太陽系の中でどれが一番ツンデレなの? @Wiki
SS・3スレ目-005
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匿名ユーザー
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126 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:08:34.09 ID:tmvsNxcS0
太陽「いやー、この前は大変だったな、火星」
火星「・・・すまんな、迷惑をかけた」
太陽「い、いや、そういうつもりで言ったんじゃないんだ・・・」
火星「・・・そうか」
太陽「・・・・。なあ、どうしてそんなに頑張るんだ?
今回のダイモスの事もそうだしさ。
普段から自分を限界まで追い詰めてるだろ?
あ、嫌なら話さなくていいからな!」
火星「・・・・・いや、話そう。話させてくれ」
火星「・・・私にもかつて地球と同じように水が存在した・・・
今の地球のように、よく泣いていた気がする。
しかし、私には吸収した二酸化炭素を大気に戻す術がなかった。
気温を保てなくなった私はどんどん冷たくなり、
今となっては液体としての水は存在せず、全て氷になってしまった。
それも大半は二酸化炭素が固体化したドライアイスだ・・」
127 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:09:27.59 ID:tmvsNxcS0
太陽「・・・・」
火星「水が存在した時からどれくらいの月日が経ったかもわからない。
かつて生命が存在したかもしれない。
それすらも忘れるほどの時が経った。私は自分を嫌悪した」
太陽「それはお前の所為じゃないだろ。
それに本当に生命がいたのかもわからないんだろ?だったら・・・!」
火星「ああ、そうかもしれない。だが、そうじゃないかもしれない。
可能性がある以上、私は自分を許すことができなかった・・・。
確かに、それだけなら時間が解決してくれるという事もあったかもしれない。
しかし、その時の私は・・・あろうことか、地球に嫉妬したのだ!」
太陽「!」
火星「なぜ地球ではなく私なのか・・・。
なぜ地球には今もなお、水が存在し、生命が息づいているのか。
考える程に地球のことが憎らしくさえ思えた。
そして、それ以上に自分の浅ましさに絶望した」
太陽「・・・火星・・」
火星「そんな時だ・・・。フォボスとダイモスが来たのは・・。
私の引力に引かれたか・・・。本当の事はわからない。
フッ、なんせ本人たちもよくわかってないらしいからね。
とにかく、二人は私を慕ってくれ、私もそれを受け入れた」
128 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:10:05.44 ID:tmvsNxcS0
太陽「そうだったのか。二人とは最初から一緒だったんじゃないんだ・・・」
火星「ああ。そして、その時私は思ったんだ。この二人を守る事ができれば、
私は私自身を許すことができるかもしれない、と。
それが二人に対して失礼な事もわかっていた。
自分のために二人を利用するわけだからな。
でも私にはそれしか選択肢はなかった・・・。
だから私は強くなろうと決めた。二人を守るために。
全ての存在の源である貴様さえをも超えようと決めた。
・・・・それが私が「頑張る」理由だ。納得したか?」
太陽「・・・おう・・。正直、かなりビックリしてるけどな。
でも、どうして話してくれたんだ?」
火星「貴様はいつどんなときも変わらず私を照らしてくれた。
私の本当の姿を知らなかったとはいえ、
他の惑星たちと変わらず、同じようにな・・・。
・・・つまり、か、か、感謝しているのだ!/////」
太陽「そっか」
火星「そ、それだけか!?
意外だなーとか、お前がそんなこと言うなんて気味が悪いとか。
なにかあるだろう!?」
129 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:11:21.64 ID:tmvsNxcS0
太陽「プッ!はははははっ!」
火星「な、なにがおかしい!////」
太陽「悪い悪い。照れてるお前がなんだか可愛くて、別人みたいだったから。
ていうか、意外でもなんでもないよ。火星が優しいのはよく知ってる。
さっき言ってたのも、優しくなきゃ普通は責任を感じることもないよ」
火星「///////そ、そうか?」
太陽「そうだよ、それに例えお前がどんなことを考えて、何をしようが
俺はお前を照らし続ける。これからもずっと。
それが天を照らす、太陽様の役目ってもんだろ?
なにより、火星は大切な友人だしな!」
火星「・・・・・・・あ、ありがとう・・・・」
太陽「え?いまなんて?」
火星「な、なんでもない!」
130 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:11:48.17 ID:tmvsNxcS0
ダイモス「おーい!ねえちゃんたちー!何してんのー!?」
フォボス「さては二人でおいしい物食べる相談してるなー!?」
火星「太陽、今の話、二人には・・・・」
太陽「言わないって。んな野暮なことはしねえよ!
