太陽系の中でどれが一番ツンデレなの? @Wiki
SS・3スレ目-027
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匿名ユーザー
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672 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 11:59:44.49
ID:YTfEV1y70
15:25
地球-火星間
太陽「うおおおおおぉおおお!」
木星「ちょっと!なに興奮してるのよ!フレアの熱風がものすごいわよ!」
太陽「あぁ、ごめん。でもさ、聞いてくれよ。
どこ探しても「銀将」が一個足りないんだ・・・」
木星「この将棋バカ!
それより行くわよ!今日は私に付き合ってもらう約束でしょ!?」
太陽「ああ、わかってるよ・・・はぁ」
15:45
月・地球宅近く
太陽「で、今日はどこに行くの?」
木星「黙ってついて来る!」
太陽「はいはい。仰せのままに」
673 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:00:04.38 ID:YTfEV1y70
月「ない!ないないないない!なーい!!」
太陽・木星「?」
太陽「どうしたんだ?月、そんなに慌てて」
月「あぁ、太陽くん・・・。ないんだ。ボクの杵が・・・」
太陽「ええ!?だっていつも持ち歩いてたじゃないか!」
月「そうなんだけど・・・。さっき、家に忘れ物をしたから
取りに帰ったときに家の前に置いていったんだよ。
忘れ物を探すのに少し手間取って、家からでたらなかったんだよ・・」
太陽「手間取ったってどれくらいかわかる?」
月「えーと、家に帰ったのが15時20分でそれから
15分くらい探したんだ。
それで次に家を出たら、もうなかった・・・」
太陽「・・・そんなちょっとの時間じゃなあ。
例え盗んで逃げても小惑星が少ないこの辺りじゃ、
見失う程逃げられるとも思えないしな」
木星「盗んだって誰がよ。
まさか、太陽系の誰かを疑ってる訳じゃないでしょうね!?」
674 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:00:31.63 ID:YTfEV1y70
太陽「い、いや、あくまで可能性の話だよ。月、何か心当たりはないか?」
月「・・・うー。あっ!そうだ!
この間ダイモスに杵貸してって言われてあんまりしつこいからボコボコに・・・」
木星「しちゃったのね。・・・確かにそれは少し気になるわね」
太陽「・・・話を聞きに行こうか」
――――――――
17:30
火星宅
ダイモス「ふぁい?3人でどうしたの?
おねーちゃんならフォボスねえちゃん連れて
天王星ちゃんと稽古に行ってるぅ。
書き置きがあったよ。アステロイドだと思うよお。
ふぁーあ・・・。
今日は徹夜で昼過ぎまでげーむしてたからまだ眠いんだよ」
月「こら!とぼけるな!おまえがやったのh!むー!・・・むぐぅ・・・」
太陽「はい、そこまで。それ以上は話がこじれるからね。
ダイモス、今日は君に用があって来たんだ」
675 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:01:07.87 ID:YTfEV1y70
ダイモス「ぼくに?なぁーに?」
太陽「月の杵の事なんだけどね。失くしっちゃったんだよ。
15時過ぎに君はどこにいた?」
ダイモス「キネ?ああ、あの棒と棒がくっついたやつかぁ。ぼく知らないよぉ。
んーと、15時過ぎはねぇ、夢の中にいたよぉ」
太陽「・・・。そっか、わかった。ありがとな」
木星「いいの?それだけで」
太陽「まあ、ね。それより火星たちに話を聞きに行こう」
――――――――
18:00
火星-木星間
地球「あれ?太陽くんと木星さん、それに月も。どうしたの?」
太陽「ああ、実は・・・かくかくしかじか・・・」
地球「ええ!?それ本当なの?」
676 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:01:27.35 ID:YTfEV1y70
月「うん・・・。うっ・・・えぐっ・・」
太陽「あ、地球にも聞いておきたいんだ。
15時~15時半くらいまでなにしてた?」
地球「えーとね、今日は海王星さんと水星さんの3人でランチを食べた後、
今までお買い物してた。
あ、15時過ぎっていえばなんだか風がすごくて小惑星たちが騒いでたよ。
飛ばされそうになった子もいたみたい」
太陽「そう、それは大変だったね。小惑星たちも災難だったなぁ」
地球「うん」
太陽「いや、ありがとう。助かったよ。それじゃあちょっと急ぐから」
地球「あ、待って!わたしも行くよ。月のことだもん。放っておけないよ」
月「地球ちゃん・・・」
太陽「う、うん。そうだね。行こう。えーと火星はどこかなっと」
木星「・・・・?」
――――――――
677 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:01:55.37 ID:YTfEV1y70
18:30
アステロイド周辺
火星「あれ?みんなしてどうした?珍しい」
天王星「皆も修行に来たでござるか?」
太陽「いや、ちょっと聞きたいことがあってね・・・。実は・・・」ドンッ!
