nanatan @Wiki ss@6スレ(その3)


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織屋七瀬    恋愛初心者七瀬    ランキング    雨降れば    VSママン    つむじまがり    コスプレ妄想

エッチな本    ある日の執行部    デートの約束    居眠り    七瀬印    会いたい



397 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/30(土) 18:09:27 ID:???
部員「最近寒くなってきた事もあり、遅刻の増加と、コート等
   上着の規定外の派手な服装が目立つとの報告が多数出ており……」


読み上げられる報告も上の空、七瀬の心の中は朝から昨日の『二人っきりの時間』でいっぱいであった。

(織屋くんったら…私の中に……)
(でも、彼が望むのなら…ううん、私もそれを望んでいる…)
(でもでも、いくら大丈夫な日とはいえ妊娠しちゃったら…)
(ま、まだ学生の身分で、これから先、進学だってあるし、お父さんお母さんにも迷惑かけちゃうし)
(なにより織屋くんにも迷惑だろうし…)
(……彼は…どう思ってくれているのかしら)
(『結婚しよう!』って……言ってくれるかしら…)
(……男の子かな…女の子かな…できちゃったりしたら)


なにやらノートに書き出し始めた七瀬、『浪』『馬』『七』『瀬』
の4文字を色々組み合わせはじめている。
さらに色々と名前を書き連ねていく。

(フフフ、織屋くんならどんな名前を考えてくれるかしら)


そして最後に『織屋七瀬』と書いて満足げにそれを眺める。

(織屋くん…まだ二人とも学生だけど、いつの日にかは…)


部員「……長…」
部員「…会長?」
部員「副会長?」

七瀬「は、はい?」



白い季節はもうすぐそこまでやって来ている、空気も冷たいと感じられる。
しかし七瀬の心には温かいものがあった、いや、熱く燃え上がっていた。





「あしたはデートなのに。晴れてくれるかなぁ・…ふぅ・…」
七瀬は窓から冷たい雨の舞う外を眺め溜息をついていた、
部屋には先ほどまでファッションショーをしその中で選んだ服がかけてある。
カーテンを閉めるとベットに座りついつい考えてしまう…
(せっかく織屋君に誘われたのに雨だとつまらないわ…)
(・…そういえば今織屋君は何をやっているのかな?)
(・…勉強? まさか。)
(テレビを見ているかインターネットかな?)
(電話で誰かと話をしているとか・…女の子とならいやだわ・…)
(まさか! 他の女の子が部屋に来ているとか・…そんなのイヤ!)
(今すぐ電話したほうがいいかな?・…)
(! 何を考えているの、何でそこまでしなきゃならないの・…)
(でもやっぱり・…)
(でもあまりに疑って嫌な女とは思われたくないし…)
(私、彼を信じる事が出来ないのかなぁ・…)
(でも彼が今何をしているのか気になってしまう)
「恋ってこんなに気になることなのかなぁ・…」
つい口から言葉が漏れてしまう、恋愛初心者の七瀬だった。





456 名前:ランキング[sage] 投稿日:04/10/31(日) 00:27:32 ID:???
12月末 放課後 自治会室

「初登場でいきなり二つのランキングでトップ」「凄すぎ」「最初噂にな
ったのは十月の終わりだよね・・二ヶ月でここまで票が集まるとは」

ネタは今日発行された新聞部の月刊コピー誌であった。少々タブロイド的
なこの本の人気コーナー、読者投票ランキングに七瀬と浪馬が出ている。

学園が震撼 意外カップル 1位 織屋浪馬君&高遠七瀬さん
◎まさに青天の霹靂。学園中をあっと驚かせた二人がいきなりの一位に!

今月二つ目の金メダル バカップル 1位 織屋浪馬君&高遠七瀬さん
◎いまや学園の名物。このまま最終集計までトップ独走か?!

「意外カップルは当然だな」「でもバカップルはヤバくない?」
「新聞雑誌は事前チェックしないから」「表現の自由を尊重するとかいう
 執行部規則?」「そう」「副会長が事前に見たら許可するわけないよ」

部員達の話は止まることを知らない。と、その時。
七瀬「遅くなってごめんなさい。あら、随分楽しそうだけど何の話かしら?」

噂をすればなんとやら。当の七瀬が現れた。
七瀬「あ・・・その本・・・やだわ・・みんな見たの?」
たちまち部員たちの間に緊張が走る。(うわ、読んじゃってるよ・・)

457 名前:ランキング[sage] 投稿日:04/10/31(日) 00:32:09 ID:???
緊張する部員達を尻目に、しかし七瀬は自分の席につくと、
少し顔を赤らめながらも、自分から話の輪に入ってきた。
七瀬「失礼しちゃうでしょ? 私と織屋君が意外カップル一位なんて」
部員「そ、そんなことないですよ」他の部員達も慌てて頷いてみせる。
七瀬「無理しなくてもいいのよ。自分でもわかってるの。私が織屋君にふさわ
   しくない、つまらない女なのは」
(ぎゃ、逆じゃないですか? どう見ても)(そんな風に思ってたのか、この人)
悪戯っぽく笑ってぺロっと舌を出してみせる彼女を見て、部員達は目を白黒させた。
どうも機嫌は悪くないらしい。むしろ自分達の名前が出ていることを喜んでいる風
に見える。部員達は顔を見合わせ、思わず安堵の溜息をついた。

