バオー来訪者×パワポケ12

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バオー来訪者〜ジャジメント編〜 プロローグ “始まり”の巻 この物語はある日突然現れた 謎の『異能生命体』にまつわる少年と少女の数奇な運命を追う冒険譚である! ☆ 21世紀前半ッ! 其れは米国バブルの崩壊により引き起こされた世界的な不況が世界を覆っていた時代ッ! アメリカではある大手投資銀行が破綻し、世界を震え上がらせたッ! 大人も子供も「自分の将来はどうなるんだろう…」とどうしようもなく言いようもない不安を抱えていたッ! その不安が見事に的中する者もいれば、全くもって杞憂だった者もいるッ! だが!個人個人がどうであれ、多くの者がこの大不況で職を失い、人生のどん底に叩き落とされたのも事実なのだッ! その様は蟻地獄に出くわした蟻の行列のようッ! その無限に続くかのような不幸の連鎖は、この少年----名は戸井 育朗 (どい いくろう)という----をも巻き込んで行ったッ! ☆ ボロっちいアパートの一室で、育朗が新聞を広げ、常人が見たら、何かの病気なのではないかと疑うぐらい震えていた。 「僕の…か、会社が倒産…だって…?」 その元凶は新聞紙の隅っこの方の載っている、いかにも手抜きして書きましたと言ってるような新聞記事であった。 それはあまり大きくない会社が倒産したという、ここ最近では珍しくもなんともないニュースではあった。 だが、この件の会社に内定が決まっていた育朗にとっては死活問題だった。 育朗は何度も何度も見直した新聞を放り投げ、深いため息をつきながら。 「やれやれって奴だ。」 普段ではあまり口にしない荒々しい言葉を呟き、不貞寝をした。 ☆ その夜 また別のマンションで育朗と育朗の先輩にあたる中山が晩酌をしていた。 当然、酒を飲めば会話が進む…内容はこの大不況での育朗の会社の倒産について……有り体に言うとただの愚痴であるが。 一通り話が終わると、そうだ!と言って中山が何かを思いついたように立ち上がった。 「最近面白いゲームみつけてさぁ…ちょっと待っててくれ。」 そう言って自分の部屋にいそいそと入っていった。 (あんまりゲームには興味ないんだけどなぁ…まぁ、先輩なりの気遣いなんだろう。有難く受け取っておこう。) ☆ (先輩、遅いな…先輩が部屋に入ってから、もう三十分は経っているというのに…それに何も物音がしないのは何故なんだろう?…何かイヤな予感がする。) 抜き足差し足忍び足でゆっくりと中山の部屋に近づく。 (おかしい。ドアが開きっぱなしなのに…気配が、ない…) ゆっくりと物音を立てないように部屋の中を覗く。 部屋の中には…誰もいない。人影一つすらない。 「先輩!中山先輩!どこにいるんですか!?」 いくら呼んでも、叫んでも声は虚空に消えていくばかりで、返事が返ってくることはなかった。 (異常だ…!あまりにも異常すぎるッ…! 中山先輩が“忽然と消えてしまった事”もそうだが、何故こんなにも綺麗なんだッ! 何者かに攫われたとしたなら何故抵抗の後がないんだろう…?) 部屋の中をよく、たった一つの小さな異常すら見逃さないように見渡す。 (窓は鍵がかかっている。内側からしか鍵をかけれないタイプの鍵だから此処から出たということはないだろう。 それに窓の外は何もないから出たとしても後は落ちるだけ、此処は5階だから落ちたらひとたまりもないだろう。 他に、人が出入り出来るところはないだろうか… 後はこの4cm×20cmの換気口だけか…こんなに大きな換気口は珍しいけど、それでも人が出入りできる大きさじゃあないし、違うだろう。) 『野球しようぜ!』 「ッ!!誰だッ!!」 育朗がその音の振り向くと電源がつけっぱなしのパソコンがあった。 「“パソコン”…からか。」 (そう言えば中山先輩は“面白いゲームを見つけた”と言っていたな。警戒しすぎて完全に頭から離れていたな。) 背後に気をつけながら、パソコンに近づいていく… ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… 『ハッピースタジアム』 パソコンに写っているその文字を見た瞬間!育朗は確信する! このゲームが中山先輩の行方を知る鍵になっているとッ! (何故だろう。何の変哲もないゲームなのに、僕の心に中には確信めいた物がある…これは中山先輩が残した“ダイイングメッセージ”だとッ! 僕の心がッ!そう叫んでいるんだッ!) 「良いだろう!何者か、何が目的なのか知らないが、相手してやるぞッ!」 宣戦布告したこの瞬間ッ!たった今この瞬間ッ!育朗は決して逃れることのできないある“運命”に巻き込まれる事が決定したッ! それはベールに隠された自身の過去によるものである事を…そして、それを近い将来に自身の手によって知ることになるのをッ!育朗はまだ知らない… ☆ 注 12主=育朗です。 本編バオー来訪者の続きです だったら何で記憶覚えてないねんとか色々有りますけど その辺もちゃん(?)と考えてます。 安心してください。考えてますよ
