nanatan @Wiki ss@8スレ(その1)


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新年    元旦のラブコール    年賀状1    年賀状2    風紀指導    置き土産    浪馬の気遣い


バレンタイン秘話    変わらぬ二人    窓際エッチ    


4 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/01(土) 00:46:33 ID:???

新年なSS

【七瀬】「今、丁度新年ね・・・」
【浪馬】「あぁ、そうだな・・・」
【七瀬】「去年は色々あったわ・・・こんな関係になるとは思わなかったもの・・・」
【浪馬】「七瀬がここまで変わるとは思ってなかったけどな・・・」
【七瀬】「あら、不満なの?ここまで私を変えたのはあなたなのに・・・」
【浪馬】「不満はないが・・・」
【七瀬】「ないが・・・?」
【浪馬】「こうやって電話で話すだけっていうのがな・・・」
【七瀬】「我慢しなさいよ。私だってあなたの顔が見たいの・・・・・・
     我慢してるんだから・・・・・・」
【浪馬】「いいこと言ってくれるぜ。いい新年が迎えられそうだ!」
【七瀬】「・・・バカ、もう迎えてるわよ・・・・・・」
【浪馬】「じゃなくて、初夢に七瀬が出てきそうだぜ・・・・・・」
【七瀬】「夢の中の【七瀬】に惚れないでね・・・・・・
     ・・・・・・嫉妬しちゃうわよ?」
【浪馬】「それじゃ、また明日な?」
【七瀬】「えぇ、遅れないでね?」





18 名前:元日のラブコール[sage] 投稿日:05/01/01(土) 16:20:54 ID:???
「浪馬君・・・・私・・・・」
「ん? ああ、七瀬か。どうした?」
「ええ、ちょっとあなたの声が聞きたくて」
「さっき神社で会ったばかりじゃないか」
「え? そ、そうだったわね」
「おまえ着物も良く似合うな。綺麗だったぜ」
「ホント?」
「うん、ホントホント」
「来年も一緒に初詣行きたいわ」
「もう来年の正月の話か? 気が早いな」
「絶対に誘ってね」
「ああ」
「絶対の絶対よ? 忘れちゃイヤよ?」
「わかってる」
「私が大学行っても捨てないでね。もし捨てたら私身投げするから」
「おいおい、正月そうそう変なこと言うなよ」
「ご、ごめんなさい。でも私にはあなたしかいないから・・・・」
「心配するなよ。俺はお前を裏切ったりしないから」
「約束よ?」
「ああ、約束する」
「ありがとう、浪馬君・・・・それじゃあ」

「七瀬のヤツ、正月早々から可愛いこと言うなあ。
あれ? でもあいつ俺のこと『浪馬君』なんて呼んだっけ?」

高遠家
七瀬「母さん、今誰に電話してたの?」
ママン 「え? ちょっとね。新年の駄目押し・・じゃなくてご挨拶よ」
七瀬「?」
娘と声が似ていることすらも、最大限に活用するママンだった。





32 名前:年賀状SS part1[sage] 投稿日:05/01/02(日) 11:41:45 ID:???
18のSSの前ぐらい

 歯磨きをしながら、元旦のポストの拝見している浪馬。

浪馬「誰から年賀状が来ているかな?刃やたまきは相変わらずだな、
   望のは魚拓か?匂いそうでイヤだな、これは七瀬からの年賀状だな!」
浪馬「それにしても封筒みたいなのに入ってるなんて珍しい形式だな・・・・
   封筒も変わってるし・・・まぁ、早速、封を開けてみるかな。」
封を切った浪馬は無言になった。

「謹啓 皆様にはますます御清祥のことと
お慶び申し上げます
さて このたび 私たちは結婚式を挙げることになりました
つきましては末永く御懇情を賜りたく
披露かたがた粗餐を差し上げたいと存じますので
御多用のところまことに恐縮では御座いますが
御来臨くださいますようご案内申し上げます   敬具

平成十七年 一月吉日

  織屋 浪馬
              高遠 七瀬」

33 名前:年賀状SS part2[sage] 投稿日:05/01/02(日) 11:42:40 ID:???
無言で浪馬は家を出て七瀬の家に向かってインターホンを押した。
中から晴れ着姿が新鮮味のある七瀬が出てきた。

浪馬「・・・・・・あっ、七瀬か?この年賀状は何だ?(思わず見惚れるな・・・」
七瀬「私、年賀状なんて出してないわよ、あなたの住所知らないし・・・」
浪馬「じゃあ、これは何だ?」
七瀬「これは結婚披露宴の案内よ・・・・・・ってお母さん!!!」
ママン.「あらあら、織屋君じゃない、まぁ、上がって、上がって」
七瀬「上がって、じゃないでしょう!!結婚披露宴の案内なんか出して・・・」
ママン.「てへっ☆」
七瀬「てへっ☆、どころじゃないし、まったく・・・まだ早いでしょう・・・」
浪馬「いや、送る相手を間違ってるというか・・・・・・
    手が込み過ぎてるというか・・・凄い母親だな・・・」
ママン.「まぁまぁ、気にしないで、それよりナナちゃん、初詣行くんでしょ?
    私はお邪魔なようなので・・・それじゃ織屋君、よろしくね?」
浪馬「あ、はい(何か、生返事になっちまった・・・」
七瀬「もう!お母さんは家に入ってて!!」

