☆こなゆき☆『ひよりの『こなゆき』』


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☆こなゆき☆『ひよりの『こなゆき』』




どうも、田村ひよりっス。今日も今日とてネタ探し中。昼休憩の最中に3年B組の教室を観察中っス。
ターゲットは泉先輩と高良先輩の2人っス。小早川さんから提供されたネタがツボにはまって、ここ一週間張り付いてる分けっスけど…
仲良くお喋りしてたりするけれど、イマイチ色気がなくて困ってるところっス。というか今日は高良先輩の姿すら見えないっスね。
どうしたものか。そう思った直後背後から声を掛けられたっス。
「田村さん?うちのクラスに何か用事ですか?」
「うわ!た、高良先輩!?いつからそこに?」
「ついさっきですけど」
「な、何で教室に居なかったんスか?」
「今日はお昼に委員会の集まりがあったもので」
なるほど。納得
「…もしかして私に用事ですか?」
「そ、そういうわけでは…」
…いや、待つッス自分!これは千載一遇のチャンスではないっスか!?一週間張り付いて成果なしならいっそ本人に頼んでみては!?
幸い高良先輩はそういうのに疎そうだし、間違っても私の書いた本に手を出すことはないハズ!
…イケる!!
「…いやー実はそうなんスよ~高良先輩に是非頼みたいことがありまして」
「まあ。私でよければ力になりますよ」
「ちょっと先輩に絵のモデルになってもらいたいんスよ」
「モデル…?わ、私なんかがですか?」
「いやいや是非頼みたいッス!高良先輩なら最高の絵になるッスよ!」
「そ、そこまで仰るのでしたら…」
フフ…ゲット完了ッス
「じゃあ早速お願いしていいでスか?」
「え?今すぐですか?」
「早いに越したことはないスからね」
「はあ…それで何をすればよろしいのでしょう?」
「えぇっと、あそこに泉先輩が見えますよね?」
ばれない様に指をさす。柊先輩たちとなにか話してるスね。
「高良先輩には泉先輩に抱きついて欲しいんス」
「だ、抱きつく!?」
「はい。もうギュギュッと」
「し、しかし…そうなると泉さんの方も確認を取ってみないと…」
「まま、細かいことは気にしないで…」
「いえ、やっぱりきちんとお願いしないと…私、泉さんを呼んできますね」
「…え?…あぁ!ちょっと待って先輩!泉先輩は…そ、そう!泉先輩には既に許可をとってあるんスよ!もうあれはスタンバってる状態なんス!(嘘)」
「え…そうなんですか?」
「高良先輩がいないもんだから、先に泉先輩に話を付けたんスよ(大嘘)。だから大丈夫ッス!」
「わ、分かりました。泉さんがそうなら、私もそれに応えなければなりませんね」
あ、危なかった…高良先輩はともかく、お得意さんの泉先輩にこんな事知れたらタダじゃすまないッスからね…
あと、念には念を入れて…
「先輩。泉先輩には自然な演技をお願いしてあるので前置きなくいきなりやっちゃっておkッス。間違っても確認取ったりしないように!」
「は、はい!…では、行ってきます…!」
ふふ…では存分に萌えさせて頂くッスよ…  

絵のモデルなんて頼まれたのは初めてですね。私に上手く出来るでしょうか…物凄く胸が高鳴ってきています。
泉さんを正面に見据えながら歩を進めます。
「あ、ゆきちゃんおかえりー」
最初に私に気づいたのはつかささんでした。しかしあまりに緊張していたため、その声に反応することは出来ませんでした。
そして泉さんの席の真横につき…
「お、みゆきさん。委員会おつ~」
答えもせず私は一気に泉さんを抱きしめました。
「うわ、ちょ!みゆきさん!?なになに何なの!!?」
「ゆきちゃん!?」
「みゆき!?」
…そう言えばつかささんとかがみさんはお話を知っているんでしょうか?とても慌ててるようです。演技だとすれば凄いですね、リアルです。
泉さんも立派です。適度に暴れて逃げようと演技しています。確かにこれは自然な反応ですね。
…とは言いつつもやはりこうやって抱きしめ続けているのは…や、やっぱり恥ずかしいものです。泉さんの柔らかで温かかな香りがそれを促進させますな
恥ずかしさに耐えられず私は横目で教室の入り口を見やりました。田村さんの反応を見るためです。
………よ、喜んでいるのでしょうかあれは?何か物凄い勢いで廊下を転げ回っています…
やがてこちらの視線に気づいたのでしょうか。起き上がり、私に向けて手を招き始めました。
「泉さん、ちょっと失礼します!」
私は泉さんを解放して田村さんの元へと駆け寄りました。

「田村さん…あ、あんな感じでよろしかったですか?」
「んもうバッチグーっス!(死語)良い絵が取れたっスよ!」
「そ、そうですか…お役に立てて良かったです。では私はこれで…」
「ああ、待って先輩!…もう一回お願いしていいっスか?」
「え、もう一度ですか…?」
「今度はただ抱きつくだけじゃなく…そうっスね、ほっぺた同士をこすり合わせてください」
「そ、そんな!流石にそれは…」
「お願いっス、先輩!どうかこの通り!」
「でも、泉さんが嫌がるのでは…?」
「そんなことないっス!ほっぺたくらいなら全然OKだって泉先輩言ってたっスから!!(嘘)」
「うぅ…わ、分かりました…」

