風邪にはご注意


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 風邪にはご注意

なんてこった。
朝起きたら頭が重い、体がだるい、おまけに何か熱い。
うん。どう見てもこれは風邪です。本当にあ(ry
この冬コミも間近なのになんという失態…そういえば最近冷えてきたしね。
朝ごはん作らなきゃ、なのにこの状態じゃ動くこともままならないよ。

「お姉ちゃんおはよ~」
「あ…ゆーちゃんはよー…」
「あれ?お姉ちゃん風邪?」
「そーみたい…だから私今日休むよ…おとーさんに言っといて」
「うん…無理しないでね、お姉ちゃん」

布団から出ないで返事しちゃったけど起き上がれる状態でもないし、ただでさえ身体が弱
いゆーちゃんにうつしちゃうわけにもいかないしね。
学校への連絡はおとーさんにしてもらおう。まぁ寝たら落ち着いてくれるでしょ。多分。

…あんまり眠れなかった。
私が風邪引いた、と聞いたおとーさんが
「大丈夫か?熱はないか?ああ…かなた…まだこなたを連れて行かないでくれ…!」
なんて必要以上に思いっきり心配してくれたから。
風邪引いたのなんて初めてじゃないんだけど、てかそのくらいでおかーさんにお祈りしな
いのおとーさん。

…私が病気するたびにいつもああなんだけど。
こんな立場で言うのもアレだけど、少しは娘の強さを信じようよおとーさん。

ようやくドタバタも収まって薬が効いて寝てしまって。
私が目を覚ましたときは、もう部屋の中がかなり暗くなっていた。
一番に浮かんだのは、つかさの顔。
「心配かけちゃったなぁ…」
何の気なしにぼそり、と声に出してみる。
「そうだよ、本当に心配してたんだからね」
…ってあれ?幻聴?

…まだ身体はだるいけど、朝起きたときよりかなり状態はましになってる、と思う。
あまりに熱がひどくて、行くところまで行ったか?幻聴まで聞こえるなんて、と部屋の周
りを見回してみる。

「おはよ、こなちゃん」
…紫のショートカット、トレードマークのリボン。
ベッドの傍らにいたのは、まぎれもなくつかさだった。

「…つ、つかさ!?学校は?なんでここに!?」
「もう終わったよ、だからすぐ来たんだけどこなちゃん寝ていたから」
「あう…」
時計を見るともう4時半あたり。
学校が終わってすぐここに来た、ということは、つまり。
それまで私の寝顔をしっかりとつかさに見られていたと言うことで。
「かわいかったよ、こなちゃん」
「う…かがみにしたことはあったけどされる立場になるとものすごく恥ずかしいなこれ
…」
「起きれる?」
「うん…寝たら大分よくなったよ」
「よかったぁ」
心底安心した顔のつかさ。
「我ながら迂闊だったなぁ…冬の祭典も近いから健康管理には気をつけていたはずなんだ
けど」
「最近冷えるからしょうがないよ。でもこれなら明日は来られるよね」
「つかさにこうしてお見舞いに来てもらうのも一興だけどね」
「明日も休んだらまたこなちゃんのかわいい寝顔見に来るよ?」
「う…それはちょっと困るなぁ」
まさか携帯のカメラなんかに私の寝顔収めたりなんてしてないよね?つかさだし。
それに何よりつかさに心配かけるのはこれっきりにしよう。
「こなちゃん」
不意に呼びかけられて、つかさの声に振り向く。
瞬間。
目に飛び込んできたのはつかさの顔のどアップ。

何、と思う間もなく。
唇が重ねられた。

口付けられたのはほんの一瞬。
何が起こったの?いや、つかさにキスされたんだけど。
「早く治るように、おまじないだよ」
とにこにこ顔で言うつかさの目には。
多分耳まで真っ赤に茹で上がった私の顔が映ってるんだろう。
ダメだ。
病気にかかると気が弱くなる、って言うけど。
こんな弱弱しいの、全然私じゃない。
気のせいか、さっきよりも熱が上がってる気がするし。
「それじゃ、また明日ね、こなちゃん。お大事に」
そんなつかさの声に、私はなんて返したっけ。それも覚えてない。
もう限界。
今度逆のシチュエーションになったら、絶対仕返ししてやる。
ある意味さっき以上に熱に浮かされた頭で、そう思いながら。
睡魔の限界に身を任せて私はまた目を閉じた。

後日談。

「いやー風邪なんて引くもんじゃないね」
「この季節ですから油断なりませんからね。きちんと暖かくしておかないと」
「あんたの場合、毎晩ネトゲやらアニメやらで夜更かししてるからこうなるんじゃない
の?」
「うぐ…しかしそれはそれとしてオタクの業というものがあるのだよかがみんや」
「また風邪ひいちゃったら、お見舞いに行ってあげるね?こなちゃん」

…!

何を言われたわけでもないのに、つかさのこの声にあの時のキスが脳裏に蘇って。
「い、いや、スピードワゴンは同じミスは繰り返さない!のだよつかさ」
「あんた、嫌に挙動不審じゃない?」
やけに鋭いかがみん。いや、そりゃ一撃で真っ赤になって我ながらネタの切れ味が鈍いの
は傍から見ればもっとわかりやすいんだろうね、きっと。
「泉さん?また風邪がぶり返したのですか?」
「な、何でもないよみゆきさん。ちょっとつかさ」

頭のてっぺんに?マークを浮かべるみゆきさんと妙にニヤニヤしてるかがみを置いて、つ
かさの手を引っ張って外へ。
「どうしたの、こなちゃん?」
つかさの声に我に返る。
いや、どうしたの、と言われても私自身がどうした、って思うし。
冷静になって振り返れば、つかさは何も爆弾発言などしていない。単に「またお見舞いに
行ってあげる」って言っただけ。
でも、私にしてみれば、あの時のキスが明確に思い出せてしまうんだよ。
その度に真っ赤になっちゃうし。
あーもう!私ってこんなキャラだったっけ?
「どうしたの?」
なんてきょとんとした顔で聞いてくるつかさに。
私は背伸びしてつかさの唇を奪ってやった。





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  • う~んGJですな -- 名無しさん (2009-03-21 08:32:32)