ID:yhnBtsHf0


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154 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:33:51.02 ID:yhnBtsHf0
投下します
レスいただきます

155 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:34:35.94 ID:yhnBtsHf0
女騎士「この混戦の中、そんな棒切れ一本で何ができると言うのだ素人が」
男「うるせぇな、棒切れ言うな。槍使いとしちゃ、これ一本しか頼るもんがないんだよ」
女騎士「ふんっ、せいぜい我が隊の足手纏いにならぬ様にするのだな」

兵隊「敵襲だっー!!!」
女騎士「来たかっ、A隊とB隊は正面から!C隊は援護と後方支援だっ!」

敵「音に聞いた、漆黒の騎士、その首取ったりぃーっ!」
女騎士「ふんっ、そんな名前はとうの昔に捨てたわ!」

ズバッ

敵「ぐわーっ」
女騎士「ひるむなァー!私に続けぇー!!」
男「なんだよ。あの女騎士・・・おっかねぇ。味方で良かったぜ」
敵「てやぁぁぁぁ!!!」
男「おっと、アブネェ。はいごめんね、俺死ぬわけにはいかねーんだ」

グサリ

男「これで、40か。まだいやがるな・・・こんなに大勢・・・それにしても敵さんもバカみたいに突撃してくるな」
槍「へっへ。いいじゃねぇか相棒、まわりくどい事は無しって事だろ」
男「まぁそうだな、物事はシンプルに、だな。おっと」
ズバッ
槍「おいっ!左だ!」
男「おっと、あぶねぇ!

156 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:35:17.91 ID:yhnBtsHf0
敵「かかれぇ~~!!!」
女騎士「く・・・、わたしはッ!!負けないッ!!!」

ズバズバッ!!

男「随分手間取ってるじゃねぇか、女騎士さん?」
女騎士「な・・・、く」
男「んな顔すんなよ、綺麗な顔が台無しだぜ・・・っと!!」
女騎士「気を抜くな!!」
男「サンキュー!今のは助かった!!」
女騎士「これで借りは無しだ!!」
男「はっ!!気に入ったぜ!生きてたらまた会おう!!」

157 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:36:09.80 ID:yhnBtsHf0
部下「報告します。我が隊の被害状況。A隊5名負傷、5名死亡。B隊7名負傷14名死亡。C隊10名負傷です。
   傭兵部隊は5名が負傷、3名死亡。合計負傷者27名、死傷者18名です。生存者は-----」
女騎士「ご苦労、下がっていいぞ」

男「いやー、感心感心。すごいね、女騎士さん」
女騎士「気安く呼ぶな、金で雇われた傭兵風情が」
男「しかし、あの軍勢をこんな軽傷で乗り切るなんて大したモンだ、こっち側について正解だったよ」
女騎士「ふん、そんな事を言いに来たのか?」
男「いやね、さっきの戦いで気がついた事があってさ」
女騎士「言ってみろ」
男「数だけは揃っていたみたいだけど、統率が取れていない様子だった。陣形もクソもなく、ただ突っ込んでいただけだろ」
女騎士「それで?」
男「向こうの将軍、もう死んでるんじゃないか?それで内部から崩壊寸前ってわけだ。あのじいさん、もう70近かったからな、死病にかかってもおかしくない歳だろ」
女騎士「…、たしかにお前の言う事も一理あるな」
男「だろ?まぁ信じろって言うわけじゃないけどさ、頭の片隅にでも入れてくれればありがたいな」
女騎士「検討する」
男「そっか、言いたい事はそれだけなんだ。じゃ、俺警備に戻るわ」
女騎士「待て」
男「何だ?」
女騎士「さっきは・・・、助かった」
男「なんだ、そんな事か。貸し借り無しじゃなかったのか?」
女騎士「れ・・・礼くらいするのは当然だ!」
男「へいへい、ありがたく受け取っておくよ」

158 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:36:34.68 ID:yhnBtsHf0
部下「敵襲っー!!!」
男「またかよ・・・ちょっと最近多いんじゃねぇか」
女騎士「いくぞ!!私に続け!!」

