さくら姉ちゃん 7話

才葉さくら、OLです
今日も大波くんは私の膝の上
最近はよく乗せてくれって言ってくるんですよ
やっぱり宇宙に行く前ともなると心もとなくなるのかな?
「大波くんは宇宙で何をしてくるの?」「いろんな実験」「楽しみ?」「楽しみではあるんだけど…やっぱり怖いな」
この間思いっきり泣いてからは気持ちを包み隠さずに出してくるようになってきたんだよなあ大波くん
「みゃはは、すぐに慣れるよ」
……大波くんと出会ってからいろんなことがあったなあ…
「いや、ありすぎでしょ」「うわぁっ!?ホンフーさん!?」いつも唐突に現れる人だなあ…
「うふふ♡…それはさておき、さくらさん、カズさんが動き始めましたよ、湯田さんも一緒です」
……ついに、か
覚悟はしていたけどやっぱり怖いなあ…でも
「五年や十年待ってるのが辛いだなんて、人それぞれだと思うんですよね…」そりゃあ五年経ったら私は33
十年なら38、まず子供が産めるかとか危うい
でもそれ以外に難点は特に見つからない、だってなあ…
「いきなり立ち去るようなことはまずないだろうし」ね?どっかの誰かさん
「へーっくし!」「どうかしましたか?あなた」「いやなんでもないよ、るりか」「……?」
「おやおや、あなたももしかして辛い別れを経験してましたか?」「そんな訳じゃないですけど…」いなくなったときは心配したんだよなあ、大事な友達だったからこそ余計に
「お姉ちゃん……」そうだ、今日は大波くんがいるんだった…ってか
「大波くん知ってたの!?」
「私が教えておきました、これは大波くんにも関わる問題なので」
と、なると…懸念されるのは
「俺が父さんをぶっ飛ばすよ」……男の子ってどうも荒っぽい
「これもあなたの与えた愛ゆえですね、私は別に構いませんr」「駄目でしょ?ホンフーさん、にゅ?」
家庭崩壊させるつもりかいっ
でも大波くんは抑えておかないと
突っ走る悪い癖が出てきてるからなあ
こうなってくと大波くん頑固になってワガママ言い出すんだよね…
あ~どうやって抑えるかなあ…そうだ
一石二鳥の手があった、じゅるり
「ホンフーさん、少しばかり目を閉じてもらっていいですか?」
「ええ、いいですよ、なるべく早く落としてくださいね」バレテーラ
きょとんとする大波くんを私はがっしり押さえつけ
「今回だけの…特別だからね、みゃはは」「なに言ってるのングッ!?」


思いっきりキスをした、ファーストじゃないけどね
大波君の甘い香りが私の中にとろけるように入ってくる
蜜のように甘いキス
大波君の口を塞ぐのと、大波君への宇宙に行く前に手渡す大人のチケット
ホンフーさんは短くって言ったけれど
私たちはしばらくこのまんまでいた
途中で少し塩辛くなったのは、大波君からのスパイス
「……ぷはっ、それじゃあ大波君、大人しくしててね、みゃはは」「……」
まるで人形みたいな顔をしている大波君を背に
私とホンフーさんは玄関先へと向かっていった
「あなたって、度胸の面では私たちとおんなじなんじゃないかって疑ってしまいます♡」「あれはその…今回だけの特例です」
玄関の向こう側にはカズさんが立っている、湯田さん……いやお父様も一緒だ、どうも一筋縄ではいかなそうな雰囲気はある、けれど

進むしかない