リリアン女学園付属図書館 「セント・メアリの鐘の音は 3話 ふたりは時を飛び越えて」

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中司 春菜



ごきげんよう、皆様方。だいぶ時季はずれになりましたが、学園祭SS「セント・メアリの鐘の音は」の続きを投下させていただきます。
 色々検討した結果、他のSSと矛盾が出ないように、基本的に時間の流れを明記しない方針で書かせていただきます。ですから「話数=時間の流れ」を示すものでないとご理解下さるようお願い致します。
 それではお話しの方、ごゆっくりとお楽しみ下さいませ。

セント・メアリの鐘の音は 3話 ふたりは時を飛び越えて



 ひめ乃はお茶を入れつつもそわそわしている。そんなひめ乃を見て、
「ひめ乃ちゃん、お姉さまが待ち遠しいんでしょうけど、落ち着いたら?」
「で、でも」
「変にそわそわしてもお姉さまは喜ばないわよ」
 春菜はそう言ってひめ乃を落ち着けようとする。しかし、何でひめ乃が今ここにいるかといえば……

 演劇部の公演が終わり、ひめ乃は舞台裏に行ってみる。しかし、舞台装置などを後のために片づける必要があり、ひめ乃のお姉さまこと朋子は、
「ひめ乃がクラスのために頑張ってるところも見たいし、クラスの手伝いをしながら待ってて」
 ひめ乃にそう言い渡したのだった。

 そして、喫茶店の入り口で驚きの声があがった。そのざわめきが収まらないなか、春菜がひめ乃のいる厨房(と称してるスペース)にやってくると、
「ひめ乃ちゃん、オーダー入ります。3番テーブルにココアひとつに、お持ち帰りにひめ乃ちゃん。ココアはひめ乃ちゃんが持っていってね」
「私がお持ち帰りって、なーに?」
 きょとんとしつつ、ひめ乃が聞くと、
「持っていけば判るわよ」
 すると、いたずらっぽい笑顔で答える春菜。この笑顔の時は、どう聞いても答えてくれないことを知ってるひめ乃は、あきらめてココアを入れると3番テーブルへ、
「え。お、お姉さま!」
「ごきげんよう、ひめ乃」
 そこにはマリアさま、もとい朋子がいた。
「ところでココアは頂けないのかしら?」
「あ、はい、お姉さま。ココアです」
 慌ててココアを差し出すひめ乃に、くすりと笑うと朋子は口を付ける。
「美味しいわ」
「あ、ありがとうございます」
 そして、ココアを飲み終えると、
「さぁ、行きましょう。ひめ乃」
「えっ、お姉さま?」
「ふたりで楽しんでらっしゃいね」
 状況の変化についてこれないひめ乃に、春菜が一言。やっと思い至ったのか
「じゃあ、デート楽しんできますね」
 にこり笑って、朋子について行くひめ乃。
「あらあら、メイド服のままで行っちゃった。でも朋子さまもマリアさまだし、まぁいいか」
 そして、マリアさまとメイドさんのコンビが学園を賑やかすことになるけど、それは別のお話。