「袴競争出場手続きのおはなし 紅薔薇編」

「「袴競争出場手続きのおはなし 紅薔薇編」」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

「袴競争出場手続きのおはなし 紅薔薇編」」(2006/01/26 (木) 19:05:12) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*袴競争出場手続きのおはなし 紅薔薇編 **中司 春菜 「ごきげんよう」  彼女は2年松組の教室の戸を開け声をかけた。 「あの」  応対に出てきた生徒に声をかけようとする彼女、しかし 「あら、ロサ・キネンシスに御用でしょう。呼んで来るわね」  彼女が要件を言う前に、その生徒はロサ・キネンシスを呼ぶべく教室の中に入っていった。 「ロサ・キネンシス。お客さまよ」 「え?」  クラスメートの声に顔を上げるロサ・キネンシスこと央。 「ほら、いつものあの子」  央の視線の先には、何故かきょとんとしてる春菜の姿。 「あら、春菜さんが来てるの」  そう言うと、央はクラスメートにお礼を言い春菜のいる入り口まで出歩く。 「ごきげんよう、春菜さん」 「ごきげんよう、ロサ・キネンシス」  春菜の声かけで山百合会がらみの用で来たのだと央は気づく。 「山百合会の件ね、何かしら」 「えっと、こちらがロサ・ギガンティアからお預かりした物で、こちらがロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンから、後ロサ・フェティダからも」  まとまった数の書類を渡され、頭が痛くなってくる央。中には手書きで「至急」と書いてある付箋付きの書類も有る。 「あと、申し訳有りませんけど、体育祭実行委員からも」  さらに多くなった書類につい溜息をつく央。 「頑張ってくださいね」 「ええ、頑張るわ」  がっくりしてる央を見て、 「そういえば央さま」 「なに?」 「袴競争にはでないのですか?京さまも聖香さまも出られますよ」 「春菜さん、私にスールはいないわよ」 「一般部門が有りますよ」 「そうね、ペアが組めれば出たいですけどね」  春菜のセリフに少し苦笑気味で答える央。 「央様が出てくれば、きっと盛り上がりますね」 「そうかな?」 「きっとそうですよ」  春菜はそう微笑んで言うと、挨拶をして去っていった。 「ペアの相手が問題なんだけどね」  央はそう言って苦笑を浮かべるのだった。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。