七瀬 「とろこで、こっちのバカップルって何かしら?」
部員達「・・・」(う、嘘。そんな事も知らないの?)
七瀬 「クラスの人に聞いても、誰も知らないって言うのよ」
部員達「・・・」(そりゃご本人に向かって言えないでしょ)
七瀬 「あなた達は知らない?」
部員達「す、すいません。私たちも勉強不足で・・・・」
七瀬 「そうなの。残念ね」

458 名前:ランキング[sage] 投稿日:04/10/31(日) 00:45:09 ID:???
(冗談・・じゃないよね?)(みたいだね)(し、信じられないわ)
(この手の話に疎いのはわかっていたけど)(ここまでとは)
(なんてウブな人なんだろう)(ある意味、天然記念物かも・・)

あまりのネンネぶりに開いた口の塞がらない部員達をよそに、
七瀬は楽しそうに話を続けた。

七瀬 「後で織君に聞いてみるわ。彼、こういう事には詳しいから」
部員達「そ、そうですね」
七瀬 「この本見たら、織屋君なんて言うかしら? くすくす」

(織屋先輩は何と答えるんだ?)(たぶん返事に困るんじゃない?)
(もし副会長が怒ったら)(新聞部に血の雨が降るね)(おっかねー)
(織屋先輩がうまく説明してくれれば良いけど)(祈ろう。それしかない)


なお部員達の心配は杞憂に終わった。
その後七瀬がこの件で怒ったという話も、新聞部が懲罰を受けたと
いう話も聞かない。そして二人のバカップルぶりが収まることもなかった。
浪馬がどんな説明をしたのか? 部員達は不思議でならなかったと言う。



464 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/31(日) 01:47:20 ID:???
浪馬「バカップルってのはな、そのまんまバカとカップルをくっ付けたのだぜ」
七瀬「な、なんですって!私と織屋くんがバカなカップル!?」
浪馬「へ?俺たちが??」
七瀬「ほら、新聞部の月刊誌よ」
浪馬「どれどれ…うおっ!」

(やべえ、七瀬ってばなんかプルプルと震えてるぜ、ここは誤魔化さなくては)

浪馬「いや、そのな、バカップルって言葉は、お似合いの幸せそうなカップル
    に対して周りが僻みとかやっかみ半分に言う言葉なんであってな、
   本当の意味は逆で褒め言葉なんだぜ?」
七瀬「そ、そうなの?」
浪馬「お、おう、他人から見て羨ましいって思われてる訳なんだよ」
七瀬「私達が…羨ましがられてる…」
浪馬「そうそう、それで悔しくてバカなんて言われちまうとこから来た言葉なんだ」
七瀬「…」

(おや、黙っちまったぜ、さすがにこんな言い訳じゃ騙されないか…)

七瀬「フフ、、」
浪馬「ん?」
七瀬「私達、羨ましがられてるのね」
浪馬「あ、ああ」
七瀬「それも学園で一位なのね」
浪馬「そう思われてるみたいだな」
七瀬「周りの人達にも認められるなんて…ちょっと恥ずかしいけど…
    嬉しいわ」
浪馬「そ、そうですか」
七瀬「『このまま最終集計までトップ独走か?! 』ですって、フフフ♪」
浪馬「な、七瀬?」
七瀬「これからもずっとそう思われていたいわ」

(七瀬…眩し過ぎるぜ…(涙))





468 名前:雨降れば[sage] 投稿日:04/10/31(日) 10:34:22 ID:???
日曜朝 高遠家 リビング
ママン 「ナナちゃん、今日もお出かけだったわね?」
七瀬「ええ。でも雨・・止まないわね」(今日は遊園地でデートなのに)
七瀬が溜息をついていると携帯が鳴った。
七瀬「もしもし織屋君?、どうしたの? え? 待ち合わせに遅れそう?」
   傘がないの?  困ったわね。近くにコンビにでもあれば・・うん」
ママン 「・・・・」 耳をそばだてていたママンが七瀬の横にそっと近づく。
七瀬「ううん、それはダメよ。風邪引いちゃうわ」
ママン 「雨雨降れ降れ~ ナナちゃんが~♪」
七瀬「か、母さん? 電話してる横で変な歌歌わないで! あ、ううん、なんでもないの」
ママン 「蛇の目でお迎え嬉しいな~♪」
七瀬「・・・・・」
ママン 「ぴちぴち ちゃぷちゃぷ らんらんらん♪」
七瀬「・・・・わ、私が傘を持って迎えに行くわ。い、いいのよ。遠慮しないで。じゃあ」
ママン 「ほほほ、問題は解決したみたいね」
七瀬「か、母さん、父さんの傘借りるから」
ママン 「あら、傘は一つでいいんじゃない?」
七瀬「ど、どうして?」
ママン 「二人に傘一つがいいのよ」
七瀬「・・・・・あ」
ママン 「ね? 雨の日のデートも工夫次第でしょ?」
七瀬「・・・・う、うん」
ママン 「さあ、織屋君が待ってるわ。早く行ってあげなさい」
七瀬「そ、そうだわ。急がなくちゃ」

