浪馬「あのよ、七瀬」(なでなで)
七瀬「な、なに?」
浪馬「ちょっとした疑問なんだけど――」(なでなで)
……
七瀬「ね、ねえ。織屋君?」
浪馬「ん? なんだ?」(なでなで)
七瀬「ところで、なんでさっきからあたしの脚を触っているの…?」(というよりいつもだけど…)
浪馬「そりゃぁ七瀬の脚が綺麗だからさ、なでていると気持ちがいいんだ。」(なでなで)
七瀬「も、もう…そんなこと言って……」
びくぅーん
七瀬(ちょ、ちょっとそこは…)
七瀬(だめよ…みんなに見つかっちゃう…)
執行部員女子「あ、あの……すみません副会長、ちょっとお聞きしたいことが。……!!」
執行部員女子(あー、やべーところで話しかけちゃったよ…どーしよー) ※棒読みで
七瀬「はい!? な、何かしら!?」
執行部員女子「すみません。お取り込み中。」
執行部員女子(ほんとお取り込まないでよ……はぁ、この二人はいつもいつも…)
七瀬「んもう。せっかくあなたと…ゴニョゴニョ……」(どうやらバレてはいないようね。)
浪馬(執行部でイチャイチャするのって、ちょっとドキドキするよな。)
浪馬(周りの目もあるし……。まあバレていないだろうけど。)
七瀬「な、なに?」
浪馬「ちょっとした疑問なんだけど――」(なでなで)
……
七瀬「ね、ねえ。織屋君?」
浪馬「ん? なんだ?」(なでなで)
七瀬「ところで、なんでさっきからあたしの脚を触っているの…?」(というよりいつもだけど…)
浪馬「そりゃぁ七瀬の脚が綺麗だからさ、なでていると気持ちがいいんだ。」(なでなで)
七瀬「も、もう…そんなこと言って……」
びくぅーん
七瀬(ちょ、ちょっとそこは…)
七瀬(だめよ…みんなに見つかっちゃう…)
執行部員女子「あ、あの……すみません副会長、ちょっとお聞きしたいことが。……!!」
執行部員女子(あー、やべーところで話しかけちゃったよ…どーしよー) ※棒読みで
七瀬「はい!? な、何かしら!?」
執行部員女子「すみません。お取り込み中。」
執行部員女子(ほんとお取り込まないでよ……はぁ、この二人はいつもいつも…)
七瀬「んもう。せっかくあなたと…ゴニョゴニョ……」(どうやらバレてはいないようね。)
浪馬(執行部でイチャイチャするのって、ちょっとドキドキするよな。)
浪馬(周りの目もあるし……。まあバレていないだろうけど。)
教室を出た刃は、階段のところで人影に気づいて声をかけた。
刃 「たまきちゃん、まだいたんだ?」
慌てた様に振り向いたタマが口に指を当てる。
タマ「刃君? シーっ、声が大きいよ。静かにして」
刃 「なにやってるの? コソコソ隠れたりして」
タマは黙って階段の方を指差す。刃がそっと様子をうかがうと
七瀬と浪馬の声が聞こえた。二人は踊り場にいるらしい。
刃 「たまきちゃん、まだいたんだ?」
慌てた様に振り向いたタマが口に指を当てる。
タマ「刃君? シーっ、声が大きいよ。静かにして」
刃 「なにやってるの? コソコソ隠れたりして」
タマは黙って階段の方を指差す。刃がそっと様子をうかがうと
七瀬と浪馬の声が聞こえた。二人は踊り場にいるらしい。
浪馬「つれないこと言うなよ」
七瀬「先週一緒に出かけたばかりじゃないの」
浪馬「最近日曜が来るのが待ち遠しくてさ」
七瀬「あなた日曜日ごとに私を引っ張り出すつもなの?」
浪馬「安心しろ。祝祭日も忘れてないぞ」
七瀬「はあ?」
七瀬「先週一緒に出かけたばかりじゃないの」
浪馬「最近日曜が来るのが待ち遠しくてさ」
七瀬「あなた日曜日ごとに私を引っ張り出すつもなの?」
浪馬「安心しろ。祝祭日も忘れてないぞ」
七瀬「はあ?」
タマ「うぷ・・くくく・・」たまきが必死に笑いを堪える。
刃 「あの二人いつの間にデートする仲になったんだ?」
タマ「・・・ぷ・・・まだ三、四回・・・くらい・・ぷぷ・・・・みたい」
刃 「気づかなかったよ」
刃 「あの二人いつの間にデートする仲になったんだ?」
タマ「・・・ぷ・・・まだ三、四回・・・くらい・・ぷぷ・・・・みたい」
刃 「気づかなかったよ」
92 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/14(日) 23:23:48 ID:???
七瀬「こ、今度の日曜は忙しいの」
浪馬「映画見て飯喰うだけだ。昼からでいいんだよ」
七瀬「で、でも、毎週一緒に出かけるなんてまるで・・・」
浪馬「まるで?」
七瀬「・・・・なんでもないわ」
浪馬「そうか」
七瀬「そうよ」
浪馬「ま、いいや。ほら今回は豪勢だぞ。ディナーチケットまであるぜ」
浪馬はポケットから二枚の券を取り出すと七瀬に手渡した。
七瀬「あら、ここのお店って結構評判いいのよね」
浪馬「行ったことあるのか?」
七瀬「ううん」
浪馬「じゃあ行こうぜ」
七瀬「べ、別にあなたと行く必要はないでしょう?」
七瀬「こ、今度の日曜は忙しいの」
浪馬「映画見て飯喰うだけだ。昼からでいいんだよ」
七瀬「で、でも、毎週一緒に出かけるなんてまるで・・・」
浪馬「まるで?」
七瀬「・・・・なんでもないわ」
浪馬「そうか」
七瀬「そうよ」
浪馬「ま、いいや。ほら今回は豪勢だぞ。ディナーチケットまであるぜ」
浪馬はポケットから二枚の券を取り出すと七瀬に手渡した。
七瀬「あら、ここのお店って結構評判いいのよね」
浪馬「行ったことあるのか?」
七瀬「ううん」
浪馬「じゃあ行こうぜ」
七瀬「べ、別にあなたと行く必要はないでしょう?」
タマ「ぷ・・・浪馬クン、ピーンチ! ぷっ・・ぷぷぷ」
刃 「ダメと言う割には、まんざらでもなさそうなんだけどな、高遠も」
二人の様子をこっそり覗き込みながら刃が首を捻る。
刃 「ダメと言う割には、まんざらでもなさそうなんだけどな、高遠も」
二人の様子をこっそり覗き込みながら刃が首を捻る。
94 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/15(月) 02:49:56 ID:???
浪馬「どうしてもダメか?」
七瀬「う、うん」
浪馬「・・・ちぇ。はあ、予定が狂っちまったぜ」
七瀬「勝手に予定立てておいて溜息つかないで。で、なに? その手は」
差し出された浪馬の手を見て、七瀬が不思議そうに尋ねる。
浪馬「いや、返して貰おうと思って。そのチケット」
七瀬「あ・・・・・」
浪馬「他に使い道考えないとな」
七瀬「だ、誰か誘うの?」
浪馬「ん? そりゃチケットは二枚あるからさ」
七瀬「そ、そう・・・」
浪馬「さて誰を誘ったもんだか。まさか断られるとは思ってなかったぜ」
七瀬「・・・・・」
浪馬「あー、参った」
浪馬「どうしてもダメか?」
七瀬「う、うん」
浪馬「・・・ちぇ。はあ、予定が狂っちまったぜ」
七瀬「勝手に予定立てておいて溜息つかないで。で、なに? その手は」
差し出された浪馬の手を見て、七瀬が不思議そうに尋ねる。
浪馬「いや、返して貰おうと思って。そのチケット」
七瀬「あ・・・・・」
浪馬「他に使い道考えないとな」
七瀬「だ、誰か誘うの?」
浪馬「ん? そりゃチケットは二枚あるからさ」
七瀬「そ、そう・・・」
浪馬「さて誰を誘ったもんだか。まさか断られるとは思ってなかったぜ」
七瀬「・・・・・」
浪馬「あー、参った」
タマ「うぷぷぷ、か、可哀想・・・うくっく・・・織屋浪馬ノックアウト・・・うぷ」
刃 「でも高遠の方も残念そうに見えるけど、気のせいかな?」
タマ「うく・・・く・・・・く・・・そ、そお?・・・・ぷ」
刃 「でも高遠の方も残念そうに見えるけど、気のせいかな?」
タマ「うく・・・く・・・・く・・・そ、そお?・・・・ぷ」
95 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/15(月) 02:53:10 ID:???
浪馬「七瀬」
七瀬「え?・・あっ」
チケットをじっと見つめていた七瀬は、浪馬が改めて手の伸ばすの
に気づいて慌てて後ずさった。
浪馬「なんで逃げるんだ? チケット返してくれよ」
七瀬「ダメ。こ、これは私が預かるわ」
浪馬「は? ダメ?」
七瀬「あ、わ、私、何を言って・・・・」
七瀬が両手で口を塞ぐ。どうも勝手に口が動いたらしい。
浪馬「そうか、デートしてくれる気になってくれたのか?」
七瀬「ち、違うったら。えっと・・そ、そうよ。こんなものを学園に持ち
込まれたら、執行部としては見過ごせないわ」
浪馬「はぁ? いきなり変なこと言い出すなよ。まさか没収するつもりか?」
七瀬「あ、預かるだけよ。没収なんて言ってないじゃない」
浪馬「いや、だからなんで預かるなんて話が出てくるんだよ?」
七瀬「それは・・・し、執行部副会長としての判断よ」
浪馬「おいおい」
七瀬「と、とにかく預かるから」
浪馬「おまえ言ってることが無茶苦茶だぞ?」
浪馬「七瀬」
七瀬「え?・・あっ」
チケットをじっと見つめていた七瀬は、浪馬が改めて手の伸ばすの
に気づいて慌てて後ずさった。
浪馬「なんで逃げるんだ? チケット返してくれよ」
七瀬「ダメ。こ、これは私が預かるわ」
浪馬「は? ダメ?」
七瀬「あ、わ、私、何を言って・・・・」
七瀬が両手で口を塞ぐ。どうも勝手に口が動いたらしい。
浪馬「そうか、デートしてくれる気になってくれたのか?」
七瀬「ち、違うったら。えっと・・そ、そうよ。こんなものを学園に持ち
込まれたら、執行部としては見過ごせないわ」
浪馬「はぁ? いきなり変なこと言い出すなよ。まさか没収するつもりか?」
七瀬「あ、預かるだけよ。没収なんて言ってないじゃない」
浪馬「いや、だからなんで預かるなんて話が出てくるんだよ?」
七瀬「それは・・・し、執行部副会長としての判断よ」
浪馬「おいおい」
七瀬「と、とにかく預かるから」
浪馬「おまえ言ってることが無茶苦茶だぞ?」
タマ「刃君、チケットって学園に持ち込み禁止だっけ?」
刃 「いや、高遠が浪馬に禁止したいのは別のことだよ、たまきちゃん」
タマにそう答えながら、刃は苦笑した。
刃 「それにしても不器用なやり方だ」
刃 「いや、高遠が浪馬に禁止したいのは別のことだよ、たまきちゃん」
タマにそう答えながら、刃は苦笑した。
刃 「それにしても不器用なやり方だ」
100 名前:つづき[sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:56:44 ID:???
