Melt


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この作品は他スレ投稿作品のパラレル設定作品です
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『Melt』



「こなちゃん、遅いなぁ~」

人が行き交う駅のロータリー。その駅の改札口で一人待つのは、いつもよりお洒落なつかさが、立っていた。
普段、互いの都合でなかなか時間を合わせられない毎日。そんな中、こなたとの予定も合わせて、二人とも休日を合わせる事が出来た。まぁ、それほど こなたの方も、つかさと逢いたがっていた証拠なのだが……

「ヤフー つかさお待たへ~」
「も~こなちゃん、遅いよぉ!! 」

「(…つかさの怒った顔も、なかなか萌えますなぁ~)」

しばらくして、こなたが遅れてやって来た。
「……何かあったの? 」
「ん~ 信号待ちの老人をだね? ……」

「って……こなちゃんの嘘つきぃ~!! 」
こなたの即興で作った作り話も、すぐにつかさに見破られてしまう。
「あは! さすがにつかさでもバレバレかぁ~」
「む~ こなちゃんのいじわるぅ~!! ……でも、そんなこなちゃんが大好き♪」
ギューウ!

「ちょ! つかさ!? ここヤバいって! 人前は……」
いつものように、つかさの人の目を気にしない突発的な行動には、毎回のように手を妬いてしまうこなた。

でもその反面、つかさの自由な愛情表現にはつい、羨ましく思えてしまう時がある。


「あれ? つかさ、今日の服 いつもと雰囲気が違うね♪? 」
ふと、つかさの普段見慣れない格好に気付くこなた。

「えへへ~どうかなぁ? 似合う? 」


そう言ってこなたの前で、クルッと回ってみせた。
つかさは今日の為に、新しく服を買っていた。特に印象的なのは、ピンクのフリルの付いたミニスカート。そして、ピンク色のリボン。意図も簡単に、こなたの視線を奪ってしまう程だ。

「………」
「……こなちゃん? 」

「はっ!? ……ごめん、つい見入ちゃったよ~」
「えへへ、ありがと! 」
そして、こなたのこの一声。

「つかさ、可愛いよ♪ 」

「………!!!?」
ギューウ!!!

もう言葉では言い表しようのない、つかさの愛情がこなたを包む。
「ちょ! だから、ダメだって! もう……つかさのバカ♪ 」
そんなつかさの『愛』を、ついつい許してしまうこなた。結局のところ……こなたもつかさと同じなのです。

…………
……

熱い再会の後、二人はデート気分で、色々なショップを巡ったり、買い物をしたりして楽しんだ。

そんな時、最後に食事も兼ねて入った喫茶店を、出ようとした時、突然 スコールのような雷雨が降ってきた。まさに天気外れな雨だ。

せっかくのデートを、邪魔されたとタメ息をつくつかさ。その側で『しょうがないよ! 』と、折りたたみ傘を、カバンから出すこなた。
「えへへ、これって、相合傘ならぬ、愛々傘だね♪ 」

「もう~そんな可愛らしい事言うと、食べちゃうぞぉ~♪ 」
そう言い、遠くのラブホを指差し、オヤジモードなこなた。
「もぅ~! こなちゃんは本当、エッチなんだからぁ♪ 」
顔を赤面させるつかさ。でも身体はこなたに寄り添う。


傘を持つ右手。触れ合う右手……ドクン! ドクン! 鼓動が脈打つのがわかる。

「(えへへ、私、こなちゃんが本当に大好きなんだなぁ~)」

そんな冗談交じりの会話をしながら、雨の中、駅へと続く道をあるいた。


…………
……

そして―

改札口、こなたとのお別れ。また逢えない日が続く………

なんだか、近くにいるのになぜか、遠くに感じてしまう。そんな感じだ。
「じゃあ……つかさ、ありがとね! 」

  • もう、バイバイしなくちゃいけないの? -

「う、うん! ……」

  • だったら、もう一度だけ-

「またしばらく会えなくなるけど……元気でね? 」

  • 強く抱きしめて欲しい! -

「こなちゃんも……元気でね? 」

ドアの前だと別れが余計辛くなるだけだから、敢えて改札口でのお別れ。次第にこなたの姿が、ホームへと吸い込まれていく。
手を振り、それを見届けたあと、駅の入口付近の壁に寄りかかる。

「抱きしめてほしかったなぁ………って、なんてね☆ 」

すぅ~と息を吸って吐き出して、寄りかかっていた壁から離れ、一歩、踏み出そうとしたその時……
「はっふぅ~ん、恋人を切なく思いながら、見送るつかさ萌え~♪ 」

「!? こ、こなちゃん!! 」
突然のこなたの声にビックリするつかさ。
「って、こなちゃん……電車は? 」
「ん~ いやぁ~なんか、今にも泣き出しそうなつかさを後にして、行くなんて、私には出来ないよぉ~」

「こ……こなちゃん…」

「だから、ね? ……つかさ」

あんなに人前での抱きつきを、懸念していたこなたの方から、両手を一杯に広げ、つかさを優しく抱きしめた。

「つかさ……大好きだよ♪ 」

「えへへ……こなちゃん! 大好き♪ 」

「え? ちょ!? つ、つかさぁぁぁ~!! 」

つい嬉しくて、そのままの勢いで、こなたを後ろに押し倒してしまう程に、つかさはこなたに飛びついた。
「もぅ~つかさぁ~♪ 」
「えへへ、こ・な・ちゃ~ん♪ 」

  • END-


※この元ネタは、初音ミクの『メルト』から来てます。




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