慌てて身支度を整え、浪馬の元へ駆け出す七瀬を見送るママンの
口から、さき程の歌がまたこぼれ出た。

雨 雨 降れ 降れ ナナちゃんが~ 蛇の目でお迎え嬉しいな~
ぴちぴち ちゃぷちゃぷ らんらんらん♪





495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/31(日) 22:05:57 ID:???
(織屋君とのデート楽しかった・…)
七瀬はお風呂上り、髪をとかしながら思い出していた。
(好きな人と一緒に居るのがあんなに楽しいなんて考えもしなかったわ…)
「あらナナちゃん、どうしたの。ニコニコしちゃって…」
ママが七瀬に話し掛ける
「何でも無いわよ、ママ」
「そおぅ、何かとっても楽しそうだったけど」
「だから何でもないって」
「ふ~ん…」
ニコニコしているママにこれ以上見透かされるのを恐れ目をそらす。
「そう言えば…」
「何よ」
「もうキスは済ませたの? ナナちゃん」
「な!……」
ママのさりげない突っ込みに絶句し耳まで真っ赤になる七瀬。
「ちょ・ちょっと、娘に何て事を聞いてくるのよ!」
「あら~、まだやっていないの? ナナちゃんってホントマジメなのねぇ」
「そ、そんな事・・…」
「そんな事?」
(さっきだって家まで送ってもらった時にキスしたわ・…)
(織屋君の唇は柔らかかったし・…)
「…………」
「ナナちゃん、ナナちゃん?」
「・・…何でもないわ」
顔を真っ赤にしたまま七瀬はそう言うと立ち上がり居間から出て行こうとした。
「今度は家に連れていらっしゃいね♪」
母の勝利宣言が耳に入ってきたが七瀬は何も返せなかった。


834 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/07(日) 08:13:38 ID:???
(今日はデート・……)
日曜なのにいつもの時間通り起きた七瀬は昨晩迷って選んだ服を見てニコニコし
鏡を手に持ち「怒った顔」「困った顔」「泣きそうな顔」「照れた顔」「笑顔」・・…
という具合に様々な表情を取り顔を見ながら考えていた。
(織屋君を見ている時の私の表情ってどんな感じかな)
(怒ったような顔はしていないと思うけど)
(やっぱり笑顔を保っていた方が好かれるかな?)
(でもあまり笑顔でいるのもなんか媚びているようでイヤだわ)
(でも堅い女と思われ嫌われないかしら・・)
(でも不自然にニコニコなんて私には出来ない)
(自然でイイのよ、表情は自然に出てくるんだから。ウン!)
「・・…ちゃん、ナナちゃん。ナナちゃん!」
自分を呼ぶ声に気付き七瀬が顔を上げるとママがニコニコしながらドアから覗いている。
「!・・…マ、ママ。どうしたの。ドアを開ける時はノックくらい・・」
今の表情七変化をママに見られたかと思うと七瀬は急に真っ赤になり声もうわずる。
「あらノックして開けるわよ、と言って開けたのよ。朝ご飯出来ているから食べなさい」
「・…は、はい・・…」
七瀬が返事するとママの姿が消えた。
バツの悪い思いをしながら七瀬はママの後を付いていこうと立ちあがる。
「そうそう、ナナちゃん」
ママがひょことドアから顔を出す。
「な、何よ」
「笑顔がちょっと堅いわね、もっと練習した方がいいわよ」
「マ!・・…ママ!!」
「ふふふっ」
ママは笑みを浮かべながら今度こそ本当に姿を消した。





502 名前:つむじまがり[sage] 投稿日:04/11/01(月) 11:38:06 ID:???
二学期開始早々 昼休み 3-C教室前廊下

浪馬「いたいた。おーい、七瀬」
七瀬「織屋君? なにか用かしら?」
 (あ、あの顔はもしかして・・・)
浪馬「今度の日曜デートしないか?」
七瀬「ま、また?」
 (ほら、思った通りだわ♪)
浪馬「ハートフルランドに遊びに行こうぜ」
七瀬「遊園地? あなたも随分子供っぽい場所が好きなのね」
 (あう・・またそんな言い方を・・・・・)
浪馬「ダメか?」
七瀬「だいたい私はこれでも忙しい身なの。こう毎週毎週じゃ困るわ」
 (嘘、嘘、嘘。週末は毎週予定空けてるくせに)
浪馬「そうか」
七瀬「あなたもフラフラ遊んでばかりいないで、たまの日曜くらい家で勉強したら?」
 (ど、どうしてそんな憎まれ口を叩くの? 織屋君が可哀想でしょ?)
浪馬「入場割引券の期限が今度の日曜までなんだよ」
七瀬「じゃあ一人で行けばいいじゃない」
 (本当は・・・)
浪馬「一人で行っても仕方ないだろ?」
七瀬「だからって私を誘うこともないでしょ?」
 (本当は嬉しいくせに・・・)
浪馬「割引券二枚あるからさ」
七瀬「じゃあ他の人を当たってみたら? 柴門さんとか」
 (どうして・・・)
浪馬「ふう・・わかったよ。時間取らせて悪かったな」
七瀬「用が済んだのならもう行くわ。それじゃね、織屋君」
 (素直になれないの・・・・・)
猛烈な自己嫌悪に苛まれながら、七瀬はその場を後にした。





