葉であり、
同時に重量感が背中に覆い被さってくる。
鏡には、未だ私と私の部屋しか映していない。
肩に何かが触れる。それに手を添え、視線を移すと、女性とおぼしき手が添えられている。

ツヅク?

455 :名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 12:43:22 ID:qmVtK+MH
ノスタルジックな雰囲気がいい!
続け!希望する!

456 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:16:24 ID:/IN3QN39
クリスマスネタ投下します。
クリスマス禁断少女、略してクリ禁少女。
6レスです。

457 :クリ禁少女 1/6:2006/12/24(日) 00:17:07 ID:/IN3QN39
 そのとき俺はスランプだった。
 SSと呼ばれる短い自作小説を、とある掲示板の一角で書くようになって数ヶ月。
 最初の頃は、自己満足の駄文を形にしては書き込んだ。
 初めてGJと言われたときには転げ回って喜んだ。
 そうするうちにそこそこ「GJ!」の数も増えていき、かなりのペースで書き込んでは、
一人で悦に浸っていた。
 ――以前は、だ。
 それが今ではすっかり書けなくなった。
 一行書いては、二行目が浮かばない。
 三行書いては、全削除。
 相変わらず、構想だけはポンポン浮かぶんだぜ?ただ、それを書き上げるだけのモチ
ベーションが続かない。
 そんな調子が、もうずいぶんと続いていた。
 そもそもスランプと言う言葉すらおこがましい。それほどの才能なんて元から俺にはあ
りはしないのさ。
 だから、情熱が冷めた。飽きた。その程度の言葉がぴったりしっくり収まった。
 それでも、それを認めたくないという未練もあって、今日もまたテキストエディターに
向かっては、悶々としている俺が居るのだった。
 
「うう゛ぁ〜、書けねえ……」
 一人暮らしの部屋に俺の独り言がむなしく響く。俺は吸いさしのタバコを灰皿に押しつ
けてコタツに潜り込んだ。いつしかすっかり日も暮れていて、部屋では台の上に置いた
ノートパソコンの画面光だけが白々しく輝いている。
 今日はクリスマスイヴ。こんな大切な日にも俺は一人で部屋にこもり、しかも何の成果
もないままに過ごしてしまった。まったく、こんなんじゃまるで……
「ただの引きこもりだね」
 唐突に声をかけられて俺はコタツから飛び起きた。声の質は女の子のようだが、断じて
俺には訪ねてくれる彼女はいないし、妹なんかも居やしない。
「だ、誰だ!?」
 俺はちょっと見苦しいくらいに泡を食って、照明のリモコンに手を伸ばす。
 部屋にはくすくすという笑い声が木霊する。
 照明の光が暗がりに慣れた瞳に突き刺さる。視界が真っ白に染まる。
 その白の世界には見知らぬ少女がいた。

「こんばんは」
 コタツを挟んで俺の正面に佇む少女はにっこり微笑んで普通に挨拶をした。
「ああ、こんばんは」
 俺たちはちょっと間の抜けた挨拶を交わした。本当はもっと他に言うことがあるはずな
んだが、少女の姿に俺はずいぶん呆気にとられた。
 部屋にいたのはミニスカサンタルックの少女だった。
 どうやら人間ってのは想像の遙か斜め上を行く現実に遭遇すると、ただ呆然としてしま
うものらしい。
 俺は改めて少女を見る。年は高校生くらいだろうか、ショートカットのサラサラヘアー。
顔立ちは瞳がくるくると大きくて、かなりカワイイ。服装はキャミワンピースタイプのミ
ニスカサンタ衣装にアームウォーマー、ご丁寧なことに白いニーソックスまで履いている。
正直なかなか俺の好みのドンピシャだ。
「ええっと、君は……?」
「私は困っている人の元に贈られたサンタさんのプレゼントです!」
 眩しいほどの笑顔で応える彼女に、俺はようやく納得のいく現実に落ち着くことができ
た。この場に必要なもの。それはきっとあれだ。
 暖かい笑顔と緑の救急車。

458 :クリ禁少女 2/6:2006/12/24(日) 00:17:58 ID:/IN3QN39
「ちょ、ちょっと待って!私はそんなんじゃありません!」
 少女は俺の考えを察したかのように慌てて否定した。
「うわ、な、なんだ?俺、口に出してた?」
 少女は首を振って否定する。んじゃあ、ずいぶん勘の良い子だ。
「それに緑の救急車なんて存在しないんですよ。都市伝説です」
「あれ?そうだっけ?」
 このおかしなサンタ少女のおかげで俺は1つ賢くなった。
「この世の中にはそういった嘘の都市伝説がいっぱいです。特にインターネットの世界に
はよくできた嘘がたくさんあります」
「で、俺みたいな単純な奴が騙されるわけかい?」
「うん」
 ちょっとムカツク。
「都市伝説なんてほとんどは嘘っぱちです。おもしろ半分に作られたお話です。でもね、
ごく稀に本当のことがあるんです。それが私です」
 と少女は得意げに胸を反らした。
「はあ……」
 俺は気の抜けた返事を返しながら、別のことを考えていた。
 意外に胸大きいな、と。
「な、何考えてるんですかっ!」
「あ、ごめん」
 またもやナイスなタイミングでつっこみを入れられてしまった。やっぱり勘の鋭い娘だ。
もはや俺は笑って誤魔化すしかない。
「って、まだ私のこと分からないんですか?」
「うん。全然。どこかで会ったっけ?あ、町で俺を見かけて一目惚れしたとか?」
 自分で言っておいてなんだが、一番ありえないシチュエーションだ。案の定、彼女はや
れやれといったオーバーアクションで否定する。
「私のスレッドとか読んでくれたでしょう?」
「はあ?」
 何を言ってるんだろう。さっきから少女の言葉はつかみ所がない。それでも俺はつたな
いヒントを頼りにして懸命にパズルを組み上げる。それはなんだかSSのプロットを繋げ
る作業に似ていた。スレッド……都市伝説……ん?SS書きの所へ現れる少女……
「あああああああああああ!!ま、まさか!」
「はい」
「き、き、き、禁断少女!!」
 少女はにこにこ微笑んでいた。
 俺の頭の中で完成したパズルはもっともありえない答えだった。

459 :クリ禁少女 3/6:2006/12/24(日) 00:18:42 ID:/IN3QN39
 彼女の正体が分かったからと言って、俺の疑問は深まるばかりだ。そもそも俺はオナ禁
なんて殊勝なことはしてないぜ?
「今日は特別サービスです。えっと……そのもにょもにょ禁……をしなくても今年がんば
ったSS書きさんへのご褒美としてやってきました!」
「えっ?なにをしてなくてもって?」
「ですから……オ…オ……もにょもにょ禁……」
「んん?なに禁だって?聞こえないよ?」
「んもう!分かってるくせにーっ!」
 驚かされた仕返しにと、ちょっとばかり意地悪をしたら、俺はすっかり怒られた。
 なかなか禁断少女って可愛い奴だ。
「とにかく、今夜は特別なの!サンタさんからのプレゼントなんです!」
 どうやら最近のサンタは良い大人にもプレゼントをくれるらしい。粋な男だぜ。
「それに、最近調子が悪いみたいだから、元気づけようと思って」
 そうい言って少女は何気なく俺の隣にちょこんと座ってコタツの上のノートパソコンを
のぞき込む。思いがけず急接近した彼女からはとてもいい香りがした。
「ほらね、今日も一行も書いてない」
「いや、それは、あれだ。今からちょうど書こうとしてたのさ。だから真っ白なだけであ
って、2時間もすればサクっと一本……」
「嘘でしょ。私には貴方の考えてることが分かるんです」
 これにはちょっとびっくり仰天だ。彼女はなんでもお見通しというわけか。それならば
さっきから感じている勘の良さってのも納得できる。さすがは禁断少女、只者じゃないぜ。

「それで、ええっと、結局、君は何しに来たんだっけ?」
「だーかーらー!貴方を元気づけるために来たんですっ!」
「はあ……」
 元気づけるって、どういうことだ?ま、まさか……あんなことや、こんなことを……な
んせこの子は噂に名高い禁断少女だ。やっぱりちょっと俺は不謹慎なことを期待してしま
う。エロSS書きの性ってやつだな。
「うん、それももちろん大丈夫です」
 またもや俺の考えを読んだらしい禁断少女は苦笑いして、恥ずかしそうに俺を見つめる。
顔も仕草もなかなか可愛らしい。
「ホントに本気?……実はドッキリでしたとか言うんじゃないか?」
「言いません!……んと、じゃあ、これで信じてもらえますか?」
 そして彼女は優しく俺にキスをしてくれた。唇は柔らかく、頭がしびれるくらいに心地
良い。これは夢か幻か、どこまでも現実感のない状況だった。それでもいいじゃないかと
俺は何も考えるのをやめた。そもそもこんな夢と現実の境界線で生きてるのが、俺たちS
S書きだろう?
 とにかく全てを振っ切るくらいに最高のキスだった。

460 :クリ禁少女 3/6:2006/12/24(日) 00:19:17 ID:/IN3QN39
 俺たちは結構長い間口づけしていた。彼女の唾液は蜜のように甘い。俺は夢中で舌を絡
ませる。
 唐突に彼女の手が俺の太ももに添えられた。その手が少しづつ上へと登ってくるものだ
から、たまらない。見た目は清純な少女がとる艶めかしい仕草に、俺は息が詰まるほどの
興奮を覚えた。
「私にさせてもらえますか?」
 上目遣いに問いかけてくる彼女に、もちろん俺に嫌とは言えない。むしろお願いします。
 彼女の指が手際よく俺の下半身を裸にしていく。
「もう、すごいことになってますね」
 まったく彼女の言うとおりだった。俺のものはすっかり大きく立派な姿をさらしている。
 サンタ服のアームウォーマーから覗く、彼女の白い指先が俺の敏感なところをなぞる。
それだけで背筋にぞくりとするような快感が走る。
 やがて彼女は俺の横からうずくまるようにして、俺の下腹に顔を近づける。癖のない髪
がその表情を覆い隠すと、俺のものは彼女の温かい口の中に包まれた。
「ん……んぅ……」
 彼女の口から漏れる、悩ましげな吐息までもが俺を熱くさせる。彼女は巧みな動きで的
確に愛撫していく。
「ふう……やばいくらい気持ちいいよ」
 俺もここでされるがままになっていては男が廃るとばかりに、彼女の下半身に手を伸ば
す。サンタ服のミニスカートをたくし上げると中からはシルクでもレースでもない、木綿
の少女らしい下着姿が現れる。どこまでも俺のツボを押さえた姿だ。
 俺は彼女のおしりに触れる。木目の細やかな素肌はすべすべだ。俺はその感触をもっと
楽しみたくて執拗になで回す。我ながら、ちょっと変態オヤジのようだ。
「あん……」
「もっと色々触っていい?」
 彼女は首だけでコクリと頷く。俺は下着の上から彼女の大事なところへ指を這わせる。
意外にもそこはもうしっとりと湿り気を帯びていた。
 俺は指でまさぐって小さな突起を見つける。今度はそこを重点的に刺激した。
「んんっ……はぁぅ……そこ……」
 彼女の吐息が熱を帯びてくる。
「ここが、なに?」
 彼女の敏感なそこを二本の指で挟むようにして、こね回す。
「ぁぁぁっ……そこ……気持ちいいです」
 俺のテクニックに彼女のあそこはぐっしょり濡れていた。下着の上からでも嫌らしい水
音が聞こえるくらいだ。流石は俺。妄想SSで鍛えたテクニックは伊達じゃあない。
 ともかくもこれでお互い準備はオッケー整ったわけだから、俺の我慢は限界だった。
「お、俺、もう……!」
 と、これからガバチョと襲いかかろうとしたところで、逆に彼女にのし掛かられて、俺
はあっさり押し倒されてしまった。
「あれ?」
「ダメです。最後まで私にさせてください」
「は、はい……」
 ちょっと情けないぜ。

461 :クリ禁少女 5/6:2006/12/24(日) 00:19:56 ID:/IN3QN39
 俺は床に見事に押し倒されて、その上に彼女が馬乗りになっている。格闘技で言うとマ
ウントポジションを取られたってヤツだ。これじゃあ、俺も手が出せない。
 だから彼女は意地悪な笑みを浮かべて俺を見下ろしている。
「ふふふ……この状況、何か覚えがありませんか?」
「えっ?ん??」
「女の子に押し倒されて騎乗位でエッチ……」
「……あ、それは俺が最初に書いたSS……?」
「はい、そのシチュエーションでしてあげますね」
 さっきまでの清純さはどこへやら、いまではすっかり立派な小悪魔だ。
 俺は両手を頭の上で押さえつけられて身動き一つとれやしない。彼女は片手で器用に自
分のショーツを脱いでいく。
「入れ……ますね……」
 彼女は俺のものに指をあてがって、自分の中へ導いていく。残念ながら繋がる部分はサ
ンタ服のスカートに隠れて見えないのだが、それが逆に想像をかき立て劣情を煽る。
 やがて先端が生暖かいものに触れ、ゆっくりと包まれていく。
「ん……くはぁ……」
 彼女が切なそうに眉根を寄せる。そしてスカート中では俺の全てが飲み込まれた。
「く……ぅ……奥まで……届いてます」
「苦しい?」
「大丈夫……です……動きますね」
 彼女の腰がゆっくり動き、俺のものが粘膜に擦り上げられる。最初は緩やかに、だけど
も徐々にその反復運動は速度を増していく。
「あ……んっ!……や……!」
 彼女の漏らす吐息が確実に喘ぎ声に変わっていく。いつしか彼女は俺の腕の拘束も解き、
夢中になって乱れ動いている。俺の方もずいぶん興に乗ってきて、下から腰を突き上げる。
「っっっ!ううっ……だめ……それ……奥にごつごつ当たって……!」
「気持ちいい?」
「は、はい……っ!……あああっ!」
 俺たちは狂ったように激しい注挿を繰り替えす。部屋にはお互いの体がぶつかる音と粘
り気のある水音が響き渡る。
「だめっ……あああっ……私、もう……いっちゃう!」
「ん、俺も……そろそろ……」
 俺は長いストロークで腰を打ち付ける。その度に頭の芯まで痺れるほどの快感が波のよ
うに押し寄せてくる。
「いくっ……あああああああっ!!」
 彼女が絶頂を迎え、きゅうっと締め付けられるのと同時に俺もありったけの精を彼女の
中に放った。それは何度も何度も脈動して、彼女の中を満たしていった。

462 :クリ禁少女 6/6:2006/12/24(日) 00:20:47 ID:/IN3QN39
 事を終えた俺たちは重なるように抱き合ったまま、息が上がってしばらくまともに話す
こともできなかった。
「どうでした?自分で書いたSSのエッチって」
「すごい、良かったよ。なかなか俺の妄想も、捨てたもんじゃないな」
「でしょう?ちゃんとGJ貰ってたじゃないですか。また、書いてくれる気になりまし
た?」
「んん、どうだろ。俺なんかより上手い書き手はたくさんいるからな……この前、書き込
んでいた新規参入の人なんか俺より多くGJ貰ってんだぜ?」
「でも!貴方の妄想は貴方にしか書けないんですよ!」
 俺はちょっと彼女に感心した。
「ありがとう、良いこと言うじゃん」
 つまり、周りのことは気にせずに書けということなのか。
「それに、貴方のSSに触れた人はとても楽しんでいるんですよ。貴方が自分で思ってい
るよりもずっと」
「それはどうかな?」
「いいえ、私には分かるんです。GJ一つ一つに込められた強い思いが」
 人の心を読むという不思議な少女が言う言葉には奇妙な説得力があった。確かにGJな
んて二文字は味気ないけれども、うまく言葉にできない色んな思いが詰まっているのかも
しれないな。
「……ん、なんか書ける気がしてきた。ね、いつまでココに居られるんだい?」
「えっと、日付が変わるくらいまでは」
「よし、んじゃあさ、温かい紅茶を入れてくれない?」
「はい!」
 俺は一本、たばこに火をつけ、エディタを立ち上げた。真っ白なウィンドウは俺の言葉
を待っている。長らく忘れていた感覚だ。
 時計を見れば12時までにはまだすいぶんと時間がある。
 だから、頼むぜ、俺の指よ。
 彼女が居なくなる前に、SS一本書かせてくれよ。

463 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:33:03 ID:jdwJwv7Z
こいつはとても「GJ」だぜ!

464 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:37:00 ID:ZDj8721Q
GJ!!

>彼女が居なくなる前に、SS一本書かせてくれよ。
最後のここの一節で、ものすごく切なくなった。

465 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:51:05 ID:hQ6icAOE
いいクリスマスプレゼントだ
GJ!

そしてよいクリスマスを

466 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:04:17 ID:AsOQsicQ
GJ!

俺もなんだか書ける気がしてきた。

467 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:18:15 ID:j1zypRof
GJです。
禁断少女かわいいよ禁断少女(* ´Д`)

468 :名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:06:40 ID:usvHF4Sl
身につまされるwww
今書いてるお話が止まってるけど、
きっと俺だって書ける。あの、初めて書いたSSのパッションを思い出せば……。

gj!

469 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 03:14:43 ID:EfO+my9G
もうこんな時間か。
「…し…〜…
 ……ま……ん」
隣りのヤツこんな時間にビデオでも見てんのかな?
寝るか。

「………い〜……て〜」
かすかに人の声がするような気がする。
冷蔵庫の方からか? 確かめてみるか。

「う〜 気付いてよ〜 助けてよ〜
 しくしくしくしく……」
冷蔵庫の後から女の子の声がする。 どうやって入り込んだんだ?
「誰だ? 何やってんだ?」

彼女の話によるとなんでも禁断少女とかいうもので、出てきたところがそこだったらしい。
冷蔵庫の中身を出し、冷蔵庫を手前に引っ張り出してご対面。
うん。 メイド服だ。 華美すぎない点でみんな納得のメイド服だ。
銀髪を腰くらいまで伸ばした女の子がメイド服に身を包み、半べそをかき、膝を抱え、
少し鼻を垂らしながらこっちを見上げている。 顔はかなりかわいい。
胸も……結構あるな。 とりあえずティッシュの箱を差し出す。
「あ、ありがとうございます〜
 わたしは、あの、禁断少女なので、も、もしよろしければ、エッチなどを、
 ふつつか者ですがその、初めてなのでよ、よろしくお願いします」
といって頭を下げる。 つむじが見える。 銀髪が綺麗だ。
こちらこそとつられて頭を下げる。
野菜だの卵だのが床に並ぶ中で正座して頭を下げ合う二人。 う〜ん変な光景だ。
「では、とりあえず〜……あーーーーー! 時間が! あと、さ三十秒しかないーーー!」
「なにーーーーーー?!!」

470 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 03:16:07 ID:EfO+my9G
「また会えるかな?」
「は、はい。 その、私のことを想像してもらえれば、きっと。
 えっちなお姉さんを〜とか、大和撫子を〜とか想像されますと、私ではない方が
 出てこられると思いますけど、出来たらでいいんですけど、わ、私を呼んで頂けたら〜
 その〜嬉しいかな〜と思っていたり」
「うん。 君を想像する」
「ありがとうございます〜。 私一人だけを〜とか、浮気してほしくない〜とか、
 そういった気持ちがまったく無いわけでは無いわけでありますが、あ、もちろん私は
 あなただけのそうぞ」
と喋っている途中でいきなり消滅する。
う〜んやっぱり人外だったか。 でもかわいかったな。 すごく。

にしても、今日は一つ発見したな。

エッチって15秒で出来るんだ。

471 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 03:36:18 ID:q9VFF+NB
早漏乙!wwwww

472 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 11:25:49 ID:GCEcPEHD
ヤってたのかよw

473 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 20:03:07 ID:Zo9SxcBu
禁断少女、出ろーと念じたら隣の部屋でスパーク音がしだした。
関係なさそうなので寝た。

次の日テレビでサラコナーって人が殺されたってニュースが出てた。
今日もいい天気だ。

474 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 21:55:11 ID:WNy+a6J5
き、きっと息子がなんとかしてくれるよ。

475 :名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:55:45 ID:IVbyHYhI
デデンデンデデン デデンデンデデン

大丈夫、たぶnまだ一人目だ。

476 :名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:05:55 ID:AmEPv9yK
>428
のネタで一つ読みたい

477 :名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 02:48:08 ID:NyfgmQoE
仕事成女か。
エロ無し専門の漏れには無理でつ。
今年もよろしく。

478 :ボーイッシュぽいもの:2007/01/01(月) 10:26:14 ID:nbZIcD3L
「あけおめー!!」
「おめでとう、せめてお年始の挨拶くらいは正しく使いましょう。」
……いやそうじゃない。えーとこの子は誰だ。
「やだなあ、忘れちゃったの?」
こちらの怪訝な顔を見たのだろう、少女に言われて、
記憶を巡らす。
そもそもこんな理想的にボーイッシュな少女は知り
合いにいないはずだ。
寂しくてその手の派遣でも呼んだかとも考えたが、
そんな覚えはないし財布だって余裕はない。
一人手酒で飲んでた酒は、寂しさを紛らわすように
ペースが早く、周り方も相応、てなもんでかなり頭
が痛かったりする。
ただまあ詰まらん酔い方には自信があって、今日だっ
て呑んでる間の記憶がない訳じゃない。何なら紅白の
結果でも言ってみようか。紅だな。ごめん見てない。
……うん、正気だ。正気は保った事を確信した上で問う。
「どっから入ってきた?」
盗み見たアパートの玄関には確かにダブルロックが掛かっていたし、
窓だって無駄に高い柵があり、まあ不可能ではないだ
ろうが目の前の少女がそこから侵入してきたとは考え
がたい。二階だし。
「えーと、入ってきたっていうか、出てきたっていうか」
「おう」
「キミの脳から?」

