ウベシーグ双王国
ソーダルアイン連邦。
正式国家名「ウベシーグ王国」。人口6千2百。首都ベシーグ。
この国には、連邦の他の国家(のみならず西方のあらゆる国家)と比べて奇異な点がひとつ存在する。それは国王が2人いることである。
正式国家名「ウベシーグ王国」。人口6千2百。首都ベシーグ。
この国には、連邦の他の国家(のみならず西方のあらゆる国家)と比べて奇異な点がひとつ存在する。それは国王が2人いることである。
西方暦590年、マーガス聖王国のあと押しを受けて、ウベシーグ王国が興る。これは日に日に力をつけていくベキス盟王国やシルン国に脅威を感じたマーガス聖王国が、それらに対する防波堤として建国させたものである。宗教的な理由からおもてだった軍隊を所有できないマーガス聖王国は、友好国を少しでも周辺に増やすことで侵略を免れようとしたのである。
こうした事情を知っていたのかはともかく、建国後しばらくのあいだ、この2国は親密な関係を保っていた。しかしある事件をきっかけとして両国の関係に溝が生じることになる。双王の誕生である。
ウベシーグ王国第11代目領主バロ・ドギンズには2人の息子がいた。兄をトスボル・ドギンズ、弟をガルクス・ドギンズという。彼等は互いに相手を尊敬しており、他の者もうらやむほどに仲が良かった。
やがてバロにも死期が迫り、トスボルが王の座を継ぐべき日が訪れようとしていた。だが肝心のトスボルは虚弱体質であり、その体調は著しく悪化、生命には別状無いものの、国を治めるという重責に耐えられるかどうかは怪しい状態であった。病の床で悩みぬいた末、バロは2人の息子に「これからは、お前たち2人でこの国を治めるがよい」と告げた。
ウベシーグ王国第11代目領主バロ・ドギンズには2人の息子がいた。兄をトスボル・ドギンズ、弟をガルクス・ドギンズという。彼等は互いに相手を尊敬しており、他の者もうらやむほどに仲が良かった。
やがてバロにも死期が迫り、トスボルが王の座を継ぐべき日が訪れようとしていた。だが肝心のトスボルは虚弱体質であり、その体調は著しく悪化、生命には別状無いものの、国を治めるという重責に耐えられるかどうかは怪しい状態であった。病の床で悩みぬいた末、バロは2人の息子に「これからは、お前たち2人でこの国を治めるがよい」と告げた。
……ともかく、史上初(そしておそらく最後)の双王の誕生に、周辺諸国は驚愕した。ことに、マーガス聖王国の支配者階級の者たちの驚きは筆舌に尽くし難かったという。彼らの目には、この非常識な行為が神に対する冒涜と映ったのかもしれない。このときから両国の関係はしっくりいかなくなった。
そのようなことなどおかまいなしに、当の2人は現在でも仲よく国を治めている。
そのようなことなどおかまいなしに、当の2人は現在でも仲よく国を治めている。
人物
国王
11代目
バロ・ドギンズ(故人)
11代目
バロ・ドギンズ(故人)
侍従
メルルック・マーモ・ジバ
メルルック・マーモ・ジバ
出展:「ワースブレイドシナリオ/サプリメントブック2【魔王の復活】」