nanatan @Wiki ss@6スレ(その2)


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自覚    ペナルティ    バカップル    rouma.txt    大トラナナちゃん    スク水七瀬    意識しすぎ    お里帰り



233 名前:自覚[sage] 投稿日:04/10/26(火) 15:15:54 ID:???
放課後 自治会執行部の定例会議中

部員「次は学食からです。最近利用客が減っているので対応策を考えて欲しいそうです」
七瀬「客数減少の理由はあるの?」
部員「は、はい、じ、実はですね、とあるカップルが原因のようです」
七瀬「カップル?」
部員「そ、そのカップルが人目もはばからず二人の世界を作りまして、他の利用客が
   居づらくなるみたいです。更に噂が学園中に広まり、利用する人自体も減ったと」
七瀬「たかが一組のカップルで、そんなに影響が出るものなの?」
部員「し、親密ぶりが普通じゃないらしんですね。特に女生徒のベタベタぶりは、頼津
   学園の歴史に残るのではないかと報告書にはあります」  
七瀬「そう・・でも仲が良いのは構わないけれど、社会常識は守って貰わないと困るわね」
部員「ま、まったくです」
七瀬「執行部から二人に注意した方がいいわ。名前は判ってるのかしら?」
部員「い、一応は」
七瀬「誰と誰?」
部員「・・・・・・それは・・あの・・」(あなたと織屋先輩ですよっ!)
七瀬「? 言いにくいの? あなたのお知り合い?」
部員「は、はい。よく知ってます」
七瀬「そう。じゃあ貴方から言って貰おうかしら。知り合いの方が話をしやすいでしょう」
部員「う・・・・わ、わかりました」
七瀬「お願いね」

(ねえ、ひょっとして自覚ないの、副会長?) (天然? 高遠先輩って実は天然?)
(でもどうすんだよ? 副会長に注意するなんて俺は御免だぞ)
(二人が卒業するまで我慢するしかないんじゃない?) (あ、悪夢だ・・・・)

思わずヒソヒソ話を始める部員達に七瀬の一喝が飛んだ。
七瀬「そこ静かにしなさい! 今は会議中よ? 執行部員としての自覚を持ちなさい!」





250 名前:97[sage] 投稿日:04/10/26(火) 23:02:10 ID:???
いちおう七瀬SS書いたので投下する。
ただこのストーリー真、タマシナリオとのリンクなので
ヘタな文章だけど両方読んでもらえるとありがたい。
ツン状態の七瀬ストーリー。

浪「七瀬、七瀬かくまってくれ」
七「あなた何でこんな所に居るの?ここは今女子の家庭科実習中よあなたも授業中でしょ」
浪「いや、追われてるんだ何とかここまで来た」
七「追われてる、どうせまた何かしたんでしょ」
浪「タマのをちょっとな・・・・・・・・・」
七「柴門さんの、また何か柴門さんにしたのね。あなたという人は今から執行部に行きましょ」
浪「ちょっと待て七瀬、話を聞いてくれ」
七「1分だけ聞きましょ」
浪「男子の授業が視聴覚室で現代の社会問題討論会でな、暇だったんで志藤の目を盗んで」
七「・・・・・・・志藤先生でしょ」
ジト目で七瀬が睨む
浪「まぁその志藤先生の目を盗み頃合を見てタマに差し入れを貰うためにここまで来たけど、
  タマがいなかったからタマの焼いたクッキーを全部食べちまった」
七「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

251 名前:97[sage] 投稿日:04/10/26(火) 23:03:16 ID:???
浪「そしたら友達と話していたタマに見つかってはりせんを持って追い掛け回して来るんだ」
七瀬は教室の反対側のたまきがいる場所を見てみる
た「こらーーー織屋浪馬(怒)どこに行ったーおとなしく出て来い今なら恩赦として、はりせん3回で我慢するよ」
ひきつった笑顔のたまきが両手に持ったはりせんを振り回しながら浪馬を探していた。
七「自業自得ね、そもそも授業を抜け出したあなたが悪いんだから自分で何とかしなさい、私の所に来るのはお門違いよ」
七瀬は浪馬を突き放す。
浪「なぁ頼むよ、お前しか頼れるやついないんだよ、なぁ今度デートしてやるから」
七「何で私があなたとデートしてあげないといけないの、ゴメンだわ」
た「織屋浪馬ーどこだー早く出て来ないと恩赦が消えちゃうよ」
さっきより一段とひきつった笑顔のたまきが浪馬に近づいてくる。
「ガラガラガラ」
志「織屋ーーここに来てるだろ出て来い」
ドアが開き志藤先生が家庭科室に入ってくる。
浪「なぁ頼む、本当に頼む何とかしてくれ」
土下座を始める浪馬
七「ちょっとこんな所でやめてちょうだい」
浪「嫌だ、何とかしてくれるというまで顔を上げない」
少し困った顔をしたが普段の七瀬とは違う優しい顔になる。
た「あーらっ浪馬君そんなとこで何をやってるのかな?」
志「織屋やっぱりここに居たか?」
ゆっくりと顔を上げ2人の顔を見る。
浪「タマ、志藤先生・・・・・・・・(汗)」

