ミ・ラガナル
ミナ・ラグナス呪殺匠合の祖師と言われる強大な練法師。ミナ・ラグナスが呪殺(暗殺者)匠合になる以前からの、元匠主。伝説の人物であるため生誕にまつわる情報や年齢などは不明だが、西方の人物であり、最低でも150年以上生きてきたことは確かである。
古代の秘術に目覚めた彼は、太古の術法、特に東方の〈秘装〉の研究に傾倒し、習得することはかなわなかったものの、その秘密の一部を理解したとされている。その他にも、練法以外の術法として護符魔術や気功術などに造詣が深かったようだ。
高位練法師の宿命であるが、彼もその才覚を現し始めると次々と刺客が訪れるようになり、匠合の結成を余儀なくされた。彼がどのような人格の持ち主であったかについては記録が残されていないが、理知的に赤子を殺せる非情さと、匠員を的確に操作できる合理性を兼ね備えた人物であったに違いない。
聖拝戦争終結の数年後、彼は「魔刻器(聖刻器よりも強大な力を持つ)」を手に入れた。が、そのために神聖ペガーナ教会の異端審問官に”力”を察知されてしまう結果となった。それでも彼は魔刻器を手放さず、ペガンズ八柱神の加護を得た審問官たちとかつてない戦いを繰り広げたあげく、最後には壮絶な死を遂げたと伝えられている。