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地震ネタいろいろ
860 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/23(土) 18:37:50 ID:???
「キャー!!! じ地震です!!!」
「頭を守れ!」
「早く机の下にふせろ!!」
執行部内で悲鳴が上がった。10秒もしない内に
地震は収まったがカーテンや頭上の蛍光灯はまだ左右に揺れている。
揺れが収まると皆が立ち上がり周りを見渡したり呆然としているそんな中・…
「みんな、学校中を見てちょうだい。壊れた所が無いか確認して!
それに非常口の点検! ドアや窓がきちんと開くか確認する事、
さらに家庭科室等の火器の点検もお願いね。」
七瀬が執行部員に指示する声が執行部内に響いた。
我に返った執行部員は校内点検の為執行部から飛び出していった。
七瀬は一人執行部内に残り散らばった書類を集めたり倒れた本を元に戻し始めた。
その時廊下を執行部に向かい走る音がし始めた、
七瀬が顔を上げるとそこに立っていたのは……俺だ。
(七瀬が気になって学校に入ってしまったぜ)
「お、織屋君。ど、どうして・・……」
「七瀬が心配で…大丈夫なのか? 怪我は??」
「なんで織屋君が…もう帰ったんじゃ・…」
「七瀬が心配で校門で待っていたんだけどこの地震だろ、心配でな」
七瀬の顔がどんどん涙ぐんでいくのが俺にも分かる
「…あ・ありがとう、織屋君・…何でも…ないから…」
「なぁ七瀬、本当に大丈夫なのか?」
俺は七瀬に近寄り肩に手を添える・…七瀬は震えていた。
俺は七瀬を思わず抱きしめた。
「・…ご、ごめんなさい。緊張感が解けちゃって・・…」
涙ぐんだ七瀬がささやく
「いいよ、七瀬が落ち着くまでこのままでいるから」
「あ、ありがとう。織屋君」
・・…
俺は七瀬の震えが収まるまで彼女を胸に抱いていた。
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861 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/23(土) 18:38:42 ID:???
ぐらぐらぐら…
七瀬「きゃっ! な、なに!?」
漏れ「んぁ? 地震か?」
七瀬「きゃぁぁぁぁぁ!」
漏れ「ちょっと大きいな。おい七瀬…七瀬?」
七瀬「いやぁぁぁぁぁ!」
漏れ「おい七瀬ってば」
七瀬「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
漏れ「おい七瀬、落ち着け。こういう時はまず落ち…うがっ!?」
突然の地震で取り乱した七瀬は、ものすごい力で漏れにしがみついてきた
漏れ「おい七瀬、七瀬ってば,おい!」
七瀬「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
漏れ「七瀬落ち着け。ちょっと冷静になれ。普段のおまえらしくないぞ」
七瀬「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
漏れ「そんなに怖がらなくても大丈夫だから、そろそろ収まってきたし、な? だから落ち着け。おい七瀬」
七瀬「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
漏れ「おいしっかりしろ。七瀬、七瀬、ナナちゃん」
七瀬「ナナちゃんはやめて!!」
漏れ「おまえスゲー冷静じゃん…」
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863 名前:SSに初挑戦してみた[sage] 投稿日:04/10/23(土) 18:48:44 ID:???
こういうとき意外と冷静な七瀬と、意外とおたおたする浪馬とか・・・
浪「うわ、今ユラユラ揺れたぞ! 地震だ!」
七「そうね。意外と大きいようだわ」
浪「Σ(゚д゚lll)ちょっと待て。火の元を確認しないと!ガスの元栓は!」
七「ちょっと、織屋君、落ち着きなさいよ」
浪「うわ!ロッカーの上のものが落ちてきた!」
七「ねぇ!落ち着きなさいってば!」
浪「あqwせdrftgyふじこlp;ーーーーーっ!」
七「・・・(もう、しょうがない人ね)」
パフッ・・・
パニックに陥った浪馬をやさしく抱き寄せる七瀬
浪「え?七瀬?」
七「・・・どう?落ち着いた?」
浪「・・・あ、あぁ、お陰で落ち着いたぜ」
七「そう、よかった。暫くこうしててあげる」
浪「・・・(七瀬の胸が柔らかくていい気分だ。ちょっと得した気分だぜ)」
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864 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/23(土) 18:50:33 ID:???
