流れ星に願いを


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流れ星に願いを

お姉ちゃんは信じてないみたいだけど、私は神様を信じてる。だって色々な願い事を叶えてくれるんだもん。
だから私はお星様に願いを込める。お星様に願いを込めたらきっと神様にまで届くもん。神様に届いたら叶えてくれるもん
だから私は闇夜を切り裂く流れ星に願いを込めた
・・・それが・・・どんな事だってきっと叶えてくれる・・・そんな気がしたから

ある日を境につかさの中でのこなたの存在が変わり始めていた事に気づいた・・・
『友達』としか思ってなかったはずなのに・・・いつの間にか『恋愛対象』としてこなたを見ている自分に気づいてしまった
「・・・こんなの・・・おかしいよね・・・」
それに・・・こなたには双子の姉であるかがみがいる。悔しいけど・・・二人とも息が合ってて・・・
両想いなんじゃないかと思う時さえある・・・自分には勝ち目はほとんどない・・・
そんな思いからかつかさは自分の心を封印して・・・いつも通りこなたとかがみとみゆきの4人でほんわかまったり日々を過ごしていた
そんなある日、いつもの通り4人で帰るために担任の黒井先生の所へ行ったこなたとみゆきを待つ為に昇降口でかがみとつかさが待っていた
なかなか来ないね~、今日の夕ご飯何かな~等とたわいもない話をしている時にふいにかがみが言った
「あ~・・・いっけない、昼休みにつかさたちの教室に忘れ物したの忘れてた・・・悪いけどつかさ取ってきてくれない?」
いつもは自分にあまり頼み事をしない姉からの頼み事・・・変だなとは感じつつもつかさは取りに行く事にした
「でも・・・お姉ちゃん忘れ物なんてあったかな・・・?」
皆を待たせちゃいけないと急ぎ足で教室に向かう。普段はそんなに長いとは思わない廊下も人を待たせてると思ってしまうと何故か長く感じる・・・そんな気がする
不思議だなぁ・・・と思いながら自分達の教室に入るとそこには・・・窓の向こうを眺めているこなたと姿があった・・・
「こなちゃ・・・ん?」
何でここにこなたがいるのか・・・みゆきと一緒に黒井先生の所に行ってたんじゃ・・・と思っているとふいにこなたがこちらを振り向いた
「つかさ・・・?」
こなたも同様に驚いてた。そこには来るなんて予想もしてない人物がいたからだ
「こなちゃん何してるの?」
「・・・何でつかさが?」
なんでつかさが・・・この言葉の意味をつかさは理解できなかった。どういう意味なのか・・・意味を聞くためにつかさは口を開き聞いてみた
すると何か悩む節を見せるもののこなたはゆっくりと答え始めた
「・・・だってみゆきさんは・・・」
「ゆきちゃんが・・・?」
しどろもどろになるこなちゃんを見るのは初めてじゃないかな・・・そんな事を思いながら私はこなちゃんの次の言葉を待っていた
「みゆきさんが・・・さっき・・・『実は休み時間の間に泉さんの事好きな人から伝言がありまして・・・放課後、私たちの教室にいて欲しい・・・との事です』って言うから・・・その人を待ってたら・・・つかさが来て・・・」
『こなたを好きな人』・・・それは自分の事・・・?けど・・・この事は誰にも言ってないし・・・わかるはずが・・・でも・・・
「ん~・・・結構待ってるけど誰も来ないし・・・帰ろっか?つかさ・・・どうせ私は断るつもりだったしね・・・」
そう言うとこなたはカバンを持ち、自分の手を掴んで出口に向かおうとした
「待って」
つかさは自分の手を持っているこなたの手を強く握り、歩き始めたこなたを力強く抑えて、こなたの方へ顔を向けた。
「つかさ・・・?」
いつものほんわかとしたつかさの表情とはまったく別の・・・見たこともないような真剣なつかさの顔があった事にこなたは驚いてた
「多分・・・ゆきちゃんが言ってた『こなちゃんを好きな人』って・・・」
あの日・・・こなちゃんの家に泊まりに行った時に見た流れ星・・・あの時は3回言えなかったけど・・・あの時の願いを・・・叶えたい・・・
もう自分の気持ちに嘘を付きたくない・・・伝えないで後悔するより、伝えてしまう事を選ぼう・・・

