「激闘☆枕投げ 10」

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*激闘☆枕投げ 3 **二宮 央 <菊組+桃組> 因みに、菊組・椿十花と桃組・中風蘭香は既に705号室。 全員が集まるまで部屋の主である央、彩と4人でトランプに興じていた。 「誰~、ダイヤの3止めてる人~~」 「7並べって性格出ますわよね」 「何?央さんそれって私の性格が悪いって事ですか?」 「十花さんが止めてたのか……」 そうこうしている間に全員が705号室へと集まった。 さぁ、パーティーの幕開けです!! [[目次へ戻る>「激闘☆枕投げ」]]
*激闘☆枕投げ 10 **二宮 央 「蘭香さんがやられましたわ!」 「倒れたところを狙うなんて!蘭香さん可哀想です!」 彩と明日香は4トップを担う一角、蘭香が攻撃されているのを助けに行こうとした…が、 「そうはいきませんわ」 聖香・りなコンビに行く手を阻まれる。 「意外に粘りますわね、短期決戦だと予想してましたのに」 彩が言いながら枕を投げる。そして、次の枕をパスしてくれる筈の綺羅を振り返った。 「綺羅さん!!」 そこに補給部隊綺羅の姿は無く、Aチーム陣営に攻め込んでいる筈の央が枕を大量に抱えていた。 混戦の合間に綺羅を襲撃、補給用に集めていた枕を横取りである。 「うゎ、央さん卑怯ですよ!」 「卑怯ではありません、これが戦略というものです!」 親友の明日香に「卑怯」と言われてちょっとショックを受けつつ、央は枕を抱えてAチーム陣営へ。 「一気にカタをつけますから、もう少しだけ持ち堪えて下さいね!」 奮闘するフラットスリーに声を掛けると、 「任せて下さい、央さんも頑張って」 「かずらさんには指一本触れさせませんから」 聖香とりなから頼もしい言葉が返ってきた。(ゆんは未だ蘭香と攻防戦) Bチームはまだまだ負けないのだ! 慧理奈撃破に失敗したはなめは、敵陣の真っ直中1人で奮闘していた。 奮闘と言っても、十花・栗実のDFが投げる枕を必死に避ける事に終始しているのだが。 2対1、少し余裕の出てきた栗実は、「今なら写真を撮れそうなのに」と、 はなめ相手と言うよりも写真を撮りたい衝動と戦っていた。 因みに同写真部聖香はそんな事を考える余裕もなくかずらのガードに努めている。 この辺がやはりAチームとBチームの総合力の差なのだろうか。 「……ちょっと暇かも」 蒼は欠伸を噛み殺しながら呟いた。 守られている姫の気分は決して悪いものではないのだが、 バタバタと、お嬢様らしからぬ遊びに興じている友人達を見ていると 自分もそっちが良かったかな、なんて思ってしまう。 枕は飛んで来そうにない。 場違いな程に平和なAチームリーダーなのだった。 一方Bチームリーダーかずらは飛んで来る枕を避ける避ける。 DF3人は頑張ってくれているものの、防ぎきれない枕が襲ってくる。 2年でも指折りのお姫様系と名高いかずらだが、姫のように悠然とはしていられないのだ。 [[目次へ戻る>「激闘☆枕投げ」]]

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