七瀬「に、日曜に使うのよね。じゃあ日曜日にちゃんと返すわ」
浪馬「なんだそりゃ? 日曜は学校休みだぞ? どうやって返すんだ?」
七瀬「まず映画だから・・・それじゃ弐式の前で」
浪馬「あのさ、わざわざ映画館の前までチケット返しに来るつもりか?」
七瀬「そ、そうよ」
浪馬「今度の日曜は忙しいんだろ? 七瀬、おまえそんな暇あるのか?」
七瀬「し、執行部の仕事は最優先だから」
浪馬「女の子連れたままおまえに会ってチケット受け取れってか? 勘弁しろよ」
七瀬「だったら男の子を誘いなさい。雨堂君は? 砂吹君は?」
浪馬「刃や望と映画を見て飯喰うのか? 俺は男とデートする趣味はないぜ」
七瀬「じゃあ一人で来れば? 二人分の食事を思う存分食べたらいいわ」
浪馬「七瀬、おまえ本気で言ってる?」
七瀬「も、もちろんよ」
七瀬「に、日曜に使うのよね。じゃあ日曜日にちゃんと返すわ」
浪馬「なんだそりゃ? 日曜は学校休みだぞ? どうやって返すんだ?」
七瀬「まず映画だから・・・それじゃ弐式の前で」
浪馬「あのさ、わざわざ映画館の前までチケット返しに来るつもりか?」
七瀬「そ、そうよ」
浪馬「今度の日曜は忙しいんだろ? 七瀬、おまえそんな暇あるのか?」
七瀬「し、執行部の仕事は最優先だから」
浪馬「女の子連れたままおまえに会ってチケット受け取れってか? 勘弁しろよ」
七瀬「だったら男の子を誘いなさい。雨堂君は? 砂吹君は?」
浪馬「刃や望と映画を見て飯喰うのか? 俺は男とデートする趣味はないぜ」
七瀬「じゃあ一人で来れば? 二人分の食事を思う存分食べたらいいわ」
浪馬「七瀬、おまえ本気で言ってる?」
七瀬「も、もちろんよ」
タマ「なんなの? この二人・・うくっ・・ぷぷぷ」再びタマが笑いの虫に襲われた。
刃 「一人で来いか・・それが本音だろうな。浪馬、気づいてやれよ」
刃 「一人で来いか・・それが本音だろうな。浪馬、気づいてやれよ」
101 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/15(月) 21:59:27 ID:???
浪馬「なあ、要するに他の女の子とデートするなって言いたいのか?」
七瀬「う、自惚れないで頂戴」
浪馬「だってさー、そう聞こえるぜ?」
七瀬「耳がおかしいんじゃないの? い、一度耳鼻科で検査して貰いなさい!」
浪馬「大声出すなよ。怒ったのか?」
七瀬「怒ってないったらっ!」
浪馬「なあ、要するに他の女の子とデートするなって言いたいのか?」
七瀬「う、自惚れないで頂戴」
浪馬「だってさー、そう聞こえるぜ?」
七瀬「耳がおかしいんじゃないの? い、一度耳鼻科で検査して貰いなさい!」
浪馬「大声出すなよ。怒ったのか?」
七瀬「怒ってないったらっ!」
「怒ってるじゃないか」呆れ顔の浪馬は、とうとう七瀬に背を向けると腕を組み、
何やら考え込み始めた。七瀬は、もちろん自分の無茶苦茶な言いがかりを
承知しているのだろう、不安そうな面持ちで浪馬の背中を見つめている。
何やら考え込み始めた。七瀬は、もちろん自分の無茶苦茶な言いがかりを
承知しているのだろう、不安そうな面持ちで浪馬の背中を見つめている。
刃 「考え込んでる場合じゃないだろう。このにぶちん男」
タマ「も・・・ダメ・・・・ぷぷ・・・ぷっぷっぷっ」タマの我慢も限界の様だ
刃 「ほら一人で行くって言えよ。早くしないとたまきちゃんが・・・・」
刃が慌ててタマの口を押えた時、ようやく浪馬が振り返った。
タマ「も・・・ダメ・・・・ぷぷ・・・ぷっぷっぷっ」タマの我慢も限界の様だ
刃 「ほら一人で行くって言えよ。早くしないとたまきちゃんが・・・・」
刃が慌ててタマの口を押えた時、ようやく浪馬が振り返った。
浪馬「昼過ぎ・・そうだな、1時に来てくれ」
珍しく真面目な表情で浪馬は言った。
珍しく真面目な表情で浪馬は言った。
124 名前:さらに続き[sage] 投稿日:04/11/17(水) 02:56:42 ID:???
浪馬「チケット持って来てくれるんだろ? 弐式の前まで」
七瀬「う、うん・・・」
浪馬「遅れないでくれよ」
七瀬「お、織屋君こそ。一分でも遅れたら私は帰りますからね」
浪馬「げっ、遅刻したらチケット没収かよ」
七瀬「そうならないように、ちゃんと時間通りに来なさい」
浪馬「へいへい」
七瀬「あなたが誰を連れてくるのか楽しみだわ」
「さあ誰だろう?」と答え、浪馬は肩をすくめてみせた。
浪馬「チケット持って来てくれるんだろ? 弐式の前まで」
七瀬「う、うん・・・」
浪馬「遅れないでくれよ」
七瀬「お、織屋君こそ。一分でも遅れたら私は帰りますからね」
浪馬「げっ、遅刻したらチケット没収かよ」
七瀬「そうならないように、ちゃんと時間通りに来なさい」
浪馬「へいへい」
七瀬「あなたが誰を連れてくるのか楽しみだわ」
「さあ誰だろう?」と答え、浪馬は肩をすくめてみせた。
浪馬「お、もうこんな時間だ。七瀬そろそろ帰らないか?」
七瀬「こんなに遅くなったのは、あなたのせいじゃない」
浪馬「お詫びに家まで送るよ」
七瀬「結構よ。近所で変な噂が立ったら困るもの」
浪馬「ははは、そのキツイ言い方も慣れると気持ちいいぜ」
七瀬「・・・・バ、バカ」
七瀬「こんなに遅くなったのは、あなたのせいじゃない」
浪馬「お詫びに家まで送るよ」
七瀬「結構よ。近所で変な噂が立ったら困るもの」
浪馬「ははは、そのキツイ言い方も慣れると気持ちいいぜ」
七瀬「・・・・バ、バカ」
125 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/17(水) 02:59:19 ID:???