男「あぶねぇっ!!!」
女騎士「く・・・」
男「ボーっとしてんな!!ここは戦場だぞ!死ぬぞ!!わかってんのか?!」
女騎士「解っている!!」
男「いいか?!お前だけじゃない!お前の肩には隊の命がかかってんだぞ!?やる気がねーんだったら下がってろ!邪魔だっ!!」
女騎士「解っている・・・!!解っている!!!少し黙っていろ!!!」
男「あ・・おい!!待て、一人で行くんじゃねぇ!!くっそ、ザコが邪魔すんじゃねぇ!!」
女騎士「うぉぉぉおおおお!!!」

 

159 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:36:53.18 ID:yhnBtsHf0
男「よぉ…目ェ覚めたかよ」
女騎士「ここは…」
男「キャンプだ、なんとか敵勢は退けたよ」
女騎士「そうか…、あの大群を…」
男「寝てろ、休めるうちに休んでおいた方がいい、ここんとこ連戦だったからな」
女騎士「部下が起きているのに、指揮を取る私がそういうワケにはいかぬ」
男「・・・黙って寝ろ」
女騎士「いかぬ、私はだいじょう・・・ぐっ」
男「ほら、言わんこっちゃねぇ。無茶するからだ」
女騎士「わたしは・・・わたしは・・・」
男「お前さんがどう思うか勝手だがな、少なくとも部下さんはそうは思ってないみたいだぜ。ほら、外見てみろよ」

部下「隊長が回復するまで、私達でこのキャンプを守るのだ!」

女騎士「あいつら・・・」
男「良かったな、良い部下を持って」
女騎士「ぐっ・・・」
男「わかったら寝てろ、いいな?」
女騎士「わかった・・・」

160 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:37:18.41 ID:yhnBtsHf0
槍「相棒、随分優しいじゃねぇか」
男「うるせぇよ、女に優しくするのは当たり前じゃねぇか」
槍「はっはっは!こりゃ傑作だ、お前の言えた台詞かよ!」
男「あー、うるさいうるさい。何も聞こえない」
槍「まぁいいがよ、あまり深入りしねーほうがいいぜ、女と天気は変わりやすくていけねぇ」
男「あぁ・・・わかってるよ」

 

161 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:37:40.11 ID:yhnBtsHf0
翌日


男「いやぁ、月明かりの下に黄昏れる女騎士ってのもいいもんですなぁ」
女騎士「なっ・・・!!お前か・・・、何時からいたのだ」
男「いつから?不思議な質問をされる方だ、俺は最初から居たぜ。女騎士様の着替えシーンなんて滅多に見られないからな」
女騎士「・・・、酷い体だろう?」
男「ああ、傷だらけだな」
女騎士「・・・、10年だ。10年、私が前線に出てから」
男「そうか、10年か」
女騎士「傷の数だけ、死線を潜り抜けてきた。敗走も経験した、何人も殺した」
男「それが戦争ってもんだ」
女騎士「私は、今まで迷った事など無かった。迷いがあれば緩慢になるからだ」
男「あぁ、そうだな」
女騎士「でも、なぜだ」
男「さぁな、なんでだ」
女騎士「なぜ…こんなに胸が痛いのだ…」
男「さぁな…、なんでだろうな…」
女騎士「…すまん、少し泣く…」
男「胸なら貸してやるぞ」
女騎士「…、ありが…とう」
男「ったく、しゃーねー女騎士様だな」
女騎士「…ぐすん…」

 

