ミ・デス・アバル長姉国
マバディ島の南西には平野部が広がっている。この平野部の西部を占めているのが「ミ・デス・アバル長姉国」だ。この地は、ボーンズ地域と平野を隔てるノー・ディ山脈から流れる河川によって、豊かな農業地帯になっている。神聖ペガーナのマバディ教会があるラ・ルーム市?周辺は、この島最大の田園地帯で、この国と、ミ・デス・アバル聖王国の食料をまかなうに十分な量の作物を生産している。
この島では、基本的に北部社会のような身分的序列はない。なぜなら、マバディ島には世俗社会が原則として存在しないからである。この国は国民全員が神聖ペガーナの聖職者として宗派に帰依している。全員が聖職者であるこの国には、聖職者のあいだにある上下関係が、身分制度のかわりとして存在する。
ミ・デス・アバル長姉国を支配する神聖ペガーナでは、その頂点を「教皇」として、以下、「大司教(島外では君主として法王と呼ばれる者もいる)」、「司教」、「司祭」、「助祭」、「侍祭」、「守門」の順で位が低くなっていく。
マバディ島は、原則的に自給社会である。特に、東西間では交易は決して行われず、また交易を行うほどの余剰生産もないので、ミ・デス・アバル長姉国から中央の「聖王国」に農作物が送られている以外は、大きな経済活動は見られない。
人物
- 政治・宗教
- ソーラー・モデル・アーバル1世 神聖ペガーナ教皇
- バーバル・ソル 神聖ペガーナ大司教(枢機卿)
- ドネリコ・バルモンダーン 神聖ペガーナ大司教(枢機卿)、神聖騎士団「ガナン・カラル」団長