252 名前:97[sage] 投稿日:04/10/26(火) 23:03:53 ID:???
七「柴門さん、志藤先生ちょっと待ってください、今は授業中です、
  ここで彼をしかったりしては授業が中断してしまいます」
た志「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
七「ここは執行部の私に免じてお引き取りください。
  もちろん彼は授業に戻します、そして今日の放課後改めて執行部の方から
  今回のペナルティーを与えます。それで今回はお引き取りください」
た「うっーーーん高遠さんがそう言うんなら、まぁいいか。でも浪馬君
  ふっふっふっふっふっ次は無いわよ」
ひきつった笑顔で去って行く。
志「わかった、任せたぞ高遠、ほら織屋帰るぞ」
浪「先に帰っててよ必ず戻るからさ」
志「わかった、お前は卑怯な嘘は吐かないからな、高遠にもお礼を言っとけよ」
先に家庭科室を出て行く志藤。
浪「助かったよ、七瀬お前が居なかったら」
七「あーら何か勘違いしてない?私はちゃんとペナルティーを与えると言ったはずよ」
  キリッと厳しい顔になり
七「3年A組織屋浪馬、放課後執行部まで出頭するように 以上
  では視聴覚室にお帰りなさい」
うなだれて家庭科室を後にした浪馬だった。

放課後の執行部室。
浪「織屋浪馬入ります」
七「あらっいらっしゃい、そこに座って」
浪「七瀬ペナルティーって何だ、もっと人がたくさん居て凄いことを言われるかと思ってたんだ」
七「あーらっ、人が居た方が良かったかしら、いいわあなたのペナルティーを発表します。
  これから1週間毎日この時間にここに来て私と二人で1時間お茶を飲むこと以上です」
浪「えっ・・・・・・そんなことでいいのか?そんなことなら喜んで」
七「そんな簡単に引き受けていいの、1時間毎日お説教するから覚悟していなさい」
浪「はっはかられた」
ふっふっふっいつもとは違う優しい笑顔で浪馬を見続ける七瀬だった。

終わり。





261 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/27(水) 11:41:45 ID:???
七瀬「織屋君」
浪馬「ん?」
七瀬「呼んでみただけ」
浪馬「そうか」
七瀬「お・り・や・クン」
浪馬「なんだよ?」
七瀬「ううん、なんでもないの」
浪馬「そうか」
七瀬「織屋君♪」
浪馬「うん?」
七瀬「くすくすくすっ」
浪馬「どうした? 何かおかしいのか?」
七瀬「ううん、ちっとも」
浪馬「ふーん」

262 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/27(水) 11:58:23 ID:???
七瀬「おーりーやーくん」
浪馬「なに?」
七瀬「・・・・・」
浪馬「七瀬?」
七瀬「うふふふふふふっ」
浪馬「なんで笑うんだ?」
七瀬「うふん、わかんない」
浪馬「んー?・・ま、いいか」
七瀬「織屋君?」
浪馬「ん?」
七瀬「うん」
浪馬「なにが"うん"なんだ?」
七瀬「さあ? どうしてかしら? うふふふふっ」

刃 「お、おまえらっ! 休み時間の度に教室で変なオーラ出すの止めろよっ!」
浪馬「わっ?! いきなり大声出すなよ、刃。回りの迷惑だぞ。ん? おまえ何泣
   きそうな顔してんの?」
刃 「ま、回りの迷惑だと? どの口が言うんだよ!」
七瀬「落ち着いて、雨堂君。私達、何かあなたの気に障ったかしら?」
刃 「二人とも、なんで俺が怒ってるかわかってないのか?」
浪馬「全然。七瀬、わかるか?」
七瀬「さあ? 私にもさっぱり。あ、私が休み時間の度に来て織屋君を取っちゃう
   から、話し相手がいなくて寂しいとか?」
浪馬「なるほどな。刃、おまえも意外と寂しがり屋なんだな?」
刃 (もう手が付けられんな・・・バカップルにつける薬なし・・・)





270 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/27(水) 15:49:49 ID:???
浪馬が毎日来る前、七瀬はパソコンで織屋関係データの
チェック・記入をするのが日課となっていた。
今日も執行部内にパチパチ・・カチカチ・・と操作音が響いている。
「ふぅ・・…終わった」
七瀬はクリックしてプログラムを終了させる、そこに望が声を掛けた。
「高遠さん、毎日ご苦労さん。どう、浪馬の様子は?」
「えっ? ええ、少しづつ改善の様子が見られるわ」
「そうかなぁ、あまり変わったように見えないけど…」
「それは毎日見ているし関係が近すぎているからよ、実際始末書量は減少しているわ」
「そう言う高遠さんも毎日会っているじゃないか?」
望がイジワルそうに聞いてくる。
(なっ、何よ。会ってはいけないのかしら・…)
「そっ…それはね、会っているんじゃなく指導しているの」
七瀬は望から顔を背けパソコン画面を見るように呟く
「それに時々一緒に帰っていると言う話も聞くよ」
(!! 誰よ、そんな事を言いふらしてしたのは・・)
「それは…、帰る時も指導が必要な時があるし夜になるからガードマン代わりにね・・・・
 と、ともかく織屋君の指導に関しては執行部会決定で私に一任されているのだから
 私に任せてくれないかしら、それとも私のやり方じゃダメといいたいの?」
徐々に冷たくなっていく七瀬の声から望は察しバツの悪そうな感でボソボソ言う。
「まぁ、高遠さんの負担にならなきゃ僕はいいと思うよ」
「ありがとう…頑張ってみるわ」
(いろいろとね・…)
「あ、高遠さん。執行部資料用にそのデータ出してくれないかな? 部会の会議で必要になるし」
「分かったわ」
七瀬はパスワードを入れ複数あるファイルの中からoriyaと名付けられた1つのファイルを開く。
そこにはさらに2つのファイル名が並んでいたが七瀬は迷う事無く
一方の「rouma2」と名の付いているファイルを開き起動させ印刷を始めた。
(rouma1の方は誰にも見せられない、だって・・…)
そんな事を考えつつ印刷した紙を冊子にしていた時にドアが開きいつもの声が執行部に響く。
「七瀬、入るぜ!」