イトカワ「おい!太陽!久しぶりだな!そうだ、良いもの見せてやろうか?
さっきな、ここに来る前にトンファー拾ったんだ!
実物は初めて見たけどかっこいいんだこれが。
孤児院に置いてるんだけど、おまえには特別に見せてやるぞ!」
太陽「イトカワくん、久しぶりだね。でもごめん。今は大事な用事があってね。
トンファーはまたの機会にさせてもらうよ」
イトカワ「ちぇっ!なんだよ!いいよーだ。もう見せてやんねー!」
フォボス「WRYYYYY!!!」ガスッ!
イトカワ「いって!なにすんだ!ゴルァ!」
678 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:02:32.75 ID:YTfEV1y70
火星「・・・で?なんだ?聞きたいこととは」
太陽「えっと、ダイモスのことなんだけど、火星が出る時、家にいたかな?」
火星「ああ、15時頃に出る時に部屋を覗いて出たからな。
グースカ寝てたよ。
昼飯を食うまでゲームをしてたみたいでな・・・。
全く、あんなことではいつまでも強くなれん!」
太陽「ってことはダイモスでもない・・・か」
火星「ダイモスがどうかしたのか?」
太陽「い、いやなんでもないんだ。ありがとう。あとは・・・冥王星と金星か。
今どこにいるんだろう?」
天王星「冥王星殿なら今日はずっと家にいるでござる。
拙者がこっちにくるときにたまたま会ったでござるよ。
<れぽおと>が終わらないと嘆いておられた」
太陽「マジっすか・・・うーん、じゃあ、冥王星は何も知らないよな」
天王星「忍は嘘をつかないでござる。ニンニン」
679 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:02:56.04 ID:YTfEV1y70
火星「もういいのか?」
太陽「うん、ありがとう」
天王星「火星殿、続きでござる」
火星「ああ」
――――――――
冥王星「くしゅん!くしゅん!くしゅん!」
カロン「お姉ちゃん風邪でもひいたー?」
冥王星「大丈夫よー」
冥王星(誰かに噂されてるのかな?太陽くんだったら嬉しいなあ)
――――――――
680 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:03:47.25 ID:YTfEV1y70
引き続き、アステロイド周辺
太陽「・・・金星の行方知ってる人いる?」
木星「さぁ、またダイモスくん用の服でも買いに行ってるんじゃない?」
太陽「問題はないか。金星が杵に興味を持つとも思えないし」
木星「そおねぇ」
太陽「杵はどこへ消えた・・・か」
地球「どうするの?もう手がかりないよ・・・」
太陽「・・・・」
はやぶさ「あのー」
太陽「はやぶささん。どうしたんですか?」
はやぶさ「イトカワくんを迎えに来ました。帰りますよ!イトカワくん」
イトカワ「えー!もうかよ!もうちょっといいだろ!?