…再出陣です。もう一度皆さんの元に歩みます。
「ゆきちゃん大丈夫?」
「みゆき…嫌な事でもあった?なんでも相談に乗るけど…」
この反応。どうやらお二方は事情は知らないようです。
「いえ、別に…なんでもありませんよ。ね、泉さん?」
「…何で私に振るの?しかも私のすぐ隣に着いて…」
「だ、だってそれは…」
「………………………みゆきさん?」
「…泉さんッ!!」ばふー
「きゃあぁーーっ!!」
「あぁっ!こなちゃんが押し倒された!」
「こ、こなたぁー!?」

「みゆきさんほっぺ押し付けないでぇー!あっあっ、ぷにぷに柔らかいよー!」
泉さんのほっぺの感触、体温がダイレクトに伝わってきます。これはこれで大変心地よいのですが…恥ずかしさはさっきの比じゃないです…心なしか教室中が騒いでるかのように感じます…。
こんな時でもしっかり演技してみせる泉さんは流石といったとこでしょうか…
た、田村さん。田村さんは?…………あぁ、物凄くニヤニヤしながら壁に頭を打ち続けてます…。OK?OKのサインですかそれは?…あ、また手招きを…
「み、みゆきさん…ねえ…」
「すみません泉さん、また失礼します!」

「よ…よろしかったですか?田村さん…?」
「エクセレンッッ!!いいもん見さしてもらったっス先輩の生き様!!見よ!東方は紅く萌えているぅぅぅぅ!!」
もう私の息は絶え絶えです。それに引き替え田村さんはなんと元気なことでしょう…。仰ってる意味もよく分かりません。
「も、もう良いですよね?そろそろ…」
「何言ってるっスか!?今からがクライマックスっスよ!本当の闘いはこれからっス!」
「まだですか!?も、もう無理ですよ…」
「最後!これが最後っス!!」
「最後…本当ですね?」
「本当っス!マジっス!!」
「………それで……何を?」
「まず後ろから抱きついて泉先輩の耳たぶを甘噛みしてやってください」
「みみっ……!?」
「そんで次は胸を揉んであげてください。最初は服の上からで徐々にこう、中に手を入れていって…で、最終的にはスカートも」
「ま、待ってください!平然と何を言ってるんですか!無理、無理です!!それだけは無理です!!」
恐らく私の顔は、それはもう真っ赤だったでしょう。それでも田村さんは暴走してるかのごとく全く話を聞いてくれません。
「恐れる必要なんて無いっスよ!だって泉先輩もOKしてるんスから!!(大嘘)。きっともう受け入れ態勢バッチリ!だから先輩も自信もって!その想いはきっと泉先輩に届くハズ!!」

………………。
結局勢いに押されて三度出撃となりました。
(どうしてこんな事になってしまったんでしょう…?泉さんも何もそこまで許可しなくてもいいんじゃないでしょうか…。………も、もしかして…泉さんは私の事が…!?で、でも…)
そうこう考えてるうちに泉さんの席近くまで歩み寄っていました。でもつかささんとかがみさんは完全に警戒状態です。泉さんの脇をガードしてしまってます。
「ゆきちゃん…」
「みゆき、アンタ本当に変よ?何があったの?」
「そんなことは…ないですよ…」
上手く返事をする出来ず言葉に詰まっていると、泉さんが2人を退けて私の前まで進んできました。
「みゆきさん…あのさ…」
さっきまでは2人に阻まれて抱きつくことが出来ませんでした。その最中にこの行動、これは泉さんの配慮なのでしょうか?…それなら私は…それに応えなければなりません…!
「い、泉さん…っ!!」
「え…ちょ、ちょっと!!?あぅっん…」
「あぁ!またこなちゃんが!!」
「こらみゆき!アンタいい加減に!」
2人の声と泉さんの悲鳴は私には届きませんでした。私は支持されたことをやり通すのに必死だったのです。
泉さんの体を押さえつけ、言われたことを忠実にこなしていきました。
「ひゃうぅ!?みゆきさん、み、耳はっダメッ!あぅ…んっ…」
(耳の次、次は……胸!)
「や、やだぁ……みゆきさんの手がぁ……やっ…!やめてようみゆきさん…」
(泉さんの可愛らしい胸……えっと、それで次は、次は…スカートを…)
「ッ!!?ちょ!ちょっと!!駄目だってばみゆきさん!!ダメぇ!!」
「!あ…泉さ…ん?」
「みゆきさん……わ、私…みゆきさんのこと……嫌いじゃないけど………こんな、無理矢理なんてぇ……」
息を乱し、涙をも見せる泉さんの様子に、初めて私は疑問を持ちました。『演技』で済ませるにはあまりにリアルすぎます。そして泉さん自身が口にした言葉…
「…無理矢理って………田村さんに許可を出したのではないんですか?」
「………?」
何も知らない、といった表情の泉さん。嫌な予感が改めて脳裏を巡ります。
「みゆき…田村さんに吹き込まれたのね?」
「え?あ、あの…」
突然かがみさんに問われました。
「ちょうどあそこで黒髪ロングの眼鏡が狂喜の舞を踊ってるんだけど」
「あぁ…はい、そうです。いきなり絵のモデルを頼まれまして泉さんに抱きつくようにと。泉さんには事前に了承を得ていると聞いたのですが…」
「へぇ~……そうなんだぁ……ごめんねみゆき、怒鳴ったりして」
「い…いえ…」
かがみさんの言葉は冷たく、それでいてこれ以上無いほどに怒りを滾らせているのを感じました。
…そして、その直後、広い校内に…『彼女』の長く残酷な断末魔が響き渡ることになるのです………。

…おしまい







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  • やばっ…!! 鼻血が… -- 名無しさん (2009-07-04 22:27:00)