そうかそうか。

479 :ボーイッシュぽいもの:2007/01/01(月) 10:29:14 ID:nbZIcD3L
「キャーって、なんで服脱いだのに寝るのー!?」
「裸で寝るのは習慣だし、自分で発信した電波と会
 話する趣味は無いの。」
それでも律儀にオヤスミと呟いて目を閉ざした。
なにやらやかましいがまあいずれ収まるだろー、電
波だし。ということで放置する事に決めて寝返りを
打った。少女の声は背中に向くことになる。
「ねぇちょっと待って、起きてってば!話聞いてよ!!」
昨今の電波にはどうも触れることすら出来るらしい。
布団の上からゆすり起こそうと電波女は試みるが、
この状態でそんなことをされたところで、リズミカ
ルな振動は誘眠の意味しか持たない。
「もー……しょうがないなあ……」
嘆息。
「そうそう、しょーがないからさっさと帰れ帰れ。」
言葉の尻に、大欠伸。本格的に寝入ろうと布団を引
きあげようとしたが、女の手に阻まれる。
疑問に思う間もなく、何かが布団の中に滑り込んで
くる。そして俺の首に回される細長く、柔らかさと
堅さとを兼ね備え、仄かに暖かいもの。
反射的に目を見開いたとき、すでに俺と彼女の唇は
触れ合っていた。
「……!!」
柔らかなものが口腔を侵す。

480 :ボーイッシュぽいもの:2007/01/01(月) 10:31:26 ID:nbZIcD3L
少女の舌が歯茎を撫で、
無意識のうちに開いていた歯の隙間を抜けてくる。
狭い空間の中で舌は俺のそれに絡みつく。甘い感触、
とでも言うのだろうか。自分のものとは比較にならない柔らかさで少女の舌
になぶられると、拒み難い悦楽が頭を支配する。そ
れは中心に向かう左手も同様で、あからさまに充血
していくのが解る。
ついに彼女の手がそこにたどり着いたとき、
(……やばい)
そう感じたが、惚けた体に彼女の手は力強過ぎた。
振り解く間もなく、少女の細く冷たい手が一撫でし……

…………………
…………
……



「……えーとホラ、私巧いから」
「……」

気まずい沈黙。

481 :名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 10:32:44 ID:nbZIcD3L
本番無しでごめん。

482 :名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 15:58:19 ID:S0b3KGRi
乙ですww
据え膳手を付けずに寝るとはイイ性格してんなwwww

483 :名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 16:37:47 ID:/skFHQaY
GJ!
つか、これは寝てるんじゃなくて
ひと撫で昇天ってやつでは。
南無w


484 :名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 22:36:30 ID:bteJ6iKc
き、気まずすぎるw

485 :ボ(ry書いたバカ:2007/01/02(火) 11:36:28 ID:QiGXZf7P
何か悔しいしグダグダで見苦しいんで再召喚してみたら、
何か説教されてる……

486 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:24:17 ID:OJ1PiJ+R
流浪投下2007の1。てへ。ひどい話を書いた。
反省してないけど、ひどいので注意。
----------------------------------------
 うっすらと目を開ける。
 煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。
 見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。
 暖房嫌いの僕の、冬の空気に満ちた部屋。その冷たさと、布団の暖かさ。
 目覚めの薄い失望の中で僕は胸を突く悲しさに耐えた。なんだろう。僕は
何でこんな気持ちなんだろう。ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品を
ちぎり取られたように痛かった。
 夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。
 もう内容も思い出せない夜明けの夢の、その暖かさと懐かしさが、その幸
福と同量の悲しさになって僕を責め立てる。
 思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれない。
 痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し
みの根源なのかな。脆く儚いものを美しいと思うのならば、人が美しく思う
ものはみな等しく過ぎ去るのだろうか。それはこの上なく悲しいこと。
「んぅ……」
 物思いにとらわれて布団の中の昏い階段を降りてゆきそうな僕を、柔らか
い寝息が連れ戻す。右腕にかかる優しい重さ。彼女が油断しきった寝顔で頬
を僕の腕にこすりつける。普段は気の強いところもある表情が寝ているとき
だけはなんとも甘えん坊そうなものになる。
 この寝顔を見るのを楽しみにしていること。
 彼女本人にも言えない秘密だ。
 彼女のその姿を見ていると、さっきまでの悲しさが波に洗われる砂浜のよ
うに消えていく。もう輪郭さえもつかめない、淡雪のような消え方。
 不思議な喪失感さえも、陽だまりの名残雪のように失せてゆく。
 太目の眉の下の目線は柔らかく閉じられて、まるでイチゴたっぷりのケー
キの夢でも見ているように口元は緩んでいる。ちょっと涎までたらしちゃっ
て。赤ちゃんみたいなものだ、可愛いな。
 ぴったりくっつけられた身体が温かい。丸みを帯びた彼女のラインが布団
の中で寄り添ってきている。
 僅かな吐息の動きが眠っていても彼女の存在を強く僕に伝えてくれる。
 抱きしめた彼女の裸身の、モデル体形と云うわけじゃないけれど僕の腕に
すっぽり収まる腰の線が心地良い。
「ん。……んぅ?」
 彼女が目に砂が入ったように眇めつつ、僕を見上げる。
「むぅ……」

487 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:25:52 ID:OJ1PiJ+R
「おはよ」
 彼女をびっくりさせないように小さく囁く。
 彼女はまだ夢と現実の境界にあるあの陽だまりにでもいるような表情でい
たけれど、やがて口の中でおはようとかそんなことをもぐもぐと呟く。
 まだ時間は真夜中前だ。粉雪のちらつく夜空がカーテンの隙間から見える。
街路の水銀灯に照らされたそれは白く、かぼそく、この部屋に聞こえるのは
遠くを通る車の、幽霊じみた遠い響きだけ。
「また、見てた」
「ん?」
 彼女の定番の非難を、僕はわざと気がつかないように受け流す。
「寝顔、見てた」
「そんなことは無いよ」
「むー」
 彼女は子供のように口をへの字にすると、下着しかつけていない下肢を僕
に絡ませる。彼女としてはぐいぐい押し付けて困らせる気なのかもしれない
けれど、それは暖かくて、柔らかくて、僕としては内緒だけどちょっとだけ
幸せになってしまう。
「白状しなさい〜」
「何も見てませんですよ」
 僕は軽く答えると、布団の中で彼女の腰を抱き寄せる。強く抱きとめて、
彼女を僕の身体の上に乗せる。重いなんて思わない。その確かさが、僕に体
重をゆだねてくれる彼女の気持ちが嬉しい。
「ごまかされないんだからねっ。そんなことじゃ」
 眉を吊り上げる演技をする彼女も、少しだけ嬉しそうだ。ぬくい、ぬくい
といいながら、僕の肩口に頬を摺り寄せる。
 こんな冬篭りに似た夜の、新年の深夜。
 およそ考えられる限りの中でもっとも望ましい「今この瞬間」の過ごし方
の堂々のトップランキングが、暖かい布団の中で彼女とじゃれあうこと。
 汗を含んだ香りもどこか甘くて、僕は胸がいっぱいになる。
 僕のだぼついたTシャツをはおっただけの彼女の背筋を布団の中でたどる。
交じり合った二人の体温が攪拌されて、渦を巻き、彼女がひくんと震える。
「うう、ごまかされない」
 唱える彼女の肩口を指先がたどる。
「絶対に追求する〜」
 何でこんなにふわふわなんだろうといつも思う彼女のパンツの縁をたどっ
た指先が、そのままお尻の丘を越えていく。
「卑怯者〜っ」
 太ももの間、彼女の形のいいお尻の底を僕の指先は、くるん、くるんと撫
で回す。

488 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:26:40 ID:OJ1PiJ+R
 腰を逃がそうとする彼女を左手で抱きしめて、聞き分けの無い子供を優し
くあやすように指先で輪舞を繰り返す。
「……ううう、ぜったいにぜったいに懐柔されないんだから」
「うん」
 にこりと笑う。僕本人は微笑んでいるつもりなんだけど、彼女は決まって
「意地悪を企んでいる微笑だった」と言う笑顔だ。
 そうなのかな。本人は自覚が無いのだけれど。
「うん。じゃない〜っ」
 噛み付きそうな彼女、でもその下肢はもう力が抜け始めている。
「絶対に絶対?」
「ぜったいにぜったいにぜったい」
 下着のクロッチを僅かにずらすと、彼女の瞳に一瞬だけ怯えと期待みたい
な色が混じる。僕は彼女の秘裂を爪先で軽くなぞる。
「ふぅん」
「ぜったいなんだかっ」
 その言葉が終わるのを待たないで、潤んだようなそこに指先を沈ませる。
 第一関節までも使わないような浅い挿入。
 その浅さがぞくりとした震えを彼女の背筋に差し込む。途切れさせた言葉
に続く絶息とせわしない呼吸、甘い体臭が僕を包む。
可愛らしく逃げ出そうとするお尻を振る動作が、そのまま罠にはまり込むた
めの動きになってしまっている。
「ぅ。はぅぅぅ〜ぅっ」
 悔しそうな、それでも隠しようが無いほど甘い声。
「気持ちよくない?」
「そんなこと、ぅ、ない……もん」
 弾みそうになる彼女の呼吸。小さな動きにも耐えかねるように敏感に反応
する狭い肉穴の熱さが愛しくて、優しく髪の毛を撫でる。
 身体の火は消えてなかったらしい。浅い眠りに突く前の蕩けるような交わ
りの熱さのままに僕の指先から濡れた音が響く。
 豊かな胸を僕におしつけ、シーツを握って耐える彼女。それが愛しくて僕
は指先をあくまでも優しく浅く動かす。これが彼女の弱点なのだ。
 もどかしいような焦れったいような指遊びに、彼女の身体を弛緩と緊張が
交互に襲う。
 必死に逃げるような動きが、指を追いかけるような緩慢な誘惑の振り子に
変わる。彼女の甘く湿った吐息が漏れはじめる。

489 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:27:44 ID:OJ1PiJ+R
「許してくれる?」
「〜〜っ! だ、だめ。追求するのっ」
 一瞬だけ気を取り直す彼女の粘膜を指先でくすぐる。彼女が我慢できる程
度の刺激に抑えつつ、優しく懐柔していく。
 彼女の太ももに小さな漣が走り、僕の腰を挟みつけるようになる。それで
もまったく気がつかないように、彼女の背筋をなでながら小さな動きを繰り
返す。
 絶対に許さないのは彼女だけではないのだ。
 僕も許してあげない。彼女に消えない感覚を刻み付けたい。
 僕のものにしてしまいたいのだ。
 暖かくて、柔らかくて。
 抱きしめている嬉しさと、満たされない独占欲。
「あのさ」
「ふぇ?」
 僕を見上げた彼女の瞳は涙をこらえたように潤んで、とろけて、おねだり
をするような甘えた眼差しになっている。抱きしめたくなる気持ちを抑えて
、僕は微笑む。
「後でいっぱい追求してもいいから、今は溺れちゃおっか?」
「あ。はぅ?」
 飲み込めない彼女の脳裏に染み込ませるように、僕はねっとりした粘液で
ぬめる指先で彼女の敏感に加熱された肉壁をたどりながら囁く。
「気持ちよくなっちゃおうか? ここ、入れちゃうの。――大丈夫。ごまか
そうなんて思ってないから」
「う、うん……」
 呆けたような表情でとろんと見つめる彼女の眉が、僕がクリトリスの裏側
を掻くたびに切なそうにゆがむ。必死に自分と戦っているのが判る。
 意地を張りたい自分と、気持ちよくなってしまいたい自分が戦っているの
だ。
 そんな彼女の強がるような、甘えるような様子が愛しくて、僕は彼女の耳
に唇を寄せる。
「くちゅんって奥まではいって、ぎゅーっと抱きしめたいな。そしたらキミ
の魅力で僕も白状するかもしれないでしょう?」

490 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:28:35 ID:OJ1PiJ+R
「う、うん」
 想像してしまったのだろうか。我慢しきれないように腰をゆらゆら動かす
彼女は真っ赤になってこくりと頷く。
「うん。――うん、そうなんだから。白状させるんだからね」
 茫洋としているのにもどかしい様な可愛らしい表情で上半身を無理やり起
こすと、自分の下着を横にずらして、すっかり大きくなっている僕のものを
探して、どろどろになった恥孔にあてがう。
「熱い、よぅ」
「それは、そっちだって」
 あてがわれただけで絡み付いてくる蜜が僕を伝い落ちる。
 僕はその蟲惑的な感触に陶然となる。
 彼女はゆっくりと先端を舐めあげるように腰を動かす。滑りあい、絡み合
う蜜。甘い感触が触手のように絡み付いて、僕の身体もぞくぞくする喜びに
支配されていく。
 ぢゅくん。
 それは熱く粘つき蕩けるシュークリームに指を突き入れたように。
 ねっとりと絡み付いて僕を包み込む。先端が奥へと到達する甘い衝撃。
 気持ち的には降参しかけた僕は、彼女を抱きしめて、下から突き上げる。
 気持ちよくて、気持ちよくて。
 彼女の名前を呼びながら。
 大好きな、ずっと一緒にいたい彼女の名を呼びながら。
 胸の奥の大事な部分に刻まれた彼女の名を呼びながら。

491 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:29:14 ID:OJ1PiJ+R
 ……。
 …………。
 うっすらと目を開ける。
 煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。
 見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。
 暖房嫌いの僕の、冷たい部屋。暖かい布団から出した頬に当たる部屋の中
の空気と、凝り固まったような僕の呼吸。
 胸を突く悲しさに耐える。
 ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品をちぎり取られたように痛かっ
た。
 夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。
 ひどい話だ。
 彼女の名前が、あんなに呼んでいた名前が、もう思い出せないよ。
 もともと名前が存在したかどうかも怪しいけれど。
 そりゃそんな事実は無かったさ。僕の過去のどのページにもあの意地っ張
りで可愛らしい娘なんて実在はしていない。
 だけど、なら、なんでこんなに胸が痛むのだろう。
 夜明けの夢のその暖かさと愛しさが、その幸福と同量の悲しさになって僕
を責め立てる。
 思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれない。
 痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し
みの根源なのか。忘却が天の配剤だとすれば、一切合財を綺麗にしてくれれ
ば良いのに。

「まったくひどい話だよな、おい」
 僕は枕もとの少女に声をかける。
「至らぬことがありましたか? 申し訳ありません」
 夢幻の世界の住人にのみ許されるような可憐さで少女は応える。内側から
ぽうっと光を放つように見える白い肌、桜色の唇、濡れた鴉色の髪。漆黒の
夜会服を身につけた少女は、僕のベッドの枕元に腰をかけ、身をひねるよう
に僕の額に手のひらを当てる。
 火照った額から熱を吸い出してくれるようなひんやりした指先。
「気持ちよくは、ありませんでしたか?」
 穏やかな声で彼女は尋ねる。
「……」
「良かったですよね? 反応がありました」

492 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:29:54 ID:OJ1PiJ+R
 ああ、良かった。気持ちよかったよ。
 あいつの声も、温度も、抱き寄せたときの我慢しているような戦慄きも、
抱きついてくるがむしゃらな勢いも、全てが気持ちよかったよ。
「……」
「オファーにお応えできたと自負していたのですが」
 彼女の呼びかけてくれる声が気持ちよかったよ。
 甘やかな体臭も気持ちよかった。気の強そうな太目の眉が困ったようにひ
そめられるのも、満腹した猫みたいにじゃれてくるのも気持ちよかったよ。
「ご不満、ですか」
 油断した、信頼しきった、子供みたいな寝顔が気持ちよかったよ。
「そうじゃないよ。気持ちよかったよ。だけど、そうじゃなくてっ」
 声に苛立ちがにじむ。それに怯えたわけでは無いのだろうが、少女が身を
固くする。
「そうじゃなくて、なんで夢なんだよ。なんで醒めるんだよ。何でこんな気
持ちになるんだよっ」
 僕は胸の思いを叩きつける。
「こういうのって反則だろ? 反則じゃないか。確かにオナ禁しちゃったか
もしれないさ、あんたは精霊の類でそれが仕事かもしれないさ。それはいい、
それは納得するさ、許すさっ」
 身体を硬くして、僕の言葉に耳を傾ける彼女。その落ち着いた真摯さが僕
の気持ちを逆なでする。彼女の腕を強引に突かんで、夜会服の少女を布団に
引き寄せる。
「でも、何だってこんな気持ちになるんだよ。痛いだろ。……辛いだろ、こ
んなの。なぁ、なんだよ、これ。なんか意味あるのかよ? 卑怯だろう、こ
れっ」
 彼女は伺うような、尋ねるような、不思議な深い色合いの瞳で僕を見つめ
る。
「精を抜くのが仕事なら、何でこんな手の込んだ詐欺みたいな真似をするん
だよ。おかしいだろう、他の人のところではこんなやり方しないだろうっ。
何で僕だけこんな、一人ぼっちで捨てられた犬みたいな惨めで寂しい気持ち
にならなきゃいけないんだよ。教えろよっ」
 僕は少女の華奢な手首を引き込むように身体を入れ替えて、布団に押し倒
す。
 布団に引き倒された彼女に覆いかぶさり、その手首の細さに少しだけ驚い
て、それでも強く押さえ込む。

493 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:30:34 ID:OJ1PiJ+R
「だって……」
「だって?」
 彼女の瞳に少しだけ憧れに似た何かが浮かぶ。
 罪悪感がずきずきとする。こいつにだって悪気があったわけじゃないかも
知れない。気持ちの良い夢が無料で見れた。それだけのことかもしれない。
そうさ、たとえ胸が多少痛かろうが、夢の内容は幸福そのもの。お金を払っ
て風俗に行くようなものだ。そう幸運と喜ぶ男だっているのだろう。
 だけど僕はそんなことじゃ納得できなかった。したくなかったのだ。
 夢は。
 彼女の見せてくれた、淫らなはずの夢は。
 あまりにも幸せで。暖かくて、愛しくて。
 ――渇きに気がつかされてしまったから。

「だって、『そう』じゃないと気持ちよくなれないでしょう?」
「え……?」
「貴方は、気持ちが通じ合わないと、気持ちよくなれないのでしょう? 好
きな相手じゃないと、気持ちよくなれない。愛しい相手だからこそ、蕩ける
ような快楽が得られるのでしょう? そんな貴方に提供できる淫夢は……」
 彼女は、躊躇いがちに告げる。

 ああ。
 そうか。
 そうだよな。
 それはまったく。
 その通りだ。

「それでも僕はイヤだっ。こんなだまし討ちみたいなっ。卑怯な、反則なっ。
納得なんかいかない、絶対にっ……。こんな」
 言葉に詰まりながらも、僕はもう引っ込みつかなくなった子供のような頑
なさで言い張る。僕の胸の中心には、そんな事ではぜったいに納得しないと
喚きたてている、頑固で意固地な硬い塊があるのだ。
 彼女は僕に押さえ込まれたまま、僕には理解しきれない落ち着きの中から、
低い声で再度問い直す。
「そこまで仰るからには当方にも落ち度があったのでしょう。……先ほどの
夢よりも甘い夢を、十回差し上げます。それでご容赦願えますか?」
 あの幸せを、後十回。
 甘えたような彼女の寝顔がよみがえる。
 それは確かに魅惑的な条件だった。


494 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:31:28 ID:OJ1PiJ+R
「絶対にイヤだっ」
 胸の中の錆付いた重い重いドアが抉じ開けられるような、それは轟音と共
に訪れる苦しみ。あの寂しさと喪失感を、後十回。正気が保てるかどうかす
ら怪しい。
「毎週末の夢の逢瀬を、十年でも?」
 くらくらするほどの誘惑。
 彼女と出会い、過ごし、睦み合い、寄り添う十年。
 名前も知らない、あの彼女と。
「イヤだっ!!」
 それでも僕は答える。なぜ断るのか僕にもわからない。
 ただ岩にしがみつく様な必死さで、僕は僕の中心にあるちっぽけな拘りに
食らいついている。

「――絶対に?」
「絶対に絶対にっ!」
 彼女は瞳を細めて僅かに微笑む。
 困ったような、それでも許すような小さな笑み。
 その優しい笑みに、僕の時間が止まる。
 するんと僕の腕の戒めを抜け出した彼女は、細い腕を僕の首に絡める。大
写しになる彼女の表情。優しくて、ちょっとだけ困ったような笑み。
 珊瑚色の唇が、僕に触れる。
「っ〜」
 軽い接触。唇が触れただけ。
 それだけで、甘い衝撃が波紋の様に広がって、顔の表面温度が上がるのが
判る。僕の呼吸が止まったのを確かめたようなタイミングで、もう一度、そ
してもう一度唇が触れる。
 儚くて、触れた後には淡雪のように消えるようなキス。
 焦りに似た感情で動悸が激しくなる。
 残り香に似たその残滓を確認するようにまた触れたくなって、エコーのよ
うに繰り返す。
「〜っ! こんなんで誤魔化されないからっ」
「ええ。私も都市伝説とまで言われる存在ですから。この程度では済ましま
せん」

495 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:32:00 ID:OJ1PiJ+R
 とろり。
 何か得体の知れない甘い蜜を流し込まれるような口付け。
 先ほどまでの儚さのまま、柔らかく濡れた唇が僕を迎え入れる。強く抱き
しめたら折れそうな身体を摺り寄せるように、彼女の身体が僕の腕の中に忍
び込む。
 息継ぎに唇を離すその一瞬に、彼女の優しい微笑が視界に入る。
 その微笑が降参を薦めているようで、僕はかっとなる。
「懐柔なんかされないからっ」
「はい、もちろん」
 彼女は首を傾けるように斜めにすると、再び深く唇を合わせる。
 くらくらするような、その甘さ。
 今までにしたことがある口付けとは、どこか次元の違う胸をかき乱すよう
な感触。
 酩酊するような柔らかさに溺れかける。目を瞑った彼女の表情が、胸の奥
の郷愁のようなものと重なって切迫した気持ちになる。甘い、蕩けるような、
それでいて自分のものにはしきれない、もどかしいキス。

 とろり、とろり。
 繰り返し唇を合わせる。始めは彼女から。
 誘われるままに、僕からも。そして貪るように。
 彼女の身体を押さえ込むように、何度も。何度も。
 どれくらいそうしてただろうか。
 彼女はどこか呆けたような瞳で僕を陶然と見上げている。浅くなった呼吸
と、なんだか切ないような哀しいような気持ち。割り切れない思いで僕は彼
女を見下ろしている。