舌をペロっと出しながら家に入っていく七瀬ママン。
七瀬「・・・・・・やっと災難の種がいなくなったわ・・・」
浪馬「母親の勢いに呑まれて言いそびれちまったけど・・・綺麗だぞ、七瀬」
七瀬「あ、ありがとう・・・」
浪馬「それじゃ、初詣行くか?」
七瀬「えぇ・・・」





34 名前:俺も年賀状ネタ[sage] 投稿日:05/01/02(日) 12:49:42 ID:???
浪馬達が頼津学園を卒業して数年後

刃「お、浪馬から来てるじゃないか。筆不精の癖に珍しい」
コタツで雑煮を啜りながら、彼は年賀状を整理していた。
刃「難関大学に合格しても字の汚さだけは変わんないな、はははは」
 「この几帳面な字は高遠か。本当に何から何まで正反対の二人だよ」
 「うまくやってんのかな・・・あの二人」
そのとき突如携帯が鳴った。発信者表示は砂吹望と出ている。

刃「望か。明けましておめでとう。今年も・・・・」
望「大変! 大変だよ! 浪馬と高遠さんがっ!」
刃「なんだよいきなり。二人がどうかしたか?」
望「年賀状ある?」
刃「ああ、今丁度見てるところだ」
望「じゃあ二枚並べてよーく見て」
刃「は? いいけどさ・・・・・・・ぐぶっ!?」

改めて二人の年賀状を並べて見比べた刃が突如雑煮を吹き出した。
二枚の年賀状の差出人住所は完全に一致していた。

35 名前:つづき[sage] 投稿日:05/01/02(日) 13:14:41 ID:???
「はっ・・・・・なんだ夢か・・・・・・」
刃はがばと身を起した。どうやらこたつでうたた寝してしまったらしい。
「あの二人、浪馬が浪人してた時からほとんど一緒に暮らしてたも
同然だったじゃないか。今更なんでこんな夢を・・・・・」
刃は年賀状の束をめくると一枚を取り出した。
七瀬と浪馬、二人が仲良く並ぶ写真年賀状。二人の年賀状は、
ここ数年ずっと連名で送られてくるのだ。
「ま、最初は俺も驚いたけどさ」
「おまえら卒業したら結婚するんだろ? ん?」
刃は年賀状の二人に話し掛けてニヤリと笑った。
そのとき突如携帯が鳴った。発信者表示は砂吹望と出ている。

刃「望か。明けましておめでとう。今年も・・・・」
望「大変! 大変だよ! 浪馬と高遠さんがっ!」
刃「なんだよいきなり。二人がどうかしたか?」
望「年賀状ある?」
刃「・・・・・・・年賀状? なんかさっきの夢と同じパターンだな」
望「パターン? なんのこと?」
刃「いや、こっちのことだ。それより年賀状がどうしたって?」
望「よく見てよ」
刃「別にいつもと同じだろ?」
望「差出人のところ、よーく見て」
刃「え?・・・・・・・あ・・・・・ない!」
望「でしょ?」

七瀬と浪馬の連名年賀状 差出人は織屋浪馬 七瀬となっている。
高遠の文字がどこにもなかった。





49 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/03(月) 00:54:06 ID:???
頼津駅前。風紀指導に勤しむ七瀬を物陰から見守る浪馬。
浪馬「ま、またかよ? もう何人目かわかんなくなっちまった・・・・・くそっ」
若い男に腕を掴まれた七瀬を見て、彼は慌てて駆け出した。
七瀬「手を離しなさい!」
男 「ねえ、少しくらいいいだろ? いい店があるんだ」
七瀬「何バカなこと言ってるの!?」
男 「うーん、怒った顔もカワイイねえ」
浪馬「おい、俺の女をナンパしてんじゃねえっ!」
七瀬「あ、織屋君・・・ごめんなさい。何度も手間かけて」
男 「ちぇ、なんだ彼氏がいるのか」
浪馬「しっしっ あっち行け」
男はそそくさと去っていく。
七瀬「もう次から次へと・・・これじゃ風紀指導もままならないわ」
浪馬「そりゃそうだけど、あいつらの気持ちもわからなくもないぜ」
七瀬「?」
きょとんした顔をするろ七瀬を見て浪馬が苦笑する。

誰もが振り向くほどの美少女でありながら、以前七瀬はそれほどナンパをされ
た経験がなかった。男を寄せ付けない冷たいオーラを纏っていたからだ。
だが浪馬に恋をした彼女は変わった。眼差しも、仕草も、唇から漏れる吐息も、
そして風に揺れる髪すらも、恋を得た乙女の喜びに溢れてなまめいた。それが
ナンパ男達を惹き付けてて止まないのだ。

元の場所に戻った浪馬は、しかし七瀬を振り返って深い溜息をついた。
「さっきから十秒とたってないって・・・・」
もう別の男が七瀬に纏わりついている。浪馬は慌てて踵を返した。