162 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:38:03.73 ID:yhnBtsHf0
女騎士「お前の意見を聞きたい」
男「俺の意見だ?」
女騎士「光栄に思え、王国の勅命だ。褒賞も2倍出すらしい」
槍「まじかよ!すげぇじゃねぇか!やったな相棒!国へ帰ったら酒浸りだなこりゃ!」
女騎士「なんだ・・・その槍は?」
男「まったく・・・、ややこしいから黙ってろって言っただろ?こいつは「喋りん」別にギャグなんかじゃないんだからねっ!!らしい」
女騎士「喋りん?」
槍「あぁ、「りんちゃん」って呼んでくれ」
女騎士「りんちゃん?」
男「おい、お前は勝手に・・・」
女騎士「はーっはっはっは!!!これは傑作だ!!くくく・・・っ!!!」
男「おい、笑いすぎだ」
女騎士「はっは・・・!!いやすまない・・・くくく・・・りんちゃん・・・はーっはっは」
槍「やったぜ相棒、何か知らんがウケてるみたいだ」
女騎士「は・・・はは。はぁ・・・コホン、すまない。それで、お前の意見を聞きたい」
男「はぁ・・・俺の意見は前伝えたとおりだ、ここに留まるより、敵が体制を作り上げる前に叩く」
女騎士「その事なのだが・・・、我が国の情報網によると、やはり帝国で覇王と呼ばれたアリシドは死んだらしい」
男「やっぱりな」
女騎士「やはりこちらから仕掛けるべきだろうか」
男「俺たちは決定に従うだけだ。女騎士様」
女騎士「あぁ・・・そうだな。ありがとう」
男「女騎士様がペコペコ頭下げるんじゃねぇよ、似合わねぇし」
女騎士「ふふっ、お前は不思議なヤツだ」


163 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:38:24.81 ID:yhnBtsHf0
部下A「進軍だ」
男「あぁ?進軍だぁ?こんな時間にか?」
部下B「女騎士様の決定だ、今すぐ準備にかかれ」
男「へいへい、おいお前ら!起きろ!進軍だとよ!!」


男「(あいつ・・・、マジやる気なのな・・・、2倍と言わずにもっと金もらっとけば良かったぜ)」
槍「なんだ相棒、惚れたか?」
男「なぁ?!なんであんなおっかない女!」
槍「あれあれ?おっかない女?へぇ~あのおっかない女騎士様ねぇ」
男「ぐ・・・キタナイ真似を」
槍「悪いことはイワネェ、辞めとけ。二の舞になるぞ」
男「わかってる、わかってるよ」
槍「どうだかね」

 

164 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:38:46.57 ID:yhnBtsHf0
進軍途中

女騎士「部下から聞いた」
男「あん?何を?」
女騎士「この前の戦、私が気を失っている間に、変わりに指揮を取ったらしいな」
男「なんだ。その事かよ、随分昔の話するじゃねぇか、昔すぎて忘れてたぜ」
女騎士「…、すまない」
男「あ?」
女騎士「私は、お前に酷いことを言った」
男「酷いこと?」
女騎士「ッ・・・!し。素人と」
男「素人?そんな事お前言ってたっけ?」
女騎士「わ・・・忘れたならよい!」
男「なんだよ、せわしない騎士様だな」

 

165 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:39:10.77 ID:yhnBtsHf0
部下「報告します。閣下。女騎士軍の進軍は順調に進んでいる模様。このままいけば4日後に、コーネリア平原まで進軍できるとの事です」
えらい人A「ご苦労」
えらい人B「順調ですな」
えらい人C「えぇ、覇王アリシドが病死するとは、我が軍にとってまさに追い風。10年に及ぶこの帝国との戦争にも終止符が打たれましょうぞ」
えろい人A「うむ」
えろい人B「しかし目論見どおりいきますかな」
えろい人C「失敗に備え準備はしております、抜かりはありませんぞ」


166 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:39:36.76 ID:yhnBtsHf0
女騎士「失礼する」
槍「男ならいねーぞ」
女騎士「りんちゃん?」
槍「なんでも買出し班の班長とかで、明日の朝一で戻るそうだ」
女騎士「補給を待てばいいものを」
槍「男はテキトーに息抜きしないとダメになっちまうからな」
女騎士「そういうものなのか?」
槍「あぁ、そうだぜ、きっと今ごろ燃える様な汗を流して過ごしてるんだぜ」
女騎士「鍛錬に励んでいるというのか、隠れて鍛錬とは頑張り屋なのだな」
槍「・・・あ・・・ぁ。ある意味鍛錬だな」
女騎士「あいつにもそんな一面があったとは、意外だな」
槍「・・・そ、そうだな。と、ところでよ、何か用か?」


