ホーム・パーティー(つかさ誕生日SS)


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つかさ・かがみ誕生日ミニSS 
『ホーム・パーティー』




柊家のホームパーティーに招かれたこなた。
「いらっしゃいこなちゃん」
玄関で出迎えてくれたつかさに通される。

みきや他の姉妹はともかく今日は家長のただおも在宅。
すでに集まってこなたの訪問を待っていてくれていた様子。
つかさの笑顔に続いて一同の挨拶。
「「「「あ、こなたちゃんいらっしゃい、ようこそ」」」」
「え、っと、き、き、今日は、お招きいただきまして、あ、ありがとうございますっ」
さすがのマイペースこなたも緊張で声も詰まる。

「ぷっ、どうしたのよこなた、ガラにもなく緊張しちゃって」
「いや、何でもないですよ、カガミサン。ワタシ、イツモドオリ、デスヨ(ぎくしゃく)」

こなたにただおが声をかける
「やあ、こなたちゃん、と呼んでいいかな?今日はウチの娘たちのためにわざわざありがとう」
「いえ、ご家族のパーティーにお邪魔してすみません。それとかがみ、つかさ誕生日おめでそう…って、
すみません呼び捨てに!」
あわててただおとみきのほうを見るこなた。だがみきはもちろんただおも笑顔である。

「いいよいいよ、もう堅苦しい挨拶は抜きだ、私も神事のとき以外は肩のこる事は苦手でね」
ほっとしたこなたは持参した大きな箱を差し出した。
「つかささんにはとても及びませんが」

「ううん、こなちゃん私が頼んだんだから、ありがとう」
うれしそうにつかさはその箱を受け取ると座敷机の上の大きなお皿にそれを置く。

「主役がなければ始まらないわねぇ、きしし」
「これまつり」
みきが咎める。

手作りにしては2段重ねの立派なケーキ、飾りつけはシンプルだがイチゴをふんだんに使ってある。
そしてつかさとかがみの髪の色を模してブルーベリーですみれ色にしたホワイトチョコのプレート。
もちろん姉妹への誕生日メッセージが書かれている。
この場に合わせて、さすがに『つかさほか一名』などと空気を読まない内容ではない。

ケーキの受け渡しがすんだ所で、みきがちょっとすまなさそうな声を出す、
「こなたちゃんも座ってね、ただその…」

みきが手のひらでさしたのはさっきまでつかさの座っていた隣…?いや…

「こなちゃんはここっ!!」
つかさは一枚だけの自分の座布団にこなたを座らせると後ろから抱きかかえてしまった。

「ふぇ?つかさ?」
「はぅう、ごめんねこなちゃん、私はうれしい、はわわ、いやだと言ったんだけれど…」
小声のやり取り、つかさの表情から断りきれず押し切られた様子をこなたは読み取った。
もちろんそれでもうれしそうな無邪気な表情も。

まずは少なくとも事前に知りながら止めなかった薄情な親友かがみ…は目線をわざとらしく逸らしている。
この手のネタを思いつきそうなのはと考えるまでもなかったようである。
まつりがニヤニヤしながらサムズアップをしている。


みきやいのりはともかく、つかさの父であるただおはとこなたが恐る恐る見つめると
「ん、みんながつかさを、『おねえちゃん』にさせてあげようとか言い出してね。
こなたちゃんが迷惑だろうって言ったんだがね。
最近はこういうのもパーティーの軽い余興なんだって娘たちに言われてね。
さすがに私には、そういった女の子の遊びの感覚はわからんけれども、あはは」

「(ああ、さすがつかさのお父さんだヨ、天然はこの人の遺伝なんだね)」
そう思ってこなたが脱力している間に、いのりが手際よくろうそくに火をともす。

右半分と左半分ずつ吹き消すのは双子姉妹の共同作業である。
こなたの肩越しに体を傾けるつかさ、当然耳元にかかるろうそくを吹き消すつかさの息。
背中から伝わってくる、つかさのやわらかい躰の重みと.温み。

こなたにとってある意味長くて短い、つらくてうれしいパーティーの始まりである。









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