「赦していただけるようになりましたか?」
 茫とした吐息のような声で彼女が尋ねる。
「いやだ」
 僕は自分でも驚くほどの頑固さで首を振る。
「――判りました」
 彼女は遠くから響くような声で呟くと、その夜会服から伸びた指先を上げ
る。首もとのチュールレースをほどくと、凝った切り返しに隠された小さな
真珠貝のボタンを一つ、また一つとはずしていく。
 隙間から僅かにのぞく肌。
 そんな他愛も無い光景に僕は喉が詰まったようになる。

496 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:32:54 ID:OJ1PiJ+R
「自分で言っただろう。――気持ちが通ってないと気持ちよくなれないって。
だから、そんな風に色仕掛けしたって、無駄だよ」
 咽喉に絡むものを飲み下ろして、僕はかすれた声でいう。
「はい。ですから、ここから先は本気です」
「え?」
 彼女の言葉を僕はつかみ損ねる。
「本気でお慕いさせて頂きます」
「え? 何を――」
「だから」
 彼女が、あんなに儚げでどこか遠かった彼女が、この時、微笑んだ。
 それは天使のような微笑。
 昏い部屋に明かりを灯すような微笑。
 今までの遠さの無い、照れたような、困ったような、でも吹っ切れたよう
な、微笑み。
 今ここにいる彼女を、ほんのちょっとは、ちょっとだけは信じてみても良
いかな、そう思える微笑。韜晦や誤魔化しなんかには絶対に流されないと意
固地に固まっていた僕なのに、ほんの少しだけは、彼女の言葉に耳を傾けて
も良いかな、触れても良いかなと――そう思えるような笑み。

「だから、私のことを好きになっても、良いですよ?」
「ばっ、バカじゃないか? お前っ! 僕が何でお前のことを好きにならな
きゃならないんだよ。あんな騙し討ちみたいな事をしたお前をっ」
 彼女は目を伏せてくすくすと微笑う。
「そうですよね。好きになれと言ってる訳ではないのです。でも、私はあな
たをお慕いします。しています」
「だからなんでっ」
 僕の言葉をさえぎるように、彼女は僕を引き寄せる。そこは淡いふくらみ
を持った夜会服の内側、クリームのような滑らかさを持った彼女の胸。
 こいつ、この禁断少女とか言う精霊か妖怪の類。
 正気なのか冗談なのか。そんな簡単に「お慕いしてる」なんて、信じられ
るわけが無いじゃないか。いや、むしろ馬鹿にしてるだろう。ふざけるな。
 それでも、その肉付きの薄い、ただひたすらに滑らかなクリームの肌に抱
きかかえられていると、異性慣れして無い僕はなんだか申し訳ないことして
いるような気持ちになってしまう。
「んわぅ」
 胸をぎゅっと押しつけられて、僕はくぐもった呻きをあげる。彼女は小魚
のように身をくねらせて、どこか古めかしい麝香のような香りをもった豪奢
な服に僕を埋もれさせる。

497 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:33:33 ID:OJ1PiJ+R
「――すみません。あまり豊かな体形ではないのですが」
 丁寧で冷静だけど、どこか恐縮したような恥じるような声。さっきまでと
は違う、女の子の声。
「……別に、胸のサイズに好みは無いけどさ」
 憮然とした僕の答え。駆け出しそうな鼓動を必死に抑えて、声を繕う。
「はい、嬉しいです。お慕いする殿方を抱きかかえるというのは、幸せです
ね。――あ、至らなくて、すみません。こうでしたね」
 胸に抱きかかえたまま、彼女は器用に指先を操ると、僕の下腹部を探る。
「〜っ。だからな」
 僕の言葉は、途中で遮られる。
 先ほどと同じ、でもずっと甘く、優しいキス。
 誘惑のキスでも代価としてのキスでもなく、僕と触れ合いたいと、そう語
りかけてくれるキス。気持ちよくしてあげたいと、必死な口付け。
 柔らかい舌先が唇の形をなぞる。
 離れる度に寂しさが募るようにまた絡み合う。
「卑怯だろ、そういう、のっ」
 言葉を細切れにされてしまうような気持ちよさに耐えながら、僕は抗議す
る。
「私どもの種族と職業としては卑怯といわれている行為には該当しません。
正々堂々正面からの誘惑です」
「それじゃ、結局夢と同じ――」
 とろり。
 さえぎるように流し込まれる、彼女の唾液。
 甘やかな粘液と、絡められる、小さな桜貝の唇。
「んっ。むぅ〜」
「……はぁ。――いえ違います。貴方も私もここにいます。夢なんかじゃあ
りません。私が――貴方をお慕いしています。できれば、貴方も私に好意を
持ってくれると嬉しいのですけれど」
「それは絶対にダメっ」
 拒絶はしたものの、僕の頭は混乱でいっぱいだった。なんでこうなったん
だ。というか、彼女の言う理屈はなんだか筋が通ってるような捩れているよ
うな気がする。でも、どこがそうなのかをゆっくり考える余裕は無かった。
「こうしていると、内緒話をしているみたいですね」
 いつの間にか彼女を横向きに抱きかかえるようにしていた僕の胸元で、服
をはだけた彼女が言う。美しい黒髪が扇のように広がって、ベッドは豪華な
夜の海にさえ見える。

498 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:34:09 ID:OJ1PiJ+R
 小さなくすくすという笑い声。
 僕を抱え込んで、じゃれるような彼女の声は澄んでいて、耳に心地よく響
く。
「大体、そんな急にお慕いしてるとか、訳が判らないよ。信じろというほう
が無理な話だ」
 僕はその光景に気持ちが傾きかけているのを糊塗するように、無理に作っ
た硬い声で突き放す。
「急な話ではありませんよ。何回夢で誘っても、断られる貴方ですから、た
とえ記憶がなくても」
「え?」
 彼女の柔らかい包むような声。外見は可憐な少女なのに、彼女の言葉は年
齢を感じさせない、透き通った落ち着きと、僕を良く知っているかのような
好意がある。
「いえ、こちらの話です。――そう、ですね。貴方の書いた文章を全て読ん
だから、ではダメですか?」
 ――そんなのは。
 そんなことは。
 胸にじわりと広がる亀裂。
 そこから熱いものが溢れて来そうになって、僕はあわてて蓋をする。
 そんな言葉は社交辞令だ。僕の文章で誰かが僕に好意を持ってくれるなん
て、そんな訳があるもんか。僕は僕の書きたいものを前後の脈絡も、他の人
の批評も関係なく、ただ露悪的に書き散らかしているだけ。そんなことは僕
自身が誰よりもわかっている。
 上手いか、拙いか、ですらない。ただの自己満足の残滓を、廃棄している
だけだ。
「信じられないね」
 我ながらそっけない声を出せたと思う。
 成功してよかった。震える声と動揺を隠せて、良かった。
 気持ちがざわめいて、血の温度が上がる。それでも僕は視線をはずす。
「ふむ」
 彼女は僕の腕の中で、ちょっとだけ困ったように小首をかしげる。
 そんな小さな表情も可愛らしくて、僕の深いところが、ずくりと痛む。諦
めていたはずの遠い傷跡のような鈍痛。熱くて、深い痛み。
「判りました。言葉だけでは信じていただけないようなので、実力行使に訴
えさせていただきます」
 彼女は身をくねらせると、僕の首筋に噛み付くように唇を寄せる。

499 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:34:42 ID:OJ1PiJ+R
 ちゅ。
 ちゅくん。
 口付けの雨。さらりとほどけるような髪の毛がすれて、僕に絡んで、甘い
麝香の香りと共に包み込む。
 彼女ははむはむと唇で僕の首筋をたどりながら続ける。ただの首筋へのキ
スが、くすぐったいような彼女の息遣いを感じるだけで、四肢から力が抜け
てしまうほど気持ちいい。悪戯そうに僕の首筋にキスする彼女の方を抑える
ので精一杯になってしまう。
「ううぅ」
「恨めしそうな声ですね。――あ」
 彼女はふと顔を上げる。僕の瞳を覗き込むように表情をほころばせると、
忘れていましたと囁いて、僕の下腹部に手を伸ばす。悪戯な指先がファスナ
ーを器用にはずして忍び込むと、探るような動きで捉えこむ。
「んっ!!」
 彼女の指はひんやりしていて、ぞくぞくするような気持ちよさを送り込ん
でくる。躊躇いがちなのに、僕が弱いところをあらかじめ知ってるように、
細い指先で撫で回す。
 僕が硬直して動きを止める。その隙に乗じるように、彼女は身体を擦り付
けるように滑り込ませる。白魚のような指に導き出された僕のものが、重苦
しい熱さを下腹部に伝える。
 自分でも節操が無いと思うけれど、彼女の触れてくる感触は気持ちよすぎ
た。
 重くて疼くようなもどかしさが集まっていく。
「卑怯者〜。そういうのは無しだって云っただろうっ!」
「それについては、私たち種族の見解と違うと反論致しました」
 じわりと奥の方の痺れが漏れ出すような感覚。熱くなったものを彼女の指
先が、いちいち確かめるように辿る。腰をゆすって逃げようとするけれど、
右に振っても左に振っても、広がった彼女のゴシックなドレスのパニエやド
レープが擦れて、追いかけてくる指先にあっさりと捕まってしまう。
 しっとりとした指先が吸い付くように撫で回す。
 先端部分や雁首をくるくるとあやす様にされると、疼くような快楽が粘液
のように骨を蕩かそうとする。
 消して強く握るような感触じゃないけれど、それだけに焦れったさとくす
ぐったさが、僕の溶岩のような欲望を煽り立てる。
「僕は人間なのっ。そっちのこといわれても、困るっ」
 僕の反論も呼吸が乱れて、切れ切れにされてしまう。

500 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:35:14 ID:OJ1PiJ+R
 彼女は涼しい声で、それでも僅かに頬を高潮させた愉しげな表情で、僕の
言葉を引き取る。
「しかし『愛から為されることは、常に善悪の彼岸に起こる』とニーチェも
言ってます。ですから人間界でも卑怯というにはあたらないと思います」
「なんか、納得いかない〜っ」
 優等生っぽい彼女の態度と、丁寧な言葉づかい。それがなんだかやけに癪
に障って、でも癪に障るということは意識してしまっていることだと気がつ
いて、僕の身体がまた一つ熱くなる。
「納得、いきませんか?」
 彼女は僕を見上げて、にこりと笑う。
 その笑顔をみて、僕は一瞬思考が停止する。この笑顔が、ああ、そうか。
 ――判った。
 意地悪を企んでいる微笑ってのは、これなのか。
 こんなの……、反則だろ。
 僕は強がるように視線をそらして、思い切り目をつぶる。でも、彼女の微
笑みは僕の瞳に焼き付いている。意地悪そうな、それでいて楽しげで慈しむ
ような笑み。大好きな人の一番気持ち良いところを知って乱れさせる権利を
得たもののちょっとだけ我侭な、でも献身と愛情に満ちた悪戯そうな瞳。
 花の様に咲いた可愛らしさは凶悪で、反則というほか無くて、鷲づかみに
された気分にさせられる。
「あ、とろとろぉって出てきました。塗りつけて差し上げますね」
「解説するなっ」
「あん。貴方だって夢の中では解説して差し上げてたではないですか」
 うう、情けないけれど、彼女の指が先端の切れ込みや傘を往復するたびに、
感電するような脱力するような快楽が身体を走る。
 疼くような脈動は脅迫的なほどで、強がって腰ががくがく動かないように
するために、彼女の腰を抱き寄せることしかできない。
 飲み込めてきたのかどんどん滑らかでしつこく、優しく、甘やかすように
なってくる彼女の指先に翻弄されて、思考が寸断されてあちこちで渋滞を起
こす。
 気持ちいい。彼女の指先があやすように撫で回してくれるのが心地いい。
 でも、それを認めるのは癪で、伺うように彼女を覗き込むと、例の意地
悪っぽい笑顔で微笑まれるのが腹立たしい。
 でも、その気に食わないほど凶悪な笑顔はなんだか少しは信用できるも
ののような気がする。そんな思考さえも分断されて、なんだかふわふわし
てまとまらない。

501 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:35:46 ID:OJ1PiJ+R
「あの」
 彼女は、指を絡めたまま見上げる。
「え……」
 応える僕はきっとぼんやりした声だったろう。腰が痺れたように動かなく
て、そのくせ感覚だけは削りだしたように敏感になっているのだ。
 彼女は微笑んだまま、僕の指先を自分のスカートの中に誘導する。
 何重にも折り重なったパニエの中、火照ったような太ももの奥、下着をず
らした場所はぬかるんで潤みきっていた。その蕩けた感触に指をしゃぶられ
て、僕の尾てい骨の奥がぞくりと震える。
「赦してくれなくても良いですから、いまは……」
 柔らかく敏感な花びらで指先の感触を味わった彼女は、あの悪巧みするよ
うな笑顔に切なそうな愉悦をにじませる。火傷しそうな息が僕の肌を舐める。
 彼女が微笑む。悔しい。この先なんて云われるか、僕は知ってる。
「――溺れちゃいませんか?」
 くちゅり。
 彼女が腰をひねると、ぬるぬると蠢く蜜壷で指先が誘惑される。
「気持ちよくなりませんか? 私のここ、もう蕩けてます。貴方のが欲しく
なってるんです。ごまかそうなんて思ってませんから」
 嘘だ〜っ。絶対有耶無耶にしようと思ってる。賭けたっていい。
 判ってるのに、激しい鼓動と、ずきずきとねだる疼きが止まらない。
「とろとろの中に押し入れて、何回も何回もしごいて差し上げたいです。私
のことをお仕置きするつもりでも良いです。私のこと嫌いなままでも、赦さ
ないままでも良いです。――私も貴方を迎え入れたら、気持ちよさで蕩けて
貴方のものになってしまうかもしれないでしょう?」
 彼女の優しい囁きと、それを強調するように絡みつく蜜壷の淫らな蠢き。
 いやでも想像させられる。たまらないほどの愉悦と、小柄な彼女のを抱き
しめる至福を。
 卑怯だ。自分でやってたときはちっとも気にならなかったけど。
 こんな悪いやつは見たことが無い。
「うう〜」
「はい」
 うなる僕に、彼女は天使の笑みを向ける。
 意地悪なところなど無い優しい笑みが、逆に敗者へ向けられる哀れみみた
いで腹がたってしょうがない。
 だけど、その笑みのまま彼女自身が捲りあげるスカートの内側、何重にも
折り重なった内絹に隠されたほっそりとした滑らかな太ももと、その中心で
濡れそぼって半透明の粘膜のように張り付く下着に言葉を奪われる。

502 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:36:23 ID:OJ1PiJ+R
 興奮のせいで紅く充血した秘肉さえ透けさせた下着は、てらてらと光る彼
女の柔肉に張り付いて視線をさえぎる役にも立っていない。さすがに羞恥の
ためか瞳を潤ませた彼女がひどくゆっくりと下肢を開く。
 僕は誘われるようにその間に身体を割り込ませると、下着をずらしてあて
がう。
「これで誤魔化されるわけじゃ……ないから……っ」
 強がる僕の先端が、粘膜に触れる。
 火傷するほどの熱さ、焦らすつもりも、焦らされるつもりもないのに、あ
まりにも強い快感でゆっくりとしか挿入することができない。スローモーシ
ョンのように沈み込んで行く僕の肉柱と同量の蜜が、くぷくぷとあふれ出し
て彼女の滑らかな太ももの間を舐めあげるようにとろけ落ちてゆく。
「――熱い、です」
 彼女が眉根を寄せた切なそうな表情で震える声を出す。お互い様だ、と僕
は思うけれど、食いしばる歯を緩めたら声が出てしまいそうで、何もいえな
い。
 複雑な形を持った狭い内部がぎゅっと締め付けて、もう逃げ出してしまい
たいようなのに、ずっと抱え込んでいたくなる様な麻薬的な快楽を送り込ん
でくる。
 じっとしていてもうねるように絡み付いて天井知らずに気持ちよくさせら
れそうな蜜壷に、そっと腰ごと差し入れる。
「〜っ!」「〜っ!」
 二人の息を飲むタイミングが、重なる。
 きついほどの快楽、なのに、甘くて幸せで頬が緩みそうになる。
 ぢゅくん、ぢゅくん。
 濡れきった音。彼女が蜜音から得ている快楽のせいで一瞬もじっとしてい
られないように、身体をくねらせながら僕を見上げる。
「お慕いする方と――。結ばれ……る、の。すごい……です……ぅ。ぁああ」
「〜っ!」
 嘘の癖に。
 仕事の癖に、誘惑の癖に。
 あんまりにも気持ち良いから、彼女の微笑が柔らかいから、抱きしめたく
てたまらない。
 彼女が耐えかねるように顔を横に向かせて、ベッドの突きたてた僕の手首
を軽く噛んで、舌先を這わせる。その仕草に胸が締め付けられる。
 反射的に、僕は押しつぶすように彼女を上から抱きしめる。僕の肩先にあ
る、小さな彼女の頭部。髪からは少し時代がかった甘やかな香り。胸の中に
抱きかかえた彼女が、もがくように僕にしがみついてくる。

503 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:36:56 ID:OJ1PiJ+R
 突きこんだ肉塊を柔らかく受け止めて、たっぷりと蜜を含んだ蕩けるよう
な柔らかい粘膜を絡ませてくる。動かさなくてもじれったいほどの掻痒感で、
ちょっとでもゆすると腰が抜けそうなほどの快楽が沸き立つ。
「気持ち、良いですっ……。これ、気持ちいいっ」
「うん、癖になりそう」
 彼女の甘い声、うずもれるほどの凝った衣装の中のもがく様な動きが独占
欲をそそる。抱きしめて、ずっと抱きしめて、彼女の奥に届きたい。消せな
い証を刻み込みたい。
「……って、くれ、ますか……?」
 消え入りそうな声。
「好きになって、くれ……ますか?」
 あえぎ声にまぎれた、細い糸のような問い。
 今まであんなに拒否してきた、意固地のようにしがみ付いていた僕の中の
絶対の境界線。諾とは云えない問い。あの痛み。失望と喪失の痛みが、蘇る。
 あれを繰り返すのか。
 あの目覚めを繰り返すのか。
 それは正真正銘の馬鹿のやること。あの痛みを再び? 想像さえもできな
い。
「もう好きになってる。――じゃなきゃ、気持ちよくなんか、ならない」
 それなのに、僕は答えていた。べつに気持ちよかったからだけじゃない、
と思う。
「ふ、うぁぁ」
 一瞬安心したように緩む彼女の身体。
 次の瞬間、狂ったように蜜壷が締まり、絡みつく。濃密な粘液がとめどな
く零れて、お漏らしのように滴らせながら、滑らかな彼女の太ももが僕を挟
み込み、腰の後ろで足首を交差させて抱き寄せる。腰の動きをロックされて
しまった僕は、せまい蜜孔で扱き抜かれながらも突き抜ける快楽に硬直する。
「――好きっ、ですっ。お慕いしてますっ。だから、だから……っ。思い出
してっ。信じてっ。――次も、その次も、この先もずっとっ。私を、呼んで
っ」
「こんな時に、卑怯者。……そんなこと、云うからっ」
 彼女の一番奥まった秘密の扉に先端がぶつかる。
 こつんという甘い衝撃。彼女と僕の身体の中にある全ての門が開かれる。
 立ち上がる甘い香り、押し殺しきれない悦楽と愛情の澄んだ声、抱きしめ
て互いを混じり合わせようとする欲望の果てに、僕は彼女の中に大量の精を
解き放つ。
 声にならない声で、彼女の名を呼びながら。
 知るはずも無い彼女の名を呼びながら。
 教えてもらうことを考え付くことも無かった彼女の名を呼びながら。

504 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:38:09 ID:OJ1PiJ+R
 ……。
 …………。
 うっすらと目を開ける。
 煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。
 見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。
 暖房嫌いの僕の、冷たい部屋。暖かい布団から出した頬に当たる部屋の中
の空気と、窒息しそうな痛みを抱えるこの胸を。
 この胸を貫いた悲しさに耐える。
 ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品をちぎり取られたように痛かっ
た。
 夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。
 ひどい話だよなぁ。
 ひどい、話だ。
 こうなるなんて、判ってたけどさ。
 判ってて、名前も知らないやつを抱いたんだけどさ。

 彼女の言葉が、笑顔が、仕草が。波に洗われる砂浜の大事なメモのように
洗い流されていく。夢の記憶が、留めようと足掻く僕の記憶から消去されて
いく。
 もともと彼女が存在したかどうかも怪しいけれど。
 そりゃ「禁断少女」なんているかどうか怪しいさ。っていうか、いないだ
ろ? そんなもの。幽霊や妖怪と一緒だ。いるかもしれない。けれど、自分
とは関係ないどこか遠くの話だ。そんなものは存在しないのと一緒。
 この世界には、優等生じみた丁寧な態度で、古風なドレスに包まれた華奢
な体で、外見よりずっと意地悪で、悪巧みで。
 そのくせ天使みたいな少女は、存在しない。
 だけど、なら、なんでこんなに胸が痛むのだろう。
 僕は、何で一人っきりの真夜中のベッドで、冷たい凍るような涙を流して
るんだろう。

505 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:38:41 ID:OJ1PiJ+R
 夜明けの夢のその暖かさと愛しさが、その幸福と同量の悲しさになって僕
を責め立てる。思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったか
もしれない。
 痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し
みの根源なのか。
 いや。そんなの甘えだろうな。
 もう、誤魔化すのはやめよう。
 彼女が傍にいないのが、あの聡明そうな瞳で僕を見つめてくれる彼女が隣
にいないのが、僕は寂しいだけなんだ。思い出せなくなるのが、忘れてしま
うから悲しいなんて、それは嘘だ。苦痛を紛らわす美化に過ぎない。
 大好きになった相手に、振られて悲しい。
 嘘っぱちで、夢だったのが、悔しくて、辛い。
 それだけだ。
「……まったくひどい話だよな、おい」
 僕はもぞもぞと布団の中で身体を起こす。
 常夜灯のほの白い明かりに照らされた部屋の中はまるで幽霊の住む城のよ
うで、僕は上に羽織るものを探る。咽喉が乾いた。何か無いかな。
 台所へ行こうと立ち上がった僕は部屋の中にもう一つ光源があるのに気が
つく。それは型遅れのノートパソコン。電源を落とそうと指を触れる僕の指
の動きに応じて、スクリーンセーバーが停止する。
 なんだろう。この画面は。
 そこにあったのは、開かれたテキストファイル。
 書きかけて、放置した古い文章。
 途中で投げだした未完成の欠片。
 ――思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれな
い。