167 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:39:52.51 ID:yhnBtsHf0
女騎士「いや…ただ、話がしたかったんだ」
槍「話だ?」
女騎士「あいつの事が知りたくなって、な」
槍「ははは!相棒もモテモテだな」
女騎士「茶化すな!・・・、りんちゃん。聞いていいか?男の話」
槍「・・・別に俺はいいが、後悔すんなよ?」
女騎士「いまさら後悔もあるまい」
槍「ははっ、こりゃ肝っ玉の据わった女騎士様だこって」


168 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:40:38.56 ID:yhnBtsHf0
槍「あいつは帝国出身でよ」
女騎士「帝国?それでこっちについて良かったなどと言っていたのか。でも、どうしてだ?」
槍「まぁ聞けよ。相棒は元々軍人よ、それもびっくり、あの覇王アリシドの孫ときたもんだ」
女騎士「アリシドの孫・・・まさかあいつが・・・」
槍「9年前だったか。この戦争が始まって、最初で最後とも言われる遠距離弾道弾攻撃を知ってるか?」
女騎士「あ、あぁ。私も当時その作戦に参加していたからな」
槍「あいつは戦略を立てるのが上手い、それで前線を任されてたんだけどな。あんな反則みたいな攻撃されて部隊は壊滅、敵味方関係なく死んだ。5万の兵が一瞬でだ」
女騎士「・・・」
槍「相棒は運良く報告で城に帰還していて生き残ったが、まぁ間違いなくあの場に居たら死んでただろう。あいつはその攻撃に絶望したんだ」
女騎士「それで、軍を抜け、犯罪者になってまで傭兵に」
槍「それだけじゃない。あいつの恋人も、同じ部隊に居たんだ。あんたに似て美人だったぜ?性格は随分違うけどな」
女騎士「恋人が・・・、それならばどうして」
槍「その攻撃についての疑惑があるんだよ」
女騎士「疑惑?」
槍「そうだ、当時帝国は戦争の長期化を狙っていたんだ。その方が経済は回るしな。でも、その思惑とは裏腹に帝国は快進撃を続けた。」
女騎士「覇王の力か」
槍「それもあったが、圧倒的に戦略に秀でたヤツが居たんだよ…、相棒だ」
女騎士「・・・」
槍「それは帝国の思惑ではなかった、だから帝国は秘密裏に裏工作をしてこっちの国に遠距離弾道弾発射装置を運んだ」
女騎士「まさか!自国の兵を自国が殺したというのか!」
槍「そうだ」
女騎士「そんな・・・そんな事があっていいのか・・・!」
槍「まぁ、帝国ってのはそんな国って事だ」
女騎士「・・・」
槍「あんた、似てるんだ。相棒の昔の恋人にな」
女騎士「男・・・」
槍「まぁ、しみったれた話はこれくらいにしようぜ」
女騎士「あ、あぁ・・・」

169 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:41:46.94 ID:yhnBtsHf0
男「コーネリア平原か」
槍「なんだ、昔の事でも思い出したか?」
男「うるせぇよ」
女騎士「コーネリア平原・・・9年前の遠距離弾道作戦の地だな」
男「な・・・、なんでそれを」
女騎士「わたしは10年前から前線に出ている、それくらい当然知っている」
男「あ・・・、あぁ。そうか、そうだよな(おい、槍。お前何も話してないよな?)」
槍「さぁ、何のことやら?」
男「はぁ・・・」

女騎士「男」
男「なんだよ」
女騎士「お…、お前はわたしが守って見せる」
男「…女騎士」
女騎士「だ…、だからお前は戦いに集中しろ!いいな!死んだら殺してやる!!」
男「おっかねぇ・・・」
槍「つくづく変な女にホレやがったな。相棒」
男「う、うるせぇよ」


170 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 04:44:26.44 ID:yhnBtsHf0
ありがとうございました
続きは後ほど

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/24(月) 05:11:11.14 ID:yhnBtsHf0
ほしゅ

