リリアン女学園付属図書館 「DvsL」

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DvsL

二宮 央



「明日香さん!」
「央さん!」

10月12日(火) AM8:10 校舎内2年李組前廊下

冬月明日香と二宮央は顔を合わせるなり「ごきげんよう」の挨拶もないまま
固い握手を交わした。それはもう「がっちり」と。

「春に言った事が実現するとは思いませんでしたわ」
「はい。こんなに早いとは思いませんでした」
手は依然繋いだまま、微笑み合う。

「きっと明日香さんの祈りが通じたのね」
「央さんのお願いも叶いましたしねぇ」
お互いの望みは現実のものとなった。
「奇跡としか言いようがないですわね」
「奇跡…そうですねっ、奇跡ですよねっ」
「昨日は本当に素晴らしかったわ。明日香さんの顔が浮かびましたもの」
「央さんの方こそ、早々に決めて凄いですよ」
明日香もあの時は央さんに「おめでとう」って思ったんですよ、と
お互いの健闘を讃え合い、褒め(殺し)合い、繋いだ手をぶんぶん振る。

「ごきげんよう、央さん、明日香さん」
登校して来た李組の生徒が声を掛けながら教室へと吸い込まれてゆく。
2人が立っているのは李組の前の廊下。
はっきり言って目立つし、通行の邪魔である。
通りかかる生徒は揃って「何事?」という様な表情を浮かべるが、
やけに盛り上がってしまっている2人に話し掛けるのも憚られる。
「ごきげんよう、央さん。そろそろ教室に入らないとHR始まるわよ」
他の生徒が2人を避けて通る中、都橋彩は堂々と声を掛ける。
ここは公共の廊下、通行の邪魔をする2人に遠慮する必要は皆無なのだ。
「ああ、彩さんごきげんよう。もうそんな時間?」
「そんな時間よ。遅刻されたいのでしたらごゆっくり(笑)」
一礼すると、彩は優雅に立ち去った。
腕時計を確認すると、確かにHR5分前を指していた。

「もう行かなくてはね。ごきげんよう、明日香さん」
「……そうですね、ごきげんよう央さん」
ごきげんようと別れの挨拶を交わすものの、繋いだ手を離せないでいた。
2人はよく分かっていたから。
この手を離したらもう、その瞬間からお互いの立場が変わってしまう事を。

無言のまま、繋いだ手に目線を落とす。
ずっとこのままでいられたらいいと強く願った。
でも、時間は止まってくれない。廊下の先に松組担任の姿が見えた。
李組の明日香は10歩も歩けば教室に入る事が出来るが、央の松組は少し離れている。
完全なタイムリミットだ。

「………明日香さん、何があっても私達は親友ですわ」
そう言って央の方から手を離した。
そのまま、顔も見ないで早足に立ち去る。
「央さん!」
央の背中に明日香の声が掛かる。
「明日香は、何があっても央さんの事、大好きですよ!」
振り返りはしなかったけれど、1度だけ頷いた。

これで、私達は違う道を歩む事となる。




何故なら週末から中日ドラゴンズVS西武ライオンズの日本シリーズだから!!
中日ファンの央と西武ファンの明日香はライバルとなるのだ。




「ああ、私と明日香さんってロミオとジュリエットの様だわ……」
「シェイクスピアが聞いたら気を悪くされるわよ?」
ギリギリで松組に戻った央が机に突っ伏しながら言った独り言に、
隣の席の彩が呆れた様にツッコんだ。
「もちろん彩さんは中日を応援してくれますよね?」
「……どうしようかしら?(笑)」
「彩さぁん!!」


あとがき



ごきげんよう、皆々様。
2年松組 二宮央です。

プレーオフで盛り上がったテンションのまま書いてしまいました。
自己満足的作品でお見苦しい限りですが、生暖かい目でお見逃し下さい。(苦笑)
それにしても今年のパ・リーグは熱かったですわ!!(握り拳)
世論ではダイエー有利でしたが、西武の底力を見せつけられました。
……福岡ドームでの日本シリーズチケットをプレリザーブしていたのが
無駄になりました………。生で観たかったですわ……。もちろんビジター席です。(-_-;)

それでも楽しみな日本シリーズ!!
今日の朝のバスにて、バスカードと間違えてプロ野球カードを出した程に
浮かれております。(広島カープ前田のキラ(レア)カード)
今年のベスト5に入る恥をかきました。(PL実話)

それでは失礼致します。
ごきげんよう、皆々様。


リリアンプロ野球愛好会 二宮 央
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