結局その日の風紀指導は全くはかどらなかった。しかし「俺の女に手を出すな」
「俺の恋人に何の用だ?」と浪馬が連発するセリフが嬉しくて、七瀬はご機嫌だ
った。「また一緒に風紀指導してね♪」帰り道、七瀬はそう言って微笑んだ。





86 名前:月曜朝 教室[sage] 投稿日:05/01/08(土) 00:23:31 ID:???
予鈴ギリギリに教室に入ってくると、浪馬は自分の机に身を投げ出し
てゼイゼイと荒い息をついた。どうやら走って来たらしい。

タマ「おはよ、浪馬クン。また寝坊したんでしょ?」
   「まあな」と答えて浪馬は顔をあげた。
タマ「あ・・・・・・・・」
浪馬「どうかしたか?」
タマ「う、うん・・・えっと、顔洗う時間も無かったんだ?」
浪馬「とりあえず着替えて飛び出してきたからな。次の休み時間にでも洗うよ」
タマ「今から洗った方がいいと思うな」
浪馬「もうチャイム鳴るだろ? 時間ねえよ」
タマ「先生に見つかったら、キミの学園生活終了のチャイムまで鳴っちゃうかも」
浪馬「はあ? なんだそれ? ん?」
気がつけば、周りのクラスメイト達も浪馬の顔を黙って見つめている。
浪馬「俺の顔がどうかしたのか? おい、なんとか言えって」
   「みんなあっけに取られて声が出ないんだよ」
たまきは化粧ポーチを持ってくると手鏡を取り出して、浪馬の顔に突きつけた。
浪馬「げっ? なんだこの赤い線は?! あれ? これ・・字か?」
鏡は小さいし、文字は反転されるので浪馬にはなかなか読み取れないらしい。
浪馬「タマ、読んでくれよ」
タマ「リップで書いたんだね。おでこと両方のほっぺを使って・・・」
浪馬「使って?」
タマ「『ねがおも スキよ ナナセ』だって」
たまきの言葉を聞いたとたん浪馬は教室から飛び出していった。
タマ「石鹸くらいじゃリップはなかなか落ちないよ・・・ってもう聞こえてないか」

いつもに増して激しく七瀬と愛し合った浪馬はそのまま朝まで眠ってしまった。
眠る浪馬の元を立ち去る時、七瀬は愛をこめて置き土産を残したのだった。





121 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/10(月) 13:13:58 ID:???
頼津学園を卒業した2人は今、司法系の大学で法律を学んでいる。七瀬の献身的な指導のお陰で
一年遅れるものの同じ大学に入れた浪馬は、日夜彼女と勉学に勤しんでいる。2人は同居しているも
同じだった。同じなのだ、が・・・

12月某日 PM23:40 浪馬の部屋

浪馬「ぐ~・・・・・」
七瀬「もぅ、うたた寝しちゃ風邪引いちゃうじゃない」

汗をマークを浮かべて七瀬はそう呟いた。入浴している間に勉強していたはずの浪馬は幸せそうに
夢の中へと旅立っていた為である。

七瀬「よいしょ、ふぅ・・・」

体格の大きい浪馬を運ぶのは一苦労。七瀬は机でうたた寝してた浪馬をベッドに運ぶと
大きく息をつく。

七瀬「頑張ってるのはいいんだけど、ちゃんとベッドで寝て欲しいわ・・・、あら?」

浪馬の枕代わりとなっていたノートや教科書を整理していた七瀬はふと、一枚の写真が浪馬の
筆記用具入れに張られているのを見つけた。いや、それは写真ではなく、ゲーセンへ行った時
のプリクラだった。

七瀬「私には張るなって行ってたくせに・・・」


七瀬 (でも、考えてみたら、最初からずっと、私の事を考えてくれたのよね)

七瀬の心に、ふっと2年前の思い出が浮かび上がってきた。いい加減な浪馬が何故、自分との
約束よりいつも早く来ていたのか、忘れようにも忘れられない、彼の気遣いの事だった


122 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/10(月) 13:15:27 ID:???
2年前の12月5日(日) AM9:30 ファイトクラブ横道

浪馬「・・・・・・・・・・」
(時間まで30分、気を抜かないようにしないとな)
雨堂「おい、浪馬。何をそんなに真剣な顔で睨んでるんだ?」
浪馬「ん、雨堂か。いや、ちょっとな」
雨堂「そんなに高遠が気になるなら、声かけりゃいいじゃねえか」
浪馬「バ、バカ!違うっての」
雨堂「そうか?熱い眼差しで高遠を見つけてたからてっきり・・・」
浪馬「俺はだな、こうやって風紀を乱す連中が居ないか監視してるわけで」
雨堂「高遠にちょっかい出す奴がいないか、監視してるわけだな?」
浪馬「そうともい・・・って、だから違うっての!」
雨堂「クックック、そうかそうか。浪馬はやはり、高遠の事が・・・」
浪馬「うるせーっ!」
雨堂「はは、そうか。んじゃま、邪魔者は退散する事にするさ。高遠の奴、気づいた
   見たいだぜ?」