「多分、私の事じゃないかな」

言ってしまった。言った瞬間に空気が変わったのが肌で感じる。だけど・・・これ以上自分の気持ちに嘘なんてつきたくなかった
「私、こなちゃんの事が好き」
自分でも恐ろしい程淡々と言葉が出る。自分にこんな一面があったなんて知らなかった
自分で言うのも何だけど・・・もっとしどろもどろするものだと思ってたから
「え・・・?つか・・・さ?」
こなちゃんも慌てている。今の自分の言葉を理解できてないのだろう。いきなりそんな事言われたら誰だってそうなるよね
「わ・・・私もつかさの事好きだよ?」
違う。『好き』の意味が違う・・・その『好き』じゃないの・・・
「ほら・・・つかさは大事な私の友達だし・・・それに「違う!」」
こなたの言葉を遮るようにつかさは声を上げた
「私の『好き』は・・・友達としての『好き』じゃないの・・・恋人としての・・・『好き』なんだよ・・・?」
声が裏返りそう。涙が溢れ出そう。足が竦む。立っているのでさえやっと。意識が保てない。目の前が真っ黒。
だけど・・・伝えたいこの気持ちが・・・だから神様・・・お願い・・・もう少しだけ・・・勇気を・・・私に勇気を下さい・・・!
「女の子同士変なのは分かるの・・・だけど・・・私はこなちゃんが・・・」
もう足が限界。倒れてしまいそう。でももう少し・・・本当にもう少しで・・・
「好・・・き・・・?」
何が起きたのか・・・つかさには理解出来なかった。
気付くと自分に抱き付いてるこなたと共に地面の座り込んでいた。
恐らく伝えた瞬間に足が縺れて倒れこんでしまったのだろう・・・だけど・・・何故こなちゃんが私に?
「私も・・・つかさが好き・・・!ずっと前から・・・伝えたかったの・・・!」
「こなちゃん・・・」
伝わった・・・嬉しさからか涙が溢れ出てくる。それはこなちゃんも同じみたい・・・二人とも大粒の涙を流していた
「私もつかさがずっと大好きだったの・・・でも怖くて・・・怖くて言えなかったの・・・!断られたらもつかさと話も出来なくなるんじゃないかと思うと・・・だから・・・」
「~・・・・・・」
つかさは無言で頷いた。「もう分かったよこなちゃん」と言いたいけど、うれしさで心臓が破裂しそうで言葉に出来ない・・・だからせめて分かる様に・・・伝わるように頷いた・・・精一杯頷いた
今自分が伝えられる方法で精一杯伝えた
「つかさ・・・」
「・・・こな・・・ちゃん・・・」
あぁ・・・多分キスをするんだ・・・こういうのを本で読んだ事あるもん。好きな人と両想いになれた証に・・・
つかさは目を瞑りこなたを待っていた
・・・息が近づく・・・こなちゃんの吐息が・・・伝わる
後1秒後の先には自分とこなたが唇を重ねているんだろう・・・と思っていた・・・が
ガラ!
突然教室のドアが開いた。ビクっとしてこなたとつかさが振り向く
「うぃ~す。WAWAWA忘れ物~っと・・・」
そこにいたのはセバスチャン(仮)だった
空気が固まる。放課後の教室で女同士で泣きながら抱き合い、しかもキスをする目前の光景を目の当たりにしたら誰だって固まる。私でも固まるもん
ほんの数秒が何十分にも感じるぐらい長い時だった
するとセバスチャン(仮)が姿勢を正して始めた。何をする気なんだろ
「すまん・・・ごゆっくりぃ!」
そういうと全力ダッシュで教室から逃げていくセバスチャン(仮)を見てたら・・・さっきまでの雰囲気がぶち壊しだった
「・・・」
「・・・」
2人であっけに取られていると教壇側のドアが開いた
今度は何が来るのかと2人はびくっとした

