共通するもの?


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「むぅ」
私とした事がぬかった
まさかつかさのテスト勉強に付き合っただけでここまで成績が上がるとは予想もしてなかった
こんな事ならお父さんと賭け事すれば良かったかな。でも今はどうでもいい。今の問題はこっちだ

「つかさはどうだった?」
つかさの成績が良かったらDSが買ってもらえる
その為の勉強会だったんだから私が上がっても意味はない
いや、実際はあるけどさ

「えへへ~上がったよ~」
「・・・よかった~」
テスト中にチラ見してつかさの様子見てた時は明らかに出来てないような様子だったから
少し心配だったんだよね。口から煙出てたし

「これでDS買ってもらえるね」
「うん!」
はちきれんばかりのつかさの笑顔
つかさって本当に嬉しそうな笑顔するよね。こっちまで幸せになりそうだよ


『共通するもの?』


テスト明けの授業は大体答え合わせで潰れる。でも授業によっては答えのプリント渡すだけとかあるから油断出来ない
今回はつかさに付き合って勉強してたお陰であまり直すところがなかった
普段から答え直しとかはあまりしないけどね

「みゆきさんっていつも成績良いよね~」
「いえそんな事は・・・今回は泉さんやつかささんと一緒に勉強していたからですよ」
私達と勉強したからって上がるとは思えないけどな~
みゆきさん曰く「自分の理解出来ていない所も一から出来て良かった」とか
私にはみゆきさんに理解出来てない物があるという事事態に驚いてる
完璧超人なみゆきさんが分からない所なんて私には一生理解出来ない気がするな~

「ゆきちゃんに理解出来ないものなんて私には一生理解出来ない気がするな~」
多少表現が違うにしろつかさも私と同じ事を考えてたらしい
些細な事だけど、同じ事を考えていたと思うと心が繋がっているみたいで嬉しい

「いえそんな事はありませんよ。理解しようと努力すれば理解出来ないものなんて存在しないですから」
「流石みゆきさん。良い事言うね」
「・・・そうだよね~。頑張れば何だって出来るようになるよね」
この2人に挟まれて話をしているとほんわかしすぎてる気がするな
どちらか片方でもほんわかしてるのにそれが2人・・・ほんわかの2乗で破壊力もものすごい
そう考えるとかがみは良い意味での刺激役なのかもしれないね
ちょいと口うるさいのが難だけど

そんな事を考えていると入り口から私を呼ぶ声が聞こえてきた

「お~いこな「おーーーい!ちびすけいるかーーー!?」」
かがみの声を掻き消すようなバカでかい声に私の事を『ちびすけ』と呼ぶ人物は1人しかない

「みさきちにかがみ・・・それに峰岸さんどうしたの?」
私がかがみのクラスに行く事はあるけどみさきち達からこっちに来たのは初めてだ
何しに来たのか驚いて見ているとまたもや大声を出そうとしているのが分かった
いくら私でもあんな大声で呼ばれたら恥ずかしい

「ちょ、まっ」
「やめい!」
私が静止をかけようとする前にかがみがみさきちの頭にゲンコツを加えた。かがみのゲンコツって痛いんだよね~。経験者にしか分からないけど
もちろん経験者である私には頭を抑えて蹲っているみさきちの気持ちがよ~く分かる
そんなみさきちをチラりと見て何事もなかったかのようにチョイチョイと手招きをする
ちょいとかわいそうな気がする。クラスでもこんな扱いなのかな?

「どしたのかがみ?」
「あぁ実はね「いきなり何するんだよー!柊!」
ようやく痛みが引いてきたのかまたもや大声でかがみの邪魔をするみさきち。ある意味才能だね

「あんたがバカみたいな大声出そうとするからだろ!他の人の迷惑を考えろ!」
「だからって思いっきり殴るなよ!バカになるだろー!」
「・・・安心しろ。あんたはこれ以上バカにはならん」
ズバっとそんなヒドイ事をよく言えるね。まあ私もそう思うけど

「あやのー!柊がぁ」
かがみに罵倒されていつものように峰岸さんに泣きついている
いつもならここで泣きついているみさきちの頭を「よしよし」と言いながら頭を撫でるのに
今日は何故かしていない。というか何処となく峰岸さんの様子がおかしい
何かを考え込んでいる感じに見える。そういえばこの前の帰り道から何かと様子がおかしい気がする

