メインシナリオ:裏切り者のマジック・ショー:「ホワイトリリィ、登場」


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 会場は暗くなり、ステージがライトアップされる。
 静かな興奮で、会場は息づく。
 開幕前のアナウンスが流れ、静寂が訪れた後、
 幕が開く。・・・ステージの中央に人影がある。

 スポットライトが照らしたのは、
 オレンジの髪にハートマークのメッシュをした、派手な学生服を着た女の子だ。
 どうやら、彼女がこのショーの司会をつとめるらしい。

「ハーイ、よく集まったな、ドブ漬け女にクソッタレ坊主!
 今宵ここでお見せするのは "奇跡"(milacle)!
 目を疑うような "魔法"(magic)!
 てめーらの想像なんかいともたやすく超えちまう、とっておきのショーだ!
 おめめかっぴらいて見とけよ、待ち遠しくてドキドキするだろ?

 そうして登場するのは モチロン・・・」


 ──『死体』だーーーーーッ !!!!!──


 その掛声とともに、会場には歓声がひびき、熱狂の渦につつまれる。 

 ステージの奥から、
 ガラスの棺に入り、白百合につつまれた、
 女性の『死体』が運ばれてくる。

「この『死体』に"奇跡"を起こすのが、そう、われらがプリンス!
 世紀のマジジャン、"ホワイト・リリィ"だーーーーッ!!!!!!!」

 熱狂する観客達の前に、手を振ってステージに現れたのは・・・

 泉のような翠色の瞳に、
 ふわふわとした白鳥の羽ような白髪をした、
 すらっとした長身の、白い燕尾服を着た男が入場する。
 君は、息をのむことだろう。
 その男の、この世のものとは思えぬ『美しさ』に。

 彼こそが、ホワイト・リリィ。
 この街を熱狂の渦に巻き込んだ、世紀のマジシャン。

 ──大事な人が帰ってくる、死んだ人が生き返る──

 それは、思い出に別れを告げる街、
 ミッドナイトグレイヴタウンでは"ルール違反"だ。
 だからスイーパーたちはこう呼ぶ、
 この街の"ルール"を破った彼のことを、憎しみをこめて、『裏切り者』と。

 ・・・いよいよ、ショーの見せ場がくる。