リリアン女学園付属図書館 「激闘☆枕投げ 1」

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激闘☆枕投げ 1

二宮 央



消灯後



<李組>

冬月明日香はメールの指示通り、枕を抱えて705号室へ向かっていた。
シャワーを浴びた後なので、トレードマークのツインテールも今は下ろしたままだ。
明るいオレンジ色のパジャマが良く似合っている。
「ごきげんよう、明日香さん」
「あっ!ごきげんようです、郁弥さん」
廊下の角で同じく枕を抱えた桜坂郁弥に出会う。
明日香と郁弥は同じ李組なので宿泊しているフロアが同じなのだ。
「枕を持っているって事は…郁弥さんも705号室へ行くんですか?」
「ええ、折角のお誘いですから。パジャマパーティーは修学旅行の醍醐味ですわよね」
そう言って微笑む郁弥に明日香も「そうですよねっ」と笑顔で返した。



<藤組>

「藤組、全員揃いましたわね。では、行きましょうか」
聖香の声でパジャマ姿に枕を持った団体が移動を開始する。
なにぶん人数の多い藤組。
バラバラで移動するより効率が良いと踏んだのだ。
「交流を深めるって、何をするのかしら」
転入したばかりの叶野ゆんが期待に満ちた目で問いかけるが、
何をするのか他の4人も見当がつかない。
「やっぱりパジャマパーティーでしょう!色々と秘密の話をするのよ」
ゆんに負けず、目を輝かせながら如月蒼が力説する。
教師に隠れて夜中に内緒話なんて、
考えるだけで楽しいシチュエーションだ。
参加者は2年生だけであるし、1・3年に気兼ねなく本音で語れるというものである。
「私もパーティーだと思って、なんとお菓子を持参しました!」
右手に枕、左手にお菓子の詰まった袋を掲げて久保りながウインクすると、
「りなさん偉い!」「用意周到ですわね」「よっ、大統領!」等、賛辞が飛んだ。
「皆さんお静かに。先生に見つかると面倒だわ」
お菓子の登場で一気にテンションの上がったメンバーに葛城かずらが注意を促す。
「そ、そうでしたわ。急ぎましょう」
かずらの一言で我に返った藤組メンバーは一路705号室を目指すのだった。