「峰岸さんどうかしたの?」
つかさも峰岸さんの様子がおかしい事に気づいたらしい

「いえ、その・・・」
・・・やっぱり変だ。別に動揺するような事は聞いていないと思うのに変に動揺している

「あぁこのバカのせいで話が遅れたわね。何か峰岸があんたらに聞きたい事があるんだって」
このバカと言われて更にムスっとするみさきち
これ以上話をややこしくされたらお昼休みとはいえ時間がなくなってしまう。ここはみさきちは見なかった事にしよう

「私達?この3人にって事??」
「いや」
私とつかさとみゆきさんを指差す私に首を横に振る。そしてかがみが言おうとしたら先に峰岸さんが喋った

「泉さんと妹ちゃんに少し確かめたい事があるんですけど・・・少し時間を貰ってもいいですか?」
「私とつかさに?私は別にいいけど」
「私も大丈夫だよ~」
「そうですか?それならちょっと場所を変えて・・・」
「何でわざわざ場所変えんの?ここで話せばいいじゃん」
みさきちの言うことも最もだと思った。むしろ私もそう言おうとしていた所だったし
しかしそこにかがみの「デリカシーってもんを考えろ!」とみさきちへのゲンコツ(2回目)が言うのを見てやめた

「えと・・・多分2人ともまだ聞かれたくない事だと思うから・・・ごめんね?みさちゃん」
別に峰岸さんは何も悪くはないと思うけどみさきちに謝る所を見るとみゆきさんと同じタイプに見えるな
そういえば峰岸さんも成績良いよねー。彼氏もちだし。料理の腕もいいし
完璧超人2号って感じがする。探せばその辺にV3もいるんじゃないかな?個人的にはみなみちゃんが候補かな

「・・・もしかして」
もしかして?みゆきさんV3に心当たりでもあるのかな?
ってそんな訳ないか。でも何がもしかしてなんだろ?峰岸さんが私達に聞きたい事と関係するのかな?

「ゆきちゃん何か心当たりあるの?」
聞こうと思ったら先につかさに言われた。そういえばさっきもつかさに先に言われたよね
これは心が繋がってると確信していいよね

「いえ、別に何でもないですよ?それより時間も時間ですし移動するなら急いだ方がいいのでは?」
時計を見ると残り時間は20分を切っていた

私達は峰岸さんの後を追いかけて人気のない体育館の裏に移動した
移動するとき「私も行くー!」と騒ぎ立てるみさきちにゲンコツを食らわせるかがみ(本日3回目)
その2人の面倒を見る事になったみゆきさん・・・辛いだろうけど頑張って!
それにしても体育館の裏とか始めて来たけど、本当に人気がないね
こんな所に自分が原因にしろ途切れ途切れの手紙で呼び出されたら
幼い頃から傭兵やってた軍人だったらそりゃ草陰から警戒したくなるよね

「それで聞きたい事って何ですか?」
「あのですね・・・」
つい他の事を考えてここに来た本当の意味を危うく忘れる所だった
つかさナイスタイミング

「ええと~」
顔が赤くなりながらもじもじする峰岸さん
私とつかさは?と頭に浮かべるようにお互いの顔を見た後にもう一度峰岸さんの方を見た
一体何を聞くつもりなんだろ?

「・・・よし!」
やっと意を決したのか峰岸さんが口を開いた

「遠まわしに言うのもアレなので率直に聞きますね? ・・・二人とも、その・・・つ、付き合って・・・ますか?」





一瞬頭の中が凍りついた。何を聞かれたのか分からなかった
え?付き合ってる?確かに私達付き合ってるけど・・・何でそう思ったの?
もしかしてかがみもみゆきさんもみさきちも気づいてる?そんなに分かりやすかった?いや、でもそれは・・
ダメだ!今まさに頭の中がメダパニだ!どうしよ、なんて誤魔化せば!?
私は必死に誤魔化す方法を考えていた。ふと隣を見るとつかさがポカーンとしか顔をしている
そりゃ私だって焦っているんだから、つかさも焦っているよねなんて考えていたら

「すご~い。よく分かったね~峰岸さ「ストーーーーッップ!」」
まさかつかさの天然っぷりがここまでだったとは・・・
何とか止めようとつかさの口を手で塞いだけど時すでに遅し
「やっぱり・・・」と峰岸さんが呟くのを聞いて私は誤魔化すのはもう無理だと判断した
誤魔化すのが無理ならどうして気づいたのか聞こう。原因究明しないと他の人にも気づかれてしまう

「何で私とつかさが付き合ってるって気づいたの?」
つかさがモゴモゴとしているのに気づいたので私は少し手の力を緩めた
するとプハーと思いっきり息を吐いて「何するの~こなちゃん」と言った
何するのって・・・つかさは自分の言った事の重大さに気づいてないみたい・・・
これは後で説明という名の説教をしないと。それより今は目先の事に集中しないと
よっぽど衝撃だったのか峰岸さんの顔はまだ赤い。

