準備SS「ある日の午後」前編

「準備SS「ある日の午後」前編」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

準備SS「ある日の午後」前編」(2006/01/26 (木) 23:03:45) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*ある日の午後 前編 **常磐 京 ある日の午後、薔薇の館にて―...。 そこには山百合会2年生の二宮央、正木聖香、五条慧理奈の3 人が集まり、何やらこそこそと話している。 「ええ、そうですわ...直接が1番よ...だってロサ・フ ェティダは...」 「聖香さんの言うとおり。慧理奈、頑張り時よ、ここが... 」 「え、ええ...でも....」 このいかにも不思議なやりとりをビスケット型の扉の向こうで 聞いていた私は首を思いっきり傾げた。そして驚かせようとそ っと扉を開け、聖香の肩をそっと叩いた。 「きゃああああああ...っ」可愛い乙女らしい声をあげて驚 く聖香。 「あ、あら...ごきげんよう、ロサ・フェティダ...」引 きつる笑顔を必死に保って挨拶する央。 そして...「またバカバカしいことをなさって...昔から こうですものね、お姉さまは...」可愛くないことを言う不 届き者の妹、慧理奈。 三者三様の驚きをじっくり楽しんだ後で、私は単刀直入に質問 した。 「なーに?3人で秘密の相談?まさか私の愚痴とか?」そうい いつつも実は内心焦っていた。自治活動に積極的な後輩に頼り きりな自分を不甲斐なく思っていた。言われていたとしても仕 方がない、そういう覚悟も込めて聞いたことだった。 しかし3人は一向に言おうとしない。終いには 「お姉さまには関係ありません、お引取り下さい」とまで言わ れてしまう始末である。 「一体何なの...」 大切な妹である慧理奈までが混じって話すこととは一体何なの だろうか...頭を掻きむしりながらそんなことを考えていた ら、いつの間にか朝日が昇っていた...。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。