293 名前:大トラナナちゃん ベル・エキップ再び[sage] 投稿日:04/10/28(木) 10:40:56 ID:???
ベル・エキップ前

浪馬「七瀬、歩けるか?」
七瀬「・・らめ・・・おんぶひて・・・」
浪馬「はぁ、全く困ったヤツだぜ。ほら」
浪馬が心配した通り、やっぱり七瀬はぐでんぐでんになった。

浪馬「いい加減酒の飲み方を・・あ、こら。く、首筋を舐めるなよ。くすぐったいだろ?」
七瀬「ん・・ちゅ・・んふふふふっ・・ねえ?・・感じるぅ?」
浪馬「よせって。そ、そんなことされたら歩けねえよっ」
七瀬「ちゅ・・・・しゅきよ・・・はむ・・」
浪馬「み、耳を甘噛みするなぁぁぁぁぁっ!」
七瀬「うふん・・照れらくてもいいのにぃ」
浪馬「はぁはぁはぁ・・た、頼むからじっとしててくれ」
七瀬「うふふふふふふ」
聞いているのかいないのか、それでも七瀬はとりあえず大人しくなった。

  「あれ? 織屋君じゃないの。久しぶりだねー」
そんな時、浪馬に声をかける人物がいた。

浪馬「ん?・・げっ? 香月さん!」
香月「えへへへ、元気してた?」
浪馬「あ、う、うん。元気なのが取り柄だからさ」(こ、こんな時に知り合いかよ!)
香月「結構結構。ところで背中にいるの誰? ひょっとして恋人?」

294 名前:大トラナナちゃん ベル・エキップ再び[sage] 投稿日:04/10/28(木) 10:44:14 ID:???
浪馬「え?・・・あー、この子は・・・」
(しめた! 暗いから? あんまり面識がなかったから? 七瀬がわからないらしいぞ)
香月「ねえねえねえ、教えてってば! いいでしょ? ねえ」
浪馬「えーっと」(なんとか誤魔化して逃げよう)
香月「すっごい美人じゃないの。どこで知り合ったの? ん?・・でもどこかで見たような」
浪馬「き、気のせいだよ。あのさ俺たち今日は急いでるんだ。せっかくだけどこの辺で・・」
七瀬「織屋君・・・だーれ?・・・このしょーがくせーは」
酔いでぼんやりしていた七瀬も香月の存在に気づいた。
もっとも酒のせいだろう、七瀬の方も香月を見て誰かピンとこないらしい。

浪馬「お、おい。黙ってろって」
香月「しょ、小学生?」
浪馬「あはははは、こいつ酔っ払ってるから・・・」
七瀬「しょーがくせーは・・もう・・おやしゅみの時間れしょ? しゅぐ帰りなさい」
香月「むぅぅぅ・・・わ、私大学生なのに」
浪馬「香月さん、酔っ払いのタワゴトだから気にしちゃダメだよ」
七瀬「ほら・・帰らないと・・わらしが補導しちゃうろ?」
香月「し、失礼ねー。あなたの彼女ってホント失礼ね」
浪馬「な、七瀬はもう余計なこと言わなくていいから・・あ、いけね」
香月「ななせ?・・・あれ? どっかで聞いた名前・・・」
浪馬「だ、だから気のせいだって」
七瀬「文句があるらら・・ひっく・・あしら執行部で聞いてあげるわ・・・よ」
浪馬「バ、バカ! そんなこと言ったら」
香月「しっこうぶ・・執行部? ああっ、思い出した! この子副会長さんだ!」
浪馬「あちゃー・・・・」
七瀬「副会ひょう? そう、たかろうななせ・・なの・・ひっく」

295 名前: 大トラナナちゃん ベル・エキップ再び 投稿日: 04/10/28 10:51:53 ID:???

