比奈鳥そらの不思議な出会い 第二話

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比奈鳥そらと不思議な出会い 第二話 私比奈鳥そらは悩んでいる、 何を悩んでるのかと聞かれたら 自分のことでもあり他人のことでもある。 「自分だけのもの」 私が考え、私のためになるもの、 野球でもない…何か そんな風にして悩んでいると、町の風景も変わっていく、そうしたら 目の前にどこかで見たような顔が見える、確か小波…いやガンバーズの 「晴川だよ」「うわあっ!?」 「どっかで見た面だと思ったら…お前、小波と前に付き合ってた…いや待てよ、あいつ青髪の女の子と…」 なんか聞きたくないことまで聞いてしまったがそれは置いて 「実は…」ありのままを話してやった、小波へのイタズラ心を全開に 「あいつ、後で…許さん」さてさて、小波はこれからどうなるんだろうな♪ちょっと晴れ晴れした 「ところで、なんでここにいるんだ?」「なんでって…お前、ソフトボールやってんだろ?だから…」 …ソフトボール? ソフトボール…! 「あーっ!」「うわっ!?どどどうしたんだよ急に」 そうだ、私にはソフトボールがあったんだ、自分から考えておいて、すっかり忘れていた!これは迂闊…迂闊だったな。 「フフフ…ありがとう、晴川さん」 「なんだか知らないけど、まあいいか」「いつか試合で会いましょう」 「私はソフトは…いや、面白そうだな、やるかな!」 これで私だけのものが…私…だけの もうお父様にも…小波にも頼らないで、ソフトボールをやるんだ。 …… 約束の日に、私はおじさんが待っているであろう砂浜へ向かった、 そう言えばおじさんは何をしているのだろう…?まあ気にしないでいいのかな? 考えていると、おじさんが来た、相変わらずの髭だなあ… 「よう、あ、そういや名前は…」「比奈鳥そらだ」この間は名乗ってなかったな、私としたことが 「おう、そら、お前だけのもの、見つかったか?」フッフッフ… 「私には、ソフトボールがあった」 おじさんはポカーンと口を開けている、呆気にとられて何も言えなくなったのかな?フッフッフ 「意外だったもんでな、そんなに早く見つかるなんて」「私は立ち直りが早いんだ …そう言えば、おじさんには何か自分だけのものってあるのか?」 「俺か?」どうせ大きいものではないのだろうが…念のために 「火星にいきてえ」 「…へ?」「お?」「…へ?」「だから火星にいきてえんだ」 「ほんとに?」「…おうよ」 「かっ…かかか…」「かかか?」 かっこいいいいい!! 「すごい夢だな!おじさん!私、応援するよ!ついていくよ!」「!?」 思えばこの言葉をきっかけに、私はおじさんに引かれていったのかもしれない。 そして、これからの私が変わっていくことになっていったのも… 「晴川さん!?何で殴るんですか!」 「うるせえ!問答無用だ!」 続く

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