512 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/01(月) 16:52:07 ID:???
執行部でお茶を飲みながら部員達がおしゃべりをしていた。
「ねぇねぇ、昨日はハロウィーンだったんだってね」
「ああ、アメリカとかで子供達が仮装してお菓子を貰う行事だろ」
「ううん、子供だけじゃなく大人も仮装してパーティをやるみたい…」
「へぇ、仮装パーティか。何か面白そうだね」
………
(仮装か・・……)
そばで話を聞いていた七瀬の頭の中で様々な光景が渦巻く
(仮装って何があるかな?)
(着物着るのは仮装じゃないし神社のアレ、そう巫女さん)
(巫女さんの衣装も様々ありそうで迷ってしまいそう)
(何処かの国の民族衣装…チャイナドレスとかサリーとか…)
(でも看護士さんやうさぎの耳や猫耳等と一緒で何となくいかがわしそうな気がするし・・)
(ダテ眼鏡にシャツ、ジーンズ姿で指示棒・教科書・出欠簿持ったら先生かな)
(……私だけ仮装するの恥ずかしいから織屋君も何かして欲しいな)
(セーラームーンとタキシード仮面…ちょっと古いかな…)
(織屋君に女装させて私が男装、変な世界になりそうね)
(アメリカのヒーローならスーパーマンにスーパーウーマンとか…)
(貴族のお姫様と王子様というのもありね)
(織屋君に化け物のカッコをさせて美女と野獣…ダメ、織屋君の評判を落としたくない)
(そういえば愛と青春の旅立ちという趣旨もいいわね)
(!結婚衣裳・…)
(和装は時間がかかるけど白無垢は綺麗・…)
(織屋君は白タキシードで私がウェディングドレスと言うのなら・…)
……
「・・…そういえば高遠先輩って仮装・コスプレって興味…って高遠先輩??」
「・……」
「ダメだよ、今は高遠先輩は人から話し掛ける気分じゃないらしい」
「そうみたいね…」
カップを持ったままうっすら頬を染めている七瀬に対し
執行部員は誰も声を掛けることが出来なかった。





559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/02(火) 01:03:31 ID:???
七瀬「あ、おかえりなさい。織屋君」
浪馬「灯りが点いてると思ったら七瀬か。何してるんだ?」
七瀬「部屋のお掃除」
浪馬「そりゃどうも。 げ? この本は・・・」
七瀬「そこ、捨てるものが置いてあるから気をつけてね」
浪馬「す、捨てちまうのか? これ」
七瀬「エッチな本なんていらないでしょ? 好きなだけ私の裸見てるくせに」
浪馬「そりゃそうだけどさあ・・・・」
(この写真集とか結構高かったんだけど)
七瀬「織屋君」
浪馬「ん?」
七瀬「そんなにガッカリしないで。掃除が終わったら」
浪馬「終わったら?」
七瀬「そんな本なんて忘れちゃうくらい、あなたを愛してあげるから」
浪馬「は?」
(七瀬のやつ、今スゲェこと言わなかったか?)





560 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/02(火) 01:51:01 ID:???
ある月曜日の放課後、執行部室
くつろいでいた部員達 突然部員が飛び込んで来る。

 バタバタバタ ガラガタン

【男子部員C】 「ハァ、ハァ、ハァ‥‥」
【男子部員A】 「おいおい頼むぜ、騒がしくするなよな」
【女子部員B】 「そうですよ‥高遠先輩が居たら、大目玉ですよ‥」
【男子部員C】 「バカ野朗!そんなことより大変なんだよ」
【男子部員B】 「なんですか、副会長の大目玉より大変なことって」
【女子部員A】 「どうせくだらないことなんでしょ」
【男子部員C】 「いいか!よく聞け!昨日の日曜日、織屋先輩が副会長をデートに誘わなかったらしい」
【部員一同】  「‥‥‥‥‥へっ」
【男子部員A】 「おい‥‥言って良い冗談と、悪い冗談があるぞ」
【女子部員B】 「そうですよ‥あのバカッ‥いえあのラブラブカップルが、そんなことあるわけないじゃ
          ないですか‥」
【女子部員A】 「そうよ、そうよ」
【男子部員C】 「‥聞いたんだよ‥3ーCの人に‥‥今日1日すごかったって、おまえらも気をつけろって」
【部員一同】  「なっ‥‥‥‥‥」
【男子部員A】 「うそだろ‥‥ありえないだろ‥‥なんでデートしないんだよ、織屋先輩は!
          ‥理由はなんだ、病気か?バイトか?なんか理由聞いてないのかよ!」
【男子部員C】 「そ、それが‥‥」
【女子部員A】 「それが!」
【男子部員C】 「同好会のマネージャーの女の子に頼まれて、撮影の手伝いがあるとか‥‥」
【部員一同】  「な、なんだってー」
【男子部員A】 「おまえバカか、バカなんだろう!」
【男子部員C】 「俺のせいじゃねーよ!」
【女子部員A】 「よりによって、女の子がらみって‥‥」
【男子部員B】 「しっ!誰かきます、あの足音は‥‥」

 コツ コツ コツ ‥‥‥ ガラガラ

  【七瀬】   「‥‥みなさん‥‥おはようございます‥‥」

【部員一同】  「おはようございます、副会長)
【男子部員C】 (オーラ出てる!オーラ出てるよっっっ)
【女子部員A】 (知らない、あんな表情した副会長知らない!)
【男子部員B】 (怖い、怖いよ~)
【女子部員B】 (織屋先輩‥。早く来て下さい‥早く来て下さい‥早く‥)