香月「それにしても意外ねえ。織屋君と高遠さんがこんな関係なんて」
浪馬「べ、別に俺たち特別な関係ってワケじゃ・・・」
香月「ふーん、特別でもないのに二人っきりでお酒飲むんだ?」
浪馬「た、たまたまだって。あ、こら七瀬、あんまり背中で動くなよ」
七瀬「はやくいこーよ、ねえ、はやくぅ、はやくぅ、はやくぅ・・・ちゅ」
香月「・・・気のせいかな? 今彼女がキミのほっぺにキスしたように見えたけど?」
浪馬「さ、酒癖悪いんだよ、こいつ」
七瀬「ん? この子まらいたの? わらし達はこれから部屋でいーことす
   るからぁ、もう邪魔しないれね? 子供ははやく帰んなさい・・ひっく」
浪馬「・・・・・」
香月「・・・・・」
香月「本当のこと言わないなら、志藤先生に電話しちゃうおうかな?」
浪馬「うっ・・わ、わかったよ・・・こ、恋人さ。七瀬は俺の恋人なんだよ」
香月「素直でよろしい、えへへへへへ」

頼津駅前
香月「じゃあ私行くから。気をつけて帰んなさい」
浪馬「あのさ、香月さん・・・・」
香月「わかってる。誰にも言わないから、えへへへ」
浪馬「約束だぜ」(どうせ守らないだろうけどさ、はははは)
香月「うん。じゃバイバイーイ」

浪馬「ふう、それじゃ俺たちも帰るか、七瀬?・・あ、あれ?」
七瀬「・・・・・すぅ・・・・」
浪馬「爆弾発言連発したと思ったらもう寝てるし」
七瀬「・・・・・」
浪馬「今日は冷や汗かいたぞ? ホント危なっかしいお姫様だよおまえは」
七瀬「・・・・・」
浪馬(でもそこがまた可愛いくて仕方ないんだよなあ)





301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/28(木) 17:46:38 ID:???
刃  「よお、高遠」
望  「昼休みでもないのに購買に何か用なの?」
七瀬「きゃっ!? あ・・・あの・・・・ちょっと・・・・・」
刃  「なんだよ? そんなに驚くことないだろ?」
店員 「おまたせ。はい、ブルマとスクール水着ね」
七瀬「あ、あ、ありがとうございます」
店員「季節外れだけど水着の在庫があってよかったわ」
七瀬「お、お手間取らせて申し訳ありません」
望 「高遠さん、もう冬なのに水着なんてどうするの?」
七瀬「え? えっと・・その・・・ゴメンなさい。私執行部に用事があるから。それじゃあ」
望  「随分慌てて行っちゃったね。どうしたんだろう?」
刃  「くっくっくっくっく、望、今見たことは忘れろよ」
望  「なんで?」
刃  「わかんないか? 季節外れの水着と予備のブルマが何に使われるのか」
望  「・・・・・・・・・・まさか」
刃 「間違いないだろうな」
望  「ふふふふ、そうだね、忘れた方がいいね」
刃  「浪馬のヤツ、どんな面で楽しむのかな?、くっくっくっくっくっ」
望  「刃君、自分で忘れろっていったくせに、変な想像させないでよ!」
刃  「は、腹痛てぇ。あいつら俺たちを笑い死にさせるつもりか? くっくっくっく」





302 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/28(木) 17:51:21 ID:???
「あ、織屋君・…」
私は校門のところで織屋君を待っていた。
一緒に帰ろうと思ってから胸がドキドキし始めて・…織屋君に
声をかけたときの声はちょっとうわずっているのが自分でも分かった。
「よう、七瀬じゃないか。一緒に帰ろうか?」
「う、うん・…」
織屋君はニコッと笑って誘いを受けてくれた、胸がさらにドキドキしてくるのが分かる。
私は織屋君の左に並ぶようにして一緒に歩いて帰る。
(何を話そうかしら・…何を話そうかしら・…)
心の中であれもこれもと考えが浮かんできて口に出せない。そんな私に織屋君は…
「なぁ、七瀬?」
「な、何?」
「意識しすぎじゃないのかな、今までも一緒に帰っていたろ?」
(今までとは違うのよ……)
「う、うん・…」
「そう言えば望が一緒に帰っているところを見たって冷やかしに来たっけ・・」
「砂吹君? 私にも見たって言っていたわよ」
「七瀬はイヤか、俺と一緒に帰っていたのが噂になるのが?」
「ううん、そんな事無い。私は気にしないわ」
(逆に嬉しいかもしれない…織屋君との噂が広がるんだから…)
「でも俺は自分でも言うのもなんだが、お騒がせ男であまり良くない思いを…」
「人それぞれじゃないかな?」
私は織屋君の言葉を遮るように言った。
「人がどう思おうと私が気にしないんだからいいでしょ?」
「・…七瀬、変わったよな・…前なら」
「そう、自分じゃ変わらないつもりだけど」
「やっぱり変わったよ、何て言うか棘っぽさが・・」
「いい、織屋君。あなたの優しさは分かるけど・…」
私はいつのまにか意識せずに織屋君と話せていた。





303 名前:1/4[sage] 投稿日:04/10/28(木) 18:04:15 ID:???
(頼津町に来るのも久しぶりだな)
(うーん、こうしてブラブラと街中を歩くのも懐かしいな…)
(おや、前から来るあの3人はクラスメートだった女の子達じゃないかよ)