506 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:39:41 ID:OJ1PiJ+R
 自分で呟いた言葉がよみがえる。
 そりゃ、そうだよな。
 僕の深いところが、ずくりと痛む。諦めていたはずの遠い傷跡のような鈍
痛。全く僕はたとえ胸の内や独り言にしたって、あんな偉そうなことを云う
資格無かったよな。忘れていたのは、放り出していたのは、僕のほうだもん
な。
 投げ出して途中で唐突に切れた文章。
 書きかけのテキストファイルに目を滑らせる。もしこいつらに意思と命が
あるのなら、放置した僕をどう思うのか。自分を忘れてしまった書き手をど
う思うのか。
 答えは自ずと明らかで、結局書き上げられなかった僕への罰なのだろう。
あの夢も、この痛みも。消せない鈍痛が冷え切った僕の身体の中心で木霊す
る。
 下へ下へと繰り返すスクロール。
 ああ、このセンテンス。
 覚えている。
 どうしても次の一行が書けなくて、どんなピースも当てはまらないような
気がして、ノらないなとか忙しいとかなんだかんだ理由をつけて、投げ出し
たんだ。
 投げ出しただけならまだしも、思い出したくないから忘れていた。自分の
勝手で書き始めて、自分の勝手で、忘れていた。ひどい話だ。
 そこからは繰り返される改行。
 改行。改行。改行。改行。――終わりまで、後は何も無い。
 何も書かれていない、予定だけの空白行。
 でも、スクロールが止まる。
 改行の果て、ファイルの果てるところ。
 僕が投げ捨てたはずの、ガラクタのようなファイルの。
 白く霞んだ改行の果てに。

507 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:40:20 ID:OJ1PiJ+R
 
 ――私たちの種族は人間のように、時間には縛られないのです。
 貴方の書いた文章を全て読んだから。
 貴方の書いた文章を、貴方がすでに書き上げたものも
 貴方がこれから書くものも。全て読んだから。
 これでは、ご質問の答えになりませんか?
 私たちは制約に定められた限界の中で生きるもので
 誰かの願いでしか好意も悪意も持てないのです。
 だから、貴方をお慕い出来て、良かった。
 貴方に願われて、恋われて、良かった。
 抱きしめるということは、抱かれるということは
 幸せなことですね。
 だからこれは意地悪だけど、本当のお願い。
 今度の逢瀬は貴方から会いに来てください。
 十年が千年になっても、待ちます。

 ああ。
 指先が震える。
 僕はその私信を読み直す。二回目で、滲んだ。三回目で、読めなくなった。
 暗い部屋の中で、僕は寝起きの掠れた声で、笑う。水っぽくなった鼻声で、
笑う。僕は馬鹿じゃないか? 信じるのは馬鹿なことかもしれないけれど、
信じないのはその千倍も馬鹿なことだ。僕は大馬鹿だ。
 ――ひどい話だ。何回繰り返せば気が済むんだ。
 だって望んだものはここにあるのに。
 天国への切符は、このおんぼろのノートパソコンの中にあったのに。
 さぁ、どこからだ?
 僕は机の前に腰を下ろす。雑多なものを腕でぐいっと横にのけて、目の前
に液晶画面を持ってくる。どこから手をつけてやろう? 判ってる。名前か
らだ。どうしても決められなかったヒロインの名前をつけてやらなきゃいけ
ない。そこからじゃないと、始まらない。
 夜明けまでにあと何時間だ? 時計を見る手間さえかけずに、頭の片隅で
ちらりと思う。
 まぁいいさ。のろまな太陽め。地球の裏側を這うように進んでればいい。
 僕の時間は始まったばかりだ。明日の朝までにどこまで進めるか。
 覚悟しろよ。今度会ったら、あんな意地悪な笑顔一方的にはさせやしない。
 今夜の僕は、無敵だぜ。

508 :wkz ◆5bXzwvtu.E :2007/01/02(火) 15:41:59 ID:OJ1PiJ+R
以上ッ。新年明けましておめでとうございます。
今年もなんかぽちぽち書いたりさぼったり罰が当たったりします。
にーくこーっぷーん。

509 :名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 20:19:40 ID:frjMNY7V
>>508
日本刀咥えた流浪の人、!!!━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ キター!!!
すごい……うまいっ! お年玉サンクスです!


510 :名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:22:42 ID:Fq1RkGcA
>>508
ああ…いいねぇ…

511 :名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:05:05 ID:hLmzMK7+
ウホッ切ねえ

512 :名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 20:02:29 ID:rCUEYDTd
GJ!正月早々いいもの読ませてもらった
今年もあちこちのスレで楽しませてくれ

513 :名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 19:43:02 ID:FQ4OIsAH
今月からオナ禁開始し今日で12日目。 もうすぐ日付が替わるけど。
禁断少女、出ろーと念じてみるが、やっぱり出ない。
テレビでも見るか。
寝る前にもう一度、出ろーと念じてみる。
なんか外でものが落ちる音がしたけど、関係なさそうなので寝た。

なんか夜中に公園の方で人が騒いでたみたいな気が?
キャンプかな? 近所迷惑だな。
一日乗り切れば週末だ。 今日もがんばるぞー!

514 :名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 04:00:17 ID:+2ZkLTqI
禁断少年

515 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:35:54 ID:YMxSISvY
「禁断少年」
その言葉に何か惹かれるものを感じた。
命の営みを途絶えさせると現れる…?
『命の営み』って言っても、私処女だしなぁ。
途絶えさせるも何もしたことないし。
「したことないって本当?」
その声は自分の真後ろから聞こえた。
戸締りは絶対完璧。
一人暮らしは長いのでその辺抜かりはない。
「誰?」
振り向くとそこには少年と言うにはややトウのたった少年…がいた。
「呼んだでしょ?禁断少年」
余裕そうにウィンクして見せる。
警察、なんてことは考えなかった。
だって、その…まぁありていに言えば――モロ好みでした…ッ!
「すごーい、これって夢だよね?美少年だぁ」
飛びついてすりすりする。
そう、これは夢。そう思い込むことにした。
いくら少年の肌が弾力があってすべらかでも。
「夢、かーそれで納得してくれるならいいよ?」

516 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:44:07 ID:YMxSISvY
いつの間にか抱きしめていたはずの少年に抱きしめられていた。
「やっ何するの?!」
暴れるけど手は外れそうにない。
「何って…ナニ?」
嬉しそうに舌なめずりの音が聞こえる。
「どこでも開発し放題、か」
身体に視線を落としたかと思うといきなりおっぱいを掴む。
ピリッとした刺激に身体が熱くなる。
もみほぐすように強弱をつけて目の前でおっぱいが形を変える。
「やだ、やめてッ!」
私の抵抗など、どこ吹く風でアンダーの下から手が入ってくる。
ブラジャーがずらされ、おっぱいが空気に触れる。
「ほら見て、乳首、立ってる。気持ちいいんだ?」
「違ッ…」
言葉では否定しても違わなかった。
胸の上でツン、と主張するように乳首が立っている。
と、少年がその乳首を指で挟んだり、指の腹で押しつぶしたりしはじめる。
「え?あ、やン…だめッ」
自分でも思っても見ない鼻にかかった甘い声が出る。

517 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:54:57 ID:YMxSISvY
身体に力が入らなくって、床にへたり込むと少年が前に回ってきた。
見せ付けるように乳首を舐ると少年の手が下へずらされていく。
「あっ、あぁあッ…!」
お尻を揉みながら下着の線を辿っていく。
ゆっくりと、時間をかけて前へ。
「アンタ、感じやすいんだね?初めてなのに?」
下着の中は既に蜜が溢れていた。
その濡れた下着の上から肉芽に触れる。
「やめっ……!」
濡れた下着がぐちゅぐちゅと音を立てる。
爪先の刺激が、早さと共に快感を増していく。
「……ッ!ああっ!」
「ハイ、おしまい。これに懲りたらオナニーしてないなんて嘘ついちゃだめだよ?」
え?うそ。ここでおわり?気持ちよかったけど、え?
こっから本番じゃないの?
「ちょっと待ってー!」
私の声もむなしくその『禁断少年』は消えてしまったのでした。
-END-


「…禁欲すればまた出るかしら?」

518 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 01:11:14 ID:oagYU8k2
腐女子乙

519 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 01:25:27 ID:41MS/YKU
だがそれがいい

520 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 01:45:00 ID:pW2RFvCp
禁断少女、出ろーと念じたらなんか表でガサゴソ音がした。
出て見たら電飾に絡まった野良犬が軒先にぶら下がってた。
外してやったらよろよろしながら逃げていった。
ゴミ捨て場の方からヤムヤム言ってる声が聞こえてきたが、
関係なさそうなので寝た。

次の日、新聞に近所の映画館でガス爆発が起きたってニュースが出てた。
昼から雨が降るらしい。 ちょっとアンニュイ。
折りたたみ傘を持って出よう。

521 :名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 01:51:04 ID:NIX06yHW
>>517
こういうのすごく好き。

522 :名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 09:14:08 ID:jKJVqtJi
何だか最近ラップ音とかが頻繁に聞こえるんだ
夜中に啜り泣く声が聞こえる事もあるし
ああ、あと布団が不自然にあったかい事もあったなあ
でも、一回同じスレに投下してる職人さんのSSで抜いたらぱったりとその現象が止んだんだ
何なんだろう……?

523 :緊断少女  1/10:2007/01/20(土) 02:18:50 ID:5PY+WEW4
俺と香奈の遠い鼓動が重なる。
荒い息遣いが、互いの求める空気を共有していく。
あと少し、もう少し…あいつの閉じた瞼が震える、その傍まで。
香奈の唇が、俺 の

   ………すみません。やはりまだこの後は書けません。
スレ汚し、本当に申し訳なく思っています。すみません。

名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 04:44:42 ID:Fuiy9a70
いい加減にしろ厨房。書けないなら投下すんじゃねー

名無しさん@ピンキー:2011/01/28(月) 04:46:09 ID:UF2Hrz8K
また寸留めかぁ。何か事情ありげな感じだが、無理はするな

524 :緊断少女  2/10:2007/01/20(土) 02:19:35 ID:5PY+WEW4
今日もダメだった。
ブラウザに流れる不満に俯き、少年は頭を抱える。
 確かに僕は、ここに来る歳じゃない。投下する資格も無い。
でもせめて文章でぐらい、彼女との触れ合いを表現したい。
他人にそれを祝ってほしい。でも書けない。

幼馴染の目を見られなくなったのは、いつだったろう。
 一緒に入浴するのを断られた時から?
いや。その夜彼らは、赤飯を頬張りながら、まだ微笑んでいた。
 中学の部活が違ってから?
違う。二人で歩いた夕暮れを、少年は憶えている。
 彼女が告白されているのを見てから?
その日、彼は初めて一人の食事を迎えた。

525 :緊断少女  3/10:2007/01/20(土) 02:20:19 ID:5PY+WEW4
両親が共働きの隣同士、二人の子供は仲がよかった。
ごはんもおふろも、おもちゃもいっしょ。
しかし男の子は、少女の成長に徐々に戸惑いを覚えはじめる。
胸の膨らみだけでなく、その愛くるしい仕草にも。
大口を開けてけらけら笑っていた彼女は、口に手を添えはじめた。
朝呼ぶとすぐに家を出てきた彼女は、きちんと髪を結いはじめた。

毎日見てきたその顔は、考えひとつで遠く離れる。
友人が彼女に告白すると聞き、少年はそれを悟った。
彼女は学年でも指折りの人気がある。
自分などで収まる器の少女ではない…

『それで、彼女を諦めたのね』
急に声をかけられ、少年は肩を震わせた。

526 :緊断少女  4/10:2007/01/20(土) 02:20:57 ID:5PY+WEW4
声の主は部屋の隅に立っていた。
黒目の大きい、静かな猫のような眼差し。
ふっくらと笑みを包む頬に、桜をついばんだような唇。
切り揃えた前髪は艶を放つ。
少年にとり、世界で二番目に美しい少女。
年上とみえる長い脚を交わせ、音もなく間を詰める。
『まだ若いのに、我慢しちゃ駄目だよ』
彼女は椅子の背に手をかけ、少年の身体を自分に向ける。

「だ、誰なんですか、あなた――!?」
真近に寄った少女の顔に、少年は警戒の目を向けたつもりだった。
だが山奥の泉のような瞳には、呆けた貌が映るのみ。
突然の事に動転したのか、頬が熱い。
ひく、ひくっと喉が鳴るくらい、鼓動が高鳴っている。

527 :緊断少女  5/10:2007/01/20(土) 02:22:03 ID:5PY+WEW4
『さぁ、誰なのかな』
少女は瞳の奥の輝きを細め、少年の下穿きに手をかけた。
半ば猛るものを摘み出し、桜花の唇を舌がはいずる。
『素直なきみには、関係ないとおもうよ?』
するっ,と、衣服を脱ぐように包皮が捲くり下ろされた。
柔らかい圧迫が、空気にも慣れない赤みを滑っていく。
「あっ、うぁ…」
少年のかかとが床を離れ、膝が少女の膨らみを押し上げた。
いったん少女が口を離す。
唾液がひと層塗りこめられ、屹立が冷えた。
フリスクを舐めたような、特殊な唾液…。
いや、むしろそれは創作でいう媚薬に近い。
血管が煮立ち脈打ち、細胞が踊って筋を為していく。

528 :緊断少女  6/10:2007/01/20(土) 02:22:50 ID:5PY+WEW4
それはまるで現実味がない、淫夢か何かに思えた。
だが、これは断じて空想ではない。  
少年にはすでにわかっていた。
背中にじっとりと汗が噴き、内腿の肉が攣りかける。
これほどのむず痒さと、腰が抜けそうな快感のある所こそ現実。

身体の苦楽はじゅくじゃくと剛直を咀嚼されるためだとして、
この締め付けるような胸の痛みは何だろう?
無心に頬張るその上目遣いの視線や、膨れたような頬を見ると…
単に筋を歯でなぞられたり、喉奥で亀頭をすりつぶされるより効く。
 自分をここまでにするのは、あの幼馴染だけであったはず。
裏切りのような後悔が沸き立ち、行為をやめさせたいが、
何故か最初から抗うことができない。物の怪のように。

529 :緊断少女  7/10:2007/01/20(土) 02:24:28 ID:5PY+WEW4

 (やだ、あいつ一体どうしたっていうの!?)
カーテンの隙間から隣の家を覗いた香奈は、幼馴染の意変に息を呑んだ。
そこには椅子に座ったまま、歯を食いしばって猫背を作る少年がいる。
今にも泡を吹きそうな苦しみようだ。
しかし、時折どこか悦楽めいた顔もみせる。
彼は半身を外気に晒しており、はちきれるほど剛直がせり出していた。
 いやそれだけなら、たまの自慰が多少激しくなっただけだと思ったろう。

だが今日は異常だった。
彼の全身を震わせる源に、湯気のような不可視の空間が漂っている。
それは髪をひろげる女のような形をつくることが多い。
幽霊かと訝しむ香奈は、突然、その人形が自分を見た気がした。

530 :緊断少女  8/10:2007/01/20(土) 02:25:10 ID:5PY+WEW4
『男の愉しみを覗くなんて、無粋なひと』
頭の中に直接響くような声。
というより、その"考えが沸いてくる”。
やはり、あれは何かの霊で間違いなさそうだ。
香奈は肩が震えるのを感じた。
 (――止めないと、あいつを助けないと!)

大切な大切な幼馴染。
いつかままごとで言ったように、結婚さえ考える唯一の相手。
ある時から自分を避け始め、パソコンにばかり向かうようになった。
 彼の留守に調べたから知っている。
彼がとある掲示板で、小説を書いていること。
 だが彼は知らない。
いつもその書き込みを固唾をのんで見守り、
肝心なところが書かれず気落ちする少女がいることに。

531 :緊断少女  9/10:2007/01/20(土) 02:25:43 ID:5PY+WEW4
「俺、もう駄目だ…。我慢、できない……っ!!」
何度目だろうか、彼はそう呻いて天を仰いだ。
だがすんでのところで堪え、泣きはらした目でブラウザを睨み据える。
自らの書いた物語をなぞり、腹筋を泣かせて欲望を押し留める。
『また堪えたね。でも、もうそろそろ限界が来るよ?
 男って、すっきりするとそれまで興味あったことも忘れるから…』
幽かな少女が誘うように語りかける。
少年は、半ば諦めているのかもしれない、うなだれて小さく首を振るだけだ。
無残な姿を見ていられず、思わず香奈は視線を逸らす。

あと少し、もう少し…あいつの閉じた瞼が震える、その傍まで。

ふと、その一文が目に入った。

532 :緊断少女  10/10:2007/01/20(土) 02:26:31 ID:5PY+WEW4
香奈はちらりと遠くを見やる。相手の鼓動が聞こえる。
冷たく乾いた空気のどこかにある、少年の息遣いが暖かい。

 俺 の
 
気が付くと香奈は、慣れない手つきで文字を打ち始めていた。
話の先を紡ぐために。

  香奈の唇が、俺の唇と 重なる――

その一文が送信された直後。
少年が、長い溜め息と共にぐったりと椅子に崩れ落ちた。
少女のような何かは姿が見えない。
代わりに、彼らは画面に残された、ある文字だけを見つけた。

禁断少女:2011/01/28(金) 05:00:00 ID:LoveEternal

GJ


533 :名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 10:05:43 ID:IVM2b5HC
GJ!色々芸が細かくてニヤリとしたよ

534 :かきまぜないで向きかもしれない:2007/01/20(土) 19:11:14 ID:K2WB3N/R
それは絶望。
すべてが拒絶され生まれた空白。
それは崩壊。
自身が支配し、認識しうる世界の消失。
与えられた事態は事実として我が腑に落ちず、私は無駄と知りながら君に呼びかける。

拒絶。

私は無駄と知りながら君に呼びかける。

拒絶。

私は無駄と知りながら君に呼びかける。

拒絶。

私は……


私は、おそらくは大勢の者達と同じに、君を軽んじていたのだろう。

何という空白!
何という絶望!

君と出会った日がいつだとか、そんなことは覚えていない。
そんな昔から、君と私のつき合いは続いていたのだ。
私は幾度となく君に語り掛けた。
私は君を通じて、多くの友と出会えたのだ。

ああ、それなのに!
私はあまりにも君をみていなかった。
まさか本当にいなくなってしまうなど、夢にも思っちゃいなかった!


……大丈夫



何度目の呼びかけだっただろうか、不意に、応えがあった。
それは小さく、かろうじて届いたものだったが、
今までの無反応と比べれば……

そして私は、あらゆる手段を用いて君に呼びかける。
手応えは少しずつ強くなり、そして……

535 :名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 02:47:23 ID:/etXdrmE
き ん だ

536 :名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:49:57 ID:65ERd+Yj
緊断少女いいね

537 :名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 21:08:51 ID:fA/7oPU7


538 :名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 21:13:01 ID:SkOv2ShZ


539 :名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 23:29:40 ID:fBj8ig0e
禁断少女、出ろーと念じたら
なんだかブラキオサウルスが二足歩行してる様な地響きが聞こえてきた。
関係なさそうなので寝た。

朝のニュースで新宿映してた。
なんか大火事あったっぽい。 自衛隊まで出動してるよ物々しいな。
外に出たらひっくり返った車がペシャンコになってた。
酔っぱらいかな?
危ない運転するヤツもいるもんだな。

540 :名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:10:42 ID:1M6DNIh6
ふむ。
巨乳少女ではなく恐竜少女といったところか。これはブームになるかもしれんな。

541 :名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 14:48:45 ID:LaYPBx9g
少……女……?

542 :名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 23:58:44 ID:H4yda+XO
ハリウッド版はメスだったよな。

>>520
グレムリンか?

543 :名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 00:12:19 ID:RcUPSrX9
もっとエロスを!

544 :名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 04:04:17 ID:TzFL3qtj
巾断少女

545 :名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 11:57:36 ID:oOwMEd3T
似た発想で脱水少女なんてどうだろう。
マグロではないが、ヒジョーに濡れにくい少女。
しかし彼女をイカせるとイイことが!!みたいな

546 :名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 12:34:07 ID:JHz6h89v
禁断少将
小野小町に「100日オナ禁できたらつきあってあげる」といわれたが
99日目で挫折。悲嘆のため凍死した。

547 :名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 13:02:59 ID:wl0iE/S/
>>546
鼻水吹いた

548 :名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:15:06 ID:6lu9CQih
このスレって何かに書き溜めてから投下がなぜかできない
書いてみたいんだがな

549 :名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:40:14 ID:mewwPL4C
オナ禁できない気持ちと同じだな

550 :名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 07:14:34 ID:23RXXuit
オナキン・スカイウォーカー

551 :名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 09:48:34 ID:2jnPnQtW
ジェダイの戦士vs禁断少女

552 :名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:38:55 ID:A1iDv4//
保☆守!

553 :名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 23:37:39 ID:MnNfXoe1
ヌーク・スカイウォーカー

554 :名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 18:04:59 ID:3INLnsVu
>>553
抜いちゃダメだ
禁断少女が出なくなる

555 :名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 02:39:08 ID:zkaW8Kl1
ちゅうばっか

556 :名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 22:40:57 ID:45isBNk6
きんだーん

557 :名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 14:17:34 ID:/d9OF8OV
まとめは……ないのか

558 :名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 09:13:56 ID:9+s/Ra8b
禁断バレンタイン

559 :名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 17:10:09 ID:ok6MzmUE
まとめ云々言っても、まだ最初から読んでいける量だしね。

560 :名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 21:57:03 ID:tOAYxezK
うはwwバレンタイン終わってたwww

561 :名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 08:24:16 ID:8Pu16Fmo
神が集ってるな此処

562 :名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:28:18 ID:yh7QrhUg
禁断っ

563 :名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:59:08 ID:b4aHcRW4
そりゃもう「禁断の痴」ですから。

564 :名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 11:19:24 ID:BjmOYJlC
案もプロットもあるが時間が無いため投下できないorz

565 :名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 00:55:12 ID:Of3XXM4o
保守だっ

566 :名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:03:51 ID:Z9SsSLt4
きぃーんだーん…しょー…じょ!!

