リリアン女学園付属図書館 「エピローグ」

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エピローグ

二宮 央



その後。

乱れた部屋を全員で整え、りなの持参したお菓子を食べた。
あの先輩が好きだとか、あの1年生が可愛いとか、秘密の話もした。
「こんなチャンス滅多にないから」と、全員で記念撮影もした。
枕投げの後なので、髪が乱れていたり、パジャマがしわくちゃだったり。
「枕投げの前に撮るべきだったわよね」なんてお互いの姿を笑い合いながら。


翌日。


「首が痛い!」
「肩が上がらない!」
「青痣が出来た!」
等の言葉が生徒の間で飛び交った。
まぎれもない筋肉痛である。

「日頃の運動不足が祟ったんですのね」
「気の毒ねぇ」
腐っても現役運動部。
枕投げ首謀者、彩と央は平気な顔で周りの惨状を見渡す。
「まぁ、今日はクラス単位で美術館巡りですから支障はないでしょう」
自分の言った言葉に納得するように、うんうんと央が頷く。
「天気もいいし、今日も楽しくなりそうですわ」
彩が空を見上げながら微笑んだ。


イタリアの空は今日も快晴。
楽しい旅行はまだまだ続きそうです。





「もう、央さんと彩さんの誘いには乗らない……」
枕投げは楽しかったけれど、この代償は高過ぎる。
筋肉痛を堪えつつ美術館を歩く2年生の集団は一様にそう呟いていた。