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/24(月) 05:35:16.03 ID:yhnBtsHf0
寝る保守

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/24(月) 05:52:35.94 ID:yhnBtsHf0
こんどこそ寝る保守

177 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:23:48.59 ID:yhnBtsHf0
投下します
レスもらいます

178 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:24:13.52 ID:yhnBtsHf0
部下「敵襲っーー!!」
女騎士「男っ!!いくぞ!!」
男「あぁ・・・、だが今回は少々やっかいな敵が居る」
女騎士「やっかいな敵?」
槍「あぁ。さしずめ中ボスってところだ」
男「あの旗、べジータの部下だ」
女騎士「べジータ・・・帝国王子の」
男「直属の部隊、エリート揃いだ」
女騎士「どうした、珍しく弱気だな」
男「なっ・・・あいつらは帝国でもかなりの使い手だぞ!ここは退くべきだ!」
女騎士「腰抜けが、それならば見ていろ。かつて漆黒の騎士と呼ばれたこのわたしの技を!!」

槍「らしくねぇじゃねぇか、相棒」
男「・・・うるせぇ」
槍「また逃げるのか?」
男「うるせぇよ」
槍「女騎士さん、あのままだったら死ぬぞ」
男「・・・ッ」
槍「相棒よ…、お前は守られているだけでいいのか?それじゃあお前は何も進歩してねぇ、あの時の負け犬のままだ」
男「うるせぇ・・・うるせぇ!!!ちくしょうぉおおおおお!!!!」


179 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:24:30.04 ID:yhnBtsHf0
女騎士「ひるむなァー!!!ここを落とせば一気に帝国領内だっ!!!!」
部下「オォォォォォォォ!!!!!」

べジータ「へぇ、女騎士ねぇ」
女騎士「お前がべジータか」
べジータ「そうだよ、僕がべジータ・・・っと、あぶないな」
女騎士「死ねェェェェェ!!!」
べジータ「ふん」
女騎士「な・・・私の剣が・・・」
べジータ「つまらない、弱すぎる」
女騎士「く・・・」
べジータ「では、死んでもらいましょう」

180 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:24:48.09 ID:yhnBtsHf0
男「待てよ、べジータ」
べジータ「おや、これは珍しい人に会った」
男「ひさしぶりだな」
べジータ「あぁ、アカデミーの卒業式以来かな」
男「もう忘れちまったよ」
べジータ「ふんっ!裏切り者は死ねっっ!!!」


キィィィィィィン!!
ザシュッ!!


女騎士「男ッ!!!!」
男「忘れていたなら、思い出させてやるよべジータ、俺の異名は「陽炎」」
べジータ「そ、それがどうしたっ!!!!」
男「遅い」
べジータ「く・・・くそっ!」
男「ハエが止まるぜ」


181 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:25:03.72 ID:yhnBtsHf0
べジータ「こんな・・・こんなところで死ぬわけにはいかないっ!!」
男「残念だべジータ、死ね」
べジータ「くそぉぉぉぉぉお!!!!!俺は覇王を越える男になるんだっ!!!」

カキィィィン!!

男「なっ」
べジータ「ははは!!!男っ!!形勢逆転だな」

グサリ

女騎士「戦場で余所見とは余裕だな」
べジータ「なっ・・・女・・・騎士・・・」

バタッ

男「女騎士ッ・・・」
女騎士「守ると言っただろう?」


182 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:25:23.96 ID:yhnBtsHf0
敵「退けッ!!退けっー!!!」

槍「ははは、敵さん逃げていくぜ」
男「あぁ・・・ありがとう、助かったよ。女騎士」
女騎士「わ・・・、わたしはっ!当然の事をしたまでだっ!!」
槍「素直じゃないのな」
女騎士「う!うるさい!」
男「た、叩くなって。あちこち痛いんだからさ」
女騎士「す・・すまない」
男「あぁ、それよりも早く戻ってやれよ、隊長がこんなとこに居たら部下はオチツカネェってもんだ」
女騎士「そ、そうだな」

