「激闘☆枕投げ 14」

激闘☆枕投げ 14

二宮 央



「………まだ結び終わらないんですか~?藤さ~ん?」
栗実が痺れを切らせて声を掛ける。
バスローブの紐を結ぶには十分な時間が経過した筈である。
「私は別に目を閉じてくれなんて一言も言ってないわよ」
「じゃあ、開けてもいいですか?」
「ご自由に」
藤の言葉を合図に、全員が目を開ける。
「ええぇっ!?」
そしていきなりの蒼の悲鳴。
目を開けると視界いっぱいに藤のアップが見えたから。
「蒼さん!?」
全員が悲鳴を上げた蒼へ視線を向けると…………


ばふっ。
「ぐぇっ!」
枕を顔面に受けた蒼の姿が映った。
そして藤のバスローブは未だ乱れたままであった。


「「「「「「藤さ~~~~~~~ん!!(ガビーン)」」」」」」
Aチームはもちろん、味方である筈のBチームも全員がツッコむ。
こうして、白熱した割に呆気なくゲームの幕は下りたのである。


最終更新:2006年01月26日 22:53
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