リリアン女学園付属図書館 「激闘☆枕投げ 2」

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激闘☆枕投げ 2

二宮 央



<椿組>

「そろそろ行かなくちゃ遅くなってしまいますわ」
坂槻はなめが同室の崎駅藤を急かす。
「消灯後って指定があるだけなんだから、そう急がなくても大丈夫よ」
几帳面で素直な性格のはなめは、消灯するとすぐに行かなくてはいけないような気がするのだ。
一方、藤は至ってマイペース。
のろのろと705号室を訪ねる準備をしていた。
正直、自由参加なのだから別に行かなくてもいいのだ。
「早く、藤さん」
そうは言っても、既に藤の分の枕まで用意して、
2つの枕を両脇に抱えた友人をこれ以上待たせるのも可哀想な気がする。
「分かったわ、そろそろ行きましょうか」
「えっ?藤さん準備終わったんですか?」
「ええ、お待たせ。もういいわ」
「………その格好でいいんですか??」
他の生徒同様、はなめはパジャマ姿だけれど……。
「バスローブで部屋から出るのはマズくありません?」


<松組>

「修学旅行の夜に親睦を深めるなんて、いい考えですよね」
今岡栗実がカメラに新しいフィルムをセットしながら顔だけで振り向いた。
「記念にみんなで写真をとりましょう。パジャマ姿なんて貴重だもの」
「そうね。これをきっかけに皆さんともっと仲良くなれると素敵だわ」
栗実の言葉を受けて、三条綺羅も微笑みながら相槌を打つ。
そこに控えめなノックの音。
「栗実さん、綺羅さんいらっしゃいます?五条慧理奈です」
「居ます居ます」
綺羅がドアを開けると、確かにそこには五条慧理奈が居た。
パジャマと呼ぶには高級過ぎるような、シルク独特の光沢を放つ布に身を包み、
枕を両手で抱きしめるように持って佇んでいる。
「遅くにごめんなさいね。お2人は705号室へ行かれるのかしら?」
「ええ、そのつもりです。今から行こうかと」
「ご一緒させて頂いていい?」
「もちろん!丁度準備も終わった所なの。行きましょう、慧理奈さん」
カメラを持った栗実を先頭に3人で歩き出す。
(央さんと彩さんの連名だなんて……嫌な予感がして一人ではとても行けませんもの)
歩きながら、慧理奈は枕で口元を隠しつつ苦笑した。