「もう少しだったのに!あいつめ~!」
そこにはかがみとそれをまぁまぁと抑えるみゆきの姿があった
「お姉ちゃん!?」
「みゆきさん・・・へ?」
2人でぽか~んとしているとみゆきが口を開いた
「いえ・・・少し前から2人のご様子がおかしかったので・・・かがみさんに相談してみたのです」
おかしかったって・・・そんなに態度に出てたのかな?でもゆきちゃんは感とか鋭いから・・・
「丁度私も同じ事考えててね。」
出てたみたい・・・もしかして・・・他の人たちも・・・?
「これはもしかしたら・・・って思ってやってみたのよ・・・そしたら・・・ビンゴみたいだったみたいね?みゆき」
そうですねといわんばかりの笑顔で話す2人をあっけに取られながら見ているとこなたが口を開いた
「前からって・・・気付いてたの!?」
「か・な・りね。あんたら2人してモロ態度に出てるから分かりやすいんだもん。気づかないなんてあんたら2人だけよ」
ビシっと指をこなたとつかさに向けるかがみ。しかも、かなり勝ち誇っているような笑顔で
「でも・・・おねえちゃんってこなちゃんが好きなんじゃ・・・?」
つかさの言葉を聞いて呆れる様に答えるかがみ
「ハァ・・・あのね?どこをどうすればそうなるの?私が突っ込み入れてるから?それともこれに対して色々反応するから?私がそうしなきゃ誰がこれを止めるの・・・よ!」
そういうとつかつかとこなたの所に来てデコピンをかました。
「痛っ!」
デコピンをした後にかがみがクレ○ンしんちゃんのみさ○みたいにこなたの頭のグリグリしながらかがみは続けた
「そんなのだけで好きとかにされるなら、世の中カップルだらけにされるじゃない!・・・まあ私の反応の仕方も悪いだろうけど・・・あんたも私にばかり話しかけるからこういう誤解されるのよ?」
グリグリしていたのを止めて、またもやビシっとこなたを指差すかがみ
するとムゥ・・・っとした表情のままこなたが口を開いた
「だって私の話理解出来るのオタクのかがみぐらいだs「誰がオタクだー!」」
かがみがこなたの頭を叩いた。パッシーンといい音が鳴った
十分に身を詰まっているスイカを叩く音・・・と言えば分かるだろうか。そんな音が夕焼け色に染まる教室に響いた
「というか・・・2人とも何でとめたりしなかったの!?あまつさえ促進してるし!」
こなちゃんが「そういえば」といわんばかりの表情で大声を張って言った。
そういえばそうだ・・・普通にこんな女の子同士とかは止める物なんじゃ・・・
「ん~・・・いや・・・当人同士がいいなら別に止める必要もないかな~って・・・」
「当事者同士の気持ちさえあればどうにでもなっちゃうものですよ?」
何気なくゆきちゃんが凄い事言ってるよ・・・そういえばゆきちゃんって時々凄い事言うよね・・・聞き流しておこう・・・
「どうにでもなっちゃうって・・・」
こなちゃんももう突っ込むのに疲れたみたいで、すごくぐったりとしてる表情をしている。こんなこなちゃんもなんか新鮮でいいな
「まぁ・・・私から言える事は・・・」
お姉ちゃんが眉をひそめて話し始めた・・・今までのは冗談でこれから止めに入るのかな・・・
本気で応援してくれるはずもないし・・・そうなるよね・・・
「人前であまりイチャつかないようにね?」
・・・へ?
「それとお父さんとかにも言っちゃだめよ?娘がこうなってるなんて知ったらどうなるか・・・」
・・・ちょっと・・・?
「あ~・・・あと明日あいつ捕まえて他の奴に喋らない様にお灸すえないとね?」
「お姉ちゃん!?」
「後は・・・ん?何つかさ?」
つかさの声にかがみが気づく。何でそんなに慌ててるのか不思議で仕方ないような顔で
「止めたり・・・しないの?」
「さっきこなたにも言ったでしょ?当人がいいならいいんじゃないかって?」
「そうだけど・・・」「それに」
自分の言葉を遮るようにかがみが真剣な顔で続けた。さっきまでのようなただ眉をひそめただけの顔ではなく、真剣そのものな表情で
「・・・ここで私たちが止めたとして・・・あんた達は満足するの?」

