リリアン女学園付属図書館 準備SS「ミックス☆ジュース」前編

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ミックス☆ジュース 前編

二宮 央



「学園祭の出し物?」
「そう、どうしようかしら……」

ミルクホールの一角。
ランチで賑わうこの場所で、二宮央と都橋彩はテーブルを挟んで
向かい合わせに座っていた。
話題はもちろん迫り来る学園祭について。
お弁当を食べながら、彩の方から話しを振ってきた。

「剣道部でも何かやりたいわねって、先輩方とお話しするんだけど
 なかなかいいアイデアが浮かばなくって……」
彩は剣道部の出し物(?)の構想が纏まらず、参ってしまっているらしい。
お弁当を箸でつついているものの、中身はあまり減っていない。
「剣道部なら何もしなくても人が集まるでしょうに……」
贅沢な悩みだわ、と央はミラノサンド(2個目)を口に運ぶ。
「央さん、真剣に考えてよ」
「だってねぇ~、それだけ人数いれば何でも出来ますでしょう」
テニス部なんて1人なのだから、それを考えると非常に恵まれている。
しかも、全員が固定ファンを多く持つモンスターだ。

ミスター・リリアン、ロサ・フェティダこと常磐京。
前山百合会代表、黒薔薇さまの2つ名も麗しい月城玲。
中世的な顔立ちと話し方が印象的な大河内香。
すらりとした立ち姿に、日焼けした肌の凛々しい、私市朔耶。
そして、黒髪・黒目も美しく、誇り高さを全身に宿す都橋彩。

剣道部はいつも、見学に来た生徒の黄色い声援で持ちきりである。
余談として、慧理奈とかずらは少し面白くなさそうだが……。

「このメンバーなら……ホストクラブしかないと思いますけど」
「ホストクラブ!?」
はっきり言って、それ意外に思い浮かばない。
「何を言い出すんですか、央さん!そんなの無理に決まってます!」
「世間のニーズに答えようとするならそれしか考えられませんわ」
「言いたい事は分からなくもありませんけど、無理です」
「心配しなくても私はちゃんと彩さんを指名して差し上げますから」
「そんな心配はしてません!!」
真面目に考えてないでしょう、と彩が不満を口にする。
央としても、ホストクラブなんて企画に学園の許可が下りるとは思っていない。
半ば冗談の意見ではあるが、これだけのメンバーを有効活用しないのは
実に勿体無いと思うのもまた事実。
かと言って、サイン会や握手会って訳にもいかない。(笑)

ここで重要なのは、央のアイデアがロクでもないと言う以前に、
相談を持ちかける相手を間違えた彩に問題があるという事だ。