浪馬 (雨堂の奴・・・口がすべっちまったじゃねえか。ま、そろそろ時間だし、行くとするか)

浪馬「おーい、七瀬~」
七瀬「あ、お、織屋君・・・早いのね」
浪馬「はっはっは、誘ったのは俺だからな。それに、七瀬との時間だ。少しでも長く居たいし」
七瀬「・・・ホント、に?」
浪馬「ウソ言ってどうするんだよ」
七瀬「そうね。でも・・・」
浪馬「ん?」
七瀬「さっき、雨堂君と何を話してたの?」
浪馬「えっ!?き、聞いてたのか?」
七瀬「ううん、2人で話してる人達が、何となく2人に似てたから」
浪馬「いや、まぁ。対したことじゃないよ。はは・・・」
七瀬「ホントに?」
浪馬「ホントだ」
七瀬「そう・・・」

(言えるわけないじゃねえか。七瀬にちょっかい出す奴が居ないか監視してたなんて)

浪馬「ふわあ~ぁ・・・」
七瀬「どうしたの?」
浪馬「いや、ちょっとやる事あったから寝るの遅くてな。ほら、せっかく早く来たんだし、そろ
   そろ行こうぜ」
七瀬「ええ、そうね」

(くそ・・・早起きも辛いぜ)


123 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/10(月) 13:16:04 ID:???
2年前の12月6日(月) PM12:50 頼津学園学食

雨堂「よぉ、高遠」
七瀬「あら、こんにちわ」
雨堂「高遠も学食か?」
七瀬「ええ、雨堂君も?」
雨堂「ああ」
七瀬「あ、ところで」
雨堂「ん?なんだ?」
七瀬「昨日、ゲームセンターの近くに居たのって織屋君と、貴方よね?」
雨堂「まぁたしかに、昨日の朝あいつとあのあの場所で話はしたな」
七瀬「一体何を話してたの?織屋君、随分怒ってるみたいだったけど」
雨堂「クックック、聞きたいか?」
七瀬「え?」
雨堂「怒ってはいかなったぞ。テレてただけだ」
七瀬「・・・?」


~あいつ、お前に手を出す奴が居ないか、早起きして張り込んでたんだぜ。
          そうでなきゃ、あのいい加減な浪馬が寝坊しないわけないだろ?~

124 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/10(月) 13:17:00 ID:???
七瀬「時間より早く行ってたのに、私の方が遅刻してたみたいじゃない・・・」

七瀬は筆記用具入れに張られたツーショットのプリクラを見て、そう呟いていた。あの日
2人でとった、大切なプリクラだ。2年間も大切にしてくれていた喜びも大きかったが、何より
彼の思いが、七瀬の心に強く伝わってきたのだ。

七瀬「ホント待ち合わせ、いつも遅れてたのね・・・ゴメンね・・・」

明かりを消して、同じ布団の下に入ると、七瀬は浪馬を見つめていた。


七瀬「でも、これからだって、遅れてもいいよね?貴方はいつも、私も守ってくれるから・・・」





253 名前:ナナちゃんの安眠法[sage] 投稿日:05/01/22(土) 00:29:59 ID:???
放課後 部室
七瀬「えっ? 練習着、自分で洗濯しちゃったの?」
浪馬「ああ、七瀬にマネージャーの真似ばかりさせられないし」
七瀬「そ、そんなの気にしなくていいのよ。でも困ったわ」
浪馬「何が困ったんだ?」
七瀬「う、うん・・ちょっと」
浪馬「?」
七瀬「ねえ織屋君、家には洗濯物残ってる?」
浪馬「ん? ああ、あるけど」
七瀬「よかった。帰る時に部屋に寄って預かるわ」
浪馬「おまえの家で洗濯するのか? いいよ、そんなことしなくても」
七瀬「やりたいのよ! ね? お願い」
浪馬「・・・まあ、七瀬がそう言うなら」

深夜 七瀬の部屋
「これでよしっ・・・・と。ホント今日は危なかったわ」
まだ洗ってない浪馬のシャツをぬいぐるみに着せると、七瀬はほお擦りした。
「ん・・・織屋君の匂い・・・・・・」

最近、七瀬は浪馬のシャツや練習着を持ち込んでは、ぬいぐるみに着せて
抱き枕にしていた。すると浪馬に添い寝して貰っている様な気持ちになった。
(この前持ってきたシャツは、今日洗ったものと一緒に明日こっそり返さないと)
(織屋君が知ったら変に思うかしら? でもこうしないと眠れないんだもの)

やがて七瀬は部屋の灯りを消してベッドに潜り込んだ。
「おやすみなさい、織屋君」
ぬいぐるみを抱きしめながら七瀬は眠りについた。





305 名前:横取りイベント~実果の花火編~[sage] 投稿日:05/01/29(土) 09:16:48 ID:???
「もう、まだ直らないの?」
「もうちょっと待てよ」
「モタモタしていたら、花火が終わってしまうわ」
「そうは言っても、このまま裸足じゃ歩けないだろ?」
「そうよね……」