それに、火星とフォボスとダイモス。
どっから見ても本当の家族だぞ!二人もきっとそう思ってるって!」
火星「・・・ああ!(太陽、ありがとう、本当に・・・)」
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太陽「いやー、この前は大変だったな、火星」
火星「・・・すまんな、迷惑をかけた」
太陽「い、いや、そういうつもりで言ったんじゃないんだ・・・」
火星「・・・そうか」
太陽「・・・・。なあ、どうしてそんなに頑張るんだ?
今回のダイモスの事もそうだしさ。
普段から自分を限界まで追い詰めてるだろ?
あ、嫌なら話さなくていいからな!」
火星「・・・・・いや、話そう。話させてくれ」
火星「・・・私にもかつて地球と同じように水が存在した・・・
今の地球のように、よく泣いていた気がする。
しかし、私には吸収した二酸化炭素を大気に戻す術がなかった。
気温を保てなくなった私はどんどん冷たくなり、
今となっては液体としての水は存在せず、全て氷になってしまった。
それも大半は二酸化炭素が固体化したドライアイスだ・・」
127 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:09:27.59 ID:tmvsNxcS0
太陽「・・・・」
火星「水が存在した時からどれくらいの月日が経ったかもわからない。
かつて生命が存在したかもしれない。
それすらも忘れるほどの時が経った。私は自分を嫌悪した」
太陽「それはお前の所為じゃないだろ。
それに本当に生命がいたのかもわからないんだろ?だったら・・・!」
火星「ああ、そうかもしれない。だが、そうじゃないかもしれない。
可能性がある以上、私は自分を許すことができなかった・・・。
確かに、それだけなら時間が解決してくれるという事もあったかもしれない。
しかし、その時の私は・・・あろうことか、地球に嫉妬したのだ!」
太陽「!」
火星「なぜ地球ではなく私なのか・・・。
なぜ地球には今もなお、水が存在し、生命が息づいているのか。
考える程に地球のことが憎らしくさえ思えた。
そして、それ以上に自分の浅ましさに絶望した」
太陽「・・・火星・・」
火星「そんな時だ・・・。フォボスとダイモスが来たのは・・。
私の引力に引かれたか・・・。本当の事はわからない。
フッ、なんせ本人たちもよくわかってないらしいからね。
とにかく、二人は私を慕ってくれ、私もそれを受け入れた」
128 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:10:05.44 ID:tmvsNxcS0
太陽「そうだったのか。二人とは最初から一緒だったんじゃないんだ・・・」
火星「ああ。そして、その時私は思ったんだ。この二人を守る事ができれば、
私は私自身を許すことができるかもしれない、と。
それが二人に対して失礼な事もわかっていた。
自分のために二人を利用するわけだからな。
でも私にはそれしか選択肢はなかった・・・。
だから私は強くなろうと決めた。二人を守るために。
全ての存在の源である貴様さえをも超えようと決めた。
・・・・それが私が「頑張る」理由だ。納得したか?」
太陽「・・・おう・・。正直、かなりビックリしてるけどな。
でも、どうして話してくれたんだ?」
火星「貴様はいつどんなときも変わらず私を照らしてくれた。
私の本当の姿を知らなかったとはいえ、
他の惑星たちと変わらず、同じようにな・・・。
・・・つまり、か、か、感謝しているのだ!/////」
太陽「そっか」
火星「そ、それだけか!?
意外だなーとか、お前がそんなこと言うなんて気味が悪いとか。
なにかあるだろう!?」
129 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:11:21.64 ID:tmvsNxcS0
太陽「プッ!はははははっ!」
火星「な、なにがおかしい!////」
太陽「悪い悪い。照れてるお前がなんだか可愛くて、別人みたいだったから。
ていうか、意外でもなんでもないよ。火星が優しいのはよく知ってる。
さっき言ってたのも、優しくなきゃ普通は責任を感じることもないよ」
火星「///////そ、そうか?」
太陽「そうだよ、それに例えお前がどんなことを考えて、何をしようが
俺はお前を照らし続ける。これからもずっと。
それが天を照らす、太陽様の役目ってもんだろ?
なにより、火星は大切な友人だしな!」
火星「・・・・・・・あ、ありがとう・・・・」
太陽「え?いまなんて?」
火星「な、なんでもない!」
130 :火星と二人:2006/02/07(火) 04:11:48.17 ID:tmvsNxcS0
ダイモス「おーい!ねえちゃんたちー!何してんのー!?」
フォボス「さては二人でおいしい物食べる相談してるなー!?」
火星「太陽、今の話、二人には・・・・」
太陽「言わないって。んな野暮なことはしねえよ!
それに、火星とフォボスとダイモス。
どっから見ても本当の家族だぞ!二人もきっとそう思ってるって!」
火星「・・・ああ!(太陽、ありがとう、本当に・・・)」
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