567 :名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 20:23:42 ID:itOWv93v
ホッシュ

568 :名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 18:08:35 ID:vBmRRUqF
金髪の禁断少女来てくださいお願いします、むむむむ!!

569 :名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 20:42:06 ID:tkPAlxuN
何がむむむだ!

570 :名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 21:03:02 ID:mNDHLXkL
人を呪わば穴二つ…。
人の処女を奪ったなら、貴方のアナルも奪われる事になるわ…。

571 :名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 18:12:26 ID:Kwu2kgHE
>>570
やっべー

572 :名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 17:39:37 ID:cXlcE6Yz
イッた後の話だけどね…

573 :名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 00:06:52 ID:jeKbv7Bu
ほにゅ

574 :名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 18:25:17 ID:szEZV7C6
オナ禁なんて、できないよ

オナ禁は健康に良いらしいけど、
裏返せばオナニーって健康に悪いってことなのか

575 :名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:53:25 ID:qdE7Q3gz
あんま若い内に射精回数減らすとEDになるで?

576 :名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:35:16 ID:vz2AjQT5
マジで!? 知らなかったぜ。

577 :名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:49:43 ID:Q17wcR42
もう一週間ほどオナっていないのだが・・・
あとどのくらいで禁断少女が現れるかな?

578 :名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 01:39:52 ID:+8yEZQ9T
>>577
後ろ見てみ。
もう来てるよ。

579 :577:2007/03/10(土) 23:59:06 ID:NtVH1NJS
禁断少女キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!

これから一戦交えてくる。

580 :名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 04:23:29 ID:du48jPsf
そのレポをかけばすれも潤い一石二鳥。

581 :名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:59:33 ID:mc5KkpQj
>>577はどうした?
まさか禁断少女に連れて行かれて・・・(((;゚Д゚))ガクガクブルブル

582 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 09:55:13 ID:4Y9FT15a
ハートブレイク記念
文章表現のルールを優先。だから2chでの読みやすさは考えていない。


 2週間ぶりに、学校から解放された。
 民俗学のフィールドワークの報告書を完成させるために、1週間を要した。そうでなくとも、他の講義のレポート課題が溜まっていた所である。それらを、1週間学校に泊り込んでこなしていたのだ。今はそれらも終わり、清々した心持で家路を進んでいる。

 思えば、ここ1ヶ月は民俗学の祭り状態だった。
 俺は自らの研究対象として、《都市伝説》を追っている。雑誌や専門書での特集を遥かに凌駕する情報量を収集し、纏める。そんな作業と、県北地方に於ける言い伝え等の聞き取り調査が一辺に押し寄せたのである。
 都市伝説の収集は、街頭での聞き取り調査から母校でのアンケート、電話調査や、インターネットでの呼びかけを駆使した。
 昔からあるありきたりな都市伝説――口裂け女やトイレの花子さん、ミミズバーガーなど――や、その地方や地域にのみ伝えられる都市伝説めいた噺。
 それらを収集し、分類し、伝播状況やその過程、媒体などをリストアップし、都市伝説が如何にして伝説になっていったのかを解明する。それが俺の研究だ。
 得てして都市伝説というのは、その形態や媒体が何であれ、他者からの伝聞という過程を経て広まっていく。
 それはあたかも、電車での何気ない会話を聞いた人が「銀行が近日中に潰れる」という噂であると解釈し、噂として広め、人々がその銀行に殺到する様に似ている。原理はこれと同じだ。
 しかしここで面白い調査結果が出た。インターネットでの情報収集をしていたときの話だ。
 都市伝説の中には「自分で体験した」という話で始まり、「自分もそれを体験した」というその伝説に関する新たな情報が付与される広まり方をするものがある。インターネット上での都市伝説の伝播は、口頭に於ける伝播よりもその割合が大きい事が明らかになった。
 勿論、その伝播方法――俺は《肥大化伝播》と表現している――による都市伝説は話者自身の経験などではなく、創作である場合が殆どである。現に例えば「2ちゃんねる」の「オカルト板」には「都市伝説を勝手に作って広めるスレ Part??」なるスレッドが立っている。
 しかしいくつかのサイトや書籍、そして(事実かどうか定かではないが)体験談などによって、「もしかしたらこれは伝説などではなく事実なのではないか」と思えるような事例がいくつか出てきた。
 それらは都市伝説全体に対してほんの一握りの、片手の指で数え得るほどの数しかなかったのだが、確かに存在した。いずれも検証のVTRが存在したが実際に目の前で見せられていない以上、鵜呑みにするわけにはいかない。
 それにそのどれもがひどく犯罪の匂いを漂わせたものである以上、「不用意に近付いて気付いたらコンクリートの中だった、という事態になり兼ねない」と教授に止められたので、それ以上の追跡は行えなかった。

583 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 09:58:00 ID:4Y9FT15a
 落胆しつつもひとつだけ、興味を抱いたものがある。
 《禁断少女》。
 これはひとつだけVTRが存在しなかったものである。曰く、自慰を長らく封じているもの書きの許に現れ、精を出させつつその妄想力を解放させてとんでもなく良い文章を書かせる存在なのだとか。
 眉唾物だが、古い文献にも似たようなものがいくつかあったのだ。現存し、その描写が存在する最古の文献は、戦国時代のものだ。無名のもの書きの日記。最近発見されたその日記のもう半分とその人物の作品は残念ながら発見出来なかった。
 江戸時代になるとその全時代を通していくつかの官能小説が裏ルートでではあるが流通する。
 綱吉の時代、そんな官能小説書きのひとりがこの《禁断少女》、当時は化け猫や九十九神の一種と考えられていたのだろうが、それと遭遇している事が日記から判明した。

  *  *  *

 文月ノ二十一
 筆ノ進まぬおりに背ノゆるるあり、かへし見たるや艶なるをんなノいたり、其女ノ化生にもに志さま、しなやかなりて俗世ノとみへず。其女寄り来、然て衣より躯ノ出だしたるにて、我が心ふれるるを見ん。
 遊女・娼ノさまにも見へず、而未通子にも似ず。女曰く、斯かるるさま筆に為ば長ず、と。
 交しのち女きゆ。女ノ言によつて筆とり進み、文字ノ流るるを見ゆ。化生ノ女ノ化猫にに志を文字の介けと為、拝む。
  *
 文月(7月)21日
 なかなか筆が進まないとき、背筋が振るえた。振り返って見るとそこにはひどく美しい女がいて、化生のような雰囲気を纏い、しなやかな身体はこの世のものとは思えなかった。その女が寄り来て肌を出すと、私はどうにかなってしまった。
 遊女や娼婦にようにも見えないし、処女にも見えない。女は「この様子を書けば、いいのが出来ますわ」と言った。
 情交のあと、女は消えた。私は女の言うとおり、その様子を書き表そうとする。するとすらすら書けるではないか。化け猫にも似た化生の女を性描写の助けとして、拝んだ。

  *  *  *

584 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 09:59:56 ID:4Y9FT15a
 明治、大正、昭和と、いくつかの出現報告が日記や手記という形で残っている。そして平成の現代、情報通信の発達と共にその出現報告がインターネット上に出現するようになる。最近の出現報告は、先週の火曜日だ。
 《禁断少女》という語は、「2ちゃんねる」の類似サイト「ピンクちゃんねる」内「エロパロ板」での雑談に使われていたスレッド「SS書きの控え室 48号室」が最初の出現である。
 なお、ここでの《禁断少女》という語はアダルトビデオのそれとは異なる事に留意。

  *  *  *

30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


31 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 04:56:12 gWgeNeuH
>禁断少女

既に限界っぽいなw


32 名前:禁断少女 投稿日:2006/05/17(水) 06:11:42 fiUI9sG2
「お兄様……もう、限界みたいですわね」
 その少女は僕に向かってそう言うと、ズボンのファスナーを下ろし、びくびくと脈打っているモノを取り出した。
「まだ、さっきしてから十二時間しか経ってませんのに――しょうのないおちんちんですこと」

 そうなのだ。
 彼女は僕がオナニーを我慢していると、決まって目の前に現れる。
 たぶん幻覚。たぶん妄想。
 麻薬中毒の患者が苦しむという禁断症状のようなものだろう。

 けれど、その手の患者にしてみれば、目の前に現れる幻覚がリアルな質量を帯びて感じられるのと一緒で。
 僕には――彼女の存在が実際に目の前にあるようにしか思えないのだった。
 いや、事実、触れることさえできる。
 その感触が僕の脳から生み出されたものなのか、それとも実は夢ではないのか、それはわからない。
 ただ、どちらにせよ、現れた彼女は僕のナニを刺激し、射精に導いては去っていく。
 それは間違いなかった。
 まるで、我慢は体に良くない、とでも言うように。
 だから、僕のオナ禁は決して長く続かない。続かせることが、できないのである。

「十二時間前は手でして差し上げましたから――」
 『禁断少女』は言う。
「今度はおクチでいかがです?」
「あ……。う、うん」
 僕は拒むことさえできず、彼女に言われるがまま、それをOKしてしまう。
「ふふふ……。可愛い。先っぽから何か出てますわよ」
 見れば、確かに僕のイチモツは、震えながら先走りの液体をこぼしているようだった。
「……はむ。……ちゅ。……ちゅぅ」
 彼女は音を立て、愛おしい物でも口にするかのように僕のペニスをしゃぶっていた。
 その表情を見ているだけで、僕は早くも絶頂を迎えそうに――


……こうですか? わかりません!

  *  *  *

585 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:03:12 ID:4Y9FT15a
 最初は誤植だった。しかしその様子があまりにも文献の「正体不明の淫魔」と告示していたため、これが現在ではインターネット上で一番よく使われる通称になっている。

 正直俺はこんな事もあるのだなあくらいにしか思っていない。要は自分の妄想によって絶頂を迎えてしまうのだ。夢精が覚醒時に起きるようなものだ。そこまで妄想力が豊かに、俺はなれない。
 まあ、ただ――エロパロ板を見た少し後から、俺はそのいくつかのスレッドにSSを投下しているのではあるが。

586 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:05:36 ID:4Y9FT15a
 俺は大学に実家から通っている。実家は電車で50分近く乗ったところだ。不便だが、金はかからない。いざとなれば研究室に寝泊りすれば大丈夫だ。
 こっちにある自転車は今友人に貸しているから、俺は大学から駅まで徒歩で行かなければならない。まあ、たまにはいいだろう。途中の大規模小売店で雑誌を買う。電車の発車時刻まで、あと20分ある。
「まあいいか。今度のプロット纏めないとな」
 呟き、小売店を後にして駅に行く。小売店から一番近い信号で止まる。不意に、横から声が聞こえた。
「あれ? あっ、ヤマちゃんだ。ひさしぶり!」
 聞き覚えのある声。不意に俺はその方向を向いた。
 男女。女の方は、見知った顔――蔦原実明[ツタハラ・ミアキ]だ。高校時代は同じクラスだった奴で、今は俺の通う所とは違う大学に通っているという話を聞いていた。そして最近、俺の通う大学の違う学部の奴と合コンで知り合い、今付き合っているという話を聞いた。
 実はこのツタハラ・ミアキ、俺が高校卒業の時点で好きな奴だった。理想の女性はどんなのかと訊かれれば「好きになった奴」と答える俺だが、まだ当時の気持ちを引き摺っている。
 ちなみに俺は名前を山谷征記[ヤマヤ・マサキ]という。だから「ヤマちゃん」という渾名なのだ。
「ん? 誰?」ミアキの隣の男――恐らく彼氏だろう――が彼女に訊いた。
「高校のときのクラスメイト。ナオ君と同じ大学に通ってる。で……、えっと、彼氏」ぎこちない紹介だ。
「だろうと思ったよ。ま、紹介にあった山谷です。人文の」
「あ、ども、高橋です。理工学部の」
「うい。で、何だ、今からデートってか?」
「そんなトコっすね」ミアキではなくタカハシが答えた。「ああ、ヤマさんの話、ちょこっとミアキから聞きましたよ」
「マジかよ。おいミアキ、お前ある事無い事吹き込んでんじゃねえだろうな」
「まさか〜。あった事しか言ってないよ」ミアキは笑いながら反論する。畜生、今見てもかわいい。「あ、青」
 信号は既に青に変わっていた。
「じゃあ、行こっ、ナオ君」タカハシの腕のとり、ミアキは歩き出す。「じゃあ、ヤマちゃん、またいつかね!」
「ああ。いずれ」俺はそう答え、信号を渡りきってからの彼女らの後姿を見送った。浅ましくもこう呟きながら。「……ミアキを、頼むぞ」

587 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:06:43 ID:4Y9FT15a
 ショックは大きい。
 好きな女に付き合っている人が出来た、という話題の時点で既に危ういのに、実際にその場面を見せ付けられたら心が折れてしまってもおかしくない。
 まあ、それを限界まで見せないのが俺だ。ただ、家に帰って部屋に戻ってからは、その限界を突破してしまいそうな気がしてならないが。
 駅員による改札を抜け、1番線に下りる。電車は既に停まっていた。
 席は空いていなかった。俺はしんがりの車輌に乗り込んで支柱に寄りかかり、携帯電話を出す。そして腹いせに、エロパロ板を開いた。結局妄想の中しか、俺とあいつとが結ばれている場面は無いのだ。
 発車する。定刻どおり。周りはうるさい。だがその雑音が、今はありがたい。この場で下手に誰かに会えば、どうなるか分かったものではない。群衆中の孤独が癒しになる事もあると、今初めて悟った。

588 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:07:55 ID:4Y9FT15a
  *  *  *
 一つ目の駅に停車し、乗客の出入りがあったあとに再び発車する。そこで、メールが来た。
 誰から……誰だ?
 メールアドレスが書かれていない。所謂「匿メール」を使ったいたずらか。サブジェクトには「何も訊かずに後ろを見て」とある。本文には「見たらうちが誰か分かるよ」とだけ書いてあった。
 便所の落書きか。そう思った。きっとそのあとには「左見て」「上見て」「ばーか」というオチだ。
 またメールが来る。同じく、送信メールアドレスは空白。サブジェクトは「その発想は貧弱かなあ」とあった。本文は「答えは1回の動作で分かるから、トイレの落書きといわずに見てみてよ」……。
 背筋が凍った。考えている事が漏れている? サトラレになったわけでもないし、唇が動いていたわけでも、まして声帯が震えたわけでもない。では、どこから漏れた?
 俺は思わず、後ろを向いた。言い知れぬ不安からだ。
 そして再び、背筋を凍らせた。視線の先。そこには何故か、ミアキがいたからだ。
 その「ミアキ」は俺が彼女を見た瞬間に、こちらを向いて手を振った。ミアキは先程と変わらない服で座席に座っていた。
 なぜ居る? 俺の目の前で駅とは違う方向に向かったじゃないか。
 そう思った瞬間、またメールが来た。そのミアキが自身のケイタイを出してそれを指差す。そして今度はこちらを指差した。
 送った、という事なのだろう。その割には、メールを打つ動作や送信する動作が一切無かったわけだが。
 ケイタイを開く。既にメールの画面になっており、サブジェクトには「なぜいるかって?」。本文には「ヤマちゃんに望まれたから」。
 今度こそ俺は悟る。あいつは「蔦原実明」ではない。ミアキの姿をした何かだ。あいつの周囲の人間の反応を見ると、もしかしたらあいつは実態すら無いのではないかという気すらしてくる。それほどまでに、あいつは人込みの中で浮いている。
 そしてこのメールの文面から、あいつが俺の心を読める――否、「俺の心によって作られた」存在である事が予想出来る。だとしたら、思考しただけの事柄への反応も頷ける。しかし問題は――何が起こったのか。その一言に尽きる。
 恐らく俺のみにしか見えていないであろうその存在は、十中八九幻覚の類だ。
 だが妙な事に、俺は幻覚作用のある薬品であれ植物であれ、物質を摂取した覚えは無い。
 昼食にそのようなものが混入していたとしても、種類にもよるだろうが少なくとも3〜5時間でその効果が現れるだろう。そして今は午後6時過ぎだし、何より俺は今日朝食以来一切の飲食をしていない。

589 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:10:56 ID:4Y9FT15a
 体内で分泌される幻覚作用のある物質はあっただろうか。そう思考しかけたところで、「ヤマちゃんは至って健康だよ」という聞き覚えのある声を聞いた。畜生、声までそっくりなのか。
 案の定、顔を上げるとミアキがいた。俺が口を開こうとすると、それを指で静止される。……こんな感触なのか、あいつの指は?
「喋ったら、変な人扱いになるのはもう分かってるよね?」
 じゃあどうすればいいんだ。
「考えるだけでいいよ」
 ああ、そうかい。考えている事が駄々漏れ、という事か。いくら本人ではないと理解していても、その存在以外があまりにもミアキに似通っている――というより酷似している――から、本能が恥ずかしがっている。
「駄々漏れなのは仕方無いよ。あたしの身体はヤマちゃんの思考によって形作られたわけだし。あたしは、ヤマちゃんの理想。『こういうコとセックスしたい』っていう願望なんだよ」
 俺は驚いた。その一言で。それは目の前のこの存在の正体が分かった事への驚きもそうだし、目の前に居る「ミアキ」が「セックス」という言葉を使った事への驚きでもある。くそっ、俺は何をうろたえているんだ。こいつはミアキじゃないだろ。
「あたしが何か、分かったみたいだね」
 ああ。《禁断少女》だろ。
「当たり。じゃあ、昔の呼び方は?」
 明治の当たりで《淫魔》、《夢魔》。江戸から遡ると明確な名前は出てこない。だが《子玉藻》という呼び名を使った人物が居た。
 《玉藻前》という伝説がある。これは鳥羽上皇に仕えた、《白面金毛九尾の狐》が化けた絶世の美女が、上皇と契った後に上皇を病に陥れ、正体を陰陽師・安倍泰成(安倍泰親、安倍晴明とも)によって暴かれ逃亡、後に武士の集団との2度にわたる戦闘で退治された妖怪である。
 この伝説はそのモチーフを中国に持っており、地理書『山海経』の一書『南山経次一経』には「有獣焉、其状如狐而九尾、其音如嬰児、能食人。食者不蠱。(獣これ有り、其の状狐の如くして九尾、人を食らふ能ふ。食らふは蠱さず)」という描写がある。
 伝承によれば、古代中国、殷王朝の最後の王・紂の后を、妲己を喰い殺して彼女に化け、酒池肉林、炮烙[ほうらく]の刑等を編み出し、暴政を敷いた。
 また或る伝承では、インドの太子の后になって暴虐の限りを尽くした。
 或るものではなかなか笑わず、王が無用に狼煙を上げて諸侯が集まったとき初めて笑い、たびたび王は狼煙を上げて諸侯を無用に集め、遂に異民族に侵攻された際、狼煙を上げたが諸侯は集まらなかった、という話もある。
 日本にも遣唐使の船に乗ってやって来たり、赤子に化けて武士の養子になったり、先のように玉藻前として活躍したのだという。
 それらのような伝承から、江戸時代、現代で言う《禁断少女》はある作家によって《子玉藻》と称された。

590 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:11:51 ID:4Y9FT15a
「正解。流石、あたしの事を事細かに調べただけはあるね」
 その容姿で「あたしの事を事細かに調べた」なんて言うな。誰にも聞こえてないのは分かるけど、個人的に語弊がある。
「いいじゃん。実際《禁断少女》について調べてたんだから。それとも何? 他の女が良かった?」
 色々待ってくれ。あんたが俺「に」出た禁断少女なのは分かった。でも何で電車内なんだ。こんな所で射精しろってか。
「お望みならば、ヤってあげる。ヤマちゃんはここ、電車内で《あたし》、ツタハラ・ミアキを欲した。だからあたしは《この娘》として現れた。それだけ」
 やっと理解出来たよ。まあ、えっと……、シてくれるんなら文句は言わないけど、場所くらいは考えてほしい。
「あいにくあたしには時間制限ってのがあってね、一人の所に何時間も同定してられないんだ」
 じゃあどうすんだ。このまま消えるのか?
「冗談。折角の1ヶ月ものだよ? 逃せるわけ無いじゃん」
 そういえばここ1ヶ月、排泄以外で性器に触れていない。
 フィールドワークや報告書、レポートの執筆で疲れきっていたから、暇さえあれば仮眠していた。文章の執筆とそのための資料集めはひどく集中するので、エロいものを見てもそのエロさをスルーしていたような気がする。
「濃いのが溜まってるんでしょ? 出しちゃってよ。好きな人の、どこに出してもいいんだよ? 腟内[なか]、口、顔、胸とか……、お尻でもいいよ」
 いい加減にしろ。その顔で、誘ってんじゃねえよ。
 お前がその顔をしているから……、あの時と変わらない身長差だから……、変わらない雰囲気だから……――欲望と罪悪感に苛まれる。
「でも、内心すっごく期待してるし、ここだって……」
 言って、禁断少女――いや、俺はこいつを子玉藻と呼ぼう――は俺の怒張を布越しに触ってくる。制止させるために思わず子玉藻の手首を掴む。するとバランスを崩したのか、子玉藻は俺に向かって倒れ込んだ。
「ひゃっ」
 その仕草があまりにもミアキに似過ぎていた。俺は不意に、凭れていた支柱から背中を離した。こいつの手首を掴んだまま。
 二つ目の駅に着いた事を車掌が知らせている。多くの人が下りる。俺はその人々を掻い潜り、この車輌に備え付けられているトイレに這入った。そして鍵をかける。
 この列車には、一番南側の車輌にトイレが備え付けられている。そこには洋式の便器がひとつあり、恐らくこの電車内で唯一、一人になれる場所だ。