浪馬の言葉にふと何かを考える七瀬。

「ねえ、織屋君」
「なんだ?」
「川辺まで連れて行ってくれない?」
「いいけど、何する気だ?」
「いいからお願い」
「…ああ、わかった」

七瀬に肩を貸して川辺までなんとか辿り着くと、
鼻緒が切れていない方の下駄を脱いで浪馬に渡す。

「もう直さなくてもいいわ。それより、これを持っていてくれない?」
「おい、裸足になってどうする気だよ」
「ちょっとね、とっておきの場所を見つけたのよ」

くったくのない笑顔を浪馬に向けると、裾が濡れるのも気にせず
七瀬は川の中へと歩いていく。

「お、おいっ」
「冷たくて気持ちがいいわよ」
「浴衣が濡れるじゃないか」
「別に構わないわ。それより、あなたもこっちへ来たらどう?」
「オレはいいよ」
「あら、意外と意気地がないのね」
「そこまでして見なくてもいいって」
「でも、綺麗よ。ここから見上げる花火も」

七瀬の頭上に上がるいくつもの花火が、流れる川に反射して七色に輝いている。
そして、花火が広がったその一瞬だけ、川の中の七瀬のシルエットに色が戻る。
(意外と無邪気なんだな、七瀬って……)
じっと空を見つめる七瀬を、何故か浪馬はいとおしく見つめていた。

「でも、裸足のまま、ここからどうやって帰るんだよ?」
「送っていってくれるんじゃないの?」
「もちろん送っていくけどさ」
「その時はその時よ。今は花火を見ましょうよ」
「そうだな……」

…帰り道
特等席で花火を見た七瀬は、後の特等席である浪馬の胸に
お姫様抱っこで抱えられて家へと辿り着いた。





309 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/01/30(日) 01:57:16 ID:???
蔵の中で格闘雑誌を立ち読みしていた浪馬は、背後からの視線を感じて振り向いた。すると主婦と
おぼしき女性がこちらを見ている。女性は浪馬と眼が合うとニコリと笑って軽く会釈をした。つられて
浪馬も頭を軽く下げる。(覚えがないけど、知り合いだっけかな?) 「しかし最近多いんだよな。知
らないおばさんに挨拶されたり、指差してヒソヒソ言われたり」 浪馬は呟いて首を捻った。

「やっぱり一枚足りない」 机の引き出しに大切にしまってある浪馬と撮ったプリクラのシートを手に、
七瀬が眉をひそめた。目立つところに張らないでくれという浪馬の頼み通り、彼女は自分の部屋の
中で何枚かシールを使った。が、どうも残りの枚数が足りない。「おかしいわ」 七瀬は考え込んだ。

「あら、カッコいい子」「ちょっとワイルドな感じもするわね」「妬けるわね、仲良さそうに写っちゃって」
「でも高遠さん、これでやっと貴方も一安心ね」「二人が卒業したら婚約させるつもりなの?」
「どうかしらね? うふふふふ」 ママンは嬉しそうに笑って、カップを口元に運んだ。彼女は買い物の
途中、ご近所の主婦仲間と喫茶店でお茶を楽しんでいる最中なのだ。そしてテーブルにおかれた
ママンの携帯。その背面に貼り付けられたモノがある。例のプリクラであった。ようやく娘に訪れた
春に狂喜した彼女はシールを一枚失敬し、事あるごとに友達に見せて回っていた。

そして再び蔵の中。「あなた織屋浪馬クン・・・・よね?」「はあ、そうですけど」 先ほどの見知らぬ
女性に名前を呼ばれ、浪馬は怪訝な顔をした。インターネット並の拡散力を持つ主婦ネットワーク
によって、七瀬と浪馬の仲は、彼女達の間で爆発的に広まりつつあった。

「話は聞いてるわ」 浪馬の困惑をよそに女性は続けた。
「あなた、高遠さんちの七瀬ちゃんと入籍したんですって?」
「えええっ?!」
「素敵なお嫁さんもらえて良かったわね。おめでとう」
浪馬は口をあんぐりと開けたまま、手から雑誌を取り落とした。
主婦の井戸端会議ネットワーク。回線速度は光通信並だがプロトコルに少々問題があった。
そう、情報内容に尾ひれが付きやすいのである。
「あの頃、もうなんとなくわかってたよ。七瀬と離れて生きていくなんて、俺にはできないってさ」
「でもいきなり知らない人に結婚おめでとうって言われたら、とりあえず驚くしかないぜ」
後に浪馬はこう言って笑った。





313 名前:横取りイベント~みさきの手編み編~[sage] 投稿日:05/01/30(日) 08:03:08 ID:???
七瀬は今日もここで仕事をしているだろうと、
執行部の前にきた浪馬。
こっそりドアを開け、中を覗き込むと
イスに座ってもぞもぞと何かをしている七瀬の後姿が見える。