階段を降りてゆく二人と入れ替わりに、刃とタマが現れた。。
階段を降りてゆく二人と入れ替わりに、刃とタマが現れた。。
タマ「はぁ、はぁ、はぁ、お腹が痛くて死ぬかと思った。もう参っちゃう」
刃 「好きで見てたんでしょ?」
タマ「仕方なくだよ。帰ろうとしたら、二人が階段なんかで揉めてるから」
刃 「通れないか。その割には随分楽しんでたみたいだけど?」
タマ「へへへ、バレた? でも浪馬クンはどうするつもりかな?」
刃 「一人で行くさ」
タマ「チケット余っちゃうよ?」
刃 「浪馬が一人で行けば、きっと高遠はデートしてくれるよ。
そもそも日曜が忙しいなんてのも嘘だと思う」
タマ「なるほど・・・あ、浪馬クンにもそう言っておこうか?」
刃 「覗いてたのバレちゃうよ、たまきちゃん」
タマ「あははは、それはマズイね」
刃 「浪馬はうまくやるよ」
タマ「大丈夫かな? なんせトコトン鈍いのよね、浪馬クンは」
刃 「大丈夫だって。それよりたまきちゃん、俺たちも帰ろう」
タマ「うん、そうだね」
刃 「好きで見てたんでしょ?」
タマ「仕方なくだよ。帰ろうとしたら、二人が階段なんかで揉めてるから」
刃 「通れないか。その割には随分楽しんでたみたいだけど?」
タマ「へへへ、バレた? でも浪馬クンはどうするつもりかな?」
刃 「一人で行くさ」
タマ「チケット余っちゃうよ?」
刃 「浪馬が一人で行けば、きっと高遠はデートしてくれるよ。
そもそも日曜が忙しいなんてのも嘘だと思う」
タマ「なるほど・・・あ、浪馬クンにもそう言っておこうか?」
刃 「覗いてたのバレちゃうよ、たまきちゃん」
タマ「あははは、それはマズイね」
刃 「浪馬はうまくやるよ」
タマ「大丈夫かな? なんせトコトン鈍いのよね、浪馬クンは」
刃 「大丈夫だって。それよりたまきちゃん、俺たちも帰ろう」
タマ「うん、そうだね」
タマには大丈夫答えたものの、刃も内心不安を覚えていた。
(時々とんでもないポカやるからな・・・・)
タマと一緒に道を歩きながら、刃は苦笑を浮かべた。
(時々とんでもないポカやるからな・・・・)
タマと一緒に道を歩きながら、刃は苦笑を浮かべた。
ザーーザーー
浪馬「そこそこ」
七瀬「ここ?」
浪馬「そうそう」
ワシャワシャ
浪馬「七瀬の洗い方好きなんだよな~」
七瀬「本当?ふふふ嬉しいわ」
ザバーー
七瀬「はい終わり。でもね私は少し不満があるわ」
浪馬「なんで?まずいことしたか?」
浪馬は今日の出来事すべてを最速で思い出す。
浪馬「、、、、、」
浪馬はまったく覚えがなかった。
七瀬は首を傾げて浪馬の反応を待つ
浪馬(可愛いなぁ、、、っとそれでころでない。うーん)
七瀬「わからない?」
浪馬「ごめん七瀬、本当にわからない、、、」
七瀬「今日は3回だったわ。先週は5回だったのに」
浪馬は理解した。けど、、、
浪馬「いや、それは十分なんじゃぁ?」
七瀬「いいえ、少ないわ」
浪馬「普通はこれくらいなんじゃぁ?」
七瀬「普通で満足出来なくなったのはあなたのせいなんじゃないかしら」
浪馬「ごもっともです」
七瀬「来週はもっとねw」
七瀬は本当に怒ってる訳ではない、だだ少し気になっただけの話し。
だが浪馬はだいぶ気にしているご様子。
浪馬(そうか、少なかったか、、、)
七瀬「きゃっ」
浪馬「俺が悪かった。今から責任とるよ」
七瀬「ええ?お風呂で?」
浪馬「あぁ。お風呂なら問題無いし」
七瀬「問題?」
七瀬は考える。そして気づく。
七瀬「ちょっ、駄目、あぁ」
浪馬「気づいたみたいだな。これからおしっこ出しちゃうくらい満足させてあげるよ~」
七瀬「そんな」
浪馬「この前だって俺が望むならって」
七瀬「あなたが望むなら、、、」
浪馬「そういうことw」
七瀬「あぁ、ああ」
浪馬「そこそこ」
七瀬「ここ?」
浪馬「そうそう」
ワシャワシャ
浪馬「七瀬の洗い方好きなんだよな~」
七瀬「本当?ふふふ嬉しいわ」
ザバーー
七瀬「はい終わり。でもね私は少し不満があるわ」
浪馬「なんで?まずいことしたか?」
浪馬は今日の出来事すべてを最速で思い出す。
浪馬「、、、、、」
浪馬はまったく覚えがなかった。
七瀬は首を傾げて浪馬の反応を待つ
浪馬(可愛いなぁ、、、っとそれでころでない。うーん)
七瀬「わからない?」
浪馬「ごめん七瀬、本当にわからない、、、」
七瀬「今日は3回だったわ。先週は5回だったのに」
浪馬は理解した。けど、、、
浪馬「いや、それは十分なんじゃぁ?」
七瀬「いいえ、少ないわ」
浪馬「普通はこれくらいなんじゃぁ?」
七瀬「普通で満足出来なくなったのはあなたのせいなんじゃないかしら」
浪馬「ごもっともです」
七瀬「来週はもっとねw」
七瀬は本当に怒ってる訳ではない、だだ少し気になっただけの話し。
だが浪馬はだいぶ気にしているご様子。
浪馬(そうか、少なかったか、、、)
七瀬「きゃっ」
浪馬「俺が悪かった。今から責任とるよ」
七瀬「ええ?お風呂で?」
浪馬「あぁ。お風呂なら問題無いし」
七瀬「問題?」
七瀬は考える。そして気づく。
七瀬「ちょっ、駄目、あぁ」
浪馬「気づいたみたいだな。これからおしっこ出しちゃうくらい満足させてあげるよ~」
七瀬「そんな」
浪馬「この前だって俺が望むならって」
七瀬「あなたが望むなら、、、」
浪馬「そういうことw」
七瀬「あぁ、ああ」
七瀬はこの後満足どころか失神する事になる
138 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/17(水) 19:20:40 ID:???
》128の続き
》128の続き
1時間後
二人でベットに横たわる
浪馬「ふー七瀬に体洗って貰って、3回もして、もうお腹一杯だ~」
七瀬「ふふふ」
浪馬「もう動けない」
七瀬「わたしもよ」
浪馬「、、、、、」
七瀬「、、、、、」
ふと静寂の中で天上をぼーっと見ている二人。
浪馬「このまま泊まって明日一緒に行きたいよな、無理なんだけどさ」
七瀬「そうね、夫婦みたいに腕を組んで。」
浪馬「みんなビックリするだろうなw」
七瀬「ええ、ビックリすると思うわ」
浪馬「、、、、」
七瀬「、、、、」
再び静寂が訪れる。二人ともまだ一緒に居たい、しかし長くて後、数時間で別れなければならない。
七瀬「ねぇ」
浪馬「ん?」
七瀬「わたしのこと、、、好き?」
浪馬「前にも聞いたよなぁ」
七瀬「何回でも聞きたいの」
浪馬(もう、七瀬が居ない生活は考えられない)
浪馬「そうだな、、、好きでは無くなったよ、、、」
七瀬「え?」
浪馬「もう”好き”じゃない」
七瀬の目を真剣な眼差しで見つめる浪馬。
浪馬「わかるよな」
七瀬は一瞬、悲しい顔をするが、すぐに考え直す。
七瀬「そうよね。ふふふ。意地悪なんだから」
七瀬は気づいて笑ってしまう。
浪馬「ア・イ・シ・テ・ル」
七瀬「ア・イ・シ・テ・ル」
浪馬「ふー七瀬に体洗って貰って、3回もして、もうお腹一杯だ~」
七瀬「ふふふ」
浪馬「もう動けない」
七瀬「わたしもよ」
浪馬「、、、、、」
七瀬「、、、、、」
ふと静寂の中で天上をぼーっと見ている二人。
浪馬「このまま泊まって明日一緒に行きたいよな、無理なんだけどさ」
七瀬「そうね、夫婦みたいに腕を組んで。」
浪馬「みんなビックリするだろうなw」
七瀬「ええ、ビックリすると思うわ」
浪馬「、、、、」
七瀬「、、、、」
再び静寂が訪れる。二人ともまだ一緒に居たい、しかし長くて後、数時間で別れなければならない。
七瀬「ねぇ」
浪馬「ん?」
七瀬「わたしのこと、、、好き?」
浪馬「前にも聞いたよなぁ」
七瀬「何回でも聞きたいの」
浪馬(もう、七瀬が居ない生活は考えられない)
浪馬「そうだな、、、好きでは無くなったよ、、、」
七瀬「え?」
浪馬「もう”好き”じゃない」
七瀬の目を真剣な眼差しで見つめる浪馬。
浪馬「わかるよな」
七瀬は一瞬、悲しい顔をするが、すぐに考え直す。
七瀬「そうよね。ふふふ。意地悪なんだから」
七瀬は気づいて笑ってしまう。
浪馬「ア・イ・シ・テ・ル」
七瀬「ア・イ・シ・テ・ル」
お互い手をしっかりと握り合う、永遠に誓い合うように。
【七瀬】「随分早くきてしまったわ、あと一時間か・・・・・・まあいいわ、ゆっくり待ちましょう」
【七瀬】「今日は遊園地でデート。あまり騒がしい所は苦手だけど、織屋くんと一緒ならかまわないわ
・・・・・今の時期ならパレードがあるかしら、楽しみだわ。
あ、観覧車で夜景を二人きりで観るのもロマンチックだわ(にこにこ)」
・・・・・今の時期ならパレードがあるかしら、楽しみだわ。
あ、観覧車で夜景を二人きりで観るのもロマンチックだわ(にこにこ)」
【七瀬】「織屋くんまだかしら、遅いわ・・・・・・何かあったのかしら・・・・・
もしかして交通事故に遇ったりしてたら・・・・・・(どきどき)
あらいけない、まだ待ち合わせ時間の三十分前だわ、もう少し待ちましょう(ほっ)」
もしかして交通事故に遇ったりしてたら・・・・・・(どきどき)
あらいけない、まだ待ち合わせ時間の三十分前だわ、もう少し待ちましょう(ほっ)」
【七瀬】「せっかくだから織屋くん、起こしに行けば良かったかしら・・・・・
織屋くんにお目覚めのキスをして・・・なんてそんな(キャー)
そして織屋くん、わたしを抱きしめて・・・・わ、わたしったら朝からそんなこと(ぽぽぽ)」
織屋くんにお目覚めのキスをして・・・なんてそんな(キャー)
そして織屋くん、わたしを抱きしめて・・・・わ、わたしったら朝からそんなこと(ぽぽぽ)」
【浪馬】「しっかし七瀬、何百面相してるんだ?少し早く来て見れば、笑顔になったり急に険しい顔になったり
何か行きにくいぜ・・・・・・でも面白いからもうちょっと見てようぜ
待ち合わせまで、もう少し時間あるしな」
何か行きにくいぜ・・・・・・でも面白いからもうちょっと見てようぜ
待ち合わせまで、もう少し時間あるしな」
152 名前:まぎらわしい[sage] 投稿日:04/11/18(木) 01:44:15 ID:???
七瀬を探して一人の執行部員が部室の前までやって来た。
(副会長の声がする。やっぱりここだ)
扉をノックしようとした瞬間、部員の動きがピタリと止まる。
二人の会話が妙だったのだ。
七瀬「あん、動かないで」
浪馬「く、くすぐったいぜ」
七瀬「じっとしてなさい。うまくできないわ」
部員(何やってるんだろう?)
七瀬「ここは? 織屋君」
浪馬「ああ、気持ちいいよ」
七瀬「うふふふ」
浪馬「上手いんだな」
七瀬「そお? ありがとう」
部員(ま、まさか・・・)
浪馬「うっ・・ちょっと痛いよ」
七瀬「強すぎたかしら? ごめんなさい」
浪馬「あ、そこが」
七瀬「ここ?」
浪馬「そうそう・・」
部員(間違いない。これは)
浪馬「初めてして貰うけど、こりゃ天国だな」
七瀬「そんなに気持ちいい?」
浪馬「ああ」
七瀬「これから毎日でもしてあげる」
浪馬「頼むよ・・う・・あ・・・そ、そこが・・」
七瀬「ここね? んふふふ」
部員(執行部員して見逃せない。たとえ相手が副会長であっても!)
(しかし俺一人では・・・そうだ、みんなを呼んでこよう)
彼は執行部へと走った。
浪馬「く、くすぐったいぜ」
七瀬「じっとしてなさい。うまくできないわ」
部員(何やってるんだろう?)
七瀬「ここは? 織屋君」
浪馬「ああ、気持ちいいよ」
七瀬「うふふふ」
浪馬「上手いんだな」
七瀬「そお? ありがとう」
部員(ま、まさか・・・)
浪馬「うっ・・ちょっと痛いよ」
七瀬「強すぎたかしら? ごめんなさい」
浪馬「あ、そこが」
七瀬「ここ?」
浪馬「そうそう・・」
部員(間違いない。これは)
浪馬「初めてして貰うけど、こりゃ天国だな」
七瀬「そんなに気持ちいい?」
浪馬「ああ」
七瀬「これから毎日でもしてあげる」
浪馬「頼むよ・・う・・あ・・・そ、そこが・・」
七瀬「ここね? んふふふ」
部員(執行部員して見逃せない。たとえ相手が副会長であっても!)