「えと、前に雨の日に私と会った時があるじゃないですか?覚えてますか?」
あのつかさとキスをした日の事かな。それは勿論覚えている。むしろ忘れるわけがない

「その時にキ、キスをしているような雰囲気がしたので・・・その後マックで勉強している時も二人の雰囲気が・・・」
「という事はお姉ちゃんと日下部さんも気づいてたの?」
つかさ良い事聞いてくれた。これが一番重要なんだから

「いえ、多分二人は気づいてないかと」
「それじゃあ何で峰岸さんは気づいたの?」
ほぼ動物のみさきちや野生の感が鋭いかがみが気づいてないのは不自然な気がして自然に口が開いた
すると今まで以上に真っ赤な顔をして峰岸さんがボソボソと呟いた

「・・・その、私は・・・彼氏がいるから・・・」
あぁなるほど。これは無粋な質問だったね
この後確認出来てスッキリしたのか「大丈夫。柊ちゃんにも誰にも言いませんから!」と言い残し
逃げるように走っていった。残された私とつかさはただ呆然としていた

「・・・ねぇこなちゃん」
「何?つかさ?」
ふいにつかさが口を開いた

「さっき何で私の口を手で押さえたの?」
そっちですか。いくらつかさでも『人に気づかれてしまった』という事に危険を感じてくれるかと思ったのに
でも口で説明しても理解しきれるとは思えないな。そんな事を考えていたらふとつかさでも分かってくれそうな事を思いついた

「じゃあ手じゃなくて口で防げば良かったの?」
「ふえ!?ダ、ダメだよ~人前でそんな・・・」
真っ赤になりながら必死に手をブンブンとしているつかさが小動物みたいでとても可愛かった
私は必死になっているつかさの手を掴んで押さえつけた

「私にとってこれと同じぐらい恥ずかしかったんだよ?つかさったら内緒にしようねって言ったのに喋っちゃうんだもん」
「そっか~・・・でもこなちゃん」
少し納得したけどまだ納得出来ない事がある。というような顔でこちらを見ている

「多分あそこで誤魔化しても峰岸さんを誤魔化せなかったと思うよ?だったら正直に話しちゃった方がいいと思うよ?」
・・・確かにつかさの言う事も一理ある、というかつかさの言う事が最もだと思う
今思い出せばあの時の峰岸さんの表情や言い方だと『疑念』ではなく『確信』を持って話してた気がする

「う~ん。確かにつかさの言うとおりかもね」
つかさはいつもはぽんやりしているけど、こういう人の心理?みたいなのを読み取る能力は恐らく私達4人の中で一番長けてる気がする
そのつかさがそう思うんだから・・・間違いなく峰岸さんは確認で聞いたんだね

「つかさは人の事によく気づくよね~」
「ひゃう!」
「あれ?嫌だった?」
「嫌じゃないけど、いきなりだったから」
「だってつかさから褒めてオーラが丸見えだったんだもん」
得意げなつかさから『褒めて~撫でて~』と言わんばかりのオーラが見えてしまったのでついつい撫でた
少し照れながらもやっぱり撫でて欲しかったみたいで最初はビクっとなったけど、撫で続ける内に嬉しそうな笑顔をした
こんなつかさの笑顔が見れるのだから私としてももう少し撫でていたかったけどそうもいかなかった

『キーンコーンカーンコーン』
「予鈴だ」
「あ、本当だ~。行かなきゃね」
予鈴が鳴ったのでもうすぐ授業が始まるので急がなくちゃいけない
つかさを撫でるのを止めて歩こうとしたが明らかにションボリオーラが出ている

「つかさー、仕方ないでしょ?」
「うん・・・でも」
もっと撫でて欲しかったな・・・と言いたげだったがトボトボと歩き出した

「撫でるのはもう終わりだよつかさ。間に合わなくなるもの」
「分かってるよ~」
「でもねつかさ?」
ほらこうやってね
「手を繋ぐ事が出来るんだよ?だからほら急くよ」
「・・・こなちゃん・・・うん、急ごっか!」
こうして私達は教室に着くわずかな間だけでも触れていたい・・・そんな思いで手を握りながら走った
ばれないようしなきゃいけないとか私達にはまだまだ課題は沢山あるけど今はそんな事はどうでもいい
つかさといる時はつかさの事だけを考えていたいから。見ていたいから。そんな事でつかさとの貴重な時間を減らしたくなかったから
こういう事は1人でいる時に考えよう・・・そう心に決めて私たちの教室へと急いだ




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