ガラッ
「おっす、七瀬」
「えっ!? きゃあっ!」
バサッ!
「うおっ!?」
「どっ、どうしたのよ急に!」
「急にって、ちゃんと挨拶したぜ?」
「そ、そう?」
「ああ。お前、なにか一生懸命してたから聞こえなかったんじゃないのか?」
「…そ、そうかもね」
「で、なにをしてたんだ?」
「べっ、別になにもしていないわ?」
「そうか。で、なんでスカートの中がそんなにふくれてるんだよ?」
「えっ!?……あ、こ、これは、さ、寒いから着込んでるのよ」
「まさかももひきとか?」
「そんなもの履かないわよ。…って、そんなことどうでもいいじゃない。
 それより……何か……見えた?」
「いや、何も」
「そう、よかった…」
「よかった?」
「い、いいえ、こっちの話。それはそうと、何か用事だったの?」
「ああ、一緒に帰ろうと思ってな」
「いいわよ。じゃあ、部室で待っていてちょうだい」
「わかった。じゃあな」
「すぐに行くわね」
「おう」

返事をして執行部を出て行く浪馬。
愛しい浪馬を見送りながら、ドアが閉まるのを確認して
そっと胸をなでおろす七瀬。

「よかった……見られたかと思ってヒヤヒヤしたわ。
 ウフフッ、せっかく驚かそうとおもってこっそり作っているんですもの。
 計画途中で見られるわけにはいかないわよね……」





442 名前:バレンタイン秘話[sage] 投稿日:05/02/14(月) 23:49:04 ID:???
七瀬「だからどうして図書室で寝るの? 周りの迷惑でしょう?」
浪馬「誰にも文句言われたことないけどな。ふみさんだってイビキかかなきゃ何も言わないし」
七瀬「怒られなければ何しても良いってわけじゃないわ」
浪馬「今日は眠くて仕方なかったんだ。他にもっといい場所があればそこで寝るけどさ」
昼休み図書室で寝ていた浪馬を見つけた七瀬は、その場でひっ捕らえて部室に連行した。
七瀬「もう、仕方のない人ね。じゃあ執行部を使いなさいよ」
浪馬「はあっ?」
七瀬「昼休みは執行部も開店休業で部員もほとんどいないし、私の机を使えばいいわ」
浪馬「む、無茶言うなよ。執行部でなんて落ち着いて寝られるもんか」
七瀬「落ち着くように、私が子守唄歌ってあげるわ」
浪馬「じょ、冗談はやめてくれ。もういいよ。美術室にでも行くから」
七瀬「美術室で寝るのは許可できないわね」
浪馬「じゃあ部室か? ここって寒いしホコリっぽいんだけどな」
七瀬「部室もよくないんじゃないかしら」
浪馬「じゃどこで寝たらいいんだよ?」
七瀬「そうね、図書室、美術室、部室以外だったら」
浪馬「なんでその三つはダメなんだ?」
七瀬「そ、それは・・・」

タマ「やっほー!」
浪馬「よお、タマ。夕璃ちゃんもか。昼休みに来るなんて珍しいな」
タマ「キミが知らないだけで、私達昼休みは部室によく来てるよ。ね、白井さん?」
夕璃「備品の補充したり、部活日誌を書かないといけまんせから、クスクスっ」
タマ「高遠さん、浪馬クンを締め上げてやってよ。一度も日誌書いたことないんだよ?」
浪馬「う、うるせーな、昔から日記とか苦手なんだよ」
タマ「あははは、小学校の時の夏休み日記も一度も書かなかったもんね」
楽しそうに話す三人を見つめる七瀬の瞳がすっと細そまり、ちょっと剣呑な光を帯びた。
(だからここは駄目なの)(柴門さんと白井さんが出入りするのに、一人で昼寝させるわけにはいかない)
(図書室と美術室もそう。横溝さんと若井先生がいる。二人ともあなたと仲いいもの)
(織屋君って本当に女の人と縁が多いのね。もうすぐバレンタインよ。うかうかしてられないわ)

443 名前:バレンタイン秘話 1st.day[sage] 投稿日:05/02/14(月) 23:50:21 ID:???
高遠家 深夜
「こう言うのって、あまり得意じゃないんだけど」
真夜中、親に見つからないよう七瀬は台所に立った。まず手作りチョコを練習してみるつもりだ。
(お店のチョコとどっちがいいかしら? とにかく他の子になんて負けないわ。絶対よ!)
勇ましい表情で頷く七瀬だが、猫の柄のふりふりエプロンと白い頭巾が妙にハマって微笑ましい。
(まずはチョコを溶かすための湯煎ね) 湯を沸かしながら七瀬はふと今日の出来事を思った。

(昼寝が好きなんだから。でも何も横溝さんの近くで寝ることはないんじゃなくて?)
(あなたの可愛い寝顔を見て、横溝さんが変な気を起したらどうするのよ?)
(柴門さんも、白井さんも、若井先生もそうよ。あの人たちのいる前で寝るなんて危険すぎるわ)
(あなたの寝顔は、わ、わ、わ、わたしだけの・・・)
「あっ!?」 ハッと気がつくと鍋がグラグラと音を立てている。七瀬は慌てて火を消した。