「あれ?織屋くんじゃない、久しぶり!」
「本当だ、織屋くん!」
「キャー!テレビ見たわよ、有名人!!」

「おお、久しぶりだな、みんな元気にしてたか?」

「10年ぶり?、12年、、、11年だったかしら」
「織屋くんが弁護士になるなんてね、信じられないわ、本物なの?」

「おいおい勘弁してくれよ、本物だぜ?」

「そうよ、この前『法律相談所』に出てたじゃないの、かっこよかったわよ」
「うん、橋本弁護士より織屋くんの方が良かったわよ」

「いやー、あれは橋本さんが都合が悪くてさ、頼まれて代役で出ただけだよ」

「もったいない!レギュラーで出なさいよ」
「わたし断然応援するわ」
「そうよ、一回だけなんて言わずにまた出なさいよ」

「本業の方が忙しいんだよ、それに嫁に不評だったんでな、もう出ないよ」

「あー、織屋くんはもう結婚してるんだ、こっちはまだよ」
「高校の時にカッコイイって思ってたのに…ちょっとショックだなー」

「ハハハ、そういう事はもっと早く言ってくれよ」

304 名前:2/4[sage] 投稿日:04/10/28(木) 18:05:29 ID:???
「パパ!」

(う、その声は!!)
浪馬の予想通り、振り向くとそこには腕組みして仁王立ちした女の子の姿が
トテトテと駆けて来て浪馬にしがみついてくる

「もう!すぐにおんなのひとにでれでれしちゃうんだから!」
「あのな、このお姉ちゃん達はパパの学校の友達だぞ」
「だめ!あたしとママじゃないおんなのひととでれでれしちゃだめなの!」
「だから、デレデレなんかしてないってば」
「だめなの!パパにきょひけんはありません!」


(3人を見ると…呆気に取られている、だよなぁ)


「あ、俺の娘な」

「可愛らしいわね」
「お嬢さんおいくつ?」

「はじめまして、おりや○○です、もうすぐよんさいです」

「あら、おじょうちゃん、偉いわね」
「凄いわね、しっかりした娘さんね」

「まあな、嫁に似てなんというか、な」
「ママのわるくちいっちゃだめなのよ」

305 名前:3/4[sage] 投稿日:04/10/28(木) 18:07:01 ID:???
「そうよ、あなた」


(うへ!)
後ろを振り返るまでも無く、浪馬の横にやって来る七瀬


「お義父さんとお義母さんは良いのかよ?」
「この子が『パパがいない』って騒ぐんですもの」
「あ、あのな、彼女たちはな、、、」
「ええ、クラスメートだった人達よね」
「お、おう、そうだ」
「なに焦ってるのよ、フフ」

「だめよパパ、うわきなんかしてあたしとママをなかせちゃ」
「勘弁してくれよ…」
「大丈夫よ、このお姉さん達はパパとママの学校のお友達だから」



(3人を見ると…呆気に…もういいや)


「ごめんなさいね、挨拶もまだで、織屋の妻で旧姓高遠七瀬です、覚えてます?」

「高遠さん!?」
「えっ!ひょっとして副会長?」
「うそ……織屋くんの…奥さん!?」

「ええ、ごめんなさいね、実は私も皆さんの事よくは覚えていないんですけど」

「ま、まあねぇ、クラス違ったんだし」
「う、うん、そんなに話したりしてた訳じゃないし」
「うそ……あの織屋くんと…副会長が…」

306 名前:4/4終仮題・お里帰り[sage] 投稿日:04/10/28(木) 18:08:05 ID:???
「パパ、おばあちゃんがおいしいこうちゃをいれてまっているのよ、いなくなっちゃだめでしょ?」
「そうか、おばあちゃんが待ってるのか、じゃ、帰ろっか」
「まったくパパはだめなんだから~」
「ごめんな」


「それじゃすまん、また会ったら話そうな、またな」
「失礼しますね皆さん」
「ばいば~い」



○○を真ん中にして仲良く手を繋いで去って行く3人、
その姿を見つめるこちらの3人はただ立ち尽くすのみ、と言った風情である

「……そういえば高遠さんと織屋くんってチラッと噂があったわね、信じちゃいなかったけど」
「言われてみれば…しっかしあの子、高遠さんをそのまんま小さくしたみたいね、そっくりよ」
「うそ……幸せそう…あの二人…三人か……」





311 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/28(木) 21:26:46 ID:???
「お嬢さんとの結婚の許可を頂きたく…」
「お願い、パパ…」
「うぅぅぅぅぅむ……」
俺は机をはさみ平伏している2人を前に固まっていた。
そこにママが口を挟む。
「まぁまぁ、ふつつかな娘ですが末永く…」
「お・おい……」
「いいのよ、パパには拒否権なんて無いから」
「あのねぇ・・…」
「あなた、娘がこの人と思って連れて来たのよ」
「・・…」
「私は信頼していますから・…」
「そうは言うが…彼は高校時代あまり素行が良くなかったと聞くが・・」
「あら犯罪・補導歴は無いわよ、高校時代はパパの方が酷かったし未だに同窓会では
 語り草になっていますからね。それにね、私は男を見る眼も信じていますもの」
「そう言えば若い頃のおまえにそっくりだもんなぁ、一本気で純粋で・・」
「でも社交性のある部分はあなたからの血ですわ…ともかく2人の結婚を認めてくれますね」
「うぅむむむむむ・・…」
「パパ!」
ママが机をバン!と叩きながら迫ってくる。
「あなたに拒否権は無いんだし何時までも迷っていないでいいかげんに決断しなさい!」
「………」
最高検検事のママの前で俺は首をうなだれるしかなかった、
もっとも常勝弁護士と世間で評される俺が家の中で勝てたことは殆ど無いが。
「パパ・ママ、ありがとう♪」
「幸せになるのよ…」
抱き合って泣いている2人を横に俺だけが喪失感と敗北感に包まされていた。
(なんか検察で自白を迫られた気分だ、それにどんな敗訴より悔しいぞ。
でもママのお父さんも俺が結婚を申し込んだときはこんな気分だったんだろうな。)