浪馬「う~ん、今日のお茶もうまいぜ七瀬」
七瀬「フフ、本当にお味の方は分かってるのかしら?」
グラグラグラ、、、
浪馬「お?地震だ、って、ありゃ、でけえ!」
七瀬「!」
ヒシッ!
浪馬「七瀬?怖いのか?」
七瀬「……」
浪馬「もう収まったぞ」
七瀬「……」
浪馬「おーい、七瀬?」
七瀬「……」
浪馬「七瀬?」
七瀬「……」
浪馬「ナナちゃ~ん?」
七瀬「……」
浪馬の胸に顔を埋めて離れようとしない七瀬、目を閉じて小さく震えている。
浪馬「なあ、もう終わったぞ?」
七瀬「……」
浪馬「…せめて腕だけでも外させてくれないか」
七瀬「…あ……」
腕ごと抱きつかれた浪馬だったがどうにか右腕を外す。
自由になった手で優しく頭を撫で上げる。
浪馬「大丈夫だから、な?」
七瀬「うん…」
浪馬「そんなに地震が苦手なのか、ま、俺がこうしてやるから安心しろよ」
七瀬を落ち着かせて同好会に向かった浪馬、
トレーニングに励んでいるとまたもや揺れが。
浪馬「ありゃ、さっきよりデカイかな」
バタバタバタバタ、バタン!
浪馬「七瀬?」
ヒシッ!
浪馬「お、おまえ、執行部からここまでわざわざ来たのか?」
七瀬「……」
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916 名前:七瀬の落ち着き1/5[sage] 投稿日:04/10/23(土) 22:46:00 ID:???
午後6時、ついこの間まではまだ明るかったが今は10月下旬、あたりは当然真っ暗だ。
頼津学園にも人影の少なくなってきている。
体育館の横の簡単な作りの部屋には、まだ一人練習に励んでいる生徒がいた。
浪「ふぅ~、練習終了!!あ~あ、今日もよくやった!!」
ふと窓を眺める浪馬
浪『もう外は真っ暗だな、そろそろ帰るとするか・・・。』
部室の鍵を閉め校門にまで歩き出した浪馬
浪「あ~あ、最近同学年の奴がいなくてなんだかちょっと寂しいぜ・・・。」
他の同級生は受験勉強のため、部活はとっくに引退している。
浪馬はというと、これといった進路が決まらず、それを紛らわすように部活にいそしんでいるのだ。
浪「・・・。そうだ!!俺と同じように学校に残っている奴がもうひとりいたたんだった。」
そう、それは七瀬。
彼女はというと、浪馬とは対称的に進路がすでに決まっており、
家に帰ってそれはそれでしっかりとすることができる。
それに元々後輩からの信頼も厚く、頼りにされている分残ることに誰もが歓迎である。
浪「今日は七瀬と一緒に帰ってみるか。最近、あいつも良くはなせるようになってきたし。」
別に急いでるわけでもないのでゆっくりと向かう浪馬。
しかしちょうど入り口付近に差し掛かかると・・・。
グラグラ・・・・。
急に目の前がゆれ、地面にしゃがみ込む浪馬。
浪「あれ・・・?変だな・・・、眩暈かな・・・。」
しばらく、頭をおさえる浪馬
浪「いや、違う・・・。これは・・・、地震だ!!!」
その影響か、学校を照らしていた電気も、消え失せた。
生「キャー!!!」
突如、布を裂くような悲鳴が・・・。
浪「あの方向は執行部・・・。七瀬ーーーー!!!」
体にまだ揺れは残っているが、それにかまわず浪馬は走った。
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918 名前:七瀬の落ち着き2/5[sage] 投稿日:04/10/23(土) 22:46:36 ID:???