孤児院はラジオしかねえからつまんねーんだよ」
はやぶさ「わがまま言うとさっき持って帰ってきたガラクタ捨てちゃうわよ!」
681 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:04:18.16 ID:YTfEV1y70
イトカワ「なっ!・・・わかったよ。
ていうか、ガラクタじゃなくてトンファーだよ!」
はやぶさ「はぁ、どっちだっていいよ。あんなにかさばるもの拾ってきて。
さ、帰るわよ。みなさん、失礼します」スタスタスタ
太陽「・・・。あれ?あー!これは!」
木星「なに!?」
太陽「失くしたと思ってた「銀将」がポケットに入ってたんだ!ほら!」
木星「・・・バカ!あんたの失くしたもの見つけてどうすんのよ!
今は杵でしょ!なに一人で喜んでるのよ!」
太陽「ご、ごめん。あまりに嬉しかったから・・・」
木星「もういいわよ。それにしても、将棋の駒ってそんな形してるのね。
あんたの話は飽きるほど聞いてたけど実物は初めて見るわ。
チェスの駒とは全然違うじゃない」
太陽「え?初めて見るの?それは人生損してるよ!
いいかい、将棋とチェスは似てるようだけど・・・」
682 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:04:49.87 ID:YTfEV1y70
地球「太陽くん?」
月「どうしたの?」
木星「何とか言いなさいよ!」
太陽「え~、わたし分かってしまいました~。
今回の事件、非常に複雑そうに見えて、え?見えない?
とにかく~実際は単純です~。ンフフ。
これだけ長くなったのは作者の文才のなさ、これにつきます~」
木星「誰のモノマネよ!」
太陽「今回の事件は~、ンフフフフ。
二つの「偶然」とある制限された「環境」が重なった結果起きました~。
え~、まず偶然とは~、「月が杵を外に置いたこと」です~。
もう一つは~・・・ンフフ。止めましょう。
もう一つはみなさんが考えてみてください。
「環境」のヒントを一つ。え~それは「将棋とチェス」です。
え~、最後に。
どんなに矛盾のあるラストでも怒らないでください~。ンフフフ。
アマテラ=タイザブヨウでした~」
木星「だから、誰のモノマネなのよ!」
683 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:05:08.20 ID:YTfEV1y70
――――――――
アステロイド孤児院
木星「なんで孤児院なんかに来たのよ!」
太陽「まあ、見とけって」
地球・月(あ、もうモノマネやらないんだ・・・)
太陽「おーい!イトカワくーん!」
イトカワ「おう!太陽じゃねえか。どうした?」
太陽「実はね、さっき言ってた例の拾い物を見せて欲しいんだ」
イトカワ「さっきは全く興味がなかったじゃねえか!」
太陽「頼むよ。な?」
イトカワ「しゃーねーなぁ。ちょっと待ってろよ」
はやぶさ「あら?みなさん、どうされたんですか?」
太陽「ええ、あるものを引き取りにきました」
はやぶさ「?」
684 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:05:32.44 ID:YTfEV1y70
イトカワ「おい!これだよ!かっけーだろ!?」
月・木星・地球「あっ!それは!」
月「ボクの杵だー!」
イトカワ「はあ!?キネってなんだよ!これはトンファーだろ?
ほら、長い棒と短い棒がくっついてるじゃねーか」
太陽「イトカワくん、それは間違いなく月の杵だよ。
トンファーというのはもっと細い棒同士がくっついてるもんなんだ」
イトカワ「え!?そうなのか?マジかよー」
地球「でも、どうしてイトカワくんはトンファーの名前は知ってるのに
杵と勘違いしちゃったの?」
太陽「それは・・・」
木星「私が将棋の駒を知らなかったのと同じよ。
私は太陽が話してた将棋の話は聞いてたけど実物は見たことが無かった。
イトカワくんもそうだったんじゃなかしら?