「えっと、こうやってよく練って・・・」
お菓子作りの本を横目に、七瀬はヘラでボールに入ったチョコをこね回した。
「うーん、本みたいに上手く溶けないわね。私、お菓子作りの才能ないのかしら?」
(これじゃロクなチョコにならないわ。織屋君に喜んで貰うには、まだまだ努力が必要ね)
(あ、織屋君なら『少々不恰好でも、七瀬の作ってくれたものなら嬉しい』なんて言うかも)
(ここぞの場面でキザなこと言うのよね。普段はぶっきらぼうなくせに。ホントずるい人)
(で、でも、もしそんなこと言われたら・・ううん、急に抱きしめようとしてきたら・・)
(ダメよ、織屋君。学校でそんなこと。困るわ、困るのよ、いくらなんでも、あぁぁん)
七瀬は一人真っ赤になって、手に持ったヘラをブンブン振り回す。盛大にチョコが飛び散った。
(いけないわ。ダメだったら。織屋君のバカ! エッチ!)

「あ・・・・」七瀬が我に返った時、台所はチョコまみれなっていた。

444 名前:バレンタイン秘話 2nd.day[sage] 投稿日:05/02/14(月) 23:52:02 ID:???
(お店で買うにしても、随分と種類があるわよね・・・あ、これちょっと素敵だわ)
放課後浪馬をロードワークに送り出した後、七瀬は一人部室でティーン雑誌を読みふけっていた。
バレンタインも近いせいか、どの雑誌も特集が組まれている。
「こんにちは」そこへ夕璃がやってきた。
夕璃「高遠先輩、何読んでるんですか? あ、バレンタインデーの記事ですね」
夕璃も女の子だけあって、こういった事にはとても興味があるらしい。
夕璃「高遠先輩も誰かにチョコレートを? あ、聞くまでもなかったですね、くすくすっ」
夕璃はお人形のような目をくるくると動かしてニコリと笑った。
七瀬「えっ?」(こ、この子、なんて可愛い顔で笑うのかしら・・・)
夕璃「織屋先輩、きっと楽しみにしてると思いますよ?」
七瀬「ど、どうかしら?」(あなたはどうなのよ? 織屋君にチョコを渡すつもりなの?)
夕璃「わあ! このチョコ可愛いです」
七瀬の気持ちを知ってか知らずか、夕璃は雑誌を覗き込んで歓声をあげた。

夕刻 高遠家 
(白井さん。あの可愛らしさは脅威よ) 七瀬は母親の部屋にある姿見とにらめっこしていた。
(あの表情でチョコを渡されたら、織屋君のことだからすぐ鼻の下を伸ばすに決まってるわ)
七瀬は夕璃を笑顔を思い出しながら、なんとか自分も夕璃のような愛らしい表情や仕草が
できないものかと一生懸命鏡に向かって練習していたが、どうも上手くいかない。
(ダメだわ。私にはあんな風に可愛らしく笑うことなんて無理よ)
七瀬が夕璃に容姿で劣っているわけではないし、もちろん愛らしく笑うこともできる。
ただ七瀬が夕璃の持つほわんとした雰囲気は、真似しようとしてもできるものではない。
七瀬は作戦を変更した。
(白井さんに勝つには・・・・あ、胸は私のほうが大きいわよね?)
(これもあんまり得意じゃないけど、セクシー方面でアドバンテージを狙おうかしら?)
七瀬は姿見に向かって、精一杯のしなを作って見せた。
(全然色っぽくないわね。もっとこう流し目っぽくして・・・腰も捻った方がいい?)
(腕を組んで胸を強調するのはどうかしら? もっとお尻を突き出して・・と)

ちなみに七瀬は気づかなかったが、夕食を呼びに来た父親がはじめて見る愛娘の艶姿に仰天していた。

445 名前:バレンタイン秘話 3rd.day [sage] 投稿日:05/02/15(火) 00:03:15 ID:???
(考えてみればセクシーさじゃ横溝さんに勝ていのよね。だってあの胸の大きさは反則よ)
執行部の仕事が一段落すると、七瀬はまた雑誌を取り出してヒントはないものかと記事を読みふける。
(これは? 彼との思い出をトッピングにして・・・?)
(彼と初めて出合ったのが海だったから、海の砂を瓶詰めにしてチョコに添える? へえ)
(一緒に映画を見た時彼のことが好きだと自覚したから、その映画のDVDを一緒に贈る。ふーん)
(ロマンチックね。これはいいかも)

(えっと、織屋君と初めて会ったのは入学してすぐだったわね) 
七瀬は記念すべき浪馬との出会いを思い浮かべて顔をしかめた。悲しいくらい悪印象だった。
(私が織屋君を好きだって自覚したのは・・・・・・・・・・)
あのチンピラ事件である。ロマンチックもへったくれもない。七瀬の顔がますます暗くなった。
(そ、そうよ。三年になるまで織屋君の顔を見る度に叱り付けてたわ。ロクな思いでもないじゃない)

(でも何か一つや二つはありそうなもんだけど、一応三年も同じ学園にいたんだし・・・あ・・・)
(ダメダメダメダメ。一緒にいた時間の長さじゃ柴門さんに全然勝てないわ。幼馴染ですもの)
(柴門さんが思い出作戦を使ったら、私に勝ち目はないわ)