その頃執行部では。
生A「揺れてる・・・。地震よ!!!」
生B「ほんとだわ・・・!キャー!!助けて!!!」
生C「停電もしたわ、誰か助けて!!!!」
生D「誰でもいいから助けて~~!!!!」
あたりは混沌とした空気に包まれていた。
するとそこに
???「貴方たち、落ち着きなさい!!!」
突如、凛とした声が上がった。
黙る部員たち。
その声の主は、七瀬であった。
七「貴方たち、なに情けない声だしてるの??
それに、防災訓練を取り仕切っていたのは私たちだったはずよ!?」
七「訓練を取り仕切るものがこんな調子じゃ、皆の笑いものになってしまうわね。」
その声を聞き、ようやく普段の落ち着きを取り戻す、部員たち。
生A「そうですよね・・・。先輩の言う通りです。」
生B「突然のことだったんで、取り乱してしまいました・・・。」
生C「すみません先輩、恥ずかしいところを見せてしまいまして・・・。」
謝る部員たち。
七「いいのよ、気持ちは分かるわ。わたしも大きな声出してしまってごめんなさい・・・。」
七「それじゃぁ、私は職員室に行って懐中電灯を取ってくるわ・・・。」
生D「すみません・・・。腰がぬけてしまいまして・・・。」
七「いいわ、皆。そこにいなさい。」
執行部から少し歩いたはずだが
まったく距離感がつかめない。
明るいところにいたため、よりいっそう真っ暗に見える。
まるで自分が盲目になった感覚である。
七『まっくらで何も見えない・・・。でも、部員たちが待っているわ。』
不安を残したまま足を踏み出す七瀬。
すると
???「おーい、大丈夫か!?」
前から急に声がする。
七「誰!?」
驚きながら問う七瀬。
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920 名前:七瀬の落ち着き3/5[sage] 投稿日:04/10/23(土) 22:47:02 ID:???
???「おいおい、俺の声も忘れちまったのかよ・・・。浪馬だよ。お・り・や・ろ・う・ま。」
七「浪馬クン・・・。あなた、なんでまだ残っているの?」
浪「俺か?俺は練習してたんだ。帰ってもどうせすることないし・・・。」
七「ああ、そううだったの。」
浪「大丈夫か?そっちは。」
七「ええ、なんとか・・・。」
浪「だろうな、あの声からすると全然平気そうだ。」
七「!!!もしかして、聞いていたの・・・!?」
浪「ああ、この耳ではきっきりと聞いちまったぜ。」
七「・・・。」
浪『あれ・・・、七瀬の奴急に黙り込んじまったぞ。何か悪いこと言っちまったか・・・?』
浪「とりあえず、部員も大変なんだろ??早いとこ懐中電灯取ってこようぜ。」
七「貴方が言って頂戴。」
浪「へ??」
思わぬ答えに思わず聞き返す浪馬
七「貴方のほうが目が慣れてるだろうし、簡単でしょう?」
浪「えっ?でも・・・。」
七「いいから行って頂戴!!!!」
怒鳴る七瀬。
浪「は、はい!ただいま!!」
その声に押され走る浪馬
浪『うわ~~~、ほんとに怒らせちまったみたいだ・・・。ていうか地震よりもこっちが怖いぜ・・・。』
職員室に着くと、浪馬は事情を話し懐中電灯を分けてもらった。
職員室の中には、明らかに不安でないてしまった女性教員もいた。
浪『先生も大変だな・・・。はっ!そんなことより七瀬だ・・・。』
執行部にむけて走り出す浪馬
七瀬は執行部の中
ではなく
廊下にまだ座り込んでいた。
浪「おい、七瀬。何そこで座り込んでんだよ??」
七「・・・。」
浪「懐中電灯持ってきたから、さっさと執行部へ行こうぜ?」
七「・・・。」
黙りこくる七瀬
921 名前:七瀬の落ち着き4/5[sage] 投稿日:04/10/23(土) 22:47:28 ID:???
