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#blognavi
無事、新歓もおわりました。そろそろブログに目玉が無くなってくる時期です。そ・こ・で・ リレー小説をやりましょう。はい、私の独断と偏見が60%の試みです。ではルール説明を。
みんなで作る小説です。バトン形式ちっくなの。
以上!!
参加希望者は、今週のブログの内容に、最低1行以上の小説の内容を書いてください。それで登録完了。それからは登録者達で書き続けます。終わりは、普通に「the end」まで続けるか、1週間以上誰も内容を進めなかった時に打ち切りになります。基本的には1行以上書ければどうでもok。更新も強制はしません。nice-缶の人の忍耐力がどれ位あるか、いて下さっている方、要checkです。
では、うちから始めます。
~題名は決まっているけど無題~
声。
声が聞こえた。
古くなった扉の鍵を開けるような重たい声。何年間も叫び続けているような胸を裂く声だった。
僕はそれを涸れ井戸の底で聞いていた。真上に見える外の光もここまでは届かない。ただ、じめじめとした不快感と、ひんやりとした孤独感だけがある。
また声がした。
井戸の外からのようだ。それでも、丸く切り取られた上の景色は依然として白っぽい光だけしかない。僕はぼんやりと上を見続ける。涸れ井戸の中では、それ以外にやる事が無いからだ。
どれ位見ていただろう、首がパンパンに張ってきても僕は見上げ続けていた。不意に光が無くなった。そして瞬きもする間も無く、また光が差し込んだ。何かが上を横切ったようだった。僕はそれの正体を掴もうとさらに目に力を入れる。しかし僕の集中力はそこまでしか続かなかった。涸れていたはずの井戸から水が湧き出してきたからだ。途端に僕はパニックになった。全くの金づちだからだ。足元まできていた水が、音も気配も無く腰まで競りあがってくる。必死に上に駆け上がろうとしたが、苔が生えてヌメヌメしている壁は僕の手では上れない。首元まで水が競りあがってくる。大声を出して助けを呼ぼうした。しかし、いくら頑張って声帯を震わせても声は出なかった。
そしてまた声が聞こえた。井戸の入り口も暗く塞がれた。まるでネジを巻くような声だ、そう思いながら僕の意識は水の中に溶けていった。
「おはようございます。午前11時のニュースをお伝えいたします。最初のニュースです。本日、8月14日を持ちまして、晴れて、犯罪、紛争が完全に途絶えて1年が経ちました。この世界平和制定に多大な貢献をした全ての病気を治す『ホスピタス』の生成に成功した××製薬が…… それでは、世界各地の喜びの声をご覧下さい…」
昨夜からテレビをつけっぱなしで寝ていたようだった。どこかの民放のニュースが流れていた。
僕は雑誌の編集者の机みたいになった床から起き上がり、枕代わりにしていた少年ジャンプの傍に落ちていたリモコンで電源のボタンを押した。しかし、テレビからは聞いたことの無い中東の子供達の笑顔が写されていたままだ。依然として変わりは無い。どうやら電池が切れいているようだ。テレビ本体の電源を切る。どうせ今日もたいしたニュースは無い。せいぜい、どこどこの誰々さんが5つ子を産んだとかその程度だ。ニートもそんな話に付き合えるほど暇ではないのだ。
床を掻き分け、いつ買ったかも思い出せないマルボロに火を入れる。平和な朝だった。鳥の囀りも、人の気配も感じられない。夏の暑ささえも虚ろになってしまったようだ。
食パンを4枚貼り付ければカーテンの替わりになってしまうほど狭い窓は、狭いなりに精一杯に光を取り込んでいる。しかし、それだけだ。年中代わり映えのしない住宅街を写すだけだ。雪の降った日ですら、今日と変わらない。間違い探しができる程に差異が無い。もちろん僕はそこで間違い探しをするほど酔狂ではない。たとえ、ニートでもだ。
外に見るべきものが無い、部屋を片付ける気も起きない、となると自然と意識は自分に向かう。