こうして、執行部の新しい週は始まった。
「浪馬」が現われる1時間が、部員達には5年に思えたという。


640 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:34:59 ID:???
悪夢の月曜日から1週間がすぎた執行部室

【男子部員A】 「ハァ~しかし先週は最悪だったなぁ。」
【女子部員A】 「本当にね‥あれから毎日織屋先輩が顔を出してくれたから良かったものの
          って、一番悪いのは織屋先輩じゃない!」
【男子部員A】 「おい、織屋先輩こと悪く言うなよなぁ。副会長に聞かれたら、俺知らないぞ。」
【女子部員A】 「あわわわっっっ」
【男子部員B】 「でも、今週は大丈夫なんでしょうか?先週みたいなのは、さすがに‥‥」
【男子部員A】 「執行部のまさしく黒歴史だったな。」
【女子部員B】 「たぶん大丈夫なんじゃないでしょうか‥実は土曜日の夜に高遠先輩をサンチョで
          お見かけしたんですよ‥ボディーソープ買ってらしたけど‥機嫌良かったみたい
          でしたけれど‥」

 ガラガラ

【男子部員C】 「おはよっー。あれみんな何の話してるの?」
【男子部員A】 「何って、先週のこと忘れたのかよ。副会長のことに決まってるだろうが。」
【男子部員C】 「なーんだ、そのことね。大丈夫大丈夫、昨日ちゃんとデートしていたよ。」
【女子部員A】 「本当!嘘じゃないでしょうね!」
【男子部員C】 「本当だって、俺見たんだよ。たぶんデート帰りだと思うけど、頼津駅から二人で
          歩いて行くのをね、腕なんか組んじゃってもう~ラブラブだったよ。」
【部員一同】  「おおおっ!」
【男子部員B】 「よかった‥よかったです‥‥」
【男子部員A】 「おいおい、泣くなよ。まああんな黒歴史に残るようなことが、2回も3回も起こるわけ
          無いって。」
【部員一同】  「アハハハハ‥‥」

 ガラガラ

【部員一同】  「あっ副会長、おはよ‥‥‥うっ‥‥‥」
【女子部員A】 『ちょっと!様子がおかしいじゃない!』
【男子部員A】 『おまえ、嘘ついたのかよ!それとも見間違えたんじゃないのか!』
【女子部員B】 『先輩‥ひどいです‥‥』
【男子部員C】 『嘘じゃねえよ!本当に見たんだよ!だいたい副会長を見間違うなんてことなんて、あり得ねえ
          だろう!駅から二人で腕を組んで副会長の家の方へ歩いて行くのを、ちゃんと見たんだよ!』
【男子部員A】 『ちょっと待て、二人は副会長の家の方に向かったんだな。』
【男子部員C】 『そうだよ、きっと副会長を家まで送って行ったんだよ。完璧だろ!』
【男子部員A】 『なるほど‥‥そういうことか‥‥』
【男子部員B】 『最終目的地が違ってたんですね‥‥』
【女子部員A】 『メインイベントが無かったわけか‥‥』
【男子部員C】 『おい、どういうことだよ?ちゃんと説明してくれよ?』

  【七瀬】   「‥‥あなた達‥‥何をヒソヒソ話しているのかしら‥‥」

【部員一同】  「すっすいません。副会長!!!」
【女子部員B】 『織屋先輩のバカ‥「家まで送る」なんて選択しちゃあ‥ダメじゃないですか‥‥グスン』

こうして執行部の歴史に、新たな物語が書き加えられた。




567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/02(火) 15:43:33 ID:???
執行部ではいつもと変わらぬ光景が繰り広げられていた。
「そろそろ、織屋君が来る頃だね・…」
「そうですね、じゃ私達は退散しましょうか」
執行部員が話をしていると…
「あら、いいのよ。ここにいても」
七瀬が声を掛けた。
「いえ、そう言うわけにも。織屋君は高遠さんが一人で対応する事に…」
「でも私一人だけだと変な噂が立ちそうだしやっぱりあなた達も居た方が・・」
「いいえ、私達が居ない方が直接指導しやすいでしょうし」
「そうかな・・・」
(この頃高遠さん、変だねぇ・…)
(以前はさらっと流していたのに・…)
そんな話をしていると、
「七瀬、いるか?」
浪馬が例の如く手に始末書を持って入ってくる。
「あら織屋君、ご苦労様」
七瀬が浪馬に近寄り始末書を受け取る。
「じゃ、そゆことで」
浪馬は七瀬に始末書を渡すとさっさと執行部から出て行こうとした。
「ちょ、ちょっと浪馬君。そゆことって…さっさと帰るつもりなの?」
七瀬が思わず声を掛け廊下のほうに向かう。
「悪りなー、七瀬。今日は望・刃と約束しているんだ。じゃな」
浪馬は七瀬に振り返りニコッと笑うと廊下を走って行った。
「そ・そんな……あ、織屋君! 廊下は走る所じゃ・……」
七瀬は廊下に出て走り去った浪馬を見つめていたがそのまま自分の机に戻ってくる。
「・・……」
「・……」
執行部内に奇妙な沈黙の時間が流れた。
「ちょっと休憩しましょう?」
執行部員の一人が呟く。
「私もお付き合いします」
「私も・・」
「俺も行くよ」
七瀬以外の執行部員が次々賛同し執行部から出て行き室内には七瀬一人が残った。
執行部員達は廊下を歩きながらボソボソと話し始める。
「あんな高遠さん、はじめて見たよなぁ…」
「あんなにしょんぼりしちゃって・…」
「何か雨の中棄てられた猫って感じかな」
「あ、それ上手い例え…」
「指導が上手くいっていないのを見せたくなかったのかな?」
「そうじゃないでしょ、織屋先輩が高遠先輩の誘いを断ったから…」
「そうなのか?」
・………
執行部員達のおしゃべりは部室に戻るまで止む事は無かった。





