拝火(アバダ)
東方動乱の原因となったスラゼン侵攻のどさくさで聖刻教会練法師団から襲撃を受け敗退、生き残った者達は中原に逃れ、周囲から遮断された空間に隠れ里を作り出し潜伏する一方、シン国に力を貸すことで援助を取り付け細々と生活をしている。
近年はその境遇に不満を持つ若手達が、外部から入ってきた練法師に扇動される形で祖国の奪還と教会に復讐する目的で里を抜け出し、その際に祭具として祀られてきた〈炎蛇の錫〉を持ち出している。
教会系練法師からは自分達に属しない「はぐれ」扱いされているが、その成り立ちは原始聖刻教会より派生した火門集団で、聖刻教会やラマス教と目的を同じくする〈八の聖刻〉を封印・監視している〈封印者〉の一団であるのだが、組織同士横の繋がりが殆どない状態(教会でもその事実を知っているのは「老」ぐらいである)だったのでそのような惨事が起こってしまった。