「激闘☆枕投げ 1」

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「激闘☆枕投げ 1」」(2006/01/26 (木) 22:28:51) の最新版変更点

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*激闘☆枕投げ 1 **二宮 央 消灯後 <李組> 冬月明日香はメールの指示通り、枕を抱えて705号室へ向かっていた。 シャワーを浴びた後なので、トレードマークのツインテールも今は下ろしたままだ。 明るいオレンジ色のパジャマが良く似合っている。 「ごきげんよう、明日香さん」 「あっ!ごきげんようです、郁弥さん」 廊下の角で同じく枕を抱えた桜坂郁弥に出会う。 明日香と郁弥は同じ李組なので宿泊しているフロアが同じなのだ。 「枕を持っているって事は…郁弥さんも705号室へ行くんですか?」 「ええ、折角のお誘いですから。パジャマパーティーは修学旅行の醍醐味ですわよね」 そう言って微笑む郁弥に明日香も「そうですよねっ」と笑顔で返した。 <藤組> 「藤組、全員揃いましたわね。では、行きましょうか」 聖香の声でパジャマ姿に枕を持った団体が移動を開始する。 なにぶん人数の多い藤組。 バラバラで移動するより効率が良いと踏んだのだ。 「交流を深めるって、何をするのかしら」 転入したばかりの叶野ゆんが期待に満ちた目で問いかけるが、 何をするのか他の4人も見当がつかない。 「やっぱりパジャマパーティーでしょう!色々と秘密の話をするのよ」 ゆんに負けず、目を輝かせながら如月蒼が力説する。 教師に隠れて夜中に内緒話なんて、 考えるだけで楽しいシチュエーションだ。 参加者は2年生だけであるし、1・3年に気兼ねなく本音で語れるというものである。 「私もパーティーだと思って、なんとお菓子を持参しました!」 右手に枕、左手にお菓子の詰まった袋を掲げて久保りながウインクすると、 「りなさん偉い!」「用意周到ですわね」「よっ、大統領!」等、賛辞が飛んだ。 「皆さんお静かに。先生に見つかると面倒だわ」 お菓子の登場で一気にテンションの上がったメンバーに葛城かずらが注意を促す。 「そ、そうでしたわ。急ぎましょう」 かずらの一言で我に返った藤組メンバーは一路705号室を目指すのだった。 [[目次へ戻る>「激闘☆枕投げ」]]

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