578 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/02(火) 19:27:35 ID:???
学校からの帰宅途中

七瀬「明日は祝日、、なのに誘われなかったわ、、、もしかして嫌われた?」
七瀬「ううん、そんな先週のデートだって楽しかったって言ってくれた。
   あんなに激しく愛してくれた、、、あーもう!」
七瀬は浪馬の部屋へ走りはじめた。
まだ時間は19時にもなってない、、、携帯に電話か、もしくは家に直接来てくれるはず。
何度もそういう事はあった、でも今日は何故か気になってしまっていた。
理由はそれなりにあった。ほんの一ヶ月前の事だった。いつもの通り、執行部でお茶を飲んでいた時、、、

浪馬「そういえばさ、タマが付き合ってた男に振られたんだ」
七瀬「そうなの?」
浪馬「あー。前から凹んでたり、頬が腫れてたりしてさ、ほら前に言ったろ」
七瀬「ええ、でも柴門さんも結果的には良かったんじゃないかしら?
   前に二人で緑地公園で見たじゃない?あそこはあんな事する場所じゃないわ。常識外れよ、、、」
浪馬「まぁな。それでな、元気出るまで大変だったよ、、、家行ったりなぁ。
   もちろん出てこないし。もう復活したんで結果オーライなんだけどな」
七瀬「おつかれさまでした」
浪馬「タマも凹みっぷりが尋常じゃなかったから心配したよ。
   これまで付き合ってきて初めてだったからなぁ。さすがにほっておけなかったよ。
   しかし今回の件で実感したよ。その、、、なんていうか、、、
   俺は、、七瀬が側に居てくれるから本当心強いし、感謝してます!」
七瀬「え?」
浪馬「七瀬ならきっとこう言うんじゃないかって思って元気づけてたりしたんだ。
   ”説得”とか”元気づける”とか七瀬は得意だろ?
   ついでにさ、実感したんだ。七瀬の存在が俺の中の全てを埋めてるって」
七瀬「そんな、、、ありがとう、すごく嬉しいわ。でもあなただけじゃないわ。
   あなたの存在だって私の中全て埋めてしまってるの。もう隙間が無いの」

そんな事を思い出してる内に浪馬の部屋に着く。部屋に電気は点いて無い。
七瀬「まだ帰ってないんだ、、、」
七瀬は待つことにした。もう会いたくて話したくてしょうがなかった。


588 名前:578[sage] 投稿日:04/11/02(火) 21:24:51 ID:???
七瀬「綺麗な星ね、、、」
浪馬の部屋に着いてから何時間が経ったろうか、、、いや実は10分と経っていない。
不安な気持ちが時間感覚を狂わせていた。
七瀬「わかっていた事なのにね、、、ふふ」
七瀬は笑ってしまった。恋愛は簡単ではない、好きになればなるほど不安もやって来る。
理解はできていた、信じてもいる、でもこの不安は止められなかった。
”時”という問題の解決はできない、、、柴門さんと自分の差、、、長い時間、、、
自分でもわかってた。まるで差を埋めるようにデートで、学校で、会うたびに手を繋いで肩を並べて、、、
彼は嫌がらずに一緒に居てくれる。彼も同じ気持ちなのかな?なんて思ったり。、
この前もプリクラを一緒に撮ってくれた、プリクラなんて初めてだった。
些細な事でもすごく感動して、嬉しくて、、、こんな気持ちになるなんて考えてもなかった。

不安な思いを消すかのように過去を思い出していく。思い出してるだけで一緒に居るみたいで、、、
七瀬「早く本当に会いたいなぁ」
もう秋も終わる、、、肌寒い風が体を冷やし始めていた。

浪馬「あー七瀬ー居たー!」
その声の方向に振り向く。まだ小さい浪馬が走ってこちらに向かってくる。
自分も走って行きたくなるけど足が動かない、、、それほど体が冷えていた。
浪馬「はぁはぁ、、、こっちに来てたんだ、ごめんな用事があって執行部に行けなかったんだ。
   ん?どうした?」
浪馬は七瀬の手を取る。   
浪馬「うわっ手が冷たいじゃないか!何時から居たんだよ?」
七瀬「わ、、わからない、、、」
浪馬「とにかく部屋へ」

