唐澤貴洋飼育日記


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八月一日

きょうパパがしごとのかえりに唐澤貴洋をかってきた
これから唐澤貴洋と一しょにくらすことになるようだ
よろしく!唐澤貴洋!!

八月二日

この唐澤貴洋はオスで今年で三十四才になるらしい
まるまると太っていてとてもけんこうそうだ
もりもりとアイスを食べている

八月三日

きょうは唐澤貴洋をはじめてのさん歩につれていこうとした
いえの回りを回っただけでそのばにすわりこみうごかなくなってしまった
唐澤貴洋をひきずるのはとても大へんだった

八月四日

唐澤貴洋にげいをしこもうと思い、まずはお手をれんしゅうした
おぼえがわるいのか唐澤貴洋はお手をマスターできなかった
こん気よくつづけなくちゃダメだよ、とパパが言っていた

八月五日

今日はすごいものを見てしまった
唐澤貴洋が自分のうんちを食べてしまっていたのだ!
あわててママに知らせにいくと「唐澤貴洋はそういう生き物なのよ」とおしえてくれた
でもママはそれいらい夕食のとき唐澤貴洋をいまに入れなくなった

八月七日

唐澤貴洋にお手をおぼえさせようとしているものの、なかなかうまくいかない
ぐうぜん一どだけうまくいったかと思いきや唐澤貴洋はぼくの手のひらの100円玉にはんのうしただけだった
唐澤貴洋はいつまでもいつまでも100円玉をなめたりかじったりしていた

八月八日

今日は雨が降っていた
ぼくはママに唐澤貴洋をいえのなかにあげてもらえるようたのみこんだ
ママはげんかんに古しんぶんをしきつめて唐澤貴洋をいれてやった
唐澤貴洋はじぶんの体をていねいに毛づくろいしていた

八月九日

今さはみょうなことがおこった
おねえちゃんのまりちゃんがお気に入りのくつがないとさわぎたててさんざんだった
それはおねえちゃんの気に入っていた赤くて丸くてかわいいくつで
どうしてなくなったのかみんなふしぎがった

八月十一日

とうとうぼくは唐澤貴洋をさん歩につれていくことをあきらめた
ミカちゃんと会っていらいまともに歩いてくれないのだ
せっかくママがかってきてくれたリードは唐澤貴洋がひとりあそびにつかっている
ぼくは唐澤貴洋がじぶんで自ぶんのくびをしめつつじめんにおなかをこすりつける、そのり由がわからない

八月十二日

またじけんがおきた
おねえちゃんのお気に入りのワンピースが一ちゃくきえてしまったのだ
ぼくがうたがわれて、ものすごくおこられた、なぐり合いのけんかになった
けんかにまけたぼくははらいせにねている唐澤貴洋のケツを力任せにけりあげた
すこし、気ぶんがおちついた

八月十四日

明日から長とろに二はく三日の家ぞくりょこう
唐澤貴洋の世わはおとなりの吉田さんにたのむことにした
唐澤貴洋であそべないのはつまらないけれど、りょこうはもっとたのしみだ
わくわくしてねむれない

八月十五日

長とろで野せいの唐澤貴洋をはっ見した
ぼくの唐澤貴洋よりもせいかんなかおつきでとてもかっこう良かった
「まさにあれこそ素心若雪だな」とパパがつぶやき、「あれ連れて帰ってうちのと交換しましょうよ」とママが笑っていった
おねえちゃんはまゆげひとつ動かさなかった

八月十六日

きゅうきょりょ行を中しして明日朝一のれっ車でいえに帰ることになった
わけをたずねてもパパもママもおしえてくれない
おねえちゃんはガタガタふるえつつ「唐澤貴洋が……」とくりかえしていた
ぼくはたのしいりょ行が中だんされてしまうことに、はげしい怒りをおぼえていた

八月十七日

いえに帰ると、となりの吉田さんのうちがきえていた
どうやら夜おそくに火じがおこってかおくがゼンショーしてしまったらしい
吉田さんは近くの大学びょういんににゅういんしていて、ぼくたちかぞくはお見まいにいっ
吉田さんは元気そうにわらっていたけれど、そのひとみにはかすかなかげりがあった

八月十八日

唐澤貴洋はぶじだった
ぼくは久しぶりにぼくの唐澤貴洋を見てやっぱりこいつはなんてグズでノロマでグドンなサノバビッチだろうと思った
サノバビッチとかいうとママに怒られるけれど唐澤貴洋につかうときだけは見のがしてくれるのだった
ところで唐澤貴洋はいつから小やを気に入ってくれたんだろう
日がな一日中にこもって、あまり外に出てこない
まぁそのほうがいいんだけど

八月十九日

きょうけいさつのひとがうちに来た
てっきりとなりの吉田さんのうちがもえたことについてききにきたのかと思ったら、ちがった
なんでも町内ではさいきんフシンビ?フシンシャ?がたはつしているらしい
「フシンってなに?」とパパに尋ねてみても怒られただけだった
夜中、唐澤貴洋がうるさくてあまりねむれなかった

八月二十一日

唐澤貴洋がいなくなってから、小やからおねえちゃんのなくしたものがゴロゴロ出てきた
ふく、くつ、パンツや教か書、えんぴつやねりけしやおもちゃの人形までためこんであった
おねえちゃんのし物はみんなボロボロのドロドロに汚されていて
いったいなにをしたらこんな汚せるのかとぼくはふしぎになった
夕方、パパが小やごとそれらを石油で燃やしていた
風のない空に真っすぐのぼる黒いけむりが、天高くどこまでものびていた

八月二十二日

おねえちゃんがたおれた
吉田さんのお見まいに行っていたとき、びょうしつで急に「気分が悪い……」とうずくまり
そのまま自分もにゅういんしてしまったのだ
お医しゃさんはにこやかにほほえみながら「軽い心労ですね、大事をとってこちらで二三日様子を看ましょう」と言っていた
お医さんがぼくのかたを叩いた手がとても大きく分あつくて、とてもたのもしそうだった
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