591 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:12:59 ID:4Y9FT15a
「やっ、ちょ、痛いって!」ミアキの顔で、子玉藻が非難する。俺はそんな子玉藻を扉とは反対側の壁に押し付け、服の上からこいつの右の乳房に左手を当てて言った。
「痛覚はあるんだな。もういい、俺がお前をミアキとして、思う存分ヤっちまえば文句はねえんだろ、畜生」
「何で迷ってるの? ツタハラ・ミアキがあなたを好きじゃないから? もう彼氏がいるから? そんなのあたしに押し付けられても困るよ! あたしは《ヤマちゃんの事が好きなツタハラ・ミアキ》として出てきたんだよ? なら……それを受け入れてよ」
 自分の欲望、今くらいは否定しないであげてよ。
「あたしはあなたが、ヤマちゃんが好きだって、それは今ここでは紛れも無い事実なんだよ。他の誰でもない、あたしはヤマちゃんと一緒になりたい」
 ミアキの顔が、そこにある。俺は左手を、その頬に当てた。抵抗せず、あまつさえ目を閉じてくる。
「……くそ、こんな妄想って、アリかよ……」
 引き寄せられる。そう感じた。

592 :作者@禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/13(火) 10:15:02 ID:4Y9FT15a
今回はここまででちょい勘弁
なお、個人名、団体名等の固有名は全てフィクション
まだ半分なんだ。すまない

593 :名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 13:15:20 ID:ncDJlCGg
期待大

だが、ネットのそれは誤植ではなくタイプミスと言うべきだと思った。


594 :携帯から作者:2007/03/13(火) 13:49:55 ID:aNM/Yl73
>>593
指摘tnx
確かにそうだ

595 :名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:06:57 ID:7V6gN7UD
ここ最近のこのスレの作品は、賛否両論あるだろうけれど
いわゆる「抜きエロ」から半歩踏み出してるのが多いな。
誰がどう言おうと、俺は評価するぜ。GJだ。

596 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:35:34 ID:3gZLtMso
続きいきます
なお、禁断少女の一人称は「あたし」が素、「うち」がミアキ要素の強いときと捕らえてくんろ


  *  *  *
 口付けがひどく永く感じられた。或いは「口吸い」と言い換えてもいい。気が付くと俺ら2人は全裸で、こいつは便座に座る俺の股間に顔を埋めていた。
 何度か見たAVの記憶が残っているのか、口淫はその動きに似ていた。AV女優のそれがプロの技であるのと同様なのか、こいつのそれによって俺は射精感を乗数的に高めていった。
「ミアキ……」やっと出た声はひどく情けないものだったが、こいつはそれで口淫を中断する。「俺もやる」
「でももう、濡れてるよ? まだ続けさせてよ」言って秘所を指差す。にべも無い答えだな、おい。
「このまま射精せば精液塗れの体になるだろ。それを舐めろってか? 罰ゲームだそれは」
「かけるつもりだったんだ」
 彼女はそう言って笑う。そう改めて言われると、異常に身体が熱くなる。
「未遂だからいいだろ、別に」
 そうしてポジションを替え、まずは小ぶりな胸、乳首を揉み、そして入念に舐め回す。Bカップくらいだろうか?
「んっ、ヤマちゃんがそう思うんなら、そうかもね。はぁっ」
「この期に及んで、聞いてんじゃねえよ。人の心の呟きを。それと、俺の期待した反応じゃなくていいから」
「ん、ふっ、むずかしいな、それ」
 俺はふと思い付き、乳首から口を離し、そのまま鎖骨、そして首筋へと舌先を持っていく。こいつの身体が震えるのが分かった。
「どうよ?」
「ん……、もっと……」
「ん」
 驚くほどに面白い反応だ。耳を舐め、噛むとするくすぐったそうに身体を捻るその仕草は、触覚的刺激が無くなって次第にその怒張を縮める陰茎を勃たせるには十分な刺激だった。
 今一度口付けをし、今度は下半身に右手を伸ばす。然程面積の無い陰毛の茂みを掻き分けるようにして指を進める。そして秘所の窪みに差し掛からんという所で俺は指を止め、その縮れ毛の茂みを行ったり来たりする。
「ちょっ、くすぐったいから……」
「それが目下の目的だ」そう言って唇を塞ぐ。
 何度も往復を繰り返すと、呼吸がより大きく乱れてくる。頃合か。俺はその往復である程度覚えた秘所の上あたりに一気に指を進めた。前陰唇交連。そして陰核だ。
「あひぅっ!」
 予想していたのかしていなかったのか、しかしそれでも関係無さそうに、彼女は陰唇の方向に沿って動く俺の指に合わせて喘いでいる。
 愛液というのか、それによって、微かに水音が聞こえる。指を腟口と思しき所に少しだけ差し入れる。
「ふあぁ!」
 その大声にびくっとするが、よく考えるとこいつの声は俺にしか聞こえないのだ。
 不意に、後ろにつんのめる。次の駅に停まったのか。
「ねえ……、はやく、きてよ」
 停車なぞ関係無い。肩で息をするその懇願を無視し、俺はこいつの秘所に顔を埋める。独特の匂い。男をその怒張に集約するかのような匂いだ。フェロモン臭とでもいうのか。
 腟口に舌先を触れさせる。こいつの身体が強張るのが分かる。なら、その緊張を解くのが愛撫というものだろう。

597 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:37:12 ID:nV5XJ2cH
 再びの発車。それによって俺の舌が彼女の陰唇に押し付けられる。電車特有の振動、それすらも快楽の1つに加えようといわんばかりにこいつは俺を求めだした。
「は、あ、んっ、なんで、こんな、に、上手いの……?」
「知るか。言っとくけど練習なんかしてないからな」
「うん……。あ、止めないで。もっと……」
「口だけでイったら承知しねえ」
「んっ、イく、んふっ、寸前だっ…た、くせに……あン」
「お前も俺みたく、イきそうになったら止めろよ」
「やだぁ。ふう、く、はぁっ」
 唾液と愛液の交じり合った、変な味の、変な匂いの液体。最高の潤滑油だ。俺は彼女への口淫のスパートをかける。指も使う。
「んはああっ、ダメぇっ! それいじょっ! んあっ!」
 その言葉で俺は指と舌を秘所から離す。外気に晒されたからか、彼女の下半身が少し震えた。
「イったのかどうか確認しようの無いからなあ。ま、いいか」
「はぁ、はぁ、はぁ、は、ねえ、はぁ、変に、なりそうだよ……」
 イく本当に寸前だったのだろう。身体をくねらせ、手を胸、そして秘所に持っていこうとする。
 俺は秘所に持っていこうとした手を退け、胸に持っていこうとした手を甘く噛んだ。そしてそのまま胸を舐め、吸い、噛み、転がし、もう片方乳房にも同様にする。
「だめ……、はやくぅ……」
 やはり無視する。乳の下をそれぞれ舐め、今度はみぞおち、そして腹に舌を進めていく。無論、くねらせる。脇腹、臍、下腹部と舐め回し、俺は顔を上げた。
「まだ、イってないよな」
 おぼろげな瞳で、彼女はゆっくりと肯く。
 俺は痛いほど怒張している陰茎を摘むようにして持ち、彼女大腿の内側に、こすりつける。まだまだ、焦らす。
 こいつは下唇を噛んで声を出さないようにしている。その息遣いが、俺の鼓動をより早くする。
 そのまま今度は陰裂を撫でるように亀頭を擦り付ける。下、後陰唇交連から抉るように、腟口、腟前庭、陰核、前陰唇交連まで。はじめは少し強く、だんだん力を弱くしていく。

598 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:38:01 ID:nV5XJ2cH
 彼女は右腕を噛みながら、声を抑えていた。俺はその行為を緩め、腟口のある部分に亀頭を押し付けた。
「じゃ、いくぞ、ミアキ」
 初めて、意識的にこいつを「ミアキ」と呼んだ気がする。彼女の腰に回した俺の手にミアキは自らの手を添え、少し、肯いた。
 ゆっくり、腰を進めていく。亀頭が段々埋まっていく。そして障壁のような感覚。尚もゆっくり進めていく。
「い……っ、痛……っ」
「処女か?」
「当たり前、……でしょ……っ」
 恐らく俺が、《ミアキは処女だ》と思い続けているからだろう。
「今から3回目の深呼吸で、一気に挿入れる。痛けりゃ叫べ。どうせ、俺以外には聞こえない」
「そう、するね」
「おう」
 互いに呼吸を整える。1回。2回。3回目の吸気。
「ふっ!」
 俺は一気にミアキを貫いた。
「っひああああああああああぁああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!」
 互いに、息が切れている。俺はミアキに寄りかかりつつ、腰を少しずつ動かした。
「んぐ……、ねえ……、はあ、はあ、んっ、……出そう?」
「ああ……。すげえ出そう」
 もう動かしただけでも射精しそうだ。口淫の比ではない。
「……一回、出すから。腟内に」
「えっ?」
「動くぞ」
 返事を待たず、俺は陰茎を引いた。そしてまた挿入する。その一往復だけで射精しても怪訝しくはなかったが、再び引くくらいの余裕はあったようだ。そしてまた奥に押し込む。
「ン……ぐっ……!」
 約1ヶ月ぶりの射精。陰嚢が爆縮するような感覚。そして全身が弛緩して腟内に流れ込むような錯覚。鼓動がひとつになり、全てが白熱する。脳内でビッグ・バンが起こったみたいだ。
「はあああああああああああ――――――――――っ!」
 これはやばい。くせになりそうだ。自慰でこの感覚は、永久に得られない。
 俺は自身を腟から抜き、ミアキに対面する壁に凭れた。陰茎は精液塗れ。腟口からも漏れている。

599 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:39:06 ID:nV5XJ2cH
 沈黙。というより、呼吸のノイズ。電車が走っている音などは最早感覚の外だ。
 ずるり、と、ミアキが便座から滑り落ちた。そして膝立ちで俺に近付くと、さっきのように陰茎を口に含んだ。精液塗れの陰茎を舐めて恍惚の表情を見せる彼女。その行為、その表情で、俺はまたしても勃ち上がった。
 舐め回し、吸い、しごく。急速に復活していく快感。勃興してくる射精感。
「ミアキ」俺は彼女を押し倒し、小ぶりな胸に陰茎を当て、腰を動かした。挟めない。ミアキの手が伸びる。新たな刺激に、怒張の痙攣が高潮する。そして再び、精が放たれた。白濁が胸か首、顔、髪の毛にまで飛ぶ。
 口の周りの精液を舐める仕草に、俺はまたしても自らを勃たせる。そして再び、彼女の入り口に押し当てた。
 その後、もう2回交わり、1回は腟内射精、もう1回の腟外射精で最後とした。

600 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:41:49 ID:nV5XJ2cH
  *  *  *
 微かに聞こえるアナウンスに寄れば、あと1駅を過ぎれば終点だ。俺は終点で下りる。
 それなりに感じる虚脱感と疲労、そしてまだ入れている感覚。服を着て、飛び散った精液を紙でふき取り、服や髪、皮膚に付いたものは水で洗い、窓を開けて俺らはトイレを出……ようとしてある事に気付いた。この状況で精液の臭いは如何ともしがたい。
 いつもなら客は2駅目の4分の1ほどしかいない。だからこそ目立ちたくはないのだが、異様な臭いを発していれば目立つだろう。俺らはそのまま終点までトイレに篭る事にした。
「……やっちゃったね」
「ホンモノじゃ、ないけどな」
「まだ言ってるの?」
「そりゃ言うさ。多分ホンモノよりもいい。感覚の上ではな」
「そんなに?」
「そりゃ、な。現実には、精液を顔とかにかけるなんて嫌がられるもんだ。……って情報をどこかで読んだ」
 俺は便座に座り、ミアキは俺の上に座っている。もう1回やるのもいいが、終点に着くまでに終われるかどうかが微妙なので自粛している。但し、今俺はミアキの乳房を揉んでいるが。
「じゃあ、今度は嫌がってみようかな」
「今度なんてあるのか?」
「……さあ。また、1ヶ月オナニーしなきゃ会えるかもね」
「苦行だな。今日の記憶だけで少なくとも半年、いや、1年は持つ。でも今度は……、ミアキじゃないのにしてくれよ」
「まあ、そのときのヤマちゃんの理想の女の子として出てくるから、その時々にも寄るんだと思うけど。でも、どうして?」
「あいつは、ミアキは俺の事を好いていないんだ。でも俺はあいつを好いている。高校時代からずっと、あいつに幻想を抱きつつ好いていた。あいつには今、付き合ってる奴がいる。俺に向けられないその目を妄想で無理やり向けさせるのは、何ていうか、あいつに申し訳無くてさ」
 そんな偽善的な理性が、俺にこの禁断少女を突っぱねさせたのだ。本当は求めている。でも求めてはいけないという心がある。結局は本能に従って、こいつをミアキに見立てて俺はこいつを抱いたのだが。

601 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:43:40 ID:nV5XJ2cH
 しかし、抱いている中で俺はある事に気が付いていた。それは、「現実のツタハラ・ミアキ」を抱く事から、「ツタハラ・ミアキと設定された禁断少女」を抱く事へ、意識がシフトしていたという事だ。
 後者が俺の理想を体現していたのだから仕方無いとはいえ、それでは両者が報われない。
 この少女が消えてしまえば、彼女は俺の記憶の中にだけの存在になってしまうし、この少女自身に関していえば、俺とのこの情交は新たな記憶の中にうずもれるか、最悪記憶自体が消滅してしまうだろう。
 独善的且つ偽善的だが、そして言いたくないが、「かわいそう」としか俺には言えない。
 禁断少女という存在ゆえ、抱かれる事を強要され希望する少女。俺は今、この目の前の哀れな存在をひどく愛おしいと思っている。なぜ、そんな存在として発生してしまったのだろう。思わず抱きしめた。
「やっぱさ、好きでもない奴ら同士でヤっても、そりゃ、性欲があるんだから感じられない事は無いだろうけど、なんつーか、気持ち悪いと思うんだ。後味が悪い、っつーのか」
「……それが、ヤマちゃんの性愛論?」
「性愛論、ね。そうだな。互いが互いを求めないセックスは、楽しくないと思う。そこらへん、売春とか援助交際とかやってる女ってのは、強いよな。よく割り切れるもんだ」
 そう考えると、禁断少女なんていうのは割り切る事にかけて、右に出るものなどいないという事になるのではないだろうか。
「ヤマちゃんは、或る1点に於いて間違ってる」禁断少女は振り向く。「あたしはね、あたしに繋ぎ止めるためにこうやって現れるわけじゃないんだよ」

602 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:47:00 ID:nV5XJ2cH
 腕の中から、彼女は抜けた。こう、するりと。本当にその場所に存在しないかのように。
「あたしが現れるのは、性欲を押さえ込んでいる人。現れやすいのは、性愛を書く小説書きたちだけど、あたしが現れるときはね、性欲が助けを求めているときなんだよ。そうじゃないと、その人が壊れてしまう。人じゃなくなってしまう。そういうときに現れるんだ」
 彼女は笑顔だ。俺の知らない、ミアキの笑顔。これこそが、この禁断少女の本当の笑顔なのかもしれない。
「現れたら、その人の性欲を解き放ちつつ、その方向性をちょっと変えてやるの。そうすれば、心の詰まりも時とその人自身の努力で解消出来るんだよ。だから、あたしは色んな人たちの許に現れる。現れては、消えていく」
 彼女が手を伸ばす。俺の頬に、風のような感触があっただけで、実体があるようには思えない。
「意図的にあたしに会う事は出来ない。何故なら、あたしは人の、性欲に直結した心の詰まりが限界にならないと出られないから。そんなの、無い方がいいでしょ?」
 俺は手を伸ばす。ああ、こいつの体、こんなに透明だったっけ?
「あたしを想ってくれるのは嬉しいよ。でも、それだけじゃ何も解決にならない。今日の事はヤマちゃんの中で自己完結させなきゃダメなんだよ。それには相応の時間がかかるし、最低限、そうするための努力も必要。だから――」
 手は、しかし彼女の身体を捉える事はなかった。代わりに、その手を包むかのような温もりを感じる。
「――今日の事、書いてみてよ。小説でも、日記でもいい。何か、心の中のごちゃごちゃしてるものをひとつひとつ取り上げてさ、書いて、表現してみてよ。そうすれば、心の整理だって出来る。表現だけじゃない。受け手になる事で、落ち着く事だってある」
 一瞬、その姿が確かなものになった。
「ヤマちゃん、ううん、《マサキ》ならきっと、今日を乗り越える術を知っている」
 唇が、触れた。
「だって、ほら、もうあたしが見えなくなる。自分で、歩いていける」
 ……変な味だな。って、これ俺の精液かっ?
「そりゃ、マサキ、射精すたびに舐めさせるんだもん」
 ぐあっ。こりゃとんだ罰ゲームだ。
「あたしを精液塗れにしたからですー。ほらっ、そろそろ終点だよ。荷物持って、顔拭って」
 顔? 拭う必要あるか?
「泣くのって、確かに清々するけど、それを人に見せるのは恥ずかしくないの?」
 その言葉で、鏡を見る。ああ、俺ってこんな泣き顔なんだ。こりゃ見られたくねえ。でも俺何で泣いてるんだ?
「知らないよ。そんなのは、家に帰ってから自分の心に訊きなさい」
 おいおい、ひでーな。
 俺は袖で顔を拭い、蛇口から水を出して何回か顔を濯ぐ。そして、扉を向いた。
 ああ、そうだ。お前の事、何て呼べばいい?
「禁断少女」
 違う。個人名だ。
「そうだなあ……。よしっ」
 そう言って、こいつは俺の背中を押す。そこは終点の駅。そこに停まる列車の車輌。俺が扉から1歩踏み出した時、列車は停まった。
「次にマサキが好きになる女の子の名前!」
 瞬間、そう聞こえた気がした。

603 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:47:53 ID:3gZLtMso
 家に帰るまで、俺は呆っとしていた。何が起こったのか。その全てを思い出す頃には、家に着いていた。
 部屋に戻って、ひどく気だるい身体をベッドに放ると、不思議と涙が止め処無く流れてきた。
 ひとつのハートブレイクが完結し、もうひとつのハートブレイクが段落をあとひとつ残す形で中断していた。
 落ち着いたら、何か書こう。今日の事を、一部始終とはいかないけれども書き連ねよう。そう思いながら、俺は目を閉じた。

604 :禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:49:35 ID:nV5XJ2cH
  *  *  *
 あれから2ヶ月が過ぎようとしている。
 あの日の事を書いた文章は、1ヶ月の執筆期間を経、1時間の校正・推敲作業を経て、無事に完成した。
 今はそれを、パソコンの文章フォルダの奥底に眠らせている。そのタイトルを見ただけでまだ胸が痛むが、時が解決してくれるはずだ。
 今、ひとつの懸案事項がある。あいつの最後の言葉を思い出せない事だ。それを以ってあの文章の完成としようとしたが、結局1ヶ月、思い出す事は出来なかった。大事な事なのに、思い出せない。それはとても悲しい事のように思える。
 まあ、いずれ思い出すだろう。今はその懸案事項よりも、優先度が高い事柄が存在する。
「やっほー、ヤマくん」
「ん、よっす」
 同じ授業をとっている、こいつ。俺はどうも、こいつに好意を抱きつつあるようだ。
「あ、そうだ。ヤマくん、メアド交換しよ。この授業、難しいじゃん」
「だな。助け合いは大事だ」
「ほい、赤外線。送って」
「ん、ちょい待ち。オッケー」
「……はーい、登録完了。じゃあ、送るね」
「おう……、よし、登録だ。って、あれ? フリガナ書いてねえ」
「あっ、面倒で入れてなかった、ごめん」
「いや、構わねえよ。えっと、名字……、で名前、と。確認してくれ」
「……うん。間違い無し」
「そりゃよかった。なんつーか、お前、綺麗な名前だな」
「そう?」
「ああ。俺は好きだな、この響き」

 ――次にマサキが好きになる女の子の名前!

「―――。うん、お前らしい名前だな」

605 :作者@禁断少女の学術的考察、そして――:2007/03/14(水) 10:54:10 ID:3gZLtMso
これにて終了となります、「禁断少女の学術的考察、そして―-」。
変な箇所は多々あるかと思うけれども、とりあえずひとこと。





エロって難しいね
そして非常に恥ずかしい

言いたい事も言ったし、それでは、さようなら

606 :名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 13:00:49 ID:PZV7Cpeh
学術的〜というだけあって堅苦しい文章だけれど
かえってそれがそそる話だった。
そして、ほんのり、じんわり。

GJ!!!!!

607 :名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 13:11:38 ID:UdkMhOcl
俺としては読みにくくなかったし、むしろ好みだったな
お世辞じゃなくまた書いてもらいたいぜ

608 :作者:2007/03/15(木) 02:24:16 ID:Zf3qwskZ
>>606>>607
再び現れてしまうほどありがとう
いつかネタがあり次第書こうと思う

なお、俺自身は民俗学をやっていないのでそのメソッドにおかしな点が必ずある事を報じて、注意事項とする
では、いずれ

609 :名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:00:55 ID:JS754Br8
えっとぉ、保守しますね。

610 :名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:03:46 ID:cS2/g/+z
おなにーしちゃらめえええええええ!!!

611 :名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:39:02 ID:N8abIGRa
夢精はいいのか?

612 :名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:27:09 ID:qaaofIWi
>>611
禁断少女が出ていれば、ほかの設定はどうでもよいではないか

613 :名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 23:12:45 ID:wJOzqe15
保☆守!

614 :名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:06:56 ID:p3t4VvxG
ほ。

615 :名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:12:49 ID:dTE11WG+


616 :名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 17:15:04 ID:nwhjJ1Jy


617 :名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 17:59:31 ID:wRzf4kRc


618 :名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:17:57 ID:j6xCbJT0


619 :名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:48:42 ID:8VvVeVLn
>>618
バロスwwwwwwww

620 :名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 14:32:07 ID:hrrdFDny
>>618
仕事中に吹き出したwww

621 :名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:40:24 ID:HfSmhmgv
禁断☆保守!

622 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 11:41:52 ID:rcB5Pw/v
オナ禁三日目なのだが、もう後何日で禁断少女現れるかな?