(しかし俺一人では・・・そうだ、みんなを呼んでこよう)
彼は執行部へと走った。
153 名前:まぎらわしい2[sage] 投稿日:04/11/18(木) 01:47:24 ID:???
数分後、執行部員達が部室の前に集合した。一人が扉に耳を当てる。
(まだ続いてるぞ)(副会長が・・信じられないわ)(事実は事実だ)
(許すわけには・・)(でも俺怖いよ)(ここで見逃したら執行部の名折れだ)
(そうだ)(やるしかない)(みんな、用意はいいな? 行くぞ!)
数分後、執行部員達が部室の前に集合した。一人が扉に耳を当てる。
(まだ続いてるぞ)(副会長が・・信じられないわ)(事実は事実だ)
(許すわけには・・)(でも俺怖いよ)(ここで見逃したら執行部の名折れだ)
(そうだ)(やるしかない)(みんな、用意はいいな? 行くぞ!)
部員達は顔を見合わせ頷くと一斉に部室に飛び込んだ。
「動かないで! そこまでです、副会長!」
「あなたを見損ないましたっ! 立場を忘れてこんな・・・!」
「許せません! 許せません! 許せません!」
「動かないで! そこまでです、副会長!」
「あなたを見損ないましたっ! 立場を忘れてこんな・・・!」
「許せません! 許せません! 許せません!」
口々に叫びながら殺到する部員達を、七瀬はきょとんとした表情で迎えた。
七瀬「どうしたの? みんな血相を変えて。何かあったの?」
浪馬「執行部か? ぞろぞろと大勢でなんだよ?」
特に悪びれもせず答える二人を取り囲み、なおも大声で糾弾しようとする
部員達の頭上に、七瀬の一喝が炸裂した。
七瀬「鎮まりなさいっ! 見苦しい!」
七瀬「どうしたの? みんな血相を変えて。何かあったの?」
浪馬「執行部か? ぞろぞろと大勢でなんだよ?」
特に悪びれもせず答える二人を取り囲み、なおも大声で糾弾しようとする
部員達の頭上に、七瀬の一喝が炸裂した。
七瀬「鎮まりなさいっ! 見苦しい!」
頼津学園自治会執行部の最終兵器の前に敵はない。
部員達は一瞬にして硬直した。
部員達は一瞬にして硬直した。
七瀬「で、何の用なの?」
静けさを取り戻した部室に七瀬の声が響く。
すっかり縮み上がった部員達の一人が、おずおずと尋ねた。
部員「いえ・・あの・・お二人はここで何をしてたんでしょうか?」
七瀬「何って、見てわからない?」
静けさを取り戻した部室に七瀬の声が響く。
すっかり縮み上がった部員達の一人が、おずおずと尋ねた。
部員「いえ・・あの・・お二人はここで何をしてたんでしょうか?」
七瀬「何って、見てわからない?」
備品の長椅子に腰掛け、膝に浪馬の頭を乗せた七瀬は、手に
もった棒の様なものを見せると、答えた。「耳そうじよ」
もった棒の様なものを見せると、答えた。「耳そうじよ」
部員達がその場にへたり込んだ。
「今日の副会長、すごく機嫌悪くない?」
「うん、背中からどす黒いオーラが出てる。おっかねー」
「最近織屋先輩が副会長誘いに来るでしょ? 全く相手にされてないけど」
「織屋先輩もしつこいから、それで頭に来た?」
「違うよ。昨日織屋先輩とデートする夢見ちゃったんだって」
「『夢とは言え、あんな男とデートした自分が許せない』だそうだよ」
「はあ」
「そういえば、さっき廊下で織屋先輩に文句言ってた。
『私の夢に現れる許可を出した覚えはないの!』とかなんとか」
「でもさあ、織屋先輩も他人の夢の中まで責任持てないよねえ」
「だけど『それは予知夢だ』なんて織屋先輩が言ったもんだから・・」
「副会長が大噴火。うぅ・・迷惑な話だ」
「いっそ二人が付き合っちゃえば、俺たちもこんな目に合わないですむよな」
「まさか。副会長が織屋先輩を好きになるんてあり得ないよ」
「織屋先輩って、結構カッコいいと思うけどな」
「でも副会長にしてみれば、一番嫌いなタイプじゃない?」
「だよねえ」
「織屋先輩を相手してると調子狂うっていつもこぼしてるよ」
「しかしこのままだと、しょっちゅう副会長の機嫌が悪くなるぞ」
「織屋先輩が諦めるまで平和は訪れそうもないね」
執行部員達が深い溜息をついた。
「うん、背中からどす黒いオーラが出てる。おっかねー」
「最近織屋先輩が副会長誘いに来るでしょ? 全く相手にされてないけど」
「織屋先輩もしつこいから、それで頭に来た?」
「違うよ。昨日織屋先輩とデートする夢見ちゃったんだって」
「『夢とは言え、あんな男とデートした自分が許せない』だそうだよ」
「はあ」
「そういえば、さっき廊下で織屋先輩に文句言ってた。
『私の夢に現れる許可を出した覚えはないの!』とかなんとか」
「でもさあ、織屋先輩も他人の夢の中まで責任持てないよねえ」
「だけど『それは予知夢だ』なんて織屋先輩が言ったもんだから・・」
「副会長が大噴火。うぅ・・迷惑な話だ」
「いっそ二人が付き合っちゃえば、俺たちもこんな目に合わないですむよな」
「まさか。副会長が織屋先輩を好きになるんてあり得ないよ」
「織屋先輩って、結構カッコいいと思うけどな」
「でも副会長にしてみれば、一番嫌いなタイプじゃない?」
「だよねえ」
「織屋先輩を相手してると調子狂うっていつもこぼしてるよ」
「しかしこのままだと、しょっちゅう副会長の機嫌が悪くなるぞ」
「織屋先輩が諦めるまで平和は訪れそうもないね」
執行部員達が深い溜息をついた。
182 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/19(金) 22:19:08 ID:???
執行部 冬
執行部 冬
「今日の副会長、すごく機嫌悪くない?」
「うん、背中からどす黒いオーラが出てる。おっかねー」
「先週の日曜もデートしたはずでしょ? どうして?」
「織屋先輩の部屋で可愛がって貰えなかったとか?」
「違うよ。昨日夢で『俺たち分かれよう』って言われたんだって」
「夢とは言え、別れ話されて凄くショック受けたみたい」
「はあ」
「そういえば、さっき廊下で織屋先輩に文句言ってた。
『どうして夢であんなこと言ったの?!』とかなんとか」
「でもさあ、織屋先輩も他人の夢の中まで責任持てないよねえ」
「さすがの織屋先輩も目を白黒させてた」
「結局副会長の自爆? うぅ・・迷惑な話だ」
「それだけ織屋先輩が好きなんだろう。でもさー」
「ちょっと普通じゃないよね。もう命がけって感じ」
「織屋先輩って、そんなに魅力的なのかな?」
「以前はゴミ扱いしてたのにね」
「だよねえ」
「今じゃ『織屋君を前にすると、自分が自分でなくなるの』だもんな」
「しかしこんな調子じゃ、しょっちゅう副会長の機嫌悪くなるぞ」
「二人が卒業するまで平和は訪れそうもないな」
執行部員達が深い溜息をついた。
「うん、背中からどす黒いオーラが出てる。おっかねー」
「先週の日曜もデートしたはずでしょ? どうして?」
「織屋先輩の部屋で可愛がって貰えなかったとか?」
「違うよ。昨日夢で『俺たち分かれよう』って言われたんだって」
「夢とは言え、別れ話されて凄くショック受けたみたい」
「はあ」
「そういえば、さっき廊下で織屋先輩に文句言ってた。
『どうして夢であんなこと言ったの?!』とかなんとか」
「でもさあ、織屋先輩も他人の夢の中まで責任持てないよねえ」
「さすがの織屋先輩も目を白黒させてた」
「結局副会長の自爆? うぅ・・迷惑な話だ」
「それだけ織屋先輩が好きなんだろう。でもさー」
「ちょっと普通じゃないよね。もう命がけって感じ」
「織屋先輩って、そんなに魅力的なのかな?」
「以前はゴミ扱いしてたのにね」
「だよねえ」
「今じゃ『織屋君を前にすると、自分が自分でなくなるの』だもんな」
「しかしこんな調子じゃ、しょっちゅう副会長の機嫌悪くなるぞ」
「二人が卒業するまで平和は訪れそうもないな」
執行部員達が深い溜息をついた。
「なあ、俺たち春先も同じようことボヤいてなかったか?」
執行部員達は顔を見合わせ、もう一度深い溜息をついた。
執行部員達は顔を見合わせ、もう一度深い溜息をついた。
222 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/21(日) 12:41:01 ID:???