322 名前:ナナちゃんは心配性[sage] 投稿日:04/10/28(木) 23:00:55 ID:???
▲月■日 金曜日

○朝校門前
七瀬「おはよう、織屋君」
浪馬「うわっ?っと、七瀬、どうしたこんなところで?」
七瀬「うん・・・ちょっと・・・・」
浪馬「どうした? 何か様があるのか?」
七瀬「・・・・ううん、でもなんでもないの・・じゃあ」

○二時間目後休憩時間 教室
刃 「おい浪馬、高遠が来てるぞ」
浪馬「どこに?」
刃 「ほら前の扉のところでウロウロしてる」
浪馬「本当だ。 あっ・・・目が合ったら行っちまった・・?」

○昼休み 教室
浪馬「さて飯だ飯」
望 「浪馬、高遠さんだよ」
浪馬「また来てるのか? あれれれ? やっぱり逃げてく」
望 「浪馬の顔見て気分悪くなったんじゃないの?」
浪馬「なわけねーだろっ!」

324 名前:ナナちゃんは心配性[sage] 投稿日:04/10/28(木) 23:02:04 ID:???
○五時間目後休憩時間 教室
タマ「浪馬クン、白状しなさい。何やったの?」
浪馬「いきなりなんだよ、タマ」
タマ「ほら、あそこ。高遠さんが思いつめた顔でこっち見てるよ」
浪馬「なぬっ? また? あっ・・・やっぱり逃げた」
タマ「さては・・・」
浪馬「さては?」
タマ「高遠さん、キミの赤ちゃんができたとか?なんてね、あははは」
浪馬「わ、笑えねえ冗談言うなぁぁぁぁっ!」

○放課後 部室
夕璃「先輩っ、こんにちはっ」
浪馬「やあ夕璃チャン」
夕璃「あのぉ、高遠先輩来てました?」
浪馬「いや来てないよ」
夕璃「そうですか、さっき部室の前に立っていたんですけど・・」
浪馬「けど?」
夕璃「私が挨拶したら、慌てて校舎の方に戻っちゃいました」
浪馬「んー、七瀬のヤツ朝からどうも様子がおかしいな」

327 名前:ナナちゃんは心配性[sage] 投稿日:04/10/28(木) 23:06:21 ID:???
○夜 自治会室
浪馬「おーい、七瀬はいるか?」
七瀬「あっ、織屋君・・・・・」
浪馬「また一人で残って仕事か? あんまり無理するなよ?」
七瀬「う、うん・・・・」
浪馬「なあ七瀬、何か俺に言いたいことがあるんだろ?」
七瀬「え・・・・」
浪馬「朝から何度も俺の所に来てるじゃないか」
七瀬「・・・・・・・」
浪馬「言いにくいことなのか?」
七瀬「た、たいした事じゃなの。たいした事じゃ・・・」
浪馬「俺と七瀬の仲だろ? 遠慮はいらないぜ」
七瀬「・・・・・・」
浪馬「言いたくないのなら無理に聞こうとは思わないけどさ」
七瀬「・・・ごめん・・・なさい」
浪馬「七瀬が謝る必要はないよ。ま、言いたくなったらいつでも言ってくれ」
七瀬「・・・・うん」
浪馬「よし、約束だぞ。で、今度の日曜はどうする?」
七瀬「え?」
浪馬「デートだよ、デート」
七瀬「デ、デート? あ・・・誘って・・くれるの?」
浪馬「は? 当たり前だろ? 一日でも七瀬の顔を見ないと俺は気が狂うぞ」
七瀬「う・・・・・ひくっ・・・・」
浪馬「お、おい、いきなり何泣き出すんだよ? な、何か悪いこと言ったか?」
七瀬「ち、ちがう・・・の・・ひく・・よ、良かった・・・うっうっうっ・・」
浪馬「と、とにかく泣くなよ。お前に泣かれるとこっちまで胸が痛くなるからさ」

週末も近いのに、なかなか浪馬がデートに誘ってくれないことに不安を覚え、
嫌われたのではないかと一人胸を痛めていた七瀬だった。
高遠七瀬。強気で知られる才媛も、恋の前では心配性の少女でしかなかった。





343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/29(金) 10:32:57 ID:???
廊下にて