浪「おいおい!黙ってないで立ってくれよ・・・。」
手をつかみ七瀬を起こそうと七瀬の手に触れた浪馬
手が震えていた・・・。
浪「七瀬、お前・・・。」
七「・・・。怖かった・・・。」
浪「え??」
七「怖かった、怖かった、怖かった、怖かった!!!」
七瀬がしがみつく
浪「お、おい七瀬・・・。」
七「怖かった・・・。怖かったの浪馬クン!!!」
浪「おいおい・・・。わかった、分かったからちょっとは離れようぜ・・・。」
七「いや、イヤイヤイヤ絶対に、離さない!!」
浪「いや、さ。俺はべつにいいんだが、その・・・、部員がさ。」
七「・・・。あ・・・。」
浪馬の懐中電灯の先には
「信じられない」といった表情で見つめる部員たちがいた。
七「い、イヤ~~~~~!!!!」
思わず浪馬は跳ね返す七瀬。
浪『はぅ!!!ぶつけちまったじゃねぇか。これはコブになるな。
しかし、七瀬も無茶しやがる・・・。』
目の前の出来事をを信じられないままでいる部員たちを何とか帰し。
浪馬と七瀬もかえることにした。
七「・・・。」
浪「・・・。」
浪『おい、おい、何か話そうぜ!!気まずいじゃねぇかよ!!!』
七「ねぇ、浪馬くん。」
その思いが通じてかどうか分からぬが七瀬が口を開く。
浪「ん??」
七「その・・・。ごめんなさい。」
浪「ああ、頭のことか?大丈夫だ。コブはできちゃぁいるが平気だ。」
七「それもあるけど・・・。」
浪「ん?」
七「来てくれて、有難う・・・。」
浪「ああ・・・。」
浪『あれ、七瀬はなんだかしおらしいぞ・・・。』
七「わたし・・・。怖くてたまらなかった。」
浪「だろうな。」
七「ほんとは、私も泣き叫びたかった。」
七瀬がつぶやいた。
七「でも、私は先輩。私がしっかりしないといけなかった・・・。」
七瀬は震えている。浪馬は七瀬を引き寄せた。
七「そうは思っていても、私はやっぱり怖かった・・・。怖かったの・・・。」
浪「なにをそんなに考え込んでんだ?らしくないぞ。」
七「浪馬クン・・・。」
922 名前:七瀬の落ち着き5/5[sage] 投稿日:04/10/23(土) 22:47:55 ID:???
浪「先輩かなんだかしらねぇが、なによりお前もただの女の子なんだぜ?
怖いものは怖いって開き直っちまって良いんだよ。」
七「でも・・・。」
浪「お前だけが全部抱え込まなくてもいいんだぜ?」
七「・・・。」
浪「誰にだって怖いものはある。勿論俺にだってあるさ!」
七「浪馬クン・・・。。」
浪「だから、きにするのやめれ?」
しばらくの沈黙
七「浪馬クンの怖いものって・・・?」
浪「うーん、そうだな・・・。」
浪馬が考える。
浪「怖いのは怒った七瀬、かな・・・。」
言ったとたんに、七瀬が突っ込む。
七「それ、どうゆう意味なのよ??」
浪「イテテ・・・。なにってそういう意味だよ・・・。」
七「なんですって!!」
怒り出す七瀬
浪『とにかく七瀬が元気になってよかったぜ・・・。』
浪「でもさ、大丈夫なのか??」
七「大丈夫って、何が?」
浪「何って、部員だよ、部員。」
七「あ・・・。」
浪「あいつらの驚きよう・・・。すごかったぜ。」
七「確かに・・・。」
浪「下手したら、俺たち噂になっちまったりして・・・。七瀬先輩に彼氏ができた、ってな!!」
笑いながら話す浪馬。
七「・・・。私、浪馬くんとだったらいいかも・・・。」
浪「ん?何か言ったか??」
七「う、ううん、なんでもないの。」
あわてて首を振る七瀬。
浪「そうか・・・。」
浪『あれ・・・。七瀬の奴黙り込んで下を向いちまったぞ。
しかもなんか様子がおかしいぞ・・・。なにか俺悪いいこといったのかな・・・。』
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