(柴門さんずるいわよ。たまたま近くに生まれただけで、織屋君との思い出いっぱい持ってるなんて)
(私の家だって、織屋君の住んでる場所にずいぶん近いのに・・・・・・・)
(もしかしたら、私も幼馴染でいられたかもしれないのに・・・・)
七瀬はとうとうデスクに突っ伏した。

(負けたくない。誰にも負けたくない。あなたの一番でいたいの。私だけの織屋君でなきゃイヤ)
(でもどうしたらいいの? どうすればいいの?)
「あぁぁん、織屋くぅぅぅぅぅぅぅん」
いきなり七瀬が悩ましい声を出したので、居合わせた執行部員達が慌てて部屋から逃げ出す。
(好き・・・好きなの・・・大好きなの・・・・あなたのことが大好きなの・・・・・だから・・・・・・)
(私のチョコを一番だって言って・・・・・・・)





457 名前:変わらぬ二人[sage] 投稿日:05/02/16(水) 00:44:41 ID:???
浪馬「おーい、七瀬、いい加減ここを開けてくれ」
娘  「母さんの引きこもりも久しぶりね。どうして怒らせたの?」
浪馬「事務所の女の子に貰った義理チョコ、腹減ってたから家に帰る途中で食べちゃったんだ」
娘  「それで?」
浪馬「『妻の私のチョコレートより先に他の女のチョコ食べるなんて浮気と同じよっ!』だってさ」
娘  「ふふふふふ、母さんらしいわね」
浪馬「笑ってないで助けてくれ」
娘  「どうしよかなあ」
浪馬「頼むよ」
娘  「母さん、そんなに引きこもってると、今度は私のチョコを先に父さんに食べさせちゃうわよ」
とたんにドアが開き、ぬっと出てきた手が浪馬の腕を掴むと、あっという間に部屋に引きずり込み、
そしてまたドアが閉まった。
娘  「まったく世話の焼ける二人ね。ホント、仲良すぎて時々困っちゃうわ」





503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/02/22(火) 04:49:08 ID:???
 情事の後、蛍光灯の灯りをともした部屋の中、衣服を整える二人

【七瀬】…どうかしてるわ
    誰かに見られていたらどうするのよ
【浪馬】フフフッ…
【七瀬】?
【浪馬】七瀬、その窓ガラスを確かめてみろよ

 浪馬の態度に不信感を覚えつつあったが
 言われた通り、窓の方へ向き直る七瀬
 そこに映し出されるのは己の姿
 調べてみると何かが貼り付けられているようだ

【七瀬】これは…ミラーフィルム?
【浪馬】うむ。こんなこともあろうかと思ってな
    そもそも七瀬のあられもない姿を他の奴に拝ませてやるものかよ
【七瀬】…まったく、あなたには呆れるわ

 浪馬の言葉に幾分か柔和した様子の七瀬

【浪馬】でも、燃えただろ?
【七瀬】バカ…
    どうしてあなたってこういう事には頭が回る…

 照れ臭さを誤魔化そうとする七瀬に一抹の不安がよぎる

【七瀬】ねえ、織屋君
    あなたこのフィルムの特性ちゃんと解っているのよね?
【浪馬】もちろんだ
    内側からは透けて見えるが、外側からは鏡のように
【七瀬】違うわ!光量によって変化するのよ
    向きが決まっているわけではないの

 窓の外には弱弱しい常夜灯が夜道を照らすばかり
 さらに拙いことに夜光灯だけは点けたまま行っていたのだった

【浪馬】(げっ、そういえば確認したのは昼間だった
     …誰も通らなかった…よな?)

504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:05/02/22(火) 04:52:27 ID:???
数刻前

【男】解体工場はこの辺りだったはずなんだけどなぁ

 男は某所で出題されたクイズに正解して
 賞金と共に、ある情報を教わったのだった

【男】あった!えーと、確かその隣の家って言ってたっけ…

 仄かに明かりのもれる室内には、同年代と思われる男女の艶姿があった

【同級生3(仮)主人公】(おお!これはこれは)


》503-504=》499の後





998 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/04/04(月) 00:02:52 ID:???
「ん、んん…ふぁ…はぁ……ああん…あぁ!」
「ふっ、はっ………な、七瀬…!」

 一度、絶頂に達して、俺の目の前で失禁をして以来からだろうか。
七瀬は性に関して貪欲になり、俺の欲求には十分に応え、そして七瀬自身も
俺を過剰に求めるようになった。

「あっ…ああっ……もっ、もうっ…駄目……イっ、イくっ…わたし、またっ…イっちゃうのぉ…!」
「はっ…あ………お、俺も…もう…!」

 それのせいだろうか。二週間振りとなる営みに、七瀬は簡単に満足はしてくれず
既に何回かイっているにも関わらず、俺をずっと求め続けた。

「も、もうぅ…イっ………あああぁぁああぁぁぁ!!」
「うあぁ…!!」

 本日三度目となる射精に身体を震わせながら、俺はそんなことを考えていた。


 …今、思うと、その日が俺と七瀬の関係を決定付けた、運命の日だったのだろう…