夢の事だ。最近、富に夢見が悪い。しかも内容は例外なく覚えていない、ただ最低な夢だった、それだけだ。しかし、今日の夢は違った。何かの声を聞いた気がする。必死にその声を思い出そうとしたが、泥沼の中から宝石の原石を探し出すように心許ない。どれが本当でどれが違うかなど分からない。誰か模範解答でも持ってきてくれれば話は早いが、それも期待は出来なそうだ。僕を尋ねてきた人などここ1年とんといない。
タバコを吹かしながら思索に走っていると、突然、耳に痛みが襲った。耳にネジを電動ドライバーで捻じ込まれたような痛みだ。断続的に耳を穿り回すような痛みと、なにより酷い耳鳴りがする。頭を抱え、必死に痛みが去るのを待つ。きっと、地吹雪のように一瞬で終わるはずだ。
しかし、一向にやむ気配はなかった。ぎりぎりとした痛みがどんどんと耳朶を打ち続ける。止まれ、止まれと、頭が擦り切れる程に願っても一層痛みが増すだけだ。
「××さーん、お届け者でーす」
いきなり、ドライバーが回転しているような耳鳴りに負けない男の声が玄関から聞こえた。続いてドンドンと扉を叩く音が聞こえる。扉をぶち破りそうな勢いだ。ほっといてくれ、そう言いたかったが余りの痛みに声も出い。
「××さーん、お届けものですよ。いらっしゃるんでしょう」
さらに男の声は大きくなる。うるさい、うるさい、うるさい。
「おーい。知ってるんですよ、いるのは。××さーん。無視しないで下さーい。開けてくださーい。お願いしますよー」
だまれ、だまれ、だまれ。そして僕は…
<次回予告>お届けものをしてくれている人はいったい誰なのか? 耳の痛みはなんなのか? そして僕はどう言う行動を取るのか? 次回は見ものです。乞うご期待!!
p.s. テンションがおかしい。というか1時間30分かけてこれを書いていたと思うと死にたくなりました。「誰か助けて下さい」
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以上!!
参加希望者は、今週のブログの内容に、最低1行以上の小説の内容を書いてください。それで登録完了。それからは登録者達で書き続けます。終わりは、普通に「the end」まで続けるか、1週間以上誰も内容を進めなかった時に打ち切りになります。基本的には1行以上書ければどうでもok。更新も強制はしません。nice-缶の人の忍耐力がどれ位あるか、いて下さっている方、要checkです。
では、うちから始めます。
~題名は決まっているけど無題~
声。
声が聞こえた。
古くなった扉の鍵を開けるような重たい声。何年間も叫び続けているような胸を裂く声だった。
僕はそれを涸れ井戸の底で聞いていた。真上に見える外の光もここまでは届かない。ただ、じめじめとした不快感と、ひんやりとした孤独感だけがある。
また声がした。
井戸の外からのようだ。それでも、丸く切り取られた上の景色は依然として白っぽい光だけしかない。僕はぼんやりと上を見続ける。涸れ井戸の中では、それ以外にやる事が無いからだ。
どれ位見ていただろう、首がパンパンに張ってきても僕は見上げ続けていた。不意に光が無くなった。そして瞬きもする間も無く、また光が差し込んだ。何かが上を横切ったようだった。僕はそれの正体を掴もうとさらに目に力を入れる。しかし僕の集中力はそこまでしか続かなかった。涸れていたはずの井戸から水が湧き出してきたからだ。途端に僕はパニックになった。全くの金づちだからだ。足元まできていた水が、音も気配も無く腰まで競りあがってくる。必死に上に駆け上がろうとしたが、苔が生えてヌメヌメしている壁は僕の手では上れない。首元まで水が競りあがってくる。大声を出して助けを呼ぼうした。しかし、いくら頑張って声帯を震わせても声は出なかった。
そしてまた声が聞こえた。井戸の入り口も暗く塞がれた。まるでネジを巻くような声だ、そう思いながら僕の意識は水の中に溶けていった。