たしか、ここにはラジオしか置いてなかったわよね。
だから、イトカワくんもラジオで聞いたトンファーの特徴しか知らなかった。
違う?イトカワくん」
太陽(俺の見せ場だったのに・・・)
685 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:06:25.99 ID:YTfEV1y70
イトカワ「おー、そうだよ。ラジオで言ってたんだ。
この世で最強の武器トンファー。
それを持つものは目からビームも出せるようになるってな」
太陽「ビームはだせないよ。たぶん・・・」
イトカワ「マジかー!じゃあ、イラネ。持って帰れよ」
月「よかったよおおおおぉおおお!!うぇええええん!」
地球「よかったねぇ。ほんとに・・・。うっ、うぇえええん!」
太陽「よし!杵も見つかったことだし帰るか!」
木星「でも、イトカワくんはどうやって月の家の前から杵を持っていって
月が探すまでに遠くまで逃げられたのかしら?
あなたも言ってたじゃない。時間的にムリだって」
太陽「あーっと、それはだなぁ・・・」
イトカワ「おれは月の家なんかに行ってないぞ!」
木星「え?どういうことよ?」
イトカワ「おれはキネが向こうから飛んできたから拾っただけだ」
686 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:07:24.96 ID:YTfEV1y70
木星「ちょっと待ってよ。あの時、月が忘れ物を家の中で探してた時間。
確か15時20分すぎね。
私は太陽のところにちょうど着いた頃ね。その時太陽は・・。
・・・・・・・!!!!!」
地球「グスッ。あ、例の風が起こってた頃のことだね」
太陽「さてと、帰るかぁ」
687 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:07:51.39 ID:YTfEV1y70
木星「・・・待ちなさい。
あんたがフレア起こしたときの熱風が月の杵を吹き飛ばして、
それをイトカワくんが拾ったってだけじゃない!
むしろイトカワくんが拾わなかったら今頃、
杵は宇宙をさまよってるってことよね!
つまり、全ての元凶は太陽!あんたってことじゃない!」
太陽「さーすが、木星さんはするどいなぁ・・・ハハハッ」
木星「で、いつから気づいてたの?地球から風の話を聞いたとき?」
太陽「・・・大正解・・です」
木星「もしイトカワくんが持ってなかったらどうする気だったの?」
太陽「正直、アステロイド以降は諦めてました・・・」
木星「月、やっておしまい」
月「うん、キネビーム!」
ドゴォォォ!!!
チャンチャン♪
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15:25
地球-火星間
太陽「うおおおおおぉおおお!」
木星「ちょっと!なに興奮してるのよ!フレアの熱風がものすごいわよ!」
太陽「あぁ、ごめん。でもさ、聞いてくれよ。
どこ探しても「銀将」が一個足りないんだ・・・」
木星「この将棋バカ!
それより行くわよ!今日は私に付き合ってもらう約束でしょ!?」
太陽「ああ、わかってるよ・・・はぁ」
15:45
月・地球宅近く
太陽「で、今日はどこに行くの?」
木星「黙ってついて来る!」
太陽「はいはい。仰せのままに」
673 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:00:04.38 ID:YTfEV1y70
月「ない!ないないないない!なーい!!」
太陽・木星「?」
太陽「どうしたんだ?月、そんなに慌てて」
月「あぁ、太陽くん・・・。ないんだ。ボクの杵が・・・」
太陽「ええ!?だっていつも持ち歩いてたじゃないか!」
月「そうなんだけど・・・。さっき、家に忘れ物をしたから
取りに帰ったときに家の前に置いていったんだよ。
忘れ物を探すのに少し手間取って、家からでたらなかったんだよ・・」
太陽「手間取ったってどれくらいかわかる?」
月「えーと、家に帰ったのが15時20分でそれから
15分くらい探したんだ。
それで次に家を出たら、もうなかった・・・」
太陽「・・・そんなちょっとの時間じゃなあ。
例え盗んで逃げても小惑星が少ないこの辺りじゃ、
見失う程逃げられるとも思えないしな」
木星「盗んだって誰がよ。
まさか、太陽系の誰かを疑ってる訳じゃないでしょうね!?」
674 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:00:31.63 ID:YTfEV1y70
太陽「い、いや、あくまで可能性の話だよ。月、何か心当たりはないか?」
月「・・・うー。あっ!そうだ!