七瀬と浪馬が結ばれてから約一月、二人の関係はまだ周囲に知られて
いなかった。全く隠すつもりのない七瀬は、時間が許す限り浪馬の側
に居るようになったが、元天敵同士のイメージが強すぎるのだろう、
それと気づく者は誰もいなかった。そんなある日。
3-A教室 昼休
タマ「むふふふ、いい加減に白状したら?」
浪馬「知らない」
タマ「そんなに隠したい相手なの?」
浪馬「だから居ないんだよ。そんなヤツは」
タマ「ほらほら、そんなに恥ずかしがらなくていいから」
望 「随分楽しそうだね」
刃 「昼休みだぞ。学食行かないのか?」
タマ「あ、二人とも聞いて聞いて。浪馬クンが部屋に女の子を連れ込んだんだよ」
浪馬「タ、タマ、止めろって」
タマ「昨日の夜おすそ分けに行ったら、バッチリ証拠を発見!」
刃 「ほおー」
望 「浪馬もやるじゃない」
浪馬「お、俺は女を部屋に入れたことなんてねえよ」
タマ「あれ? 少なくとも私はしょっちゅう出入りしてるよ?」
浪馬「タマは女のうちに入ってない」
タマ「むぅぅ・・それ冗談にしてはキツすぎない?」
刃 「たまきちゃん、怒らない怒らない。今重要なのは」
望 「実際にコトに及んだかどうかかな?」
浪馬「大きなお世話だ!おまえらに関係ないだろ?」
「織屋君」
幼馴染達に玩具にされてあたふたする浪馬に、背後から話しかける者がいた。
浪馬「わっ!? 七瀬」
七瀬「何をそんなに驚いてるの?」 彼女は不思議そうに浪馬の顔を見上げた。
浪馬「知らない」
タマ「そんなに隠したい相手なの?」
浪馬「だから居ないんだよ。そんなヤツは」
タマ「ほらほら、そんなに恥ずかしがらなくていいから」
望 「随分楽しそうだね」
刃 「昼休みだぞ。学食行かないのか?」
タマ「あ、二人とも聞いて聞いて。浪馬クンが部屋に女の子を連れ込んだんだよ」
浪馬「タ、タマ、止めろって」
タマ「昨日の夜おすそ分けに行ったら、バッチリ証拠を発見!」
刃 「ほおー」
望 「浪馬もやるじゃない」
浪馬「お、俺は女を部屋に入れたことなんてねえよ」
タマ「あれ? 少なくとも私はしょっちゅう出入りしてるよ?」
浪馬「タマは女のうちに入ってない」
タマ「むぅぅ・・それ冗談にしてはキツすぎない?」
刃 「たまきちゃん、怒らない怒らない。今重要なのは」
望 「実際にコトに及んだかどうかかな?」
浪馬「大きなお世話だ!おまえらに関係ないだろ?」
「織屋君」
幼馴染達に玩具にされてあたふたする浪馬に、背後から話しかける者がいた。
浪馬「わっ!? 七瀬」
七瀬「何をそんなに驚いてるの?」 彼女は不思議そうに浪馬の顔を見上げた。
225 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/21(日) 18:24:28 ID:???
浪馬「いや、その・・・」
タマ「高遠さん! いいところに来てくれた。実はこの男、不純異性交
遊の疑いがあるんだよ。連行して取調べしてやってよ、あははは」
浪馬「バ、バカ。七瀬にまで話振るんじゃねえよ」
七瀬「不純異性交遊?」
刃 「このスットコドッコイに惚れる変わり者がいたみたい」
七瀬「変わり者・・・」
浪馬「あ、あのな、証拠もないのに変なこと言うなよ」
タマ「証拠はあるんだってば」
望 「そういえば証拠って何なの? たまきちゃん」
タマ「うぷぷぷ、部屋の床にね、女の子の髪の毛が落ちてたの」
七瀬「髪・・・・」
浪馬「そ、それがどうして女の髪ってわかるんだよ?」
タマ「すんごく長くて綺麗な髪だよ? どう見ても女の子のだよ」
望 「へえ、浪馬を好きになった物好きはロングヘアなのか」
七瀬「も、物好き?」 七瀬が目をしばたたかせた。
刃 「うちの学園の子か? 浪馬」
浪馬「し、知るかよ」
望 「んー、学園で髪の長い子といえば」
タマ 「あははは、実は高遠さんだったりして・・・あっ・・・・」
七瀬「わ、私?」 七瀬がピクンと身をすくませた。
お調子者のタマは、素晴らしいジョークを飛ばしたつもりだったが、
口に出してからシマッたという顔をした。七瀬が下品な冗談の通
じる相手ではないのを思い出したのだ。
浪馬「いや、その・・・」
タマ「高遠さん! いいところに来てくれた。実はこの男、不純異性交
遊の疑いがあるんだよ。連行して取調べしてやってよ、あははは」
浪馬「バ、バカ。七瀬にまで話振るんじゃねえよ」
七瀬「不純異性交遊?」
刃 「このスットコドッコイに惚れる変わり者がいたみたい」
七瀬「変わり者・・・」
浪馬「あ、あのな、証拠もないのに変なこと言うなよ」
タマ「証拠はあるんだってば」
望 「そういえば証拠って何なの? たまきちゃん」
タマ「うぷぷぷ、部屋の床にね、女の子の髪の毛が落ちてたの」
七瀬「髪・・・・」
浪馬「そ、それがどうして女の髪ってわかるんだよ?」
タマ「すんごく長くて綺麗な髪だよ? どう見ても女の子のだよ」
望 「へえ、浪馬を好きになった物好きはロングヘアなのか」
七瀬「も、物好き?」 七瀬が目をしばたたかせた。
刃 「うちの学園の子か? 浪馬」
浪馬「し、知るかよ」
望 「んー、学園で髪の長い子といえば」
タマ 「あははは、実は高遠さんだったりして・・・あっ・・・・」
七瀬「わ、私?」 七瀬がピクンと身をすくませた。
お調子者のタマは、素晴らしいジョークを飛ばしたつもりだったが、
口に出してからシマッたという顔をした。七瀬が下品な冗談の通
じる相手ではないのを思い出したのだ。
226 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/21(日) 18:29:34 ID:???
刃 「たまきちゃん、そ、それはちょっと。気にするな、高遠・・・へ?」
望 「高遠さん、冗談だから怒らないで・・・えっ?」
タマ「あ、あははは、ジョーク。ジョークだよ高遠・・・・さ・・ん?」
刃 「たまきちゃん、そ、それはちょっと。気にするな、高遠・・・へ?」
望 「高遠さん、冗談だから怒らないで・・・えっ?」
タマ「あ、あははは、ジョーク。ジョークだよ高遠・・・・さ・・ん?」
三人は必死にフォローに入ったものの、皆途中で絶句してしまった。
彼らの目には、信じられない光景が写っていた。怒るどころか頬を染
め、恥ずかしそうに目を伏せる七瀬がそこにいた。
三人「・・・・・・・・・・・・」
彼らの目には、信じられない光景が写っていた。怒るどころか頬を染
め、恥ずかしそうに目を伏せる七瀬がそこにいた。
三人「・・・・・・・・・・・・」
言葉を失うタマ達を尻目に、七瀬が甘えるような瞳で浪馬を見上
げると「もっとマメに部屋の掃除しないとな」と浪馬が苦笑いした。
げると「もっとマメに部屋の掃除しないとな」と浪馬が苦笑いした。
浪馬「ところで何か用か?」
七瀬「あ、あの・・お昼ごはん一緒に食べたくて」
浪馬「じゃあ学食行こう。おまえらはどうすんだよ?」
石像のように固まっている三人は黙って首を横に降った。
浪馬「そうか。それなら俺たちだけで行こうぜ、七瀬」
七瀬「う、うん。みんなまたね」
七瀬「あ、あの・・お昼ごはん一緒に食べたくて」
浪馬「じゃあ学食行こう。おまえらはどうすんだよ?」
石像のように固まっている三人は黙って首を横に降った。
浪馬「そうか。それなら俺たちだけで行こうぜ、七瀬」
七瀬「う、うん。みんなまたね」
教室を出てゆく七瀬と浪馬を呆然と見送る三人の口から
ようやく言葉が出た。
タマ 「・・・・・・・うそみたい」
刃 「・・・・・・・こんなオチがくるとは」
望 「・・・・・・・奇跡って起こるんだねえ」
ようやく言葉が出た。
タマ 「・・・・・・・うそみたい」
刃 「・・・・・・・こんなオチがくるとは」
望 「・・・・・・・奇跡って起こるんだねえ」
この日、学園は七瀬と浪馬の話で騒然となった。周囲からあれこれ
聞かれて迷惑顔の浪馬に比べて、七瀬はとても嬉しそうだった。
口にこそ出さなかったが、彼女はこの日が来るのを待ち望んでいたに違いない。
聞かれて迷惑顔の浪馬に比べて、七瀬はとても嬉しそうだった。
口にこそ出さなかったが、彼女はこの日が来るのを待ち望んでいたに違いない。
277 名前:卒業の日[sage] 投稿日:04/11/23(火) 15:13:24 ID:???
「副会長、卒業、おめでとうございます!」
「もう副会長じゃあないわよ。これからはあなたが中心になって
執行部を引っ張っていくのよ?」
「はい、がんばります!」
「来年の新入生には、誰かさんみたいな問題児がいないといいわね。」
「あ、噂をすれば、ですよ。」
織屋浪馬があたしの目の前を通りかかる。
「よう高遠、相変わらずの人気者だな」
「あなたも相変わらずのようね。女の子を沢山連れて。」
「……おまえにはこの3年間、本当に迷惑をかけたみたいだな。」
「これからは、あなたの問題行為に頭を悩ませないで済むと思うと、
本当に清々するわ。」
「あなたも相変わらずのようね。女の子を沢山連れて。」
「……おまえにはこの3年間、本当に迷惑をかけたみたいだな。」
「これからは、あなたの問題行為に頭を悩ませないで済むと思うと、
本当に清々するわ。」
彼とわたしは天敵。ただそれだけの関係。
「ははは、じゃあな高遠」
「ええ、さようなら織屋君」
「ええ、さようなら織屋君」
織屋浪馬が背を向けて校門へと向かう。
今後、彼と会うことは二度とないのだろう。
今までも、そしてこれからも、彼とわたしの人生が交わることはないのだから。
今後、彼と会うことは二度とないのだろう。
今までも、そしてこれからも、彼とわたしの人生が交わることはないのだから。
―――けど、それは、“何故か悲しい光景”
278 名前:卒業の日[sage] 投稿日:04/11/23(火) 15:14:19 ID:???
「はッ」
「はッ」
突然現実に放り出される。
ここは、どこだっただろうか。
焦点の合わない目で暗い辺りを見渡す。
……自分の部屋ではない。
……そして隣には……
ここは、どこだっただろうか。
焦点の合わない目で暗い辺りを見渡す。
……自分の部屋ではない。
……そして隣には……
「……夢、だったのね……」
頬に触れると、涙に濡れていた。
さっきまでの夢が今朝の現実だったしたら……想像するだけで心が凍る。
もし、彼がわたしに話し掛けてくれなかったら。
もし、彼がわたしをデートに連れまわしてくれなかったら。
もし、彼が……
さっきまでの夢が今朝の現実だったしたら……想像するだけで心が凍る。
もし、彼がわたしに話し掛けてくれなかったら。
もし、彼がわたしをデートに連れまわしてくれなかったら。
もし、彼が……
「……きっとこの一年がわたしの本当の人生だったのね。」
隣に眠る彼にささやく。
「沢山の幸せをありがとう。そしてこれからもずっと……」
「沢山の幸せをありがとう。そしてこれからもずっと……」
319 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/24(水) 15:27:16 ID:???