「おはようございます。午前11時のニュースをお伝えいたします。最初のニュースです。本日、8月14日を持ちまして、晴れて、犯罪、紛争が完全に途絶えて1年が経ちました。この世界平和制定に多大な貢献をした全ての病気を治す『ホスピタス』の生成に成功した××製薬が…… それでは、世界各地の喜びの声をご覧下さい…」
昨夜からテレビをつけっぱなしで寝ていたようだった。どこかの民放のニュースが流れていた。
僕は雑誌の編集者の机みたいになった床から起き上がり、枕代わりにしていた少年ジャンプの傍に落ちていたリモコンで電源のボタンを押した。しかし、テレビからは聞いたことの無い中東の子供達の笑顔が写されていたままだ。依然として変わりは無い。どうやら電池が切れいているようだ。テレビ本体の電源を切る。どうせ今日もたいしたニュースは無い。せいぜい、どこどこの誰々さんが5つ子を産んだとかその程度だ。ニートもそんな話に付き合えるほど暇ではないのだ。
床を掻き分け、いつ買ったかも思い出せないマルボロに火を入れる。平和な朝だった。鳥の囀りも、人の気配も感じられない。夏の暑ささえも虚ろになってしまったようだ。
食パンを4枚貼り付ければカーテンの替わりになってしまうほど狭い窓は、狭いなりに精一杯に光を取り込んでいる。しかし、それだけだ。年中代わり映えのしない住宅街を写すだけだ。雪の降った日ですら、今日と変わらない。間違い探しができる程に差異が無い。もちろん僕はそこで間違い探しをするほど酔狂ではない。たとえ、ニートでもだ。
外に見るべきものが無い、部屋を片付ける気も起きない、となると自然と意識は自分に向かう。
夢の事だ。最近、富に夢見が悪い。しかも内容は例外なく覚えていない、ただ最低な夢だった、それだけだ。しかし、今日の夢は違った。何かの声を聞いた気がする。必死にその声を思い出そうとしたが、泥沼の中から宝石の原石を探し出すように心許ない。どれが本当でどれが違うかなど分からない。誰か模範解答でも持ってきてくれれば話は早いが、それも期待は出来なそうだ。僕を尋ねてきた人などここ1年とんといない。
タバコを吹かしながら思索に走っていると、突然、耳に痛みが襲った。耳にネジを電動ドライバーで捻じ込まれたような痛みだ。断続的に耳を穿り回すような痛みと、なにより酷い耳鳴りがする。頭を抱え、必死に痛みが去るのを待つ。きっと、地吹雪のように一瞬で終わるはずだ。
しかし、一向にやむ気配はなかった。ぎりぎりとした痛みがどんどんと耳朶を打ち続ける。止まれ、止まれと、頭が擦り切れる程に願っても一層痛みが増すだけだ。
「××さーん、お届け者でーす」
いきなり、ドライバーが回転しているような耳鳴りに負けない男の声が玄関から聞こえた。続いてドンドンと扉を叩く音が聞こえる。扉をぶち破りそうな勢いだ。ほっといてくれ、そう言いたかったが余りの痛みに声も出い。
「××さーん、お届けものですよ。いらっしゃるんでしょう」
さらに男の声は大きくなる。うるさい、うるさい、うるさい。
「おーい。知ってるんですよ、いるのは。××さーん。無視しないで下さーい。開けてくださーい。お願いしますよー」
だまれ、だまれ、だまれ。そして僕は…
<次回予告>お届けものをしてくれている人はいったい誰なのか? 耳の痛みはなんなのか? そして僕はどう言う行動を取るのか? 次回は見ものです。乞うご期待!!
p.s. テンションがおかしい。というか1時間30分かけてこれを書いていたと思うと死にたくなりました。「誰か助けて下さい」
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カテゴリ: [[[チャリ男?>トップページ/カテゴリ/チャリ男?]]] - &trackback() - 2006年04月23日 00:52:20
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- いきなり長文だな -- テル民 (2006-04-23 09:54:31)
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