準備SS「ミックス☆ジュース」後編

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*ミックス☆ジュース【後編】 **二宮央 「あ!ジューススタンドとかどうかしら!?」 いかにも『いいこと思いついた!』という表情で央が手を打つ。 「ジューススタンド?」 「そう。フルーツ等の材料を用意しておいて、お客の注文を受けてから  ミキサーにかけてフレッシュジュースを提供するの」 それなら材料を切るだけで簡単だし、 買う方も『憧れの○○さまに作ってもらったv』感を味わえるでしょう?と、 央が自分のアイデアを満足そうに語る。 確かにスタンドなら場所も取らないし、客席の設置もいらないので簡単である。 フレッシュジュースというのも健康的で、剣道部の出店として問題無い。 悪くないアイデアだ。 「そうね、作るのも簡単だし……先輩方に提案してみようかしら」 「是非そうして。剣道部が出店しないのは盛り上がりに欠けるわ」 その強さも勿論だが、メンバーの整った容姿は広く知れ渡っている。 出店しないと知ってがっかりする生徒は、リリアンだけに止まらないのだ。 「あ、でも、ひとつだけ注意!」 央が急に真剣な顔になる。 「ロサ・フェティダにだけはジュースを作らせない事!これは絶対!」 「え?でも……」 ファンの多い剣道部。中でもロサ・フェティダのファンは一際多い。 手作り(?)ジュースを飲みたいと希望する生徒は山程いるだろうに。 「私は食品に関して、ロサ・フェティダを一切信用してません!!」 『どーん!』と効果音を背負って央が力説する。 「京さまは確実に、注文した材料以外のモノを入れます!」 「わさびとか?(笑)」 「そう!わさびとか!!(笑)」 笑いながら尋ねる彩に、笑いながら言葉を返す。 ロサ・フェティダの悪戯好きには日頃から痛い目に遭っているのだ。 「まぁ、わさびはともかく…今日の放課後に話してみるわ」 「もし採用になったらアイデア提供料としてミックスジュースねv」 「もちろん、いいわよ」 ジューススタンドをやるのならば、ミックスジュースの1杯くらい安いものだ。 (ただ、そのミックスジュースにはわさびが入ってると思うけど、ね) 一応止めてみるつもりでいるものの、彩にロサ・フェティダを止められる術も無い。 央が飲むと知れば、喜々としてミックスジュースを作るだろう。 他の3人の先輩に期待しつつ、彩はその時の央を思って同情するのだった。 剣道部の出店はどうなるものか……。
*ミックス☆ジュース 後編 **二宮央 「あ!ジューススタンドとかどうかしら!?」 いかにも『いいこと思いついた!』という表情で央が手を打つ。 「ジューススタンド?」 「そう。フルーツ等の材料を用意しておいて、お客の注文を受けてから  ミキサーにかけてフレッシュジュースを提供するの」 それなら材料を切るだけで簡単だし、 買う方も『憧れの○○さまに作ってもらったv』感を味わえるでしょう?と、 央が自分のアイデアを満足そうに語る。 確かにスタンドなら場所も取らないし、客席の設置もいらないので簡単である。 フレッシュジュースというのも健康的で、剣道部の出店として問題無い。 悪くないアイデアだ。 「そうね、作るのも簡単だし……先輩方に提案してみようかしら」 「是非そうして。剣道部が出店しないのは盛り上がりに欠けるわ」 その強さも勿論だが、メンバーの整った容姿は広く知れ渡っている。 出店しないと知ってがっかりする生徒は、リリアンだけに止まらないのだ。 「あ、でも、ひとつだけ注意!」 央が急に真剣な顔になる。 「ロサ・フェティダにだけはジュースを作らせない事!これは絶対!」 「え?でも……」 ファンの多い剣道部。中でもロサ・フェティダのファンは一際多い。 手作り(?)ジュースを飲みたいと希望する生徒は山程いるだろうに。 「私は食品に関して、ロサ・フェティダを一切信用してません!!」 『どーん!』と効果音を背負って央が力説する。 「京さまは確実に、注文した材料以外のモノを入れます!」 「わさびとか?(笑)」 「そう!わさびとか!!(笑)」 笑いながら尋ねる彩に、笑いながら言葉を返す。 ロサ・フェティダの悪戯好きには日頃から痛い目に遭っているのだ。 「まぁ、わさびはともかく…今日の放課後に話してみるわ」 「もし採用になったらアイデア提供料としてミックスジュースねv」 「もちろん、いいわよ」 ジューススタンドをやるのならば、ミックスジュースの1杯くらい安いものだ。 (ただ、そのミックスジュースにはわさびが入ってると思うけど、ね) 一応止めてみるつもりでいるものの、彩にロサ・フェティダを止められる術も無い。 央が飲むと知れば、喜々としてミックスジュースを作るだろう。 他の3人の先輩に期待しつつ、彩はその時の央を思って同情するのだった。 剣道部の出店はどうなるものか……。

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