623 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 16:10:55 ID:XIUgib6c
>>622
きっと精神力の強さに比例するんだ。
その人の限界が訪れて初めて顕れるんだよ。

624 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 16:45:44 ID:YfDWxJ5B
生まれて29年、オナニーなんてしたこと無い俺が通りますよ

625 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:39:03 ID:TurrWyIH
禁断少女の天敵キターー

626 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:48:30 ID:9R4afusB
>>624
お前は人生の楽しみを半分損している。

627 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 23:11:36 ID:M9x1j/zW
>>624
おま・・・

628 :名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:44:05 ID:p/J82gSn
>>624
お前がエロパロ板にいることが不思議だ

629 :名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 19:10:01 ID:xdiwGP4m
え、>>629って俺女だろ?

630 :名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:10:33 ID:J34UXsC2
>>629
自ら暴露するてゃ愛いやつよ
さ、力抜け

631 :名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:48:37 ID:6yEQhwKa
>>629
逃げろ!ヤられるぞ!

632 :名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:18:21 ID:xNsYF2w9
うふふ・・・

633 :名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:29:44 ID:0QawR+S9


634 :名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:59:39 ID:EvUlLOOy


635 :名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:17:17 ID:lcUUnsyp


636 :名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:20:33 ID:L3uLX95K


637 :名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:14:42 ID:k4JzrnRE


638 :coobard ◆69/69YEfXI :2007/04/16(月) 02:16:25 ID:NNCccboz
お味

さて、お初にお目に掛かります。coobardと申します。
皆さんのお書きになった《禁断少女》に触発されて書きました。
7レス+1レスです。ちょっと長いですが、宜しければお読み下さいませ。

639 :7/1:2007/04/16(月) 02:19:11 ID:NNCccboz
《禁断少女-C》
 俺は毎週木曜日にSSを自サイトにアップしている。
 メインは純愛ものだ。だからといって、エロが嫌いなわけではない。
 エロものはひと月に一回は書いているし、勢い余ってエロ小説の同人誌まで出したくらいだ。

 そうやって、自分の好きなタイプの女性を執拗に妄想し、反応の細部まで描いているハズなのだが……。
 俺は、俺自身が本当に萌える女性を書いてはいなかった。
 正確には、どうしても書けなかったというべきだろう。
 どういうわけか、あまりにもイメージがあやふやで形にならなかったのだ。

 心理学で言うところの“アニマ”。
 俺はその“アニマ”を文章として描き出そうと必死だった。
 悶々とああでもないこうでもないと、なけなしの妄想力を駆使してその像を結ぼうと努力した。
 だが、まるでスーラの点描画を近づいて見ているような輪郭のつかめない、朧気なものにしか成り得なかった。

 そんなある日、知り合いとのチャットで《禁断少女》というものの存在を知った。
 それはSS書きのところにだけ現れる変幻自在の“なにか”。
 禁欲的な生活を送るSS書きの深層心理にある最高の萌えを夢として具現化し、その禁欲の褒美として精を抜いて行くという。
 俺は面白いと思った。
 つまり、そいつを呼べば俺が本当に心から萌える女性“アニマ”に会える。その姿を見れば当然、イメージも固まりSSにも書ける。しかも抜いてくれるなんて一石二鳥どころか三鳥だ。
 そんなワケで俺は禁欲生活に入った。
 おかげで朝の目覚めは良く、会社でも普段より仕事が出来た。

 それから一ヶ月。
 今週もSSをアップする日がやってきた。そう、今週はエロSSの日だ。
 だが、エロのネタはない。敢えて作らなかったのだ。
 いつもは帰りに電気街をぶらつきながらの思いつきや、通勤電車の中吊り広告から気になるフレーズをメモっては自分宛にメールしてストックしていたのだが、今週は一切やらなかった。
 もちろん、オナニーもきっちり禁じている。
 毎日毎日、惰性的でさえあった自慰行為。日によっては二回三回というときもあった。
 それをここまで我慢したのだ。
 まさしく背水の陣。

640 :7/2:2007/04/16(月) 02:19:51 ID:NNCccboz
 俺は仕事をキッチリ終え、会社から真っ直ぐ部屋に帰った。
 時計を見ると午後六時。
 パソコンの電源を入れる。
「さぁ来てくれ……禁断少女。俺に全てを与えてくれ!」
 俺はエディタを開いて待った。

 だが、いつまで経っても禁断少女が現れる気配はない。
 やがて、時間は午前一時を回った。
「やっぱネット上だけのお伽噺なのか……」
 俺は軽く、溜息を吐く。
 家賃四万三千円で借りている1LDKは、その溜息でさえ大きな音に聞こえるほど、あまりにも静かだった。
 毎日夜中にいびきのうるさい隣のおっさんも、今日は帰っていないかのようだ。

 ふいに腹が鳴った。
 その音は俺以外いない空虚な部屋に酷く木霊した。
 今度は大きく、落胆の溜息を吐く。
「しかたない。コンビニでなんか買ってこよう」

 俺はコンビニで弁当を手に取り、次に成人向けの雑誌に手を伸ばした。
 もう良いだろう。オナ禁は。耐えに耐えた分、今日は思いっきり抜いてやる。
「あれっ! 貞生(さだお)ちゃん? 貞生ちゃんよね?」
 ふいに俺の名前を呼ぶ女性の声があった。驚いて本を床に落としてしまう。
「わ、またこんなの見て。変わってないなぁ、もう」
 彼女は近づいてきてそれを拾ってくれた。
「はい、どうぞ」
 顔を上げて、にっこり微笑む丸い顔をした女性。
 縁なしの楕円形をした眼鏡が光る。
 短くふわっと無造作に仕上げられた髪から、優しいフローラルの良い香りがした。
 この笑顔、この香り。そして標準体型より、どう見てもぽっちゃりとした肉体。ピンクのセーターとデニムのミニスカート。間違いない。
「智恵(ちえ)……さん?」
 彼女は大きく頷く。

641 :7/3:2007/04/16(月) 02:20:23 ID:NNCccboz
「ひさしぶりねぇ。覚えててくれたんだ」
 花が咲くように笑う。
「貞生ちゃんは、なんでこんなとこにいるの」
「それは俺が聞きたいよ。地元で結婚したんじゃなかったのか」
 彼女は明るく応えた。
「ま、色々あってさ!」
 そう言いながら鼻の横を指で掻いた。彼女が本当に困っているときのクセだ。
 そう、俺は彼女の事をとてもよく知っている。たぶん、誰よりも知っているはずだ。
 なぜなら彼女は……六年前に別れた俺の元恋人だから。

 俺たちはコンビニの中で話し続けるわけにもいかず、とりあえず外に出た。
 店の前でしばらく昔話に花が咲く。
 彼女は本当にあの頃と、何ひとつ変わっていなかった。変わらな過ぎるほどだ。
 ニコニコと俺の話を聞いている。
「へー、今はけっこうちゃんとがんばってるんだー。えらいねぇ」
 背が低いにも関わらず、俺の頭を撫でようと背伸びする。
 俺はその手を掴んだ。
「もう、俺たちそんな関係じゃないだろ」
 彼女は高校で一つ上の先輩だった。
 あの頃、俺が何か良い事をするたびに、彼女が俺の頭を撫でてくれた。
 そんな他愛ない、でも、とても大切だった儀式のようなもの。
 それを俺は拒否してしまった。

 彼女は寂しそうに微笑む。
「そうなんだけどさ……」
 さっきまでの盛り上がりが嘘のように、気まずい雰囲気が流れる。
 やがて、彼女はちょっと低いトーンで問いかけてきた。
「あたし、今夜泊まるトコないんだよね。泊まらせてって……言ったら怒るかな……」
「えっ……」
 その言葉の真意がどこにあるのか解らず、彼女の顔を見つめてしまう。
 彼女は目を伏せて、やや赤くなっていた。

642 :7/4:2007/04/16(月) 02:21:33 ID:NNCccboz
 その大きな胸を押しつぶすように腕を曲げ、指を口元に当てている。
 これは……彼女がセックスを求めているときの仕草だ。
「やっぱダメ、かな」
 その上目使いに俺の心が疼く。
 別に嫌いになって別れたワケじゃない。ただ、彼女は地元に残ると決めて、俺は都会に出ると決めた。それだけだ。

 俺は溜息を吐いて応えた。
「しゃぁねぇな……」
 彼女の目が輝いた。
「やった! ありがと!」
 彼女は手を俺の頬に持ってくる。
 次の瞬間、お互いの唇が重なった。
 だが、それはほんの一瞬だった。
 智恵はすぐ離れると俺の目を覗き込んだ。
「んふふ」
 くるりと踵を返す。
 腕を空に突き上げ、はしゃぐように言った。
「じゃあ貞生ちゃんちに、ごおー!」

 俺の部屋。
 リビングの電灯を暗くして。
 俺たちは裸で、ふとんの上に倒れ込んでいた。
「あ、このふとん、貞夫ちゃんの匂いだ……懐かしい……ん、んん」
 激しいキスとお互いの体をまさぐり合う音が、同時に聞こえる。
「ん、んん。あはぁ……」
 俺は顔を乳房の谷間に埋もれさせる。
 初めて彼女を抱いた時と同じ、ミルクのような甘い香りがする。
 至福を感じながら、顔で撫でるように動かした。
「ああ、もちもちだぁ」
 彼女が俺の髪の中に指を絡ませる。
「バカ……」
 彼女の声にちょっと笑いが混ざっている。

643 :7/5:2007/04/16(月) 02:22:16 ID:NNCccboz
 俺はいったん、彼女の腰の辺りに移動した。
 彼女の膝を開く。
「智恵さん……キレイだ」
 その付け根の中心に俺の先端を押しつける。
「入れるよ」
 俺は肉壁の狭間に狙いを定めると、ゆっくり腰を突き出した。熱い。
 彼女がぷるぷると震えた。
「うあぁ……入っちゃう入っちゃう、硬いの硬いの、あぉ!」
 俺は彼女を激しく攻め立てた。
「はぁっ! きゅ、急にそんな、あ、あ、あっ! あぅあっ!」
 俺の腰の動きに合わせて、彼女が喘ぐ。
 曇った眼鏡が揺れる。
「うう! 智恵、さん、中、気持いいよ」
 湿った肉のぶつかるパンパンという音が部屋に響く。
「もっと呼んで! 名前、呼んで! 呼び捨てで、いい、からあああっ」
 俺は動きを変え、腰を回す。
「智恵! 智恵! ああ、智恵ぇ!」
 彼女の指が俺の頭をぐしゃぐしゃと掻きむしる。
「貞生ぉ! あはぁんん!」

 大きな吐息だけの会話。
「はぁっはぁっ! もぅらめ、なのひい、い、イグの! イグぅぉ!」
 牝の嬌声が俺の人間の脳を溶かし去り、俺も只の牡と化した。
 俺は視界が白くなってくる。
 腹筋がブチ切れるほど、智恵の中を突きまくる。
 彼女の腕が俺の首に巻き付く。
「きもちひぃお! イグッイグッイグぅううぅ!」
「うあああ智恵! 出る出る出るぅ!」
「ふぐぅっ! 出して! いっぱい出してぇぇぇぇッ!」
 次の瞬間。
 俺は彼女を離し、素早く中から抜き去ると、その顔に向けた。
 少ししごくと、今までに感じた事がないほどの塊が放出された。
「おぅあ――ッ!」
「はぁぁぁぁあ――んんんッ!」

644 :7/6:2007/04/16(月) 02:23:04 ID:NNCccboz
 しばらく、俺の放精は続いた。
 お互いがびく、びく、と痙攣する。
「あ……熱いの、貞生ちゃんの精子、あは、たくさん、出てる……」
 彼女はゆっくりと起き上がった。
 たっぷりの精液が彼女の胸の上を流れる。
「ごめんね、貞生ちゃん……」
 彼女はそうつぶやくと、俺にキスをした。
「え……あ、謝るのは俺のほうだよ……その、顔に……」
 彼女は微笑んで、首を横に振る。
「そうじゃないの。あたし……もうこの世にはいない人間なのよ」
 いきなり何の事だ。話が解らない。
 俺が戸惑っていると、彼女は続けた。
「貞生ちゃんさ、《禁断少女》を呼ぼうとしたでしょ?」
「えっ」
「あたし、それをあっちの世界で本当の《禁断少女》から聞いて……」
「な、なんで」
「貞生ちゃんが心の底で求めている女の子は、あたしだって、聞いたの」
 彼女は顔を伏せた。声に涙が混じる。
「すごく嬉しかった。貞生ちゃんといつも一緒だったあの頃……最高だったよ」
 涙がいったんレンズに溜まって、落ちた。
「それで……《禁断少女》は、それなら替わりにあたし自身が行くのが一番いいだろうって。だから来ちゃった」
 智恵は顔を上げた。半分笑いながらも、涙でぐしゃぐしゃにしていた。
 あの卒業の日と同じように。
「あたし、あの日、あなたについて行けば良かったね……ごめんね……」
 彼女は儚げにつぶやいた。
 すると彼女の身体全体が、月明かりを反射するように仄蒼く輝きだした。
「もう時間がない……あたし、いつまでも見守ってるから。愛してるから……」
 俺は慌てた。
「待て! 待ってくれ! 智恵!」
 もう一度、彼女を抱きしめようとした。だが、俺の腕は空を切った。
 その勢いで、ふとんに倒れ込んでしまう。

645 :7/7:2007/04/16(月) 02:24:04 ID:NNCccboz
 もう彼女の姿はほとんど見えなかった。
「さよなら。あたしの分まで生きて。絶対。でないともう頭撫でてあげないから」
 ふわりと、俺の頭に彼女の手の感触があった。
「智恵……」
 俺は叫ぶ。
「智恵――ッ!」
 光の粒が天井で線香花火のように散って、消えた。

「んがごーっ!」
 いびきだ。いびきが聞こえる。
 いつも聞こえる隣のおっさんのものだ。
 気が付くと、俺は机の前で突っ伏していた。
 モニタにある時計を見た。午前一時を少し回った所。
 そして、開かれたエディタには今まで書いてきた話があった。
「智恵……」
 彼女がなぜ、死んでしまったのか。もう、俺に知る術はない。
 とにかく、俺は彼女を心の底から愛していたんだ。
 そう、本当に萌えると言う事は、愛していると言う事なんだろう。
 泣きそうになった。

 そのとき突然、腹が鳴った。
「は、はは……生きろ、ってか……」
 俺は汚れた下着をゴミ箱に脱ぎ捨てて、新しいものに換える。
 どうせ百円ショップで買った物だ。惜しくはない。
 財布と鍵を手に取り、コンビニに行くため、玄関を出る。
 明るく丸い月が微笑んでいるように思えた。
 智恵のように。

646 :coobard ◆69/69YEfXI :2007/04/16(月) 02:26:13 ID:NNCccboz
以上です。
ありがとうございました。
それでは失礼いたします。

647 :coobard ◆69/69YEfXI :2007/04/16(月) 02:41:50 ID:NNCccboz
あ、すみません。忘れてました。
《禁断少女-C》について、絵も描いたので置いておきます。

ttp://coobard.h.fc2.com/pic/kindan_big.jpg

禁断少女スレが一段と活気づきますよう、お祈り申し上げます。
それでは失礼します。

648 :名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 06:57:01 ID:musTcsVc
>>647
せつないけどGJ!!
イラストも上手いなあ……。
年上な禁断少女もなかなか良いものです。

649 :coobard ◆69/69YEfXI :2007/04/17(火) 01:49:53 ID:tYdi7Yum
>>648
お読み頂いた上に、GJありがとうございます!
イラストも褒めて頂きありがとうございました。

わたしは、“年上だけど、少女っぽい”と言う部分に萌えを感じますので、そういうお話にしました。
切ないのは、すみません。また、機会があれば今度は明るいものを書きます。
それでは失礼します。


650 :名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:57:01 ID:wEX/gPSu
GJ!
こういう禁断少女もありか

651 :名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:00:56 ID:Tpy045hV
保守

652 :名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:41:09 ID:bT+wsnTQ
保守

653 :名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:42:22 ID:xobgSSRW
少女

654 :名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:02:43 ID:UgrOIDqa
保守

655 :名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:45:59 ID:I3b+X5Dn
近々かきたいと思います。

656 :名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 02:27:18 ID:3rEhuyHO
>>655
がんばって

657 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:02:57 ID:oik/Gfdg
書いてみました。いきます。
少々長いです。

658 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:04:16 ID:oik/Gfdg
和服の少女が立っている。
こちらを射抜くような目をした、黒髪の少女。
紺とも紫ともいえぬような振袖の着物を纏って…。

「あの、あなたは…」
これは幻か何か、もしくは犯罪者?一体、なぜ…?
すると、その少女が答えた。
「私は、あなたから生まれたもの。」
少女の表情は何一つ変わらない。
「だ、大丈夫?君、何を言ってるの?」
俺が放ったセリフは、おかしかったのだろうか。
少女が髪を横に揺らして笑う。
クス、と口に手をやりながら。
「私は、あなたから生まれたもの。名前は、ありません。」
「俺から生まれる?意味がわからないんだけど…」
俺には子どもなんていない。まして、この歳の少女なんてありえない。
「違います。あなたのここから、私は生まれました。」
少女はそう言って、すっと袖から細い手をのばして俺の胸に触れる。
「私は、あなたの強い願いから生まれました。昨晩、それを願ったのに、あなたは意識を失うように眠ってしまった。随分、お仕事でお疲れなのですね…」
は?何を言ってるんだ?
俺が昨晩…なんだって?
俺は自分の記憶の糸を手繰る。
昨日は残業で深夜に帰宅し、そのままシャワーを浴びて…眠っただけじゃないか。
何かをしようと思ったわけではなかったはず…。

659 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:05:04 ID:oik/Gfdg
連日、ずっとこんな生活だ。
好きな読書という趣味ですら、最近は封印していると言うのに…。
「俺は何かやろうとか、してないと思うけど?」
俺は、正体のわからない少女に本気で答えていた。
「そんなことはありません。私は、ずうっと見ておりました…。あなたが、思いとどまっていたこと。」
少女は先程の強い視線ではなく、ふっと微笑むような目をした。
「ですがもう、限界です…。」
いつのまにか、少女に距離を縮められていたことに気づく。
ふんわりと、お香のような香りがする。
「私となら、きっと昨日のような罪悪感など消えてしまいます…」
その言葉に、ハっとなった。
俺が昨日、罪悪感を覚えつつやめたこと。
しばらく、していないのだ。
すれば体力を奪う。翌日の朝の身体が重くなる。仕事がたて込んでいる今、そんなことはできなかった。
だが、この少女は何だと言うのか。
見るのは今日が初めてだ。
おかしなことを言っていたな…俺から、生まれたとか…。
それで俺は思い出した。
聞いたことがある。
何日もそれを我慢していると、限界を超えたあたりで突如あらわれると言う少女の伝説。
いわゆる都市伝説の類いだとタカを括っていた。
それでは、この少女は…その伝説どおりなら、俺好みの少女だと言うことなのか?
この顔、この視線、この着物姿…。
いままで、こんなタイプと付き合ったことはない。
俺はいつも…胸が小さくて茶髪で巻き髪、ピンクの服にハイヒールを履いたような女が多かった。
まるで正反対のような少女。
これは、やはり何かの間違いなのでは…。

660 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:05:44 ID:oik/Gfdg
「君は、その…禁断少女、ということなの?」
恐る恐る聞いたのが、またおかしかったのか、少女がククッと笑う。
「そうです。ようやく分かっていただけたのですね。」
「だけど、俺の好みとは違うと思うんだけど…」
「そうですか?私は、私の外見を自分できめることはできません。きめるのは、あなたの心ですから…」
そういうものなのか。
では、この着物の色まで…?
「で、君はこれから、どうするの?」
「私はこれから、あなたを、その…」
そこまで言って、少女は初めて顔を背けた。耳まで赤くなっているのがわかる。
「そのため」にしか存在しないのに、それを口にして頬を赤くするとは思わなかった。
これも俺の好みなのか…?
「その、何?」
「あの…あなたをきもちよく、したいです…」
聞こえないくらいの小さな声でそういうと、ソファに座る俺のすぐそばに跪いた。
太腿に手を置かれた途端、ぞくっと俺の身体が反応した。
おいおい、こんなことで感じたことなんて一度もなかったじゃないか。
どうしたんだ、俺は。
それにしても少女の黒髪が見事なのには驚く。
まっすぐで漆黒の闇のような髪が美しい。
俺はうつむき加減の少女の頭に手をおいた。
つやつやと、さらさらとして、手のひらに心地よくて…まるで絹糸のようだ。
何度か髪を撫でると、少女が俺を見上げる。
「ずっと、お会いできるのを楽しみにしておりました…。」
「ずっと?」
「えぇ…。」
少女は俺の腰に抱きついたとき、きゅっと衣擦れの音がした。

661 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:06:39 ID:oik/Gfdg
「振袖って、重いんだね…」
俺は膝にかかった振袖の重さを口にした。袖だけでも、ずっしりと重く、あたたかい。
「慣れればそうでもありませんよ」
少女はこともなげにそう言う。
何なんだろう、この感覚。
初対面の少女に、違和感を感じたのは最初だけだ。
静かな口調が俺を落ち着かせたのか、今はこの少女のこと以外は頭から抜けていた。
見れば特に嫌なところもない。
香りも嫌いじゃない。
息遣いも、所作も、引っ掛かるようなところはなかった。
よくわからない、不思議な気持ちだった。
「あの…明かりを落としてもよろしいですか?」
少女が顔を真っ赤にして聞いてくる。
今にも泣きだすんじゃないかと思うくらい、小さな声で。
「いいよ…。」
俺は素直にそう答えた。
すると、明るかった部屋の蛍光灯が、不思議なことにほの暗くなった。
調光機能など付いていないのに…。
「私を…一度でいいので…その……」
少女はうつむきながら、遠慮がちに俺の膝に座った。
こんなに内気な女の子は初めてだ。
だが、不思議なことにいらつくような感情は沸いて来ない。
俺は少女を抱き寄せ、唇を少女の唇に軽く重ねた。
ちゅ、と小さな音がした。