この間ダイモスに杵貸してって言われてあんまりしつこいからボコボコに・・・」
木星「しちゃったのね。・・・確かにそれは少し気になるわね」
太陽「・・・話を聞きに行こうか」
――――――――
17:30
火星宅
ダイモス「ふぁい?3人でどうしたの?
おねーちゃんならフォボスねえちゃん連れて
天王星ちゃんと稽古に行ってるぅ。
書き置きがあったよ。アステロイドだと思うよお。
ふぁーあ・・・。
今日は徹夜で昼過ぎまでげーむしてたからまだ眠いんだよ」
月「こら!とぼけるな!おまえがやったのh!むー!・・・むぐぅ・・・」
太陽「はい、そこまで。それ以上は話がこじれるからね。
ダイモス、今日は君に用があって来たんだ」
675 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:01:07.87 ID:YTfEV1y70
ダイモス「ぼくに?なぁーに?」
太陽「月の杵の事なんだけどね。失くしっちゃったんだよ。
15時過ぎに君はどこにいた?」
ダイモス「キネ?ああ、あの棒と棒がくっついたやつかぁ。ぼく知らないよぉ。
んーと、15時過ぎはねぇ、夢の中にいたよぉ」
太陽「・・・。そっか、わかった。ありがとな」
木星「いいの?それだけで」
太陽「まあ、ね。それより火星たちに話を聞きに行こう」
――――――――
18:00
火星-木星間
地球「あれ?太陽くんと木星さん、それに月も。どうしたの?」
太陽「ああ、実は・・・かくかくしかじか・・・」
地球「ええ!?それ本当なの?」
676 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:01:27.35 ID:YTfEV1y70
月「うん・・・。うっ・・・えぐっ・・」
太陽「あ、地球にも聞いておきたいんだ。
15時~15時半くらいまでなにしてた?」
地球「えーとね、今日は海王星さんと水星さんの3人でランチを食べた後、
今までお買い物してた。
あ、15時過ぎっていえばなんだか風がすごくて小惑星たちが騒いでたよ。
飛ばされそうになった子もいたみたい」
太陽「そう、それは大変だったね。小惑星たちも災難だったなぁ」
地球「うん」
太陽「いや、ありがとう。助かったよ。それじゃあちょっと急ぐから」
地球「あ、待って!わたしも行くよ。月のことだもん。放っておけないよ」
月「地球ちゃん・・・」
太陽「う、うん。そうだね。行こう。えーと火星はどこかなっと」
木星「・・・・?」
――――――――
677 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:01:55.37 ID:YTfEV1y70
18:30
アステロイド周辺
火星「あれ?みんなしてどうした?珍しい」
天王星「皆も修行に来たでござるか?」
太陽「いや、ちょっと聞きたいことがあってね・・・。実は・・・」ドンッ!
イトカワ「おい!太陽!久しぶりだな!そうだ、良いもの見せてやろうか?
さっきな、ここに来る前にトンファー拾ったんだ!
実物は初めて見たけどかっこいいんだこれが。
孤児院に置いてるんだけど、おまえには特別に見せてやるぞ!」
太陽「イトカワくん、久しぶりだね。でもごめん。今は大事な用事があってね。
トンファーはまたの機会にさせてもらうよ」
イトカワ「ちぇっ!なんだよ!いいよーだ。もう見せてやんねー!」
フォボス「WRYYYYY!!!」ガスッ!