バオー来訪者〜ジャジメント編〜 プロローグ “始まり”の巻 この物語はある日突然現れた 謎の『異能生命体』にまつわる少年と少女の数奇な運命を追う冒険譚である! ☆ 21世紀前半ッ! 其れは米国バブルの崩壊により引き起こされた世界的な不況が世界を覆っていた時代ッ! アメリカではある大手投資銀行が破綻し、世界を震え上がらせたッ! 大人も子供も「自分の将来はどうなるんだろう…」とどうしようもなく言いようもない不安を抱えていたッ! その不安が見事に的中する者もいれば、全くもって杞憂だった者もいるッ! だが!個人個人がどうであれ、多くの者がこの大不況で職を失い、人生のどん底に叩き落とされたのも事実なのだッ! その様は蟻地獄に出くわした蟻の行列のようッ! その無限に続くかのような不幸の連鎖は、この少年----名は戸井 育朗 (どい いくろう)という----をも巻き込んで行ったッ! ☆ ボロっちいアパートの一室で、育朗が新聞を広げ、常人が見たら、何かの病気なのではないかと疑うぐらい震えている。 「僕の…か、会社が倒産…だって…?」 その元凶は新聞紙の隅っこの方の載っている、いかにも手抜きして書きましたと言ってるような新聞記事である。 それはあまり大きくない会社が倒産したという、ここ最近では珍しくもなんともないニュースではあった。 だが、この件の会社に内定が決まっていた育朗にとっては死活問題なのである。 育朗は何度も何度も見直した新聞を放り投げ、深いため息をつきながら。 「やれやれって奴だ。」 普段ではあまり口にしない荒々しい言葉を呟き、不貞寝をした。 ☆ その夜 また別のマンションで育朗と育朗の先輩にあたる中山が晩酌をしていた最中の事である。 当然、酒を飲めば会話が進む…内容はこの大不況での育朗の会社の倒産について……有り体に言うとただの愚痴であるが。 一通り話が終わると、そうだ!と言って中山が何かを思いついたように立ち上がった。 「最近面白いゲームみつけてさぁ…ちょっと待っててくれ。」 そう言って自分の部屋にいそいそと入っていった。 (あんまりゲームには興味ないんだけどなぁ…まぁ、先輩なりの気遣いなんだろう。有難く受け取っておこう。) ☆ (先輩、遅いな…先輩が部屋に入ってから、もう三十分は経っているというのに…それに何も物音がしないのは何故なんだろう?…何かイヤな予感がする。) 抜き足差し足忍び足でゆっくりと中山の部屋に近づく。 (おかしい。ドアが開きっぱなしなのに…気配が、ない…) ゆっくりと物音を立てないように部屋の中を覗く。 部屋の中には…誰もいない。人影一つすらない。 「先輩!中山先輩!どこにいるんですか!?」 いくら呼んでも、叫んでも声は虚空に消えていくばかりで、返事が返ってくることはなかった。 (異常だ…!あまりにも異常すぎるッ…! 中山先輩が“忽然と消えてしまった事”もそうだが、何故こんなにも綺麗なんだッ! 何者かに攫われたとしたなら何故抵抗の後がないんだろう…?) 部屋の中をよく、たった一つの小さな異常すら見逃さないように見渡す。 (窓は鍵がかかっている。内側からしか鍵をかけれないタイプの鍵だから此処から出たということはないだろう。 それに窓の外は何もないから出たとしても後は落ちるだけ、此処は5階だから落ちたらひとたまりもない。 他に、人が出入り出来るところはないだろうか… 後はこの4cm×20cmの換気口だけか…こんなに大きな換気口は珍しいけど、それでも人が出入りできる大きさじゃあないし、違う。 …体を自由に折りたたむ事が出来たら別だけど。)) 『野球しようぜ!』 「ッ!!誰だッ!!」 育朗がその音の振り向くと電源がつけっぱなしのパソコンがポツンと佇んでいた。 「“パソコン”…からか。」 (そう言えば中山先輩は“面白いゲームを見つけた”と言っていたな。警戒しすぎて完全に頭から離れていたな。) 背後に気をつけながら、パソコンに近づいていく… ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… 『ハッピースタジアム』 パソコンに写っているその文字を見た瞬間!育朗は確信する! このゲームが中山先輩の行方を知る鍵になっているとッ! (何故だろう。何の変哲もないゲームなのに、僕の心に中には確信めいた物がある…これは中山先輩が残した“ダイイングメッセージ”だとッ! 僕の心がッ!そう叫んでいるんだッ!) 「良いだろう!何者か、何が目的なのか知らないが、相手してやるぞッ!」 宣戦布告したこの瞬間ッ!たった今この瞬間ッ!育朗は決して逃れることのできないある“運命”に巻き込まれる事が決定したッ! それはベールに隠された自身の過去によるものである事を…そして、それを近い将来に自身の手によって知ることになるのをッ!育朗はまだ知らない… ☆ 注 12主=育朗です。 本編バオー来訪者の続きです だったら何で記憶覚えてないねんとか色々有りますけど その辺もちゃん(?)と考えてます。 安心してください。考えてますよ

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