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秘装八者

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秘装八者(ひそうはっしゃ)

自らを〈ヴェル・アアト(永遠の者)〉と名乗る宇宙の存立に関わる原理・法則の守護者たちであり、
この世を管理、存続させていく為の存在。アハーン大陸東方コウシュ山脈高峰が本拠地で、
その八つの峰に玉座を構えてそこに鎮座している。

〈秘装八者〉とは聖刻世界に属する「力ある意思」、すなわちアハーンで崇められる神々
(ただ一柱遥か未来に遅れて降臨し、再び原初の混沌を巻きをこす予定のデグマト・ドラゴナスを除く)が果てしない争いの末に定めた世界の秘密を言葉に翻訳し、さらに慎重を
期して八つに分割された奥義そのもののことである。

それぞれの一者が、・有・無・空を司り守護することで世界の均衡が保たれている(後半三者は未登場)。

彼らの姿は一見して操兵のようだが、実際には自然に生まれ出る存在であり、仮に一者が失われたとしても、
即座にそれに代わる存在が生み出されるという。
古代の神話に残っている〈半神〉と呼ばれる〈秘操兵〉そのもので、存在自体が宇宙の
原理や法則ともいえる。

その世界の秘密・奥義はかつての西方で繁栄を誇った〈ア・カシク(仕える者)〉と呼ぶ古代人に
不完全ながら〈秘装練法〉として与えられ、更に西方暦以前の都市国家モニイダスでは〈秘装八者〉という存在そのものに理解が及ばず単なる東方の
山奥に隠遁する伝説的な術師たちとして扱い研究し、かつての主人である〈古の種族〉の記録を調べあげて
復元した(つもりの)術法を〈秘装門〉と名付けた。
当然ながらそれらも劣化した模倣に過ぎず、結局のところ完全な〈秘装〉の術を使いこなせるのは
彼ら八者のみである。

そんな絶大な力を持ってはいるが、「世界の存続と均衡」を第一義としており、滅多な事で自分達の力を
振おうとはしない(たとえ異界神の侵略や〈八の力〉の暴走を止めるためであっても実力行使して
アハーンが滅んでは本末転倒と考えている為)。実際にかつての同胞ギギィ・ガーグの暴走を阻止する為
戦った時には、東方全土を揺るがす被害が出たという。

ナルガ神によってつけられたゼン・イクの「刻印」が移動した事による、アレイ・モーアの造反・消滅により闇の一者が欠けた
状態(とある原因により再生が阻害されている)となっており、
残った七者でその穴を埋める形となっているが、そこにかかる負担は尋常なものではないらしい。

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