世界観紹介

 時に世暦1945年。

 世界は突如出現した謎の巨大生物群「G」の侵略に晒されていた。

 窮地に追い込まれた人類は国家の枠を越えて連合し「G」との全面戦争を決意。

 しかし、その切り札として生み出されたのは、狂科学の産物とでも言うべき少女型生体兵器だった。

 人々の期待と不安を一身に受け、彼女達「MAID(メード)」は今日も戦い続ける…。





「MAID(メード)」とは?

国際研究機関「EARTH」がGに対抗するために開発した少女型人造人間。
見た目は普通の女の子だが、その身体能力は人間とは桁違い。
人蹴りで十数メートルを跳躍し、重機関銃を軽々と振り回す。
人類が散々苦戦を強いられてきたGを相手に一騎当千の活躍を見せるが、
全世界で数百体と数が圧倒的に少ないため、戦局を覆すまでには至っていない。
ちなみに、少数だが男性型(通称メール)も存在する。

戦力の偏りを避けるために全てのメードはG-GHQ直属戦力として扱われ、
通常は遊撃戦力として、所属(製造)国に関係なく各地の戦線に派遣される。
※すっかり形骸化してしまった設定なので解釈は各々の作者に委ねます。

エターナル・コア

通称コア。メードの魂、あるいは本体というべきもの。
拳大の発光する水晶玉のような物体で、その正体は一切不明。世界各地で発見されている。
有機体のボディ(要するに生物)に組み込むことで起動し、メードの動力と制御装置の役割を果たす。
ちなみに、死亡したメードから回収できれば数年の休眠期間を置いての再生が可能。
ただし、それまでの記憶や人格はリセットされてしまう。

コア・エネルギー

エターナルコアから発生する未知のエネルギー。メードの力の源であり、生命力そのもの。
メードの驚異的な身体能力はこのエネルギーの恩恵であるとされている。
また、その効果の伝播によって、メードが扱う装備はその威力や強度が劇的に高まる。
通常は意識して操れるものではないが、ごく稀にこのエネルギーを応用して特殊な能力(レアスキル)を発揮するものもいる。
反面、そういったメードは文字通り生命を削っているため、通常のメードに比べて非常に短命である。
レアスキルのタイプには、おもに以下のようなものがある。
※こちらもあまり「レア」ではなくなってしまったので希少かどうかの判断は委ねます。

強化

コア・エネルギーにより身体や道具の強度や作用を強める。治癒能力もこの一種。
(無意識に身体・手持ち武器が強化されるのは身体機能の一種でレアスキルではない)

放出

コア・エネルギーを体外に飛ばして攻撃や推進力に用いる。放出後は短時間で減衰、消失する。
代表的なものはライラの「エクレア砲」など。

操作

コア・エネルギーを媒介に思念を送り物体を操る。意思の衝突が起こるため生物操作は困難。
物体に込めたエネルギーは空気中より長持ちするため、短時間なら遠隔操作も可能。

形成

コア・エネルギーを任意の形状に留める。完全な物質化ができるわけではない。
身体から離れたエネルギーは形状を維持できない。
パトリシアなどが持つ「光剣」は、この能力を応用した代表的な装備。

その他

上記以外の希少能力。


素体

エターナル・コアを埋め込み、メードを製造するためのボディ。
その正体は人間そのものだが、世論の非難を避けるために、その事実は厳重に隠匿されている。
コアを埋め込まれた者はメードとして別の人格に生まれ変わり、人間としては実質的に死ぬことになる。
ちなみに、素材は十代から二十代の女性が最も適しているとされる。
初期には他の動物へのコア移植実験も行われていたらしいが、結果は芳しくなかったらしい。



教育担当官(マスター)

生まれたてのメードに対して各種教育、教練を施す教官のこと。
通常は軍学校の教官などから選ばれるが、時には民間協力者が関わることもある。
本来は2~3年の教育期間を取るのが理想だが、戦時下のため1年未満で実戦投入されるメードも少なくない。

