西方北部平原を貫く、
オルゴ大河南側の流域は昔から農業地帯として知られてきた。
大河によってもたらされた肥沃な土と温暖な気候は、対岸の
北部テーラタインとは比較にならない好環境であり、農業生産にそれほどの努力を払わなくても大きな収穫を得られた為である。
しかし、大河流域から更に離れた南側は広大な乾燥した平野地帯が広がっていて、およそ農耕には適していない。
一般に
西部と認識される
デルの国々や、
ガーイン・ラバルの国々と接する境界付近の砂漠地帯からは「鉱油」が産出される。
それと近年、オルゴ河を遡った南部テーラタイン平原に連なる
ラムクト山麓(
ペガンズ八柱神の
ラグド、
バズディに仮託される高峰の間)には、莫大な鉱物資源が埋蔵されていることが最近になって確認された。