イトカワ「いって!なにすんだ!ゴルァ!」
678 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:02:32.75 ID:YTfEV1y70
火星「・・・で?なんだ?聞きたいこととは」
太陽「えっと、ダイモスのことなんだけど、火星が出る時、家にいたかな?」
火星「ああ、15時頃に出る時に部屋を覗いて出たからな。
グースカ寝てたよ。
昼飯を食うまでゲームをしてたみたいでな・・・。
全く、あんなことではいつまでも強くなれん!」
太陽「ってことはダイモスでもない・・・か」
火星「ダイモスがどうかしたのか?」
太陽「い、いやなんでもないんだ。ありがとう。あとは・・・冥王星と金星か。
今どこにいるんだろう?」
天王星「冥王星殿なら今日はずっと家にいるでござる。
拙者がこっちにくるときにたまたま会ったでござるよ。
<れぽおと>が終わらないと嘆いておられた」
太陽「マジっすか・・・うーん、じゃあ、冥王星は何も知らないよな」
天王星「忍は嘘をつかないでござる。ニンニン」
679 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:02:56.04 ID:YTfEV1y70
火星「もういいのか?」
太陽「うん、ありがとう」
天王星「火星殿、続きでござる」
火星「ああ」
――――――――
冥王星「くしゅん!くしゅん!くしゅん!」
カロン「お姉ちゃん風邪でもひいたー?」
冥王星「大丈夫よー」
冥王星(誰かに噂されてるのかな?太陽くんだったら嬉しいなあ)
――――――――
680 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:03:47.25 ID:YTfEV1y70
引き続き、アステロイド周辺
太陽「・・・金星の行方知ってる人いる?」
木星「さぁ、またダイモスくん用の服でも買いに行ってるんじゃない?」
太陽「問題はないか。金星が杵に興味を持つとも思えないし」
木星「そおねぇ」
太陽「杵はどこへ消えた・・・か」
地球「どうするの?もう手がかりないよ・・・」
太陽「・・・・」
はやぶさ「あのー」
太陽「はやぶささん。どうしたんですか?」
はやぶさ「イトカワくんを迎えに来ました。帰りますよ!イトカワくん」
イトカワ「えー!もうかよ!もうちょっといいだろ!?
孤児院はラジオしかねえからつまんねーんだよ」
はやぶさ「わがまま言うとさっき持って帰ってきたガラクタ捨てちゃうわよ!」
681 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:04:18.16 ID:YTfEV1y70
イトカワ「なっ!・・・わかったよ。
ていうか、ガラクタじゃなくてトンファーだよ!」
はやぶさ「はぁ、どっちだっていいよ。あんなにかさばるもの拾ってきて。
さ、帰るわよ。みなさん、失礼します」スタスタスタ
太陽「・・・。あれ?あー!これは!」
木星「なに!?」
太陽「失くしたと思ってた「銀将」がポケットに入ってたんだ!ほら!」
木星「・・・バカ!あんたの失くしたもの見つけてどうすんのよ!
今は杵でしょ!なに一人で喜んでるのよ!」
太陽「ご、ごめん。あまりに嬉しかったから・・・」
木星「もういいわよ。それにしても、将棋の駒ってそんな形してるのね。
あんたの話は飽きるほど聞いてたけど実物は初めて見るわ。
チェスの駒とは全然違うじゃない」
太陽「え?初めて見るの?それは人生損してるよ!
いいかい、将棋とチェスは似てるようだけど・・・」
682 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:04:49.87 ID:YTfEV1y70
地球「太陽くん?」
月「どうしたの?」
木星「何とか言いなさいよ!」
太陽「え~、わたし分かってしまいました~。
今回の事件、非常に複雑そうに見えて、え?見えない?
とにかく~実際は単純です~。ンフフ。
これだけ長くなったのは作者の文才のなさ、これにつきます~」
木星「誰のモノマネよ!」
太陽「今回の事件は~、ンフフフフ。
二つの「偶然」とある制限された「環境」が重なった結果起きました~。
え~、まず偶然とは~、「月が杵を外に置いたこと」です~。
もう一つは~・・・ンフフ。止めましょう。
もう一つはみなさんが考えてみてください。
「環境」のヒントを一つ。え~それは「将棋とチェス」です。
え~、最後に。
どんなに矛盾のあるラストでも怒らないでください~。ンフフフ。
アマテラ=タイザブヨウでした~」
木星「だから、誰のモノマネなのよ!」
683 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:05:08.20 ID:YTfEV1y70
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アステロイド孤児院
木星「なんで孤児院なんかに来たのよ!」
太陽「まあ、見とけって」
地球・月(あ、もうモノマネやらないんだ・・・)
太陽「おーい!イトカワくーん!」
イトカワ「おう!太陽じゃねえか。どうした?」
太陽「実はね、さっき言ってた例の拾い物を見せて欲しいんだ」
イトカワ「さっきは全く興味がなかったじゃねえか!」
太陽「頼むよ。な?」
イトカワ「しゃーねーなぁ。ちょっと待ってろよ」
はやぶさ「あら?みなさん、どうされたんですか?」
太陽「ええ、あるものを引き取りにきました」
はやぶさ「?」
684 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:05:32.44 ID:YTfEV1y70
イトカワ「おい!これだよ!かっけーだろ!?」
月・木星・地球「あっ!それは!」
月「ボクの杵だー!」
イトカワ「はあ!?キネってなんだよ!これはトンファーだろ?
