第7話 見果てぬ樹璃


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樹璃「だって。あきらめるしかないさ。奇跡なんてこの世にはないんだから」

キンッ

パチパチパチ

樹璃「次っ」

カンッ

男子生徒「はっ」

男子生徒「うりゃっ」

キンッ

ピー

樹璃「次っ」

キンッ カンッ

パチパチパチパチ

樹璃「はぁっ。次!
ふああ、はっ」

幹「あれだけの人数を連続で。さすがです。もう樹璃さんに敵うものはいないですねー」

樹璃「それで私は一体、何を手にいれるのかな?」

男子生徒「うあっ はっ」

樹璃「世界の殻を、破れるのかな」

教頭「有栖川くん、先週の地域研究会では、君たち生徒会が仕切ってくれて、助かったよ。
他の先生方も関心しておられた。例年以上の出来だってね。君たち今年の生徒会活動は、我が学園の伝統に残るものだよ」

樹璃「ありがとうございます」

教頭「ところで、昼食がてら今後の生徒会について議論したいのだが、どうかね?」

樹璃「はい」

教頭「ちょっとここで待っていてくれたまえ」

女教師「あなたは!本当に校則を守らない人ですねえ。学園内にペットを連れこんできていいなんて、校則のどこにそんなことが書いてあるんです?」

チュチュ「ちゅー!」

ウテナ「連れてきたんじゃなくて、ただお弁当を届けてくれただけなんですけどー。そういうのって違反なんですか?」

ヒュンッ

女教師「猿に忘れ物を届けさすなんて、校則以前の問題です!わかっているの!?天上ウテナさん!」

ウテナ「なこと言われてもなー」

女教師「なんですか、その反抗的な態度!もう絶対に許しま……あ、こらまてー!」

樹璃「やあきみ」

ウテナ「え?」

樹璃「きみが天上ウテナかい?」

ウテナ「あなたは、生徒会の人ですね?」

樹璃「少し話がしたいな」

女教師「ウテナさん!あなたも手伝いなさい!」

ウテナ「残念ですが、時間がとれそうにないので」

女教師「おし、袋小路よ!
ウテナさん、ドア閉めて!」

ウテナ「はいっ」

バタン

教頭「待たせたね。じゃ、行こうか」

樹璃「教頭先生」

教頭「は?」

樹璃「探していらした、生徒指導の女性教師。あそこの相談室に入っていきましたよ」

教頭「え?女性教師?」

樹璃「やだなあ。だってさっき言ってらしたじゃないですかー。ぜひ彼女と昼食がてら生徒指導について論議せねば、って」

教頭「有栖川くん、どういうことかね?私は君と食事の約束を」

樹璃「私は同じことを2度言いません。そういうことです」

コンコン

ガチャ

女教師「まー、教頭にお誘いいただけるなんて、光栄ですわー」

教頭「わかったから、早くしたまえ!」

女教師「ちょっと、お化粧なおさなきゃ」

教頭「んなものはいいから早くしたまえ!」

女教師「天上さん!すぐ戻りますから、ここで待ってらっしゃい!」

チュチュ「ちゅー」

樹璃「やあ、少しは時間ができたかな?」

チュチュ「ちゅ」

ウテナ「はー助かったー。奇跡とはこのことですよー。
先輩の噂は中等部でもよく耳にします。フェンシング部のキャプテンで、教師たちも一目おく、優秀な生徒会メンバー。でも、本当はすんごい不良で、裏の顔を知っているものは、決して10M以内には近づかないって」

樹璃「それじゃ猛獣だよ」

ウテナ「嘘か本当かしらないけど、有栖川先輩に睨まれたら、教師でも学園を追い出されるって聞きましたけど?」

樹璃「へー。下級生の情報網も侮れないな」

ウテナ「じゃ、噂は本当なんだ」

樹璃「さあ?君こそ、ずいぶん剣の腕が立つらしいね。噂はかねがね……」

ウテナ「いやあ、そんな。あんまし剣で戦うってのは好きじゃないし。そういえば、生徒会メンバーってことは、やっぱり薔薇の花嫁を狙っているんですよね?」

樹璃「君は知っているかい?なぜみんなが薔薇の花嫁を狙っているのか、その訳を。
薔薇の花嫁と、彼女とエンゲージすれば、何でも奇跡の力。世界を革命する力が手に入るそうだ」

ウテナ「そりゃすごいや。じゃ、今エンゲージしてる僕が、その奇跡の力を持っている訳だ。期末テストの時とか便利そうだな〜。勉強せずにオール満点とかー。
決闘で、姫宮を奪い合うなんて馬鹿げたこと、本当にみんなマジでやっているんですか?」

樹璃「君の言う通りだね。薔薇の花嫁を奪い合うなんて、確かに馬鹿げている」

?「奇跡を信じて。想いは届くと」

樹璃「そう、奇跡なんてある訳ないんだ」

ウテナ「先輩とは、話が合いそうですよ」

キンコンカンコーン

放送「中等部2年A組天上ウテナさん、至急生徒指導室まで来てください」

ウテナ「ん?
やれやれ、あの先生もしつこいなー。」