・・・え?
「あんた達はそれで納得出来るのかって事よ。止めるのは簡単よ?こんなの普通じゃないからね。最悪あんた達を二度と会えなくする事だって出来る」
いきなりそんな事言われても・・・そんなのやだよ・・・こなちゃんに二度と会えなくなるなんて・・・考えたくもない
「だけど・・・そんな事したらあんた達だって嫌でしょ?・・・私はこなたもつかさも好き・・・だから私は何があろうとあんた達を応援するって決めたの」
『普通じゃないから止めたい・・・けどそんな事したら2人は・・・』・・・かがみの複雑な心境にようやくつかさが気づいた
そしてさっきまでのほんわかとした雰囲気とは別にピリピリと張り詰めるような空気になった事をつかさは感じていた
つかさだけじゃない、こなたも・・・喋りはしないがみゆきからもかがみのような複雑な心境が見え隠れしているように見えた
「だからあんた達は余計な事考えないでいつも通りしてればいいのよ」
かがみがツンっとつかさとこなたの額を突付く
「こういう事は誰か理解ある協力者がいないと隠し切るのは難しいですから・・・微力ながら私達もお手伝いしますよ?泉さん、つかささん」
「そういう事!」
・・・正直二人がここまで考えてくれてるとは思わなかった。ただおちょくってるだけかと思っていた自分が急に恥ずかしくに思えてきた
それはこなちゃんも同じみたいで、普段はあまり見せないような表情をしている
「周りの事は私達に任せて・・・お父さん達なんて最悪力づくでも納得させてやるから!」
お姉ちゃんがグっと腕に力を込めるようなポーズをしてそう言ってくれた
「どんなに周りが反対しようと・・・私達はずっと味方でいますから・・・安心して下さい」
ゆきちゃんがいつもの微笑みで優しくそう言ってくれた
「お姉ちゃん・・・ゆきちゃん・・・」
「かがみ・・・みゆきさん・・・」
急に目が熱くなった。ここまで応援してくれる人がいるなんて・・・それだけで私達は幸せだよ・・・
「ありがとう・・・二人と・・・」
ガラ!
ついさっき何処かであったようなデジャヴな音がした。あまり見たくない。けど知りたい・・・
勇気を持って音のする方を見ると・・・
「・・・あれ?増えてる?」
またもやセバスチャン(仮)だった。その手にはビデオカメラを所持して
もはや雰囲気ぶち壊し。出かけた涙も引っ込む程に雰囲気ぶち壊しの再登場だった
「あ・ん・た・って・奴はぁぁぁ!」
お姉ちゃんの周りに怒りのオーラが見える・・・そんな気がした
「そのビデオカメラで何撮る気だったんだぁぁぁ!」
こなちゃんからこの前借りた本で見た超なんとか人みたいに今にもおねえちゃんの髪が光りだしそう
そんな事さえも彷彿させる程の怒りを感じたのか
「・・・やばいきがするから・・・全力ダッシュ!」
「待てぇ!こなた、つかさ、みゆき、追うわよ!」
一目散に逃げるセバスチャンを追うかがみ、さらにかがみ達を追うみゆき
あまりの展開に事態に付いていけてないのかつかさはぽかーんとしていた
「・・・あ、お・・・追わなきゃ!」
慌てて立とうとしたつかさの前に手が差し伸べられた。手の持ち主はこなただった
「こなちゃん・・・?」
「行こうか・・・つかさ?」
「・・・うん!」
つかさは自分の目の前に差し伸べられた手を掴む。さっきまでは『友達』だった人の手・・・だけど今は『愛する人』になったその手をぎゅっと・・・優しく握った
もはや影さえも見えなくなった三人を追うために、こなたとつかさは走り出した


「そうだこなちゃん」
「ん?何?つかさ」
「・・・大好き!」
「私も・・・大好きだよ」


お姉ちゃんは信じてないみたいだけど、私は神様を信じている。だってあの時の・・・流れ星に願った願いを叶えてくれたんだもん。
『大好きな人と両想いになれますように』・・・っていう願い事を・・・




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