ほら、長い棒と短い棒がくっついてるじゃねーか」
太陽「イトカワくん、それは間違いなく月の杵だよ。
トンファーというのはもっと細い棒同士がくっついてるもんなんだ」
イトカワ「え!?そうなのか?マジかよー」
地球「でも、どうしてイトカワくんはトンファーの名前は知ってるのに
杵と勘違いしちゃったの?」
太陽「それは・・・」
木星「私が将棋の駒を知らなかったのと同じよ。
私は太陽が話してた将棋の話は聞いてたけど実物は見たことが無かった。
イトカワくんもそうだったんじゃなかしら?
たしか、ここにはラジオしか置いてなかったわよね。
だから、イトカワくんもラジオで聞いたトンファーの特徴しか知らなかった。
違う?イトカワくん」
太陽(俺の見せ場だったのに・・・)
685 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:06:25.99 ID:YTfEV1y70
イトカワ「おー、そうだよ。ラジオで言ってたんだ。
この世で最強の武器トンファー。
それを持つものは目からビームも出せるようになるってな」
太陽「ビームはだせないよ。たぶん・・・」
イトカワ「マジかー!じゃあ、イラネ。持って帰れよ」
月「よかったよおおおおぉおおお!!うぇええええん!」
地球「よかったねぇ。ほんとに・・・。うっ、うぇえええん!」
太陽「よし!杵も見つかったことだし帰るか!」
木星「でも、イトカワくんはどうやって月の家の前から杵を持っていって
月が探すまでに遠くまで逃げられたのかしら?
あなたも言ってたじゃない。時間的にムリだって」
太陽「あーっと、それはだなぁ・・・」
イトカワ「おれは月の家なんかに行ってないぞ!」
木星「え?どういうことよ?」
イトカワ「おれはキネが向こうから飛んできたから拾っただけだ」
686 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:07:24.96 ID:YTfEV1y70
木星「ちょっと待ってよ。あの時、月が忘れ物を家の中で探してた時間。
確か15時20分すぎね。
私は太陽のところにちょうど着いた頃ね。その時太陽は・・。
・・・・・・・!!!!!」
地球「グスッ。あ、例の風が起こってた頃のことだね」
太陽「さてと、帰るかぁ」
687 :杵はどこへ消えた?:2006/02/09(木) 12:07:51.39 ID:YTfEV1y70
木星「・・・待ちなさい。
あんたがフレア起こしたときの熱風が月の杵を吹き飛ばして、
それをイトカワくんが拾ったってだけじゃない!
むしろイトカワくんが拾わなかったら今頃、
杵は宇宙をさまよってるってことよね!
つまり、全ての元凶は太陽!あんたってことじゃない!」
太陽「さーすが、木星さんはするどいなぁ・・・ハハハッ」
木星「で、いつから気づいてたの?地球から風の話を聞いたとき?」
太陽「・・・大正解・・です」
木星「もしイトカワくんが持ってなかったらどうする気だったの?」
太陽「正直、アステロイド以降は諦めてました・・・」
木星「月、やっておしまい」
月「うん、キネビーム!」
ドゴォォォ!!!
チャンチャン♪
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