部屋に入り、二人でベットへ腰を掛ける。   
浪馬「家に行ったんだけど、お母さんからまだ帰ってないって言われてさ。
   明日のことは電話でって思って帰ってきたんだ」
浪馬はそう言いながら台所へ紅茶を入れに行った。
浪馬「チョットお金が必要になったんでさー土手近くの動物病院にバイトでさー
   執行部に行けなかったんだ」
浪馬は台所から顔を出して様子を伺う。
浪馬「ごめんな、、、やっぱりちょっとでも執行部に顔出せばよかったよ」
両手にお揃いのマグカップを持って浪馬が横に座る。
浪馬「まだ冷たいな」
浪馬が七瀬の両手を握る。
浪馬「冷たい手でいきなり熱いカップ触ったらまずいから、少し温かくなるまで」
七瀬「うん、、、」
七瀬は泣きたいくらい嬉しかった、でも泣いたら涙で浪馬が見られなくなってしまうから堪える。


620 名前:578[sage] 投稿日:04/11/03(水) 14:03:17 ID:???
》588 
の続きです。間に気分転換のSSを作ってしまい遅れました。

手も温まり、二人で紅茶を飲みながら浪馬は自分の部屋の中を改めて眺める。
七瀬が勧めてくれた紅茶、お揃いのカップ、整理された部屋。
もう一人だけの空間では無くなっていた。

浪馬「さて、では明日の予定を決めましょうか?」
七瀬「うん、でもいいの?」
浪馬「?」
七瀬「ほら、バイト行ってたって、、、」
浪馬「デート資金?それなら大丈夫」
七瀬「そうじゃないの、疲れてるんじゃないかなって?」
浪馬「伊達にキックボクシングやってないってば」
七瀬「うん、、、」
何故バイトなのか、お金が必要か、それは七瀬に言えなかった。クリスマスまで2ヶ月を切っている、
それまでにプレゼントを用意しなければならない。どうしても渡したい物がある、、、
当然ビックボデーでの給料もある。でもそれには手を付けられなかった。
浪馬は今後の事を考えていた。浪人、そして大学。
七瀬とできるだけ長く居たい、そう考えた結果の事だ。
後悔も無いし辛いとも思わなかった。
七瀬「食事とか大丈夫なの?」
浪馬「あーあぁ、なんとか、微妙、、、」
七瀬「、、、、、、」
七瀬は何か考え始める、まるで執行部での仕事をしている時のような真剣な表情。
七瀬「そう、わかったわ!デートの後に必ずわたしが食事を作る。
   その方が安く済むと思うの。冷凍できる物にすれば結構保つし」
嬉しそうに話を進める七瀬を見て浪馬は思う。(ついに食事も七瀬色に染まったか。)
七瀬「体力がついて!健康に良くて!あ~何作ろうかしら?
   お母さんにも聞いてみるわね!」
七瀬は満面の笑みである。
浪馬「頑張らないとな」
七瀬「?」
浪馬「何でもないよ!」
浪馬は更に頑張ると心に誓うのであった。
そして数時間前の七瀬の中にあった不安の消えていた。





605 名前:578[sage] 投稿日:04/11/02(火) 23:19:14 ID:???
土曜日の執行部

浪馬が執行部のドアを開けて入る。
浪馬「おーい七瀬、明日なんだけどさー。ん?寝てる?」
七瀬「すーー、すーー、」
浪馬「よいっしょっと」
浪馬は椅子の音がたたないように引き、座った。日差しが暖かい。
偶然なのか?執行部には二人っきりな状況になっていた。
浪馬「前にもこんな事あったっけ。でも今回は違うもんなぁ七瀬ー。今は恋人同士だもんな」
寝ている七瀬に話しかける。
七瀬「すーー、すーー、」
浪馬「本当に寝てるのかな?実は起きてたりして」
七瀬「すーー、すーー、」
浪馬「七瀬、愛してる」
七瀬「すーー、すーー、」
浪馬「本当に寝てるんだな、、、受験近いし、たいへんだよな」
浪馬は疲れて寝ている七瀬に言った事を後悔する。
起きてるときに言わないとな、、、七瀬どんな顔するんだろう?
浪馬は自分の今後を考える。大学か?就職か?実際考えるのが遅い状況、、、
浪馬「七瀬に相応しい男にならないと」
今でも学校公認にはなっていない。いまだタマとの事が公認になっているのが現実。
いや執行部員には怪しがられてはいるみたいだが、、、
浪馬「七瀬、今言った事嘘じゃないよ。本心だよ」
七瀬の髪に手を振れる。
七瀬「うーん、、、」
七瀬「あぁ、、、浪、馬、、くん、、、」
そのまま七瀬が両手を浪馬の頬にあてる。
浪馬「七瀬、、、」
七瀬「す、、き、、、、」
七瀬は確実に寝ぼけている、まだ夢の中だと思っている。
七瀬「ちゅっ」
浪馬「んっ」
七瀬「んっ、ふぁ」
浪馬「んっ、ちゅ」
普段は浪馬の部屋内で起きる出来事が執行部で起きている。
当然、浪馬は興奮してしまう。
浪馬は七瀬を強く抱きしめようとする、もう何も聞こえなかった、、、

廊下
執行部員A「でさーーー困っちゃったよーー」
執行部員B「やっぱりたいへんよねーでも頑張らないとっ」
執行部員C「来年は俺たちが中心なんだからさ」
ガラッガラッガラッ
浪馬「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
執行部員一同「なんだってーーーーーーーーーーー」

七瀬「んっ、ちゅ、ふぁ」





610 名前:578[sage] 投稿日:04/11/03(水) 02:36:19 ID:???
ここは浪馬の部屋。
浪馬「ふぅ、よっこらせっと」
七瀬「うふふー♪」