執行部員A「副会長~ 織屋浪馬が校内でいかがわしい本を売ってるとの噂がッ」
七瀬「あとで私が注意しておきます。」
七瀬は顔も上げず報告書を書くペンを止めずに言った
執行部員B「織屋浪馬が下級生たちを先導してコンパをしてるとの噂がッ」
七瀬「それも後で確認しておきます。」
同じく顔も上げず冷静に言い放つ
七瀬「それも後で確認しておきます。」
同じく顔も上げず冷静に言い放つ
執行部員A「(副会長、織屋先輩に対して寛大になったよな~)」
執行部員B「(そうよね~ 以前ならスゴい剣幕で指導しに行ったのに)」
執行部員B「(そうよね~ 以前ならスゴい剣幕で指導しに行ったのに)」
執行部員C「副会長!」
七瀬「もうっ、織屋君のことなら後で私がー」
執行部員C「それが…部室に女の子を連れ込んでるっていう噂が…」
ガタタンッ
七瀬「…指導してきます…」
スゴい剣幕で部屋を出て行く七瀬
七瀬「もうっ、織屋君のことなら後で私がー」
執行部員C「それが…部室に女の子を連れ込んでるっていう噂が…」
ガタタンッ
七瀬「…指導してきます…」
スゴい剣幕で部屋を出て行く七瀬
執行部員A&B「いつもの副会長だ…」
数分後七瀬が戻ってくる
七瀬「ふぅ」
執行部員C「おつかれさまです、どうでした?」
七瀬「誰かと思えば、柴門さんじゃないの。あの人はいいの」
執行部員C「しかし男女が部屋に2人っきりというのは…」
七瀬「織屋君はそんなことはしないわ。」
キッパリと正面から言い切る七瀬にたじろく執行部員
執行部員C「わ、わかりました。」
数分後七瀬が戻ってくる
七瀬「ふぅ」
執行部員C「おつかれさまです、どうでした?」
七瀬「誰かと思えば、柴門さんじゃないの。あの人はいいの」
執行部員C「しかし男女が部屋に2人っきりというのは…」
七瀬「織屋君はそんなことはしないわ。」
キッパリと正面から言い切る七瀬にたじろく執行部員
執行部員C「わ、わかりました。」
七瀬「(…私は織屋君を信じてるから…)」
【七瀬】 「ちょっと、どうして貴方がここにいるの!」
【浪馬】 「どうしてって‥‥入学したからだろ。」
【七瀬】 「うそ‥‥でしょ。」
【浪馬】 「うそじゃねーよ。ちなみに替え玉でもねーし、裏口入学でも無いからな。」
【七瀬】 「何てことなの‥‥幼稚園からこれまで、やっと貴方と離れられると思ったのに!」
【浪馬】 「ちなみにタマ達もいっしょだぜ。」
【七瀬】 「離れたいのは貴方だけです!」
【浪馬】 「あ、ひで~言い方。」
【七瀬】 「柴門さん達はともかくも、あなたの学力なら絶対にムリだと思っていたのに。」
【浪馬】 「それもひで~言い方だな。がんばって勉強したんだぜ、七瀬と同じ学園に行きたくて。」
【七瀬】 「‥‥貴方‥‥それ本気で言ってるんじゃないでしょうね‥‥」
【浪馬】 「い、いえ冗談です‥‥」
【七瀬】 「あ‥なんか頭が痛くなってきたわ‥‥」
【浪馬】 「おいおい大丈夫か、気を付けないと。」
【七瀬】 「誰のせいだと思っているのよ!!!」
【浪馬】 「まあ幼馴染とは言わないけれど、腐れ縁ってやつかな。これからもよろしくと言うことで。」
【七瀬】 「ハァ‥‥また貴方の事を監視しなきゃならないのね‥‥」
【浪馬】 「げっ、それは遠慮しておくぜ。」
【七瀬】 「いいえ!貴方がこの学園に入学した以上、必ず問題を起こすに決まっています!
学園内にいる間、いえ街中でも貴方の事を監視させていただきますから!」
【浪馬】 「へぇ~、ふ~ん、な~んだ。」
【七瀬】 「な、何?」
【浪馬】 「そんなに俺のこと気になるんだ~。それならそうと早く言ってくれれば‥‥って七瀬?」
【七瀬】 (プルプル)「そ、そ、そんな事!!ある訳無いでしょうがぁー!!!!!」
【浪馬】 「どうしてって‥‥入学したからだろ。」
【七瀬】 「うそ‥‥でしょ。」
【浪馬】 「うそじゃねーよ。ちなみに替え玉でもねーし、裏口入学でも無いからな。」
【七瀬】 「何てことなの‥‥幼稚園からこれまで、やっと貴方と離れられると思ったのに!」
【浪馬】 「ちなみにタマ達もいっしょだぜ。」
【七瀬】 「離れたいのは貴方だけです!」
【浪馬】 「あ、ひで~言い方。」
【七瀬】 「柴門さん達はともかくも、あなたの学力なら絶対にムリだと思っていたのに。」
【浪馬】 「それもひで~言い方だな。がんばって勉強したんだぜ、七瀬と同じ学園に行きたくて。」
【七瀬】 「‥‥貴方‥‥それ本気で言ってるんじゃないでしょうね‥‥」
【浪馬】 「い、いえ冗談です‥‥」
【七瀬】 「あ‥なんか頭が痛くなってきたわ‥‥」
【浪馬】 「おいおい大丈夫か、気を付けないと。」
【七瀬】 「誰のせいだと思っているのよ!!!」
【浪馬】 「まあ幼馴染とは言わないけれど、腐れ縁ってやつかな。これからもよろしくと言うことで。」
【七瀬】 「ハァ‥‥また貴方の事を監視しなきゃならないのね‥‥」
【浪馬】 「げっ、それは遠慮しておくぜ。」
【七瀬】 「いいえ!貴方がこの学園に入学した以上、必ず問題を起こすに決まっています!
学園内にいる間、いえ街中でも貴方の事を監視させていただきますから!」
【浪馬】 「へぇ~、ふ~ん、な~んだ。」
【七瀬】 「な、何?」
【浪馬】 「そんなに俺のこと気になるんだ~。それならそうと早く言ってくれれば‥‥って七瀬?」
【七瀬】 (プルプル)「そ、そ、そんな事!!ある訳無いでしょうがぁー!!!!!」
翌日自治会執行部に入部届を出しに行く七瀬の姿があった。その背にオーラをまといながら。
浪馬にも、休み前に部室を掃除するくらいの常識はあるらしい。
彼はせっせと働いていた。
「ま、こんなモンだろ」
浪馬がそう呟いた時、誰かが入り口をノックする音がした。
「執行部です。来期の部活動について説明にきました」
続いて澄んでよく通る少女の声が聞こえたとたん、浪馬の顔に狼狽の表情が
浮かんだ。彼はこの声の主が大の苦手だったのだ。
彼はせっせと働いていた。
「ま、こんなモンだろ」
浪馬がそう呟いた時、誰かが入り口をノックする音がした。
「執行部です。来期の部活動について説明にきました」
続いて澄んでよく通る少女の声が聞こえたとたん、浪馬の顔に狼狽の表情が
浮かんだ。彼はこの声の主が大の苦手だったのだ。
「誰もいない・・・困ったわね」
七瀬は部室に入ると、辺りを見回して眉をひそめた。
新学期から定員割れを起すキックボクシング同好会からは、新入部員がいな
ければ活動停止する旨の誓約書を貰う必要があった。
(明日から春休みだから今日中に織屋君を見つけないと・・・あら?)
彼女は床に浪馬のバッグがあるのに気がついた。
(そのうち戻って来るわね。いいわ、仕事しながらここで待たせて貰うから)
七瀬は椅子に腰掛けると、小脇に抱えた執行部の書類に目を通し始めた。
七瀬は部室に入ると、辺りを見回して眉をひそめた。
新学期から定員割れを起すキックボクシング同好会からは、新入部員がいな
ければ活動停止する旨の誓約書を貰う必要があった。
(明日から春休みだから今日中に織屋君を見つけないと・・・あら?)
彼女は床に浪馬のバッグがあるのに気がついた。
(そのうち戻って来るわね。いいわ、仕事しながらここで待たせて貰うから)
七瀬は椅子に腰掛けると、小脇に抱えた執行部の書類に目を通し始めた。
七瀬は真剣な眼差しを書類に走らせ、時にペンで何かを書き込み、時には困った
ような表情で考え込んだりもした。これでなかなか書類整理も大変な仕事のよう
だ。静まり返った部室の中に、七瀬の書類をめくる音だけが続いた。
ような表情で考え込んだりもした。これでなかなか書類整理も大変な仕事のよう
だ。静まり返った部室の中に、七瀬の書類をめくる音だけが続いた。
たっぷり一時間は経った頃、やっと全ての書類に目を通し終わったらしい。
七瀬は書類を机に置くと、椅子に座ったまま大きく伸びをする。「ん・・・・」
「まだ帰ってこない。何やってるのかしら、織屋君は」
七瀬は書類を机に置くと、椅子に座ったまま大きく伸びをする。「ん・・・・」
「まだ帰ってこない。何やってるのかしら、織屋君は」
七瀬は書類を綺麗に揃えて机に置くと、部室の中をあちこち見て回り始めた。
今度は部室を見学しながら浪馬を待つつもりの様だ。
今度は部室を見学しながら浪馬を待つつもりの様だ。
385 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20:11:27 ID:???