【刃】  「雨降ってきたなー…。」
【浪馬】「オレ傘ねーや。帰るあたりにはやまねーかな。」
【刃】  「どうせ、やまなくても、おまえいつもどうり走って帰るだろ。」
【望】  「うん、なんとかは風邪ひかないって言うしね。」
【浪馬】「そうか!オレが風邪引かないのはそういうことだったのか!ってオイ…。」

ワイワイガヤガヤ。

【七瀬】「(傘ないんだ…)」

…放課後。

【浪馬】「よし!部活終了。帰ろー!(ガチャ!)」
【浪馬】「って!七瀬!…び。びっくりした。」

部室の外で傘をさして待っている七瀬。

【七瀬】「…傘ないんでしょ。」
【浪馬】「…うん。走って帰ろうか思ってたよ。」
【七瀬】「風邪ひいちゃうわよ。…だから、いっしょに帰ろうと思って」

【浪馬】「…。って七瀬待っててくれたのかよ。部室の中に入ってくればよかったのに。」
【七瀬】「…。」

【浪馬】「じゃ、七瀬んちまで傘に入るか。いっしょに帰るべ。」
【七瀬】「ダメ!ちゃんとあなたの家まで送るわ!」

【浪馬】「じゃ、俺んちで紅茶でも飲むか?紙パックだけど七瀬が来てもいいように常備したのだ!」
【七瀬】「うん。そのあと家まで送ってもらおうかしら。家には当然、傘あるんでしょ?」


【浪馬】「つうか話こんでるうちに晴れてきたぞ。夕焼けまぶしー。虹もでてるし。」
【七瀬】「…。」
【浪馬】「…まーなんだ。…。茶でも飲みに家にきませんか?お嬢さん。」
【七瀬】「…うん。」





345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/29(金) 15:59:29 ID:???
浪馬とのお茶会が終わった執行部室、七瀬は片付けをしていた。
そこに執行部員が望も一緒に入ってくる。
「高遠さん、浪馬は帰ったようだね。お疲れ様」
「あら、砂吹君。全然疲れてなんていないわよ」
七瀬は望を見てあっさりと反論した。
「そうかな、高遠さん。この頃浪馬が帰った後溜息をついているし…」
「そ、そうかな。でも言う事は一応聞いてくれているわよ」
「・・…ふ~ん、まぁいいけど」
「それより砂吹君やみんなも、お茶の飲まない? せっかく道具出しているんだし…」
七瀬が話題を替えようと話を振ると一気にその場の空気が和らいでいくのが分かった。
「え、悪いねぇ」
「高遠さん、ご馳走様です」
「久しぶりに先輩の入れた紅茶飲めるんですねぇ」
一同が七瀬に礼を言う中、七瀬はカップの準備を始めた。
同じ執行部員の一人が手伝おうとして七瀬と共に動き始める。
「高遠先輩、このカップは使わないんですか?」
執行部員が浪馬と七瀬がさっきまで使っていたカップを指差し聞いてくる。
「あ、そ・それは使わないわ。今洗ったばかりだし…」
「そうですかぁ、でも何か勿体無いです。もう濡れているんだし…」
そう言いながらジノリのカップに手を伸ばそうとしている。
「ダメっ!」
七瀬はジノリのカップを触られないように「サッ」っと取り上げる。
「カップは私が準備するからお湯の準備をお願いね」
七瀬の動きに呆然としていた執行部員がオタオタと動き出す。
七瀬はささっと人数分のカップを用意すると乾いた布巾を手に取り
ジノリのカップをさも愛しそうに拭き始めるのであった。






352 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/29(金) 19:24:44 ID:???
やっぱこいつかわいいよな)

浪馬「……………」ジーーーーッ
七瀬「な、なに人の顔見てるのよ」
浪馬「やっぱかわいいな、って」
七瀬「な…」
浪馬「『かわいい』って言われていちいち恥ずかしがったりしてさ」

ドンッ!
いきなり七瀬に突き押されてその場に尻餅をついてしまった浪馬

浪馬「うあ!ひでえな、ケツが濡れちまったよ、うう、気持ちわりい」
七瀬「あ…そ、その、ごめんなさい」
浪馬「いや、からかい過ぎたかな、怒らせちまったか、スマン」
七瀬「………人の事からかっていたの…」
浪馬「いや、かわいいってのは本当だぞ」
七瀬「もういいから!喋らないでちょうだい!!」
浪馬「す、すまん!」
七瀬「…」
浪馬「なあ、機嫌直してくれよ」
七瀬「…」
浪馬「七瀬さん?」
七瀬「…」
浪馬「(ふぅ、、、)…」
七瀬「…」



高遠家に到着

七瀬「一応ありがとうと言っておくわ」
浪馬「へいへい、どういたしまして」
七瀬「……そ、その、ズボンの方…」
浪馬「ああ、気にするなよ、俺の方が悪かったみたいだし」
七瀬「そ、そうよね、あなたがからかったりするから、自業自得よね」
浪馬「お前が『自業自得』とかって言うか?」
七瀬「わ、私が悪いっていうの?」
浪馬「まあ俺が悪かったって事でいいよ、からかってすまなかったな」
七瀬「なんか引っ掛かる言い方ね?」
浪馬「もういいだろ、じゃあまた明日な」
七瀬「ええ、それじゃあさようなら」