数時間前のベル・エキップ
浪馬「どうするんだよ~七瀬、それじゃぁ帰れないよ」
七瀬「いいんらも~ん!今夜はお泊まりらも~ん!うふふ~♪」
浪馬はこうなるかなって予想はしてた。でもまた酔った七瀬と御対面したくなってしまい
誘ってしまった。
七瀬「早く行こうろ、浪馬~しゅっぱーちゅしんこ~」
ここに長く居てもラチがあかない、何より補導されたら大問題だ。
浪馬「了解しました!七瀬隊長」
部屋に着いて少し時間が経てば酔いが醒めるだろうと予想する浪馬。、
しかし甘かった。2回目だった為、気持ちの上での慣れが生じてしまい
飲み過ぎた為、回復不可になっていた。

再び浪馬の部屋
浪馬「水持ってくるよ」
七瀬「ありがとうございます~幸せです~」
浪馬「はいはい、、、」
浪馬「ほい水」
七瀬「うー」
七瀬「違~う~それじゃぁにょめない!口うちゅししなさい浪馬!」
浪馬「は?」
七瀬「あなたに拒否権無ひ!」
浪馬「はいはい、、、」
七瀬「うちゅ、、ゴクッゴクッ」
七瀬「浪馬~」
浪馬「ん?」
七瀬が浪馬のシャツを脱がし始める。
浪馬「お、おいっちょいまて」
七瀬「ちゅっ、うちゅ」
七瀬は浪馬の言葉を聞くこともなく体にキスをし始めた。
七瀬「うふふ~誰にも取られないように印~」
浪馬「何言ってるんだよ、、、学校で着替えられなくなるだろ~」
七瀬「いいの!拒否権無ひのっ!七瀬印一杯付けるの!」
浪馬「七瀬印~?なんだよそれ」
七瀬「お母さんにも渡さないんだから!」
浪馬「お、お母さん?」
七瀬「浪馬の事お気に入りだって言ってた~」
浪馬「それ意味が違う~七瀬との事認めてくれてるって事だろ~」
七瀬「そうなんだ~うふふ~公認だ~」
嬉しかったのかいきなり静かになり抱きついたまま寝てしまった、、、


611 名前:578[sage] 投稿日:04/11/03(水) 02:38:47 ID:???
2時間後高遠邸前
七瀬「う~ごめんなさい、、、なにかしちゃった?」
浪馬「い、いや、、、何も、、、」
七瀬「送ってもらってしまってるし、、、本当にごめんなさい」
浪馬「誘ったの俺だし。じゃおやすみ」
七瀬「おやすみなさい」
七瀬は家のドアを閉めた。

一週間後部室
七瀬「ごめんなさい着替えてたの?」
浪馬「いいよ。で、どうした?」
七瀬「この書類なんだけど、、、」
七瀬の顔が変わった。
浪馬「?」
七瀬「本当馬鹿みたい、、、そうよね、、、あなたって噂通りだったのね。
   あなたを信じちゃった、、、本当、、、馬鹿、、、」
浪馬「何が?」
七瀬「何が?じゃないわ。とぼけないで!そのアザは何?そんなに一杯!」
浪馬「は?七瀬印なんだが、、、」
七瀬「?????」
浪馬は七瀬印の説明する。
七瀬「ごめんなさい、変よね自分の付けた跡に怒るなんて、、、どうかしてるわ私、、、」
浪馬「あの時は泥酔してたもんな~でも許さないよ、七瀬。疑った罰を受けてもらうよ」
七瀬「はい」
浪馬「今ここで七瀬印をしなさい」
そう言って浪馬は自分の唇に人差し指を指した。





619 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/03(水) 12:30:03 ID:???
(明日は祭日なのに…誘ってくれなかったな…織屋くん……)

自分の部屋でうろうろと歩き回っている姿がそこにはあった。
鏡に写る自分の顔をジッと見つめたかと思うとまたうろうろ。
ぬいぐるみの頭を撫でてみたかと思うとまたうろうろろ。

(織屋くん…明日は何か用事でも在るのかな…)
(用事って…誰かと約束でも……)
(バイトがあるのかな)
(友達と約束があるのかな)
(雨堂くんと?砂吹くんと?……柴門さん…と……)
(誰か…女の子と………)


結局この日は学校で『明日の約束』は無かった。
加えて執行部に姿を見せる事のなかった浪馬。
帰り際に浪馬の部室に行ってみたがすでに戸締りがされていた。
真っ直ぐに家には帰らずに浪馬の部屋まで行きはしたものの……
部屋の前を何往復もしては見たもののチャイムを押す事が出来なかった。

もう何時間もの間、七瀬の頭の中をグルグルと妄想が駆け巡っている。

携帯を手にして『織屋浪馬』の番号を出す、そして消す。
メールを打ち込む、送信はせずに消す。
何回繰り返しただろう、ふと見ると携帯の時計が0:00になっていた。


(日付が変わっちゃった…)


携帯を置き机の上を片付け始める、結局、勉強はほとんど進まなかった。
明かりを消してベッドに入る、、、やはり思いは駆け巡る。

ふいに起き出して携帯を手にした七瀬、メールを打ち込む。
やはり送信は押さなかった、押せなかった。



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