タッタッタ

女騎士「男っ!」
男「なんだ」
女騎士「さっきのお前、少しだけカッコよかったぞ!」
男「・・・少しだけかよ」
女騎士「ふふっ」

183 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:25:48.62 ID:yhnBtsHf0
翌日

男「なんだ、用って」
女騎士「私の昇進が決定したらしい」
男「そりゃおめでたい。この功績だ、それくらいは当然だろうな」
女騎士「今朝の伝令で伝えられたのだが、謹んでお断りする事にした」
男「・・・え?」
女騎士「昇進が決まれば国に戻らねばならぬ。私は、死ぬ場所は戦場と決めているからな」
男「そうか」
女騎士「・・・」
男「女騎士が決めた事だ、まぁ昇進のチャンスはまた来るさ」
女騎士「・・・」
男「ご立派な事じゃねぇか、いやいや。隊長ともなるとさすが心構えが違うね、うちの連中にも見習わせたいよ」
女騎士「(男と一緒に居たいから、なんて死んでもいえない・・・)」

槍「素直じゃないのな」


184 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:26:06.16 ID:yhnBtsHf0
女騎士「あれが帝国の城・・・」
槍「妙だな」
男「あぁ・・・、ここまで見張りはおろか、人の気配すらない」
槍「誘ってるな、城内に」
女騎士「例え罠だとしても退くわけにはいかぬ!」
男「待て待て、わざわざ誘ってくれてるのを正面から突入するなんざバカのやる事だ」
女騎士「何かアイデアがあるのか?」
男「あぁ、それもとびきりのな」
女騎士「聞いてみたいものだ」
男「ああ、聞かせてやるよ。決行は、今夜だ」
女騎士「闇に紛れるという事か、漆黒の名前の通りだな」
男「あぁ、その方がいい。その前に腹ごしらえもしたいしな。ホラ、よく言うだろ、「腹が減っては戦はできないって」」
女騎士「そうだな・・・お前の言うとおりにしよう。これまでも、そして、これからも、だ」


185 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:26:27.31 ID:yhnBtsHf0
槍「いいのか?相棒?」
男「何が」
槍「何が、って。女騎士さんに睡眠薬なんか飲ませた上に、傭兵部隊だけ突入させて、国の部隊を引き返させた事だよ」
男「何だ、その事か」
槍「何だ、って事はないだろう。ぜったい恨まれるぜ相棒。あの女騎士様はおっかないからな、ローザちゃんとは違ってよ」
男「ローザか、・・・懐かしい名前だ」
槍「まぁ、賢明な判断だろうけどな。でもよ、相棒、一つだけ言わせてくれないか?」
男「聞いてやるよ」
槍「死ぬなよ」
男「シナネェよ、俺は不死身だ」


槍「へへっ、相棒。やっぱり罠だったな、うじゃうじゃ敵がいやがるぜ」
男「さぁ、最後の勝負だ。おめぇら!!ハデにいくぞっ!!」


186 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:26:52.47 ID:yhnBtsHf0


えらい人A「準備は?」
えらい人B「整っております」
えらい人C「では、手はず通りに」
えらい人A「これで…勝利は我が国の手に…、帝国なぞもはや恐るるに足りぬわ!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダッアアァァァァァン!!!!


槍「相棒、なんか変だ」
男「あぁ、そんな気がする」
槍「・・・ッ!!まさかこの規模の攻撃って!」
男「・・・遠距離弾道弾・・・?」
槍「はッ?!お前もつくづく縁があるな?!女騎士様はダンスに招待しなくて正解だったってわけだ!」
男「そうだなッ!!」

187 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:27:15.91 ID:yhnBtsHf0
部下「先日の帝国へ向けての遠距離弾道弾ですが、全段命中。城は壊滅。王の死亡を確認。敵残存勢力は拡散し、今現在残党狩りをしております」
えらい人A「ご苦労であった」
えらい人B「うむ、首尾よく行ったか」
えらい人C「わが軍の勝利というわけですな、これからは帝国に変わりわが国が世界の覇権を握るッ!!」

 

