リリアン女学園付属図書館 「激闘☆枕投げ 11」

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激闘☆枕投げ 11

二宮 央



「はなめさんお待たせ」
枕を大量に抱えた央がはなめの所に戻ると、はなめは安心したように微笑んだ。
「綺羅さんの撃破に成功しました。戦利品に枕も!」
「央さん偉いですわ!」
はなめにも枕を渡しつつ、央は首だけ回して周囲を確認した。
「……はなめさん、慧理奈さんへの攻撃失敗しましたね」
「ご、ごめんなさい…京さまの顔が浮かんでしまって……」
そう言われては央も何も言えない。正直、自分が突撃しても同じ結果だったと思う。
ロサ・フェティダの威光がこのイタリアの地にまで!
そうでなくても慧理奈に枕を投げるなんて躊躇われてしまうというのに…。


実際、枕投げを企画した段階で彩はこう漏らしていた。
「慧理奈さんやかずらさんのようなお嬢様に枕を投げつけるのはちょっと躊躇うわよね」と。
そして、その後にこうも言った。
「央さんになら全力で投げられますけど(笑)」
この時の彩の『(笑)』は、非常に人の悪い笑い方だったと後に央は熱く語る。


「こうして枕も大量に入手しましたし、一気に蒼さんを攻め落としましょう」
「ええ、そうですね」
気を取り直して、央とはなめは猛攻撃を仕掛ける。
十花と栗実の2人は少し気を抜いていた為、急襲に対応が遅れてしまった。
「もらった!」
「央さん!中日の試合前ベンチに行ってみたくないですか!?」
ぴた。
央の動きがぴたりと止まる。
「兄が今度試合前のインタビューの仕事があるって言ってましたから、同行出来るように頼んでみましょうか?」
「本当ですか!?栗実さん!!」
蒼への攻撃を忘却の彼方へ消し去り、央は栗実の手を取って喜んでいる。
「物で釣るなんてそちらこそ卑怯なんじゃなくて?」
「人聞きの悪い事を言わないで下さい。こういうのは頭脳プレーっていうんです!」
はなめの抗議を栗実は涼しい顔で受け流す。
もはや勝つためならば手段を選ばない両チーム。
ルールなどあって無いようなモノ。
お嬢様とは、基本的に負けることが嫌いな生き物なのだ。