「はうううう!」
「つかさ?へっ?つかさってば!」
「ほ~い、お茶だよ!って、あんたたち、昼間っから何やってるのよ」
「い、いやかがみ、誤解だってば、それよりつかさが壊れた!」
「おねえちゃん…おねえちゃん…おねえちゃん…」
「つかさ、離して!苦しいってば!かがみ、たすけてっ!」
………
「とりあえず、つかさをベッドに寝かせるから、ほら、こなたは脚を抱えて」
「うん、よいしょっと、女子高生の太ももなんて眼福眼福」
「おやじかお前は!それより状況を考えろ、オイ」
「おねえちゃん…おねえちゃん…はううう…」
「どうしたのよつかさ、私はここにいるわよ、苦しいの?」
「はうううう、おねえちゃん…おねえちゃん…おねえちゃん…」
「うわ言でこれしか言わないわよ、こなた、一体つかさに何をしたの!」
「ふぇっ…べ、別に何もしてないヨ」
「つかさの胸に顔をうずめて抱きしめられていたのに『何もしてない』って?」
「そ、それはつかさが急に…でも、本当に変な事はしてないよ」
「納得いかねー!理由をちゃんと訊こうかオイ?
あんたまさかいつもやってる変なゲームみたいなひっどい事、つかさにしたんじゃ…」
「そんな事絶対してないヨ、かがみ顔近いし、怖いよ」
「おねえちゃん…つ…おねえちゃん…」
~つかさはまだ夢の世界~
「午前中つかさと映画見に行ったじゃん」
「ああ、デートだったわね、お熱いことで」
「で、子供料金で入る為チケット売り場で、『おねえちゃん、チケット買って』って演技でつかさに言ったんだよ」
「あんたまたそんな事を(コイツは、普段なら身長とか気にするくせに、またこんな時だけ利用しよって)」
「で、それからずっとつかさが嬉しそうでさ、さっきつかさが、もう一回言ってと言ったから」
「つかさに言ってあげたってワケ?」
「うん」
「でもつかさは、あの有様よ。あんた一体どういう風に言ったのよ」
「ただ言うだけじゃつまらないから、ゲームの妹キャラのノリで…」
「ふーん?」
「こう上目遣いで、つかさ、あ、いまはかがみ相手だから…」
「か・が・み・おねえ・ちゃん♪…」
「/☆☆\」
「ムギュ!かがみ!離してってば!苦しい!」
「つ…おねえちゃん…つかさおねえちゃん…むにゃ…ふぁああああっ」
「あっ!つかさ!起きたのならたすけてっ!」
「ふにゃ?え、おねえちゃん、こなちゃんは私のだよ…離れてよ」
「つかさ、何気に恥ずかしい台詞禁止!とりあえずかがみをベッドに運んで…」
「かがみおねえちゃん…かがみおねえちゃん…かがみおねえちゃん…」
~今度はかがみが夢の世界~
「これがさっきまでのつかさの状態」
「ふぇえええ、私こなちゃんにそんなことしたの?」
「いやーつかさが気付いてくれなきゃ大変だったよ!
つかさの胸でも苦しかったのに、
かがみのムネじゃほんとに窒息死だヨ…って、あっ!(シマッタ)」
「こなちゃんの、ばかーっ!」
私の失言と同時につかさのリボンが解け落ちた、
──ああ、『柊家の掟』再発動か、学習能力の無い自分を悔やんだ。
つかさの機嫌が直るまで…その日一日私は、つかさの妹にされてしまい、
「つかさおねえちゃん」と呼ぶたびに何度も抱きしめられた。
そのたびにかがみにもからかわれたヨ、ええ、しっかりとネ。
※『柊家の掟』については、SS
柊家の掟 をお読みいただければ嬉しいです
☆イラストは1スレ913レスに、このSSのイメージ画として投稿下さいました913氏作品です。
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- 萌え~ -- やは (2008-05-19 16:32:32)
最終更新:2009年05月30日 20:54