リリアン女学園付属図書館 「激闘☆枕投げ 12」

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激闘☆枕投げ 12

二宮 央



Aチーム陣地内でそんな漫才が行われているその時、Bチームは絶体絶命の大ピンチ。
未だ決着の着かないゆんVS蘭香の1対1を余所に、
聖香・りな・そしてゆんの抜けた穴に臨時で入った郁弥の新フラットスリーは、彩・明日香・そして央の攻撃から復活した綺羅の攻撃に壊滅寸前だった。
ここまでよく防いできたものの、いかんせん基礎体力が違うのだ。
聖香もりなも既に体力の限界。バテバテもいいところである。
「はぁ、はぁ」
枕の投げ過ぎでダルくなった右肩を押さえながら、りなは荒い息を吐く。
美しいと評判の明るい色の髪も、乱れを直す暇さえ無い。
疲れの見えるりな、聖香をカバーしつつ郁弥が動き回っているがそれも限界がある。
「そろそろ終わりにしましょうか」
余裕を見せて綺羅が微笑む。
さっきは央の奇襲にあってしまって一時戦線離脱を余儀なくされたのだが、あっさりと戦線復帰。何事もなかったかのように枕を投げている。
全力でゲームを楽しむ姿勢は、『純粋で天然』という綺羅の性格を顕著に表している。
「そうね。かずらさんには悪いけど覚悟を決めてもらいましょう」
Aチームの攻撃の要、彩が明日香に目で合図を送る。
「了解です!」
明日香はそう言うと全速力でかずらのいる防衛ライン奥へ駆けだした。
「!!」
「しまった!」
小柄で素早い明日香を止めきれず、りなと郁弥のラインが突破された。
「これで終わりです!」
ぼふっ!
枕から鈍いヒット音。
「………聖香さん!」
「甘いですわ、明日香さん」
枕がかずらにヒットする直前、聖香が間に割り込んだのだ。
枕は聖香にクリーンヒット。
羽毛とは言え全力で投げられればそれなりに痛い。
ロサ・ギガンティアであろうと手加減は一切ナシ。
『誰が相手であろうと手加減するのは失礼だ』と言うのが体育会系の基本理念である。
「甘いのはそっちよ!」
「!?」
なんとか明日香の攻撃をくい止めたものの、そちらに気を取られている内に、彩がかずらの背後へ回り込んでいた。
明日香の正面突破はオトリだったのだ。
「チェックメイト!」
「させません!」
完全に勝ったと思った瞬間、彩の目の前に藤が立ち塞がった。
明日香をオトリに、背後へこっそり回り込む彩を見逃さなかったのだ。