さくら姉ちゃん 4話

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私は才葉さくら、OLです つい最近小さな彼氏ができました 小波くんと言います 彼は魔球を投げれる事で世間から注目を浴びていました 今は少し落ち着いたかな 世間から見た彼は「クールで落ち着いている」ですが 私と接する彼は「甘えん坊」 そんな彼、今日は私に紹介したい人がいると言って女の人をつれてきました 「どうもー!」「こにゃにゃちは…」 すごく…大きいです… さくら姉ちゃん第4話 カズさん 「この人が小波の彼女さん?」「そうだよ、カズさん」ものすっごい嫌疑の目で見られてるよ…でもしょうがない 小波君は小学生で私は大人… 「小波お前はどこまでアブノーマルなんや…まるで私の知り合いみたいやな…」「なんだよアブノーマルって」 小波君はアブノーマルだよ…うん 「……んで?あんたは名前なんて言うの?」「私?私は才葉さくらって言います~」「才葉!?……まあ南雲とかとおんなじくらいのところやな」 「カズさんはね…むごご!」ん? 「はいはいそこまでそこまでやで~」 この人も、怪しい 「うう…怪しい目で見られてるやんウチ…」「あなたも見てたからお互い様です、みゃはは」 「それでなんや、ウチとこの人会わせてどうしたいんや?小波」 「俺の恋人になんだから、さくら姉ちゃんにもヒーローを知っといて貰わなくちゃでしょ?」ヒーロー!? 小波君の口から発した単語はにわかに信じがたい言葉だった 「カズさん?説明してもらえるかな?みゃは…は」「……あっちゃ~やで…がは…は」 「しゃーないなあ、まあ才葉グループのとこの人やし、関わる可能性はあるからええわ……ほないくで」そう言ってわずか数秒後 「フォームチェンジ!」カズさんが本当にアニメでしか見ないような変身姿に身を包んで再び現れた 「うにゅれ!……どう言うことですか?」 「うーん…なんといったらエエか、まあ簡単に言いますと私超能力者ですねん」目の前のヒーローはあっさりと自分の正体を明かしてくる 「超能力…者?」「詳しくは言えんけどな、重力を操れるんや、私」 「ね?凄いでしょ!」「こらこら、小波君の力じゃないでしょ」紹介した甲斐があったと小波くんがとても嬉しそうだ 「……(チョイチョイ)」 そんな様子を見てか知らないけれど カズさんが私に手招きをしてきた 「あ、小波は駄目やで、朱里に相手してもらってや」「お姉ちゃん早く返してね!」「独占欲半端ないわねこの子…」小波くんが朱里と言う人と河川敷の下に降りていってから カズさんが語りかけてくる まるで先程までとは違う口調で 「あんたは、小波のなんになるんや?」 「えっ?」 「あんたが守っていけるほど、あいつを取り巻く世界は簡単やないんやで?」 「私は?小波君の彼女…」「それは知っとる、私が聞きたいのは あんたといることで小波にとってのプラスになれるんかってことや」 ……私といることで…か 「見た感じあんたは才葉グループの親族ってだけの、うちらから見たら「一般人」や、小波から見てもやで そんなあんたが、こっちの世界に入ってきて耐えられるか?ジャジメントやオオガミと渡り合っていかなあかんで?なにもかも失うかもしれんで?親兄弟もなにもかも」脅しには全く聞こえない、けれども 一般人だから…!? 「一般人だからなんだって言うんですか!私といると小波くんは安らぐっていってくれます! それに…小波くんがどうあれ、疲れているなら私は癒してあげたい」 「そら非日常の側の人間からしたら日常世界の人間といることはさぞ安らぐことやろなあ、でもな、そんな幻想がずっと続くほど世の中甘くはないんやで まあひねくれてると思ってくれても構わんけどな」現実が幻想…? 「どう言うことですか?」 するとカズさんは少し口調を和らげて話だす 「……ウチにも好きな人がおったよ、高校生の頃やけどな、もう少しで告白しようってまで思った… でも、超能力目覚めたのも高校生の時なんや、それでウチはそいつを一旦諦めた、いつか強くなったらまた出会うためと自分には言い聞かせたよ」 ゴゴゴと地鳴りがし始める、恐らくカズさんの力とやらだろう 「……」「それでな、ようやく押さえきれるくらいになって、よっしゃ思って久しぶりにそいつにあったらな、そいつには普通の家庭があった、そして私もな…もうそっちに戻れないほどになってしまってた、元々…片想いやったけど…辛かった…」カズさんの足元が震えている それが行きどころのない怒りだとはすぐ理解できた 「あんたは、小波が遠くに行っても、ついていけるんか?小波の事を待ってあげられるんか?」 「それは…」小波くんが遠くに? 「私は大人になってからやったけどな、子供の頃にこの現実を突きつけられてみ、辛いなんてもんじゃなくなるで!」 「そら、片想いと両思いを比べるなって言いたいかもしれんけど、実際離れてしまったら同じようなもんやで?」 カズさんの言うことは私の心にとても重くのし掛かる 一般人の私じゃ反論の余地もないほどに 「……小波はあんたに母性を求めとる、それは何となく感ずいてたやろ?」「はい、それはわかります」 「まだあいつは若いから、それが恋だと勘違いしてしまったんや、少しは恋愛感情もあるやろけどな……」「……それでも私は…」 「後な、年齢はまってくれんのやで、私がおばさんになってもは通用せんのやで?小波とあんただけの世界やないやろ?それこそ世間体からしたら小波が余計に異端者扱いされるで?私は元から異端やから気にせんだけや」現実なところをピンズドで貫いてくる 「……うにゅにゅ…」 「まあでもあんたとは仲良くなれそうや、もし小波の事で何かあったら電話しーや」どこからか取り出してカズさんはメモの切れはしに携帯番号を書いて、私に渡してくれた 「ほな、よく考えることやで、あんただけのためやない、小波のためでもあるからな……さて!小波呼ぼうか!小波があんたを求めてるのは事実無根や、それは認めるで!」 すぐパッとカズさんのトーンは元通りになって遠くにいる小波くんに向かって叫んでる 私の方が切り替えるのが遅いくらい 「……どうしたらいいんだろう~」 「お姉ちゃんどうしたの?」すりすりしてくる小波くんの頭を撫でながら、私は空を仰いでいた 「小波くんのためか…」+番号リスト

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