「体育祭準備SS前編」

体育祭準備SS前編

五条 慧理奈



「...お姉さまのバカ...」重そうな段ボール箱を抱えな
がら慧理奈はため息と共に言葉を吐き出していた。
...そう、ことの始まりは昼休み―...。本当なら今一緒
に山百合会の演劇の準備をしているはずの姉、ロサ・フェティ
ダこと常盤京は剣道部の手伝いがあるから、とさっさと妹に準
備を任せて行ってしまったのだった。
たくさんの衣装が入った段ボールを抱えながらえりなは再びた
め息をついた。
するとそこにロサ・キネンシスこと二宮央さんが通りすがった

「ごきげんよう、慧理奈さん」にっこり笑ったあと央さんは大
変そうね、またロサ・フェティダ?、と苦笑した。
「...央さん助けて...重過ぎるのよ...この箱...
」げんなりした顔で央さんに助けを求めると央さんは2つの内
1つの段ボール箱を持ってくれた。
「...ありがとう...ところで央さん、お姉さま見かけな
かったかしら?」見つけたらどうしてやろうかしら...と考
えながら笑顔を作り聞く。
しかし...「あぁ...ロサ・フェティダなら...図書館
で...いえ、なんでもないわ...」やっぱり言わない、と
央さんに言われてしまう。
けれど少しだけヒントをもらえた慧理奈は薔薇の館まで着き、
段ボール箱を整理し慧理奈は早速図書館に向かった。
最終更新:2006年01月26日 18:43
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