188 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:27:39.70 ID:yhnBtsHf0
女騎士「男よ・・・、どうしてお前は私を置いて行ってしまったのだ・・・」
女騎士「戦争は終わり世の中は平和になった、私が生きているのもお前のお陰だ」
女騎士「だが・・・人の犠牲の上に成り立つ平和など・・・、すぐに崩れる・・・、この戦乱の世の中では・・・ッ」
女騎士「男よ・・・、お前がした事は正しい事だったのか?私に後の世を見届けろという事なのか・・・?」
女騎士「男よ・・・、わたしは・・・わたしは・・・、私はッッッ!!!」
女騎士「お前のことを・・・好いていたのだ・・・・なのに・・・なのに・・・」
女騎士「お前の居ない世界など、私には考えれぬ・・・、もはやこの命など惜しくはない」
女騎士「10年を共にした剣、セイブザクイーンよ、最後にお前の主の血を捧げようぞッッッ!!!」
女騎士「・・・ッ!!」

 

189 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:28:04.75 ID:yhnBtsHf0
ガシッ

女騎士「・・・ッッ・・・?」
男「死ぬ時は戦場で、じゃなかったのか?女騎士さんよ」
女騎士「そんな・・・男?これは夢ではないのか・・・」
男「おいおい、人を勝手に殺すなよな」
女騎士「男・・・男なのだな・・・」
男「・・・、胸なら貸してやるから好きなだけ泣けよ」
女騎士「ばか者ッ!!!ばか者ッ!!バカ者ッ!!!私がどんな・・・どんな気持ちで・・・」
男「あぁ、悪かったよ」
女騎士「ばか・・・もの・・・、ばか・・・ばかぁ・・・」
男「すまない、女騎士。一人にして」
女騎士「・・・う・・・もうずっと、これからはずっと一緒・・・」
男「あぁ、約束するよずっと一緒だ」
女騎士「もう・・・もう一回でも・・・、もう一度でも睡眠薬なんか使ったら殺してやるから!!」
男「おっかねぇ・・・」


190 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:29:08.61 ID:yhnBtsHf0
槍「いや大変だったんだぜ、瓦礫の山から命からがら逃げ出してきたんだ」
男「あぁ、平野と違って身を守る場所があったのが良かったな」
槍「平野の時の経験が生きたな、相棒」
女騎士「平野の時の?」
槍「あぁ、すまねぇな。女騎士さんよ、俺がしたこいつの話は半分がウソだ」
女騎士「なぁ?!」
槍「あれに遭遇するのは2回目って事さ」
男「なんだ、何言ったんだ喋りん?」
槍「なんでもねぇよ」
女騎士「わ・・・私を誑かしていたのかっっ!!!」
男「だから何の話だよ」
女騎士「お前がアリシドの孫で」
男「覇王の?俺のじーちゃんはアルシドだ」
女騎士「恋人が部隊に居て」
男「ローザが?ローザはアカデミー時代の恋人だけど」
女騎士「有能な作戦参謀だと」
男「うんにゃ、全くの素人だけど」
女騎士「な・・・な・・・・なぁ・・・・?!」
男「おい、喋りん、俺の事何て言ったんだよ?」
槍「し・・・し~らないっと」
女騎士「そこに直れ!!成敗してくれよう!!!!」
男「おっかねぇ・・・」

191 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:29:31.77 ID:yhnBtsHf0
女騎士「これからどこへ行く?」
男「さぁな、まずは報酬を貰わないといけないな。たんまり金が手に入る、そんでこの国ともオサラバだ。どっか遠い、東の国へでも行こうと思う」
女騎士「東か…、東にはジパングという国があるそうだな」
男「あぁ、ウソツキマルコによると黄金がザクザク出るそうだ。この目で確かめてみたいだろ?」
女騎士「まったく・・・お前らしいな」
男「一緒に来るだろ?」
女騎士「そうだな・・・お前の言うとおりにしよう。これまでも、そして、これからも、だ」

 

192 名前:槍の使い手[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 06:30:07.31 ID:yhnBtsHf0
完結です。
どうもありがとうございました。