リリアン女学園付属図書館 準備SS「ミックス☆ジュース」後編

書棚


目録


図書日報


  • 新刊案内
  • 総利用者数 -
  • 今日の利用者 -
  • 昨日の利用者 -


管理用



※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ミックス☆ジュース 後編

二宮央



「あ!ジューススタンドとかどうかしら!?」
いかにも『いいこと思いついた!』という表情で央が手を打つ。
「ジューススタンド?」
「そう。フルーツ等の材料を用意しておいて、お客の注文を受けてから
 ミキサーにかけてフレッシュジュースを提供するの」
それなら材料を切るだけで簡単だし、
買う方も『憧れの○○さまに作ってもらったv』感を味わえるでしょう?と、
央が自分のアイデアを満足そうに語る。
確かにスタンドなら場所も取らないし、客席の設置もいらないので簡単である。
フレッシュジュースというのも健康的で、剣道部の出店として問題無い。
悪くないアイデアだ。

「そうね、作るのも簡単だし……先輩方に提案してみようかしら」
「是非そうして。剣道部が出店しないのは盛り上がりに欠けるわ」
その強さも勿論だが、メンバーの整った容姿は広く知れ渡っている。
出店しないと知ってがっかりする生徒は、リリアンだけに止まらないのだ。
「あ、でも、ひとつだけ注意!」
央が急に真剣な顔になる。
「ロサ・フェティダにだけはジュースを作らせない事!これは絶対!」
「え?でも……」
ファンの多い剣道部。中でもロサ・フェティダのファンは一際多い。
手作り(?)ジュースを飲みたいと希望する生徒は山程いるだろうに。
「私は食品に関して、ロサ・フェティダを一切信用してません!!」
『どーん!』と効果音を背負って央が力説する。
「京さまは確実に、注文した材料以外のモノを入れます!」
「わさびとか?(笑)」
「そう!わさびとか!!(笑)」
笑いながら尋ねる彩に、笑いながら言葉を返す。
ロサ・フェティダの悪戯好きには日頃から痛い目に遭っているのだ。

「まぁ、わさびはともかく…今日の放課後に話してみるわ」
「もし採用になったらアイデア提供料としてミックスジュースねv」
「もちろん、いいわよ」

ジューススタンドをやるのならば、ミックスジュースの1杯くらい安いものだ。
(ただ、そのミックスジュースにはわさびが入ってると思うけど、ね)
一応止めてみるつもりでいるものの、彩にロサ・フェティダを止められる術も無い。
央が飲むと知れば、喜々としてミックスジュースを作るだろう。
他の3人の先輩に期待しつつ、彩はその時の央を思って同情するのだった。

剣道部の出店はどうなるものか……。