七瀬がまず興味を持ったのは道具やトレーニング器具だった。彼女はパン
チングボールを軽く小突いてその動きを面白そうに眺め、サンドバッグの
意外な堅さに少々驚いた顔をした。床のダンベルの重さに「へえ・・」と
小さく声をあげ、壁に掛かけられたヘッドギアを手に取ってしげしげと
眺めた。ついでに床の上にあった紙袋を覗き込んだが、「きゃ」と叫ぶと
慌てて飛び退った。どうやら浪馬の洗濯物が入っていたらしい。
七瀬がまず興味を持ったのは道具やトレーニング器具だった。彼女はパン
チングボールを軽く小突いてその動きを面白そうに眺め、サンドバッグの
意外な堅さに少々驚いた顔をした。床のダンベルの重さに「へえ・・」と
小さく声をあげ、壁に掛かけられたヘッドギアを手に取ってしげしげと
眺めた。ついでに床の上にあった紙袋を覗き込んだが、「きゃ」と叫ぶと
慌てて飛び退った。どうやら浪馬の洗濯物が入っていたらしい。
更に三十分ほど時間が過ぎただろう。七瀬が部室を一通り見回っても、
浪馬はあい変らず戻ってこない。
「もう、あのチャランポラン男、どこで油売ってるのかしら?」
再び椅子に腰掛け机に頬杖を突くと、七瀬が忌々しそうに呟いた。
「これじゃ今日も夜まで家に帰れそうもないわね。全く人迷惑なんだから」
深い溜息と共にとうとう七瀬は机に突っ伏した。年度末のお陰で執行部は
ここ数日目の回るような忙しさだった。いつも姿勢正しい彼女もやはり人の
子、心労が重なればへたり込みもする。
浪馬はあい変らず戻ってこない。
「もう、あのチャランポラン男、どこで油売ってるのかしら?」
再び椅子に腰掛け机に頬杖を突くと、七瀬が忌々しそうに呟いた。
「これじゃ今日も夜まで家に帰れそうもないわね。全く人迷惑なんだから」
深い溜息と共にとうとう七瀬は机に突っ伏した。年度末のお陰で執行部は
ここ数日目の回るような忙しさだった。いつも姿勢正しい彼女もやはり人の
子、心労が重なればへたり込みもする。
(いくら何でもこれ以上待てない。仕事はまだ他にもあるんだし)
壁に掛かった時計を睨み付け、七瀬は執行部に戻る決心をした。
(結局無駄な時間を過ごしちゃったわ。これじゃ私馬鹿みたい)
彼女は胸ポケットから小さな手帳を取り出し、そこに何かを書き付けると
ページを破って机の上に置いた。浪馬への伝言のようだ。
壁に掛かった時計を睨み付け、七瀬は執行部に戻る決心をした。
(結局無駄な時間を過ごしちゃったわ。これじゃ私馬鹿みたい)
彼女は胸ポケットから小さな手帳を取り出し、そこに何かを書き付けると
ページを破って机の上に置いた。浪馬への伝言のようだ。
七瀬が去った部室でロッカーの扉がいきなりバタリと開いた。
「やれやれ・・やっと帰ってくれたか。参ったぜ」
狭苦しいロッカーの中で無理な姿勢のまま潜んでいた浪馬は、出てくるなり、
アイテテテとうめいて腰を押さえた。
「やれやれ・・やっと帰ってくれたか。参ったぜ」
狭苦しいロッカーの中で無理な姿勢のまま潜んでいた浪馬は、出てくるなり、
アイテテテとうめいて腰を押さえた。
386 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20:14:45 ID:???
「このメモを見たら執行部に出頭しろだ? えーと欠員の件・・か」
七瀬の残したメモを読んで浪馬が嫌そうな顔をした。
「言われなくても新入部員は入れるさ。いちいちうるさい女だ」
「どうしてあんな可愛げの無い性格なんだろうな、まったく」
ブツブツと七瀬を毒づく浪馬だったが、頭の中では全然別のことを考えていた。
「このメモを見たら執行部に出頭しろだ? えーと欠員の件・・か」
七瀬の残したメモを読んで浪馬が嫌そうな顔をした。
「言われなくても新入部員は入れるさ。いちいちうるさい女だ」
「どうしてあんな可愛げの無い性格なんだろうな、まったく」
ブツブツと七瀬を毒づく浪馬だったが、頭の中では全然別のことを考えていた。
(七瀬のヤツ、あんなに綺麗だっけ?)(そりゃ美人だとは思ってたけど・・)
(書類を読んでる横顔なんて、綺麗過ぎて怖いくらいだったぜ)
(書類を読んでる横顔なんて、綺麗過ぎて怖いくらいだったぜ)
他にすることもなく、隠れていたロッカーの隙間から浪馬はずっと七瀬を見ていた。
浪馬の記憶の中の七瀬は、眉間にしわを寄せているか、呆れ顔か、あるいは軽蔑
の眼差しか、とにかくロクな表情をしていない。無論そうさせる浪馬が悪いのだが、
ごく普通にしている七瀬の顔をじっくりと見るなどという機会は、実はこれが初めて
だった。
浪馬の記憶の中の七瀬は、眉間にしわを寄せているか、呆れ顔か、あるいは軽蔑
の眼差しか、とにかくロクな表情をしていない。無論そうさせる浪馬が悪いのだが、
ごく普通にしている七瀬の顔をじっくりと見るなどという機会は、実はこれが初めて
だった。
浪馬の胸にモヤモヤとしたモノが生まれ始めていた。
(彼氏いるのかな・・?)
(いるよなあ。あんな綺麗な子を男が放っておくわけない)
(でも、もしいないんだったら・・・・)
浪馬は今まで七瀬をそういった対象として考えたことはなかった。さしもの彼も
自分を目の仇にする相手を口説くほど酔狂ではなかった。しかし今・・・・
(いるよなあ。あんな綺麗な子を男が放っておくわけない)
(でも、もしいないんだったら・・・・)
浪馬は今まで七瀬をそういった対象として考えたことはなかった。さしもの彼も
自分を目の仇にする相手を口説くほど酔狂ではなかった。しかし今・・・・
(机に突っ伏すなんて可愛いところあるよ)
(子供みたいな顔でサンドバッグを触ってさ)
(はははは、洗濯物見て慌ててたっけ)
浪馬は七瀬の可愛らしい悲鳴を思い出し、あんな声も出せるんだと一人感心した。
顔を見れば逃げ出したくなる己の天敵である七瀬。その隠れた素顔に触発されて、
浪馬の中で何かが動き出したのだ。
(子供みたいな顔でサンドバッグを触ってさ)
(はははは、洗濯物見て慌ててたっけ)
浪馬は七瀬の可愛らしい悲鳴を思い出し、あんな声も出せるんだと一人感心した。
顔を見れば逃げ出したくなる己の天敵である七瀬。その隠れた素顔に触発されて、
浪馬の中で何かが動き出したのだ。
387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20:22:59 ID:???
浪馬は七瀬の残したメモを改めて眺める。几帳面でいかにも七瀬の文字だ。
(七瀬は俺のことを・・・まあ、その辺の石ころ程度にしか思ってないだろう)
(春からは副会長だっけ。下手にしかけて怒らせたらタダじゃ済まないかも)
(あいつと俺くらい性格が違う組み合わせもなさそうだよな)
(そもそも、もう彼氏がいるかも知れないんだし)
浪馬は七瀬の残したメモを改めて眺める。几帳面でいかにも七瀬の文字だ。
(七瀬は俺のことを・・・まあ、その辺の石ころ程度にしか思ってないだろう)
(春からは副会長だっけ。下手にしかけて怒らせたらタダじゃ済まないかも)
(あいつと俺くらい性格が違う組み合わせもなさそうだよな)
(そもそも、もう彼氏がいるかも知れないんだし)
少し考えただけでも問題は山ほどあった。それくらい二人の距離は遠かった。
しかしそれでも浪馬は、先ほど見た七瀬の様々な表情が忘れられなかった。
同時にまだ見ぬ七瀬の優しい笑顔を想像して、是非本物を見たいと思った。
(とにかく誘ってみないと始まらない)
浪馬はメモをポケットにしまうと、一つ深呼吸した。
(では呼び出しを謹んでお受けするとするか。今日はまず探りを入れてみよう)
しかしそれでも浪馬は、先ほど見た七瀬の様々な表情が忘れられなかった。
同時にまだ見ぬ七瀬の優しい笑顔を想像して、是非本物を見たいと思った。
(とにかく誘ってみないと始まらない)
浪馬はメモをポケットにしまうと、一つ深呼吸した。
(では呼び出しを謹んでお受けするとするか。今日はまず探りを入れてみよう)
「それにしても七瀬に会うのが楽しみになんて、初めてじゃないかな?」
浪馬は苦笑して呟くと部室を後にした。運命の歯車が動いたのだ。
浪馬は苦笑して呟くと部室を後にした。運命の歯車が動いたのだ。
「副会長、卒業、おめでとうございます!」
「もう副会長じゃあないわよ。
これからはあなたが中心になって執行部を引っ張っていくのよ?」
「はい、がんばります!」
「来年の新入生には誰かさんみたいな問題児がいないといいわね、ふふふ。」
「あ、噂をすれば、ですよ。」
織屋くんがまっすぐこちらに向かってくる。
「もう副会長じゃあないわよ。
これからはあなたが中心になって執行部を引っ張っていくのよ?」
「はい、がんばります!」
「来年の新入生には誰かさんみたいな問題児がいないといいわね、ふふふ。」
「あ、噂をすれば、ですよ。」
織屋くんがまっすぐこちらに向かってくる。
「よう七瀬、相変わらずの人気者だな」
「あなたは一体どうしたのよ。柴門さんたちは一緒じゃあないの?」
「ちょっと七瀬に用があったんでな。先に帰ってもらった。」
「?」
「いいから、いっしょに来てくれ。」
「ちょっ…そんな引っ張らないで。」
織屋くんが私の手をひいて歩き出す。
「じゃ、じゃあ皆、元気でね。」
「あなたは一体どうしたのよ。柴門さんたちは一緒じゃあないの?」
「ちょっと七瀬に用があったんでな。先に帰ってもらった。」
「?」
「いいから、いっしょに来てくれ。」
「ちょっ…そんな引っ張らないで。」
織屋くんが私の手をひいて歩き出す。
「じゃ、じゃあ皆、元気でね。」
「行っちゃった…」
「本当にうらやましいわ、あの二人。」
「嗚呼、私も可愛い新入生とあの二人みたいに……」
「ちょっとあんた!? いい加減自重しなさいよ!?(一体誰よ、こいつを副会長にしたのは…)」
「……優等生な女のコと恋人同士になりたいわ。」
「……自分が問題児だとは認識できているみたいね。」
「本当にうらやましいわ、あの二人。」
「嗚呼、私も可愛い新入生とあの二人みたいに……」
「ちょっとあんた!? いい加減自重しなさいよ!?(一体誰よ、こいつを副会長にしたのは…)」
「……優等生な女のコと恋人同士になりたいわ。」
「……自分が問題児だとは認識できているみたいね。」
427 名前:その2 (400の続き)[sage] 投稿日:04/11/28(日) 23:49:27 ID:???
どこに連れて行かれるのかと思えば執行部。
次期役員は皆さっきまで私といっしょにいたし、
他の部員も卒業式の後片付けで体育館にいるので、今ここには誰もいない。
…何故あなたはカギをカケマスカ?
どこに連れて行かれるのかと思えば執行部。
次期役員は皆さっきまで私といっしょにいたし、
他の部員も卒業式の後片付けで体育館にいるので、今ここには誰もいない。
…何故あなたはカギをカケマスカ?