メード技師

メードの製造やメンテナンスなどに関わる技術者。
基本的な部分は人間と同じなので、怪我の治療などは一般的な医療知識で十分事足りる。
反面、膨大な専門知識が必要とされるエターナル・コアを扱える技術者は、世界でも数えるほどしか存在しない。



人類の敵「G」

十数年前に突如現れた、昆虫に似た形態を持つ巨大生物群。その姿は巨大なゴキブリそのもの。
出現以来、人類の生活圏に対して執拗な侵攻を繰り返しており、人類に対する明確な敵意さえ感じる。
驚異的な進化速度で次々に兵器への耐性を強め、より強力な新種を生み出し続けている。
いまや人間の手では足止めが精一杯であり、特に大型タイプの対処はメードの戦闘力に頼らざるを得ない。
環境への適応能力も高いが、乾燥と低温は苦手としている。



瘴気

Gの活動によって散布される謎の気体。Gの生存には不可欠だが、他の生物にとっては猛毒。
Gと既存の生態系を相容れないものとしている最大の要因。メードのみが若干の耐性を有する。



設定・用語

世暦

この世界で使われている一般的な暦。
我々の世界の西暦に当たる。

技術

我々の世界の1940年代とほぼ同じ。
ただし原爆やそれに類する技術は開発されていない。
また、Gの被害の大きさが機械義肢技術を急速に発達させており、四肢などの末端のみなら機械で補うことができる。
ただし、剛性や整備性、重量といった課題も多く、実用性は高いとは言い難い。

文化

我々の世界の1940年代とよく似ている。
近代的な科学技術と歴史的な伝統や様式美が混在している。
各国特有の文化や民族色はとても豊か。

主要国(5G)

国際対G連合の中心国。アルトメリア連邦エントリヒ帝国クロッセル連合ザハーラ共和国楼蘭皇国のこと。
単純な国力(特に軍事力や生産力)で言えば、ザハーラや楼蘭より大きな国がないわけではない。

国際対G連合統合司令部(G-GHQ)

各国の軍のトップで構成される、対G戦線の総司令部。
現在存続している国家のほとんどが参加しており、加盟国が有する陸海空軍の統括指揮を執っている。
クロッセル連合の首都セントグラールに設置されている。

国際研究機関「EARTH」

G-GHQ直下の研究機関。
各国の英知を結集させ、メードやその専用装備の開発、Gの生態研究などを行っている。
本部はG-GHQと同じくセントグラール。また、主要な国々に支部を置き、メードの製造を行っている。

対G戦線

人類とGの戦いの最前線。
今でこそ一進一退だが、メードの配備が進むまでは人類が一方的にGに攻め立てられる状況が続いていた。
代表的な戦線はアルトメリア領西部戦線グレートウォール戦線ザハーラ領アムリア大陸戦線同東部国境戦線など。



簡易年表

1933年 …… アルトメリア連邦西部で謎の巨大生物(=G)による襲撃事件。政府の対応の遅れが被害を西部全域に拡大させる。
1934年 …… アムリア大陸中央部や東南ルージアなど、高温多湿な南半球各地でもGが頻出。各国も軍を派遣し駆除を開始。
1935年 …… 既に毒ガスなどを克服していたGが銃火器に対しても耐性を付けはじめる。ワモン級以外の様々な派生型Gの出現。
1937年 …… Gにより滅亡する植民地や小国が増加。各国は独力でのG撃退を断念し、国際対G連合統合司令部を設立。メードを開発する。
1938年 …… 主要五カ国で本格的なメードの製造が開始される。
1945年 …… 現在。メードの数はいまだに三桁に留まり、戦線は一進一退を繰り返している。

 その他(各作品中)の出来事は年表参照。






最終更新:2009年10月08日 04:58
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