浪馬「あ!あのな七瀬、『かわいい』っていうのは本当だからな」
七瀬「!」
   「も、もういいでしょ!!」
浪馬「(おー、照れてる照れてる)じゃあな、七瀬~」





368 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/29(金) 22:47:16 ID:???
浪馬の部屋PM9:00

コンコン!
【浪馬】「うぇ~い!(ガラガラ。)」
【浪馬】「…七瀬。どうしたんだこんな時間に?」
【七瀬】「何?その「うぇ~い!」って。もっとキチンとしなさい!」
【浪馬】「…。(なんか怖いぞ。七瀬。)」

【七瀬】「どうしたもこうしたも無いわ!ちょっと家出。あがるわよ。」
【浪馬】「…。家出ってオイ。」

【七瀬】「お父さんとちょっと口論になったのよー。ふう。」
【七瀬】「「だから、おまえは友達が少ないんだ!」とか言われてカチンときてね。」
【浪馬】「(うわー。七瀬の父ちゃん図星ついちゃったんだ…。)」

【七瀬】「「泊めてくれるぐらいの友達はいますよ!」って出てきちゃった。」
【浪馬】「…。と、泊るの?ココ。」
【七瀬】「なわけないでしょ。頭にきたから、ちょっと心配させたかっただけ。」

【浪馬】「七瀬。今、コーヒーしかないけど…。?」
【七瀬】「あ、いいわよ。気をつかわなくて。」

七瀬の愚痴を聞く浪馬。

【七瀬】「あー。言いたいこと言ったらスッキリしたわ…。そろそろ帰ろうかしら。」
【浪馬】「(ゲッソリ…。)こんな遅くなって、父ちゃんに怒られないのか?」
【七瀬】「わたしが、口論で負けると思う?」
【浪馬】「…。そらそうだな。(図星つかれて怒ってココ来たくせにー。)」

【七瀬】「ありがとね。いろいろ…。甘えちゃった。」
【浪馬】「まー。いいけど。」
【七瀬】「(チュ!)あの、その…甘えちゃって、ごめんね。
     これからもわたしの逃げ場所になってね。バイバイ!」
【浪馬】「…おう。」

ホッペにチューを残して嵐のような七瀬は帰っていった…。





372 名前:12月23日の七瀬1[sage] 投稿日:04/10/29(金) 23:30:59 ID:???
「フウッー」
「あらっななちゃん大きなタメ息、今日の7時からだから
13回目だね、フフフ何が原因かしら」
「私、タメ息なんか」
と言って黙ってしまう。自分でも思い当たることが多すぎる。
「原因は彼氏のことかしらね」
「私別に織屋君を彼氏だと思ってないわよ」
「誰も浪馬君とは言ってないわよ」
「・・・・・・・・・」
私は何も言えず黙ってしまった。
「そうよね、いつものこの時間ならななちゃんにこにこして
満面の笑みでこたつに入ってるものね」
改めて時計を確認してみる時間は午後10時20分になっている。
原因は自分でもわかっている。織屋君だ。
いつもならデートの約束をするために家まで訪ねて来てくれる。
今日は12月23日明日はイブ
「織屋君・・・・・・・・・・」
無意識のうちにつぶやく。
「ななちゃん気になるのなら自分から電話か訪ねて行けば?」
「電話は彼仕事中持ってないし、どのように訪ねて行けばわからないし・・・」
「ピーンポーン」
ふいに玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
私はさっきまでの落ち込みがうそみたいに玄関に駆けていった。
「はーい、今空けます」

373 名前:12月23日の七瀬2[sage] 投稿日:04/10/29(金) 23:32:26 ID:???
「愛しいななちゃんただいまー」
私の回りで温度が3度下がる。
ジト目でお父さんを睨む
「おや、どうしんだいななちゃん」
もうそんなとこで大声出さないで速く中に入って。
少し酔っ払ってるのかお父さんを連れて私は今に戻った。
「ななちゃん残念ね、彼じゃなくて、さっきの笑顔とっても可愛かったのに」
いたずらっぽくお母さんが言ってきた。
「何、ななちゃんに彼氏がいるのか、いかんぞいかんぞお父さんはまだ結婚は許さんぞ」
「結婚って、お父さん私まだ彼とは付き合ってないし結婚なんか」
私は声を張り上げる。
「あーらっななちゃんの部屋のカレンダーにハート印は彼とのデートの日でしょ、
その横にさらに小さなハートが付いてるのは何かしら?ななちゃんの危険日を
はずしてるようだけど」
「○△×■◎・・・おっお母さん」
私は飲みかけていた紅茶を噴き出しそうになった。
「何でお母さんがそんなこと知ってるの?」
「机の前に吊っているカレンダーを見れば女の子は誰でもわかるものよ」
私は忘れていたお父さんを見たがすでに寝息を立てていた。

その頃寒い冬の夜を七瀬の家に走っている影があった
「遅くなっちまったな、七瀬まだ起きているといいけど、お前にクリスマス
プレゼント渡すためにバイト頑張ったからな」
ポケットに左手を入れた先には明日プレゼントで渡すリングが入っていた。

 終わり