「さて、今日で卒業なわけですよ。」
「そうね、学園に来るのも今日で最後なのね……学園生活、いろいろなことがあったわね。」
「ああ。」
「特にこの一年間は自分でも信じられないようなことばかりだったわ。」
「そうだな、七瀬とこんな関係になれるとは思わなかったよ。
去年の春ごろの七瀬の俺を見る眼といったら本当に冷たいこと。」
「ふふふ、さしずめ"養豚所の豚"でも見るような目だったのかしらね?
"かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね"って感じに」
「…………え、えっと、でさ、学園生活でやり残したことあったのに気づいたんだ。」
「ん? なあに?」
織屋くんがわたしとの距離をつめる。
「そうだな、じゃ、とりあえずキスをし…」
「ちゅっ……ちゅう…ん、ちゅ…」
あなたが言い終える前にわたしからあなたの唇を奪う。
「そうね、学園に来るのも今日で最後なのね……学園生活、いろいろなことがあったわね。」
「ああ。」
「特にこの一年間は自分でも信じられないようなことばかりだったわ。」
「そうだな、七瀬とこんな関係になれるとは思わなかったよ。
去年の春ごろの七瀬の俺を見る眼といったら本当に冷たいこと。」
「ふふふ、さしずめ"養豚所の豚"でも見るような目だったのかしらね?
"かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね"って感じに」
「…………え、えっと、でさ、学園生活でやり残したことあったのに気づいたんだ。」
「ん? なあに?」
織屋くんがわたしとの距離をつめる。
「そうだな、じゃ、とりあえずキスをし…」
「ちゅっ……ちゅう…ん、ちゅ…」
あなたが言い終える前にわたしからあなたの唇を奪う。
「はぁ……ふふふ、『キスしたい』なんて、そんな言葉を使う必要ないのよ。
わたし達がその言葉を頭の中に思い浮かべた時には、もうキスしてしまっているの。
『キスした』なら使ってもいいわよ? (`・ω・´) シャキーン」
「……(やっぱりクリスマスにマンガ単行本をプレゼントなんてするんじゃなかったぜ。
まさかはまっちまうとは……。・゚・(ノ∀`)・゚・。)」
「? (なんか複雑そうな表情をしているわね……)」
わたし達がその言葉を頭の中に思い浮かべた時には、もうキスしてしまっているの。
『キスした』なら使ってもいいわよ? (`・ω・´) シャキーン」
「……(やっぱりクリスマスにマンガ単行本をプレゼントなんてするんじゃなかったぜ。
まさかはまっちまうとは……。・゚・(ノ∀`)・゚・。)」
「? (なんか複雑そうな表情をしているわね……)」
470 名前:Winter Heart's Guild その3[sage] 投稿日:04/12/01(水) 23:06:07 ID:???
》427の続き
》427の続き
「では本題に入らせてもうらけど、七瀬! お願いがあるんだ!」
「う…うん……」
やっぱり「やり残したこと」ってアレよね………カギ閉めてたし。
学園でそんなこと……ダメよ、そんな破廉恥な!
…で、でも確かにこれが最後のチャンスだし、織屋君が望むなら……望むなら…(*´Д`*)
「教えてくれ、執行部会長って誰だったんだ?」
あぁ、女としてのわたしだけでなく、執行部副会長としてのわたしも彼に捧げちゃうのね……って、
「…え?」
「今日答辞読んだのもおまえだったしさ。今なら誰も聞いていない。俺にだけ教えてくれ。」
「え? え!? ちょっと待って、やり残したことってそれなの?」
「ああ、これを聞かずにこの学園を去るわけはいかない。」
「そ…そう……(´・ω・`)ショボーン」
「ん~? 七瀬ぇ~、いったいなんだと思ったんだ?」
「あ、いや、それは…その。」
……なによ、キス関係ないじゃない!ヽ(`Д´)ノ
とは言い返せない。この状況では、ちょっと今更。
「こんなことかなぁ? (・∀・)ニヤニヤ」
「ちょ…ちょっと、ダメよ。学園でこんな……」
織屋君の手がわたしの胸に触れる。
「わかった、じゃ、やめる。」
「え、えええぇぇ??」
「ン~? 一体どっちなんだァ?」
彼は意地悪に囁きながら今度は下腹部の方を、少し触れては、すぐに離れる。
「う…うん……」
やっぱり「やり残したこと」ってアレよね………カギ閉めてたし。
学園でそんなこと……ダメよ、そんな破廉恥な!
…で、でも確かにこれが最後のチャンスだし、織屋君が望むなら……望むなら…(*´Д`*)
「教えてくれ、執行部会長って誰だったんだ?」
あぁ、女としてのわたしだけでなく、執行部副会長としてのわたしも彼に捧げちゃうのね……って、
「…え?」
「今日答辞読んだのもおまえだったしさ。今なら誰も聞いていない。俺にだけ教えてくれ。」
「え? え!? ちょっと待って、やり残したことってそれなの?」
「ああ、これを聞かずにこの学園を去るわけはいかない。」
「そ…そう……(´・ω・`)ショボーン」
「ん~? 七瀬ぇ~、いったいなんだと思ったんだ?」
「あ、いや、それは…その。」
……なによ、キス関係ないじゃない!ヽ(`Д´)ノ
とは言い返せない。この状況では、ちょっと今更。
「こんなことかなぁ? (・∀・)ニヤニヤ」
「ちょ…ちょっと、ダメよ。学園でこんな……」
織屋君の手がわたしの胸に触れる。
「わかった、じゃ、やめる。」
「え、えええぇぇ??」
「ン~? 一体どっちなんだァ?」
彼は意地悪に囁きながら今度は下腹部の方を、少し触れては、すぐに離れる。
473 名前:その4[sage タイトルの元ネタわかってもらえるかな] 投稿日:04/12/01(水) 23:15:54 ID:???
「……わかったわ、わかったから。ねぇ、もう意地悪しないで、お願い……。」
「お言葉に甘えまして。(ホント可愛いな、七瀬は (;´Д`)'`ァ'`ァ )」
「……わかったわ、わかったから。ねぇ、もう意地悪しないで、お願い……。」
「お言葉に甘えまして。(ホント可愛いな、七瀬は (;´Д`)'`ァ'`ァ )」
……ああ、
学園生活の大半を過ごしたこの場所で、
沢山の思い出の残るこの部屋で、
最後に彼との思い出を……。
学園生活の大半を過ごしたこの場所で、
沢山の思い出の残るこの部屋で、
最後に彼との思い出を……。
ガラガラガラッ
「!?」
「!!」
「さて、いくら内から錠を架けようとも、カギは新執行部会長である私、平沢博子の手にあるのですが。」
「………」
「………(;゚Д゚)」
「!?」
「!!」
「さて、いくら内から錠を架けようとも、カギは新執行部会長である私、平沢博子の手にあるのですが。」
「………」
「………(;゚Д゚)」
────
「さてと、駅前で昼飯食べてから帰りますか。」
「………(みんなに見られた。)」
「………(みんなに見られた。)」
「あ、そうだ。そういえば、結局会長って誰だったんだ。」
「(完全に忘れていたわね、この人は)……あなたの良く知っている人よ。」
「え……もしかして、のぞ…」
「わたしよ。」
「ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!」
「嘘よ。」
「~~~~ッッッ!!!!(ああぁあぁ…やべぇマジで気になってきた。)」
「ねえ、私のお願いも聞いてくれる? そうしたら本当のこと教えてあげるわ。」
「ああ、いいぞ! なんでも聴いてやるさ!」
「(完全に忘れていたわね、この人は)……あなたの良く知っている人よ。」
「え……もしかして、のぞ…」
「わたしよ。」
「ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!」
「嘘よ。」
「~~~~ッッッ!!!!(ああぁあぁ…やべぇマジで気になってきた。)」
「ねえ、私のお願いも聞いてくれる? そうしたら本当のこと教えてあげるわ。」
「ああ、いいぞ! なんでも聴いてやるさ!」
「……お泊り…したいな。」
》277-278 "Silence"の12時間前の出来事
七瀬「……あなた、一度お医者さまに診てもらったほうがいいんじゃない?」
カリカリ
七瀬「?……何を書き込んでいるのよ。」
『はんざい者よばわりされた』
『びょう人あつかいされた』
浪馬「おまえに貸しているツケさ。必ず払ってもらうぜ……
忘れっぽいんでな、メモってたんだ。」
カリカリ
七瀬「?……何を書き込んでいるのよ。」
『はんざい者よばわりされた』
『びょう人あつかいされた』
浪馬「おまえに貸しているツケさ。必ず払ってもらうぜ……
忘れっぽいんでな、メモってたんだ。」
5月
七瀬「ふんっ……冗談はあなた自身の存在だけにしてちょうだい。」
浪馬「フフフフフフッ、クク、ククク」
七瀬「!?……何を笑っているのよ。」
浪馬「楽しみの笑いさ。これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ。
七瀬へのお仕置きタイムやってくる楽しみがな。」
浪馬「フフフフフフッ、クク、ククク」
七瀬「!?……何を笑っているのよ。」
浪馬「楽しみの笑いさ。これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ。
七瀬へのお仕置きタイムやってくる楽しみがな。」
481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/12/02(木) 23:03:24 ID:???
今更》426の続き
今更》426の続き
1月
七瀬「はぁ、あ……ん…」
浪馬「そうだな…七瀬からうけた今までのつけ……払ってもらってなかったな」
七瀬「…ぁ…ん?」
浪馬「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオラオ(ry」
バゴバゴバゴバゴバゴバゴ…
七瀬「ああああァァ!…ゃぁ……あぁ、そんなっ……乱暴に…」
ビッ
浪馬「ツケの、領収書だぜ」
ビュクッ
七瀬「もう、また…なかに……。今日は危ないのに……」
浪馬「そうだな…七瀬からうけた今までのつけ……払ってもらってなかったな」
七瀬「…ぁ…ん?」
浪馬「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオラオ(ry」
バゴバゴバゴバゴバゴバゴ…
七瀬「ああああァァ!…ゃぁ……あぁ、そんなっ……乱暴に…」
ビッ
浪馬「ツケの、領収書だぜ」
ビュクッ
七瀬「もう、また…なかに……。今日は危ないのに……」
3月
「責任、とってくれるわよね?」
「ヒイイイーッ、ゆるしてくださあぁーいッ、七瀬様ーッ」
「ツケはきかないわよ。」
「ヒイイイーッ、ゆるしてくださあぁーいッ、七瀬様ーッ」
「ツケはきかないわよ。」