662 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:07:14 ID:oik/Gfdg
「うれしい…」
少女はそう言うと、俺の胸に顔を埋めた。
髪がさらりと揺れ、いい香りがする。
やがて少女が俺の服をそろそろと脱がせはじめた。
シャツのボタンを外し、ベルトを外し…ズボンを下ろしていく。
俺は腰を浮かせて仰向けに横たわると、少女がそれを引き抜いていく。
うす暗闇の中で、言葉も交わさずに、ただ相手の呼吸と衣擦れの音だけが部屋に響く。
その音だけなのに、妙に耳がくすぐったい。
俺の分身が固さを増しているのがわかる。
この少女がそれに触れるのを、渇望する自分がいた。
「もうこんなになって…」
少女はそう言って、腹のあたりから手を滑らせてトランクスを剥がしていく。
ひんやりとした空気に触れて、一瞬それが震えた。
「我慢していたのですね…」
独り言のようにそういうと、少女の指が根元を優しく擦る。
ビリ、と電気が走った。
なんせ、随分とためていたのだ。射精したいという気持ちが、むくむくと大きくなっていく。
「はずかしいので…みないで…ください……」
少女はそう言うと、俺に覆いかぶさるように唇を重ねてくる。
少し積極的な口づけ。
だがすぐに唇は離れ、少女は俺のものに手をのばす。
天井を指すように固く張ったそれに顔を近付け、先端に口付ける。
わずかな刺激にさえ、俺のそれは敏感に反応してしまう。
少女は袋にやわやわと触れ、竿を指で固定して先端を口にふくむ。
熱くねっとりとした感触が、俺の中枢を蕩けさせていくのがわかる。
少女の髪が腹や腿あたりまで垂れ、少女の動きに合わせてさらさらと動く。
その一連の動きに、俺のそれは長く耐えることはできなかった。

663 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:08:57 ID:oik/Gfdg
この状況で、我慢することに何の意味がある?
一体何のために我慢すると言うのだろうか…
少女の少し苦しげな呼吸を聞きながら、俺はその黒髪に手をのばした。
するりと指の間を抜けていく。
少女は舌を纏わり付かせながらも、俺が髪を撫でる動きに反応した。
「そろそろ…我慢できなそうなんだ…けど……んッ」
少女が口の動きを強めていく。
「だして…ください……たくさん…」
途切れ途切れに言う少女を制し、俺は口を開いた。
「まって…名前を決めてなかったよな……君の。」
「わたしの…名前?」
「そう…。」
「名前を…つけてくださるのですか?」
「うん…。こんなときに、今さらでわるいけど…。」
少女は口を離して惚けたような顔をした。
指は添えられたまま、むにむにと竿を往復する。
「君の…その振袖の花模様が綺麗だから……その花の名前がいいかな…」
「この花の、名前…」
「そう、なんて言うの…。俺は花がわからないから…」
「あやめです…あやめと言う花…」
少女は自分の着物を見て呟くように答える。
「じゃ、あやめ…かわいい名前だと思うよ。」
「あやめ…」
「あやめ…また、続けてもらえる…?」
俺の言葉に、あやめは素直に舌を絡ませる。
熱くて、とろとろのあやめの口の中。小さな口にこんなにグロテスクなものを押し込んで…
必至に俺をそこへ連れていく。
出したい。もう…もう……。

664 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:10:31 ID:oik/Gfdg
俺は呻くように荒い呼吸を繰り返し、やがて限界を迎えた。
どくん、とあやめの中で大きく痙攣したそれから、大量の液体た放たれた。
何度も、何度も脈打つように射精した後、ようやくそれは力を失った。
少女は少し咳き込んだ後、口を拭って再びそれを手に包み、舌で綺麗に拭いはじめた。
ぺろぺろと、舌が触れる感触が心地いい。
「たくさん、でましたね…」
「気持ちよかったよ…ありがとう、あやめ…」
俺は少女の髪を撫でた。
「なまえ…私の名前…うれしいです。」
あやめはそう言って、俺の横に横たわり、首に抱きついてきた。
「あやめ…」
俺は、心地よい疲労感に酔いながらも、あやめがいつ消えるのかと言う不安に気づいた。
伝説によれば、もういつ消えてもおかしくはないだろう。
「あやめ、もう少しだけいてくれないか。」
あやめは少し驚いたような顔をして、だがすぐにこくんと頷いた。
「少しだけなら大丈夫だと思います…」
俺はあやめを組み敷き、少し乱暴なくらいに口付けた。
慌てたようなあやめに構わず、あやめの口に舌を差し入れる。
「ん…ふぁ……っ!」
あやめが明らかに動揺している。
身を捩って切なそうな声をあげて…
「あ、あのっ…わたし…っ!!」

665 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:11:07 ID:oik/Gfdg
「わたし、何?」
「こういうのは、初めてで…あの、何を…なさる…んですか?」
あやめは不安そうな声をあげた。
「なにを、って…あやめを抱きたいんだよ。」
俺は当然そう答えた。
「私を…抱く…?」
あやめは何を言われているのかわからないような、そんな表情を見せた。
「そう。俺は凄く気持ちよかったから、今度は俺があやめを気持ちよくするために抱くんだよ。」
俺はひとまず帯を結んでいる紐に手を掛けた。
「私を気持ちよく…?」
「あやめは、あんなに俺を気持ち良くさせてくれたのに…自分が抱かれることは考えたことがないの?」
「わ、わかりません…はじめに、抱き締めていただきましたもの…。それ以上は…」
あやめが困惑したような顔をして見上げてくる。
「じっとしてて…大丈夫だから…」
俺はなんとか長い帯を引き抜いて、着物の合わせをゆるめると、ちりん、と音を立ててちいさな飾りの付いた鈴が床に転がった。
「ぁ…」
あやめは帯が緩むと、不安そうに自分の手で胸元を押さえる。
「隠さないで、あやめ…」
俺は耳元で囁いてから、何枚も重なる着物を剥いでいく。
やがてあやめは何も纏わぬ姿で俺の腕に抱かれた。
小さく震えているのがわかる。
「恐いの?」
「い、いいえ…なぜだかわからないけど…震えて…止まらない…」
俺はあやめの唇に、髪に、首筋に唇を滑らせた。
「ひゃ…ぁ…」
切ない声が天井へあがっていく。
着物を着ているとわからないのに、あやめは胸が大きかった。
ふにゅ、と柔らかい弾力が俺の指を押し返す。
「はぁ……ん…っ」
少し冷たい胸を撫で上げるようにすると、ぽっとあやめの身体が熱くなっていく。
時折身を捩りながら、あやめは助けを求めるように俺に抱きつく。
「…ぃや……ぁ……」
あやめは初めての感覚に、何を言ったらいいのかわからないようだった。

666 :紫色の…:2007/05/02(水) 00:13:15 ID:oik/Gfdg
たすけて、と助けを求める相手の指が、あやめをこんなにもこまらせているという事実。
俺は自分のそれが、再び固く、もしかしたらさっきよりも凶暴に立ち上がるのを感じていた。
あやめはうっすら涙を浮かべながら、身を捩って俺の指の動きに喘いでいる。
「あやめ…もうこんなに濡れてるよ…」
俺はクレバスに差し入れた指を引き抜き、あやめの前でくっついた2本の指を離した。
透明に輝く糸が、指の間に渡って伸びる。
あやめは見てはいけないものを見た時のように、くっと目を瞑った。
やわらかなそこは既にぬるりと粘度を増し、身を捩る度に蜜が流れ出る。
いつ挿入しても大丈夫そうだ。
「かわいい…」
俺は恥ずかしそうに顔を伏せるあやめの顎を取り、こちらを向かせた。
「あやめ、かわいいよ…とても。」
唇を吸うと、あやめは細い腕で俺に絡み付いてくる。
「わたし…なんだかへんな感じに…なって……ます…。」
「気持ちよくなってるんだよ。これからもっと気持ちよくなるんだ…」
俺は子どもに言い聞かせるように、あやめに囁いた。
「あなたの望みどおりに……わたしを…抱いてください…」
あやめは俺の脚に自分の脚を絡ませた。
固くなった俺があやめの茂みに触れ、ぴくん、と震える。
「あやめの中に、入るよ…」
俺は自身をあやめに宛てがい、入り口を探して先端を埋め込んだ。
「ひゃ…ぅっ…」
たまらずにあやめが悲鳴をあげる。
思っていたよりも中は狭くて、悲鳴と同時にきゅぅっと絞り上げられる。
「うっ…っ、あ…やめ…!」
俺は予想以上の締め付けに、全力で耐えた。

667 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:49:21 ID:LAFA7VWk
ぐ……ここで切れるのかっ!?

668 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:04:31 ID:F0FnYor+
すいません、投稿しすぎで書き込め無くなりました。
回避方法を知らない…
今は携帯からです。
スレ容量、まずいですかね。

669 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:10:28 ID:LAFA7VWk
容量はまだ大丈夫ぽい。
連投規制かの?
しばらく間を置けば大丈夫だと思う。
wktkー

670 :紫色の…:2007/05/02(水) 01:20:24 ID:oik/Gfdg
こんな締め付けが何度も続いたら…
俺は馬鹿なプライドを保つべく、必至にもたせるように意識を集中した。
あやめの双丘を舌で愛撫しながら、手を太腿へ這わせていく。
あやめはその度にせつなそうな声をあげて、増々腰を捩り、膣中を収縮させた。
「ああっ……!ぃ、いや…ぁ…あぁんっ…!」
まずい…!
そう思ったが、遅かった。
俺のそこは前触れもなくいきなりびゅる、と震えながら精を中へ叩き付けた。
「出して…もっと、出してください…あなたの…」
あやめが脚を絡ませながら懇願する。
「あやめ…」
結合部からは、じゅぶ、と音を立ててふたりの液体が混じりあって溢れ出る。
俺はあやめの唇をむさぼるように奪い、長い間乱暴に口の中を犯した。
あやめは苦しそうな表情をしながらも、身体の奥から新たな蜜を溢れさせ、俺のそれに熱を与えていく。
かつてこんなセックスをしたことがあっただろうか。
俺はすっかり、与えられ、それに応えるセックスに溺れていた。
セックス、という言葉を使うことに、なんのためらいもないと思えるほどの感情。
あやめをどうしても絶頂へ引き上げたい。
そのためだけに俺は、分身が力を増すことを願った。
うっとりとした表情をして、濡れた唇を動かしてあやめが口を開く。
「…あつ…い…」
俺のそれが、あやめのなかでゆっくりと屹立していく。
ぬるぬると摩擦が消えていく中で、腰を動かすと合わせ目から水音が激しく響き出す。
んっちゅ、くちゅ…っ、じゅぷっ…。
「はぁっ…、はぁっ……あんっ…!」
突き上げられる衝撃に、あやめの胸が弾んで揺れる。
その扇情的な光景に、俺は動きを速めた。
ぴたぴたと肌がぶつかる音、互いを呼び合う切なげな声…
高みへ近づいていくことを知らせる嬌声が、段々に高く、間隔を短くして唇から漏れている。
あやめが、体全体で自分に感じている。

671 :紫色の…:2007/05/02(水) 01:21:03 ID:oik/Gfdg
これほどまでの感覚を与えておきながら、あやめは「現実には存在しない」ものなのか。
俺はあやめの体温を感じながら、そんなことを思った。
身体の中心が、ひどく熱い。
もうそんなに長く持たせることはできなそうだ。
どくん、と分身が大きく痙攣したのが分かった。
「あっ、あっ…ああぁっ…わ、わたし…っ!!ひゃあっっ……!も…ぅ……ひゃあああッん!!」
あやめは大きく弓なりに身を反らせて、ぐったりと脱力した。
額にうっすらと汗が光っている。
俺は最後に腰を深く沈めると、思いきりあやめの奥を目がけて熱く白濁したものを射出した。
あやめがびくん、びくん、と腰を弾ませる。
どくどくっ、どくどくっ…
俺のそれは、最後の一滴まで出し切るかのように、あやめの膣を満たしていく。
あやめの胎内からあふれ出たものが、ふたりの脚を濡らしていく。
「あつい…あつい…です……」
あやめがうわ言のように訴える。
おれはだらりと力を失った自身を引き抜くと、手を添えて先端をあやめのちいさなそこの上へ擦りあげた。
わずかに、こり、とした感触を確かめると、自身の先端でそれを刺激した。
「ひゃあああ!」
敏感になっていたあやめが、悲鳴のような嬌声をあげる。
「ごめんあやめ…」
俺は涙をうっすら浮かべたあやめに口付けた。
「い、いいんです……ただ、どうしようもなくて…わたし…」
「いいんだ。あやめが気持ちよくなってくれれば…」
俺はそう囁いて、あやめのさらさらとした髪を撫でる。
「はい…とっても…気持ちよかったです……ありが…とう…ございます……」
あやめは消え入るような声でそう言ってから、胸に顔を埋めた。
やわらかな胸に押しつぶされる感触に、俺は少し目眩がした。
俺がつくり出した少女が、俺をここまでにさせるとは…。
禁断少女、都市伝説といわれるような、不思議な存在。
その少女を確かに抱き締めながら、俺は眠りに落ちていった。

672 :紫色の…:2007/05/02(水) 01:23:16 ID:oik/Gfdg
翌朝、けたたましい目覚まし時計の音で目が覚めた。
いつもどおり起きる時間だ。
だが、驚くほど身体が軽い。
普段は作らない朝食を作り、洗濯までした。
あれはそれでも夢だったんだろうか、それともやはり幻…。
俺は昨日の一部始終を覚えていた。あやめと名付けた少女の香りや、体温まで。
一つ一つ服を身に付けながら、俺はベッドに腰を掛けた。
ぼんやりと部屋を見渡す。
いつもと同じ、朝日が眩しい東向きの部屋。
すると…。
俺は目を疑った。
朝日を透過して輝くものを見つけたのだ。
「これは…」
紫色のガラス玉が付いたそれを拾い上げると、ちりん、と小さな音がした。




おしまい。

673 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:24:06 ID:oik/Gfdg
おかげさまで書き込めました。
ありがとうございます!

674 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:37:47 ID:tHXD44it
あやめー!
切ないねぇ…
いやいやGJですよ!

675 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:58:46 ID:UJauop2W
>>673
GJ!残り少ない容量でうまくまとまってました!

残り少ないのでいきなりですが次スレ
禁断少女2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178038555/l50

テンプレ補足などよろしく。

676 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 02:02:05 ID:UJauop2W
>>673
感想レストン切って次スレ立てて失礼しました。
これでゆっくり感想レス等も書き込めます
ではドゾー

↓  

677 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 02:37:07 ID:tHXD44it
埋め

678 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:08:04 ID:LAFA7VWk
GJ!!!

俺のところにも禁断少女こねーかな?

679 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:25:41 ID:me7KA28y
>>673
携帯投下乙&GJ!
表現が細かくていいなー。
でも、もうちょっと前フリが欲しかったです。

680 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:54:56 ID:BoBG5cjo
>>673
よかった。すっごく。
あやめ(* ´Д`)


>>675
スレ立て乙かれー

681 :名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:08:40 ID:KdTpm5Yf

あやめ、ウチにも来て!



682 :名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:51:01 ID:LvbADBXg
禁!

683 :名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:26:33 ID:c45/8oG5
オ!

684 :名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:52:43 ID:R4CUhu+3
ス!

>>675
乙〜♪

685 :名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 19:32:17 ID:K20+EDN2
禁断の埋め

686 :名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 20:19:04 ID:jvcAueO2
ぷにゅ

687 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 09:21:41 ID:gWiDBchd
ふと君の頬を、そんな擬音が聞こるような柔らかさが包みこんだ。

688 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 16:36:59 ID:7gd3m6ZC


689 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 20:27:33 ID:wzfNU/IM


690 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:10:32 ID:HbQJEDCs


691 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:33:47 ID:8etTjLK7


692 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:53:58 ID:7gd3m6ZC


693 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:22:51 ID:toV01Jqb


694 :名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:53:49 ID:HbQJEDCs
誰なんだ庄内平蔵
それほどに、それほどまでに禁断だというのか

うさんくさいお米農家のあととりみたいな名前をしてその実体は夜な夜な周辺農家の男を漁る神出鬼没のプロコスプレイヤーか

695 :名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 08:11:39 ID:03JC/3G4
「やめろぉっ!やめてくれ!」
んちゅ
「うぁ」
ん…んちゅじゅる
「ふあぁぁぁ上手い、ああ、」
じゅっぷじゅっぷ、んちゅじゅる…
「ああ!だめだ…こんな…こんなのだめだ!やめて、…やめてください平蔵さん!
いやぁん、その名前で呼ばないでぇ!

こんなかW

696 :名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:14:39 ID:bJs4CpM3
>>695
平蔵さんだってわかる、ってことは容姿そのままなんだよな…
いろんな意味で禁断だw

697 :名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:11:53 ID:03JC/3G4
>>696
だが待ってほしい。

旧家の庄屋で代々当主の名前を世襲していて、先代が早く亡くなったため、後を継いだのが一人娘の美少女。
受け継いだ永く古い血は、毎夜々々その若い男を求め狂う…
と言うのはお嫌いか?

698 :名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:23:03 ID:cO+OEEcF
千姫みたいだw

精を搾り取られた男は井戸に投げ捨てられるんだな……orz

699 :名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 23:16:31 ID:2GInh0lP
「お待たせ致しました、当主が御会いになるそうです」
いいかげん待たされてじれってっところにやっと通された奥の間。
旧家らしく広い畳間の奥にいたのは、和装の若い女性、いや少女だった。
「どうぞお座り下さい」
鈴をころがすような声に勧められたまま座ぶとんに座ると彼女は三つ指をついておじぎをし、こう言った

「私が第八十七代目、当代の平蔵にございます」

「え?..あなたが?」

その姿に似つかわしく名前を告げられて驚く僕を、彼女はじいいと見つめていた。
が、やがて口に袖を当ててくすくす笑いだした。
「まだお分かりになりませんか?ほら」
そう言うと彼女長い髪を片手でくるっと纏めて片方の肩に垂らす。
「え?...あ!君はバス停の!?」
そうなのだ、このへき地のバス停から庄内家まで案内してくれた少女、あの時はワンピースに大きな
麦わら帽子ろいうあまりにも田舎ににあっった素朴な姿だったのだが。あの明るそうな少女とさっき
まで凛とした貫禄をもった和装の少女と同じであるとは今の今迄気が付かなかった。
「驚かすつもりは無かったのですが、わざわざわたしに会いに来て下さったと聞いて、身だしなみを
整えてました。すいません、お待たしたみたいで。」
そうしておじぎをする。

そう、僕はこの地に、庄内平蔵に会いにきたのだ。

その名前を知ったのは尊敬する先輩の研究を引き継ぎ、残された資料を整理した時だった。
先輩は民俗学から都市伝説の収集と研究をしていた。彼が採集した最新の都市伝説、それは
便所の落書きと揶揄されるようなネット掲示板からじわじわと広がったものだった。
だが研究がすすみにつれその原形となる伝説は意外な程過去に遡れるが分かっていた、と言うのが
先輩の資料に残っている。
そしてその先輩は去年の夏に突然姿を消した。

そして最近僕は先輩が最期に記したと思われるメモを発見したのだった。
そのメモの最期にはこう書かれ手ていた。

    誰なんだ庄内平蔵
      それほどに、それほどまでに禁断だというのか



700 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:06:42 ID:CZyjmHwq
最高に笑ったwww

701 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:30:15 ID:QdHQvB4l
なんかすげー気になるんだがwwwwwwww

702 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 04:11:21 ID:+y+7kTeb
先輩w

703 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 10:05:12 ID:f0Ai8mJt
>>702
「先輩」て「学術的〜」のあいつかw

704 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 10:37:02 ID:SvXWDpLA
初代庄内平蔵。

江戸時代、好色物が禁止された暗黒の時世で蘭学・房中術を隠れみのにひたすら”春”を求めた漢。彼は一般的に好まれた
春画ではなく、その文章力で男女を問わず妄想力を沸き立たせる作品のみを残している。

彼の特徴とは

705 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:46:13 ID:JEqkgnOS
特徴が気になるだろバーロー

706 :名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:23:15 ID:V7k6w6P6
「その特徴というのがね、-まるで理想の女性が表れたかの様な-と言うのだそうだ。」
「はぁ、今一つ意味がわかりかねますが」
「うん、なんでも彼が描く女性の姿や様子が読む人の理想を描いたかの様に感じるそうだよ」
「誰でもですか」
「そうらしいねぇ、残念ながら初代平蔵が書いた物は一つも残ってないからねぇ」
「先程から初代といわれてますが、とすると二代目、三代目がいるのですか?そちらの方が描いたり
書いたりした物は残って無いのでしょうか」
「ああ、いや春画や草紙を描いたり書いたりしたのは初代だけであとは単に子孫というだけだよ。
初代の書物は統べて焚書にされて、彼自身の手鎖の上投獄されたのち追放になってるしね」
「追放とは穏やかじゃないですねぇ、どこかの島にでも流されたとか?」
「ああいやいやN県のYーあたりだよ、追放といっても帰ったみたいなもんでね、彼自身元々関西、
機内の出だったからね。しかもそのあたりの土地までもらってるんだ」
「?おおよそ罰を受けた感じじゃないですね?」
「どうも権力側の方にも彼の贔屓は居たみたいで、手鎖や投獄なんてのも3日ほどのことだったらしい。」
「へぇ、その後はどうなったんですか?」
「うんまぁ土地をもらって悠々自適..といっていいほどの生活だった..らしいんだ。庄内家はその地の
庄屋になったり鎮守の神主になったりしたらしいけどね」
「ふうん.....しかしその家はまだ有るのですか?代々続いているのならなにか初代について残って
いるかもしれませんね」
「まぁ大した話は無いらしいんだが....うん、どうだい会ってみるかい?平蔵に。」
「会うって..今じゃ普通の家ですよね庄内家も。いきなり行って会ってくれますか」
「会うなら紹介状を書いてあげよう」
「え?御存じなんですか?」
「うん86代庄内平蔵は僕の京都時代の友人でね、お兄さんが亡くなったとかで庄内家を継いでいるんだ。
君..よりかは下か、娘さんが一人いてね。あやめちゃんて言う可愛い娘だったよ。」


707 :名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 06:01:04 ID:U38M3YhI
これはこれで気になるので保守w
誰か庄内平蔵でスレたててよw

708 :名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:51:15 ID:29AeD3Go
初代庄内平蔵…彼こそ日本文学史上、初めて禁断少女を具現化した男だったんだよ!!!(AA略

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