☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(5話)』


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☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(5話)』






とりかえっこ☆5話


みなみと共に駅を降り、家路を行くこなた。
高良家には何度も訪れたことがあるし、駅からの道も知っているが、そこに『帰る』ということになってこなたは少しだけ緊張していた。

自分から言い出したとはいえ、『高良みゆき』としてみゆきさんの家に行くのかと考えるとやっぱドキドキするねえ…
みゆきさんの部屋か~。きっと良い匂いがするんだろうなあ、むふふっ♪

「あの…みゆきさん?」
「ふお?なに、みなみさん」
「いえ…その、またおかしな顔してましたよ」
「そ、そうですか…?」

危ない…気が緩んだらすぐ顔に出ちゃうんだなー私。気をつけないと。……昔は結構ポーカーフェイスだったんだけどなあ。

そういった大人な事情な事を考えていると、前方より見覚えのある大きな犬が見えてきた。リードを持つ女性もどことなく見たことがある。
と、隣でみなみがその人に手を振った。それで思い出した。

「チェリーちゃんですね。…じゃあ、あっちはみなみさんのお母さん?」
「えぇ…一昨日会いましたよね?」
「す、すみませんー。最近は物覚えが…」

苦しい…ごめんよみゆきさん。なんかおばちゃんみたいなこと言っちゃったよん…。
にしてもやっぱり大きいねえチェリーちゃんは。大きいのにおとなしくっていい子だ~。

「おかえりなさいみなみ。みゆきちゃん」
「ただいまお母さん」
「ただいま帰りました!チェリーちゃんも……」

その堪らないもふもふした体毛。ちょっとでもいいから触りたい。こなたがチェリーの頭に手を伸ばしたその時、やはりそれは起こった。

「ん?」
「わふっ!」       ズボッ




(お母様……こなたは、こなたは……汚れてしまいました……)




「わふっわふっ!」ぐりぐり
「にゃあああああああ!みなみちゃ…助けっ…」

こなたの気はすっかり動転してしまい、もうみゆきを演じるどころではない。
チェリーの鼻先に敏感に反応してしまい思わずみなみに助けを求めた。

「チェ、チェリー!」
「わふぅ…」

みゆき(こなた)が突然に上げた悲鳴に驚きつつ、咄嗟にみなみはチェリーを引き剥がした。
明らかにいつもと違うみゆきの様子に流石にみなみは不安になってきた。
朝からどこかおかしいことは分かっていたが、まるでみゆきではないように見える。


「大丈夫、みゆきちゃん?」

ほのかがリードを手繰り、チェリーの頭を軽く叩いた。

「は、はい。どうにか」
「なんだか今日のみゆきちゃん、いつもより子供っぽいわね」

子供っぽい…のはショックだなあ…。みゆきさんの体なら大人っぽく見られてもいいのに。
それにしてもビックリした……まさか鼻先突っ込まれてぐりぐりされるなんて…////

「そう言えばチェリー、今日は割りと素直に離れたわね」
「…なかなか離れない日もあるのに」

な、なにぃぃぃ!?ということはチェリーちゃんは毎日みゆきさんにアレを…?う、うらやましいっ…!!
…ん?チェリーちゃん、こっちを見て…?

「わうぅ…?」

…なんか戸惑ってるみたいだ。そういえば前、動物はそういうのに敏感って言うのを聴いたことある気がする。
チェリーちゃんにはわかってるのかな…?
…っても、だからってどうしようもないしね。…もうぼろが出ないようにさっさと帰ろう。みなみちゃんの視線がなんか痛いし…

「じゃあ、お先に失礼しますね、みなみさん。…と、…お母様」
「大丈夫なんですか…?」
「ええ、心配をかけました。それでは…っ」
「あっ、き、気をつけて!」

これ以上みゆきさんのイメージ下げらんないし、ごめんねみなみちゃん!
… 今更だけどみゆきさんは大丈夫かな?





つづく





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